JP2003261719A - 難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物と難燃性電線・ケーブル - Google Patents
難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物と難燃性電線・ケーブルInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハロゲンを含まず燃焼時に有害なガスを発生
することがなく、引張り特性や硬度等の機械的特性並び
に押出し加工性にも優れた難燃性ポリオレフィン系樹脂
組成物並びにそれを電線・ケーブルの被覆材料として用
いた場合に、難燃性がJIS規格C3005の60度傾
斜燃焼試験に合格するような、難燃性電線・ケーブルを
提供することにある。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
して、高重合ポリオルガノシロキサンで被覆した金属水
和物を40〜200重量部配合した難燃性ポリオレフィ
ン系樹脂組成物とすること並びにこの樹脂組成物を押出
し被覆した難燃性電線・ケーブルとすることによって、
解決される。
することがなく、引張り特性や硬度等の機械的特性並び
に押出し加工性にも優れた難燃性ポリオレフィン系樹脂
組成物並びにそれを電線・ケーブルの被覆材料として用
いた場合に、難燃性がJIS規格C3005の60度傾
斜燃焼試験に合格するような、難燃性電線・ケーブルを
提供することにある。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
して、高重合ポリオルガノシロキサンで被覆した金属水
和物を40〜200重量部配合した難燃性ポリオレフィ
ン系樹脂組成物とすること並びにこの樹脂組成物を押出
し被覆した難燃性電線・ケーブルとすることによって、
解決される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲンを含まず
燃焼時に有害なガスを発生することがなく、引張り特性
や硬度等の機械的特性並びに押出加工性にも優れた難燃
性ポリオレフィン系樹脂組成物、並びにそれを電線・ケ
ーブルの被覆材料として用いた場合に、JIS規格C3
005の60度傾斜燃焼試験に合格する難燃性電線・ケ
ーブルに関する。
燃焼時に有害なガスを発生することがなく、引張り特性
や硬度等の機械的特性並びに押出加工性にも優れた難燃
性ポリオレフィン系樹脂組成物、並びにそれを電線・ケ
ーブルの被覆材料として用いた場合に、JIS規格C3
005の60度傾斜燃焼試験に合格する難燃性電線・ケ
ーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲンフリーの難燃性ポリオレフィン
系樹脂としては、オレフィン系樹脂、エチレン系共重合
体やハロゲンを含まないゴム系材料に多量の水酸化マグ
ネシウム等を配合したものが知られており、各種成形品
や電線・ケーブルの被覆材料として用いられている。そ
してこのような難燃性樹脂組成物に関して、種々の提案
が行われている。しかしながら、これらの難燃性樹脂組
成物は、多量の水酸化マグネシウム等を添加するので、
特に電線・ケーブルの被覆材料とした場合に柔軟性(可
撓性)、外観不良や押出加工性の低下等の点において満
足できるものではなかった。
系樹脂としては、オレフィン系樹脂、エチレン系共重合
体やハロゲンを含まないゴム系材料に多量の水酸化マグ
ネシウム等を配合したものが知られており、各種成形品
や電線・ケーブルの被覆材料として用いられている。そ
してこのような難燃性樹脂組成物に関して、種々の提案
が行われている。しかしながら、これらの難燃性樹脂組
成物は、多量の水酸化マグネシウム等を添加するので、
特に電線・ケーブルの被覆材料とした場合に柔軟性(可
撓性)、外観不良や押出加工性の低下等の点において満
足できるものではなかった。
【0003】また、水酸化マグネシウム等の難燃剤の添
加量を減らすために、難燃助剤としてポリオルガノシロ
キサンを一緒に添加する提案も成されているが、ポリオ
ルガノシロキサンをポリオレフィン系樹脂に大量に添加
すると、押出し加工時にこのポリオルガノシロキサンが
偏在して、押出成形品のシーム部に割れが生じることが
ある。これはもともとポリオレフィン系樹脂とポリオル
ガノシロキサンの相溶性が低いために、押出し時にポリ
オルガノシロキサンが、分離するためと思われる。
加量を減らすために、難燃助剤としてポリオルガノシロ
キサンを一緒に添加する提案も成されているが、ポリオ
ルガノシロキサンをポリオレフィン系樹脂に大量に添加
すると、押出し加工時にこのポリオルガノシロキサンが
偏在して、押出成形品のシーム部に割れが生じることが
ある。これはもともとポリオレフィン系樹脂とポリオル
ガノシロキサンの相溶性が低いために、押出し時にポリ
オルガノシロキサンが、分離するためと思われる。
【0004】さらに、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に、
ポリオルガノシロキサンとシリカ粉末を混合することに
よって得た易流動性シリコーン重合体粉末を用いて、熱
放出、煙の発生および有毒な一酸化炭素の発生が減少で
きるとする提案が、特開平8−113712号公報に開
示されている。そして前記シリコーン重合体粉末は、樹
脂100重量部に対して0.5〜25重量部添加される
こと、充填剤として水酸化マグネシウムも添加できるこ
と、さらにその電気絶縁用の用途として、モータ、コイ
ルおよび変圧器の絶縁のような電機および電子絶縁部品
等がある旨記載されている。しかしながら、このような
難燃性樹脂組成物においても、高度な難燃性と優れた柔
軟性(可撓性)を要求される電線・ケーブルの被覆材料
としては、満足できるものではなかった。さらには、ブ
ロッキングの問題や押出し成形した場合に、外観不良等
の問題もあった。
ポリオルガノシロキサンとシリカ粉末を混合することに
よって得た易流動性シリコーン重合体粉末を用いて、熱
放出、煙の発生および有毒な一酸化炭素の発生が減少で
きるとする提案が、特開平8−113712号公報に開
示されている。そして前記シリコーン重合体粉末は、樹
脂100重量部に対して0.5〜25重量部添加される
こと、充填剤として水酸化マグネシウムも添加できるこ
と、さらにその電気絶縁用の用途として、モータ、コイ
ルおよび変圧器の絶縁のような電機および電子絶縁部品
等がある旨記載されている。しかしながら、このような
難燃性樹脂組成物においても、高度な難燃性と優れた柔
軟性(可撓性)を要求される電線・ケーブルの被覆材料
としては、満足できるものではなかった。さらには、ブ
ロッキングの問題や押出し成形した場合に、外観不良等
の問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって本発明が解決し
ようとする課題は、ハロゲンを含まず燃焼時に有害なガ
スを発生することがない難燃性を有し、引張り特性や硬
度等の機械的特性並びに押出し加工性にも優れた難燃性
ポリオレフィン系樹脂組成物、並びにそれを電線・ケー
ブルの被覆材料として用いた場合に、難燃性がJIS規
格C3005の60度傾斜燃焼試験に合格するような、
難燃性電線・ケーブルを提供することにある。
ようとする課題は、ハロゲンを含まず燃焼時に有害なガ
スを発生することがない難燃性を有し、引張り特性や硬
度等の機械的特性並びに押出し加工性にも優れた難燃性
ポリオレフィン系樹脂組成物、並びにそれを電線・ケー
ブルの被覆材料として用いた場合に、難燃性がJIS規
格C3005の60度傾斜燃焼試験に合格するような、
難燃性電線・ケーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めには請求項1に記載されるように、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対し、高重合ポリオルガノシロキサ
ンを被覆した金属水和物を40〜200重量部配合した
難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物とすることによっ
て、解決される。
めには請求項1に記載されるように、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対し、高重合ポリオルガノシロキサ
ンを被覆した金属水和物を40〜200重量部配合した
難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物とすることによっ
て、解決される。
【0007】また請求項2に記載されるように、前記高
重合ポリオルガノシロキサンを被覆した金属水和物は、
前記高重合ポリオルガノシロキサンが前記金属水和物1
00重量部に対して、1〜25重量部の割合で被覆され
た請求項1に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
とすることによって、解決される。
重合ポリオルガノシロキサンを被覆した金属水和物は、
前記高重合ポリオルガノシロキサンが前記金属水和物1
00重量部に対して、1〜25重量部の割合で被覆され
た請求項1に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
とすることによって、解決される。
【0008】さらに、請求項3に記載されるように、前
記請求項1または2のいずれかに記載の難燃性ポリオレ
フィン系樹脂組成物を導体上に被覆した電線・ケーブル
であって、JIS規格C3005の60度傾斜燃焼試験
に合格する難燃性電線・ケーブルとすることによって、
解決される。
記請求項1または2のいずれかに記載の難燃性ポリオレ
フィン系樹脂組成物を導体上に被覆した電線・ケーブル
であって、JIS規格C3005の60度傾斜燃焼試験
に合格する難燃性電線・ケーブルとすることによって、
解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に述べる。請
求項1に記載の発明は、ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対し、高重合ポリオルガノシロキサンを被覆した
金属水和物を40〜200重量部配合した難燃性ポリオ
レフィン系樹脂組成物に関するもので、このようなポリ
オレフィン系樹脂組成物とすることによって、ハロゲン
を含まず燃焼時に有害なガスを発生することのない難燃
性を有し、引張り特性(MPa)や硬度(ショアD)等
の機械的特性並びに押出加工性に優れたものとすること
ができる。また前記押出加工性に関しては、押出成形品
にシーム割れを生じることがない優れた難燃性ポリオレ
フィン系樹脂組成物とすることが可能となる。
求項1に記載の発明は、ポリオレフィン系樹脂100重
量部に対し、高重合ポリオルガノシロキサンを被覆した
金属水和物を40〜200重量部配合した難燃性ポリオ
レフィン系樹脂組成物に関するもので、このようなポリ
オレフィン系樹脂組成物とすることによって、ハロゲン
を含まず燃焼時に有害なガスを発生することのない難燃
性を有し、引張り特性(MPa)や硬度(ショアD)等
の機械的特性並びに押出加工性に優れたものとすること
ができる。また前記押出加工性に関しては、押出成形品
にシーム割れを生じることがない優れた難燃性ポリオレ
フィン系樹脂組成物とすることが可能となる。
【0010】まず前記ポリオレフィン系樹脂について述
べると、燃焼時に有害ガスを発生させないため、ベース
ポリマーにはハロゲン元素を含まないポリオレフィン系
の樹脂を用いるもので、低密度ポリエチレン(LDP
E)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低
密度ポリエチレン(LLDPE)等のポリエチレン系樹
脂やポリプロピレン(PP)等のエチレン系単独重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン
プロピレン共重合体(EPDMまたはEPR)、エチレ
ン・ブチルアクリレート共重合体(EBA)、エチレン
メタアクリレート共重合体(EMA)等のエチレン系共
重合体が、単独で或いは樹脂混合物として用いられる。
べると、燃焼時に有害ガスを発生させないため、ベース
ポリマーにはハロゲン元素を含まないポリオレフィン系
の樹脂を用いるもので、低密度ポリエチレン(LDP
E)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低
密度ポリエチレン(LLDPE)等のポリエチレン系樹
脂やポリプロピレン(PP)等のエチレン系単独重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレ
ン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン
プロピレン共重合体(EPDMまたはEPR)、エチレ
ン・ブチルアクリレート共重合体(EBA)、エチレン
メタアクリレート共重合体(EMA)等のエチレン系共
重合体が、単独で或いは樹脂混合物として用いられる。
【0011】そして、前記ポリオレフィン系樹脂を樹脂
混合物として用いる場合には、エチレン系単独重合体と
エチレン系共重合体の樹脂混合物の混合割合を80〜6
0重量部:20〜40重量部の範囲で混合するのが良
く、この樹脂混合物を100重量部として、その他の添
加剤の配合部数を決めるものである。また、特に好まし
い樹脂混合物としては、エチレン系共重合体どうしの前
記EVAと前記EEAを、20〜40重量部:80〜6
0重量部とするもので、このような樹脂混合物とする場
合は、本発明が目的とする電線・ケーブルとした場合
に、高度な難燃性、具体的にはJIS規格C3005の
60度傾斜燃焼試験に十分に合格する難燃性を有し、ま
た柔軟性(可撓性)の指標となる硬度(ショアD)、引
張り強度(MPa)等の機械的特性にも優れたものとな
る。すなわち、前記EVA量が20重量部以上40重量
部以下の範囲にあるとこの樹脂混合物は、加熱変形率も
目的とするものとなり、好ましいものとなる。さらに本
発明の難燃性電線・ケーブルは、電線・ケーブルの布設時
の問題から必要とされる耐屈曲性においても、従来のポ
リ塩化ビニル樹脂が被覆された電線・ケーブルと同様に
取り扱うことが可能となる。
混合物として用いる場合には、エチレン系単独重合体と
エチレン系共重合体の樹脂混合物の混合割合を80〜6
0重量部:20〜40重量部の範囲で混合するのが良
く、この樹脂混合物を100重量部として、その他の添
加剤の配合部数を決めるものである。また、特に好まし
い樹脂混合物としては、エチレン系共重合体どうしの前
記EVAと前記EEAを、20〜40重量部:80〜6
0重量部とするもので、このような樹脂混合物とする場
合は、本発明が目的とする電線・ケーブルとした場合
に、高度な難燃性、具体的にはJIS規格C3005の
60度傾斜燃焼試験に十分に合格する難燃性を有し、ま
た柔軟性(可撓性)の指標となる硬度(ショアD)、引
張り強度(MPa)等の機械的特性にも優れたものとな
る。すなわち、前記EVA量が20重量部以上40重量
部以下の範囲にあるとこの樹脂混合物は、加熱変形率も
目的とするものとなり、好ましいものとなる。さらに本
発明の難燃性電線・ケーブルは、電線・ケーブルの布設時
の問題から必要とされる耐屈曲性においても、従来のポ
リ塩化ビニル樹脂が被覆された電線・ケーブルと同様に
取り扱うことが可能となる。
【0012】つぎに請求項2に記載される、高重合ポリ
オルガノシロキサンが被覆された金属水和物の形態につ
いて述べる。ここでいう被覆とは、金属水和物の表面に
高重合ポリオルガノシロキサンがどのような形で存在し
ていてもよく、例えばコーティングのように表面処理し
たもの、担持されたもの、塗布・含浸されたもの或いは
混合処理により被覆された形であってよく、いずれの場
合も前記高重合ポリオルガノシロキサンと前記金属水和
物との比率が前記金属水和物100重量部に対して、高
重合ポリオルガノシロキサンが1〜25重量部とされ
る。このような比率とすることによって、目的とする難
燃性を確保すると同時に、押出し加工性を良好にでき
る。特に、押出し成形品のシーム部における割れを生じ
ないようにするために必要な条件である。すなわち、前
記高重合ポリオルガノシロキサン量が1重量部未満であ
ると、シーム部の割れは発生しないが、電線・ケーブル
に被覆した場合に、JIS規格C3005の60度傾斜
燃焼試験に合格しない。また25重量部を越えると、難
燃性については問題ないが、押出し成形品のシーム部に
割れが発生するためである。さらに前記の比率は、より
好ましくは前記金属水和物100重量部に対して、高重
合ポリオルガノシロキサンが5〜10重量部とされる。
そしてこのような比率とすることによって、分散性が向
上する効果も有することになる。
オルガノシロキサンが被覆された金属水和物の形態につ
いて述べる。ここでいう被覆とは、金属水和物の表面に
高重合ポリオルガノシロキサンがどのような形で存在し
ていてもよく、例えばコーティングのように表面処理し
たもの、担持されたもの、塗布・含浸されたもの或いは
混合処理により被覆された形であってよく、いずれの場
合も前記高重合ポリオルガノシロキサンと前記金属水和
物との比率が前記金属水和物100重量部に対して、高
重合ポリオルガノシロキサンが1〜25重量部とされ
る。このような比率とすることによって、目的とする難
燃性を確保すると同時に、押出し加工性を良好にでき
る。特に、押出し成形品のシーム部における割れを生じ
ないようにするために必要な条件である。すなわち、前
記高重合ポリオルガノシロキサン量が1重量部未満であ
ると、シーム部の割れは発生しないが、電線・ケーブル
に被覆した場合に、JIS規格C3005の60度傾斜
燃焼試験に合格しない。また25重量部を越えると、難
燃性については問題ないが、押出し成形品のシーム部に
割れが発生するためである。さらに前記の比率は、より
好ましくは前記金属水和物100重量部に対して、高重
合ポリオルガノシロキサンが5〜10重量部とされる。
そしてこのような比率とすることによって、分散性が向
上する効果も有することになる。
【0013】つぎに前記金属水和物について述べると、
この金属水和物としては水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウ
ム等があるが、水酸化マグネシウムが好ましく用いられ
る。このような水酸化マグネシウムとしては、協和化学
社の商品名キスマ5Aが挙げられる。またこれらの金属
水和物は、前記高重合ポリオルガノシロキサンとの相溶
性を考慮して、脂肪酸やシランカップリング剤、チタネ
ートカップリング剤等による表面処理を施すのが良い。
さらに前述の金属水和物は、その平均粒径が0.5〜1
μm程度のものが好ましく用いられる。特に、前記高重
合ポリオルガノシロキサンで坦持された形で用いる場合
については、平均粒径0.8μm程度のものが好まし
い。
この金属水和物としては水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸化カルシウ
ム等があるが、水酸化マグネシウムが好ましく用いられ
る。このような水酸化マグネシウムとしては、協和化学
社の商品名キスマ5Aが挙げられる。またこれらの金属
水和物は、前記高重合ポリオルガノシロキサンとの相溶
性を考慮して、脂肪酸やシランカップリング剤、チタネ
ートカップリング剤等による表面処理を施すのが良い。
さらに前述の金属水和物は、その平均粒径が0.5〜1
μm程度のものが好ましく用いられる。特に、前記高重
合ポリオルガノシロキサンで坦持された形で用いる場合
については、平均粒径0.8μm程度のものが好まし
い。
【0014】そして、前述の被覆物としての前記金属水
和物と高重合ポリオルガノシロキサンは、種々の方法に
より混合され或いはヘンシェルミキサー等により被覆処
理される。そしてこの被覆物は、ベースポリマーである
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、40〜2
00重量部の範囲で添加される。これは添加量が40重
量部未満であると、目的とするJIS規格C3005の
60度傾斜燃焼試験に合格する難燃性の電線・ケーブル
とならず、また200重量部を越えて添加すると前記の
機械的特性、特に引張り特性や硬度(ショアD)が低下
して、電線・ケーブルの被覆材料として好ましくないた
めである。
和物と高重合ポリオルガノシロキサンは、種々の方法に
より混合され或いはヘンシェルミキサー等により被覆処
理される。そしてこの被覆物は、ベースポリマーである
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、40〜2
00重量部の範囲で添加される。これは添加量が40重
量部未満であると、目的とするJIS規格C3005の
60度傾斜燃焼試験に合格する難燃性の電線・ケーブル
とならず、また200重量部を越えて添加すると前記の
機械的特性、特に引張り特性や硬度(ショアD)が低下
して、電線・ケーブルの被覆材料として好ましくないた
めである。
【0015】また、前記高重合のポリオルガノシロキサ
ンについて述べると、本発明で使用する高重合ポリオル
ガノシロキサンとしては、ジメチルシロキサン、ジフェ
ニルシロキサン等からなるポリジオルガノシロキサンの
高重合体として用いられる。そして特に好ましいものと
しては、ジメチルシロキサンが挙げられる。なお、ここ
での高重合とは、500cst以上のものを指すもので
ある。
ンについて述べると、本発明で使用する高重合ポリオル
ガノシロキサンとしては、ジメチルシロキサン、ジフェ
ニルシロキサン等からなるポリジオルガノシロキサンの
高重合体として用いられる。そして特に好ましいものと
しては、ジメチルシロキサンが挙げられる。なお、ここ
での高重合とは、500cst以上のものを指すもので
ある。
【0016】つぎに請求項3に記載される難燃性の電線
・ケーブルについて述べると、前記難燃性ポリオレフィ
ン系樹脂組成物を、銅等の導体上に押出し被覆して難燃
性の電線・ケーブルとするものであるが、この難燃性の
電線・ケーブルは、柔軟性(可撓性)に優れ、かつJI
S規格C3005の60度傾斜燃焼試験に合格する難燃
性を有するものである。また前記柔軟性(可撓性)につ
いては具体的に記載すると、硬度(ショアD)が、35
〜50程度であり、引張り強度が10MPa以上のもの
である。さらに押出し加工性については、押出し成形を
行った場合にシーム部の割れの問題が全くなく、また外
観不良を生じることがないものである。
・ケーブルについて述べると、前記難燃性ポリオレフィ
ン系樹脂組成物を、銅等の導体上に押出し被覆して難燃
性の電線・ケーブルとするものであるが、この難燃性の
電線・ケーブルは、柔軟性(可撓性)に優れ、かつJI
S規格C3005の60度傾斜燃焼試験に合格する難燃
性を有するものである。また前記柔軟性(可撓性)につ
いては具体的に記載すると、硬度(ショアD)が、35
〜50程度であり、引張り強度が10MPa以上のもの
である。さらに押出し加工性については、押出し成形を
行った場合にシーム部の割れの問題が全くなく、また外
観不良を生じることがないものである。
【0017】なお、本発明の前記難燃性ポリオレフィン
系樹脂組成物には、加工性向上剤としてステアリン酸、
ステアリン酸亜鉛等を前記ポリオレフィン系樹脂100
重量部に対して、0.5〜5重量部の範囲で、また老化
防止剤、耐候性向上剤等の、通常電線・ケーブルの被覆
材料に添加される添加剤を、必要量配合することができ
る。
系樹脂組成物には、加工性向上剤としてステアリン酸、
ステアリン酸亜鉛等を前記ポリオレフィン系樹脂100
重量部に対して、0.5〜5重量部の範囲で、また老化
防止剤、耐候性向上剤等の、通常電線・ケーブルの被覆
材料に添加される添加剤を、必要量配合することができ
る。
【0018】
【実施例】以下に具体的な実施例を示して、本発明の効
果を明らかにする。まず表1に記載される各種難燃性ポ
リオレフィン系樹脂組成物を用いて、押出成形によりパ
イプを製造し、そのシーム部を光学顕微鏡による観察を
行ない、割れの発生状況を確認した。併せてEPMAに
よる元素分析を行い、その元素分布を調べたが割れが発
生していないものは元素の偏在が殆どなく、割れの発生
を確認したものは、元素がシーム部に集中していた。つ
ぎに、柔軟性(可撓性)の指標となる引張り特性(MP
a)をJIS規格C3005により、また硬度(ショア
D)をJIS規格K7215により測定した。また、難
燃性を評価するために、2mm2の銅導体に前記各種難
燃性樹脂組成物を0.8mm厚さに押出被覆した難燃性
電線を作製し、JIS規格C3005の60度傾斜燃焼
試験を行い、結果を合格、不合格で表示した。合格とし
たものは、着火後60秒以内に自己消火したものであ
る。さらに、比較例として比較例1〜6に示す各種難燃
性樹脂組成物を用意し、前記実施例と全く同様の試料を
作成し、同様の試験を行なって評価した。なお、表1に
おける各難燃性樹脂組成物の配合組成を示す数値は、重
量部で示した。
果を明らかにする。まず表1に記載される各種難燃性ポ
リオレフィン系樹脂組成物を用いて、押出成形によりパ
イプを製造し、そのシーム部を光学顕微鏡による観察を
行ない、割れの発生状況を確認した。併せてEPMAに
よる元素分析を行い、その元素分布を調べたが割れが発
生していないものは元素の偏在が殆どなく、割れの発生
を確認したものは、元素がシーム部に集中していた。つ
ぎに、柔軟性(可撓性)の指標となる引張り特性(MP
a)をJIS規格C3005により、また硬度(ショア
D)をJIS規格K7215により測定した。また、難
燃性を評価するために、2mm2の銅導体に前記各種難
燃性樹脂組成物を0.8mm厚さに押出被覆した難燃性
電線を作製し、JIS規格C3005の60度傾斜燃焼
試験を行い、結果を合格、不合格で表示した。合格とし
たものは、着火後60秒以内に自己消火したものであ
る。さらに、比較例として比較例1〜6に示す各種難燃
性樹脂組成物を用意し、前記実施例と全く同様の試料を
作成し、同様の試験を行なって評価した。なお、表1に
おける各難燃性樹脂組成物の配合組成を示す数値は、重
量部で示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかな如く、実施例1〜9に示
される本発明の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物は、
ポリオレフィン系樹脂を単独で又は樹脂混合物として用
いた場合に、機械的特性(引張り強度や硬度)、押出し
加工性(シーム部の割れ)並びに難燃性(JISC30
05の60度傾斜燃焼試験)の全ての項目が本発明で目
的とするものであった。すなわち、前記難燃性樹脂組成
物の押出し加工性の目安とした押出しパイプのシーム部
における割れの発生は、いずれの実施例のものには見ら
れなかった。また、機械的特性の目安とした引張り特性
については、実施例1〜9の全てが10〜15MPaの
範囲にあり、硬度(ショアD)も、実施例1〜9の全て
が35〜50の範囲のものであった。また難燃性の指標
としたJIS規格C3005の60度傾斜燃焼試験に
も、実施例1〜9は合格するものであった。すなわち、
オレフィン系樹脂が単独或いは混合物であっても、オレ
フィン系樹脂100重量部に、高重合ポリオルガノシロ
キサン(POS)を1〜25重量部の割合で被覆した金
属水和物を40〜200重量部配合したノンハロゲン難
燃性樹脂組成物とすれば、本発明で目的とする特性のも
のとすることができる。
される本発明の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物は、
ポリオレフィン系樹脂を単独で又は樹脂混合物として用
いた場合に、機械的特性(引張り強度や硬度)、押出し
加工性(シーム部の割れ)並びに難燃性(JISC30
05の60度傾斜燃焼試験)の全ての項目が本発明で目
的とするものであった。すなわち、前記難燃性樹脂組成
物の押出し加工性の目安とした押出しパイプのシーム部
における割れの発生は、いずれの実施例のものには見ら
れなかった。また、機械的特性の目安とした引張り特性
については、実施例1〜9の全てが10〜15MPaの
範囲にあり、硬度(ショアD)も、実施例1〜9の全て
が35〜50の範囲のものであった。また難燃性の指標
としたJIS規格C3005の60度傾斜燃焼試験に
も、実施例1〜9は合格するものであった。すなわち、
オレフィン系樹脂が単独或いは混合物であっても、オレ
フィン系樹脂100重量部に、高重合ポリオルガノシロ
キサン(POS)を1〜25重量部の割合で被覆した金
属水和物を40〜200重量部配合したノンハロゲン難
燃性樹脂組成物とすれば、本発明で目的とする特性のも
のとすることができる。
【0021】これに対して1〜6として記載される比較
例は、前記いずれかの試験項目に問題があるものであっ
た。具体的に述べると、前記高重合ポリオルガノシロキ
サンの被覆量が本発明の範囲外のもの(40重量部被
覆)である比較例6、或いは被覆量は本発明の範囲内で
はあるがその添加量が250重量部と多い比較例1、2
および3は、硬度(ショアD)が55程度と高く、引張
り強度(MPa)4〜8と小さく、柔軟性(可撓性)に
欠けるものであった。さらに、押出パイプのシーム部に
割れが見られた。これらの難燃性樹脂組成物は、前記高
重合ポリオルガノシロキサンがシーム部に偏在、分離し
ていることを示すものである。また、前記高重合ポリオ
ルガノシロキサンのブルームの問題もあった。さらに水
酸化マグネシウムの添加量が本発明の配合範囲の下限を
下回る、比較例4、5は難燃性の指標としたJISC3
005の60度傾斜燃焼試験において、不合格となっ
た。また比較例6のように、高重合ポリオルガノシロキ
サンの被覆量が40重量部と多すぎる場合には、シーム
部に割れが発生し、また難燃性に関するJIS規格C3
005の60度傾斜燃焼試験に合格しなくなる。以上の
ように、本発明の配合割合から外れたものは、いずれの
比較例も本発明の目的とする数値を全て満足するものは
得られなかった。
例は、前記いずれかの試験項目に問題があるものであっ
た。具体的に述べると、前記高重合ポリオルガノシロキ
サンの被覆量が本発明の範囲外のもの(40重量部被
覆)である比較例6、或いは被覆量は本発明の範囲内で
はあるがその添加量が250重量部と多い比較例1、2
および3は、硬度(ショアD)が55程度と高く、引張
り強度(MPa)4〜8と小さく、柔軟性(可撓性)に
欠けるものであった。さらに、押出パイプのシーム部に
割れが見られた。これらの難燃性樹脂組成物は、前記高
重合ポリオルガノシロキサンがシーム部に偏在、分離し
ていることを示すものである。また、前記高重合ポリオ
ルガノシロキサンのブルームの問題もあった。さらに水
酸化マグネシウムの添加量が本発明の配合範囲の下限を
下回る、比較例4、5は難燃性の指標としたJISC3
005の60度傾斜燃焼試験において、不合格となっ
た。また比較例6のように、高重合ポリオルガノシロキ
サンの被覆量が40重量部と多すぎる場合には、シーム
部に割れが発生し、また難燃性に関するJIS規格C3
005の60度傾斜燃焼試験に合格しなくなる。以上の
ように、本発明の配合割合から外れたものは、いずれの
比較例も本発明の目的とする数値を全て満足するものは
得られなかった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の難燃性ポリ
オレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂100
重量部に対し、高重合ポリオルガノシロキサンで被覆し
た金属水和物の混合物を40〜200重量部配合するこ
とにより、この難燃性樹脂組成物はハロゲンを含まず燃
焼時に有害なガスを発生することがない難燃性を有し、
引張り特性や硬度(ショアD)等の機械的特性並びに押
出し加工性に優れ、特に押出成形品にシーム割れを生じ
ることがない優れた難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
とすることが可能となる。そして、このような難燃性オ
レフィン系樹脂組成物を電線・ケーブルの被覆材料とし
て用いた場合の難燃性電線・ケーブルも、高度な難燃性
と優れた機械的特性をもった柔軟性を有するものとする
ことができる。すなわち難燃性に関しては、JIS規格
C3005の60度傾斜燃焼試験に合格するものが得ら
れる。
オレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂100
重量部に対し、高重合ポリオルガノシロキサンで被覆し
た金属水和物の混合物を40〜200重量部配合するこ
とにより、この難燃性樹脂組成物はハロゲンを含まず燃
焼時に有害なガスを発生することがない難燃性を有し、
引張り特性や硬度(ショアD)等の機械的特性並びに押
出し加工性に優れ、特に押出成形品にシーム割れを生じ
ることがない優れた難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物
とすることが可能となる。そして、このような難燃性オ
レフィン系樹脂組成物を電線・ケーブルの被覆材料とし
て用いた場合の難燃性電線・ケーブルも、高度な難燃性
と優れた機械的特性をもった柔軟性を有するものとする
ことができる。すなわち難燃性に関しては、JIS規格
C3005の60度傾斜燃焼試験に合格するものが得ら
れる。
【0023】また前記ポリオレフィン系樹脂を前述の樹
脂混合物として用いた場合には、特にエチレン系共重合
体どうしであるエチレン・酢酸ビニル共重合体とエチレ
ン・エチルアクリレート共重合体を、20〜40重量
部:80〜60重量部としたものは、柔軟性(可撓性)
の指標ともなる硬度(ショアD)が35〜50程度、引
張り強度が10〜15MPa程度の機械的特性の優れた
ものとなり、さらに耐屈曲性においても従来のポリ塩化
ビニル樹脂が被覆された電線・ケーブルと同様に取り扱
うことが可能となる。
脂混合物として用いた場合には、特にエチレン系共重合
体どうしであるエチレン・酢酸ビニル共重合体とエチレ
ン・エチルアクリレート共重合体を、20〜40重量
部:80〜60重量部としたものは、柔軟性(可撓性)
の指標ともなる硬度(ショアD)が35〜50程度、引
張り強度が10〜15MPa程度の機械的特性の優れた
ものとなり、さらに耐屈曲性においても従来のポリ塩化
ビニル樹脂が被覆された電線・ケーブルと同様に取り扱
うことが可能となる。
【0024】さらに、前記高重合ポリオルガノシロキサ
ンで被覆した前記金属水和物として、前記金属水和物1
00重量部に対して高重合ポリオルガノシロキサンが1
〜25重量部とすることによって、難燃性を確保すると
同時に押出し成形性を良好なものとすることができる。
特に、押出成形品のシーム部における割れを生ぜず、外
観不良もないものである。そしてさらに難燃性電線・ケ
ーブルは、ハロゲンを含まないノンハロゲンのポリオレ
フィン系難燃性樹脂組成物で押出し被覆されるものであ
るから、廃却後の焼却処理によっても、ダイオキシン等
の有害ガスが発生することがなく環境問題もないもので
ある。
ンで被覆した前記金属水和物として、前記金属水和物1
00重量部に対して高重合ポリオルガノシロキサンが1
〜25重量部とすることによって、難燃性を確保すると
同時に押出し成形性を良好なものとすることができる。
特に、押出成形品のシーム部における割れを生ぜず、外
観不良もないものである。そしてさらに難燃性電線・ケ
ーブルは、ハロゲンを含まないノンハロゲンのポリオレ
フィン系難燃性樹脂組成物で押出し被覆されるものであ
るから、廃却後の焼却処理によっても、ダイオキシン等
の有害ガスが発生することがなく環境問題もないもので
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01B 3/44 H01B 3/44 M
7/295 7/34 B
Fターム(参考) 4J002 BB001 BB031 BB061 BB071
BB121 BB151 DE076 DE086
DE146 DE266 FA086 FB096
FB166 FB236 FB266 FD136
GQ01
5G303 AA06 AA08 AB20 BA12 CA09
CA11
5G305 AA02 AB15 AB25 AB35 AB36
BA12 BA13 BA15 CA01 CA04
CA07 CA26 CA51 CC03 CD13
5G315 CA03 CB02 CB06 CC08 CD02
CD04 CD14
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
し、高重合ポリオルガノシロキサンを被覆した金属水和
物を40〜200重量部配合したことを特徴とする難燃
性ポリオレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記高重合ポリオルガノシロキサンを被
覆した金属水和物は、前記高重合ポリオルガノシロキサ
ンが前記金属水和物100重量部に対して、1〜25重
量部の割合で被覆されたことを特徴とする請求項1に記
載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記請求項1または2のいずれかに記載
の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物を導体上に被覆し
た電線・ケーブルであって、JIS規格C3005の6
0度傾斜燃焼試験に合格することを特徴とする難燃性電
線・ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062376A JP2003261719A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物と難燃性電線・ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062376A JP2003261719A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物と難燃性電線・ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003261719A true JP2003261719A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29196181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002062376A Pending JP2003261719A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物と難燃性電線・ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003261719A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005103138A1 (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-03 | Yazaki Corporation | ポリオレフィン樹脂組成物及びそれを用いた電線 |
JP2007217474A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Kyowa Chem Ind Co Ltd | 複合水酸化マグネシウム粒子含有ポリオレフィン樹脂組成物 |
WO2008056730A1 (fr) * | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Bridgestone Corporation | Films d'étanchéité pour cellules solaires |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002062376A patent/JP2003261719A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005103138A1 (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-03 | Yazaki Corporation | ポリオレフィン樹脂組成物及びそれを用いた電線 |
EP1739125A1 (en) * | 2004-04-20 | 2007-01-03 | Yazaki Corporation | Polyolefin resin composition and electric wires made by using the same |
EP1739125A4 (en) * | 2004-04-20 | 2010-09-15 | Yazaki Corp | POLYOLEFIN RESIN COMPOSITION AND ELECTRIC WIRES PRODUCED BY USING THE SAME |
JP2007217474A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Kyowa Chem Ind Co Ltd | 複合水酸化マグネシウム粒子含有ポリオレフィン樹脂組成物 |
WO2008056730A1 (fr) * | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Bridgestone Corporation | Films d'étanchéité pour cellules solaires |
US8460787B2 (en) | 2006-11-08 | 2013-06-11 | Bridgestone Corporation | Sealing film for solar cell |
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