JP2003263161A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2003263161A
JP2003263161A JP2002067075A JP2002067075A JP2003263161A JP 2003263161 A JP2003263161 A JP 2003263161A JP 2002067075 A JP2002067075 A JP 2002067075A JP 2002067075 A JP2002067075 A JP 2002067075A JP 2003263161 A JP2003263161 A JP 2003263161A
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musical
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musical instrument
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Seiji Miyamoto
誠司 宮本
Masahiko Shimizu
昌彦 清水
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Roland Corp
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作が簡単でかつ優れたコストパフォーマンス
を得る電子楽器を提供すること。 【解決手段】 不揮発性メモリ18に操作情報を記憶す
る。たとえば操作子群17の中のいずれかの操作子が操
作された情報を経時的に不揮発性メモリ18へ書き込ん
でおく。そして、この不揮発性メモリ18に書き込まれ
た操作情報に基づいてCPU11がROM13からシ-
ケンスパターンを読み出す、あるいはサンプラを備える
音源15に対して音源用RAMに楽音波形を録音、ある
いは音源用RAM16から再生を行って楽音を生成する
ように指示を与える。音源15ではシーケンスパターン
に基づいて楽音波形を生成するとともに音源用RAM1
6に録音された楽音波形をそれぞれ読み出し、それぞれ
の楽音波形をマージして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーケンサおよび波
形記憶再生手段を備えた電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号を記憶し再生する装置
(以下サンプラという)があり、所定の長さの楽音(以
下フレーズという)の波形を記憶し所定のタイミングで
再生したり、繰り返し再生することができる。また、シ
ーケンサは、時間情報を含む演奏情報を記憶し、これを
再生することにより音源を自動的に制御して演奏するこ
とができる。シーケンサを使用して作成したフレーズを
サンプラで記憶し、そのフレーズを再生しながらシーケ
ンサで別のフレーズ(別パート)を同期して演奏を行う
こともできる。このようにして作成したデータを保存す
るには不揮発性の大きな容量のメモリが要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、サンプラ
にオーディオ信号をそのまま保存可能とすると大容量の
不揮発性メモリが必要になり、非常に高価になるという
問題がある。また、コストを下げようとして揮発性のメ
モリを使用すると、電源を切ったときに録音された楽音
波形がすべて消えてしまい、もう一度同じ操作を行って
シーケンスパターンの録音および再生を行わなければな
らないという問題もある。
【0004】そこで本発明は、上記事情に鑑み、煩雑な
操作を必要とせず操作が簡単でかつ優れたコストパフォ
ーマンスを得る電子楽器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の電子楽器は、一回に一つのシーケンスパター
ンに基いて生成した楽音波形を記憶し、複数回にわたっ
て生成された複数の楽音波形を同時に出力する電子楽器
において、複数のシーケンスパターンの再生順序を記憶
する不揮発性の記憶部と、前記記憶部に記憶された再生
順序にしたがって複数のシーケンスパターンに基いて順
次楽音波形を生成する楽音生成部と、その楽音生成部で
生成された楽音波形をそれぞれ記憶する波形記憶部とを
備えたことを特徴とする。
【0006】上記第1の電子楽器によれば、一回に一つ
のシーケンスパターンに基いて生成した楽音波形を記憶
し、複数回にわたって生成された複数の楽音波形を同時
に出力するときに、複数のシーケンスパターンの再生順
序が上記不揮発性の記憶部に記憶されているので、わざ
わざオーディオ信号を波形記憶部に記憶しておかなくて
も、その不揮発性の記憶部に記憶される再生順序にした
がって複数のシーケンスパターンに基いて楽音生成部に
よって楽音波形を順次生成することができる。
【0007】また、このとき生成された楽音波形をそれ
ぞれ、波形記憶部に録音することもできる。したがって
上記波形記憶部に記憶された楽音波形が電源を切ること
によって消えても、再度電源を投入したときに上記不揮
発性メモリに記憶された再生順序どおりに上記楽音生成
部と上記波形記憶部とによって録音・再生が行えるので
楽音波形を記憶する波形記憶部に廉価な揮発性メモリを
使用することができる。さらに、オーディオ信号を上記
波形記憶部に記憶しておく必要がないので波形記憶部に
大きな容量のメモリを使用しなくて済む。
【0008】上記目的を達成する第2の電子楽器は同期
演奏される複数のパートの再生順序を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された再生順序に従って、今回
再生すべきパートを指定する手段と、前回までに指定さ
れたパートとを同期して同時に演奏する演奏手段とを備
えたことを特徴とする。
【0009】上記第2の電子楽器によれば、複数のパー
ト(波形記憶部に記憶される複数の楽音波形、またはト
ラックに対応)の再生順序に従って再生されるとき、第
1番目のパートが演奏されると、つぎに第2番目のパー
トが第1番目のパートに同期して演奏され、さらに第3
番目のパートが演奏されるときは第1番目、第2番目の
演奏と同期して演奏されるため、曲の構成あるいは曲作
りの過程をデモできるという効果がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0011】図1は、本発明の電子楽器の構成示す図で
ある。
【0012】CPU11にはバス12を介してROM1
3、RAM14、音源15、そして不揮発性メモリ18
がそれぞれ接続されている。
【0013】ROM13には電子楽器10が動作するた
めのプログラムおよびシーケンスパターンなどが格納さ
れている。また、RAM14には動作が実行されるとき
に必要なシーケンスパターンなどが一時的に格納され
る。このときにはRAMはワーキング用のメモリとして
機能する。
【0014】音源15ではシーケンスパターンにしたが
って楽音信号を生成し、その楽音信号を図示しないアン
プへ出力する。そしてアンプで増幅された楽音信号が図
示しないスピーカを介して楽音として空間に放音され
る。
【0015】また、本実施形態の音源15にはサンプラ
が配備されており、音源用RAM16への記録も行える
ようになっている。この音源15がサンプラとして機能
するときにはCPU11によってROM13からシーケ
ンスパターンを読み出してそのシーケンスパターンに基
づいて音源15が楽音を生成するとともに順次音源用R
AM16にその楽音波形を記憶録音する。この音源用R
AM16には、4つの録音トラックがありそれぞれ楽音
波形を録音することができる。また、この音源15では
音源用RAMのそれぞれのトラックから同時に楽音波形
を読み出し、図示しないアンプへ出力することもでき
る。また、このときには音源を含む楽音生成部のシーケ
ンサ側の出力も同時に出力することができる。
【0016】また、操作情報を記憶するための不揮発性
メモリ18には操作情報を記憶するための領域が設けら
れており、その領域に電源を切る前にどのように操作さ
れたかが一連の操作情報として記憶される。この記憶領
域のことをバッファと呼ぶ。
【0017】この不揮発性メモリ18は電源を切っても
その記憶内容が消滅しないので電源を再投入したときに
はその一連の操作情報が不揮発性メモリ18にそのまま
残る。これを読み出す操作を後述する復元スイッチ17
0によって行えば電源を切る前に行った操作が復元され
る。
【0018】そしてこの電子楽器10にはユーザが電子
楽器10に対してどのような動作をさせるかを指示する
操作子群17が配備されている。
【0019】図2を参照して操作子群17が配設される
操作パネルの構成を説明する。
【0020】図2の左上には音色を示すトーン(以下T
ONEという)を表わすデータ、テンポを示すBPMを
表わすデータ、時系列のデータからなるシーケンスパタ
ーン(以下PTNという)を表わすデータのいずれかを
選択するための表示切替スイッチ171が配設されてい
る。その表示切替スイッチ171に隣接して表示部17
2が設けられている。この表示部172にはTONE、
BPM、PTNを表わすデータがその表示切替スイッチ
171を押下する毎に切り替え表示され、選択されてい
るデータに対応するLEDのいずれかが点灯される。選
択されているデータの値は、インクリメントスイッチ1
73、デクリメントスイッチ174を操作することによ
り変更することができる。TONEは、音色を指定する
番号で、図3に示すような各音色に対応するパラメータ
が予めROM13に記憶されており、番号を指定する事
により音源が指定された音色の楽音を発生する状態に設
定される。BPMは、テンポ値であり一分間の四分音符
数であるBeat PerMinuteを表わす。PT
Nは、シーケンスパターン番号で、図4に示すようなフ
レーズのシーケンスが予めROM13に記憶されてお
り、番号を指定することによりシーケンスが選択され
る。
【0021】さらに4つのトラックのうち、いずれかの
トラックを録音トラックとして指定するためのサンプラ
トラック選択スイッチ176がそれぞれのトラックに対
応して設けられている。これらのトラックに録音された
楽音波形を再生するときに楽音の音量を調整するための
サンプラトラックレベルボリューム175も4つのトラ
ックそれぞれに設けられている。
【0022】さらに、録音トラックへの録音開始指示を
行う録音スイッチ177、再生開始指示を行う再生スイ
ッチ178、再生および録音の中止を指示する停止スイ
ッチ179および再生の全体音量を調整するボリューム
178aを備えている。なお、再生スイッチ178を押
下することにより、再生指示をすると、TONEとして
選択されている音色で、PTNとして選択されているシ
ーケンスパターンが、設定されているBPMのテンポで
演奏されると同時に、サンプラの各トラックにオーディ
オ信号が録音されている場合は、シーケンサの演奏に同
期して再生される。すなわち、ある選択したシーケンス
パターンをシーケンサで演奏し、そのフレーズをサンプ
ラの例えばトラック1に記憶する。つぎに別のシーケン
スパターンを選択して再生スイッチ178により再生指
示すると、シーケンサの演奏に同期してサンプラのトラ
ック1も再生される。したがって、小節の頭や拍も同期
して合奏される。テンポを変更しても同期は保たれる。
テンポ値を変更した場合、シーケンサにおいては、演奏
情報に含まれる時間情報は、そのままで時間の進行が変
更されるが、サンプラにおいてはサンプリング周波数を
変更する方法、あるいは時間軸を圧縮伸長する技術が知
られている。
【0023】サンプラの4つのトラックに記憶されたオ
ーディオデジタル信号は大きな記憶容量を必要とするの
で、本装置ではどのような音色、テンポ、シーケンスパ
ターンで、どのトラックに記憶したかなどの手順を不揮
発性メモリ18(以下、バッファという)に記憶し、こ
の手順を再現することで作成したフレーズを再度自動的
に作成する機能を有する。
【0024】ここで図3〜図5を参照してバッファに記
憶される、一連の操作情報について説明する。図3は図
2のTONEが表示切替スイッチで選択された場合の、
表示部に表示される音色の種類を示す図である。
【0025】図3に示すように指定可能な音色にはピア
ノ Piano1、オルガン Organ1、ギター
Guitar1、バイオリン Violin、金管楽器
BRASSといった様々な楽器の音色がある。このと
き表示部172には図3の「No」に対応する箇所に書か
れている番号が表示される。また、ここではその番号が
指定されるとエフェクトEFFETが付与される音色
か、そうでない音色かも指定される。エフェクトが付与
される音色の場合には「Effects」が「ON」と記さ
れている。
【0026】図4はシーケンスパターンの種類を示す図
である。シーケンスパターンにはドラムフレーズやベー
スフレーズなど多数のものがある。ここでも番号でどの
シーケンスパターンが選択されたかが表示部172に表
示されるとともにバッファ18に記憶される。このとき
には表示部172に表示される内容がインクリメントス
イッチ173あるいはデクリメントスイッチ174によ
って変更できる。たとえば表示切替スイッチ171によ
ってPTNが選択されて表示部に表示されたデータが
「1」であればテクノドラムのシーケンスパターンが選択
される。ここでインクリメントスイッチが更に3回押下
されるとシーケンスパターンが4に変更される。シーケ
ンスパターンの番号が変更されるとBPMもそれに付随
して指定される。このBPMについては表示切替部でも
BPMを表わすデータをインクリメントスイッチ173
あるいはデクリメントスイッチ174によって変更可能
なので、図4にはBPMのデフォルト値を示してある。
【0027】一度BPMの値が設定されると以後選択さ
れるパターンのBPM値は無視される。以上のように、
TONE、BPM、PTNを設定し、再生スイッチ17
8を押すとその設定の自動演奏が繰り返し行われる。こ
の自動演奏を、サンプラの一つのトラックに録音するに
はスイッチ176で録音するトラックを選択し、つづい
て録音スイッチ177を押す。このとき、TONE、B
PM、PTNの値といずれのトラックに録音されたかと
いう情報がバッファに記録され、同時に音源用RAM1
6の選択されたトラックに対応するエリアに波形が録音
され、自動演奏が終了すると録音が停止される。
【0028】図5はバッファ18に記憶された録音手順
の一例を示すものである。この例では、まず音色として
80番を選択し、エフェクトはオンに設定し、シーケン
スパターンとしては、4番を選択しテンポを120とし
て設定し、録音トラックを1番に設定して録音を開始
し、サンプラのトラック2に録音したことが示されてい
る。つぎに音色を9番、エフェクトをオフ、シーケンス
パターンを31、テンポは120としてトラック2に記
憶したものである。つぎに音色を1番、エフェクトをオ
ン、シーケンスパターンを35、テンポ120としてト
ラック3に記録したものである。このようにして記録さ
れた各トラックのオーディオデジタル信号は、電源をオ
フすると消えてしまうが、バッファ18は、不揮発性メ
モリであるので記憶された内容は保持される。再度電源
をオンして復元するには復元スイッチ170をオンす
る。CPU11はバッファから順次音色、エフェクト、
シーケンスパターン、テンポを設定して指定されたサン
プラのトラックにオーディオ信号を記録する。
【0029】図6は復元スイッチ170が押下されたと
き、CPU11が実行する処理のフローチャートであ
る。
【0030】ステップS601ではバッファ18の読み
出しが先頭から行われるのでまず、ポインタの初期化が
行われる。ステップS602ではサンプラの内容初期化
も行われてサンプラトラックのすべてが未録音状態に設
定される。
【0031】ステップS603では、S610で進めた
ポインタが、バッファに記憶された最後の手順の処理を
終了したか否かが判定され、終了していればこのルーチ
ンの処理を終了する(S604)。そうでなければステ
ップS605で音源設定がバッファより読み出される。
この音源設定とは図3に示す音色の設定番号を示してお
り、図2の操作子群のうち、表示切替スイッチ171に
よって設定されるTONEの部分に相当する。ここで音
源15に対して音色の設定が行われる。
【0032】ステップS606ではシーケンサ設定をバ
ッファより読み出す。このシーケンサ設定とは図4に示
すシーケンスパターンの設定を、音源を含む楽音生成部
のシーケンサ側に対して行うことを示す。図2の操作子
群で設定されるPTNの部分に相当する。
【0033】ステップS607ではルーティング設定が
バッファ18より読み出される。ここでルーティング設
定とはいずれのソース(音源)をいずれのディスティネ
ーション(録音場所、トラック)に録音したかという情
報である。この実施例では、ソースをシーケンサとして
いるが、すでに記憶している他のトラックとシーケンサ
により生成される楽音をマージして、あるトラックに録
音することも可能である。
【0034】そしてステップS605〜ステップS60
7で行われた設定内容に基づいてステップS608で録
音が開始される。このとき、サンプラの各トラックにす
でに楽音波形が録音されている場合には、そのトラック
の楽音が再生される。例えば、図5に示すように第1番
目の設定でトラック1に録音が終了し、次に第2番目の
設定でトラック2に録音を行う場合はシーケンサによる
楽音が自動演奏され、これに同期してトラック1に録音
された楽音が再生される。ただし、トラック2に録音さ
れるのは、シーケンサによって自動演奏される楽音のみ
である。この録音が終了すると、第3番目の設定が行わ
れ、トラック1およびトラック2がシーケンサによる自
動演奏に同期して再生され、シーケンサによる楽音がト
ラック3に録音される。ステップS609において、録
音が終了したか否かが判定され、録音が終了した場合は
ステップS610へ移行し、バッファの読み出しポイン
タが進められて、ステップS603へと戻される。
【0035】ステップS603〜S610までの処理が
繰り返されて、ステップS603でバッファの最後でY
と判定されたらステップS604で処理を終える。
【0036】このようにしておけば表示切替スイッチ1
71、録音スイッチ177、再生スイッチ178などと
いった操作子を新たに設定しなくても電源を投入する前
に行った録音、再生といった操作情報に基づいた設定が
行われて、操作情報に基づく処理が復元される。
【0037】また、このようにしておけば、電源を切る
前に行った操作どおりに操作内容が復元されるので、一
回、一回煩雑な操作を行わずに済むという利点がある。
このような利点があるので、たとえばユーザに対し、本
発明に係る電子楽器を製品として紹介するときにおいて
も操作が簡単であることを鮮烈にアピールすることがで
きる。
【0038】さらに復元スイッチ170を押下したとき
に、一連の操作情報に応じて復元を行うモード、あるい
は一連の操作情報のうち、ユーザ操作に応じて順次、処
理を復元するモードをそれぞれ配備すれば、一方のモー
ドによっては電源を切る前に行った一連の操作内容がす
べて復元され、他方のモードによっては電源を切る前に
行った一連の操作内容が一回、一回ごとに分けて復元さ
れ、操作の復元状態をユーザの要求に応じて選択できる
という利点も出てくる。
【0039】特に一回、一回ごとに分けて復元を行うモ
ードを選択した場合には、ユーザ操作によっていずれか
の部分を変更したいという状況が発生したときにその一
回の操作に対応する部分だけの操作を再度行って編集を
行うこともできる。以上説明したような数多くの利点を
最大限に活用すれば本発明に係る電子楽器を製品として
紹介する場合において非常に操作性が良く、かつ低廉な
電子楽器であることをユーザに鮮烈にアピールすること
ができる。
【0040】以上説明したように、復元スイッチを設け
て、その復元スイッチの押下に応答して電源を切る前に
行った操作情報を復元できるので、不揮発性のメモリを
使用してオーディオ信号をPCM変換したものをそのま
ま保存する必要がなくなり、廉価な揮発性メモリを使用
でき、装置全体の低廉化を図ることができる。さらにシ
ーケンサに多数のチャンネルを設けて同等の機能を有す
る装置を提供するよりも、サンプラを電子楽器内に装備
するだけで多数のパートを同時に再生可能で、かつ低廉
な自動演奏装置を電子楽器として提供することができ
る。
【0041】なお、本実施形態では、音色(TONE)
の選択をいわゆるプリセットの中から選択するようにし
たが、これに限らず例えば複数のパラメータをユーザが
設定して所望の音色を得るようにし、これらのパラメー
タをバッファに記憶するようにしても良い。また、同様
にシーケンス情報としてROMに記憶されているシーケ
ンスパターン(PTN)の中から選択するようにして、
バッファにはパターンナンバを記憶するようにしている
が、これに限らず、ユーザが任意に、鍵盤で演奏して演
奏データを作成するようにしても良い。
【0042】さらにバッファに記憶される操作情報の中
の音色情報を楽器の種類とエフェクタの情報のみとして
いるが本発明はこれに依らず、楽音波形を録音・再生す
るときの情報として基音あるいは倍音の通過帯域を設定
するフィルタのカットオフ情報、同じく通過帯域の周波
数特性を変更するフィルタのレゾナンス情報、および楽
音波形を再生するときのエンベロープのアタック情報な
どを加えて音色情報としても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子楽器
によれば、操作が簡単でかつ優れたコストパフォーマン
スを得る電子楽器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子楽器の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の操作子群の部分を示す操作パネル図であ
る。
【図3】音色情報の一覧を示す図である。
【図4】シーケンスパターン情報の一覧を示す図であ
る。
【図5】ルーティング情報の一例を示す図である。
【図6】CPU11での処理の手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 電子楽器 11 CPU 12 バス 13 ROM 14 RAM 15 音源 16 音源用RAM 17 操作子群 18 不揮発性メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一回に一つのシーケンスパターンに基い
    て生成した楽音波形を記憶し、複数回にわたって生成さ
    れた複数の楽音波形を同時に出力する電子楽器におい
    て、 複数のシーケンスパターンの再生順序を記憶する不揮発
    性の記憶部と、 前記記憶部に記憶された再生順序にしたがって複数のシ
    ーケンスパターンに基いて順次楽音波形を生成する楽音
    生成部と、 その楽音生成部で生成された楽音波形をそれぞれ記憶す
    る波形記憶部とを備えた電子楽器。
  2. 【請求項2】 同期演奏される複数のパートの再生順序
    を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された再生順序に従って、今回再生
    すべきパートを指定する手段と、 今回指定されたパートと、前回までに指定されたパート
    とを同期して同時に演奏する演奏手段とを備えた電子楽
    器。
JP2002067075A 2002-03-12 2002-03-12 電子楽器 Withdrawn JP2003263161A (ja)

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Effective date: 20050607