JP2003261494A - 1,4−ジカルボニル化合物の製造方法 - Google Patents

1,4−ジカルボニル化合物の製造方法

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JP2003261494A
JP2003261494A JP2002063645A JP2002063645A JP2003261494A JP 2003261494 A JP2003261494 A JP 2003261494A JP 2002063645 A JP2002063645 A JP 2002063645A JP 2002063645 A JP2002063645 A JP 2002063645A JP 2003261494 A JP2003261494 A JP 2003261494A
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昌生 ▲徳▼田
Masao Tokuda
Kazuhiko Orito
一彦 折登
Motoi Yuguchi
基 湯口
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Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Original Assignee
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬、農薬、機能性材料等の製造中間体とし
て有用な1,4−ジカルボニル化合物(5)を工業的に
有利な条件で製造する方法を提供する。 【解決手段】 有機亜鉛化合物(2)と共役カルボニル
化合物(3)とトリアルキルシリルハライド(4)とを
パラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在下反
応させた後、酸で処理する。 【化1】 (式中、R1はハロゲン原子、アルキル基等を表わし、
nは0または1〜5の整数を表わし、Xは塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子を表わし、R2は水素原子、ア
ルキル基等を表わし、R3及びR4はそれぞれ水素原子、
アルキル基等を表わし、R5、R6及びR7はそれぞれア
ルキル基を表わし、Yは塩素原子、臭素原子またはヨウ
素原子を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1,4−ジカルボニ
ル化合物の製造方法に関する。さらに詳しく言えば、有
機亜鉛化合物、共役カルボニル化合物、トリアルキルシ
リルハライド及び一酸化炭素から、パラジウム触媒を用
いる反応により、医薬、農薬あるいは機能性材料等の合
成中間体として有用な1,4−ジカルボニル化合物を工
業的に有利に得ることのできる新規な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】1,4−ジカルボニル化合物を製造する方
法としては、例えば、次のような方法が知られている。 (1)J. Am. Chem. Soc., (1985) 107, 4551 及びTetr
ahedoron Letters, (1990) 31, 477には、アルキルリチ
ウム化合物とα,β−不飽和カルボニル化合物を一酸化
炭素の存在下で反応させて1,2及び1,4−ジカルボ
ニル化合物を得る反応が記載されているが、毒性のシア
ン化銅を原料基質と等モル量用いること、反応を−80
〜−110℃の超低温で行うことなどから工業的生産に
適しているとはいえない。 (2)J. Org. Chem., (1991) 56, 5003には、ヨウ化ヘ
キシルとメチルビニルケトンとを一酸化炭素の存在下
(80気圧)で反応させて1,4−ジカルボニル化合物
を得る反応が記載されているが、この方法はラジカル反
応を利用しており、反応試剤として有機スズ化合物を使
用し、また大量の溶媒を必要とする高希釈な条件での反
応を要するなど、工業的に不向きである。 (3)Synthesis, (1973) p.398 及びHeterocycles, (1
979) 12, 791には、フラン誘導体を酸性条件下で開環し
1,4−ジカルボニル化合物を製造する反応が記載され
ているが、原料として使用するフラン誘導体に置換基の
導入が困難であり、多様な置換様式の1,4−ジカルボ
ニル化合物の工業的製法としては不向きである。 (4)Synthesis, (1987) p.711 及びJ. Chem .Soc. Pe
rkin Trans.1, (1990) p.457には、1−ケト−4−ニト
ロ化合物を1,4−ジカルボニル化合物に変換する方法
が記載されているが、原料の1−ケト−4−ニトロ化合
物の入手が困難であり、また多様な置換様式の1−ケト
−4−ニトロ化合物を調製するためにはその原料に高反
応性のニトロ化合物を用いる必要があり、その結果、官
能基の選択性が低くなり、工業的製法としては不利であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、医
薬、農薬、機能性材料等の合成中間体として有用な1,
4−ジカルボニル化合物を工業的に有利な条件で製造で
きる方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、有機亜鉛
化合物と共役カルボニル化合物とトリアルキルシリルハ
ライドを、パラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素
の存在下、反応させることにより高収率で目的の1,4
−ジカルボニル化合物を製造できることを見出し、本発
明を完成した。なお、本発明者の一人が共役カルボニル
化合物とトリメチルシリルハライドから生成するシリル
エノールエーテルと有機亜鉛化合物とを、銅触媒及びリ
チウム塩の存在下で反応させフェニルペンタノン化合物
を製造する方法を開示している(特許第3255270
号)。しかし、この方法は一酸化炭素を使用しないこ
と、触媒として銅触媒を使用すること、生成物がモノカ
ルボニル化合物でり、本発明のジカルボニル化合物と異
なること、また本発明の方法は銅触媒では反応が進行し
ないことなどから、本発明の方法とは反応のメカニズム
が全く異なる方法といえる。
【0005】すなわち、本発明は、以下の構成からなる
1,4−ジカルボニル化合物の製造方法に関する。 1.一般式(2)
【化10】 (式中、R1はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基、アシル基、エステル基、シアノ基、アリール基、ア
ラルキル基またはアリールオキシ基を表わし、nは0ま
たは1〜5の整数を表わし、nが2〜5の場合n個のR
1は互いに同一でも異なっていてもよく、Xは塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子を表わす。)で示される
有機亜鉛化合物と、一般式(3)
【化11】 R4−CH=C(R3)−C(O)−R2 (3) (式中、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基を表わ
し、R3及びR4は互いに同一でも異なっていてもよく、
それぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、アリール基、アラルキル基またはアリールオキ
シ基を表わし、あるいはR2とR3は互いに結合してそれ
らが結合している炭素原子と共に炭素数4〜8のシクロ
アルカノンを表わし、あるいはR2とR4は互いに結合し
てそれらが結合している炭素原子およびR3が結合して
いる炭素原子と共に炭素数4〜8のシクロアルケン−3
−オンを表わし、あるいはR3とR4は互いに結合してそ
れらが結合している炭素原子と共に炭素数4〜8のシク
ロアルケンを表わす。)で示される共役カルボニル化合
物と、一般式(4)
【化12】 (式中、R5、R6及びR7は互いに同一でも異なってい
てもよく、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基を表わ
し、Yは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表わ
す。)で示されるトリアルキルシリルハライドとを、パ
ラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在下反応
させた後、酸で処理することを特徴とする一般式(5)
【化13】 (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
1,4−ジカルボニル化合物の製造方法。 2.一般式(1)
【化14】 (式中の記号は前項1と同じ意味を表わす。)で示され
る置換ベンジルハライドと活性化された金属亜鉛とを反
応させて得られる一般式(2)
【化15】 (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
有機亜鉛化合物と、一般式(3)
【化16】 R4−CH=C(R3)−C(O)−R2 (3) (式中の記号は、前項1の記載と同じ意味を表わす。)
で示される共役カルボニル化合物と、一般式(4)
【化17】 (式中の記号は、前項1の記載と同じ意味を表わす。)
で示されるトリアルキルシリルハライドとを、パラジウ
ム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在下反応させた
後、酸で処理することを特徴とする一般式(5)
【化18】 (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
1,4−ジカルボニル化合物の製造方法。 3.パラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在
下、一般式(3)で示される共役カルボニル化合物と、
一般式(4)で示されるトリアルキルシリルハライドを
反応させた後、一般式(2)で示される有機亜鉛化合物
を反応させる前項1に記載の1,4−ジカルボニル化合
物の製造方法。 4.一般式(3)で示される共役カルボニル化合物と、
一般式(4)で示されるトリアルキルシリルハライドを
反応させた後、パラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化
炭素の存在下、一般式(2)で示される有機亜鉛化合物
を反応させる前項1に記載の1,4−ジカルボニル化合
物の製造方法。 5.リチウム塩が、リチウムのハロゲン化物である前項
1乃至4のいずれかに記載の1,4−ジカルボニル化合
物の製造方法。
【0006】以下、本発明の1,4−ジカルボニル化合
物の製造方法について詳細に述べる。R1、R3及びR4
が表わすハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子またはヨウ素原子であり、好ましくはフッ素原
子、塩素原子または臭素原子である。
【0007】R1が表わすアルキル基とは、炭素数1〜
8の直鎖状または分枝状のアルキル基であり、例えばメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル
基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基等が挙げられ、好ましくはメチル
基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基で
ある。
【0008】R1が表わすアルコキシ基とは、炭素数1
〜8の直鎖状または分枝状のアルコキシ基であり、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso
−プロポキシ基等が挙げられる。
【0009】R1が表わすアシル基とは、R11CO−
(基中、R11は炭素数1〜8の直鎖状または分枝状のア
ルキル基またはフェニル基を表わす。)で示される基で
あり、例えばアセチル基、プロピオニル基等が挙げられ
る。
【0010】R1が表わすエステル基とは、R12OCO
−(基中、R12は炭素数1〜8の直鎖状または分枝状の
アルキル基またはフェニル基を表わす。)で示される基
であり、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基、n−プロポキシカルボニル基、iso−プロポ
キシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、ter
t−ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等
が挙げられる。
【0011】R1が表わすアリール基としては、炭素数
1〜8のアルキル基、ハロゲン原子等で置換されていて
もよいフェニル基、フリル基、チエニル基が挙げられ、
具体的にはフェニル基、o−トリル基、m−トリル基、
p−トリル基、o−クロルフェニル基、m−クロルフェ
ニル基、p−クロルフェニル基、o−ブロモフェニル
基、m−ブロモフェニル基、p−ブロモフェニル基、2
−フリル基、2−チエニル基等が挙げられる。
【0012】R1が表わすアラルキル基としては、ベン
ジル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0013】R1、R3及びR4が表わすアリールオキシ
基としては、炭素数1〜8のアルキル基やハロゲン原子
で置換されたフェノキシ基が挙げられ、具体的にはフェ
ノキシ基、o−トリルオキシ基、m−トリルオキシ基、
p−トリルオキシ基、o−クロルフェノキシ基、m−ク
ロルフェノキシ基、p−クロルフェノキシ基、o−ブロ
モフェノキシ基、m−ブロモフェノキシ基、p−ブロモ
フェノキシ基等が挙げられる。
【0014】R1が複数存在する場合(nが2〜5の場
合)、それぞれのR1は同一でも異なっていてもよく、
いずれの組合せも可能であるが、好ましくは2,4−ジ
フロロ基、2,4−ジクロロ基、2,4,6−トリクロ
ロ基、2,4−ジメチル基、2,4,6−トリメチル基
である。
【0015】R2、R3及びR4が表わすアルキル基と
は、炭素数1〜8の直鎖状または分枝状のアルキル基で
あり、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i
so−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられ、好
ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、iso
−プロピル基、tert−ブチル基である。
【0016】R2が表わすアルケニル基とは、二重結合
を1または2個有する炭素数1〜8の直鎖状または分枝
状のアルケニル基であり、例えば1−プロペニル基、2
−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、1−ペ
ンテニル基、1−ヘキセニル基、アリル基、2−ブテニ
ル基、プレニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル
基、3−ブテニル基、3−ペンテニル基、3−ヘキセニ
ル基、1,3−オクタジエニル基等が挙げられる。
【0017】R2が表わすアルキニル基とは、三重結合
を有する炭素数1〜8の直鎖状または分枝状のアルキニ
ル基であり、例えば1−プロピニル基、1−ブチニル
基、1−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、2−プロピ
ニル基、2−ブチニル基、2−ペンチニル基、2−ヘキ
シニル基、3−ブチニル基、3−ペンチニル基、3−ヘ
キシニル基等が挙げられる。
【0018】R2が表わすアリール基としては、炭素数
1〜8のアルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子
等で置換されていてもよいフェニル基、フリル基、チエ
ニル基が挙げられ、具体的にはフェニル基、o−トリル
基、m−トリル基、p−トリル基、o−フロロフェニル
基、m−フロロフェニル基、p−フロロフェニル基、o
−クロロフェニル基、m−クロロフェニル基、p−クロ
ロフェニル基、o−ブロモフェニル基、m−ブロモフェ
ニル基、p−ブロモフェニル基、o−メトキシフェニル
基、m−メトキシフェニル基、p−メトキシフェニル
基、2,4−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリク
ロロフェニル基、2,4−ジメチル基、2,4,6−ト
リメチルフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、
2,4−ジメトキシフェニル基、3,4−メチレンジオ
キシフェニル基、2,3−メチレンジオキシフェニル
基、2−フリル基、2−チエニル基等が挙げられる。
【0019】R2、R3及びR4が表わすアラルキル基と
しては、ベンジル基、1−フェネチル基、2−フェネチ
ル基、2−スチリル基等が挙げられる。
【0020】R3及びR4が表わすアルコキシ基とは、炭
素数1〜8の直鎖状または分枝状のアルコキシ基であ
り、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、iso−プロポキシ基、tert−ブトキシ基等が
挙げられる。
【0021】R3及びR4が表わすハロゲン原子とは、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であ
り、好ましくはフッ素原子、塩素原子または臭素原子で
ある。
【0022】R3及びR4が表わすアリール基としては、
炭素数1〜8のアルキル基、アルコキシ基またはハロゲ
ン原子等で置換されていてもよいフェニル基、フリル
基、チエニル基が挙げられ、具体的にはフェニル基、o
−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、o−クロル
フェニル基、m−クロルフェニル基、p−クロルフェニ
ル基、o−ブロモフェニル基、m−ブロモフェニル基、
p−ブロモフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、
2,4,6−トリクロロフェニル基、2,4−ジメチル
基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4−ジメ
トキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、
3,4−メチレンジオキシフェニル基、2,3−メチレ
ンジオキシフェニル基、2−フリル基、2−チエニル基
等が挙げられる。
【0023】R2とR3が互いに結合してそれらが結合し
ている炭素原子と共に表わす炭素数4〜8のシクロアル
カノンとしては、シクロブタノン、シクロペンタノン、
シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、シクロオクタノ
ン5−メチルペンタノン、5,5−ジメチルペンタノ
ン、6−メチルヘキサノン、6,6−ジメチルヘキサノ
ン、4,4−ジメチルヘキサノンが好ましい。
【0024】R2とR4が互いに結合してそれらが結合し
ている炭素原子およびR3が結合している炭素原子と共
に表わす炭素数4〜8のシクロアルケン−3−オンとし
ては、シクロペンテン−3−オン、シクロヘキセン−3
−オン、シクロヘプテン−3−オンが好ましい。
【0025】R3とR4が互いに結合してそれらが結合し
ている炭素原子と共に表わす炭素数4〜8のシクロアル
ケンとしては、シクロブテン、シクロペンテン、シクロ
ヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンが好まし
い。
【0026】R2、R3、R4の組合せは具体例を以下に
挙げるが、これらは例示であって本発明の方法が適用さ
れる一般式(3)の化合物は下記の例に限定されるもの
ではない(括弧内は組合せに相当する一般式(3)の共
役カルボニル化合物である。)。R2=R3=R4=H
(アクロレイン)、R2=R3=H,R4=Me(2−ブ
テナール)、R2=R3=H,R4=Et(2−ペンテナ
ール)、R2=R4=H、R3=Me(2−メチルプロペ
ナール)、R2=H,R3=R4=Me(2−メチル−2
−ブテナール)、R2=Me,R3=R4=H(メチルビ
ニルケトン)、R2=Et,R3=R4=H(エチルビニ
ルケトン)、R2=n−Pr,R3=R4=H(n−プロ
ピルビニルケトン)、R2=iso−Pr,R3=R4
H(iso−プロピルビニルケトン)、R2=n−B
u,R3=R4=H(n−ブチルビニルケトン)、R2
tert−Bu,R3=R4=H(tert−ブチルビニ
ルケトン)、R2=sec−Bu,R3=R4=H(se
c−ブチルビニルケトン)、R2=R3=H,R4=Me
(3−ペンテン−2−オン)、R2=R3=H,R4=E
t(3−ヘキセン−2−オン)、R2=R3=H,R4
iso−Pr(5−メチル−3−ヘキセン−2−オ
ン)、R2=R3=H,R4=n−Pr(3−ヘプテン−
2−オン)、R2=R3=H,R4=tert−Bu
(5,5−ジメチル−3−ヘキセン−2−オン)、R2
=R3=Me,R4=H(3−メチル−3−ブテン−2−
オン)、R2=R3=R4=Me(3,4−ジメチル−3
−ブテン−2−オン)、R2=1−プロペニル基,R3
4=H(1,4−ヘキサジエン−3−オン)、R2=2
−メチル−1−プロペニル基,R3=R4=H(5−メチ
ル−1,4−ヘキサジエン−3−オン)、R2=2−プ
ロペニル基,R3=R4=H(1,5−ヘキサジエン−3
−オン)、R2=2−ブテニル基,R3=R4=H(1,
5−ヘプタジエン−3−オン)、R2=3−メチル−2
−ブテニル基,R3=R4=H(6−メチル−1,5−ヘ
プタジエン−3−オン)、R2=1,3−オクタジエニ
ル基,R3=R4=H(1,3,5−ドデカトリエン−3
−オン)、R2=1−プロピニル基,R3=R4=H(1
−ヘキセン−4−イン−3−オン)、R2=1−ブチニ
ル基,R3=R4=H(1−ヘプテン−4−イン−3−オ
ン)、R2=2−プロピニル基,R3=R4=H(1−ヘ
キセン−5−イン−3−オン)、R2=2−ブチニル
基,R3=R4=H(1−ヘプテン−5−イン−3−オ
ン)、R2=Ph,R3=R4=H(1−フェニルプロペ
ノン)、R2=o−トリル基,R3=R4=H(1−(o
−トリル)プロペノン)、R2=m−トリル基,R3=R
4=H(1−(m−トリル)プロペノン)、R2=p−ト
リル基,R3=R4=H(1−(p−トリル)プロペノ
ン)、R2=o−フロロフェニル基,R3=R4=H(1
−(o−フロロフェニル)プロペノン)、R2=m−フ
ロロフェニル基,R3=R4=H(1−(m−フロロフェ
ニル)プロペノン)、R2=p−フロロフェニル基,R3
=R4=H(1−(p−フロロフェニル)プロペノ
ン)、R2=o−クロロフェニル基,R3=R4=H(1
−(o−クロロフェニル)プロペノン)、R2=m−ク
ロロフェニル基,R3=R4=H(1−(m−クロロフェ
ニル)プロペノン)、R2=p−クロロフェニル基,R3
=R4=H(1−(p−クロロフェニル)プロペノ
ン)、R2=o−ブロモフェニル基,R3=R4=H(1
−(o−ブロモフェニル)プロペノン)、R2=m−ブ
ロモフェニル基,R3=R4=H(1−(m−ブロモフェ
ニル)プロペノン)、R2=p−ブロモフェニル基,R3
=R4=H(1−(p−ブロモフェニル)プロペノ
ン)、R2=o−メトキシフェニル基,R3=R4=H
(1−(o−メトキシフェニル)プロペノン)、R2
m−メトキシフェニル基,R3=R4=H(1−(m−メ
トキシフェニル)プロペノン)、R2=p−メトキシフ
ェニル基,R3=R4=H(1−(p−メトキシフェニ
ル)プロペノン)、R2=2,4−ジメチルフェニル
基,R3=R4=H(1−(2’,4’−ジメチルフェニ
ル)プロペノン)、R2=2,4−ジクロロフェニル
基,R3=R4=H(1−(2’,4’−ジクロロフェニ
ル)プロペノン)、R2=2,4−ジフロロフェニル
基,R3=R4=H(1−(2’,4’−ジフロロフェニ
ル)プロペノン)、R2=2,4−ジメトキシフェニル
基,R3=R4=H(1−(2’,4’−ジメトキシフェ
ニル)プロペノン)、R2=3,4−ジメトキシフェニ
ル基,R3=R4=H(1−(3’,4’−ジメトキシフ
ェニル)プロペノン)、R2=2,3−ジメトキシフェ
ニル基,R3=R4=H(1−(2’,3’−ジメトキシ
フェニル)プロペノン)、R2=2,4−トリメチルフ
ェニル基,R3=R4=H(1−(2’,4’,6’−ト
リメチルフェニル)プロペノン)、R2=3,4−メチ
レンジオキシフェニル基,R3=R4=H(1−(3’,
4’−メチレンジオキシフェニル)プロペノン)、R2
=2,3−メチレンジオキシフェニル基,R3=R4=H
(1−(2’,3’−メチレンジオキシフェニル)プロ
ペノン)、R2=2−フリル基,R3=R4=H(1−
(2−フリル)プロペノン)、R2=3−フリル基,R3
=R4=H(1−(3−フリル)プロペノン)、R2=2
−チエニル基,R3=R4=H(1−(2−チエニル)プ
ロペノン)、R2=3−チエニル基,R3=R4=H(1
−(3−チエニル)プロペノン)、R2=ベンジル基,
3=R4=H(ベンジルビニルケトン)、R2=2−フ
ェネチル基,R3=R4=H(5−フェニル−1−ペンテ
ン−3−オン)、R2=1−フェネチル基,R3=R4
H(4−フェニル−1−ペンテン−3−オン)、R2
スチリル,R3=R4=H(5−フェニル−1,4−ペン
タジエン−3−オン)、R2、R4=2−シクロペンテノ
ン,R3=H(2−シクロペンテノン)、R2、R4=2
−シクロヘキセノン,R3=H(2−シクロヘキセノ
ン)、R2、R4=2−シクロヘプテノン,R3=H(2
−シクロヘプテノン)、R2=H,R3、R4=シクロペ
ンテン(2−オキソシクロペンタンカルバルデヒド)、
2=H,R3、R4=シクロヘキセン(2−オキソシク
ロヘキサンカルバルデヒド)、R2=Me,R3、R4
シクロペンテン(2−アセチルシクロペンテン)、R2
=Me,R3、R4=シクロヘキセン(2−アセチルシク
ロヘキセン)、R2=Et,R3、R4=シクロペンテン
(2−プロピオニルシクロペンテン)、R2=Et,
3、R4=シクロヘキセン(2−プロピオニルシクロヘ
キセン)、R2、R3=シクロペンタノン,R4=H(2
−メチレンシクロペンタノン)、R2、R3=シクロヘキ
サノン,R4=H(2−メチレンシクロヘキサノン)、
2、R3=シクロペンタノン,R4=Me(2−エチリ
デンシクロペンタノン)、R2、R3=シクロヘキサノ
ン,R4=Me(2−エチリデンシクロヘキサノン)で
ある。
【0027】R5、R6及びR7が表わす炭素数1〜4の
アルキル基とは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基及びそれらの異性体であり、好ましくはメチル基
である。
【0028】R5、R6、R7、Yの組合せで好ましいも
のは、相当する一般式(4)のトリアルキルシリルハラ
イドとして、例えばトリメチルシリルクロライド、トリ
メチルシリルブロマイド、トリメチルシリルヨーダイド
が挙げられ、これらの中でも特にトリメチルシリルクロ
ライドが好ましい。
【0029】本発明の方法に関連する一連の反応を次の
反応工程式に示す。反応工程式中の記号は前記と同じ意
味を表わす。
【化19】
【0030】工程(a) 原料として使用する一般式(2)で示される有機亜鉛化
合物は、一般式(1)で示されるベンジルハライド化合
物と活性亜鉛粉末を用い、公知の方法に準じて製造する
ことができる(J. Org. Chem., 52, 4796 (1987))。具
体的には、市販の亜鉛粉末を希塩酸、水、アセトンで順
次洗浄後、乾燥させ、それを所定の溶媒(例えば、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類など)中で触媒量のトリ
メチルシリルクロライドにより活性化し、これに一般式
(1)のベンジルハライド化合物を反応させることによ
り一般式(2)で示される有機亜鉛化合物をほぼ定量的
に製造することができる。得られた有機亜鉛化合物
(2)は単離、精製した後、本発明の原料とすることも
できるが、溶液状態で本発明の反応に供することが好ま
しい。
【0031】工程(b) 本工程は、一般式(3)で示される共役カルボニル化合
物と一般式(4)で示されるトリアルキルシリルハライ
ドとを反応させる工程であり、平衡反応で一般式(6)
で示されるシリルエノールエーテルが生成する。原料化
合物の使用量は、一般式(2)の化合物に対して一般式
(3)の化合物が0.5〜4倍モルであり、好ましくは
0.7〜3.0倍モルである。反応温度は特に限定されな
いが、−20℃から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲
内であり、0〜60℃が好ましく、さらに好ましくは2
0〜40℃である。また、反応時間は、原料の濃度、温
度等によって変わるが、通常5〜60分である。生成し
た一般式(6)で示されるシリルエノールエーテルは、
通常、単離または精製せずに次工程(c)に使用する。
【0032】工程(c) 本工程は、工程(b)で平衡状態で生成している一般式
(6)のシリルエノールエーテルと一般式(2)の有機
亜鉛化合物を、パラジウム触媒、適当なリチウム塩及び
一酸化炭素の存在下反応させた後、酸で処理し一般式
(5)の1,4−ジカルボニル化合物を製造する工程で
あり、好ましくは前記工程(b)に引き続きワンポット
で反応を行なう。この場合、一般式(3)で示される共
役カルボニル化合物と、一般式(4)で示されるトリア
ルキルシリルハライドを反応させた後、パラジウム触
媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在下、一般式(2)
で示される有機亜鉛化合物を反応させることができる
が、好ましくは適当な溶媒に予めパラジウム触媒及びリ
チウム塩を添加し、その液中に一酸化炭素存在下、一般
式(3)の共役カルボニル化合物と一般式(4)のトリ
アルキルシリルハライドとを反応させて一般式(6)の
シリルエノールエーテルを製造し(工程(b))、引き
続きその反応系中に一般式(2)の有機亜鉛化合物を添
加、反応させる。
【0033】原料化合物の使用量は、一般式(2)の化
合物に対して一般式(6)の化合物が0.8〜3.0倍モ
ルであり、好ましくは1.4〜2.5倍モルである。ま
た、一般式(3)の化合物及び一般式(4)の化合物の
反応に引き続き、一般式(2)の化合物をワンポットで
反応させる場合は、一般式(2)の化合物に対して一般
式(3)の化合物が0.7〜3.0倍モル、好ましくは
1.2〜2.5倍モルであり、化合物一般式(4)の化合
物が0.8〜10倍モル、好ましくは1.4〜5倍モルで
ある。
【0034】本発明で使用するパラジウム触媒とは、パ
ラジウム錯体と必要に応じて用いられる配位子からなる
触媒である。パラジウム錯体としては、酢酸パラジウ
ム、塩化パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム、ビス(ジフェニルホスフィノエタ
ン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジ
パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウ
ムなどが挙げられる。
【0035】配位子を有するパラジウム錯体を使用する
場合は、配位子を予めパラジウムに配位させるか、ある
いは酸化的に付加させた錯体を用いることができるが、
パラジウム錯体と配位子とを反応系に導入し反応系中で
配位させてもよい。配位子としては、ホスフィン類など
のリン化合物が好ましく、例えばトリアルキルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン、BINAP(2,2'-bis(d
iphenylphosphino)-1,1'-binaphthyl )などが挙げられ
る。
【0036】具体的には、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム、ビス(ジフェニルホスフィノエ
タン)パラジウム、酢酸パラジウムに配位子としてのリ
ン化合物を2〜10倍モル量使用した化合物、塩化パラ
ジウムに配位子としてのリン化合物を2〜6倍モル量使
用した化合物、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパ
ラジウムに配位子としてのリン化合物を2〜14倍モル
量使用した化合物、ビス(ジベンジリデンアセトン)パ
ラジウムに配位子としてのリン化合物を2〜10倍モル
量使用した化合物等が挙げられる。
【0037】好ましくは、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム、ビス(ジフェニルホスフィノエ
タン)パラジウム、酢酸パラジウムに配位子としてトリ
フェニルホスフィンを2〜6倍モル量使用した化合物、
塩化パラジウムに配位子としてトリフェニルホスフィン
を2〜6倍モル量使用した化合物、トリス(ジベンジリ
デンアセトン)ジパラジウムに配位子としてトリフェニ
ルホスフィンを2〜10倍モル量使用した化合物、ビス
(ジベンジリデンアセトン)パラジウムに配位子として
トリフェニルホスフィンを1〜6倍モル量使用した化合
物、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムに
配位子としてBINAPを2〜6倍モル量使用した化合
物、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムに配位
子としてBINAPを1〜3倍モル量使用した化合物、
ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムに配位子と
してトリフェニルホスフィンを1〜3倍モル量使用した
化合物であり、さらに好ましくはテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウムである。
【0038】パラジウム触媒の使用量としては、一般式
(2)の化合物に対してパラジウムが0.01〜5モル
%の割合となる量、好ましくは0.1〜3モル%となる
量で使用することができる。
【0039】本発明で使用するリチウム塩としてはハロ
ゲン化物が好ましく、例えば、LiCl,LiBr,L
iIが挙げられる。特に好ましいリチウム塩は、LiC
lである。リチウム塩は、好ましくは市販品を減圧下、
120〜200℃で乾燥した後に使用する。リチウム塩
の使用量は、有機亜鉛化合物(2)に対して1〜10倍
モル、好ましくは2〜6倍モルである。
【0040】一酸化炭素は1〜50気圧の雰囲気下で、
または溶媒中に吹き込みながら使用できる。
【0041】反応温度は特に限定されないが、−20℃
から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり、0〜
60℃が好ましく、さらに好ましくは20〜40℃であ
る。また、反応時間は、原料の濃度、温度等によって変
わるが、通常0.5〜5時間である。
【0042】反応終了後、反応系内に酸を加えて一般式
(5)の1,4−ジカルボニル化合物を生成させる。酸
としては、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸が好ましい。酸の
量は一般式(5)の1,4−ジカルボニル化合物の生成
モル数に相当する水素イオン量となればよく、一般式
(3)の共役カルボニル化合物を基準にした場合は、通
常0.8当量以上である。
【0043】工程(b)および(c)で使用する溶媒と
しては、反応に直接関与しないものであれば特に限定さ
れず、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチル
ナフタリン、石油エーテル、リグロイン、ヘキサン、ク
ロルベンゼン、ジクロルベンゼン、クロロホルム、ジク
ロルエタン、トリクロルエチレンのような塩素化された
またはされていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素
類、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジエ
チルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、酢
酸エチル、酢酸メチルなどのエステル類、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォ
キシド、スルフォラン、N,N−ジメチルイミダゾリジ
ノン、N−メチルピロリドンなどの非プロトン性極性溶
媒、及び前記溶媒の混合物などが挙げられる。これらは
水分を十分に除去して使用される。好ましい溶媒は、T
HF、ジエチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、
酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミドであり、特
に好ましくはTHFである。溶媒は、一般式(2)の化
合物が0.5〜30質量%、好ましくは1〜20質量%
となるような量を使用する。
【0044】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって具
体的に説明するが、これらの記載により本発明の範囲を
限定するものではない。
【0045】実施例1:ベンジル亜鉛クロライドの製造
【化20】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(5.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにベンジルクロライド(11.8ml,100mm
ol)のTHF(5.0ml)溶液を滴下し、40〜6
0℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液から上澄み
液を集め、ベンジル亜鉛クロライドのTHF溶液(1.
82mol/l)を得た。ガスクロマトグフィー分析か
ら収率は、約97%であった。
【0046】実施例2:1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンの製造−その1
【化21】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例1で得ら
れた溶液(1.21ml,2.2mmol)を30分かけ
て滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−フェニルヘキサン−
2,5−ジオンを定量した(収率65%)。
【0047】IR(KBr,cm-1):3100−29
00,1713,1498,1455,1408,13
58,1175,1090,1037,700;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.3
7−7.20(m,5H,Ph),3.75(d,2H,
−CH2Ph,J=4.6Hz),2.73−2.66
(m,4H,−C(O)CH2CH2CO),2.16
(s,3H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.1,207.0,134.1,129.4,128.
6,127.0,50.0,37.0,35.5,29.9.
【0048】実施例3:1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンの製造−その2 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(46mg,0.04mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、アセトン(3ml)に溶
解し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例1で得ら
れた溶液(2.40ml,4.4mmol)を30分かけ
て滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−フェニルヘキサン−
2,5−ジオンを定量した(収率45%)。
【0049】実施例4:1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンの製造−その3 反応溶媒をアセトンから酢酸エチル(3ml)に変更し
た以外は実施例3と同様の操作を行い、ガスクロマトグ
ラフィーによって、1−フェニルヘキサン−2,5−ジ
オンを定量した(収率31%)。
【0050】実施例5:1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンの製造−その4 反応溶媒をアセトンからジメチルホルムアミドに変更し
た以外は実施例3と同様の操作を行い、ガスクロマトグ
ラフィーによって、1−フェニルヘキサン−2,5−ジ
オンを定量した(収率56%)。
【0051】実施例6:1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンの製造−その5反応溶媒をアセトンからアセト
ニトリル(3ml)に変更した以外は実施例3と同様の
操作を行い、ガスクロマトグラフィーによって、1−フ
ェニルヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率48
%)。
【0052】実施例7:1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンの製造−その6 パラジウム触媒をテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウムからビス(ジベンジリデンアセトン)パ
ラジウム(23.0mg,0.04mmol)とトリフェ
ニルホスフィン(41.9mg,0.16mmol)に変
更した以外は実施例3と同様の操作を行い、ガスクロマ
トグラフィーによって、1−フェニルヘキサン−2,5
−ジオンを定量した(収率42%)。
【0053】実施例8:p−メチルベンジル亜鉛クロラ
イドの製造
【化22】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(11.0ml)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室
温で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱し
て、これにp−メチルベンジルクロライド(2.65m
l,20mmol)のTHF(5.0ml)溶液を滴下
し、40〜60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応
液から上澄み液を集め、p−メチルベンジル亜鉛クロラ
イドのTHF溶液(1.13mol/l)を得た。
【0054】実施例9:1−(4−メチルフェニル)ヘ
キサン−2,5−ジオンの製造
【化23】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例8で得ら
れた溶液(1.95ml,2.2mmol)を30分かけ
て滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−メチルフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率58
%)。
【0055】IR(KBr,cm-1):3100−28
50,1711,1515,1405,1356,13
10,1173,1090,1037,1023,82
0,779,728;1 H−NMR(270MHz,CDCl3):δ 7.1
4(d,2H,Ph,J=8.25Hz),7.09
(d,2H,Ph,J=8.25Hz),3.70(s,
2H,−CH2Ph),2.68(m,4H,−C(O)
CH2CH2CO),2.32(s,3H,CH3Ph),
2.16(s,3H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.23,207.19,136.7,131.1,12
9.4,129.3,49.7,37.0,35.4,29.
9,21.1.
【0056】実施例10:o−メチルベンジル亜鉛クロ
ライドの製造
【化24】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(8.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにo−メチルベンジルクロライド(2.65ml,
20mmol)のTHF(5.0ml)溶液を滴下し、
40〜60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液か
ら上澄み液を集め、o−メチルベンジル亜鉛クロライド
のTHF溶液(1.38mol/l)を得た。
【0057】実施例11:1−(2−メチルフェニル)
ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化25】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例10で得
られた溶液(1.60ml,2.2mmol)を30分か
けて滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(2−メチルフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率88
%)。
【0058】IR(KBr,cm-1)3100−285
0,1715,1493,1460,1401,135
8,1173,1123,1083,1036,7451 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.2
0−7.13(m,4H,Ph),3.76(s,2H,
−CH2Ph),2.68(s,4H,−C(O)CH2
CH2CO),2.24(s,3H,CH3Ph),2.1
6(s,3H,−CH313 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.1,206.9,136.9,133.0,130.3
7,130.35,127.3,126.2,48.1,3
6.9,35.4,29.8,19.6.
【0059】実施例12:p−クロロベンジル亜鉛クロ
ライドの製造
【化26】 亜鉛粉末(Aldrich製)6.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末4.9gのTHF(30ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.08mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにp−クロロベンジルクロライド(8.1g,50
mmol)のTHF(20ml)溶液を滴下し、40〜
60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液から上澄
み液を集め、p−クロロベンジル亜鉛クロライドのTH
F溶液(0.96mol/l)を得た。
【0060】実施例13:1−(4−クロロフェニル)
ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化27】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例12で得
られた溶液(2.3ml,2.2mmol)を30分かけ
て滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−クロロフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率64
%)。
【0061】IR(KBr,cm-1):3120−28
90,1705,1492,1416,1358,13
30,1290,1166,1088,1038,10
14,851,830,796,727;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.3
0(d,2H,Ph,J=8.5Hz),7.13(d,
2H,Ph,J=8.3Hz),3.74(s,2H,−
CH2Ph),2.71(d,4H,−C(O)CH2
2CO,J=1.7Hz),2.17(d,3H,−C
3,J=1.7Hz);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.5,206.3,132.9,132.5,130.
8,128.7,49.1,37.0,35.6,29.8.
【0062】実施例14:p−フロロベンジル亜鉛クロ
ライドの製造
【化28】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(8.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにp−フロロベンジルクロライド(2.4ml,2
0mmol)のTHF(2.0ml)溶液を滴下し、4
0〜60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液から
上澄み液を集め、p−フロロベンジル亜鉛クロライドの
THF溶液(2.22mol/l)を得た。
【0063】実施例15:1−(4−フロロフェニル)
ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化29】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例14で得
られた溶液(1.0ml,2.2mmol)を30分かけ
て滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−フロロフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率51
%)。
【0064】IR(KBr,cm-1):3100−28
90,1714,1603,1511,1417,14
07;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.1
6(m,2H,Ph),7.01(m,2H,Ph),
3.74(s,2H,−CH2Ph),2.72(s,4
H,−C(O)CH2CH2CO),2.19(s,3
H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.1,206.7,163.1,131.0,130.
9,129.8,115.6,115.4,48.9,3
7.0,35.5,29.9.
【0065】実施例16:p−ブロモベンジル亜鉛クロ
ライドの製造
【化30】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(5.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにp−ブロモベンジルクロライド(4.11g,2
0mmol)のTHF(16ml)溶液を滴下し、40
〜60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液から上
澄み液を集め、p−ブロモベンジル亜鉛クロライドのT
HF溶液(0.95mol/l)を得た。
【0066】実施例17:1−(4−ブロモフェニル)
ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化31】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例16で得
られた溶液(2.3ml,2.2mmol)を30分かけ
て滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−ブロモフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率50
%)。
【0067】IR(KBr,cm-1):3100−28
90,1703,1488,1418,1360,13
29,1290,1166,1094,1071,10
38,1011,850,826,793,753,7
22,669,579;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.4
4(d,2H,Ph,J=8.1Hz),7.09(d,
2H,Ph,J=8.1Hz),3.72(s,2H,−
CH2Ph),2.71(s,4H,−C(O)CH2
2CO),2.17(s,3H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.0,206.2,133.0,131.7,131.
2,121.0,49.2,37.0,35.6,29.9.
【0068】実施例18:p−メトキシベンジル亜鉛ク
ロライドの製造
【化32】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(25.0ml)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室
温で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱し
て、これにp−メトキシベンジルクロライド(1.36
ml,10mmol)のTHF(2ml)溶液を滴下
し、40〜60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応
液から上澄み液を集め、p−メトキシベンジル亜鉛クロ
ライドのTHF溶液(0.13mol/l)を得た。
【0069】実施例19:1−(4−メトキシフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化33】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例18で得
られた溶液(12.3ml,2.2mmol)を30分か
けて滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−メトキシフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率19
%)。
【0070】IR(KBr,cm-1):3060−28
30,1711,1611,1584,1513,14
65,1442,1358,1300,1248,11
77,1108,1084,1035,829;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.1
2(d,2H,Ph,J=8.91Hz),6.86
(d,2H,Ph,J=8.58Hz),3.79(s,
3H,CH3O),3.68(s,2H,−CH2
h),2.69(m,4H,−C(O)CH2CH2
O),2.16(s,3H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.4,207.2,158.6,130.4,128.
6,126.2,55.2,49.1,37.0,35.
3,29.9.
【0071】実施例20:p−メトキシカルボニルベン
ジル亜鉛クロライドの製造
【化34】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(2.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにp−メトキシカルボニルベンジルクロライド
(3.69g,20mmol)のTHF(12ml)溶
液を滴下し、40〜60℃で3時間撹拌した。反応終了
後、反応液から上澄み液を集め、p−メトキシカルボニ
ルベンジル亜鉛クロライドのTHF溶液(1.18m
l)を得た。
【0072】実施例21:1−(4−メトキシカルボニ
ルフェニル)ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化35】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例20で得
られた溶液(1.86ml,2.2mmol)を30分か
けて滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−メトキシカルボ
ニルフェニル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した
(収率84%)。
【0073】IR(KBr,cm-1):3080−28
40,1718,1714,1613,1576,15
10,1436,1416,1357,1281,11
79,1103,1037,1021,966,86
1,757,705;1 H−NMR(270MHz,CDCl3):δ 8.0
0(d,2H,Ph,J=8.24Hz),7.28
(d,2H,Ph,J=8.25Hz),3.90(s,
3H,CH3O),3.82(s,2H,−CH2
h),2.71(m,4H,−C(O)CH2CH2
O),2.17(s,3H,−CH3);13 C−NMR(68MHz,CDCl3):δ 206.
9,205.9,166.8,139.2,129.8,1
28.8,52.0,49.7,37.0,35.7,29.
8.
【0074】実施例22:p−シアノベンジル亜鉛ブロ
マイドの製造
【化36】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(5.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにp−シアノベンジルブロマイド(3.92g,2
0mmol)のTHF(16ml)溶液を滴下し、40
℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液から上澄み液
を集め、p−シアノベンジル亜鉛ブロマイドのTHF溶
液(1.18ml)を得た。
【0075】実施例23:1−(4−シアノフェニル)
ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化37】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例22で得
られた溶液(1.86ml,2.2mmol)を30分か
けて滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−(4−シアノフェニ
ル)ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率46
%)。
【0076】IR(KBr,cm-1):2226,17
02,1608,1505,1412,1356,13
34,1316,1289,1171,1093,10
38,851,830,808,752;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.6
2(d,2H,Ph,J=8.29Hz),7.31
(d,2H,Ph,J=7.81Hz),3.86(s,
2H,−CH2Ph),2.74(s,4H,−C(O)
CH2CH2CO),2.18(s,3H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
5.3,139.4,132.3,130.4,118.
7,49.6,37.1,36.0,29.8.
【0077】実施例24:3−フェニルアセチル−シク
ロヘキサノンの製造
【化38】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、2−シクロへキセノン(0.36
ml,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃
の水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例1で得
られた溶液(1.20ml,2.2mmol)を30分か
けて滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、3−フェニルアセチル−シ
クロヘキサノンを定量した(収率22%)。
【0078】IR(KBr,cm-1):3100−28
60,1709,1497,1455,1419,13
47,1316,1261,1224,1110,10
59,1032,980,750,704;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.3
5−7.25(m,3H,Ph),7.18(d,2H,
Ph,J=7.3Hz),3.76(d,2H,−CH2
Ph,J=2.2Hz),2.99(m,1Ha,C2−
H),2.51(dd,1H,C2−Hb,J=14.
4,11.2Hz),2.37−2.29(m,3H,C
3,6−H),2.08−2.02(m,2H,C5−
H),1.72−1.67(m,2H,C4−H);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
9.8,207.9,133.4,129.3,128.
7,127.2,49.2,48.3,42.5,40.
8,27.3,24.7.
【0079】実施例25:4−オキソ−5−フェニル−
ペンタナールの製造
【化39】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、アクロレイン(0.25ml,
3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の水浴
中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例1で得られた
溶液(1.21ml,2.2mmol)を30分かけて滴
下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液(2m
l)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル(10m
l)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスクロマトグ
ラフィーによって、4−オキソ−5−フェニル−ペンタ
ナールを定量した(収率48%)。
【0080】IR(KBr,cm-1):3090−29
00,2830,2730,1721,1714,16
04,1497,1454,1409,1362,11
30,1092,1040,753,737,701;1 H−NMR(270MHz,CDCl3):δ 9.7
7(s,1H,−CHO),7.36−7.16(m,5
H,Ph),3.75(s,2H,−CH2Ph),2.
74(m,4H,−C(O)CH2CH2CO);13 C−NMR(68MHz,CDCl3);δ 206.
3,200.4,129.4,128.8,128.7,1
27.1,50.0,37.5,34.0.
【0081】実施例26:4−オキソ−5−(4−フロ
ロフェニル)−ペンタナールの製造
【化40】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、アクロレイン(0.25ml,
3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の水浴
中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例14で得られ
た溶液(1.0ml,2.2mmol)を30分かけて滴
下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液(2m
l)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル(10m
l)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスクロマトグ
ラフィーによって、4−オキソ−5−(4−フロロフェ
ニル)−ペンタナールを定量した(収率33%)。 IR(KBr,cm-1):3150−2900,283
0,2734,1893,1718,1604,151
0,1406,1360,1222,1160,109
2,1035,1017,827,768,739;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ9.77
(s,1H,−CHO),7.16(m,2H,P
h),7.02(m,2H,Ph),3.74(s,2
H,−CH2Ph),2.76(s,4H,−C(O)C
2CH2CO);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
6.0,200.2,163.2,160.8,131.
0,130.9,129.62,129.58,115.
7,115.5,48.9,37.5,34.0.
【0082】実施例27:p−フェニルベンジル亜鉛ク
ロライドの製造
【化41】 亜鉛粉末(Aldrich製)3.0gを窒素気流中、
0.2N−塩酸水溶液で室温撹拌し、上澄みを除き、
水、アセトンで順次洗浄したのち減圧乾燥した。この亜
鉛粉末2.0gのTHF(3.0ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、クロロトリメチルシラン0.05mlを室温
で撹拌しながら加えた。この溶液を40℃に加熱して、
これにp−フェニルベンジルクロリド(4.05g,2
0mmol)のTHF(10ml)溶液を滴下し、40
〜60℃で3時間撹拌した。反応終了後、反応液から上
澄み液を集め、p−フェニルベンジル亜鉛クロライドの
THF溶液(1.60mol/ml)を得た。
【0083】実施例28:1−ビフェニル−4’−イル
−ヘキサン−2,5−ジオンの製造
【化42】 減圧下、130℃で1時間乾燥させた塩化リチウム(4
71mg、11.1mmol)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(38mg,0.03mm
ol)を一酸化炭素雰囲気下、THF(3ml)に溶解
し、ついでトリメチルシリルクロライド(0.98m
l,7.7mmol)、メチルビニルケトン(0.30m
l,3.7mmol)を撹拌しながら加えた。30℃の
水浴中、反応溶液を激しく撹拌しながら実施例27で得
られた溶液(1.40ml,2.2mmol)を30分か
けて滴下し、さらに5分間撹拌した。2N−塩酸水溶液
(2ml)を加え、5分間撹拌後、ジエチルエーテル
(10ml)で抽出、硫酸ナトリウムで乾燥後、ガスク
ロマトグラフィーによって、1−ビフェニル−4’−イ
ル−ヘキサン−2,5−ジオンを定量した(収率65
%)。
【0084】IR(KBr,cm-1):3000−28
50,1704,1490,1408,1361,13
36,1307,1239,1167,1095,10
38,760,740,690;1 H−NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.5
7(m,4H,Ph),7.43(m,2H,Ph),
7.34(m,1H,Ph),7.27(m,2H,P
h),3.78(s,2H,−CH2Ph),2.73
(m,4H,−C(O)CH2CH2CO),2.18
(s,3H,−CH3);13 C−NMR(100MHz,CDCl3):δ 20
7.2,206.9,140.7,1340.0,133.
1,129.9,128.7,127.4,127.3,1
27.0,49.6,37.0,35.6,29.9.
【0085】
【発明の効果】本発明の方法によれば、パラジウム触媒
及びリチウム塩を用いて、有機亜鉛化合物、シリルエノ
ールエーテル化合物及び一酸化炭素から、医薬、農薬あ
るいは機能性材料等の合成中間体として極めて有用な
1,4−ジカルボニル化合物を、従来の方法に比べて穏
和な条件で収率よく工業上有利に製造することができ
る。例えば、本発明方法で製造される1,4−ジカルボ
ニル化合物のひとつである1−(4−メチルフェニル)
ヘキサン−2,5−ジオンは、Heterocycles, (1979) 1
2, 791に記載された抗菌・抗生活性を有する天然物であ
るクパレンの原料となり得る。また、5−(4−フロロ
フェニル)−4−オキソペンタンアルデヒドは、米国特
許第5,474,995号明細書に記載された抗炎・鎮痛・解熱
作用を有する医薬品の原料として使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 49/255 C07C 49/255 B 49/258 49/258 49/657 49/657 67/333 67/333 69/76 69/76 Z 253/30 253/30 255/56 255/56 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07F 3/06 C07F 3/06 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC24 AC44 BA03 BA25 BA37 BA48 BB25 BE40 BJ50 BR10 QN30 4H039 CA19 CA62 4H048 AA02 AB84 BB25 VA12 VA67

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(2) 【化1】 (式中、R1はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、アシル基、エステル基、シアノ基、アリール基、ア
    ラルキル基またはアリールオキシ基を表わし、nは0ま
    たは1〜5の整数を表わし、nが2〜5の場合n個のR
    1は互いに同一でも異なっていてもよく、Xは塩素原
    子、臭素原子またはヨウ素原子を表わす。)で示される
    有機亜鉛化合物と、一般式(3) 【化2】 R4−CH=C(R3)−C(O)−R2 (3) (式中、R2は水素原子、アルキル基、アルケニル基、
    アルキニル基、アリール基、またはアラルキル基を表わ
    し、 R3及びR4は互いに同一でも異なっていてもよく、それ
    ぞれ水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
    子、アリール基、アラルキル基またはアリールオキシ基
    を表わし、あるいはR2とR3は互いに結合してそれらが
    結合している炭素原子と共に炭素数4〜8のシクロアル
    カノンを表わし、あるいはR2とR4は互いに結合してそ
    れらが結合している炭素原子およびR3が結合している
    炭素原子と共に炭素数4〜8のシクロアルケン−3−オ
    ンを表わし、あるいはR3とR4は互いに結合してそれら
    が結合している炭素原子と共に炭素数4〜8のシクロア
    ルケンを表わす。)で示される共役カルボニル化合物
    と、一般式(4) 【化3】 (式中、R5、R6及びR7は互いに同一でも異なってい
    てもよく、それぞれ炭素数1〜4のアルキル基を表わ
    し、Yは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表わ
    す。)で示されるトリアルキルシリルハライドとを、パ
    ラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在下反応
    させた後、酸で処理することを特徴とする一般式(5) 【化4】 (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
    1,4−ジカルボニル化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化5】 (式中の記号は請求項1と同じ意味を表わす。)で示さ
    れる置換ベンジルハライドと活性化された金属亜鉛とを
    反応させて得られる一般式(2) 【化6】 (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
    有機亜鉛化合物と、一般式(3) 【化7】 R4−CH=C(R3)−C(O)−R2 (3) (式中の記号は、請求項1の記載と同じ意味を表わ
    す。)で示される共役カルボニル化合物と、一般式
    (4) 【化8】 (式中の記号は、請求項1の記載と同じ意味を表わ
    す。)で示されるトリアルキルシリルハライドとを、パ
    ラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化炭素の存在下反応
    させた後、酸で処理することを特徴とする一般式(5) 【化9】 (式中の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される
    1,4−ジカルボニル化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 パラジウム触媒、リチウム塩及び一酸化
    炭素の存在下、一般式(3)で示される共役カルボニル
    化合物と、一般式(4)で示されるトリアルキルシリル
    ハライドを反応させた後、一般式(2)で示される有機
    亜鉛化合物を反応させる請求項1に記載の1,4−ジカ
    ルボニル化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(3)で示される共役カルボニル
    化合物と、一般式(4)で示されるトリアルキルシリル
    ハライドを反応させた後、パラジウム触媒、リチウム塩
    及び一酸化炭素の存在下、一般式(2)で示される有機
    亜鉛化合物を反応させる請求項1に記載の1,4−ジカ
    ルボニル化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 リチウム塩が、リチウムのハロゲン化物
    である請求項1乃至4のいずれかに記載の1,4−ジカ
    ルボニル化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022547301A (ja) * 2019-09-24 2022-11-11 アシムケム ラボラトリーズ (ティエンジン) カンパニー リミテッド ベンジル亜鉛ハライド及びその誘導体の連続製造方法

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