JP2003261363A - 石灰焼成装置のコーチング防止運転方法及びコーチング防止剤 - Google Patents

石灰焼成装置のコーチング防止運転方法及びコーチング防止剤

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JP2003261363A
JP2003261363A JP2002062949A JP2002062949A JP2003261363A JP 2003261363 A JP2003261363 A JP 2003261363A JP 2002062949 A JP2002062949 A JP 2002062949A JP 2002062949 A JP2002062949 A JP 2002062949A JP 2003261363 A JP2003261363 A JP 2003261363A
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lime
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Yuji Hanaoka
祐二 花岡
Takafumi Nakayama
崇文 中山
Yoshikazu Morita
吉一 森田
Yoshimi Imoto
良美 井元
Osamu Nemoto
修 根本
Nobuo Tanaka
信夫 田中
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Taiho Kogyo Co Ltd
New Oji Paper Co Ltd
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Taiho Kogyo Co Ltd
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石灰焼成装置の運転に於いて、石灰泥に含有
するNa、K、P、Sや加熱用燃料である重油中の低融
点灰分に起因する石灰のコーチングや重油火炎の接触に
よる高温でのコーチング、更には一旦焼成された酸化カ
ルシウム(CaO)が、過剰の炭酸ガス(CO2)雰囲気
中で再び炭酸カルシウムに変化する際のコーチング全般
を改善し、耐火煉瓦の化学的スポーリングの防止も併せ
もった化学品を使用する石灰焼成装置のコーチング防止
運転方法を提案する。 【解決手段】 粒径5〜150nmの球状シリカ化合物に
対してNa及び/又はKを、SiO2100重量部に対し
てNa2O及び/又はK2O換算量で0.1〜2.0重量部
含有させて水に安定分散させた組成物よりなるコーチン
グ防止剤を連続及び/又は間欠添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石灰焼成装置の運
転に於いて、石灰泥に含有するNa、K、P、Sや加熱
用燃料である重油中の低融点灰分に起因する石灰のコー
チングや重油火炎の接触による高温でのコーチング、更
には一旦焼成された酸化カルシウム(CaO)が、過剰
の炭酸ガス(CO2)雰囲気中で再び炭酸カルシウムに変
化する際のコーチング全般を改善し、耐火煉瓦の化学的
スポーリングの防止も併せもった化学品を使用する石灰
焼成装置のコーチング防止運転方法及びコーチング防止
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】石灰焼成装置は、代表的な例として、キ
ルン方式と流動層方式の二種がある。前者は、原料(脱
水石灰泥や乾燥石灰微粉)を上方から装入し、下方から
の重油バーナーでキルン内を最高1200〜1450℃
で高温加熱し、乾燥〜焼成(造粒)させながら、製品を
下方から排出する傾斜型回転式キルンである。後者は、
少量の硫化ナトリウム等のアルカリを高温時の造粒バイ
ンダーとして添加した原料(乾燥石灰微粉)を必要に応
じて乾燥させ、重油バーナーで800℃〜950℃に加
熱した炉に連続的に吹き込み、焼成と同時に球状ペレッ
ト化させ、石灰ペレットを自重で炉外に排出させる流動
層式焼成炉である。代表的なクラフトパルプ製造工場で
の例では、木材およびこれを破砕したチップをアルカリ
薬品(白液)と蒸気で蒸解し濾過してパルプと蒸解廃液
に分離するが、この蒸解廃液をエバポレーターで約70
%固形分まで濃縮しアルカリ回収ボイラと称される燃焼
炉で還元燃焼し、溶融アルカリ(炭酸ナトリウムと硫化
ナトリウムの混合塩)を溶解(緑液)した後に苛性化装
置に送り、生石灰を添加して、苛性ソーダと硫化ナトリ
ウムのアルカリ薬品(白液)として循環している。苛性
化装置での反応の結果、炭酸カルシウムが沈殿物(石灰
泥)として分離されるが、水洗して可能な範囲でアルカ
リを低減させて前記石灰焼成装置にて酸化カルシウム
(生石灰)にして再び苛性化装置に供する。このように
全ての化学品が回収と循環により成り立っており、工程
の一部でも不具合があって休止すると、パルプ製造工程
全体に多大な影響を与える。特に粉体を高温で焼成する
工程でコーチングや閉塞を生ずると、上述のパルプ製造
工程等の循環型製造プロセスではプロセス全体に多大な
影響を与えるため、従来よりその安定な運転を目的とし
て種々の改善が試みられている。具体的には供給石灰泥
の水分量や残留アルカリ量の低減、オーバーヒートを回
避する方法として、傾斜型回転式キルンでは、火炎の長
さを定期的に変更し、キルン内の温度を変えたり、流動
層式焼成炉では、バーナーを細分化(本数増加)して局
部過熱を防止する方法が採られているが、十分な効果が
得られていない。そのため、現実的にはコーチングや閉
塞を基本的に防止する方法は殆ど採られておらず、強固
で巨大なコーチング物や閉塞物等を機械的除去方法(削
岩機等)により除去して除去時間を短縮する方法が行わ
れ、現状では複数の装置を交互に運用することで対応し
ている。また、酸化マグネシウム粉体のような高融点で
比較的結晶化し難い成分を石炭灰に混合したり、高温ガ
ス中に噴霧する方法も試みられている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】前記の従来技術におけ
る問題の一つとして、例えば供給石灰泥の水分量の低減
は、脱水機として連続プレコートの採用および脱水助剤
の添加等の改善により脱水性能はほぼ限界に達してお
り、残留アルカリ量の低減は水洗回数の増加以外にな
く、廃水量の増加を招くためにこれも限界がある。さら
に、流動層型焼成装置ではペレット化の造粒促進材とし
て、硫黄が必要であり、クラフトパルプ製造工程の回収
ボイラから排出されるスメルトの溶解液である緑液又は
酸化緑液(炭酸ナトリウム、硫化ナトリウム混合液)を
使用するため、アルカリを添加することとなり、コーチ
ングの抑制とは逆の運用となる。また、機械的除去方法
による剥離作業は時間の短縮には有効であるが、煉瓦面
の損傷を招くため、その後のコーチングを促進させるこ
ととなる。さらに、酸化マグネシウム粉体の混合や噴霧
は石灰泥に1〜5重量%を必要とし、コスト面、作業性
はもちろん、循環系での不純物を著しく増加させるた
め、実操業に継続的に適用された例は報告されていな
い。このようにコーチングや閉塞を基本的に防止する方
法は実質的に提案されていないため、連続運転並びに循
環型製造プロセス全体に多大な悪影響を与えるものであ
った。例えばコーチングや閉塞が生ずると、製造能力の
低下並びに重油原単位の上昇を招くものであった。ま
た、前述のように交互に運用するための複数の装置を必
要とし、勿論コーチング物や閉塞物の除去作業を必要と
するので、コスト及び手間がかかり、しかもコーチング
物や閉塞物の除去作業は危険を伴うものであった。さら
に、焼成装置内に多量に残存するコーチングや閉塞物は
酸化カルシウム製造歩留りを低下させることから、石灰
泥の過剰供給となり、石灰泥の熱分解反応式からも容易
に推察できるように、地球温暖化ガスのひとつでもある
二酸化炭素の排出量を必要以上に増加させる結果にもな
っていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み鋭意研究の結
果、本発明者らは球状の超微粒子からなるシリカに微量
のアルカリを付加させたコーチング防止剤を用いること
で、元来高融点で付着性の低いシリカを効率的に対象と
なる耐火レンガやコーチング面を被覆(展着)させるこ
とができることを見出した。しかも付加させるアルカリ
は、600℃以上の高温域では数分で蒸発してアルカリ
残存による機能の低下等を起こさないことも実験的に確
認した。一次的に石灰泥や高温ガス中に多量に添加され
たシリカは、チンダル現象に類似した挙動をなし、コー
チング物に見られる細孔に侵入していることが、脆弱化
し崩壊したクリンカ内部のシリカ・パーセントの上昇か
ら確認された。同様に机上試験では、粒径φ5〜50nm
のシリカの浸透が特に著しく、50nmよりも粒径が大き
くなると、コーチング物の細孔への浸透拡散は徐々に低
下し、150nmよりも粒径が大きくなると、シリカの大
部分がコーチング物外表面に被覆している事も確認さ
れ、大きすぎるシリカ粒子は脆弱化に寄与しない事を発
見した。逆に5nmよりも粒径が小さくなると、コーチン
グ物内部への浸透も外表面への被覆効果も急激に減少し
て効果的でないことと同時に5nmよりも粒径が小さな超
微粒子シリカを製造することが困難なことも併せて実用
的でないことも判った。硬質な肥大したコーチング物が
本発明に使用するコーチング防止剤の作用にて全体が脆
弱化していく現象は、細孔に侵入したシリカ粒子がコー
チング物を形成している溶融成長点、例えば残留アルカ
リや再炭酸塩、硫酸塩のごときものに接触することで溶
融点を著しく上昇させ、接着強度を低下させるためで、
シリカ粒子の大きさと形状に影響する事を発見した。脆
弱化が進行すると球状シリカのマイクロベアリング効果
と称される滑り向上作用が粉状化を促進することは容易
に推察できる。また、前記コーチング防止剤の1日当た
りの使用量を一定とし、連続添加によっても効果がある
が、より効果を上げる方法として、短時間に集中的に多
量のコーチング防止剤を間欠添加してシリカの高融点皮
膜(保護層)の形成と、細孔内に量的に侵入させる方法
を見出せたことで、非常に良好なコーチング防止が果た
されることを見出した。さらに、硫化ナトリウム等のア
ルカリ剤を造粒バインダーに使用し、石灰ペレットを連
続的に製造する流動層式焼成炉方式に於いても、前記コ
ーチング防止剤を短時間に集中的に多量間欠添加する
と、シリカが石灰の造粒を阻害しないことも併せて発見
した。
【0005】即ち本発明は、粒径5〜150nm(望まし
くは5〜50nm)の球状シリカ化合物に対してNa及び
/又はKを、SiO2100重量部に対してNa2O及び/
又はK2O換算量で0.1〜2.0重量部含有させて水に
安定分散させた組成物よりなるコーチング防止剤を連続
及び/又は間欠添加することを特徴とする石灰焼成装置
のコーチング防止運転方法に関するものである。ここで
いう粒径とは電子顕微鏡視野での一次粒子径を意味し、
同様、球状についてもほぼ真円に近似のものを指す。以
下、単に粒径及び球状と記す。
【0006】また、本発明にて使用されるコーチング防
止剤の濃度は、対象設備が乾燥及び焼成を目的としてい
ることと、使用上の添加設備の容量から高濃度品が望ま
れ、SiO2および、Na2O及び/又はK2O換算合計量
で10〜60重量%含有する水性組成物であることが望
ましい。60重量%以上の高濃度になると、有効成分で
あるSiO2・xH2Oの粒子同士が接触し、凝集してガラ
ス状の肥大粒子となって、効率が低下する。このコーチ
ング防止剤を直接、石灰泥に均一に混合するか、適宜に
水道水等で希釈しながら高温ガス中に噴霧する方法が推
奨されるが、重油等の加熱用燃料に混合することは燃料
の粘度を著しく高めるため推奨できない。
【0007】さらに、本発明にて使用されるコーチング
防止剤を、焼成用石灰原料の絶乾処理量1t当たり、Si
2および、Na2O及び/又はK2Oの換算合計量で1.
5〜5.0kg10分〜60分/1日の範囲で均一に添
加することで、コーチングと閉塞を防止できることを確
認した。
【0008】また、本発明にて使用されるコーチング防
止剤を、石灰焼成装置の運転初期に焼成用石灰原料の絶
乾処理量1t当たり、SiO2および、Na2O及び/又は
2Oの換算合計量で5.0〜15.0kgを30分〜60
分/1日の範囲で均一に添加し、5〜10日間運転する
ことで、耐火煉瓦表面に保護層を形成させ、アルカリ等
による化学的スポーリングを防止できることを見出し
た。
【0009】
【発明の実施の形態】前述のように、石灰焼成装置は大
別してキルン方式と流動層方式があり、前者は脱水石灰
泥や乾燥石灰微粉いずれにも適用され、後者は乾燥石灰
微粉を原料とする。基本的には、炭酸カルシウム(Ca
CO3)を効率よく熱分解させ、ペレット状(1〜10m
m)から塊状(10〜100mm)の酸化カルシウム(Ca
O)を製造する装置であり、焼成反応は以下の反応式1
のようになる。
【化1】 純粋なCaCO3の熱分解(焼成)温度は、898℃
(解離圧は1atm)であるが、実際には種々の不純物を
含むためこれより若干低い温度で熱分解する。焼成装置
の加熱源は一般に重油であり、火炎近辺の温度は100
0〜1400℃に達する。焼成物であるCaOの溶融点
は2570℃と極めて高く、これ自体が溶融点の関係で
粘着(粘性化)し、硬化物、即ちコーチング物を生成す
ることはない。コーチングの原因は、石灰泥に微量含ま
れるNa、K、P等の低融点成分や硫黄成分によるもの
と、過剰のCO2(二酸化炭素)ガス雰囲気のもと、8
00℃以下で起こるCaOの再炭酸化現象による硬化、
即ち以下の反応式2のような反応にてコーチングが生成
することが知られている。
【化2】
【0010】実際に操業されている流動層型石灰焼成装
置が、クラフト法パルプ製造工程のどのような位置に配
設しているかを、関連設備と共に図1に示す。一般に苛
性化装置でチップ蒸解薬品(水酸化ナトリウムと硫化ナ
トリウムの混合液で慣習として白液と呼称している)の
製造により、供給された酸化カルシウムは炭酸カルシウ
ムとなって沈降分離され、洗浄脱水後にウエットケーキ
として、石灰焼成装置に供される。ウエットケーキ(C
aCO3)は、流動層(カルサイナー5)での焼成時のペ
レット造粒助材である硫黄原料として、硫化ナトリウム
液とウエットケーキの粘性を調整する目的で乾燥石灰を
図中17で示す位置にて添加しながらパドルミキサー1
で混合し、ケージミル2に送られるのであるが、その途
中で、カルサイナー5から発生し、ガス冷却塔13を通
過した燃焼排ガス(約560℃)にて乾燥されてケージ
ミル2に送られ、微粉飛散し、サイクロン集塵器3で捕
集され、フィードビン4に貯蔵される。この乾燥微粉
は、フイードフローブロワー8で空気輸送され、カルサ
イナー5に供給される。カルサイナー5は円周方向に分
割された重油ガン6により、カルサイナー出口ガス温度
で830〜850℃に保たれ、乾燥微粉を球形に造粒し
ながら焼成する。造粒して質量の大きくなったペレット
は、ペレット排出管(トランスファーパイプ)11から
自重で落下し、クーリング室9で冷却され、製品(石灰
ペレット)となってペレットビン12に貯蔵される。ク
ーリング室9には、流動用メインブロワー7から空気が
送られ、ペレットの熱で加熱(熱交換)され、空気噴射
管(トイヤー)10から燃焼室に送られる。最終燃焼排
ガスは、除塵装置(ペンチュリースクラバー)16等で
処理されて大気に排出される。図中18はレシード投入
管である。この流動層型石灰焼成装置の問題点を理解す
るために、コーチング現象(発生場所)と問題点及び関
連事項を表1に示す。実際にコーチングの発生場所は、
図1に示す14(カルサイナー5内)、15(ガス冷却
塔13の煉瓦壁)、及びペレット排出管11内である。
【表1】
【0011】このようなコーチングを防止するため、本
発明では粒径5〜150nmの球状シリカ化合物に対して
Na及び/又はKを、SiO2100重量部に対してNa2
O及び/又はK2O換算量で0.1〜2.0重量部含有さ
せて水に安定分散させた組成物よりなるコーチング防止
剤を連続及び/又は間欠添加するのであるが、このよう
なコーチング防止剤はシリカゲルとして市販されてい
る。前述のように球状シリカ化合物は好ましくは粒径5
〜50nmであり、粒径が150nmより大きいものでは十
分なコーチング防止効果が得られない。
【0012】また、本発明に用いるコーチング防止剤に
は、界面活性剤を3〜12%程度添加することにより、
分散安定性、ぬれ性などの性能を向上させることができ
る。用いられる界面活性剤としては、アルキルアリルス
ルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル酢酸塩、ジアルキルスルフォコハ
ク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩などのア
ニオン界面活性剤やポリオキシエチレンアルキルフェノ
ールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルコールエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビトール脂肪酸エステル、高級脂肪酸グリセリンエス
テル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキロー
ルアミド等の非イオン界面活性剤が例示される。
【0013】以下、本発明に使用するコーチング防止剤
の作用を水性シリカゾルを例に説明する。シリカゾルは
高分子量の無水ケイ酸の超微粒子を水に分散させたコロ
イダルシリカ液であり、コロイダルシリカ粒子は図2の
ようになっている。このコロイダルシリカ粒子は非晶質
で、ほぼ真球状であり、非常に安定した状態で半永久的
に水に分散している。このようなシリカゾルを集中的に
石灰焼成装置内に添加すると、水分の蒸発に伴い、Na2
O及び/又はK2Oを含む非常に微細な球状シリカ粒子
や球状シリカ粒子の集合体となり、この集合体も球状
で、それらの一部は石灰焼成装置の炉壁に付着し、球状
の緻密な粒子の層状の集合体であり、滑り性のあるしか
も離型性を有する薄い皮膜を形成し、他の一部は石灰の
表面に付着し、石灰の固結性を低下させる。さらに、こ
れらの球状シリカ粒子は、1200℃程度の温度で非晶
質から結晶質への結晶化が起こり、この際にシリカゾル
粒子内部やシリカ粒子の集合体内部に取り込まれている
Na2O及び/又はK2Oや微量の水分子や粒子外側に存
在するNa+,K+や水酸基が急激にガス化することなど
により、球状シリカ粒子やその集合体が膨張、多孔質と
なり、全体として破壊され易くなる。上記これらの作用
の単独乃至複合された効果により石灰のコーチングを防
止するのである。
【0014】尚、上記球状シリカ粒子の一次粒子径は前
述のように5〜150nmの超微粒子状であって、その範
囲より粒径が大きいものでは十分なコーチング防止効果
が得られないことを説明したが、粒径の大きな例えば数
μmの石英粒子では結晶質を粉砕して製造するため、粒
径分布が大きく且つ形状も不規則である。これを集中的
に石灰焼成装置内に添加すると、粒径が大きく分布も広
く且つ形状も不規則であるが故に容易に素早く水分の蒸
発が終了し、シリカ粒子の形状は球状に変化することな
く単なるシリカ粒子の集合体になる。集合体の強度は弱
いものの膨張を起こさないため多孔質にならずコーチン
グの防止までには至らないと推察される。
【0015】また、本発明において、前記コーチング防
止剤を連続的に添加しても良いが、特にその添加方法を
工夫することにより、より少ない使用量でより大きな効
果を発揮させることができる。その添加方法とは、焼成
用石灰原料の絶乾処理量1t当たりコーチング防止剤中
のSiO2および、Na2O及び/又はK2Oの換算合計量
で1.5〜5.0kgを1日に10分〜60分の短時間に間
欠多量添加することであり、この添加方法により、コー
チングの防止効果を飛躍的に向上させることができるの
である。即ち前記コーチング防止剤を連続的に添加する
場合にも、前述の作用により焼成石灰を多孔質にしてそ
の強度を低下させることができるが、その場合、多量の
コーチング防止剤を添加しなければコーチングを防止で
きるほどの強度低下を見込めないため、その使用量が多
くなる。これに対し、前述のように間欠多量添加した場
合には、前記コーチング防止剤を添加している間には強
度の十分に低い焼成石灰が層状に付着し、コーチング防
止剤を添加していない間には強度の高い焼成石灰がその
上に付着する。そのため、仮にある程度厚い焼成石灰が
形成されたとしても焼成石灰自体の自重や衝撃等で強度
の低い層部分から剥離させてその上の強度の高い層部分
と共に脱落させることができる。この方法では短時間に
集中的に多量のコーチング防止剤を添加するので、合計
使用量は連続的に添加した場合よりも少なくなる。した
がって、この方法は、より少ない使用量でより大きな効
果を発揮させることができる。
【0016】
【実施例】実施例1(基礎試験) コーチング物の強度低下 配合例1〜4及び比較例1,2のコーチング防止剤の添
加により硬化コーチング物の強度低下を図ることができ
るか、確認実験を以下の条件で行った。 ア)流動層型石灰焼成装置に発生したコーチング物を採
取し、100×50×50mmに切断して試験片とした。 イ)所定温度の電気炉中で配合例1〜4及び比較例1,
2のコーチング防止剤をN2ガスで噴霧した。 ウ)コーチング防止剤の噴霧量 純分換算1.5g 30分/1日1回噴霧 エ)試験時間 10日間 オ)試験装置概要;図3に示した。 カ)コーチング防止剤の組成(配合例1〜4及び比較例
1〜3)
【表2】 キ)試験結果 試験結果は各6回の試験の平均値をグラフ化して図4に
示した。
【0017】図4より明らかなように、比較例1のφ3
nm以下のシリカ粒子を配合したコーチング防止剤では、
試験後の圧壊強度はブランク(無添加)のそれと殆ど差
がなく、コーチング物内部を分析したところ、シリカ濃
度は無添加と同様で、内部への浸透が見られない事が判
った。同様に比較例2のφ200nm以上のシリカ粒子を
配合したコーチング防止剤でも粒径が大き過ぎてコーチ
ング物内部浸透は見られないばかりか、コーチング物外
表面に付着した粉状のシリカ粒子が目視できるが、容易
に剥離することからガス流速の大きい実炉では、到底、
皮膜形成としても有効に作用できない事が類推された。
これに対し、配合例1〜4のφ5〜150nmの範囲のシ
リカ粒子を配合したコーチング防止剤では、十分な圧壊
強度の低下効果が認められ、特にφ5〜50nmの範囲の
シリカ粒子を用いた配合例1,2のコーチング防止剤が
より一層の優れた効果を示すことが判った。
【0018】コーチング成長抑制試験 ア)電気炉中でシャモット煉瓦表面に配合例(1)〜(4)及
び比較例(1),(2)のコーチング防止剤を30分間噴霧
し、1時間維持後に、溶融点965℃のコーチング物を
50kg/cm2の荷重をかけて、10時間900℃で圧着
させた。耐火煉瓦表面への噴霧量はSiO2換算で、0.
5kg/m2とした。 イ)冷却後、煉瓦とコーチング物の剥離強度を求めた。 ウ)試験装置概要;図5に示した。 エ)コーチング防止剤(配合例(1)〜(4)及び比較例
(1),(2)) 前記基礎試験の配合例1〜4及び比較例1,2にて用い
た各粒径範囲のSiO2100重量部にNaCO3(展着促
進材)を添加してNa2Oとして0.09重量部、0.75
重量部、2.5重量部の3水準の換算濃度にしてそれぞ
れ配合例(1)〜(4)及び比較例(1),(2)のコーチング防止
剤とした。 オ)試験結果 試験結果は各5回の試験の平均値をグラフ化して図6に
示した。
【0019】図6より明らかなように、比較例(1)のφ
3nm以下のシリカ粒子を配合したコーチング防止剤で
は、煉瓦へ皮膜が出来ず、逆に比較例(2)のφ200nm
以上のシリカ粒子を配合したコーチング防止剤では、砂
状となり流動飛散する事が原因して効果を発揮しなかっ
た。これに対し、Na添加の影響は各粒径で見られるも
のの、配合例1〜4のφ5〜150nmの範囲のシリカ粒
子を配合したコーチング防止剤では顕著な剥離強度低下
効果が認められた。但し、Na添加がNa2Oとして0.7
5重量部にて最も優れた効果が得られたが、0.09重
量部では少なく、2.5重量部では多いことが判った。
続いて上述の事を立証するために煉瓦表面温度を焼成炉
の一般的温度900℃一定とし、φ5〜20nmのSiO2
100重量部に対するNa添加量を0.05重量部、1.
0重量部%、2.5重量部、3.5重量部として、煉瓦表
面のSiO2中に残存するNa濃度と経過時間との関係を
実験し、図7に示す結果を得た。図7より明らかなよう
に、Na添加量が1.0重量部以下ではNaの蒸発は5分
以内の短時間であったが、Na添加量が2.5重量部以上
ではNaの蒸発に180分以上を要した。あくまでも展
着促進材として添加したNaの蒸発が遅れることがSiO
2皮膜層の粘着性を高めるためで、X線回折等の結果、
微量ではあるが、珪酸ナトリウムに類似した化合物の存
在を認めた。したがって、添加するNa量はNa2Oとし
て、1.0重量部前後が良いことが判った。さらにその
後のより詳細な実験にて0.1〜2.0重量部の範囲が良
いことも確かめられた。
【0020】実施例2(実装置での試験) 試験手順は、2系列ある流動層型石灰焼成装置を通常の
2ヶ月運転とし、比較した。配合例Aのコーチング防止
剤としては、表3に示すように基礎試験から粒径5〜2
0nmの球状SiO2粒子を用い、SiO2濃度を40.0
%、Na量は酸化物換算で0.3%(SiO2100重量部
に対して0.75重量部相当)とした。この配合例Aを
ベースに比較品A、B、Cを用いて対比することとし
た。Na濃度については、比較品で過剰量(高濃度)を
比較しなかった。基礎試験の結果で事前にNa必要量が
判明していることと、実装置でNa高濃度試験をするこ
とは、コーチングの異常発生のみならず、レンガへの悪
影響が懸念されるためである。尚、比較品Bの添加量は
SiO2濃度40%換算にておこなった。
【表3】 コーチング防止剤は図8に示す高濃度/短時間注入方法
により実施した。コーチング防止剤貯槽21としては1
tケミカルコンテナーを用い、空気抜き管22、ストッ
プバルブ23、液面計24を具備している。コーチング
防止剤は超微細シリカ粒子ではあるが、粉塵等の混入を
考え、25A×40メッシュのストレーナー25を設置
し、定量ポンプ26にて所定量添加した。注入時間の管
理は制御盤28に組み込まれたタイマーにて定量ポンプ
モーター27を起動及び停止させた。尚、図中29は圧
力指示計、30はパドルミキサー(既設)である。結果
を表4に示す。
【表4】
【0021】表4より明らかなように、配合例Aのコー
チング防止剤を1/100、30分間及び60分間(い
ずれも1回/日の添加頻度)添加した結果、画期的な改
善効果が得られた。尚、この添加量は、乾燥石灰泥1t
当たりSiO2純分で、2kg/30分間及び4kg/60分
間に相当する。この4kg/60分間量は1/2,400
連続添加した場合と1日の合計添加量が同量であり、こ
のように短時間に集中的に多量の間欠添加を行うことが
コーチング防止剤の配合成分と同様に重要である。比較
品Aについては、SiO2の展着促進材であるNaを酸化
物換算で0.01%(SiO2100重量部に対して0.0
25重量部相当)に減じて基礎試験の実炉評価を行っ
た。結果は比較品B、Cよりは良いものの、有効なコー
チング防止効果が得られないことが判った。比較品B、
Cは、Na量を配合例Aと同様の添加量とし、SiO2
粒径を変動させた(比較品Bでは粒径が小さすぎるSi
2を、比較品Cでは粒径が大きすぎるSiO2を用い
た)ものである。そして、配合例Aと同様の条件(1/
100、60分間)にて添加を試みたが、未使用時とほ
とんど変化がなく、SiO2の粒径に極めて重要な制限の
あることが明白となった。即ち石灰泥のような元来高融
点の成分を焼成する設備におけるコーチング防止は、粒
径5〜150nmの範囲で、望ましくは5〜20nmのSi
2と、高温にてSiO2自体を展着させる(付着性を向
上する)助剤としてNa乃至Kのような低融点成分を添
加したコーチング防止剤が必要であることが判った。ま
た、この実施例2では、配合例Aのコーチング防止剤を
1/100で、30分及び60分間添加の2水準で行っ
たが、この結果より添加比率及び添加時間の増減はコー
チング防止効果に影響することが類推される。そして、
この実施例2では1/100で60分間添加の方が好ま
しい結果が得られたが、焼成装置の使用条件、特に装置
に供給される石灰泥中の不純物濃度、焼成炉の燃焼温度
などは各装置により異なるため、各装置におけるコーチ
ングに関連する事項を把握した上で、適宜に添加量と添
加時間を決定すればよい。さらに、配合例Aを既に多量
のコーチングが発生している状態から添加した結果、コ
ーチング物自体の脆弱化によると判断される大きな土砂
崩れ状崩落が再現確認された。この現象は、コーチング
物に見られる空隙部位からコーチング防止剤が侵入し、
コーチング物を形成する接着材(石灰泥中の過剰のN
a、K、P等)や再炭酸化により生成する炭酸カルシウ
ムに作用(単に高融点化)することで、これらの接着材
が接着凝集力を減じてコーチング物自体が脆化したもの
と考えられ、球状微粒子であるSiO2がコーチング物の
細孔に侵入し、所謂、マイクロベアリング効果を有し、
コーチング物の堆積防止に効果を発揮したものと考えら
れる。また、表4より明らかなように、試験期間の最初
の7日間に絶乾処理量1t当たり配合例Aのコーチング
防止剤をSiO2換算量で12.0kgを60分/1日の範
囲で添加したものは、煉瓦表面に保護層が形成されたこ
とが容易に推察される結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の石灰焼成装
置のコーチング防止運転方法は、強固で巨大なコーチン
グ物の発生を防止し、脱落コーチング物による閉塞も改
善されることから、省エネ、環境対策、安全操業を含め
た長期安定運用を達成することができるのである。即ち
石灰焼成装置の運転に於いて、石灰泥に含有するNa、
K、P、Sや加熱用燃料である重油中の低融点灰分に起
因する石灰のコーチングや重油火炎の接触による高温で
のコーチング、更には一旦焼成された酸化カルシウム
(CaO)が、過剰の炭酸ガス(CO2)雰囲気中で再び
炭酸カルシウムに変化する際の低融点化での造粒現象に
よるコーチング全般を改善することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラフト法パルプ製造工程における流動層型石
灰焼成装置の配設位置を示す工程図である。
【図2】コロイダルシリカ粒子を示す概念図である。
【図3】実施例1のにて用いた試験装置の概略図であ
る。
【図4】実施例1のの試験結果を示すグラフである。
【図5】実施例1のにて用いた試験装置の概略図であ
る。
【図6】実施例1のの試験結果を示すグラフである。
【図7】実施例1のにおける確認試験の結果を示すグ
ラフである。
【図8】実施例2でのコーチング防止剤の注入方法を示
す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 崇文 徳島県阿南市豊益町吉田1番地 王子製紙 株式会社富岡工場内 (72)発明者 森田 吉一 徳島県阿南市豊益町吉田1番地 王子製紙 株式会社富岡工場内 (72)発明者 井元 良美 大阪府吹田市江坂町2丁目1番 タイホー 工業株式会社大阪支店内 (72)発明者 根本 修 香川県高松市今新町7丁目17 タイホー工 業株式会社高松営業所内 (72)発明者 田中 信夫 大阪府吹田市江坂町2丁目1番 タイホー 工業株式会社大阪支店内 Fターム(参考) 4G076 AA02 AB09 BA39 BB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径5〜150nmの球状シリカ化合物に
    対してNa及び/又はKを、SiO2100重量部に対し
    てNa2O及び/又はK2O換算量で0.1〜2.0重量部
    含有させて水に安定分散させた組成物よりなるコーチン
    グ防止剤を連続及び/又は間欠添加することを特徴とす
    る石灰焼成装置のコーチング防止運転方法。
  2. 【請求項2】 コーチング防止剤が、SiO2および、N
    a2O及び/又はK2O換算合計量で20〜60重量%含
    有する水性組成物であることを特徴とする請求項1記載
    の石灰焼成装置のコーチング防止運転方法。
  3. 【請求項3】 焼成用石灰原料の絶乾処理量1t当た
    り、コーチング防止剤中のSiO2および、Na2O及び/
    又はK2Oの換算合計量で1.5〜5.0kgを10分〜6
    0分/1日の範囲で均一に添加することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の石灰焼成装置のコーチング防止運
    転方法。
  4. 【請求項4】 石灰焼成装置の運転初期に、焼成用石灰
    原料の絶乾処理量1t当たりコーチング防止剤中のSiO
    2および、Na2O及び/又はK2O換算合計量で5.0〜
    15.0kgを30分〜60分/1日の範囲で均一に添加
    し、5〜10日間運転させ、耐火煉瓦表面に保護層を形
    成させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に
    記載の石灰焼成装置のコーチング防止運転方法。
  5. 【請求項5】 粒径5〜150nmの球状シリカ化合物に
    対してNa及び/又はKを、SiO2100重量部に対し
    てNa2O及び/又はK2O換算量で0.1〜2.0重量部
    含有させて水に安定分散させた組成物よりなることを特
    徴とする石灰焼成装置のコーチング防止剤。
  6. 【請求項6】 SiO2および、Na2O及び/又はK2
    換算合計量で20〜60重量%含有することを特徴とす
    る請求項5に記載の石灰焼成装置のコーチング防止剤。
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