JP2004093493A - 成分解析装置及び成分解析システム - Google Patents

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Takashi Sakai
坂井 孝
Minoru Kaneko
金子 稔
Akiyuki Tajima
田島 顕之
Masayuki Yasuda
安田 正雪
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Toray Engineering Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】センサ部の設置が容易であり、またセンサ部の再利用が可能な成分解析装置及び成分解析システムを得る。
【解決手段】電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ部3を、1つの支持部材31に複数のセンサ素子30を設けた構成とする。この構成によれば、成分解析手段はセンサ部が検出する振動周波数特性の変化からセンサ部に接触する、例えば水や氷の違いが判定できると同時に、複数のセンサ素子の計測から氷厚や水位を測定することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプレキャストコンクリートで作られた型枠へのコンクリートの充填状況を検知することができる成分解析装置及び成分解析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の構造体には、プレキャストコンクリートで作られた型枠(以下、プレキャストコンクリート型枠と呼ぶ)の内部に鉄筋を配し、そこへコンクリートを充填する方法が採られている。
近年、デザインの多様化などからプレキャストコンクリート型枠の形状も複雑になり、その複雑な形状の末端部までコンクリートが正しく充填されているかどうかを非破壊検査で容易に検出することができる方法が望まれている。
【0003】
従来、例えば、特開平6−229968号(特許第2836799号)公報や特開平10−197467号公報が開示されているが、いずれも2つの電極(センサ部)をプレキャストコンクリート型枠内に配置してその2本の電極にコンクリートが接触した際に発生する電位を検出してコンクリートが充填されたことを検知するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の成分解析装置にあっては、センサ部を予め型枠内の鉄筋部やコンパネ部に接着剤、固定ベルト、粘着テープ等の固定部材を用いて取り付ける必要があり、作業性が悪いという問題がある。
また、コンクリートの充填後は、センサ部を取り外すことが容易でないため、センサ部の再利用が困難であるという問題もある。
【0005】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、例えば、型枠内へのセンサ部の設置が容易であり、またセンサ部の再利用が可能な成分解析装置及び成分解析システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
請求項1に係る発明の成分解析装置は、電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ部と、周波数が経時的に変化する電気信号を前記センサ部に印加する信号発生・印加手段と、前記電気信号が前記センサ部に印加されることでそのセンサ部の振動周波数特性を検出する周波数特性検出手段とを具備する成分解析装置であって、前記センサ部は、電気エネルギーを振動する機械エネルギーに変換する複数のセンサ素子と、前記複数のセンサ素子を固定する支持部材とを具備することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、センサ部は、1つの支持部材に複数のセンサ素子を設けたので、センサ部の型枠内等への設置を容易に行うことができる。また、型枠内等への出し入れが容易であることから繰り返し使用が可能となる。即ち、センサ部の再利用が可能となる。
【0008】
請求項2に係る発明の成分解析装置は、請求項1に係る発明の成分解析装置において、前記センサ部の支持部材は、中実棒、中空棒又はプレートのいずれかの形状であることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、支持部材の形状を中実棒、中空棒又はプレートとしたので、例えばプレキャストコンクリート型枠内等の型枠内に容易に設置することができる。
【0010】
請求項3に係る発明の成分解析装置は、請求項1又は請求項2のいずれかに係る発明の成分解析装置において、前記センサ部の支持部材は、その基端部分に前記センサ部を装着対象物に取り付けるための取付けハンドルを具備することを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、支持部材の基端部に取付けハンドルを設けたので、センサ部の装着対象物(型枠内等)への取付け、取外しを容易に行うことができる。
【0012】
請求項4に係る発明の成分解析装置は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の成分解析装置において、前記センサ部の複数のセンサ素子夫々は、圧電スピーカであることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、センサ素子として圧電スピーカを利用することによって、安価な成分解析装置を実現することができる。
【0014】
請求項5に係る発明の成分解析装置は、請求項1または請求項2に係る発明の成分解析装置において、前記センサ部の複数のセンサ素子夫々は、圧電セラミック振動板であることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、センサ素子として圧電セラミック振動板を利用することによって、安価な成分解析装置を実現することができる。
【0016】
請求項6に係る成分解析システムは、電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ部と、周波数が経時的に変化する電気信号を前記センサ部に印加する信号発生・印加手段と、前記電気信号が前記センサ部に印加されることでそのセンサ部の振動周波数特性を検出する周波数特性検出手段と、検出された振動周波数特性に基づいて成分を解析する成分解析手段と、解析結果を表示する表示手段とを具備し、前記成分解析手段で求めた解析結果がパケット通信により前記表示手段に送信されることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、成分解析手段はセンサ部が検出する振動周波数特性の変化からセンサ部に接触する、例えば水や氷の違いが判定できると同時に、複数のセンサ素子の計測から氷厚や水位を測定することができる。また、センサ素子には固有の振動周波数特性が設定されているので、新たな基準値の設定等が不要にできる。さらに、解析結果はパケット通信を利用したテレメータシステムに載せることで、遠隔地での自動計測を実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る成分解析装置の構成を示すブロック図である。なお、以下の実施の形態では、本発明に係る成分解析装置が、型枠等へ充填されるコンクリートの充填状況を検出する場合について説明する。
【0019】
この図において、本実施の形態の成分解析装置は、信号発生・印加部1と、複数の周波数特性検出部2−1、2−2、…、2−nと、センサ部3と、判定部4と、表示部5とを備えて構成される。信号発生・印加部1は、同期信号発生器10と、可変周波数発振器11と、増幅器12とから構成される。
【0020】
同期信号発生器10は、可変周波数発振器11を繰り返し動作させるための同期信号を発生する。可変周波数発振器11は、周波数が所定の周波数範囲(例えば1kHzから20kHz)で連続的に変化する正弦波の電気信号を発生する。この場合、同期信号発生器10から同期信号が出力される毎に初期周波数(例えば1kHz)から繰り返し正弦波信号を発生する。増幅器12は、可変周波数発振器11からの正弦波信号を、センサ部3を駆動できるレベルまで増幅し、加振用信号Vrとして出力する。
【0021】
センサ部3は、図2の斜視図及び図3の縦断面図に示すように、複数個の圧電スピーカ30と、これらの圧電スピーカ30を固定する中空棒状の支持部材31と、支持部材31の基端部(図面では上端部)に備えられ、手による取扱いを容易にするための例えば円柱状の取付けハンドル32と、複数個の圧電スピーカ30の夫々に配線された2芯の信号線を接続する多芯ケーブル33とを備えて構成される。
各圧電スピーカ30は、圧電素子を使用したものであり、電気信号を機械信号に変換して出力する。各圧電スピーカ30には2芯(信号線とアース線)の出力ケーブル34が接続されている。
【0022】
支持部材31は、金属又は樹脂等の耐腐食性を有する材料でできており、また長さ方向に沿って所定間隔で複数の孔が開けられている。これらの孔には圧電スピーカ30が挿入状態で固定される。なお、この図では各圧電スピーカ30は丸型形状になっているが、形状は丸型以外でも勿論構わない。その場合、支持部材31の各孔の形状は圧電スピーカに合わせた形状になる。
取付けハンドル32には、その軸心方向に孔が開けられており、この孔を通して多芯ケーブル33が支持部材31の内部に挿入される。多芯ケーブル33には各圧電スピーカ30に配線された2芯の出力ケーブル34が接続される。
【0023】
図1に戻り、各周波数特性検出部2−1、2−2、…、2−nは、センサ部3の各圧電スピーカ30と1対1の関係となっており、夫々、抵抗20と、差動増幅器21と、4象限掛け算器22と、ローパスフィルタ23とから構成される。抵抗20は、増幅器12とセンサ部3との間に直列に介挿され、その両端にはセンサ部3の1つの圧電スピーカ30に流れる電流に対応する電圧が発生する。圧電スピーカ30に流れる電流の振幅と位相は周波数の変化に応じて変化するので、抵抗20の両端に現れる電圧は圧電スピーカ30の周波数特性を反映したものになる。
【0024】
差動増幅器21は、抵抗20の両端に発生する電圧を増幅して電圧Viを出力する。4象限掛け算器22は、増幅器12から出力される加振用信号Vrと差動増幅器21から出力される電圧Viを乗算してこれらの電圧に対するノイズの影響を除去する。ローパスフィルタ23は、4象限掛け算器22の出力信号から以下で説明するcos(2ωt+α+β)分を除去した信号(出力電圧Vo)を出力する。なお、本実施の形態では、図1に示すように、複数の周波数特性検出部2−1、2−2、…、2−nに対して1つの信号発生・印加部1を設けているが、複数の周波数特性検出部2−1、2−2、…、2−n夫々に対して1つの信号発生・印加部1を設けても構わない。
【0025】
判定部4は、センサ部3の圧電スピーカ30に充填物(コンクリート、モルタル等)を接触させないときの固有の振動周波数特性を基準として、ローパスフィルタ23から出力される信号から、圧電スピーカ30に対するプレキャストコンクリート型枠内における充填物の接触・非接触を判定し、その結果(良否)を表示部5に表示する。
【0026】
図4は、本実施の形態の成分解析装置の使用状態を示す図である。この図に示すように、センサ部3は固定具50にて型枠51内の鉄筋52に固定され、多芯ケーブル33は信号処理ユニット40に接続される。なお、固定具50を用いないで、センサ部に設けられたハンドルを手で保持しても良い。信号処理ユニット40は、信号発生・印加部1と周波数特性検出部2−1、2−2、…、2−nを構成するチャネル周波数特性出力回路41と、判定部4と表示部5を構成する充填判定表示回路42とから成る。
【0027】
次に、上記構成の成分解析装置の動作について説明する。
可変周波数発振器11にて発生した正弦波信号は増幅器12にて増幅された後、加振用電圧Vrとしてセンサ部3の1つの圧電スピーカ30に印加される。加振用電圧Vrが圧電スピーカ30に印加されることによって圧電スピーカ30に機械的振動が発生し、それに流れる電流に対応する電圧が抵抗20に発生する。
【0028】
抵抗20に発生した電圧は差動増幅器21にて増幅されて電圧Viが得られ、その電圧Viが4象限掛け算器22に入力される。一方、4象限掛け算器22には加振用電圧Vrも入力されるので、この加振用電圧Vrと差動増幅器21からの電圧Viとが乗算されて、これらの電圧に対するノイズが除去される。そして、ノイズが除去された4象限掛け算器22からの出力信号は、ローパスフィルタ22にてcos(2ωt+α+β)成分が除去されて出力電圧Voが得られる。
【0029】
この出力信号Voは、加振用電圧Vrの周波数変化に対する圧電スピーカ30の周波数特性(振幅と位相)を反映した信号になる。このとき、圧電スピーカ30の表面に充填物が接触していない(空気が接触している)と、図5に示すように、圧電スピーカ30の持つ固有振動数付近の周波数にピークを持った電圧が現れる。これに対して、圧電スピーカ30の周囲に例えばコンクリートが充填されると、図6に示すように、圧電スピーカ30の振動特性が変化してピーク電圧の位置と大きさが変化する。すなわち、ピーク電圧が殆ど無い状態になる。判定部4はこのピーク電圧の変化からコンクリートの充填状況を判定し、その結果を表示部5に表示する。これにより、ユーザはコンクリートの充填を容易に判別することができる。
【0030】
次に、上記作動原理を、数式を用いて説明する。
ここで、Vr=Asin(ωt+α)、Vi=Bsin(ωt+β)とする。但し、A,Bは振幅、ωtは周波数、αとβは位相のずれとする。
Vr×Vi=Asin(ωt+α)×Bsin(ωt+β)
=AB[cos(β−α)−cos(2ωt+α+β)]/2 (1)
【0031】
式(1)のcos(β−α)の部分は、位相差に合わせて変化する直流成分であり、ここに電圧Viの振幅成分も含まれる。また、cos(2ωt+α+β)の部分は、元の加振用電圧Vrと電圧Viの2倍の周波数の信号である。必要とする周波数特性の情報は、電圧Viの振幅(大きさ)であるので、式(1)のcos(β−α)のみで良い。したがって、ローパスフィルタ23を通過させてcos(2ωt+α+β)の成分を除去すればよい。このようにして出力電圧Voには周波数特性が電圧の形で現れる。
【0032】
図5及び図6で示したように、プレキャストコンクリート型枠内等の空間内にコンクリートが充填されると、ピークの周波数とレベルが変化することで、その状況を検知することができる。
【0033】
このように、本実施の形態によれば、センサ部3は、1つの支持部材31に複数のセンサ素子30を設けた構成としたので、センサ部3の型枠51内への設置を容易に行うことができる。また、型枠51内への出し入れが容易であることから繰り返し使用が可能となる。即ち、センサ部3の再利用が可能となる。
【0034】
図7は本発明の第2の実施の形態に係る成分解析装置のセンサ部60を示す斜視図である。この図において、センサ部60は、金属又は樹脂等の耐腐食性を有する材料でできた中実棒状の支持部材61と、支持部材61に圧電スピーカ30を複数個取り付けた構造である。各圧電センサ30は、図8の断面図に示すように、金属又は樹脂等の耐腐食性を有する材料でできたセンサ素子ケース62内に設けられており、単体でも充填検知が可能な構造になっている。なお、支持部材61は中実棒以外に中空棒でも構わない。
【0035】
このように、本実施の形態によれば、センサ部60を、1つの支持部材61に複数のセンサ素子30を設けた構成としたので、センサ部60の型枠51内への設置を容易に行うことができる。また、型枠51内への出し入れが容易であることから繰り返し使用が可能となる。即ち、センサ部60の再利用が可能となる。
【0036】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る成分解析装置のセンサ部70を示す斜視図である。この図において、センサ部70は、金属又は樹脂等の耐腐食性を有する材料でできた板状の支持部材71と、支持部材71に圧電センサ30を複数個取り付けた構造である。支持部材71には、型枠内に出し入れし易いように、また鉄筋や型枠に固定し易いように、取付けハンドル72が設けられている。
【0037】
このように、本実施の形態によれば、センサ部70を、1つの支持部材71に複数のセンサ素子30を設けた構成としたので、センサ部70の型枠51内への設置を容易に行うことができる。また、型枠51内への出し入れが容易であることから繰り返し使用が可能となる。即ち、センサ部70の再利用が可能となる。
【0038】
なお、上記各実施の形態では、単一の周波数範囲の正弦波を用いたが、周波数範囲を切り替える周波数範囲切替器(図示略)を設けて、複数の周波数範囲の正弦波を択一的に選択できるようにしてもよい。この場合、可変周波数発振器11(図1参照)は、周波数範囲切替器にて切り替えられた範囲の周波数帯で正弦波信号を繰り返し発生させる機能を有することになる。このように、複数の周波数範囲の正弦波を択一的に選択できるようにすることで、プレキャストコンクリート型枠の構造や材質等の物理的な特性に応じて測定に最適な周波数範囲を選択することができ、これによって、より精度の高い測定が可能となる。
【0039】
また、上記各実施の形態では、コンクリートのプレキャストコンクリート型枠等への充填状況の検出について述べたが、他の木製型枠や鋼材で作られた型枠内への充填状況の検出等に使用できることは述べるまでもない。
【0040】
更に、本発明に係る成分解析装置は、上記各実施の形態で示したようなコンクリートの充填検知に限らず、種々の用途にも利用できて多様性を有する。
例えば、本発明に係る成分解析装置は、冬季において、湖沼や河川等の氷厚を測定するような場合にも利用できる。
【0041】
従来、冬季において、湖沼や河川等の氷厚を計測する方法としては、一般的には計測者が氷上において氷に専用ドリルで孔を空けて専用の物差し等で計測していた。しかし、氷厚が充分でないときの計測は氷が割れて落水事故が起きたり、また、悪天候時には計測自体が困難になったりするなどの理由から、自動計測や無人計測の要求は高い。
そこで、次に示す実施の形態では、上記した本発明に係る成分解析装置を利用して、湖沼や河川等の氷厚を測定する成分解析システムについて説明する。
【0042】
なお、成分解析装置の構成は、先の図1に示したものと同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。但し、本実施の形態では、センサ部は圧電スピーカに代えて、圧電セラミック振動板がセンサ素子として用いられている点で先の実施の形態と相違する。
【0043】
図10は、本実施の形態の成分解析システムの概要を示す図である。この図に示すように、湖沼や河川等に設置するセンサ部80は、先の実施の形態と同じように支持部材81に複数個の圧電セラミック振動板82を取り付けた構造で、複数個の圧電セラミック振動板82夫々に配線された2芯の信号線(図示略)が、信号処理ユニット90に接続される。信号処理ユニット90は、信号発生・印加部1並びに周波数特性検出部2−1、2−2、…、2−nを構成して圧電セラミック振動板82の振動特性を計測する信号処理アンプ91と、成分解析手段として各センサ素子の周りの物質が水であるか氷であるかを判定すると同時に、氷厚及び水位を計算する判定部4を構成するマイコン92と、マイコン92の出力を表示する表示部100とから成る。
【0044】
信号処理ユニット90は、図11に示すようにセンサ部80と一体化されて、センサ部80を構成する支持部材81の基端部(図面では上端部)に取り付けられている。
図10に戻り、測定結果を表示する表示部100は、信号処理ユニット90と無線によって接続される。なお、信号処理ユニット90と表示部100との接続は、有線で行うこともできる。
【0045】
図11は、本実施の形態に係る成分解析システムの使用状態を示す図である。この図において、センサ部80は支持部材81の先端部(図面では下端部)を、湖沼や河川等の底部Bに突き刺すように埋め込んで支持部材81を鉛直状態に固定した状態で、信号処理ユニット90を水面上に突出させる。
センサ部80は、金属又は樹脂等の耐腐食性を有する材料でできた中実棒状の支持部材81と、この支持部材81上に一定間隔で取り付けられた複数個の圧電セラミック振動板82とを備えて構成される。なお、圧電セラミック振動板82の数量と間隔の関係は、氷厚及び水位の計測範囲と分解能とに関連し、計測要求に応じて適宜設定される。
【0046】
信号処理ユニット90の出力は、パケット通信を利用したテレメータシステムに載せて送られ、センサ部80から離れた陸上に設置の表示部100に、モデム(図示略)を介してリアルタイムで表示される。
なお、信号処理ユニット90及びセンサ部80への電源供給は、信号処理ユニット90に電池(図示略)を設けて行うが、電池交換の頻度を低減するために、図13に示すように、信号処理ユニット90に一体化されたソーラ電池93との併用や、リチウム電池を使用して長寿命化を図ることができる。あるいは、成分解析装置を間欠作動させて、電源の消耗を減らすこともできる。
【0047】
次に、上記成分解析システムの動作について説明する。
図1に示した成分解析装置において、可変周波数発振器11にて発生した正弦波信号は増幅器12にて増幅された後、加振用電圧Vrとしてセンサ部3の1つの圧電セラミック振動板82に印加される。加振用電圧Vrが圧電セラミック振動板82に印加されることによって圧電セラミック振動板82に機械的振動が発生し、それに流れる電流に対応する電圧が抵抗20に発生する。つまり、この抵抗20の両端に現れる電圧は、センサ素子としての圧電セラミック振動板82の周波数特性を反映したものになる。
【0048】
抵抗20に発生した電圧は差動増幅器21にて増幅されて電圧Viが得られ、その電圧Viが4象限掛け算器22に入力される。一方、4象限掛け算器22には加振用電圧Vrも入力されるので、この加振用電圧Vrと差動増幅器21からの電圧Viとが乗算されて、これらの電圧に対するノイズが除去される。そして、ノイズが除去された4象限掛け算器22からの出力信号は、ローパスフィルタ22にてcos(2ωt+α+β)成分が除去されて出力電圧Voが得られる。
【0049】
この出力信号Voは、加振用電圧Vrの周波数変化に対する圧電セラミック振動板82の周波数特性(振幅と位相)を反映した信号になる。このとき、圧電セラミック振動板82の表面になにも接触していないと (空気が接触している)と、図12の実線で示すように、圧電セラミック振動板82の持つ固有振動数付近の周波数にピークを持った電圧が現れる。次に、この圧電セラミック振動板82の周りが水没すると、図12の破線で示すように、圧電セラミック振動板82の振動特性が変化してピーク電圧の位置と大きさが変化する。このように、ピーク点の変化から容易に水を検知することができる。又、圧電セラミック振動板82の周囲が氷で埋もれると、図12の一点鎖線で示すように、圧電セラミック振動板82の振動特性はさらに変化してピーク点が殆ど無い状態になるため、容易に氷を検知することができる。
【0050】
次に、成分解析システムの具体的構成及び計測例を、図13に基づいて説明する。
この図において、センサ部80は支持部材81の先端部を湖沼の底部Bに埋め込んだ状態で、水面上に、信号処理ユニット90及び電源補助用のソーラ電源93が露出するように設置される。信号処理ユニット90には送信手段(図示略)が付属されている。信号処理ユニット90は携帯電話のパケット通信を利用したテレメータシステムにより、受信手段(図示略)を備えた管理事務所110内のパソコン111と接続され、センサ部80の測定結果がリアルタイムでパソコン111上に表示されるようになっている。
【0051】
センサ部80は、直径2cmの複数個の圧電セラミック振動板82が、隣接する各圧電セラミック振動板82との間に0.3mmの隙間を夫々設けて配列されている。
上位位置から下位位置に向かって配列された複数個の圧電セラミック振動板82に、便宜上、No1、No2、No3、…、の番号を順番に付したとき、信号処理ユニット90のマイコン92(図10参照)は、先の図12に示した圧電セラミック振動板82の振動特性の変化から、図示の例では、No1の圧電セラミック振動板82の周囲を空気と判定し、No2〜No6の圧電セラミック振動板82の周囲を氷と判定し、No7の圧電セラミック振動板82の周囲を水と判定する。
【0052】
パソコン111は、上記の判定に基づいて、圧電セラミック振動板82の寸法及び取り付け間隔から氷厚を計算し、氷厚が約11.5cmであると算出して、画面上に表示する。また、パソコン111は測定された水位を表示する。
【0053】
なお、上記の実施の形態では、パソコン111はリアルタイムで氷厚や水位の測定結果を表示するとしたが、リアルタイムによるこれらの表示の他に、水から氷への変化を時刻と共に記録して氷の成長速度及び氷解速度を計測し、表示することもできる。
また、上記の実施の形態では、水位及び氷厚を測定する場合について記載したが、パソコン111は振動周波数特性の変化から、例えばシャーベット状の氷であるか完全に氷結した氷であるかのような、氷の形態の違いについても測定することもできる。
【0054】
図14は、他の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、センサ部120及び信号処理ユニット130がフロート140に取り付けられて、水面上に浮いたフロート140よりセンサ部120が水中に吊り下げられる構造となっている。フロート140にはアンカ141が装備されていて、アンカ141を底部Bに固定することで、フロート140が測定位置に常時係留される。
【0055】
センサ部120及び信号処理ユニット130によって測定された測定結果は、先の実施の形態と同様、テレメータシステムによりパケット通信されて、遠隔地のパソコン上に表示される。
このような構成の成分解析装置は、水深が深く、支持部材81の先端部を湖沼の底部Bに埋め込むことができないような場合に有効である。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の成分解析装置によれば、センサ部を、1つの支持部材に複数のセンサ素子を設けた構成にしたので、センサ部の測定対象物への設置、出し入れを容易に行うことができる。また、繰り返しの使用が可能となる。即ち、センサ部の再利用が可能となる。従って、測定対象物をコンクリートや水とした場合には、センサ部の型枠内への設置、あるいはセンサ部の水深に応じた水中への設置を容易に行うことができる。また、型枠内への出し入れや水中からの取り出しが容易であることから繰り返しの使用が可能となる。即ち、センサ部の再利用が可能となる。
【0057】
請求項2に係る発明の成分解析装置によれば、支持部材の形状を中実棒、中空棒又はプレートとしたので、測定対象物に容易に設置することができる。従って、測定対象物をコンクリートや水とした場合には、プレキャストコンクリート型枠内や湖沼等への設置が容易である。
【0058】
請求項3に係る発明の成分解析装置によれば、支持部材の基端部に取付けハンドルを設けたので、測定対象物への取付け、取外しを容易に行うことができる。従って、例えば測定対象物がコンクリートの場合に、型枠内への手による取扱いが容易である。
【0059】
請求項4に係る発明の成分解析装置によれば、センサ素子として圧電スピーカを利用することによって、安価な成分解析装置を実現することができる。従って、例えば測定対象物がコンクリートの場合に、安価な充填検知装置が実現できる。
【0060】
請求項5に係る発明の成分解析装置によれば、センサ素子として圧電セラミック振動板を利用することによって、安価な成分解析装置を実現することができる。従って、例えば測定対象物がコンクリートの場合に、安価な充填検知装置が実現できる。
【0061】
請求項6に係る発明の成分解析システムによれば、センサ素子の周波数特性を検出し、センサ素子に測定対象物が接触することで、この周波数特性が測定対象成分ごとに違った特性になることを利用しているので、測定対象成分の厚さや高さ(位置)等を検出することができる。また、センサ素子は予め振動特性が判っているので、計測現場での基準値等の新たな設定を不要にできる。さらに、解析結果は通信回線を利用したテレメータシステムに載せることで、遠隔地においての自動計測が実現できる。従って、例えば測定対象物が水又は氷の場合には、湖沼等の氷厚・水位の自動検知システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成分解析装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のセンサ部を示す斜視図である。
【図3】図1のセンサ部を示す断面図である。
【図4】図1のセンサ部の設置例を示す図である。
【図5】図1の成分解析装置での測定結果の一例を示す図で、プレキャストコンクリート型枠内にコンクリートが無い場合の出力電圧波形図である。
【図6】図1の成分解析装置での測定結果の一例を示す図で、プレキャストコンクリート型枠内にコンクリートが有る場合の出力電圧波形図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る成分解析装置のセンサ部を示す斜視図である。
【図8】図7のセンサ部のセンサ素子ケースを示す断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る成分解析装置のセンサ部を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る成分解析システムの概要を示す構成図である。
【図11】図10の成分解析システムの設置例を示す図である。
【図12】図10の成分解析システムでの測定結果の一例を示す図で、空気、水、氷における出力電圧波形図である。
【図13】図10の成分解析システムの具体的構成及び計測例を示す図である。
【図14】本発明の他の実施の形態に係る成分解析システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 信号発生・印加部
2−1、2−2、…、2−n 周波数特性検出部
3、60、70、80、120 センサ部
4 判定部
5、100 表示部
10 同期信号発生器
11 可変周波数発振器
12 増幅器
20 抵抗
21 差動増幅器
22 4象限掛け算器
23 ローパスフィルタ
30 圧電スピーカ
31、61、71、81、121 支持部材
32、72 取付けハンドル
33 多芯ケーブル
34 出力ケーブル
51 型枠
52 鉄筋
62 センサ素子ケース
82 圧電セラミック振動板
90、130 信号処理ユニット
91 信号処理アンプ
92 マイコン
110 管理事務所
111 パソコン
140 フロート
141 アンカ

Claims (6)

  1. 電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ部と、周波数が経時的に変化する電気信号を前記センサ部に印加する信号発生・印加手段と、前記電気信号が前記センサ部に印加されることでそのセンサ部の振動周波数特性を検出する周波数特性検出手段とを具備する成分解析装置であって、
    前記センサ部は、電気エネルギーを振動する機械エネルギーに変換する複数のセンサ素子と、前記複数のセンサ素子を固定する支持部材とを具備することを特徴とする成分解析装置。
  2. 前記センサ部の支持部材は、中実棒、中空棒又は板状のいずれかの形状であることを特徴とする成分解析装置。
  3. 前記センサ部の支持部材は、その基端部分に前記センサ部を装着対象物に取り付けるための取付けハンドルを具備することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の成分解析装置。
  4. 前記センサ部の複数のセンサ素子夫々は、圧電スピーカであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の成分解析装置。
  5. 前記センサ部の複数のセンサ素子夫々は、圧電セラミック振動板であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成分解析装置。
  6. 電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ部と、周波数が経時的に変化する電気信号を前記センサ部に印加する信号発生・印加手段と、前記電気信号が前記センサ部に印加されることでそのセンサ部の振動周波数特性を検出する周波数特性検出手段と、検出された振動周波数特性に基づいて成分を解析する成分解析手段と、解析結果を表示する表示手段とを具備し、
    前記成分解析手段で求めた解析結果がパケット通信により前記表示手段に送信されることを特徴とする成分解析システム。
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