JP2003263242A - ラック収納ユニット用ケーブル処理装置 - Google Patents

ラック収納ユニット用ケーブル処理装置

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JP2003263242A
JP2003263242A JP2002062715A JP2002062715A JP2003263242A JP 2003263242 A JP2003263242 A JP 2003263242A JP 2002062715 A JP2002062715 A JP 2002062715A JP 2002062715 A JP2002062715 A JP 2002062715A JP 2003263242 A JP2003263242 A JP 2003263242A
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rack
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storage unit
processing device
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JP2002062715A
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Noriyoshi Yoneda
昇巧 米田
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NEC Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラック内に出し入れ自在に収納されるユニッ
トに対する冷却能力を向上させるとともに、ケーブル交
換を容易に行う。 【解決手段】 開示されるラック収納ユニット用ケーブ
ル処理装置10は、各種信号の伝送、電力の供給等を行
うためのケーブル4が後面1Bに接続された方形状のサ
ーバ(ユニット)1と、サーバ1が出し入れ自在に収納
される筐体状のラック2と、筐体状のラック2内に設け
られてサーバ1の両側端部1C、1Dとそれぞれ係合し
てラック2内にサーバ1を出し入れ自在にガイドさせる
一対のガイドレール3と、ガイドレール3に着脱自在に
設けられてサーバ1に一端を接続するケーブル4を弛ま
せることなくガイドレール3の長手方向に沿って収納す
るケーブル収納部5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】この発明は、ラック収納ユニット用ケーブ
ル処理装置に係り、詳しくは、ケーブルを接続したまま
でラック内に出し入れ自在に収納されるサーバのような
電子機器ユニットを備えるラック収納ユニット用ケーブ
ル処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばクライアントサーバシステムに用
いられるサーバマシン(以下、単にサーバと称する)
は、ケーブルを接続したままでラック内に出し入れ自在
に収納されている。このようなラック収納サーバにおい
て、サーバに対して各種信号の伝送、電力の供給等を行
うためのケーブルは、サーバがラック内に出し入れされ
るいずれの場合にも、十分な長さが確保されるように予
め余裕を持った長さでサーバに接続されている。この場
合、ケーブルの必要以上の長さ部分は余長部分となる
が、このケーブルの余長部分は周囲に邪魔にならないよ
うにひとまとめに処理されて、ラック収納サーバ用ケー
ブル処理装置が構成されている。
【0003】図7は、従来のラック収納サーバ用ケーブ
ル処理装置を概略的に示す図で、(a)はサーバのラッ
ク内への収納時の状態、(b)はサーバのラック内から
の引き出し時の状態を示している。同ラック収納サーバ
用ケーブル処理装置は、図7に示すように、後面51B
にケーブル54が接続されて電子機器ユニット(以下、
単にユニットと称する)としての役割を担うサーバ51
は、筐体状のラック52内にその前面51Aが矢印53
の方向に向かって出し入れ自在に収納されている。一般
に、ラック52内には複数のサーバ51が収納されて、
サーバ51は図7(a)に示すように、ラック52内に
収納された状態で連続運用(動作)が可能に構成されて
いる。
【0004】ここで、連続運用が可能に構成されている
サーバ51は、定期的に保守点検を行う必要があり、こ
の保守点検時には、サーバ51は図7(b)に示すよう
に、ケーブル54を接続したままで、ラック52内から
引き出される。このように、保守点検時には各種信号の
伝送、電力の供給等を行うためケーブル54を接続した
ままでサーバ51をラック52内から出し入れする必要
があるので、サーバ51の出し入れに伴って、サーバ5
1の後面51Bに接続されているケーブル54は引き延
ばされたり、弛んだりする。したがって、ケーブル54
には常に余長部分が生じている。そして、このケーブル
54の余長部分は、このままにしておくと、ケーブル5
4が手繰り込んだり、絡まったりする原因となって、保
守点検作業に支障をきたす場合がある。
【0005】それゆえ、従来のラック収納サーバ用ケー
ブル処理装置では、図7に示すように、サーバ51の後
面51Bに接続されたケーブル54は、フレキシブルな
材料により構成されたケーブルアーム55によりひとま
とめにまとめられて処理されるように構成されている。
このような構成により、図7(a)に示すようなサーバ
収納時及び図7(b)に示すようなサーバ出し入れ時の
いずれにおいても、ケーブル54の余長部分はケーブル
アーム55によりひとまとめに処理されるので、保守点
検作業に支障をきたすことがなくなる。
【0006】ところで、ラック収納サーバ用ケーブル処
理装置では、サーバ収納時には複数のサーバ51の連続
運用に伴って、ラック52内に多量の熱が発生する。こ
の高い発熱量はサーバ51の動作に影響を与えるので、
従来のラック収納サーバ用ケーブル処理装置では、図7
(a)に示すように、ラック52内で矢印56で示すよ
うにサーバ51の前面51Aから後面51Bに空気を流
して、その発熱量を空気によってラック52の外部に排
気させて、ラック52内を冷却するように構成されてい
る。しかしながら、従来のラック収納サーバ用ケーブル
処理装置では、複数のサーバが連続運用しているサーバ
収納時には、図7(a)に示したように、ケーブル54
及びケーブルアーム55がサーバ51の後面51Bに配
置されているため、矢印56の方向に向かう空気の流れ
が妨げられるので、冷却能力が低下するようになる。し
たがって、サーバ収納時に発生する高い発熱量を効率良
く排気して、サーバ51に対する冷却能力を向上させる
ことが望まれている。
【0007】また、保守点検の結果、サーバ51に接続
されているケーブル54を交換しなければならない場合
があるが、従来のラック収納サーバ用ケーブル処理装置
では、この場合にはケーブル54が接続されているサー
バ51をその都度、図7(b)に示すように、ラック5
2内から引き出す必要がある。そして、ケーブル54を
サーバ51の後面51Bから取り外した後に、新たなケ
ーブル54をその後面51Bに接続してサーバ51を再
び、図7(a)に示すように、ラック52内に収納して
いるので、ケーブルの交換作業がかなり煩雑になってい
る。したがって、ケーブル交換を容易に行えることが望
まれている。
【0008】上述したようなサーバと同様に、ケーブル
を接続したままでユニットを筐体内から出し入れ自在に
備え、ユニットの点検修理を容易にするように構成した
自動販売機が、例えば特開平1−147693号公報に
開示されている。同自動販売機は、同公報の第3図〜第
5図に示されているように、ケーブルDを接続したカー
ド処理機、貨幣鑑別機、貨幣処理機等のユニットCを、
吊り金具Aに取り付けたレールBを介して筐体100か
ら出し入れ自在に備え、レールBを、吊り金具Aに固定
した上レール4と、上レール4に移動自在に支持された
中レール5と、中レール5に移動自在に支持された下レ
ール6とを組み合わせた構成を基本的な特徴としてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報記
載の自動販売機では、ケーブルはユニットの移動方向に
配置されているのでケーブルによってユニットに向かう
空気の流れが妨げられるだけでなく、ケーブル交換を容
易に行うことができない、という問題がある。すなわ
ち、上記公報記載の自動販売機では、同公報の第3図に
も記載されているように、ケーブルDはユニットCの移
動方向(紙面方向)に配置されているので、前述したよ
うに図7を参照して説明した従来のラック収納サーバ収
納ケーブル処理装置と略同様に、ケーブルDがユニット
Cに向かう空気の流れを妨げるようになるため、多量の
熱を発生するユニットの場合には、ユニットに対する冷
却能力が低下するようになる。
【0010】また、同公報の第4図にも記載されている
ように、レールBを組み立てている上レール4の長孔1
2、中レール5の切欠13及び下レール6の切欠14に
それぞれ、ケーブルDを挿通して固定具16によって固
定している。このため、ケーブルDの交換を行う場合
は、まずレールBに取り付けてあるユニットCを取り外
してから、次に下レール6と中レール5とを分解して両
レール6、5間に設けられている固定具16を取り外さ
なければならない。したがって、煩雑で困難な作業を伴
わないと、ケーブル交換ができないことになる。
【0011】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、ラック内に出し入れ自在に収納されるユニット
に対する冷却能力を向上させるとともに、ケーブル交換
を容易に行うことができるようにしたラック収納ユニッ
ト用ケーブル処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ケーブルが接続された電子
機器ユニットをラック内に出し入れ自在に収納するため
のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係り、上記
ラック内に設けられて、上記電子機器ユニットの側端部
に係合して上記ラック内に上記電子機器ユニットを出し
入れ自在にガイドさせるガイド手段と、上記ガイド手段
に着脱自在に設けられて、上記電子機器ユニットに一端
が接続される上記ケーブルの中間部分を弛ませることな
く上記ガイド手段の長手方向に沿って収納するケーブル
収納部とを備えることを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係り、上
記ケーブル収納部は、上記ケーブルの上記中間部分をス
プリングにより上記電子機器ユニットから離れる方向に
付勢するように構成されることを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係り、上
記ケーブル収納部の内側に、上記ケーブルの上記中間部
分を上記電子機器ユニットから離れる方向に付勢するス
プリングが設けられることを特徴としている。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
2又は3記載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置
に係り、上記ケーブル収納部は、上記ガイド手段の上記
長手方向に沿って延在し、上記電子機器ユニットの上記
側端部に略平行に設けられた第1の板状部材と、該第1
の板状部材に対し略直角に屈曲するように設けられた第
2の板状部材とが一体化されて構成されることを特徴と
している。
【0016】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係り、上
記第1の板状部材の上記ガイド手段の上記長手方向に沿
った端部に、上記ケーブル収納部を上記ガイド手段に固
定するレール固定部が設けられることを特徴としてい
る。
【0017】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係り、上
記第1の板状部材の上記端部は、上記電子機器ユニット
の前面から距離が遠い位置に選ばれることを特徴として
いる。
【0018】また、請求項7記載の発明は、請求項4、
5又は6記載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置
に係り、上記第2の板状部材の上記ガイド手段の上記長
手方向に沿った一端部に、上記ケーブルを挿通させるケ
ーブル挿通孔が設けられることを特徴としている。
【0019】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係り、上
記第2の板状部材の上記一端部は、上記電子機器ユニッ
トの前面から距離が近い位置に選ばれることを特徴とし
ている。
【0020】また、請求項9記載の発明は、請求項7又
は8記載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係
り、上記ケーブル挿通孔は、開閉可能に設けられること
を特徴としている。
【0021】また、請求項10記載の発明は、請求項4
乃至9のいずれか1に記載のラック収納ユニット用ケー
ブル処理装置に係り、上記第1及び第2の板状部材の内
側に、上記ケーブルの上記中間部分を上記電子機器ユニ
ットから離れる方向に付勢するスプリングが設けられる
ことを特徴としている。
【0022】また、請求項11記載の発明は、請求項7
乃至10のいずれか1に記載のラック収納ユニット用ケ
ーブル処理装置に係り、上記第2の板状部材の上記ケー
ブル挿通孔から挿通された上記ケーブルの一端が上記電
子機器ユニットに接続される構成において、上記ケーブ
ルの上記中間部分を上記スプリングに係合させるケーブ
ルガイドが設けられることを特徴としている。
【0023】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載のラック収納ユニット用ケーブル処理装置に係
り、上記ケーブルガイドは、開閉可能に設けられること
を特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。図1はこの発明の一実施例であるラック
収納ユニット用ケーブル処理装置の構成を概略的に示す
図で、(a)はユニットの収納時の状態を示す平面図、
(b)はユニットの引き出し時の状態を示す平面図、図
2は同ラック収納ユニット用ケーブル処理装置のユニッ
トの収納時の状態をより詳細に示す斜視図、図3は同ラ
ック収納ユニット用ケーブル処理装置に用いられるケー
ブル収納部を示す斜視図、また、図4は同ラック収納ユ
ニット用ケーブル処理装置に用いられるケーブルガイド
を示す斜視図、図5は同ラック収納ユニット用ケーブル
処理装置の引き出し時の状態を示す斜視図、図6は同ラ
ック収納ユニット用ケーブル処理装置に用いられるケー
ブル収納部によるケーブル接続時の状態を示す斜視図で
ある。この例のラック収納ユニット用ケーブル処理装置
10は、図1及び図2に示すように、各種信号の伝送、
電力の供給等を行うためのケーブル4が後面1Bに接続
された方形状のサーバ(ユニット)1と、サーバ1が出
し入れ自在に収納される筐体状のラック2(図2では省
略)と、筐体状のラック2内に設けられてサーバ1の両
側端部1C、1Dとそれぞれ係合してラック2内にサー
バ1を出し入れ自在にガイドさせる一対のガイドレール
(ガイド手段)3と、ガイドレール3に着脱自在に設け
られてサーバ1に一端が接続されるケーブル4の中間部
分を弛ませることなくガイドレール3の長手方向Xに沿
って収納するケーブル収納部5とを備えている。
【0025】ここで、ケーブル収納部5は、図3に示す
ように、ガイドレール3の長手方向Xに沿ってともに延
在する第1の板状部材6Aと、第2の板状部材6Bとが
互いに一体化されて構成されている。第1の板状部材6
Aと第2の板状部材6Bとは、略直角に屈曲して一体化
され、第1の板状部材6Aはサーバ1の側端部1Cに略
平行になるように設けられている。第1の板状部材6A
の長手方向Xに沿ったサーバ1の前面1Aから距離が遠
い位置に選ばれた端部には、ケーブル収納部5をガイド
レール3に着脱自在に設けるためのねじ孔等から成るレ
ール固定部7が設けられている。ガイドレール3のレー
ル固定部7に対応した位置には、ねじ受け孔等が設けら
れて、ねじ孔及びねじ受け孔を利用してケーブル収納部
5をねじ止めすることにより、ケーブル収納部5はガイ
ドレール3に固定される。そして、必要に応じてねじを
取り外すことにより、ケーブル収納部5はガイドレール
3から分離することができる。このようにして、ケーブ
ル収納部5は着脱自在にガイドレール3に設けられるよ
うに構成されている。
【0026】ケーブル収納部5を構成する第2の板状部
材6Bの長手方向Xに沿った、サーバ1の前面1Aから
距離が近い位置に選ばれた一端部には、図3に示すよう
に、ケーブル4を挿通させるケーブル挿通孔8が設けら
れている。ケーブル挿通孔8は、サーバ1の後面1Bに
ケーブル4を接続する場合、ケーブル収納部5の外部か
らケーブル4を第2の板状部材6Bの上面側から下面側
に挿通させて供給するために用いられる。ケーブル挿通
孔8は、挿通孔8を形成している周縁の一部の可動片8
Aを操作させることにより、開閉可能に構成されてい
る。このような構成により、後述するように、ケーブル
交換を行う場合に容易に行えるように構成されている。
【0027】第1の板状部材6A及び第2の板状部材6
Bにより構成されるケーブル収納部5の内側には、図3
に示すように、上述のようにケーブル挿通孔8を通じて
ケーブル収納部5内に供給されたケーブル4の中間部分
を、サーバ1から離れる方向に付勢するスプリング9が
設けられている。このスプリング9の一端は、ケーブル
収納部5のサーバ1から距離が遠い位置に選ばれた図示
しない端部に固定する一方、スプリング9の他端は、図
4にも示したような、ケーブル収納部5に取付部11A
により取り付けたリング状のケーブルガイド11に係合
させて、ケーブル5の中間部分をケーブルガイド11内
を挿通させてサーバ1に接続させるように構成されてい
る。ケーブルガイド11は、後述するようにリング11
Bを操作して開放することにより、開閉可能に構成され
ている。このような構成により、後述するように、ケー
ブル交換を行う場合に容易に行えるように構成されてい
る。ケーブルガイド11は、後述するように、サーバ1
のラック2内への出し入れに伴って、伸縮するスプリン
グ9とともに長手方向Xに沿って移動して、ケーブル4
をサーバ1の側端部1Cに設けられているケーブル収納
部5内に常に収納するように働く。これにより、ケーブ
ル4の余長部分がサーバ1の動作に影響しないように図
られている。
【0028】次に、この例のラック収納ユニット用ケー
ブル処理装置10の操作を説明する。まず、ケーブル収
納部5を用いて、サーバ1にケーブル4を接続する方法
を説明する。なお、前提として、予めラック2内にはガ
イドレール3が設けられているものとする。最初に、図
6に示すように、ケーブル収納部5を用いて、第2の板
状部材6Bの長手方向Xに沿った一端部に設けられてい
るケーブル挿通孔8を可動片8Aを操作して開放すると
ともに、リング状のケーブルガイド11をリング11B
を操作して開放する。次に、ケーブル収納部5の外部か
ら、ケーブル4を第2の板状部材6Bの上面に長手方向
Xに沿って這わせて、その一端(先端)を開放されてい
るケーブル挿通孔8内を挿通させた後、ケーブル4を第
2の板状部材6Bの下面を長手方向Xに沿って上述と逆
方向に引き出す。
【0029】次に、図6に示すように、ケーブル4の一
端を開放されているケーブルガイド11内を挿通させた
後、ケーブル挿通孔8を可動片8Aを操作して閉じると
ともに、ケーブルガイド11を取付部11Aを操作して
同様に閉じる。次に、ケーブル4の一端を再び長手方向
Xに沿って引き出して、ラック2内あるいはラック2外
に用意したサーバ1の後面1Bに接続する。次に、第1
の板状部材2Aの長手方向Xに沿った端部に設けられて
いるレール固定部7を、ガイドレール3の対応した位置
にねじ止め等により固定することにより、ケーブル収納
部5をガイドレール3に取り付ける。そして、サーバ1
を両側端部1C、1Dを一対のガイドレール3に係合さ
せて、ケーブル収納部5をサーバ1の側面に配置させ
る。
【0030】上述したような構成によれば、この例のラ
ック収納ユニット用ケーブル処理装置10は、サーバ収
納時には、図1(a)及び図2に示したような状態にな
り、一方、サーバ引き出し時には、図1(b)及び図5
に示したような状態となる。
【0031】すなわち、サーバ収納時には、サーバ1が
ラック2内に収納されていることにより、ケーブル4の
余長部分はケーブルガイド11を介してスプリング9に
よりサーバ1から遠くなる方向に付勢されるので、ケー
ブル4は弛むことなくひとまとめに処理される。一方、
サーバ引き出し時には、サーバ1がラック2内から引き
出されるので、ケーブル4はサーバ1とともに伸びる
が、スプリング9がその伸びに追従しかつ付勢すること
により、ケーブル1はサーバ収納時と同様に、弛むこと
なくひとまとめに処理される。
【0032】このように、サーバ収納時及びサーバ引き
出し時のいずれの状態においても、ケーブル収納部5の
内側(内部)に収納されているケーブル5の中間部分は
これに係合しているケーブルガイド11を介して、スプ
リング9の付勢力により常にサーバ1から離れる方向に
付勢されるので、ケーブル5に生じる余長部分は常にケ
ーブル収納部5内に収納されることになる。
【0033】したがって、サーバ収納時に複数のサーバ
1の連続運用に伴って、ラック2内に多量の熱が発生し
ても、サーバ収納時には、図1(a)及び図2に示した
ように、従来のようにケーブル4がサーバ1の後面1B
には配置されないで、サーバ1の側端部1Cに配置され
ているため、サーバ1の前面1Aから後面1Bに至る空
気の流れは妨げられないので、冷却能力は低下しない。
【0034】一方、定期的に保守点検を行う場合のサー
バ引き出し時においても、図1(b)及び図5に示した
ようにケーブル4を接続したままで、サーバ1をラック
2内から出し入れしても、ケーブル5に生じる余長部分
は常にケーブル収納部5内に収納されるので、サーバ1
の出し入れに伴って、サーバ1の後面1Bに接続されて
いるケーブル4が引き延ばされたり、弛んだりすること
がないので、保守点検作業に支障をきたすことがない。
【0035】また、保守点検の結果、ケーブル交換を行
うような必要が生じた場合には、ケーブル収納部5をガ
イドレール5に取り付けたままでも、第2の板状部材6
に設けたケーブル挿通孔8及びケーブルガイド11を開
放することにより、図6に示した手順と逆の手順でケー
ブル4を簡単に取り外すことができる。そして、図6の
手順で新たなケーブル4を接続すればよい。したがっ
て、ケーブル交換作業を従来のように煩雑な作業を伴う
ことなく、簡単に短時間で行うことができるので、保守
作業の効率化を図ることができるようになる。
【0036】このように、この例のラック収納ユニット
用ケーブル処理装置によれば、各種信号の伝送、電力の
供給等を行うためのケーブル4が後面1Bに接続された
方形状のサーバ(ユニット)1と、サーバ1が出し入れ
自在に収納される筐体状のラック2と、筐体状のラック
2内に設けられてサーバ1の両側端部1C、1Dとそれ
ぞれ係合してラック2内にサーバ1を出し入れ自在にガ
イドさせるガイドレール3と、ガイドレール3に着脱自
在に設けられてサーバ1に一端を接続するケーブル4を
弛ませることなくガイドレール3の長手方向に沿って収
納するケーブル収納部5とを備えるので、サーバの動作
にケーブルが影響することがなくなる。したがって、ラ
ック内に出し入れ自在に収納されるユニットに対する冷
却能力を向上させるとともに、ケーブル交換を容易に行
うことができる。
【0037】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、実施例に
おいてはサーバをラック内に収納する例について説明し
たが、サーバに限らずにケーブルが接続されたユニット
をラック内に出し入れ自在に収納する必要がある場合に
は、同様に適用することができる。また、実施例ではケ
ーブル収納部をサーバの一側端部に配置する例について
説明したが、ケーブル収納部はサーバの両側端部に配置
するようにしてもよい。また、実施例においてはケーブ
ルガイドは1つのみ用いる例で説明したが、必要に応じ
て複数個を用いるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のラック
収納ユニット用ケーブル処理装置によれば、ケーブルが
接続されたユニットがラック内に出し入れ自在に収納さ
れてなる構成において、ラック内に設けられて、ユニッ
トの側端部に係合してラック内にユニットを出し入れ自
在にガイドさせるガイドレールと、ガイドレールに着脱
自在に設けられて、ユニットに一端が接続されるケーブ
ルの中間部分を弛ませることなくガイドレールの長手方
向に沿って収納するケーブル収納部とを備えるようにし
たので、サーバの動作にケーブルが影響することがなく
なる。したがって、ラック内に出し入れ自在に収納され
るユニットに対する冷却能力を向上させるとともに、ケ
ーブル交換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるラック収納ユニット
用ケーブル処理装置の構成を概略的に示す図で、(a)
はユニットの収納時の状態を示す平面図、(b)はユニ
ットの引き出し時の状態を示す平面図である。
【図2】同ラック収納ユニット用ケーブル処理装置のユ
ニットの収納時の状態をより詳細に示す斜視図である。
【図3】同ラック収納ユニット用ケーブル処理装置に用
いられるケーブル収納部を示す斜視図である。
【図4】同ラック収納ユニット用ケーブル処理装置に用
いられるケーブルガイドを示す斜視図である。
【図5】同ラック収納ユニット用ケーブル処理装置の引
き出し時の状態を示す斜視図である。
【図6】同ラック収納ユニット用ケーブル処理装置に用
いられるケーブル収納部によるケーブル接続時の状態を
示す斜視図である。
【図7】従来のラック収納ユニット用ケーブル処理装置
の構成を概略的に示す図で、(a)はユニットの収納時
の状態を示す平面図、(b)はユニットの引き出し時の
状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 サーバ(ユニット) 1A サーバの前面 1B サーバの後面 1C、1D サーバの側端部 2 ラック 3 ガイドレール(ガイド手段) 4 ケーブル 5 ケーブル収納部 6A 第1の板状部材 6B 第2の板状部材 7 レール固定部 8 ケーブル挿通孔 8A 可動片 9 スプリング 10 ラック収納ユニット用ケーブル処理装置 11 ケーブルガイド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルが接続された電子機器ユニット
    をラック内に出し入れ自在に収納するためのラック収納
    ユニット用ケーブル処理装置であって、 前記ラック内に設けられて、前記電子機器ユニットの側
    端部に係合して前記ラック内に前記電子機器ユニットを
    出し入れ自在にガイドさせるガイド手段と、 前記ガイド手段に着脱自在に設けられて、前記電子機器
    ユニットに一端が接続される前記ケーブルの中間部分を
    弛ませることなく前記ガイド手段の長手方向に沿って収
    納するケーブル収納部と、 を備えることを特徴とするラック収納ユニット用ケーブ
    ル処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル収納部は、前記ケーブルの
    前記中間部分をスプリングにより前記電子機器ユニット
    から離れる方向に付勢するように構成されることを特徴
    とする請求項1記載のラック収納ユニット用ケーブル処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーブル収納部の内側に、前記ケー
    ブルの前記中間部分を前記電子機器ユニットから離れる
    方向に付勢するスプリングが設けられることを特徴とす
    る請求項1記載のラック収納ユニット用ケーブル処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ケーブル収納部は、前記ガイド手段
    の前記長手方向に沿って延在し、前記電子機器ユニット
    の前記側端部に略平行に設けられた第1の板状部材と、
    該第1の板状部材に対し略直角に屈曲するように設けら
    れた第2の板状部材とが一体化されて構成されることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載のラック収納ユニッ
    ト用ケーブル処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の板状部材の前記ガイド手段の
    前記長手方向に沿った端部に、前記ケーブル収納部を前
    記ガイド手段に固定するレール固定部が設けられること
    を特徴とする請求項4記載のラック収納ユニット用ケー
    ブル処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の板状部材の前記端部は、前記
    電子機器ユニットの前面から距離が遠い位置に選ばれる
    ことを特徴とする請求項5記載のラック収納ユニット用
    ケーブル処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の板状部材の前記ガイド手段の
    前記長手方向に沿った一端部に、前記ケーブルを挿通さ
    せるケーブル挿通孔が設けられることを特徴とする請求
    項4、5又は6記載のラック収納ユニット用ケーブル処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の板状部材の前記一端部は、前
    記電子機器ユニットの前面から距離が近い位置に選ばれ
    ることを特徴とする請求項7記載のラック収納ユニット
    用ケーブル処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ケーブル挿通孔は、開閉可能に設け
    られることを特徴とする請求項7又は8記載のラック収
    納ユニット用ケーブル処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の板状部材の内側
    に、前記ケーブルの前記中間部分を前記電子機器ユニッ
    トから離れる方向に付勢するスプリングが設けられるこ
    とを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1に記載のラ
    ック収納ユニット用ケーブル処理装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の板状部材の前記ケーブル挿
    通孔から挿通された前記ケーブルの一端が前記電子機器
    ユニットに接続される構成において、前記ケーブルの前
    記中間部分を前記スプリングに係合させるケーブルガイ
    ドが設けられることを特徴とする請求項7乃至10のい
    ずれか1に記載のラック収納ユニット用ケーブル処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記ケーブルガイドは、開閉可能に設
    けられることを特徴とする請求項11記載のラック収納
    ユニット用ケーブル処理装置。
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JP2011211596A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Brother Industries Ltd 画像読取装置

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