JP2020095149A - 装置、装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置等の装置において、保守部品の使用開始後で保守部品の次回交換時まで待つことなく、保守部品の寿命の予測に用いる予測式を所望のものに切り替えることができる。【解決手段】使用に伴って交換が必要になる保守部品の寿命を予測するための複数パターンの予測式のうちのいずれかのパターンの予測式を用いて、前記保守部品の寿命を予測する予測手段と、前記保守部品の使用開始からの使用時間を計測する計測手段と、前記予測手段にて適用されている予測式を、前記複数パターンの予測式のうちの別のパターンの予測式に切り替える切り替え指示を受け付ける受け付け手段と、前記計測手段により計測された使用時間が一定時間を超える前に、前記受け付け手段が前記切り替え指示を受け付けた場合に、前記適用されている予測式を前記別のパターンの予測式に切り替える切り替え手段と、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、装置、特に画像形成装置の稼働に伴って交換が必要になる保守部品の寿命を予測する技術に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置は、保守部品、例えばトナー容器、回収トナー容器等を備える。このような保守部品に関して、経時的な劣化や色材であるトナーの消耗により交換が必要になることは勿論のこと、画像形成装置における印刷品質を適正に維持するためには適切なタイミングで交換することが必要とされる。
そこで、画像形成装置が、保守部品の寿命を予測し、予測して得られた情報を管理サーバに通知し、管理サーバが、画像形成装置から通知された情報に従って保守部品の寿命に関する情報を管理するシステムが提案されている(特許文献1参照)。そのようなシステムにおいて管理サーバは、画像形成装置から通知された情報を収集して分析することにより、画像形成装置が支障をきたすことなく稼動できるように保守部品の配送の手配等を行う。
また、画像形成装置が、1つの保守部品に対して保守部品の寿命を予測するための予測式を複数パターン有し、その中から適用する予測式を選択的に切り替える方法が提案されている(特許文献2参照)。
特許文献2に記載の方法では、入力されるパラメータが同じ(いずれもインク使用量)である2パターンの予測式を、ユーザの使用状況(インク平均使用量)に応じて即時に切り替えている。
ここで、入力されるパラメータ(以下、入力パラメータと呼ぶ。)が異なる、感光ドラム用の2パターンの予測式を切り替える場合を考える。例えば、「トータル印刷枚数」、「モノクロ印刷枚数」、「ドラム回転時間」及び「帯電時間」を入力パラメータとする一般オフィス向けの予測式Aがあるとする。また、「トータル印刷枚数」、「ドラム回転時間」、「帯電時間」、「キャリブレーション回数」及び「ドラムクリーニング時間」を入力パラメータとするデザインオフィス向けの予測式Bがあるとする。なお、上記の入力パラメータはいずれも、一日単位で蓄積されるデータ(蓄積データ)であるものとする。このとき、感光ドラムの使用開始後暫くしてから予測式Aから予測式Bへ切り替えた場合、切り替え前の予測式Aでは必要がなかった「キャリブレーション回数」及び「ドラムクリーニング時間」のデータが蓄積されていない。したがって、切り替え後の予測式Bによる予測が正確に行われなくなる可能性がある。そのため、従来は、このような場合、予測式Bへの切り替えを感光ドラムの次回交換時まで待ってから行うようにしていた。
このように、入力パラメータが互いに異なる複数パターンの予測式を有する画像形成装置においては、特許文献2に記載の方法のように、ユーザの使用状況に応じて予測式を即時に切り替えることができなかった。例えば、デザインオフィスがこの画像形成装置を購入した場合には、予測式Aが製造時に設定されてしまっていると、購入後一旦でも画像形成装置を稼動させてしまうと、予測式Bへの切り替えを感光ドラムの次回交換時まで行うことができなかった。その結果、感光ドラムの次回交換時までデザインオフィスに適合しない予測式Aによる予測が行われることになり、その間、感光ドラムの寿命の予測が適切に行われなくなる可能性があった。
そこで、本発明は、画像形成装置等の装置において、保守部品の使用開始後であっても、保守部品の次回交換時まで待つことなく、保守部品の寿命の予測に用いる予測式を所望のものに切り替えることができるようにすることを目的とする。
本発明による装置は、使用に伴って交換が必要になる保守部品を装着可能な装置であって、前記保守部品の寿命を予測するための、入力パラメータが異なる複数パターンの予測式を記憶装置に保持する保持手段と、前記保持手段が保持する複数パターンの予測式のうちのいずれかのパターンの予測式を用いて、前記保守部品の寿命を予測する予測手段と、前記保守部品の使用開始からの使用時間を計測する計測手段と、前記予測手段にて適用されている予測式を、前記複数パターンの予測式のうちの別のパターンの予測式に切り替える切り替え指示を受け付ける受け付け手段と、前記計測手段により計測された使用時間が一定時間を超える前に、前記受け付け手段が前記切り替え指示を受け付けた場合に、前記適用されている予測式を前記別のパターンの予測式に切り替える切り替え手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置等の装置において、保守部品の使用開始後であっても、保守部品の次回交換時まで待つことなく、保守部品の寿命の予測に用いる予測式を所望のものに切り替えることが可能となる。
以下、本発明を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態に記載されている構成要素は、本発明の例としての形態を示すものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態における画像形成装置100を含むシステムの一例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置100は、インターネット20上にある保守サーバ10と通信可能に接続されている。なお、図1に示すシステムには画像形成装置100以外の画像形成装置が含まれていても良い。すなわち、保守サーバ10に複数台の画像形成装置が接続されていてもよい。
図1は、第1実施形態における画像形成装置100を含むシステムの一例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置100は、インターネット20上にある保守サーバ10と通信可能に接続されている。なお、図1に示すシステムには画像形成装置100以外の画像形成装置が含まれていても良い。すなわち、保守サーバ10に複数台の画像形成装置が接続されていてもよい。
画像形成装置100は、コントローラ130を備える。コントローラ130は、CPU101、ROM102、RAM104、プリンタ制御部105、画像読取制御部107、ストレージ制御部110、操作部制御部112、及びネットワーク制御部114を有する。コントローラ130が有する各構成要素はバス103で接続されている。
また、画像形成装置100は、ストレージ111、プリンタ106、スキャナ108、原稿搬送部109、及び操作部113等のハードウェアを備える。コントローラ130のプリンタ制御部105、画像読取制御部107、ストレージ制御部110、操作部制御部112、及びネットワーク制御部114は、CPU101が上記各ハードウェアを制御するためのインタフェースとして機能する。なお、本実施形態における保守部品の残日数の導出、および残日数の予測式の切り替えなど、後述する図6及び図7に示すフローチャートで示される各処理は、プリンタ制御部105で実行される。
さらに、画像形成装置100は、ユーザが交換可能な多数の保守部品を装着可能である。例えば、プリンタ106においては、感光ドラム1、トナー容器2、定着器3及び回収トナー容器4が保守部品であり、それらの保守部品は、プリンタ106から着脱可能な構成で備えられている。感光ドラム1や定着器3は、トナー容器2などと比較すると使用の度合い(以下、使用度と呼ぶ。)は低く長寿命であるが、寿命に到達した場合は交換が必要であるため、保守部品の一つと考えられる。例えば、トナー容器2については、トナー容器2が有するトナーの残量が閾値以下になった場合に交換が必要となる。一方、回収トナー容器4については、印刷に使用されずに容器に収納(回収)されたトナーの量が閾値以上になった場合に交換が必要となる。原稿搬送部109においては、原稿給紙ローラ5が保守部品であり、原稿搬送部109から着脱可能な構成で備えられている。プリンタ106は、コントローラ130で生成されたビットマップデータに基づいて、上記の保守部品を使用して、色材であるトナーをシートに定着させて画像を印刷する電子写真方式の画像形成を行う。なお、プリンタ106は、色材であるインクをシートに吐出して画像を形成するインクジェット方式を採用していてもよい。なお、上記の保守部品はユーザ以外が交換可能であっても良い。例えば、一部の保守部品をサービスエンジニアが交換可能であってもよい。なお、以下において、単にユーザと記した場合、ユーザだけでなくサービスエンジニア等も含むものとする。
CPU101を含むコントローラ130は、画像形成装置100全体を制御する。CPU101は、ROM102に格納されているブートプログラムにより、OS(オペレーティングシステム)を起動する。そして、CPU101は、ストレージ111やROM102に記憶されている制御プログラムをOS上で実行する。RAM104は、CPU101の主メモリやワークエリア等の一時記憶領域として使用される。ストレージ111は、HDD(Hard Disk Drive)などの読み書き可能な不揮発性記憶装置である。ストレージ111には、画像形成装置100全体を制御するための制御プログラムや各種アプリケーションプログラム、画像データ、保守部品の使用度、稼働日数を示すデータなど、様々なプログラムやデータが記憶される。CPU101は、ストレージ制御部110を介してストレージ111にアクセスする。CPU101は、制御プログラムやアプリケーションプログラムをストレージ111やROM102から読み出しRAM104に展開して実行することで、画像形成装置100を制御する。このように、コントローラ130を構成するCPU101、ROM102、RAM104、ストレージ111等のハードウェアは、いわゆるコンピュータを構成する。
また、CPU101は、画像読取制御部107を介してスキャナ108を制御して原稿上の画像を読み取り、読み取った画像を示す画像データを生成する。CPU101は、ADF(オートドキュメントフィーダ)を有する原稿搬送部109を制御し、原稿搬送部109に載置された原稿を1枚ずつスキャナ108に搬送し、画像データを生成することもできる。スキャナ108は、CCDなどの光学読取装置を用いて原稿の走査を行い、走査して得られた原稿の画像情報を電気信号(画像データ)に変換する。スキャナ108により得られた画像データは、ストレージ111に記憶される。CPU101は、プリンタ制御部105及びプリンタ106と協働して、ストレージ111に記憶された画像データ等に基づき、記録媒体(紙などのシート)上に画像を形成する。
操作部制御部112は、操作部113とコントローラ130とを接続する。操作部113は、ユーザに提示するための情報を表示する表示部や、ユーザからの指示を受け付ける受け付け部として機能する。操作部113は、後述する操作画面を表示したり、ユーザからの入力を受け付けたりするタッチパネルディスプレイを備える。また、操作部113は、スタートキーや、状況確認/中止キーなどのハードキーを備える。状況確認/中止キーは、タッチパネルディスプレイに表示中の画面を、画像形成装置100のステータスを確認したり、実行中のジョブを中止したりするためのステータス画面(後述する状況確認/中止画面)に遷移させるキーである。
ネットワーク制御部114は、ネットワークI/F115を介してインターネット20に接続された保守サーバ10と通信可能である。インターネット20は、有線LANや無線LANで構成されていてもよいし、その他のネットワークで構成されていてもよい。
図2及び図3は、保守部品である感光ドラム1の残日数の導出(予測)について説明するための図である。横軸が使用開始日からの経過日数(使用日数)、縦軸が感光ドラムの規定寿命に対する残寿命率(残ドラム寿命)を示している。残日数の予測は、上述したような予測式を用いて行われ、残日数は、各入力パラメータの一日単位で蓄積されるデータを使用して計算されるものとする。なお、本実施形態では、予測式は、プログラムの形態でROM102またはストレージ111に記憶されているものとする。
図2には、一般オフィス向けの予測式(上記予測式A)により予測される感光ドラム1の残日数の一例が示されている。図2に示す例では、一日単位で蓄積されたトータル印刷枚数、モノクロ印刷枚数、ドラム回転時間、及び帯電時間のデータを入力パラメータとして、感光ドラム1が寿命に到達する残日数が予測されている。また、図2に示す例では、使用開始後600日経過した時点における寿命到達予想日が示されている。一方、図3には、デザインオフィス向けの予測式(上記予測式B)により予測される感光ドラム1の残日数の一例が示されている。図3に示す例では、一日単位で蓄積されたトータル印刷枚数、ドラム回転時間、帯電時間、キャリブレーション回数、及びドラムクリーニング時間のデータを入力パラメータとして、感光ドラム1が寿命に到達する残日数が予測されている。また、図3に示す例では、使用開始後200日経過した時点における寿命到達予想日が示されている。なお、残日数の予測は、定期的(例えば1秒ごと)に実行されても良いし、不定期(例えば、1つの画像や1ページなどの印刷単位の画像形成のたび)に実行されても良い。累積使用量、累積経過日数、使用開始時の残量、使用開始日時、予測された残日数等は、RAM104またはストレージ111に記憶され、残日数の予測が行われる度に値が更新される。
以下では、画像形成装置100が予測式として予測式Aと予測式Bとの複数パターン保持する場合を例にする。が、画像形成装置100は、3つ以上の予測式を保持していても良いし、予測式A,予測式B以外の予測式を保持していても良い。
図4は、保守部品の寿命と残日数に基づく情報とを表示するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。図4に示す状況確認/中止画面401は、CPU101がストレージ111に記憶されているプログラムを実行することで生成される表示データに基づき、操作部113に表示される。操作部113が備える状況確認/中止キーがユーザによって押下されると、CPU101が、図4に示す状況確認/中止画面401を操作部113に表示する表示制御を行う。なお、状況確認/中止画面401には画像形成装置100が備える各保守部品の情報が表示されるが、図4では説明の簡単のため、感光ドラムに関する情報のみが表示されている。また、状況確認/中止画面401には、実行中のジョブを中止するためのボタン等が実際には含まれるが、図面の簡単のため、図4ではそれらについて省略している。状況確認/中止画面401は、メイン表示領域410とステータス表示領域420とを含む。ステータス表示領域420には、画像形成装置100で発生しているメンテナンスイベントに対応するメッセージが表示される。メンテナンスイベントとは、画像形成装置100内で何らかのメンテナンスが必要になった場合に発生するものであり、例えばプリンタ106で紙ジャムが発生した場合や保守部品の交換が必要になった場合に発生する。複数のメンテナンスイベントが発生している場合には、メンテナンスイベントに対応するメッセージが交互にステータス表示領域420に表示される。図4では、ブラック及びイエローのトナー容器の交換が必要になった場合に表示されるメッセージ「ドラム(ブラック/イエロー)の交換時期が近づいています。交換準備してください。」が一例として示されている。
メイン表示領域410には、アイテム表示欄411、型番表示欄412、状態表示欄413、残日数表示欄414、及びOKキー415を含む。OKキー415は、状況確認/中止画面401を終了させるためのキーであり、OKキー415が押下されると、CPU101は、状況確認/中止画面401の表示を終了し、別の画面(不図示)を表示する。アイテム表示欄411には、画像形成装置に装着されている感光ドラムがリスト表示される。型番表示欄412には、アイテム表示欄411に表示されている各感光ドラムの型番が表示される。この型番は、例えば高速機や低速機など異なる種類の画像形成装置に装着される感光ドラムを識別するための識別情報であり、ユーザが感光ドラムを発注するために使用される。状態表示欄413には、感光ドラムの使用度を示すインジケータとパーセンテージとが表示される。残日数表示欄414には、感光ドラムの残日数が表示される。本実施形態では、ユーザに直感的に分かりやすく伝わるような態様で、残日数表示欄414に残日数が表示される。例えば、残日数の予測が364日を上回っている場合には、残日数表示欄414に「1年以上」と表示される。それにより、ユーザは、しばらく交換が発生しないことを直感的に認識することができる。
次に、図5を用いて、保守部品の予測式を設定する方法を説明する。図5は、保守部品の予測式を設定するためのユーザインタフェース画面(以下、予測式設定画面と呼ぶ。)の一例を示す図である。予測式設定画面(以下、単に設定画面と呼ぶ。)501は、保守部品ごとに設けられたリストボックス502〜504と、OKボタン505とを含む。リストボックス502〜504が押下されると、対応する保守部品に設定可能な予測式のリストがプルダウン表示される。ユーザは、そのリストから予測式を選択してOKボタン505を押下する。すると、選択された予測式が、対応する保守部品の予測式として設定される。図5に示す例では、感光ドラムについては予測式Aが選択されている。定着器については予測式Bが選択されている。転写ユニットについては予測式Aが選択されている。なお、画像形成装置100は、保守サーバ10やサービスエンジニアが使用する端末装置からの要求に応じて、それらの装置に図5に示すUI画面の表示情報を返信するようにしてもよい。そのような形態によれば、サービスエンジニア等が画像形成装置100の設置場所に出向かなくても、保守サーバ10等を介して遠隔から画像形成装置100の設定(予測式の設定やアラームの設定)を変更することが可能となる。
続いて、本実施形態の予測式の切り替え方法を説明する。ここでは、説明の簡単のため、画像形成装置100が保守部品として感光ドラム1のみを備える場合を例にする。図6は、第1実施形態の予測式の切り替え処理を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートで示される一連の処理は、CPU101がROM102に記憶されているプログラムをRAM104に展開し実行することにより行われる。
CPU101は、感光ドラム1の使用開始から現在までの使用期間を更新する(S601)。使用期間は、保守部品の使用開始からの使用時間を累積して得られる期間(時間)である。よって、使用期間を使用時間と表現する場合がある。CPU101は、感光ドラム1の使用開始から現在までの使用期間を計測し、計測して得られた使用期間を不揮発性メモリ(不図示)に記録しているものとする。次いで、CPU101は、予測式の切り替え指示を受け付けたか、すなわち、設定画面501にて予測式の設定が変更されたかを判定する(S602)。予測式の設定が変更された場合(S602のYES)、CPU101は、S602で記録された感光ドラム1の使用期間が一定期間(以下、一定時間ともいう。)内であるかどうかを判定する(S603)。感光ドラム1の使用期間が一定期間を超えていた場合は(S603のNO)、CPU101は、予測式を変更せずにS601の処理に戻る。これにより、変更前の予測式、すなわち現在適用中の予測式が継続して適用される。一方、感光ドラム1の使用期間が一定期間内である場合は(S603のYES)、CPU101は、設定画面501で設定された予測式に切り替える(S604)。そして、CPU101は、切り替え前の予測式で蓄積していた各パラメータのデータを破棄し(S605)、切り替え後の予測式の動作を開始させる(S606)。このとき、切り替え後の予測式で必要とされる各入力パラメータのデータの蓄積を新たに開始する。このように、本実施形態では、設定画面501を介してユーザにより予測式の設定変更が行われた場合に、保守部品の使用開始からの使用期間が一定期間内であれば、予測式を即時に切り替える。一方、使用期間が一定期間を経過していれば、予測式を切り替えずに変更前の予測式を継続して適用する。なお、本実施形態では、S601で判定の基準とされる一定期間は、予測式により予測される残日数の誤差の許容範囲に基づき予め決定されるものとする。例えば、誤差の許容範囲が3日であれば、その日数が一定期間として決定される。また、誤差の許容範囲は、保守部品の平均寿命などによって、保守部品ごとに異なる場合がある。その場合には、保守部品ごとに一定期間を決定するようにしてもよい。また、誤差の許容範囲以外に基づき一定期間が決定されてもよい。また、S601で判定の基準とされる一定期間の設定値をストレージ111等に記憶させておき、その設定値をサービスエンジニア等が操作部113等を介して任意に変更可能であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、保守部品の予測式の設定変更が行われた場合に、その時点における保守部品の使用期間が一定期間内である場合には、予測式を即時に切り替えて、新規に設定された予測式を動作させる。よって、本実施形態によれば、保守部品の寿命を予測する画像形成装置において、保守部品の使用開始後であっても、保守部品の次回交換時まで待つことなく、保守部品の寿命の予測に用いる予測式を所望のものに切り替えることが可能となる。例えば、画像形成装置を購入した際の設置作業おいて、画像形成装置の電源を投入した後であっても、一定期間内であれば、各種保守部品の予測式を製品の使用目的や使用環境に合わせて変更することが可能となる。それにより、画像形成装置の購入当初から保守部品の寿命を高精度で予測することが可能となる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、予測式の設定変更が行われたときに、その時点における保守部品の使用期間が一定期間内であれば、それまで蓄積した各種データを破棄し、新規に設定された予測式を動作させる方法を説明した。第2実施形態では、保守部品の使用開始からの一定期間内は、画像形成装置が備える各予測式を同時に動作させておく。そして、その一定期間内に予測式の設定変更が行われている場合には、その一定期間が経過した後に、新規に設定された予測式のみを動作させるようにする。そのような方法によれば、新規に設定された予測式で必要となるデータを、使用開始時点からの蓄積させておくことができるため、一定期間経過後においても、残日数の予測を精度よく行うことが可能となる。
第1実施形態では、予測式の設定変更が行われたときに、その時点における保守部品の使用期間が一定期間内であれば、それまで蓄積した各種データを破棄し、新規に設定された予測式を動作させる方法を説明した。第2実施形態では、保守部品の使用開始からの一定期間内は、画像形成装置が備える各予測式を同時に動作させておく。そして、その一定期間内に予測式の設定変更が行われている場合には、その一定期間が経過した後に、新規に設定された予測式のみを動作させるようにする。そのような方法によれば、新規に設定された予測式で必要となるデータを、使用開始時点からの蓄積させておくことができるため、一定期間経過後においても、残日数の予測を精度よく行うことが可能となる。
図7は、第2実施形態の予測式の切り替え処理を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートで示される一連の処理は、CPU101がROM102に記憶されているプログラムをRAM104に展開し実行することにより行われる。また、図7に示す一連の処理は、製品購入後の設置時など画像形成装置100に初めて電源が投入された場合、または、プリンタ106やスキャナ108、原稿搬送部109に搭載されている各種センサによって、保守部品の交換が検知された場合に開始される。なお、説明の簡単のため、本実施形態においても、画像形成装置100が保守部品として感光ドラム1のみを備える場合を例にする。また、画像形成装置100が予測式として予測式Aと予測式Bとを保持する場合を例にする。
まず、CPU101は、予測式Aを動作させるとともに(S701)、予測式Bを動作させる(S702)。なお、画像形成装置が予測式A,B以外の予測式を保持している場合には、残りの予測式についても同様にして順に動作させればよい。次いで、CPU101は、感光ドラム1の使用開始時から現在までの使用期間を更新する(S703)。この処理は、図6に示すS601の処理と同様である。次いで、CPU101は、予測式の選択指示を受け付けたか、すなわち、設定画面501にて予測式の設定が変更されたかを判定する(S704)。予測式の設定が変更されていない場合(S704のNO)、CPU101は、S706の処理に進む。予測式の設定が変更された場合(S704のYES)、CPU101は、変更後の予測式の設定値を不揮発性メモリ(不図示)に記録する(S705)。予測式の設定値とは、例えば、各予測式を特定可能なように、各予測式に一意に割り当てられる番号などである。次いで、CPU101は、S703で記録された感光ドラム1の使用期間が一定期間を経過したかどうかを判定する(S706)。感光ドラム1の使用期間が一定期間を経過していない場合は(S706のNO)、CPU101は、S703の処理に戻る。感光ドラム1の使用期間が一定期間を経過している場合は(S706のYES)、CPU101は、S705で記録した予測式の設定値を不揮発性メモリから取得する(S707)。そして、CPU101は、取得した設定値に対応する予測式のみが動作を継続するように、該予測式以外の予測式の動作を停止させる(S708)。最後に、CPU101は、動作を停止させた予測式でのみ必要な入力パラメータの蓄積データ、つまり現在動作している予測式では不要な蓄積データを破棄する(S709)。
以上のような処理により、製品の初回電源投入後または保守部品の使用開始後に予測式を切り替えた場合でも、切り替え後の予測式で必要な入力パラメータについて、使用開始時点からの蓄積データを用いることが可能となる。よって、切り替え後の予測式による残日数の予測精度を向上させることができる。また、一定期間経過後に不要なパラメータの蓄積データは削除されるため、メモリ領域を不要に消費しない。なお、S706で判定の基準とされる一定期間は、第1実施形態と同様にして決定するようにしてもよいし、その他の方法で決定するようにしてもよい。例えば、画像形成装置100が備える全ての予測式を一定期間動作させた場合に蓄積されるデータの容量と、それらのデータを記録させる記憶装置の空き容量とから、一定期間を決定するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (16)
- 使用に伴って交換が必要になる保守部品を装着可能な装置であって、
前記保守部品の寿命を予測するための、入力パラメータが異なる複数パターンの予測式を記憶装置に保持する保持手段と、
前記保持手段が保持する複数パターンの予測式のうちのいずれかのパターンの予測式を用いて、前記保守部品の寿命
を予測する予測手段と、
前記保守部品の使用開始からの使用時間を計測する計測手段と、
前記予測手段にて適用されている予測式を、前記複数パターンの予測式のうちの別のパターンの予測式に切り替える切り替え指示を受け付ける受け付け手段と、
前記計測手段により計測された使用時間が一定時間を超える前に、前記受け付け手段が前記切り替え指示を受け付けた場合に、前記適用されている予測式を前記別のパターンの予測式に切り替える切り替え手段と、を備える
ことを特徴とする装置。 - 前記予測手段は、
前記計測手段により計測された前記使用時間が前記一定時間を超えてから、前記受け付け手段が前記切り替え指示を受け付けた場合には、前記別のパターンの予測式への切り替えを前記保守部品の次回交換時まで行わない
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記切り替え指示を受け付けるためのユーザインタフェース画面を表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段を、さらに備え、
前記受け付け手段は、前記ユーザインタフェース画面を介して前記切り替え指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装置。 - 前記保持手段は、種類が異なる複数の前記保守部品について、前記保守部品ごとに、複数パターンの予測式を保持し、
前記ユーザインタフェース画面には、前記保守部品ごとに、対応する前記複数パターンの予測式からいずれかの予測式を、切り替え後の予測式として選択するための領域が設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。 - 前記一定時間は、前記予測手段が予測する前記保守部品の寿命の誤差の許容範囲に基づき予め決定される
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の装置。 - 使用に伴って交換が必要になる保守部品を装着可能な装置であって、
前記保守部品の寿命を予測するための、入力パラメータが異なる複数パターンの予測式を記憶装置に保持する保持手段と、
前記保持手段が保持する予測式を用いて、前記保守部品の寿命を予測する予測手段と、
前記予測手段に適用する予測式を前記複数パターンの予測式から選択する選択指示を受け付ける受け付け手段と、を備え、
前記予測手段は、
前記保守部品の使用が開始されると、前記複数パターンの予測式のそれぞれによる予測を開始し、
前記受け付け手段が前記選択指示を受け付けた場合に、前記選択指示で選択された予測式以外の予測式による予測を停止させる
ことを特徴とする装置。 - 前記保守部品の使用開始からの使用時間を計測する計測手段をさらに備え、
前記予測手段は、
前記計測手段により計測された使用時間が一定時間を超えたときに、前記受け付け手段が前記選択指示を受け付けていない場合には、前記複数パターンの予測式のうち予め設定されている予測式以外の予測式による予測を停止させる
ことを特徴とする請求項6に記載の装置。 - 前記一定時間は、前記予測手段が予測する前記保守部品の寿命の誤差の許容範囲に基づき予め決定される
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。 - 前記選択指示を受け付けるためのユーザインタフェース画面を表示装置に表示させる制御を行う表示制御手段を、さらに備え、
前記受け付け手段は、前記ユーザインタフェース画面を介して前記選択指示を受け付ける
ことを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載の装置。 - 前記保持手段は、種類が異なる複数の前記保守部品について、前記保守部品ごとに、複数パターンの予測式を保持し、
前記ユーザインタフェース画面には、前記保守部品ごとに、対応する前記複数パターンの予測式からいずれかの予測式を選択するための領域が設けられている
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。 - 前記予測手段は、
前記予測を停止させた予測式によって記憶装置に蓄積されたデータを、前記記憶装置から削除する
ことを特徴とする請求項6から請求項10のうちのいずれか1項に記載の装置。 - 前記装置は、色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置である
ことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の装置。 - 前記保守部品には、感光ドラム、トナー容器、定着器、回収トナー容器、及び原稿給紙ローラのいずれか1つが少なくとも含まれる
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。 - 使用に伴って交換が必要になる保守部品を装着可能な装置における制御方法であって、
前記装置の稼働に伴って交換が必要になる保守部品の寿命を予測するための複数パターンの予測式のうちのいずれかのパターンの予測式を用いて、前記保守部品の寿命を予測する予測ステップと、
前記保守部品の使用開始からの使用時間を計測する計測ステップと、
前記予測ステップにて適用されている予測式を、前記複数パターンの予測式のうちの別のパターンの予測式に切り替える切り替え指示を受け付ける受け付けステップと、
前記計測ステップで計測された使用時間が一定時間を超える前に、前記切り替え指示を受け付けた場合には、前記適用されている予測式を前記別の予測式に切り替える切り替えステップと、を含む
ことを特徴とする制御方法。 - 使用に伴って交換が必要になる保守部品を装着可能な装置における制御方法であって、
前記装置の稼働に伴って交換が必要になる保守部品の使用が開始されると、記憶装置に記憶されている複数パターンの予測式のそれぞれによる前記保守部品の寿命の予測を開始する予測ステップと、
前記複数パターンの予測式からいずれかのパターンの予測式を選択する選択指示を受け付ける受け付けステップと、を含み、
前記予測ステップにおいて、
前記選択指示を受け付けた場合に、前記選択指示で選択された予測式以外の予測式による予測を停止させる
ことを特徴とする制御方法。 - コンピュータに、請求項14または請求項15に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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JP2018232658A JP2020095149A (ja) | 2018-12-12 | 2018-12-12 | 装置、装置の制御方法、及びプログラム |
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