JP2003261879A - 熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置 - Google Patents
熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置Info
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- JP2003261879A JP2003261879A JP2002061265A JP2002061265A JP2003261879A JP 2003261879 A JP2003261879 A JP 2003261879A JP 2002061265 A JP2002061265 A JP 2002061265A JP 2002061265 A JP2002061265 A JP 2002061265A JP 2003261879 A JP2003261879 A JP 2003261879A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/20—Waste processing or separation
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱分解ガスから低塩素濃度の熱分解オイルを
回収する。 【解決手段】 熱分解炉1のガス出口7aに接続されて
いる熱分解ガス取出ライン10をガス冷却塔17に接続
し、高温の熱分解ガス5をガス冷却塔17内に導入す
る。ガス冷却塔17内で、熱分解ガス5に冷却水18を
直接噴霧して冷却する。ガス冷却塔17の排水ライン2
2,28をデカンター27に接続し、冷却により熱分解
ガス5から分離された液体成分をデカンター27に移
す。デカンター27で液体成分を油水分離し、熱分解オ
イル12aと凝縮水12bに分けて、熱分解オイル12
aを回収する。
回収する。 【解決手段】 熱分解炉1のガス出口7aに接続されて
いる熱分解ガス取出ライン10をガス冷却塔17に接続
し、高温の熱分解ガス5をガス冷却塔17内に導入す
る。ガス冷却塔17内で、熱分解ガス5に冷却水18を
直接噴霧して冷却する。ガス冷却塔17の排水ライン2
2,28をデカンター27に接続し、冷却により熱分解
ガス5から分離された液体成分をデカンター27に移
す。デカンター27で液体成分を油水分離し、熱分解オ
イル12aと凝縮水12bに分けて、熱分解オイル12
aを回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみ、廃プラス
チック、産業廃棄物等の廃棄物や固形燃料等(以下、熱
分解対象物という。)を還元性雰囲気下で加熱すること
により発生する熱分解ガスから高カロリーで塩素分が少
ない価値の高い熱分解オイルや可燃性ガスを燃料として
回収する方法及び装置に関するものである。
チック、産業廃棄物等の廃棄物や固形燃料等(以下、熱
分解対象物という。)を還元性雰囲気下で加熱すること
により発生する熱分解ガスから高カロリーで塩素分が少
ない価値の高い熱分解オイルや可燃性ガスを燃料として
回収する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物や固形燃料等の熱分解対象物を熱
分解処理するために用いられている熱分解炉1は、図4
にキルン型の一例の概略を示す如く、横向きに配置した
熱分解炉本体2の長手方向一端の入口に、廃棄物等の熱
分解対象物3を供給するための給じん機4を設けると共
に、熱分解炉本体2の長手方向他端の出口に、熱分解対
象物3を熱分解した後の熱分解ガス5と熱分解残渣6と
を分離して取り出す分離室7を設け、熱分解炉本体2を
低速で回転させた状態において、熱分解対象物3を給じ
ん機4によって熱分解炉本体2内に徐々に供給しつつ、
熱分解炉本体2を構成する加熱流路内に熱風を流通させ
ることにより、熱分解炉本体2内の熱分解対象物3を還
元性雰囲気下で外熱により間接的に加熱して、熱分解さ
せるようにしてある。
分解処理するために用いられている熱分解炉1は、図4
にキルン型の一例の概略を示す如く、横向きに配置した
熱分解炉本体2の長手方向一端の入口に、廃棄物等の熱
分解対象物3を供給するための給じん機4を設けると共
に、熱分解炉本体2の長手方向他端の出口に、熱分解対
象物3を熱分解した後の熱分解ガス5と熱分解残渣6と
を分離して取り出す分離室7を設け、熱分解炉本体2を
低速で回転させた状態において、熱分解対象物3を給じ
ん機4によって熱分解炉本体2内に徐々に供給しつつ、
熱分解炉本体2を構成する加熱流路内に熱風を流通させ
ることにより、熱分解炉本体2内の熱分解対象物3を還
元性雰囲気下で外熱により間接的に加熱して、熱分解さ
せるようにしてある。
【0003】上記熱分解炉1で発生した熱分解ガス5は
高カロリーを有しているため、各種の燃料として用いら
れているが、従来、熱分解ガス5中から熱分解オイルを
燃料として回収することも行われている。
高カロリーを有しているため、各種の燃料として用いら
れているが、従来、熱分解ガス5中から熱分解オイルを
燃料として回収することも行われている。
【0004】熱分解ガス5中からの熱分解オイルを回収
する従来方式としては、図4に一例を示す如く、空冷式
の熱交換部8を有するガス冷却器9に、上記熱分解炉1
の分離室7のガス出口7aに接続された熱分解ガス取出
ライン10を接続し、400〜800℃程度の温度で排
出された熱分解ガス5をガス冷却器9に導いて、熱交換
部8で間接的に常温の空気11等で常温〜130℃程度
にまで冷却し、これにより、熱分解ガス5と熱分解オイ
ル12a及び凝縮水12bからなる液体成分12とに分
離し、液体成分12を油水分離器13に導いて、熱分解
オイル12aと凝縮水12bとに分離させることにより
熱分解オイル12aを回収させるようにしたものがあ
る。又、二点鎖線で示す如く、熱分解ガス取出ライン1
0の途中にガス改質炉14を設けて、熱分解ガス5を高
温雰囲気で改質(低分子量化)させてからガス冷却器9
に導入させるようにしたものもある。なお、15はガス
冷却器9への冷却用の空気供給ライン、16は空気放出
ライン、17は熱分解ガス排出ラインを示す。
する従来方式としては、図4に一例を示す如く、空冷式
の熱交換部8を有するガス冷却器9に、上記熱分解炉1
の分離室7のガス出口7aに接続された熱分解ガス取出
ライン10を接続し、400〜800℃程度の温度で排
出された熱分解ガス5をガス冷却器9に導いて、熱交換
部8で間接的に常温の空気11等で常温〜130℃程度
にまで冷却し、これにより、熱分解ガス5と熱分解オイ
ル12a及び凝縮水12bからなる液体成分12とに分
離し、液体成分12を油水分離器13に導いて、熱分解
オイル12aと凝縮水12bとに分離させることにより
熱分解オイル12aを回収させるようにしたものがあ
る。又、二点鎖線で示す如く、熱分解ガス取出ライン1
0の途中にガス改質炉14を設けて、熱分解ガス5を高
温雰囲気で改質(低分子量化)させてからガス冷却器9
に導入させるようにしたものもある。なお、15はガス
冷却器9への冷却用の空気供給ライン、16は空気放出
ライン、17は熱分解ガス排出ラインを示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
熱分解オイル回収方式の場合、熱分解ガス5中に含まれ
る重質のタール成分や熱分解炉1から飛散されて熱分解
ガス5と共に運ばれてくるダストが、ガス冷却器9の熱
交換部8の内面で局所的に冷えた部分や流れの澱んだ部
分などに付着、堆積するため、冷却(伝熱)効率を悪化
させるという問題があり、又、場合によっては閉塞トラ
ブルを起すことがあるため、安定運転を阻害することに
なる。
熱分解オイル回収方式の場合、熱分解ガス5中に含まれ
る重質のタール成分や熱分解炉1から飛散されて熱分解
ガス5と共に運ばれてくるダストが、ガス冷却器9の熱
交換部8の内面で局所的に冷えた部分や流れの澱んだ部
分などに付着、堆積するため、冷却(伝熱)効率を悪化
させるという問題があり、又、場合によっては閉塞トラ
ブルを起すことがあるため、安定運転を阻害することに
なる。
【0006】そこで、本発明は、熱分解ガス中のタール
成分やダストに起因するトラブルを起すことなく、熱分
解ガスから高カロリーで低塩素濃度の熱分解オイルや、
高カロリーで低塩化水素濃度の可燃性ガスを燃料として
回収することができるようにしようとするものである。
成分やダストに起因するトラブルを起すことなく、熱分
解ガスから高カロリーで低塩素濃度の熱分解オイルや、
高カロリーで低塩化水素濃度の可燃性ガスを燃料として
回収することができるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、熱分解対象物を還元性雰囲気下で加熱し
て熱分解し、熱分解により生じた高温の熱分解ガスを、
冷却水を直接噴霧することにより冷却して、常温熱分解
ガスと熱分解オイル及び凝縮水からなる液体成分とに分
離し、次に、該液体成分を熱分解オイルと凝縮水とに油
水分離して、熱分解オイルを燃料として回収する熱分解
対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置とす
る。
決するために、熱分解対象物を還元性雰囲気下で加熱し
て熱分解し、熱分解により生じた高温の熱分解ガスを、
冷却水を直接噴霧することにより冷却して、常温熱分解
ガスと熱分解オイル及び凝縮水からなる液体成分とに分
離し、次に、該液体成分を熱分解オイルと凝縮水とに油
水分離して、熱分解オイルを燃料として回収する熱分解
対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置とす
る。
【0008】高温の熱分解ガスに冷却水を直接噴霧して
冷却すると、該熱分解ガスは、常温の熱分解ガスと液体
成分とに分離されるため、液体成分を油水分離すること
で熱分解オイルを回収することができる。この際、熱分
解ガス中に含まれていたタール分やダストは、常時、冷
却水により洗い流されるため閉塞トラブルを防止するこ
とができる。
冷却すると、該熱分解ガスは、常温の熱分解ガスと液体
成分とに分離されるため、液体成分を油水分離すること
で熱分解オイルを回収することができる。この際、熱分
解ガス中に含まれていたタール分やダストは、常時、冷
却水により洗い流されるため閉塞トラブルを防止するこ
とができる。
【0009】又、冷却水に脱塩助剤を混入させるように
することにより、低塩素濃度の熱分解オイルを回収する
ことができると共に、凝縮水に含まれる塩素分を塩化物
として容易に処理できるようになる。
することにより、低塩素濃度の熱分解オイルを回収する
ことができると共に、凝縮水に含まれる塩素分を塩化物
として容易に処理できるようになる。
【0010】更に、冷却水の直接の噴霧により冷却され
た熱分解ガスを、脱塩助剤を混入させた洗浄水を噴霧す
ることにより洗浄して、洗浄後の熱分解ガスを可燃性ガ
ス燃料として回収させるようにする熱分解対象物の熱分
解ガスからの燃料回収方法及び装置とすることにより、
常温の熱分解ガスが洗浄されるときに、脱塩助剤により
更に脱塩されるため、低塩化水素濃度の可燃性ガスを回
収することができる。
た熱分解ガスを、脱塩助剤を混入させた洗浄水を噴霧す
ることにより洗浄して、洗浄後の熱分解ガスを可燃性ガ
ス燃料として回収させるようにする熱分解対象物の熱分
解ガスからの燃料回収方法及び装置とすることにより、
常温の熱分解ガスが洗浄されるときに、脱塩助剤により
更に脱塩されるため、低塩化水素濃度の可燃性ガスを回
収することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の実施の一形態を示すもの
で、図4に示したものと同様な熱分解炉1の下流に、ガ
ス冷却塔17を設置し、該ガス冷却塔17の下側部に、
熱分解炉1の熱分解ガス取出ライン10を接続して、ガ
ス冷却塔17内に熱分解ガス5を導入できるようにす
る。上記ガス冷却塔17は、頂部付近に、冷却水18を
供給するための給水ライン19を、又、底部付近に、苛
性ソーダ等の脱塩助剤20を供給するための脱塩助剤供
給ライン21をそれぞれ接続して、冷却水18に脱塩助
剤20を混入させるようにし、且つ底部に接続された排
水ライン22を塔外に設置した冷却器23の入口に接続
すると共に、該冷却器23の出口に接続した冷却水噴霧
ライン24の先端をガス冷却塔17内の上部位置に導設
し、排水ライン22の途中に設けた循環ポンプ25の運
転により、ガス冷却塔17内に供給されて脱塩助剤20
が混ぜられた冷却水18を、排水ライン22、冷却器2
3を経て冷却水噴霧ライン24により塔内に噴霧させる
ことにより循環させるようにしてあり、更に、冷却水1
8の噴霧により冷却させられた熱分解ガス5を、頂部に
接続された排ガスライン26を通して排出させるように
してある。
で、図4に示したものと同様な熱分解炉1の下流に、ガ
ス冷却塔17を設置し、該ガス冷却塔17の下側部に、
熱分解炉1の熱分解ガス取出ライン10を接続して、ガ
ス冷却塔17内に熱分解ガス5を導入できるようにす
る。上記ガス冷却塔17は、頂部付近に、冷却水18を
供給するための給水ライン19を、又、底部付近に、苛
性ソーダ等の脱塩助剤20を供給するための脱塩助剤供
給ライン21をそれぞれ接続して、冷却水18に脱塩助
剤20を混入させるようにし、且つ底部に接続された排
水ライン22を塔外に設置した冷却器23の入口に接続
すると共に、該冷却器23の出口に接続した冷却水噴霧
ライン24の先端をガス冷却塔17内の上部位置に導設
し、排水ライン22の途中に設けた循環ポンプ25の運
転により、ガス冷却塔17内に供給されて脱塩助剤20
が混ぜられた冷却水18を、排水ライン22、冷却器2
3を経て冷却水噴霧ライン24により塔内に噴霧させる
ことにより循環させるようにしてあり、更に、冷却水1
8の噴霧により冷却させられた熱分解ガス5を、頂部に
接続された排ガスライン26を通して排出させるように
してある。
【0013】又、上記ガス冷却塔17の近傍に、油槽2
7aと水槽27bを有する比重差分離構造の油水分離器
としてのデカンター27を設置し、該デカンター27の
水槽27b内に、上記排水ライン22の循環ポンプ25
の下流位置から分岐させた排水ライン28の先端を導入
して、ガス冷却塔17内で熱分解ガス5の冷却に使用し
た後の冷却水18を、排水ライン22,28を通してデ
カンター27の水槽27b内に導入できるようにし、更
に、上記デカンター27の油槽27aの底部に、途中に
輸送ポンプ29を備えた熱分解オイル回収ライン30を
接続すると共に、デカンター27の水槽27bの底部
に、途中に輸送ポンプ31を備えた凝縮水回収ライン3
2を接続して、上記油槽27a内に分離された熱分解オ
イル12aを熱分解オイル回収ライン30を通して燃料
として回収できるようにし、又、熱分解オイル12aが
分離された後の凝縮水12bを凝縮水回収ライン32を
通して回収できるようにする。
7aと水槽27bを有する比重差分離構造の油水分離器
としてのデカンター27を設置し、該デカンター27の
水槽27b内に、上記排水ライン22の循環ポンプ25
の下流位置から分岐させた排水ライン28の先端を導入
して、ガス冷却塔17内で熱分解ガス5の冷却に使用し
た後の冷却水18を、排水ライン22,28を通してデ
カンター27の水槽27b内に導入できるようにし、更
に、上記デカンター27の油槽27aの底部に、途中に
輸送ポンプ29を備えた熱分解オイル回収ライン30を
接続すると共に、デカンター27の水槽27bの底部
に、途中に輸送ポンプ31を備えた凝縮水回収ライン3
2を接続して、上記油槽27a内に分離された熱分解オ
イル12aを熱分解オイル回収ライン30を通して燃料
として回収できるようにし、又、熱分解オイル12aが
分離された後の凝縮水12bを凝縮水回収ライン32を
通して回収できるようにする。
【0014】熱分解ガス5から熱分解オイル12aを燃
料として回収する場合は、循環ポンプ25を運転して、
ガス冷却塔17内の脱塩助剤20が混ぜられた冷却水1
8を、排水ライン22から冷却器23を通して冷却水噴
霧ライン24によりガス冷却塔17内に噴霧させている
状態において、熱分解炉1で発生した400〜800℃
程度の高温の熱分解ガス5を、改質することなくそのま
ま熱分解ガス取出ライン10を通してガス冷却塔17内
に導入させるようにする。ガス冷却塔17内に導入され
た熱分解ガス5は、冷却水が直接噴霧されることによっ
て常温〜130℃程度にまで冷却され、この冷却によ
り、常温ガス成分で構成される常温の熱分解ガス5と、
熱分解オイル12a及び凝縮水12bからなる常温の液
体成分とに分離され、常温の熱分解ガス5は排ガスライ
ン26を通って排出され、一方、常温の液体成分は、一
部は噴霧用に循環使用され、残りは排水ライン22から
排水ライン28を通ってデカンター27の水槽27bに
送られる。
料として回収する場合は、循環ポンプ25を運転して、
ガス冷却塔17内の脱塩助剤20が混ぜられた冷却水1
8を、排水ライン22から冷却器23を通して冷却水噴
霧ライン24によりガス冷却塔17内に噴霧させている
状態において、熱分解炉1で発生した400〜800℃
程度の高温の熱分解ガス5を、改質することなくそのま
ま熱分解ガス取出ライン10を通してガス冷却塔17内
に導入させるようにする。ガス冷却塔17内に導入され
た熱分解ガス5は、冷却水が直接噴霧されることによっ
て常温〜130℃程度にまで冷却され、この冷却によ
り、常温ガス成分で構成される常温の熱分解ガス5と、
熱分解オイル12a及び凝縮水12bからなる常温の液
体成分とに分離され、常温の熱分解ガス5は排ガスライ
ン26を通って排出され、一方、常温の液体成分は、一
部は噴霧用に循環使用され、残りは排水ライン22から
排水ライン28を通ってデカンター27の水槽27bに
送られる。
【0015】デカンター27の水槽27bに送られた液
体成分は、ここで、比重差により油水分離されて高カロ
リーで低塩素濃度の熱分解オイル12aが油槽27aに
移され、燃料として価値のない凝縮水12bが水槽27
bに残されることになる。したがって、油槽27aに接
続された熱分解オイル回収ライン30を通して熱分解オ
イル12aを回収することができ、一方、水槽27bに
接続された凝縮水回収ライン32を通して凝縮水12b
を回収することができる。
体成分は、ここで、比重差により油水分離されて高カロ
リーで低塩素濃度の熱分解オイル12aが油槽27aに
移され、燃料として価値のない凝縮水12bが水槽27
bに残されることになる。したがって、油槽27aに接
続された熱分解オイル回収ライン30を通して熱分解オ
イル12aを回収することができ、一方、水槽27bに
接続された凝縮水回収ライン32を通して凝縮水12b
を回収することができる。
【0016】本発明においては、上記したように、熱分
解炉1で発生した高温の熱分解ガス5に対し、改質工程
を経ずに直接冷却水18を噴霧することから、装置全体
として、機器の簡略化、コンパクト化を図ることがで
き、又、高温の熱分解ガス5が冷却水18の噴霧により
冷却されて凝縮するときに、冷却水18中に混入されて
いる脱塩助剤20により脱塩作用を受けることから、回
収された熱分解オイル12aは低塩素濃度で価値の高い
燃料として利用することができる。一方、凝縮水12b
に含まれる塩素分は塩化物となるため容易に処理するこ
とができる。又、ガス冷却塔17内に導入された熱分解
ガス5中のタール分やダスト分は、常時、冷却水18に
より洗い流されるため閉塞トラブルを防止することがで
きる。
解炉1で発生した高温の熱分解ガス5に対し、改質工程
を経ずに直接冷却水18を噴霧することから、装置全体
として、機器の簡略化、コンパクト化を図ることがで
き、又、高温の熱分解ガス5が冷却水18の噴霧により
冷却されて凝縮するときに、冷却水18中に混入されて
いる脱塩助剤20により脱塩作用を受けることから、回
収された熱分解オイル12aは低塩素濃度で価値の高い
燃料として利用することができる。一方、凝縮水12b
に含まれる塩素分は塩化物となるため容易に処理するこ
とができる。又、ガス冷却塔17内に導入された熱分解
ガス5中のタール分やダスト分は、常時、冷却水18に
より洗い流されるため閉塞トラブルを防止することがで
きる。
【0017】なお、上記図1の実施の形態では、ガス冷
却塔17で噴霧する冷却水18に、脱塩助剤供給ライン
21を通して脱塩助剤20を混入させるようにした場合
を示したが、脱塩助剤20を混入させずに、冷却水18
のみを噴霧させるようにしてもよく、その場合、熱分解
ガス5に含まれていた塩化水素は、主として凝縮水12
b中に塩酸の形として取り込まれることになるので、熱
分解オイル12aを、図1の実施の形態の場合と同様
に、低塩素濃度のものとして回収することができる。
却塔17で噴霧する冷却水18に、脱塩助剤供給ライン
21を通して脱塩助剤20を混入させるようにした場合
を示したが、脱塩助剤20を混入させずに、冷却水18
のみを噴霧させるようにしてもよく、その場合、熱分解
ガス5に含まれていた塩化水素は、主として凝縮水12
b中に塩酸の形として取り込まれることになるので、熱
分解オイル12aを、図1の実施の形態の場合と同様
に、低塩素濃度のものとして回収することができる。
【0018】次に、図2は本発明の実施の他の形態を示
すもので、熱分解ガス5から高カロリーの熱分解オイル
12aを回収することに加えて、高カロリーの可燃ガス
5aを燃料として回収できるようにしたものである。す
なわち、図1に示したものと同様な構成において、ガス
冷却塔17の下流に、スクラバー33を設置し、該スク
ラバー33の下側部に、ガス冷却塔17の排ガスライン
26を接続して、スクラバー33に常温の熱分解ガス5
を導入できるようにする。該スクラバー33は、下側部
に、洗浄水34を供給するための洗浄水供給ライン35
を、又、底部付近に、苛性ソーダ等の脱塩助剤20を供
給するための脱塩助剤供給ライン36をそれぞれ接続し
て、洗浄水34に脱塩助剤20を混入させるようにし、
且つ底部に接続された排水ライン37を冷却器38の入
口に接続すると共に、該冷却器38の出口に接続した洗
浄水噴霧ライン39の先端をスクラバー33内の上部位
置に導設し、排水ライン37の途中に設けた循環ポンプ
40の運転により、洗浄水34を排水ライン37から冷
却器38を経て洗浄水噴霧ライン39により噴霧させて
循環させるようにしてあり、更に、頂部のガス出口33
aに、途中に輸送ポンプ41を備えた可燃性ガス回収ラ
イン42を接続して、洗浄水34の噴霧により洗浄され
た後の熱分解ガスである可燃性ガス5aを燃料として回
収させるようにしてある。又、上記排水ライン37の循
環ポンプ40の下流位置から分岐させた排水ライン43
を、ガス冷却塔17側の排水ライン28に合流させて、
使用後の洗浄水34の一部をデカンター27の水槽27
bに導入できるようにしてある。その他の構成は図1に
示したものと同じであり、同一のものには同一符号が付
してある。なお、本実施の形態では、ガス冷却塔17に
脱塩助剤供給ライン21が接続されているが、脱塩助剤
供給ライン21がない構成についても適用することがで
きる。
すもので、熱分解ガス5から高カロリーの熱分解オイル
12aを回収することに加えて、高カロリーの可燃ガス
5aを燃料として回収できるようにしたものである。す
なわち、図1に示したものと同様な構成において、ガス
冷却塔17の下流に、スクラバー33を設置し、該スク
ラバー33の下側部に、ガス冷却塔17の排ガスライン
26を接続して、スクラバー33に常温の熱分解ガス5
を導入できるようにする。該スクラバー33は、下側部
に、洗浄水34を供給するための洗浄水供給ライン35
を、又、底部付近に、苛性ソーダ等の脱塩助剤20を供
給するための脱塩助剤供給ライン36をそれぞれ接続し
て、洗浄水34に脱塩助剤20を混入させるようにし、
且つ底部に接続された排水ライン37を冷却器38の入
口に接続すると共に、該冷却器38の出口に接続した洗
浄水噴霧ライン39の先端をスクラバー33内の上部位
置に導設し、排水ライン37の途中に設けた循環ポンプ
40の運転により、洗浄水34を排水ライン37から冷
却器38を経て洗浄水噴霧ライン39により噴霧させて
循環させるようにしてあり、更に、頂部のガス出口33
aに、途中に輸送ポンプ41を備えた可燃性ガス回収ラ
イン42を接続して、洗浄水34の噴霧により洗浄され
た後の熱分解ガスである可燃性ガス5aを燃料として回
収させるようにしてある。又、上記排水ライン37の循
環ポンプ40の下流位置から分岐させた排水ライン43
を、ガス冷却塔17側の排水ライン28に合流させて、
使用後の洗浄水34の一部をデカンター27の水槽27
bに導入できるようにしてある。その他の構成は図1に
示したものと同じであり、同一のものには同一符号が付
してある。なお、本実施の形態では、ガス冷却塔17に
脱塩助剤供給ライン21が接続されているが、脱塩助剤
供給ライン21がない構成についても適用することがで
きる。
【0019】図2の実施の形態の場合には、循環ポンプ
40を運転して、スクラバー33内の脱塩助剤20が混
ぜられた洗浄水34を、排水ライン37から冷却器38
を通して洗浄水噴霧ライン39によりスクラバー33内
に噴霧させている状態において、ガス冷却塔17の排ガ
スライン26に排出された常温の熱分解ガス5をスクラ
バー33内に導入させるようにする。スクラバー33内
に導入された熱分解ガス5は、洗浄水34が噴霧される
ことにより洗浄され、低塩化水素濃度、高カロリーの可
燃性ガス5aとなって可燃性ガス回収ライン42を通
り、燃料として回収される。一方、熱分解ガス5を洗浄
した後の洗浄水34の一部は冷却器38を経て噴霧用に
循環使用され、残りは排水ライン37から排水ライン4
3,28を経由してデカンター27の水槽27bへ送ら
れる。
40を運転して、スクラバー33内の脱塩助剤20が混
ぜられた洗浄水34を、排水ライン37から冷却器38
を通して洗浄水噴霧ライン39によりスクラバー33内
に噴霧させている状態において、ガス冷却塔17の排ガ
スライン26に排出された常温の熱分解ガス5をスクラ
バー33内に導入させるようにする。スクラバー33内
に導入された熱分解ガス5は、洗浄水34が噴霧される
ことにより洗浄され、低塩化水素濃度、高カロリーの可
燃性ガス5aとなって可燃性ガス回収ライン42を通
り、燃料として回収される。一方、熱分解ガス5を洗浄
した後の洗浄水34の一部は冷却器38を経て噴霧用に
循環使用され、残りは排水ライン37から排水ライン4
3,28を経由してデカンター27の水槽27bへ送ら
れる。
【0020】図2の実施の形態によれば、常温ガス成分
で構成される熱分解ガス5は、スクラバー33内で脱塩
助剤20を含む洗浄水34で洗浄されるため、熱分解ガ
ス5中の塩化水素濃度を数ppm程度と極めて低くする
ことができ、低塩化水素濃度の高カロリーの可燃性ガス
5aを燃料として回収することができ、たとえば、熱分
解炉1の加熱源などとして幅広く有効利用することがで
きる。スクラバー33に導入された熱分解ガス5中に含
まれるタール成分やダスト分は、常時、洗浄水34で洗
い流されるため、閉塞トラブル等の発生を未然に防止す
ることができ、安定した連続運転を行うことができる。
で構成される熱分解ガス5は、スクラバー33内で脱塩
助剤20を含む洗浄水34で洗浄されるため、熱分解ガ
ス5中の塩化水素濃度を数ppm程度と極めて低くする
ことができ、低塩化水素濃度の高カロリーの可燃性ガス
5aを燃料として回収することができ、たとえば、熱分
解炉1の加熱源などとして幅広く有効利用することがで
きる。スクラバー33に導入された熱分解ガス5中に含
まれるタール成分やダスト分は、常時、洗浄水34で洗
い流されるため、閉塞トラブル等の発生を未然に防止す
ることができ、安定した連続運転を行うことができる。
【0021】次いで、図3は本発明の実施の更に他の形
態を示すもので、図2に示したものと同様な構成におい
て、デカンター27の凝縮水回収ライン32上の輸送ポ
ンプ31よりも下流部に分岐ライン44を設け、該分岐
ライン44を脱塩助剤供給ライン21に接続して、ガス
冷却塔17への脱塩助剤20の供給を、凝縮水12bを
戻すことにより行うようにし、更に、該分岐管44より
延長させた調整弁46付きの冷却水噴霧ライン45をガ
ス冷却塔17内に導設したものである。その他の構成は
図2に示したものと同じであり、同一のものには同一符
号が付してある。
態を示すもので、図2に示したものと同様な構成におい
て、デカンター27の凝縮水回収ライン32上の輸送ポ
ンプ31よりも下流部に分岐ライン44を設け、該分岐
ライン44を脱塩助剤供給ライン21に接続して、ガス
冷却塔17への脱塩助剤20の供給を、凝縮水12bを
戻すことにより行うようにし、更に、該分岐管44より
延長させた調整弁46付きの冷却水噴霧ライン45をガ
ス冷却塔17内に導設したものである。その他の構成は
図2に示したものと同じであり、同一のものには同一符
号が付してある。
【0022】図3の実施の形態の場合は、デカンター2
7の水槽27b内に送られた洗浄排水中に脱塩助剤20
が含まれていることから、上記水槽27b内の凝縮水1
2bの一部を、凝縮水回収ライン32から分岐ライン4
4を経て脱塩助剤供給ライン21を通しガス冷却塔17
内に供給することにより、脱塩助剤20を無駄なく使用
することができ、凝縮水12b中に含まれる塩素分は塩
化物として抜き出すことができる。又、かかる運転状態
において、ガス冷却塔17内で冷却される熱分解ガス5
の温度を更に低くするように調整する必要があるとき
は、調整弁46を開くことにより、凝縮水12bの一部
を、冷却水噴霧ライン45を通して塔内に供給すること
ができる。
7の水槽27b内に送られた洗浄排水中に脱塩助剤20
が含まれていることから、上記水槽27b内の凝縮水1
2bの一部を、凝縮水回収ライン32から分岐ライン4
4を経て脱塩助剤供給ライン21を通しガス冷却塔17
内に供給することにより、脱塩助剤20を無駄なく使用
することができ、凝縮水12b中に含まれる塩素分は塩
化物として抜き出すことができる。又、かかる運転状態
において、ガス冷却塔17内で冷却される熱分解ガス5
の温度を更に低くするように調整する必要があるとき
は、調整弁46を開くことにより、凝縮水12bの一部
を、冷却水噴霧ライン45を通して塔内に供給すること
ができる。
【0023】なお、上記した各実施の形態では、キルン
型の熱分解炉1で発生した熱分解ガス5を対象とした
が、流動床式等の他の型式の熱分解炉で発生した熱分解
ガスであっても同様であること、脱塩助剤として苛性ソ
ーダを用いる場合を例示したが、苛性ソーダ以外のもの
でもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
型の熱分解炉1で発生した熱分解ガス5を対象とした
が、流動床式等の他の型式の熱分解炉で発生した熱分解
ガスであっても同様であること、脱塩助剤として苛性ソ
ーダを用いる場合を例示したが、苛性ソーダ以外のもの
でもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の熱分解対象物
の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置によれば、次
の如き優れた効果を発揮する。 (1)熱分解対象物を還元性雰囲気下で加熱して熱分解
し、熱分解により生じた高温の熱分解ガスを、冷却水を
直接噴霧することにより冷却して、常温熱分解ガスと熱
分解オイル及び凝縮水からなる液体成分とに分離し、次
に、該液体成分を熱分解オイルと凝縮水とに油水分離し
て、熱分解オイルを燃料として回収する熱分解対象物の
熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置としてあるの
で、冷却水の直接噴霧方式の採用により、装置の簡略
化、コンパクト化を図ることができると共に、熱分解ガ
ス中に含まれるタール成分やダスト分を、常時水で洗い
流すことができることから、閉塞トラブル等の発生を防
止することができ、安定した連続運転が可能となる。 (2)冷却水に脱塩助剤を混入させるようにすることによ
り、熱分解オイルを、低塩素濃度で価値の高い燃料とし
て回収できると共に、凝縮水に含まれる塩素分を塩化物
として容易に処理することができる。 (3)冷却水の噴霧により冷却された熱分解ガスを、脱塩
助剤を混入させた洗浄水を噴霧することにより洗浄し
て、洗浄後の熱分解ガスである可燃性ガスを燃料として
回収するようにする熱分解対象物の熱分解ガスからの燃
料回収方法及び装置とすることにより、低塩化水素濃度
の高カロリーの可燃性ガスを燃料として回収することが
できる。
の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置によれば、次
の如き優れた効果を発揮する。 (1)熱分解対象物を還元性雰囲気下で加熱して熱分解
し、熱分解により生じた高温の熱分解ガスを、冷却水を
直接噴霧することにより冷却して、常温熱分解ガスと熱
分解オイル及び凝縮水からなる液体成分とに分離し、次
に、該液体成分を熱分解オイルと凝縮水とに油水分離し
て、熱分解オイルを燃料として回収する熱分解対象物の
熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置としてあるの
で、冷却水の直接噴霧方式の採用により、装置の簡略
化、コンパクト化を図ることができると共に、熱分解ガ
ス中に含まれるタール成分やダスト分を、常時水で洗い
流すことができることから、閉塞トラブル等の発生を防
止することができ、安定した連続運転が可能となる。 (2)冷却水に脱塩助剤を混入させるようにすることによ
り、熱分解オイルを、低塩素濃度で価値の高い燃料とし
て回収できると共に、凝縮水に含まれる塩素分を塩化物
として容易に処理することができる。 (3)冷却水の噴霧により冷却された熱分解ガスを、脱塩
助剤を混入させた洗浄水を噴霧することにより洗浄し
て、洗浄後の熱分解ガスである可燃性ガスを燃料として
回収するようにする熱分解対象物の熱分解ガスからの燃
料回収方法及び装置とすることにより、低塩化水素濃度
の高カロリーの可燃性ガスを燃料として回収することが
できる。
【図1】本発明の熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料
回収装置の実施の一形態を示す概略図である。
回収装置の実施の一形態を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概略図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す概略図であ
る。
る。
【図4】従来における熱分解ガスからの熱分解オイルの
回収方式を示す概略図である。
回収方式を示す概略図である。
1 熱分解炉
3 熱分解対象物
5 熱分解ガス
5a 可燃性ガス
7a ガス出口
10 熱分解ガス取出ライン
17 ガス冷却塔
20 脱塩助剤
22 排水ライン
27 デカンター(油水分離器)
27a 油槽
28 排水ライン
30 熱分解オイル回収ライン
33 スクラバー
33a ガス出口
42 可燃性ガス回収ライン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B09B 3/00 B09B 3/00 302G
ZAB C10J 3/00 A
C10J 3/00 B09B 3/00 ZAB
C10L 3/00 C10L 3/00 Z
(72)発明者 茂木 幹夫
東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島
播磨重工業株式会社東京エンジニアリング
センター内
(72)発明者 荘野 幹範
東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島
播磨重工業株式会社東京エンジニアリング
センター内
Fターム(参考) 4D004 AA07 AA46 AB06 BA03 CA25
CA27 CB31
4D020 AA10 BA01 BA08 BB03 CB08
CB25 CC01
4H029 CA12 CA14
Claims (6)
- 【請求項1】 熱分解対象物を還元性雰囲気下で加熱し
て熱分解し、熱分解により生じた高温の熱分解ガスを、
冷却水を直接噴霧することにより冷却して、常温熱分解
ガスと熱分解オイル及び凝縮水からなる液体成分とに分
離し、次に、該液体成分を熱分解オイルと凝縮水とに油
水分離して、熱分解オイルを燃料として回収することを
特徴とする熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収方
法。 - 【請求項2】 冷却水に脱塩助剤を混入させるようにす
る請求項1記載の熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料
回収方法。 - 【請求項3】 冷却水の噴霧により冷却された熱分解ガ
スを、脱塩助剤を混入させた洗浄水を噴霧することによ
り洗浄して、洗浄後の熱分解ガスを可燃性ガス燃料とし
て回収するようにする請求項1又は2記載の熱分解対象
物の熱分解ガスからの燃料回収方法。 - 【請求項4】 熱分解炉のガス出口に接続された熱分解
ガス取出ラインを、冷却水を噴霧できるようにしてある
ガス冷却塔に接続し、該ガス冷却塔の排水ラインを、油
水分離器に接続し、該油水分離器の油槽に、熱分解オイ
ルを燃料として回収する熱分解オイル回収ラインを接続
した構成を有することを特徴とする熱分解対象物の熱分
解ガスからの燃料回収装置。 - 【請求項5】 ガス冷却塔に、冷却水に脱塩助剤を混入
させるための脱塩助剤供給ラインを接続した請求項4記
載の熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収装置。 - 【請求項6】 ガス冷却塔の排ガスラインを、脱塩助剤
が混入された洗浄水を噴霧できるようにしてあるスクラ
バーに接続し、該スクラバーのガス出口に、可燃性ガス
を燃料として回収する可燃性ガス回収ラインを接続した
請求項4又は5記載の熱分解対象物の熱分解ガスからの
燃料回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061265A JP2003261879A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002061265A JP2003261879A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003261879A true JP2003261879A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29195676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002061265A Pending JP2003261879A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 熱分解対象物の熱分解ガスからの燃料回収方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003261879A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019094408A (ja) * | 2017-11-21 | 2019-06-20 | 株式会社綿谷製作所 | 廃プラスチックの油化装置 |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002061265A patent/JP2003261879A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019094408A (ja) * | 2017-11-21 | 2019-06-20 | 株式会社綿谷製作所 | 廃プラスチックの油化装置 |
JP7029723B2 (ja) | 2017-11-21 | 2022-03-04 | アグリ・キュルチュール軽井沢株式会社 | 廃プラスチックの油化装置 |
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