JP2003262631A - 鉄筋腐食検知装置 - Google Patents

鉄筋腐食検知装置

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JP2003262631A JP2002063916A JP2002063916A JP2003262631A JP 2003262631 A JP2003262631 A JP 2003262631A JP 2002063916 A JP2002063916 A JP 2002063916A JP 2002063916 A JP2002063916 A JP 2002063916A JP 2003262631 A JP2003262631 A JP 2003262631A
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corrosion
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Takashi Sakai
孝 坂井
Minoru Kaneko
稔 金子
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリートの鉄筋腐食検知におい
て、コンクリート構造物を非破壊で簡単に鉄筋コンクリ
ートの鉄筋腐食検知を行えるようにする。 【解決手段】 一端が鉄筋に電気的に接続され、且つ他
端がコンクリート構造物の外部に導出された腐食診断用
導線13を備え、経年後、該腐食診断用導線13を装置
本体と接続して鉄筋の腐食を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
の鉄筋の腐食を検知する鉄筋腐食検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を
検知する方法の1つとして電位測定法があり、原理が単
純で、測定も簡単であり、大掛かりな測定器具を必要と
しないことから、現在鉄筋の腐食検知では主にこの方法
が多く用いられている。なお、電位測定法については、
例えば「わかりやすいコンクリート構造物の非破壊検
査」(p154〜p156、株式会社オーム社発行)に
記載されている。
【0003】ここで、電位測定法の1つである、照合電
極(基準電極:例えば飽和硫酸銅)と電圧計を用いて自
然電位を測定する方法について図10を用いて説明す
る。この方法は、鉄筋コンクリート構造物のコンクリー
ト100の一部を剥がして鉄筋101を露出させて、そ
れに導線102を取り付けて電圧計103のプラス端子
に接続する一方、コンクリート100の表面に照合電極
104を接触させて、それに導線105を取り付けて電
圧計103のマイナス端子に接続する(この場合、プラ
ス、マイナスは逆であっても構わない)。その後、照合
電極104を鉄筋101に沿って移動させて多数の点で
電位を測定し、測定した複数の電位値から鉄筋の腐食状
態を診断する。この場合、鉄筋101の腐食と測定した
電位値の関係は、評価基準が公的に決められているの
で、それに基づいて腐食状況を判定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉄筋コンク
リートの鉄筋腐食検知方法においては、鉄筋コンクリー
ト構造物のコンクリート100の一部分を剥がし、露出
した鉄筋101に導線102を取り付けなければなら
ず、また測定後には剥がしたコンクリートを補修しなけ
ればならなく、測定前準備及び測定後処理に多大な工数
を費やすという問題がある。
【0005】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、測定前後の処理に多大な工数を費やすことなく簡
単に鉄筋コンクリート構造物における鉄筋コンクリート
の鉄筋腐食検知を行うことができる鉄筋腐食検知装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明の鉄筋腐食探査装置
は、コンクリート内の鉄筋と装置本体との接続が可能な
長さに形成され、その一端が前記鉄筋に電気的に接続す
ると共に他端がコンクリート構造物の外部へ導出される
腐食診断用導線を具備することを特徴とする。
【0007】この構成によれば、コンクリート内の鉄筋
の経年変化による腐食を検知するための腐食診断用導線
を具備し、その導線の一端を生コンクリートの型枠内へ
の充填時に鉄筋に接続し、他端を型枠外へ出しておくこ
とにより、鉄筋の腐食検査時にコンクリート(当然なが
ら既に凝固している)の一部分を剥がすことなく、即座
に検査を行うことができる。したがって、従来のような
測定前準備及び測定後処理に多大な工数を費やすことが
なく、簡単に鉄筋コンクリートの鉄筋腐食検知を行うこ
とが可能となる。
【0008】前記腐食診断用導線は、その一端を電気信
号を印加することで機械的に振動するセンサ素子と一体
化してセンサ素子を鉄筋に同時に取り付ける構造によ
り、鉄筋に電気的に接続するようにしても良いし、腐食
診断用導線の一端に取り付けた電極とセンサ素子とが共
通固定用具で鉄筋を挟持する構造を採って、鉄筋に電気
的に接続するようにしても良い。
【0009】また、上記構成の他に、コンクリート表面
に接触させる照合電極と、コンクリート構造物の外部に
導出した前記腐食診断用導線との間の電圧を測定し、照
合電極を鉄筋に沿って移動することで多数箇所において
測定した測定結果より鉄筋の腐食程度を判定する判定手
段とを具備する構成を採っても良い。この構成を採るこ
とにより、照合電極を鉄筋に沿って移動させるだけで、
鉄筋の腐食程度を自動的に判定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本
発明の一実施の形態に係る鉄筋腐食検知装置の構成を示
すブロック図である。図1において、本実施の形態に係
る鉄筋腐食検知装置70は、鉄筋コンクリートの鉄筋の
腐食状況を検知するとともに、コンクリートの型枠への
充填状況を検知することができるもので、生コンクリー
トの充填状態を検知するコンクリート充填検知部70a
と鉄筋の腐食状況を検知する鉄筋腐食検知部70bと、
を備えて構成される。コンクリート充填検知部70a
は、同期信号発生器1と、可変周波数発振器2と、増幅
器3と、圧電スピーカ(センサ素子)4と、抵抗5と、
差動増幅器6と、4象限掛け算器7と、ローパスフィル
タ8と、判定部9と、を備える。鉄筋腐食検知部70b
は、判定部9と、照合電極10と、腐食診断用導線13
と、導線15と、を備える。
【0011】同期信号発生器1は、可変周波数発振器2
を繰り返し動作させるための同期信号を発生する。可変
周波数発振器2は、周波数が所定の周波数範囲(例えば
1kHzから20kHz)で連続的に変化する正弦波の
電気信号を発生する。すなわち、同期信号発生器1から
同期信号が出力される毎に初期周波数(例えば1kH
z)から繰り返し正弦波信号を発生する。増幅器3は、
可変周波数発振器2にて発生した正弦波信号を後段側の
圧電スピーカ4の動作レベルまで増幅し、加振用信号V
rとして出力する。
【0012】圧電スピーカ4は圧電素子を使用したもの
であり、電気エネルギを機械エネルギに変換する(即
ち、電気信号が入力されると振動する)。この圧電スピ
ーカ4は、生コンクリートが鉄筋部や型枠内に確実に充
填されたかどうかを検知するためのもので、建設施工時
にコンクリート打設の型枠内に取り付けられる。特に、
本装置では、型枠内の鉄筋の経時的変化による腐食も検
知できるように、当該鉄筋に取り付けられる。例えば、
図2に示すように、鉄筋21に取り付けられる。なお、
図中符号20はコンクリート打設時の型枠であり、21
は型枠20内に設けられて梯子状に組まれた鉄筋であ
る。また、図3は型枠20内に生コンクリート22を充
填させた状態を示す図であり、図4は型枠内に充填した
生コンクリート22が凝固した後、型枠20を取り除い
た状態を示す図である。
【0013】図2〜図4に示すように、圧電スピーカ4
からは、圧電スピーカ4そのものに電気信号を入力する
ための2本の導線11及び12と、一端部分が圧電スピ
ーカ4の表面に取り付けられて腐食検知対象の鉄筋に電
気的に接続される腐食診断用導線13が引き出されてい
る。この場合、各導線11、12及び13は、構造物の
外部に引き出せる長さになっている。しかし、コンクリ
ートの充填状況を検知するために、圧電スピーカ4に接
続した2本の導線11、12は、コンクリートの充填状
況を検知した後では、切断することもできる。なお、各
導線11,12および13は、3芯のケーブルを使用し
てもよく、導線13の導出部は、コンクリート内に埋め
込まれた蓋付の密閉箱内に入れておいてもよい。
【0014】図5、図6は圧電スピーカ4の鉄筋21へ
の取り付け方法を示す図である。図5で示す取り付け
は、矩形状の鉄筋電極50aと、一端が鉄筋電極50a
に固定されると共に、圧電スピーカ4の鍔部4aを挿通
する2本の固定ボルト50bと、固定ボルト50bに螺
合するナット50cとから構成された固定金具50によ
り行われる。鉄筋電極50aには腐食検知を行うための
腐食診断用導線13の一端が接続されている。2本の固
定ボルト50bは鉄筋21の直径以上の長さで離間配置
されている。圧電スピーカ4は、その鍔部4aの孔(図
示せぬ)に鉄筋電極50aの2本の固定ボルト50bを
挿通してナット50cで締め込むことにより、鉄筋21
に固定される。また、この圧電スピーカ4の取り付けと
同時に、腐食診断用導線13は鉄筋21に電気的に接続
される。
【0015】他方、図6で示す取り付けは、矩形状の表
面に圧電スピーカ4を一体的に固設した鉄筋電極60a
と、鉄筋21の外周面を包囲するU字状に形成して両端
部に螺子が切られた2本の固定ボルト60bと、固定ボ
ルト60bに螺合するナット60cとから構成された固
定金具60により行われる。鉄筋電極60aには腐食検
知を行うための腐食診断用導線13の一端が接続されて
いる。圧電スピーカ4は、2本の固定ボルト60bを所
定間隔に離間して鉄筋21の外周面を包囲した状態で、
圧電スピーカ4を固設した鉄筋電極60aの孔(図示せ
ぬ)に挿通して両端部をナット60cで締め込むことに
より、鉄筋21に固定される。また、この圧電スピーカ
4の取り付けと同時に、腐食診断用導線13は鉄筋21
に電気的に接続される。
【0016】図1に戻り、抵抗5は、圧電スピーカ4に
流れる電流を検出するためのものであり、増幅器3と圧
電スピーカ4との間に直列に介挿される。抵抗5の両端
には、圧電スピーカ4に流れる電流に対応する電圧が発
生する。この場合、圧電スピーカ4に流れる電流は周波
数の変化によって変化するので、抵抗5の両端に現れる
電圧は圧電スピーカ4の周波数特性を反映したものとな
る。
【0017】差動増幅器6は、抵抗5の両端の電圧を増
幅して電圧Viを出力する。4象限掛け算器7は、増幅
器3からの加振用信号Vrと差動増幅器6からの電圧V
iを乗算することで、これらの電圧に対するノイズの影
響を除去する。ローパスフィルタ8は、4象限掛け算器
7の出力信号から以下で説明するcos(2ωt+α+
β)分を除去した信号(出力電圧Vo)を出力する。
【0018】判定部9は、図示せぬマイコンやLCD(L
iquid Crystal Display)等の表示器を備えており、圧電
スピーカ4にコンクリートを接触させないときの固有の
振動周波数特性を基準として、コンクリートが圧電スピ
ーカ4に接触したときの変化からコンクリートの型枠内
への充填状態の良否を判定して、その判定結果を表示器
(図示せぬ)上に表示する。この場合、圧電スピーカ4
の固有の振動周波数特性を一度設定しておけば、以降メ
ンテナンス時を除いて再設定する必要はない。なお、圧
電スピーカ4の固有の振動周波数特性を、上記したマイ
コンのメモリに記憶するように制御プログラムを組んで
おくと良い。
【0019】また、判定部9は、従来の電圧計103
(図10参照)と同等の電圧測定機能を有しており、一
端が鉄筋21に電気的に接続した腐食診断用導線13の
他端を判定部9に内蔵の測定回路14のプラス端子に接
続する一方、後述する照合電極10に接続した導線15
を測定回路14のマイナス端子に接続させている(この
場合、プラス、マイナスの極性は逆であっても構わな
い)。照合電極10は、経年後、コンクリート構造物の
表面を接触移動させてコンクリート内部の鉄筋21の腐
食を探査するプローブとなるものである。
【0020】判定部9は、測定者が測定操作を行って、
照合電極10を移動させることで、コンクリート構造物
上の多数箇所で測定される電位を記憶する。そして、測
定が終了した時点で、複数箇所で測定した電位値から、
予め設定された評価基準(ASTM C−876)に基
づいて鉄筋の腐食状態を診断し、その結果(腐食の度合
い)を図示せぬ表示器のLCD上に数値表示又はカラー
表示又はレベルで表示する。なお、照合電極10の測定
間隔は、小型構造物では5〜10cm、橋床版では約6
0cm、大型構造物では約1mとされている。
【0021】このような構成において、可変周波数発振
器2にて発生した正弦波信号が増幅器3で圧電スピーカ
4の動作レベルまで増幅されて、加振用電圧Vrとして
圧電スピーカ4に印加される。これにより、圧電スピー
カ4に機械的振動が発生する。加振用電圧Vrは4象限
掛け算器7にも入力される。圧電スピーカ4に機械的振
動が発生すると、抵抗5の両端に圧電スピーカ4に流れ
る電流に対応する電圧が発生する。この電圧が差動増幅
器6にて増幅されて電圧Viが出力される。そして、そ
の電圧Viと増幅器3からの加振用電圧Vrとが4象限
掛け算器7にて乗算されてノイズ分が除去される。そし
て、ノイズ分が除去された信号がローパスフィルタ8に
入力されることで、cos(2ωt+α+β)成分が除
去された出力電圧Voが得られる。
【0022】この出力信号Voは、加振用信号の周波数
変化に対する圧電スピーカ4の周波数特性(振幅と位
相)を反映した信号になる。圧電スピーカ4の表面に何
も接触していないときには、圧電スピーカ4の持つ固有
振動数付近の周波数にピークを持った電圧が図8に示す
ように現れる。また、圧電スピーカ4の周りにコンクリ
ートが充填されると、圧電スピーカ4の振動特性が変化
して、図9に示すようにピーク電圧の位置と大きさが変
化する。判定部9はこのピーク電圧の変化からコンクリ
ートの充填状況を判定してその結果をLCD上に表示す
る。これにより、コンクリート充填検知部70aは、容
易にコンクリートの充填を判別することができる。
【0023】上記作動原理を、数式を用いて説明すると
以下のようになる。ここで、Vr=Asin(ωt+
α)、Vi=Bsin(ωt+β)とする。但し、A、
Bは振幅、ωtは周波数、αとβは位相のずれとする。 Vr×Vi=Asin(ωt+α)×Bsin(ωt+β) =AB[cos(β−α)−cos(2ωt+α+β)]/2 (1)
【0024】式(1)のcos(β−α)の部分は、位
相差に合わせて変化する直流成分であり、ここに電圧V
iの振幅成分も含まれる。また、cos(2ωt+α+
β)の部分は、元の加振用電圧Vrと電圧Viの2倍の
周波数の信号である。必要とする周波数特性の情報は、
電圧Viの振幅(大きさ)であるので、上式(1)のc
os(β−α)のみでよい。したがって、ローパスフィ
ルタ8を通過させてcos(2ωt+α+β)の成分を
除去すればよい。このようにして出力電圧Voには周波
数特性が電圧の形で現れる。
【0025】図8及び図9で示したように、コンクリー
ト型枠内等の閉鎖空間内にコンクリートが充填される
と、ピークの周波数とレベルが変化することで、その状
況を検知することができる。また、鉄筋の腐食を調べる
場合は、コンクリート22から引き出した腐食診断用導
線13を装置70に接続した後、測定開始操作を行っ
て、照合電極10を鉄筋21に沿って移動して、多数箇
所の点で電位の測定を行う。そして、測定結果が評価基
準に基づいて判定されることで、鉄筋の腐食状態が診断
されると、その結果(腐食度合い)がLCDに表示され
る。
【0026】このように、本実施の形態の鉄筋腐食検知
装置によれば、コンクリート充填時に圧電スピーカ4と
腐食診断用導線13の一端とが共通固定用具で同時に鉄
筋に取付けられるので、経年後に鉄筋コンクリート構造
物のコンクリート22の一部分を剥がすことなく、鉄筋
22の腐食状況を把握することができる。したがって、
測定前後の処理に多大な工数を費やすことがなく、省力
化が図れる。
【0027】また、本実施の形態の鉄筋腐食装置によれ
ば、所定の範囲で周波数が経時的に変化する正弦波の電
気信号を発生させて、この電気信号を圧電スピーカ4に
印加して、この圧電スピーカ4の振動の周波数特性を検
出し、この周波数特性をもとに圧電スピーカ4をコンク
リート型枠内に充填されたコンクリート構造物に接触さ
せた際の周波数特性の変化を検出するようにしたので、
コンクリートの型枠内における充填状況を検出すること
ができる。
【0028】なお、上記実施の形態では、単一の周波数
範囲の正弦波を用いたが、周波数範囲を切り替える不図
示の周波数範囲切替器を設けて、複数の周波数範囲の正
弦波を択一的に選択できるようにしてもよい。この場
合、可変周波数発振器2は、周波数範囲切替器にて切り
替えられた範囲の周波数帯で正弦波信号を繰り返し発生
させる機能を有することになる。このように、複数の周
波数範囲の正弦波を択一的に選択できるようにすること
で、コンクリート型枠の構造や材質等の物理的な特性に
応じて測定に最適な周波数範囲を選択することができ
る。これによって、より精度の高い測定が可能となる。
【0029】また、上記実施の形態では、判定部9を設
けたが、必ずしもこれを設ける必要はなく、オシロスコ
ープなどの波形測定装置を用いて、ローパスフィルタ8
の出力波形を観測するようにしても良い。オシロスコー
プなどの波形測定装置やアナログの電圧計がある場合
は、判定部9が不要となる分、装置としてのコストの削
減が可能となる。
【0030】また、上記実施の形態では、コンクリート
の閉鎖空間内への充填状況を検出する場合について述べ
たが、本発明は、他の木製型枠や鋼材で作られた型枠内
への充填状況の検出、更には剥離タイルの検出について
検出することができることは述べるまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一端部分がコンクリート内の鉄筋と接し、他端部分をコ
ンクリート構造物の外表面へ引き出す腐食診断用導線を
備えたので、鉄筋の腐食を測定する測定前後の処理に多
大な工数を費やすことがなく、省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鉄筋腐食検知装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の鉄筋腐食検知装置を構成する圧電スピー
カの鉄筋への取り付け例を示す図で、生コンクリート充
填前の図である。
【図3】図1の鉄筋腐食検知装置を構成する圧電スピー
カの鉄筋への取り付け例を示す図で、生コンクリート充
填後の図である。
【図4】図1の鉄筋腐食検知装置を構成する圧電スピー
カの鉄筋への取り付け例を示す図で、生コンクリート凝
固後で型枠より取り出した図である。
【図5】図1の鉄筋腐食検知装置を構成する圧電スピー
カの取り付け構造の一例を示す図である。
【図6】図1の鉄筋腐食検知装置を構成する圧電スピー
カの取り付け構造の一例を示す図である。
【図7】図1の鉄筋腐食検知装置における鉄筋腐食測定
を説明するための図である。
【図8】図1の鉄筋腐食検知装置における測定結果の一
例を示す図で、コンクリート型枠内にコンクリートが無
い場合の出力電圧波形図である。
【図9】図1の鉄筋腐食検知装置における測定結果の一
例を示す図で、コンクリート型枠内にコンクリートが有
る場合の出力電圧波形図である。
【図10】従来の鉄筋腐食検知方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 同期信号発生器 2 可変周波数発振器 3 増幅器 4 圧電スピーカ 5 抵抗 6 差動増幅器 7 4象限掛け算器 8 ローパスフィルタ 9 判定部 10 照合電極 11、12、13、15 導線 14 測定回路 20 型枠 21 鉄筋 22 コンクリート 50、60 固定金具 50a、60a 鉄筋電極 50b、60b 固定ボルト 50c、60c ナット 70 鉄筋腐食検知装置 70a コンクリート充填検知部 70b 鉄筋腐食検知部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートの鉄筋腐食検知装置であっ
    て、コンクリート内の鉄筋と装置本体との接続が可能な
    長さに形成され、その一端が前記鉄筋に電気的に接続す
    ると共に他端がコンクリート構造物の外部へ導出される
    腐食診断用導線を具備することを特徴とする鉄筋腐食検
    知装置。
  2. 【請求項2】 前記腐食診断用導線は、その一端が電気
    信号を印加することで機械的に振動するセンサ素子と一
    体化し、前記センサ素子を前記鉄筋に取り付ける構造に
    より、前記鉄筋に電気的に接続されることを特徴とする
    請求項1記載の鉄筋腐食検知装置。
  3. 【請求項3】 前記腐食診断用導線は、その一端に取り
    付けられた鉄筋電極と電気信号を印加することで機械的
    に振動するセンサ素子とが前記鉄筋を挟持する構造によ
    り、前記鉄筋に電気的に接続されることを特徴とする請
    求項1記載の鉄筋腐食検知装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート表面に接触させる照合電極
    と、コンクリート構造物の外部に導出した前記腐食診断
    用導線との間の電圧を測定し、前記照合電極を前記鉄筋
    に沿って移動することで多数箇所において測定した測定
    結果より前記鉄筋の腐食程度を判定する判定手段と、を
    具備することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の鉄筋腐食検知装置。
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