JP2003263067A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2003263067A
JP2003263067A JP2002063235A JP2002063235A JP2003263067A JP 2003263067 A JP2003263067 A JP 2003263067A JP 2002063235 A JP2002063235 A JP 2002063235A JP 2002063235 A JP2002063235 A JP 2002063235A JP 2003263067 A JP2003263067 A JP 2003263067A
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JP
Japan
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thermistor
temperature
heating source
fixing device
roller
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Application number
JP2002063235A
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English (en)
Inventor
Naoki Yamamoto
直樹 山本
Masaharu Kuroda
将治 黒田
Tetsuro Ito
哲朗 伊藤
Satoru Yoneda
哲 米田
Mamoru Fukaya
守 深谷
Hitoki Okuno
仁樹 奥野
Taizo Onishi
泰造 大西
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーミスタの周囲を流れる風の流量の変化に
かかわらずローラ温度を所望温度に設定および維持でき
るようにする。 【解決手段】 本発明の定着装置10は、ローラ対1
2,14と、ローラ対12,14を加熱するヒータ12
a,14aと、一方のローラ12の近傍に非接触状態で
配置されたサーミスタ18と、サーミスタ18からの出
力に応じてヒータ12a,14aへの電力供給を制御す
る制御部30とを有し、制御部30は定着装置10内を
流れる風の流量に応じてヒータ12a,14aへの電力
供給の制御を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の画像
形成装置に用いられる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の画像形成装置におい
て、少なくとも一方のローラにヒータを内蔵したローラ
対を有し、回転する前記ローラ対のニップ部にトナー像
を担持した用紙を通過させることにより、トナー像を用
紙に加熱溶着させるようにした定着装置が知られてい
る。
【0003】このような定着装置では、ローラの温度を
検出するためにサーミスタを用いたものがある。この場
合、サーミスタを回転するローラに接触させておくと、
ローラ表面に傷が付き、定着性能の低下をもたらすこと
になる。
【0004】このような接触サーミスタによるローラの
傷付きを防止するために、例えば特開平7―16014
3号公報には、ローラに対して非接触状態で配置された
サーミスタでローラ温度を検出するようにした定着装置
が提案されている。
【0005】上記非接触サーミスタを用いた定着装置で
は、サーミスタで検出される温度は、実際のローラ温度
より低いため、サーミスタ出力値V1に補正係数Kを掛
けることにより補正して補正出力値V2を求め、この補
正出力値V2を予め設定したサーミスタ閾値Xと比較す
る。そして、補正出力値V2がサーミスタ閾値Xより小
さい場合にはローラ温度が所定温度より低いと判断して
ヒータへの電力供給量を増加させてローラ温度を上昇さ
せ、反対に、補正出力値V2がサーミスタ閾値Xより大
きい場合にはローラ温度が所定温度より高いと判断して
ヒータへの電力供給量を減少させてローラ温度を下降さ
せる。このようにして、定着装置のローラを所望の温度
に設定および維持するように制御されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリンタ等
の画像形成装置においては、装置内の温度を調節するた
にファンを設けている場合がある。この温度調節用ファ
ンは、回転数が常に一定しているわけではなく、例え
ば、待機時には低速回転し、印刷時には高速回転するよ
うに制御される。また、転写領域から定着部へ向けて用
紙を搬送する手段としてサクションベルトを備えた装置
もあり、サクションベルトのファンは用紙をベルトへ吸
引するために、用紙を搬送するときに回転駆動される。
【0007】このようなファンが作動することによって
画像形成装置の内部には空気の流れすなわち風が起こ
り、この風は定着装置のローラ対の周囲にも流れる。こ
の風はファンの回転が速くなったり遅くなったりするこ
とによって流量が変化することになる。ファンの回転が
低速から高速に切り替わると、定着装置のローラ近傍に
配置された非接触サーミスタは周囲を流れる風の流量が
増加することにより冷やされて出力値が低下する。そう
すると、上述した制御ではヒータへの電力供給量を増加
させることになり、これによりローラ温度が所望温度よ
りも上昇してしまうという問題が発生する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、前記問題を解決
するために本発明は、回転体対と、前記回転体対の少な
くとも一方の回転体を加熱する加熱源と、前記加熱源に
より加熱される回転体近傍に非接触状態で配置された測
温抵抗体と、前記測温抵抗体からの出力に応じて前記加
熱源への電力供給を制御する制御手段とを有する定着装
置であって、前記制御手段は、定着装置内を流れる風の
流量に応じて前記加熱源への電力供給の制御を変更する
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明の定着装置において、前記制御手段
は、前記測温抵抗体からの出力値と予め設定された閾値
とを比較することによって前記加熱源への電力供給を制
御するものであって風の流量に応じて前記閾値を変更し
てもよいし、あるいは、前記測温抵抗体からの出力値を
補正する補正手段を有していて前記補正手段は風の流量
に応じて補正量を変更してもよい。
【0010】また、本発明は、回転体対と、前記回転体
対の少なくとも一方の回転体を加熱する加熱源と、前記
加熱源により加熱される回転体近傍に非接触状態で配置
された測温抵抗体と、前記測温抵抗体からの出力に応じ
て前記加熱源への電力供給を制御する制御手段と、装置
内に配設されたファンとを有する画像形成装置であっ
て、前記制御手段は、前記ファンの速度に応じて前記加
熱源への電力供給の制御を変更することを特徴とするも
のである。
【0011】本発明の画像形成装置において、前記画像
形成装置は、装置内の温度を検出するための検出手段
と、前記検出手段からの出力に基づいて前記ファンの速
度を制御する手段とをさらに備えていてもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明の定着装置によれば、回転体近傍
に非接触状態で配置された測温抵抗体の周囲を流れる風
の流量に応じて加熱源への電力供給の制御を変更するよ
うにしたので、風量の変化にかかわらず回転体の温度を
所望温度に設定して保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実
施形態である定着装置10を示す。この定着装置10
は、互いに圧接された状態で回転可能な2本のローラ
(回転体)12,14からなるローラ対(回転体対)を
備えている。各ローラ12,14は、ヒータ(加熱源)
12a,14aをそれぞれ内蔵しており、内部から加熱
されるようになっている。
【0014】前記ローラ対12,14は、ケース16内
に収納されている。ケース16の下部には用紙搬入口1
6aが形成され、ケース16の上部には用紙搬出口16
bが形成されている。
【0015】ケース16の内部であってローラ12の近
傍には、サーミスタ(測温抵抗体)18がローラ12と
非接触状態で配置されている。
【0016】上記構成を有する定着装置10では、表面
にトナー像が形成された用紙がケース16の用紙搬入口
16aから定着装置10内に侵入し、ローラ対12,1
4のニップ部を通過する際にトナー像が用紙に加熱溶着
して定着された後、ケース16の用紙搬出口16bから
用紙が搬出されるようになっている。
【0017】なお、加熱源としてのヒータは、必ずしも
両方のローラに設ける必要はなく、一方のローラにだけ
設けてもよく、その場合にはサーミスタはヒータを内蔵
した方のローラの近傍に設ける。
【0018】定着装置10を備えた画像形成装置には、
装置の機内温度を調節するためのファン20が定着装置
10の下方に設けられている。このファン20は低速ま
たは高速での回転が可能である。ファン20が回転する
と画像形成装置内には空気の流れすなわち風が発生し、
定着装置10のケース16内においても図1中矢印で示
すようにローラ対12,14およびサーミスタ18の周
囲を流れる風が発生することになる。なお、ファン20
は、機内温度調節用のものに限らず、用紙を搬送する際
に搬送ガイドに引き付けるためのサクションファンであ
ってもよい。
【0019】図2は、定着装置10のローラ温度制御に
かかわる部分の回路図である。同図において、サーミス
タ18と抵抗22とを接続することにより、サーミスタ
18の抵抗変化を電圧変化に変換する。符号19は画像
形成装置内に設けられた機内温度検出用のサーミスタ
(検出手段)であり、このサーミスタ19もまた抵抗2
4と接続することによりサーミスタ19の抵抗変化を電
圧変化に変換する。
【0020】制御部(制御手段および補正手段)30
は、定着装置10のローラ温度制御に関するプログラム
が記憶されたROM32、予め設定される補正係数K
(K1,K2)およびサーミスタ閾値X(X1,X2,
X3)が記憶されたRAM34、ROM32から読み出
されたプログラムを実行するCPU36などを含む。
【0021】CPU36は、ROM32に記憶されたプ
ログラムにより、サーミスタ18からのアナログ出力値
をA/D変換入力ポート38から入力してデジタル出力
値V1に変換する。そして、CPU36は、RAM34
に記憶されている補正係数Kを前記デジタル出力値V1
に掛けて補正デジタル出力値V2を算出し、この補正デ
ジタル出力値V2に応じて出力ポート40からヒータ駆
動信号を出力する。このヒータ駆動信号によってフォト
トライアック42を通してヒータ12a,14aと電源
50に接続されたサイリスタ44のスイッチングを行う
ことにより、ヒータ12a,14aへの電力供給を制御
するようになっている。サイリスタ44と並列に接続さ
れているバリスタ46及び抵抗とコンデンサの直列回路
48はサイリスタ44を保護するものである。
【0022】ここで、サーミスタをローラと非接触状態
にして温度検出したときの電圧をVA、サーミスタをロ
ーラと接触状態にして温度検出したときの電圧をVBと
すると、補正係数Kは以下の式によって求めることがで
きる。
【0023】
【数1】K=VA/VB …(1)
【0024】また、前記(1)式で求めた補正係数Kに
より、非接触サーミスタ18の補正出力値V2は、実際
の出力値をV1とすると、以下に示す式によって補正で
きる。
【0025】
【数2】V2=K×V1 …(2)
【0026】次に、定着装置10におけるローラ温度制
御について説明する。図3は、制御部30のCPU36
によって実行されるローラ温度制御のメインフローチャ
ートを示す。制御部30では、まず初期設定を行い(ス
テップS1)、内部タイマをスタートさせ(ステップS
2)、次にファン制御ルーチンを実行し(ステップS
3)、ついで定着制御ルーチンを実行し(ステップS
4)、続いてその他の制御を実行して(ステップS
5)、内部タイマの終了を待ってから(ステップS
6)、前記ステップS1に戻るというようにして、前記
各ステップS1〜S6の処理を繰り返す。
【0027】図4は、前記ファン制御ルーチン(ステッ
プS3)の処理を示すフローチャートである。ファン制
御ルーチンでは、まずサーミスタ19によって検出され
る画像形成装置の機内温度が所定値より高いかどうかを
判断し(ステップS31)、機内温度が所定値より高け
ればファン速度を高速(Hi)に設定する(ステップS
32)。一方、機内温度が所定値より低ければ画像形成
中かどうかを判断し(ステップS33)、画像形成中で
あればファン速度を高速(Hi)に設定し(ステップS
32)、画像形成中でなければファン速度を低速(L
o)に設定する(ステップS34)。
【0028】図5は、前記ファン制御ルーチン(ステッ
プS3)に続いて実行される定着制御ルーチン(ステッ
プS4)の処理を示すフローチャートである。定着制御
ルーチンでは、まずファン速度が低速(Lo)であるか
どうかを判断する(ステップS41)。ファン速度が低
速(Lo)である場合にはサーミスタ閾値XをX1とす
る(ステップS42)。ファン速度が低速(Lo)でな
い(すなわちファン速が高速)である場合には画像形成
中かどうかを判断し(ステップS43)、画像形成中で
あればサーミスタ閾値XをX2とし(ステップS4
4)、画像形成中でない場合にはサーミスタ閾値XをX
3とする(ステップS45)。
【0029】そして、前記(2)式によりサーミスタ1
8の出力値から計算された補正出力値V2を前記サーミ
スタ閾値Xと比較し(ステップS46)、補正出力値V
2が閾値Xより大きければヒータ12a,14aを連続
的にオフして電力供給を停止し(ステップS47)、ロ
ーラ12,14の温度を下降させる。一方、補正出力値
V2が閾値Xより小さければヒータ12a,14aを連
続的にオンして電力供給を増加させ(ステップS4
8)、ローラ12,14の温度を上昇させる。
【0030】このような制御を所定のタイマ時間毎に繰
り返すことにより、ファン20の速度の切替によってサ
ーミスタ18の周囲を流れる風の流量が変化してもロー
ラ12,14の温度を所望温度に設定および維持するこ
とができる。
【0031】上述したヒータ12a,14aへの電力供
給の制御をローラ温度、サーミスタ検出温度およびサー
ミスタ閾値の各簡易グラフによって説明すると次のよう
になる。
【0032】まず、対比を容易にするために、ファン2
0の速度の変化による制御を行わずにサーミスタ閾値を
一定とした場合について説明する。図6に示すように、
ファン速度が低速のときには、各ヒータ12a,14a
はオン・オフを所定時間毎に交互に切り替えられること
(以下、このような電力供給状態を「オン・オフ状態」
という)により各ローラ温度は狙いとする所望温度に保
たれている。
【0033】ファン速度が高速に切り替わると、サーミ
スタ18の周囲を流れる風の流量が増加してサーミスタ
18が冷やされることでサーミスタ検出温度が下降し始
める。すると、サーミスタ検出温度がサーミスタ閾値よ
り小さくなったことにより各ヒータ12a,14aが連
続的にオンされて(以下、このような電力供給状態を
「連続オン状態」という)、電力供給量が増加する。こ
れにより、ローラ温度が上昇して狙いとする温度よりも
高くなってしまう。このローラ温度の上昇によってサー
ミスタ検出温度は下降から上昇に転じ、サーミスタ検出
温度がサーミスタ閾値と同じになると、各ヒータ12
a,14aが連続オン状態からオン・オフ状態に切り替
えられ、これによりローラ温度は狙いとする温度よりも
高い温度に保持されることになる。
【0034】その後、ファン速度が高速から低速に切り
替えられると、サーミスタ18の周囲を流れる風の流量
が減少し、風によるサーミスタ18の熱消失量が減少す
るので、サーミスタ検出温度は上昇し始める。すると、
サーミスタ検出温度がサーミスタ閾値より大きくなった
ことで、ヒータ12a,14aへの電力供給はオン・オ
フ状態から連続的にオフされた状態(以下、この電力供
給状態を「連続オフ状態」という)に切り替えられ、こ
れによりローラ温度が下降する。このローラ温度の下降
によってサーミスタ検出温度は上昇から下降に転じ、サ
ーミスタ検出温度がサーミスタ閾値と同じになると、ヒ
ータ12a,14aへの電力供給が連続オフ状態からオ
ン・オフ状態に切り替えられ、これによりローラ温度は
狙いとする温度で安定することになる。
【0035】このようにファンの速度による制御を行わ
ない場合には、ファンの速度の変化によってローラ温度
が変動するため狙いとする所望温度に保持することがで
きない。
【0036】これに対し、本実施形態の定着装置10で
は、図3〜5を参照して説明した制御を行うことでサー
ミスタ18の周囲を流れる風の流量の変化にかかわらず
ローラ温度は次のようにして狙いとする温度に維持され
る。
【0037】図7に示すように、ファン速度が低速から
高速に切り替わると、サーミスタ閾値もまた低い値に切
り替えられる(前記X1から前記X3への切り替えに相
当する)。すると、サーミスタ検出温度がサーミスタ閾
値よりも相対的に大きくなることで、ヒータ12a,1
4aへの電力供給がオン・オフ状態から連続オフ状態に
切り替えられる。これにより、上述した制御なしの場合
のようにサーミスタ18の周囲を流れる風の流量が増加
したことでローラ温度が狙いとする温度よりも高くなっ
てしまうのを防止でき、多少の温度下降はあるもののロ
ーラ温度を狙いとする温度にほぼ維持することができ
る。
【0038】サーミスタ検出温度がサーミスタ閾値と同
じになると、ヒータ12a,14aへの電力供給は連続
オフ状態からオン・オフ状態に切り替えられ、これによ
りローラ温度はほぼ狙いとする温度に安定して保持され
る。
【0039】その後、ファン速度が高速から低速に切り
替わると、サーミスタ閾値もまた元の値に切り替えられ
る(前記X3から前記X1への切り替えに相当する)。
すると、サーミスタ検出温度がサーミスタ閾値よりも相
対的に小さくなることで、ヒータ12a,14aへの電
力供給がオン・オフ状態から連続オン状態に切り替えら
れる。これにより、上述した制御なしの場合のようにサ
ーミスタ18の周囲を流れる風の流量が減少したことで
ローラ温度が下降するのを防止でき、多少の温度上昇は
あるもののローラ温度を狙いとする温度にほぼ維持する
ことができる。
【0040】次に、ローラ温度を待機中温度(例えば1
70℃)から上昇させて印刷時温度(例えば180℃)
に設定するときに、ファン20の速度の変化による制御
を行わない場合と前記制御を行う場合とについて見てみ
る。
【0041】まず、ファン速度による制御を行わない場
合には、図8に示すように、印刷モードになったときに
ファン速度が低速から高速に切り替えられると、サーミ
スタ閾値は170℃に対応する値から180℃に対応す
る値に切り替えられる。すると、サーミスタ検出温度は
切替後のサーミスタ閾値よりも相対的に小さくなること
で、ヒータ12a,14aがオン・オフ状態から連続オ
ン状態に切り替えられ、これによりローラ温度が上昇し
始める。
【0042】このローラ温度上昇に伴ってサーミスタ検
出温度も上昇するが、ファン速度が高速になってサーミ
スタ18の周囲を流れる風の流量が増加したことでサー
ミスタ18で検出される温度の上昇はローラ温度上昇に
比べて緩やかになり、サーミスタ検出温度がサーミスタ
閾値と同じになったときには、ローラ温度は狙いとする
温度である180℃を既に超えて上昇してしまってい
る。
【0043】これに対し、本実施形態の定着装置10で
は、図9に示すように、印刷モードになったときにファ
ン速度が低速から高速に切り替えられると、サーミスタ
閾値は170℃に対応する値から例えば175℃に対応
する値に切り替えられる(前記X1から前記X2への切
替に相当する)。すると、サーミスタ検出温度は切替後
のサーミスタ閾値よりも相対的に小さくなることで、ヒ
ータ12a,14aがオン・オフ状態から連続オン状態
に切り替えられ、これによりローラ温度が上昇し始め
る。
【0044】この場合もまた、ローラ温度上昇に伴って
サーミスタ検出温度も上昇するが、ファン速度が高速に
なってサーミスタ18の周囲を流れる風の流量が増加し
たことでサーミスタ18で検出される温度の上昇はロー
ラ温度上昇に比べて緩やかになる。しかしながら、制御
なしの場合に比べて印刷時のサーミスタ閾値を低く設定
してあることで、サーミスタ検出温度がサーミスタ閾値
と同じになったときにローラ温度が狙い温度である18
0℃に上昇していることになる。サーミスタ検出温度が
サーミスタ閾値と同じになったとき、ヒータ12a,1
4aへの電力供給が連続オン状態からオン・オフ状態に
切り替えられるので、印刷時のローラ温度は狙い温度で
ある180℃に維持される。
【0045】ところで、上述した実施形態では、サーミ
スタ18の周囲を流れる風の流量に応じてサーミスタ閾
値Xを変更するように制御したが、後述するようにサー
ミスタ18の周囲を流れる風の流量に応じて補正係数K
を変更するようにしてもよい。
【0046】このように補正係数Kを変更する場合の制
御フローでは、メインフローチャートとファン制御ルー
チンが図3,4を参照して上述したのと同様であり、定
着制御ルーチンが図10に示すようになる。すなわち、
図10に示す定着制御ルーチンでは、まずファン速度が
高速(Hi)かどうかを判断する(ステップS51)。
ファン速度が高速であれば補正係数KをK1とし(ステ
ップS52)、ファン速度が高速でなければ(すなわち
ファン速度が低速であれば)補正係数KをK2とする
(ステップS53)。そして、前記(2)式により補正
出力値V2を計算して(ステップS54)、補正出力値
V2をサーミスタ閾値Xと比較する(ステップS5
5)。補正出力値V2がサーミスタ閾値よりも大きいと
きにはヒータ12a,14aを連続オフ状態にして電力
供給を停止し(ステップS56)、一方、補正出力値V
2がサーミスタ閾値Xよりも小さいときにはヒータ12
a,14aを連続オン状態にして電力供給を増加させ
る。
【0047】このようにファン速度(すなわちサーミス
タ18の周囲を流れる風の流量)に応じて補正係数Kを
変更する制御を行った場合にも、各ローラ12,14の
温度を所望温度に設定および維持することができる。
【0048】なお、上述した制御においてはサーミスタ
18の周囲を流れる風の流量の変化をファン速度(低速
または高速)で判断するようにしたが、ファンの作動状
態(停止または回転)で風量変化を判断してもよいし、
あるいは、風量センサを設けて風量変化を検出してもよ
いし、あるいは、風の良く通る位置にもう1つのサーミ
スタを設けてその出力変化から風量変化を検出するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 定着装置およびファンの概略構成図。
【図2】 ローラ温度制御回路を示す図。
【図3】 ローラ温度制御のメインフローチャート。
【図4】 図3のファン制御ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図5】 図3の定着制御ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図6】 ファン速度による制御なしの場合のローラ温
度、サーミスタ検出温度およびサーミスタ閾値の関係を
示す図。
【図7】 ファン速度による制御ありの場合のローラ温
度、サーミスタ検出温度およびサーミスタ閾値の関係を
示す図。
【図8】 ファン速度による制御なしの場合のローラ温
度、サーミスタ検出温度およびサーミスタ閾値の関係を
示す図。
【図9】 ファン速度による制御ありの場合のローラ温
度、サーミスタ検出温度およびサーミスタ閾値の関係を
示す図。
【図10】 図3の定着制御ルーチンの別の例を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
10…定着装置、12,14…ローラ(回転体および回
転体対)、12a,14a…ヒータ(加熱源)、16…
ケース、18…サーミスタ(測温抵抗体)、19…検出
手段、20…ファン、30…制御部(制御手段および補
正手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/00 H05B 3/00 335 335 G03G 21/00 534 (72)発明者 伊藤 哲朗 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 米田 哲 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 深谷 守 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 奥野 仁樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 大西 泰造 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA31 DE07 EA12 ED25 EE03 EE07 EF04 EF09 JB13 JB16 JB24 JC08 2H033 AA18 BA29 BA30 BA31 BA32 CA02 CA07 CA27 CA48 CA53 3K058 AA71 BA18 CA12 CA22 CA61 CA92 CB02 CB22 CC07 GA06 5H323 AA36 BB03 CB02 CB42 DA01 EE04 FF01 GG04 HH02 JJ06 KK09 MM02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体対と、前記回転体対の少なくとも
    一方の回転体を加熱する加熱源と、前記加熱源により加
    熱される回転体近傍に非接触状態で配置された測温抵抗
    体と、前記測温抵抗体からの出力に応じて前記加熱源へ
    の電力供給を制御する制御手段とを有する定着装置であ
    って、前記制御手段は、定着装置内を流れる風の流量に
    応じて前記加熱源への電力供給の制御を変更することを
    特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記測温抵抗体からの
    出力値と予め設定された閾値とを比較することによって
    前記加熱源への電力供給を制御するものであり、風の流
    量に応じて前記閾値を変更することを特徴とする請求項
    1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記測温抵抗体からの
    出力値を補正する補正手段を有しており、前記補正手段
    は風の流量に応じて補正量を変更することを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 回転体対と、前記回転体対の少なくとも
    一方の回転体を加熱する加熱源と、前記加熱源により加
    熱される回転体近傍に非接触状態で配置された測温抵抗
    体と、前記測温抵抗体からの出力に応じて前記加熱源へ
    の電力供給を制御する制御手段と、装置内に配設された
    ファンとを有する画像形成装置であって、前記制御手段
    は、前記ファンの速度に応じて前記加熱源への電力供給
    の制御を変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、装置内の温度を検
    出するための検出手段と、前記検出手段からの出力に基
    づいて前記ファンの速度を制御する手段とをさらに備え
    たことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009187020A (ja) * 2009-04-02 2009-08-20 Canon Inc 画像形成装置
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