JP2003263080A - 予測診断のための、信頼性モデルに基づくコピーカウント補正 - Google Patents
予測診断のための、信頼性モデルに基づくコピーカウント補正Info
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Abstract
し、モニター(監視)するための改良された方法を使っ
て、早過ぎる交換又は遅すぎる交換による不必要なコス
トを被ることなく、機械がシステムダウンする時間を防
ぐ。 【解決手段】 文書処理システムの各サイクル毎に、公
称カウンタを公称カウント分だけ増加させる段階と、少
なくとも1つの重み付け係数を公称カウントに掛けて重
み付きカウントを作り出す段階とから成る。この後に、
公称カウントと重み付きカウントを1つ又は複数の補足
診断カウンタへ集計する段階が続く。
Description
システム内の交換可能な要素(素子)の信頼性に関す
る。更に重要なことは、本発明が、交換が早すぎて運転
経費を過度に増大させ、或いは交換が遅すぎて部品が故
障するようなことなく、タイミング良く交換できるよ
う、交換可能な要素の残存寿命に関係していることであ
る。本発明は、特に、サービス頻度の高い品目(HFS
I)及び顧客が交換できるユニット(CRU)に関す
る。更に特定すると、本発明は、文書処理システム内の
HFSI及びCRUの交換を決定するためにカウンタを
利用することに関する。
数を追跡するHFSIカウンタの使用を考慮しており、
それには、文書処理システム内で或るキーとなる、疲労
に関わる構成要素を利用している。普通はそれぞれが特
定の交換可能な要素と関連付けられているような数多く
のカウンターがあり、例えば光受容体を取り替えると、
それ用のカウンターが個別に再設定されるようになって
いる。多くの交換可能な部品は、自らと関連付けられた
そのようなカウンタを有している。このカウンターは、
ある部品と関連付けられたカウンタが所定値(部品の
「寿命」)に達したら、その部品を交換するよう計画さ
れているサービス方策において有用である。この考え
は、部品を、故障する直前に交換して、不必要な機械の
停止時間と生産性の損失を回避しようというものであ
る。部品が交換されると、関連するHFSIカウンタは
ゼロに再設定される。対象の部品の母集団を調査して平
均故障間隔を求めることによって、これら所定値を入手
し、部品の期待寿命が判定される。この判定は、「クリ
ック」で測定される部品の平均寿命が消滅する直前に部
品を交換することを目標としている。「クリック」が意
味するものは、システムサイクルの反復数、つまり、一
般的には、例えば文書処理システムで行われるプリント
/コピーの数である。ここで問題となるのは、或る有効
寿命の尺度が役に立たないことを意味する予定の交換期
日前に部品が故障するということないよう、この判定
は、慎重な寿命推定を行わざるを得ないということであ
る。
は、特定のカウントが増加されるだけのやり方で実行さ
れる。従って、コピー機又はプリンタでは、例えば、ト
レイ1だけが用いられている場合は、トレイ2と関連す
る何れのカウンタも増加されない。そのように設計され
ている各部品は、自身のカウンタを有している。
だけでは、システム構成要素に掛かる疲労を正確に測定
できないことである。全構成要素の疲労を追跡するため
に簡単で、不特定の増分値を用いると、各構成要素が直
面する特定の負荷を把握することができず、従って、部
品の有効残存寿命を正確に判断することができない。1
つの「クリック」は、異なる部品に対しては、異なる疲
労の蓄積に相当することになる。クリックカウントが示
すより遙かに多く部品が作動している場合が多いが、ク
リックカウントが示すほどではない場合もある。HFS
Iカウンタが低い側でひどく不正確に設定されている場
合は、実際に部品の有効寿命が切れていても、部品は大
丈夫だと見なされる。部品が故障すると、顧客サービス
技術者が到着し、故障を確認し、機械を修理するまで、
装置は作動不能となり生産不能になる。推定があまりに
も高いと、たとえ有効寿命が残っていても部品は交換さ
れる。どちらの場合も、部品の交換方策の非効率に繋が
り、それによってコストを増大させることになる。
遅すぎる交換による不必要なコストを被ることなく、機
械がシステムダウンする時間を防ぐという問題を解決す
る装置及び方法が必要とされている。従って、複雑なシ
ステム内で疲労特性を正確に判断し、モニター(監視)
するための改良された方法を使って、上記のような種々
の欠点及び不都合を解決することが望まれている。
に対して寿命終了の決定を判断するための方法に関して
おり、前記方法は、システムのサイクルを公称(名目上
の、あるいは、基準の)カウントとして受け取る段階
と、少なくとも1つの重み付け係数を公称カウントに掛
けて少なくとも1つの重み付きカウントを作り出す段階
とから成る。この後に、1つ又は複数の重み付きカウン
トを補足診断カウンタへ集計する段階が続く。
ービス頻度の高い品目の寿命終了の決定を判定するため
の方法に関しており、前記方法は、文書処理システムの
サイクルを公称カウントとして受け取る段階と、少なく
とも1つの重み付け係数を公称カウントに掛けて少なく
とも1つの重み付きカウントを作り出す段階とから成
る。この後に、1つ又は複数の重み付きカウントを補足
診断カウンタへ集計する段階が続く。特に、本発明は、
文書処理システム内のサービス頻度の高い品目の寿命終
了の決定を判定するための方法に関する。
ービス頻度の高い品目の寿命終了の決定を判定するため
の方法に関しており、前記方法は、文書処理システムの
各サイクル毎に、公称カウンタを公称カウント分だけ増
加させる段階と、少なくとも1つの重み付け係数を公称
カウントに掛けて重み付きカウントを作り出す段階とか
ら成る。この後に、公称カウントと重み付きカウントを
1つ又は複数の補足診断カウンタへ集計する段階が続
く。
ム内のサービス頻度の高い品目(HFSI)部品の利用
を追跡するするソフトウェアルーチンを精巧化すること
によって、これらルーチンの予測精度を改良している。
これにより、早過ぎるか又は遅すぎるか何れかの部品交
換から生じる無駄や消費者の不満を低減することができ
る。
ジョブに含まれる構成要素の相対的な負荷の量を示すこ
とができる。1つの例は、サイクルアップ/サイクルダ
ウンの間に実際に発生する画像ピッチ数を追跡し、影響
を受けるこれらサブシステム全てに対して、画像ピッチ
をカウントするというものである。もう1つの例は、ピ
クセルの計測数を利用して領域カバレッジ(被写域、範
囲)を求め、その情報を使って、それが示す負荷の相対
的な量によってそのカウントを測るというものである。
予測精度は改良可能である。本明細書の主要な教示は、
各機械使用タイプ間の相対的な負荷のレベルを機械の様
々なサブシステムの期待寿命と関連付けることのできる
HFSIカウンタに対して、見積もられたか又はモデル
から導き出されたプリント/コピーのカウント調整を利
用するというものである。ある典型的な文書処理システ
ムに見られる典型的なHFSIを以下の表に例示する。
適用することのできる交換可能な要素及びシステムシナ
リオが他にも数多くあることは、当業者にはきわめて明
白であろう。
を示すフローチャートである。入力ブロック100は、
現在の従来技術システム内で既に一般的に収集されてい
るようなモニターされている部品に関する「クリック」
数か、又は他の増分カウントか、又はシステム入力デー
タである。勿論、現在は収集されていないがモニターさ
れている部品からの入力データがあれば、新しいデータ
コレクタを配備しなければならない。コピー機/プリン
ターシステムでは、例えば、モニターされている入力デ
ータは、作動時間のような考えられるパラメータが他に
も多数あるが、一般的にはコピーの数であろう。
み付けブロック101−105へ送られる。この実施例
のこれらの重み付け条件には、使用ブロック101環
境、ブロック102紙タイプ、ブロック103画像タイ
プ、ブロック104ジョブタイプ、ブロック105ジョ
ブ長さが含まれている。使用ブロック101環境に関す
る重み付け考慮要件は、温度及び湿度のパラメータであ
る。紙タイプ使用ブロック102に関する重み付け考慮
要件は、紙の透明性、紙の厚さ及び重さのような媒体の
タイプと関係しているはずである。ブロック103で重
み付けされる画像タイプの考慮要件は、入ってくる画像
データを調査することによって決定されるトナーカバレ
ッジの尺度であり、その追跡はピクセル計数のように簡
単だし、もっと複雑なデジタル画像化処理技術を巻き込
んでもよい。使用ブロック104では、片面印刷/両面
印刷、カバー、挿入に関するジョブ要件のようなジョブ
タイプの考慮要件が、重み付け係数である。最後に、使
用ブロック105は、単一のジョブで、単一のページが
コピー/プリントされるのか複数のコピー/プリントが
作成されるのかによって決まる、システムに対する負荷
の差を表すジョブ実行長を与える重み付け係数を提供す
る。プリンター/コピー機システムに見られる2、3の
分かり易い例を以下に説明する。
ー機の文書処理システムでは、よく知られているよう
に、短いジョブは長いジョブよりも負荷が大きい。この
理由の1つは、機械のサイクルアップ及びサイクルダウ
ンによって消費される合計ジョブリソースの割合であ
る。実際、非常に短いプリント/コピージョブでは、サ
イクルアップ/ダウンは、プリントを行うプロセスより
も多くの機械負荷の割合を占める。一般的な機械では、
最初のシートが送られる前に10以上の光受容体パネル
が転写ゾーンを通過することは珍しくない。この間に、
多くの主要な機械サブシステム(例えば、P/R、現像
器及び帯電器)は、実際の印刷ジョブ中に駆動されるの
と同じ方法で駆動されている。コピー/プリント品質の
調整は、ブロック100への「クリック」カウント入力
に寄与することなく、多くの機械リソースを消費する。
頼るのではなく、これら余分の光受容体パネルをそれら
のサブシステムが使用されたものとしてカウントするこ
とが重要である。そこで、所与のプリンター/コピー機
が最初の印刷を行う前に10のブランクの光受容体パネ
ルを実行し、顧客が3つの画像化を実行する場合、改良
されたHFSIカウンタは、これらの影響を受けたサブ
システムに対して3ではなく13をカウントする。使用
ブロック105の出力は、そのようなシナリオを考慮し
て、重み付きカウントを提供する。数多くの短いジョブ
が実行される長い期間に亘って見れば、このカウント
は、単純なプリントカウンタが示すものとは大分異なる
はずである。1000枚のシートのジョブの場合、この
ような長いジョブではサイクルアップの相対的な影響は
ごく僅かであることを考えれば、10のサイクルアップ
コピーは無視することができる。
よって提供されるもう1つの使用モードは、領域カバレ
ッジ割合である。画像上のトナーの量は、現像器、P/
R、クリーナー及び融着器に負荷を及ぼすことになるの
で、ここでは比例係数も用いられている。例えば、10
%領域カバレッジを備えた基本テキスト文書を公称のも
の(定格のもの、あるいは、基準)と考えると、35%
カバレッジの絵画像は、これらのサブシステムに更に負
荷を加える傾向にある。しかし、この文書は、信頼性及
び疲労に関して、負荷が実際に3.5倍ということでは
ない。詳細なモデリング又は経験データは、領域カバレ
ッジに対する影響係数を提供する。影響係数は、所与の
割合だけ領域カバレッジの影響を緩和する。例えば、領
域カバレッジの影響が最大で20%というように決定さ
れる。これは、疲労の観点からは、ダーク・ダスティン
グ(100%カバレッジ)は、以下に示すように、ペー
ジ当たり2コピーのカウントに相当するものを作成する
ということを意味している。 100%/10%×20%=2.0 言い換えると、実際のカバレッジ/公称のカバレッジに
影響係数を掛けたものが重み付け係数となり、それが、
使用ブロック103の出力となる。当業者には自明のよ
うに、更に精緻化した実施形態をこれに加えることがで
きる。例えば、もう1つの実施例では、領域カバレッジ
だけでなく、密度も含まれる。更なる代替実施例では、
直接のピクセルカウントを用いることもできる。
係数は、紙のサイズ及び紙の質量である。プリンター/
コピー機技術では、数多くの負荷がよく知られている。
例えば、融着器ロール上には11”の疲労マークがあ
る。14”シートを上手く混ぜると、融着器に掛かる負
荷を実際に低減することができ、11”シートの独立し
た追跡に有用である。重い紙は、大きなトルクを必要と
し、駆動要素に負荷を掛けることになる。色の透明度性
能を向上させるには高い粘着力と高い溶融温度が必要な
ので、透明度は融着ロールに負荷を加えることになる。
融着ロールの層間剥離は、融着器が受ける、温度及び時
間の積分と熱勾配の大きさの関数である。これらは全
て、使用ブロック102で決定される高コスト交換品目
の余命計算に関係する。
5で重み付け係数によって決定される重み付きカウント
は、総和ブロック106で組み合わせられる。ブロック
107に示されているある好適な実施例では、総和ブロ
ック106から出てくる総和が、システムサイクル又は
「クリック」の等価数として表されるが、分数部分を備
えていてもよく、きっちり整数である必要はない。この
考えは、これが提供される顧客又はフィールドエンジニ
アには、コピーカウント又は「クリック」のパラダイム
の中で稼働しているサービス可能なユニットを取り替え
る必要を決める際に、これが最も好都合だということで
ある。更に、この表現は、これらの同じ期間で交換間隔
を取り扱う情報システムにも適合するであろう。しか
し、当業者には自明なように、他の表現を用いてもよ
い。
するプロセスのフローであり、コピー機の実施形態にお
けるスタートアップ及び領域カバレッジ割合の使用係数
の調整を示している。ブロック200で始まり、ユーザ
ー入力がコピー「N」の或る初期数の選択を決定する。
次に、ブロック201に示すように、プリントジョブが
始まる。スタートアップの影響をカバーするために、ブ
ロック202に示すように、「S」コピークリックの増
分が含まれている。数「S」は、先に述べたように10
でもよいが、これは機械次第であり、システムに依って
変わる。ブロック202のスタートアップ影響増分と並
行して、プリントジョブは、適切な数のシート供給20
3を要求する。ステップ204に示されているように、
各シート供給は、公称のメインコピーカウンタ205を
増加させる。次に、シート供給ブロック203は、ステ
ップ206に示すように、前記シート上に印刷されてい
るデータに関する領域カバレッジ割合の評価を開始す
る。ステップ207では、領域カバレッジが一般的なプ
リントシートに対する公称のもの(名目上のもの、ある
いは、基準)より上であるか下であるかによって、等価
コピーカウント数が生成される。この「E」等価コピー
カウント数の決定に至る1つの方法は、測定されたカバ
レッジ「C」を、公称デフォルトカバレッジ「D」によ
って除し、次に、経験から得られる影響係数「I」を掛
けるというものである。
一旦決定された等価コピーカウント数「E」が用いられ
る。文書処理システムにおけるCRUおよびHFSIの
疲労交換スケジュールに関し、もっとしっかりとした意
味のあるインジケータを作り出すために、最終補足診断
コピーカウンタ209は、補足コピーカウンタ208
と、ブロック202のスタートアップ影響増分の両方に
よってカウントが更新される。補足コピーカウンタ20
8は、更に、判定ブロック210をトグルし、そこで
は、シートカウンタとプリントジョブのコピー数「N」
との間の比較を用いて、プリントジョブが停止されてい
るか、又はカウンタを減少すべきかが判断され、ジョブ
が終了するまで上記シーケンスを繰り返すためにシート
供給コマンドがブロック203に発行される。
タートアップ/ランダウン考慮要件と重み付け係数付の
カウントの両方をカウンタへ入力することによって、構
成要素の疲労寿命時間の終期を判定しそれによって予測
する際に、更に正確に結果を出すことができる。更に、
この方法を適用することにより、経費及び顧客の業務停
止時間の両方を最小化する適切な交換スケジュールの設
定及び更新が可能になる。
け係数に関するフローチャートである。
のフローチャートであり、スタートアップ係数と、領域
カバレッジ割合係数を示している。
Claims (9)
- 【請求項1】 システム内の交換可能な要素の寿命終了
決定を判断するための方法において、 システムのサイクルを公称カウントとして受け取る段階
と、 少なくとも1つの重み付け係数を前記公称カウントへ適
用して少なくとも1つの重み付きカウントを作り出す段
階と、 1つ又はそれ以上の重み付きカウントを補足診断カウン
タへ集計する段階とから成ることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 文書処理システム内のサービス頻度の高
い品目の寿命終了決定を判断するための方法において、 文書処理システムのサイクルを公称カウントとして受け
取る段階と、 少なくとも1つの重み付け係数を前記公称カウントへ適
用して少なくとも1つの重み付きカウントを作り出す段
階と、 前記1つ又はそれ以上の重み付きカウントを補足診断カ
ウンタへ集計する段階とから成ることを特徴とする方
法。 - 【請求項3】 前記サービス頻度の高い品目は、顧客が
交換できるユニットであることを特徴とする、請求項2
に記載の方法。 - 【請求項4】 前記顧客が交換できるユニットは、顧客
が交換できるユニットモニターを有していることを特徴
とする、請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 文書処理システム内のサービス頻度の高
い品目の寿命終了決定を判断するための方法において、 前記文書処理システムの各サイクル毎に、公称カウンタ
を公称カウント分だけ増加させる段階と、 少なくとも1つの重み付け係数を前記公称カウントに適
用して重み付きカウントを作り出す段階と、 前記公称カウント及び前記重み付きカウントを、1つ又
はそれ以上の補足診断カウンタへ集計する段階とから成
ることを特徴とする方法。 - 【請求項6】 前記サービス頻度の高い品目は、顧客が
交換できるユニットであることを特徴とする、請求項5
に記載の方法。 - 【請求項7】 前記顧客が交換できるユニットは、顧客
が交換できるユニットモニターを有していることを特徴
とする、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 前記補足診断カウンタは、前記文書処理
システム内に常駐していることを特徴とする、請求項7
に記載の方法。 - 【請求項9】 前記補足診断カウンタは、前記顧客が交
換できるユニットモニター内に常駐していることを特徴
とする、請求項7に記載の方法。
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