JP2003261355A - 電波透過性波長選択膜の製法 - Google Patents

電波透過性波長選択膜の製法

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JP2003261355A JP2002060205A JP2002060205A JP2003261355A JP 2003261355 A JP2003261355 A JP 2003261355A JP 2002060205 A JP2002060205 A JP 2002060205A JP 2002060205 A JP2002060205 A JP 2002060205A JP 2003261355 A JP2003261355 A JP 2003261355A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】TV放送、衛星放送、携帯電話それぞれの周波
数帯域の電波に対して反射率を低減させるとともに、充
分な日射遮蔽性能と可視光線透過性を有する被膜付きガ
ラスを得ること。 【解決手段】 透明基板表面に、金属窒化物とAgとを
混合した混合分散層、その上層にAgが連続したAg連
続層或いは金属窒化物とAgとを混合したAg混合層等
の少なくともAgを含むAg含有層を順次成膜したの
ち、成膜されたこれらの膜を150℃以上で該透明基板
の軟化温度以下で加熱することにより、膜の表層に粒状
のAgよりなるAg粒状層を形成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明基板、特に建
造物、自動車などの窓ガラス、に到来する電波および可
視光線を効率よく透過させることができるとともに、太
陽の熱線を反射して充分な断熱性を発揮する電波透過性
波長選択膜の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日射を遮蔽することを目的とし
て、導電性薄膜を被覆したり、または導電性薄膜を含む
フィルムを貼り付けた窓ガラスが普及し始めた。このよ
うな窓ガラスを高層ビルに施工するとTV周波数帯域の
電波を反射して、TV画面にゴーストを発生させる原因
となるとともに室内アンテナで衛星放送を受信し難くな
る。また、住宅用窓ガラス或いは自動車用窓ガラスとし
て用いた場合には、携帯電話が通じ難くなる恐れがあっ
たり、ガラスアンテナの利得が悪化したりする原因とな
り得る。
【0003】このような事情から現状では、ガラス基板
に電気抵抗の比較的高い透明な熱線反射膜を被覆して、
可視光線の一部を透過させるとともに電波の反射を低減
させて電波障害を防止することが行なわれている。ま
た、導電性膜付きガラスの場合には、ガラス基板に被覆
させた導電性膜を、入射電波の電界方向に平行な導電性
膜の長さを電波の波長の1/20倍以下になるように分
割し、電波障害を防止することが特許第2620456
号公報に示されている。
【0004】しかしながら、前記の電気抵抗の比較的高
い透明な熱線反射膜を被覆する方法は、電波の反射を低
減して電波障害を防止することは出来るが、熱線遮蔽性
能が十分ではなく、生活の快適性において問題があっ
た。また、特許第2620456号公報に示された導電
性膜を分割する方法は、分割する長さが太陽光の大部分
を占める可視光、近赤外光の波長より非常に大きいの
で、これらの光は全て反射してしまい、電波障害を防止
し充分な日射遮蔽性能を有する電波透過性波長選択スク
リーンガラスは得られるが、可視光の透過性が確保でき
ないという問題がある。さらに、開口部のサイズが2m
×3mのように大きな窓では、例えば、衛星放送波を透
過させるためには、衛星放送の波長約25mmの1/2
0、少なくとも導電膜を1.25mm平方に、好ましく
は0.5mm平方に切断しなければならない。大面積の
導電性膜をこのような小さいセグメントに、例えば、イ
ットリウム−アルミニウム−ガーネットレーザで切断す
るには、長時間を要し現実的でない等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、特開2000−281388号公報に記載するよう
に、ガラス基板表面、またはガラス基板上に被覆したA
lN(窒化アルミニウム)層の表面に、連続したAgを
成膜することにより粒状のAgに変化生成させた電波透
過性波長選択ガラスについて出願した。その後、さらに
研究を進めた結果、上記いずれの方法でも光線反射率が
最大となる波長(以下、共振波長と略す)を近赤外線遮
蔽係数が高くなる800nm〜1500nmの範囲にシ
フトさせると反射率(全波長域)が低くなるという不具
合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑みて鋭意研究した結果、透明基板表面に、金
属窒化物とAgとを混合した混合分散層、その上層に少
なくともAgを含むAg含有層を順次成膜したのち、加
熱することにより粒状のAgよりなるAg粒状層が形成
され、その方法により得られた電波透過性波長選択膜
は、反射率を低減することなく、共振波長を近赤外線遮
蔽係数の大きい800nm〜1500nmの範囲にシフ
トすることが可能となり、可視光線透過率の高い優れた
断熱性を有する電波透過性波長選択膜が得られることを
見出した。
【0007】すなわち、本発明の電波透過性波長選択膜
の製法は、透明基板表面に、金属窒化物とAgとを混合
した混合分散層、その上層に少なくともAgを含むAg
含有層を順次成膜したのち、成膜されたこれらの膜を加
熱することにより、膜の表層に粒状のAgよりなるAg
粒状層を形成することを特徴とする。
【0008】また、本発明の電波透過性波長選択膜の製
法は、前記Ag含有層は、Agが連続した膜厚5nm〜
1μmを有するAg連続層または金属窒化物とAgとを
混合したAg混合層よりなることを特徴とし、さらに前
記Ag混合層におけるAgの含有量は、前記混合分散層
におけるAgの含有量よりも少なくすることを特徴とす
る。
【0009】さらに、本発明の電波透過性波長選択膜の
製法は、透明基板表面に、誘電体層を成膜したのち、金
属窒化物とAgとを混合した混合分散層を成膜すること
を特徴とする。
【0010】さらに、本発明の電波透過性波長選択膜の
製法は、膜の表層に粒状のAgよりなるAg粒状層を形
成したのち、さらにその上層に誘電体層を成膜すること
を特徴とする。
【0011】さらに、本発明の電波透過性波長選択膜の
製法は、前記混合分散層および/またはAg混合層にお
ける金属窒化物は、Al、Si、Ti、Ta、Ge、I
n、W、V、Mn、Cr、Ni、ステンレス鋼のいずれ
かの金属の窒化物であることを特徴とする。
【0012】さらにまた、本発明の電波透過性波長選択
膜の製法は、前記混合分散層、Ag含有層、誘電体層
は、スパッタリング法により成膜することを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の電波透過性波長選択膜の製
法は、前記加熱の方法は、抵抗加熱、ガス燃焼加熱、レ
ーザまたは電子線などのビームの照射、または誘導加熱
の内の少なくとも1種を用いることを特徴とし、さらに
加熱における透明基板の温度は、150℃以上で該透明
基板の軟化温度以下であることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の製法により得られた電波
透過性波長選択膜は、Ag粒状層におけるAg粒子は、
平均粒径が100nm〜0.5mmであることを特徴と
し、さらに混合分散層の表層又はAg混合層の表層に形
成されるAg粒状層における粒状のAgの占有面積比
は、0.2〜0.8の範囲であることを特徴とする。
【0015】また、本発明の製法により得られた電波透
過性波長選択膜は、電波透過性波長選択膜の光線反射率
は、波長が600nm〜1500nmの範囲において最
大値を有することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の製法により得られた電波
透過性波長選択膜は、電波透過性波長選択膜の式(1)
で定義する近赤外域の遮蔽係数(Es)は、0.3以上
であることを特徴とする。
【0017】
【式2】
【0018】ここで、λ : 透明基板(膜面側)に入
射する電磁波の波長 Rdp: 波長λにおける透明基板(膜面側)の反射率 Isr: 波長λにおけるエアーマス1.0における太陽の
放射強度
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の電波透過性波長選択膜の
製法は、透明基板表面に、金属窒化物とAgとを混合し
た混合分散層、その上層にAgが連続したAg連続層ま
たは金属窒化物とAgとを混合したAg混合層よりなる
少なくともAgを含むAg含有層を順次成膜したのち、
成膜されたこれらの膜を加熱することにより、膜の表層
に粒状のAgよりなるAg粒状層を形成することを特徴
とする。Ag粒状層は、前記混合分散層の上層にAg連
続層を積層させた場合には、該混合分散層の表層に形成
され、混合分散層の上層に前記Ag混合層を積層させた
場合には、該Ag混合層の表層に形成される。なお、A
g粒状層の好ましい膜厚は、10nm〜500nmであ
るが、これらに限定するものではない。また、前記Ag
混合層におけるAg含有量を前記混合分散層におけるA
g含有量よりも少なくすると、加熱した場合に生成する
粒状のAgの粒径を制御し易くなるのでより好ましい。
【0020】前記Ag連続層は、後述する種々の成膜法
によりAg膜を成膜する場合のように、連続した金属A
gの膜を被覆させたものを示し、その膜厚は、5nm〜
1μmの範囲が好ましい。5nm未満では、Agが島状
に堆積し、連続層を形成しないので好ましくなく、1μ
mを越えると透明基板の軟化温度以下では粒状のAgを
生成しなくなり好ましくない。また、このAg連続層に
数%以下の金属、例えば、Pt、Pd、Alなどを添加
すると、その添加量により、後述のAg粒子素の大き
さ、粒子素の生成数などの制御ができ、さらに、成膜工
程から粒子素生成処理工程間でのAg連続層の変質が防
止できるので好ましい。前記混合分散層および/または
Ag混合層における金属窒化物は、Al、Si、Ti、
Ta、Ge、In、W、V、Mn、Cr、Ni、ステン
レス鋼のいずれかの金属の窒化物を用いることが可能で
ある。
【0021】また、本発明の電波透過性波長選択膜は、
前記混合分散層の下層及び/またはAg粒状層の上層に
誘電体層を設けることが好ましい。混合分散層の下層に
誘電体層を設ける場合は、透明基板表面に、誘電体層を
成膜したのち、金属窒化物とAgとを混合した混合分散
層を成膜する。一方、Ag粒状層の上層に誘電体層を設
ける場合には、透明基板表面に、金属窒化物とAgとを
混合した混合分散層、その上層にAgが連続したAg連
続層または金属窒化物とAgとを混合したAg混合層よ
りなる少なくともAgを含むAg含有層を順次成膜した
のち加熱し、膜の表層に粒状のAgよりなるAg粒状層
を形成し、さらにその上層に誘電体層を成膜することが
できる。
【0022】この誘電体層としては、Al、Si、T
i、Ta、Ge、In、W、V、Mn、Cr、Ni、ス
テンレス鋼のいずれかの金属の窒化物、Al、Si、Z
n、Sn、Ti、Ta、Ge、In、W、V、Mn、C
r、Ni、ステンレス鋼のいずれかの金属の酸化物、或
いはこれらを多層に積層したもの等を用いることができ
る。特に、Al、Siの金属の窒化物、Al、Si、Z
n、Sn、Ti、Ta、Inの金属の酸化物は無色透明
であるので、可視光透過率の高い電波透過性波長選択膜
を必要とする建築用、車輌用窓ガラスに特に適する。な
お、Ag粒状層上に、さらに誘電体層を被覆すると、透
明基板上に成膜した誘電体層との相互作用によって可視
光透過率が高められるとともに、Ag粒状層の変質防止
等の保護膜としての作用をするのでより好ましく、この
場合に用いる誘電体層としては、Al、Siの窒化物、
Al、Si、Zn、Sn、Ti、Ta、Inの酸化物ま
たは、これらを多層に積層したものが望ましい。
【0023】金属窒化物とAgの混合分散層、Ag連続
層、Ag混合層、誘電体層を成膜する方法については、
特に限定するものではなく、スパッタリング法、真空蒸
着法、CVD法、イオンプレーティング等の成膜法を用
いて、金属窒化物の膜を常法で形成する際にAgをター
ゲット材として付加するなどの手段により成膜すること
が可能であるが、特に、DCマグネトロンスパッタリン
グ法は生成する層の均一性、生産性の点より好ましい。
【0024】成膜後の加熱の方法としては、抵抗加熱、
ガス燃焼加熱、レーザまたは電子線などのビームの照
射、または誘導加熱等を適宜用いることが可能である。
その内、前記混合分散層、Ag含有層には吸収される
が、基板とは相互作用のないレーザビームを短時間照射
して膜の加熱を行うと、基板はほとんど加熱されないの
で、耐熱性透明プラスチックを基板とする系に対しては
特に適している。また、導電性物質のみを選択的に加熱
できる誘導加熱も同様である。
【0025】なお、加熱条件については、加熱温度は1
50℃以上で透明基板が軟化しない温度以下とすること
が好ましい。透明基板の温度が軟化温度を越えると、特
に、酸化物ガラスの場合、Ag原子が基板内に拡散し、
電磁波の反射による波長選択性が著しく低下する。ま
た、Ag原子のみを選択的に加熱できるレーザまたは電
子線などのビームの照射、または誘導加熱の場合の加熱
温度の上限は、Agの沸点2212℃である。また、加
熱時間は、抵抗加熱、ガス燃焼加熱の場合、数秒から数
時間、レーザまたは電子線などのビームの照射或いは誘
導加熱の場合は、マイクロ秒から数秒とすることが好ま
しい。なお、加熱後、自然放冷或いは強制放冷等により
冷却する。また、Agは紫外線領域にプラズマ周波数が
存在し、さらに、この周波数の低周波数側に「銀の窓」
と呼ばれるAgの消衰係数が無限小になる領域があるの
で、Ag粒子の厚みと誘電体層膜の膜厚を制御すれば、
可視光の透過性が確保できる。
【0026】前述のように加熱により、成膜された膜の
表層に粒状のAg(Ag粒状層)が生成される。生成さ
れる粒状のAgの形状は、通常は半球状、ドーム状、数
珠状(例えば、ドーム状が連なった形状)、扁平状、鱗
片状、針状等特にその形状は限定するものではなく、加
熱により変化生成した独立した個の形状(これら個の集
合体がAg粒状層を形成する)は全て含まれるが、光学
的な性能からすると、半球状、ドーム状、扁平状、鱗片
状等の形状が好ましい。また、Ag粒子の粒径は、後述
するように100nm〜0.5mmの大きさが好ましい
がこれらに限定するものではない。さらに、本発明は、
Ag連続層の厚み、混合分散層の厚み、加熱条件などを
制御することにより、Ag粒子の粒径、粒子数、分布等
を制御でき、近赤外線を選択的に反射する膜が得られる
という利点を有する。
【0027】なお、前記の製法により得られた電波透過
性波長選択膜は、前記式(1)で定義した近赤外域の遮
蔽係数(Es)を0.3以上とすることが好ましく、こ
の特性を有する電波透過性波長選択膜を得るには、選択
膜の反射率が600nm〜1500nmの波長範囲で最
大となるように混合分散層或いはAg混合層の表層に生
成するAg粒状層のAgの粒径を制御する必要がある。
この目的に適合する粒状のAgは、粒径が100nm以
上、後述する占有面積比が0.2以上であることが好ま
しい。
【0028】また、本発明の電波透過性波長選択膜の製
法は、混合分散層の表層またはAg混合層の表層に形成
されるAg粒状層における粒状のAgの占有面積比は、
0.2〜0.8の範囲であることを特徴とするが、粒状
のAgの占有面積比とは、Ag粒子の外部形態を法線方
向から電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)で観
察した像をAg微粒子とそうでない背景部とに2値化し
て、Ag粒子の総面積を求め、SEM画像全体の面積で
除した値を示す。ここでいう2値化は、Ag微粒子を白
色、マトリックスを黒色に塗り分けて画像処理を行な
う。粒状のAgの占有面積比が0.2未満になると、粒
状Ag間の平均距離が粒径の2倍以上となり、粒子間の
相互干渉が小さくなり、単独で粒子が存在している状態
に近づく。そのため、光線反射率は占有面積比程度とな
り、反射率がたとえ600nm〜1500nmの波長範
囲で最大となっても、目標の近赤外線遮蔽係数が得られ
ない。なお、粒状のAgの平均粒径が100nm未満で
あると、いかなる占有面積比に対しても反射率が最大と
なる波長は600nm以下となる。
【0029】また、本発明の電波透過性波長選択膜の製
法は、Ag粒状層におけるAg粒子は、平均粒径が10
0nm〜0.5mmであることを特徴とするが、得られ
た粒状のAgの粒径及び粒子の数は、生成したAg粒子
の外部形態をFE−SEM(日立製作所製S−450
0)で法線方向から観察し、画像処理によって面積10
μm2当たりの粒子の数と粒径を求めることができる。
Agの粒径の算出方法については、上記SEM像を2値
化した画像からAg粒子それぞれの面積を個別にコンピ
ュータで読み取り、読み取った面積に等しい円の直径を
算出した。円の直径をAgの粒径と見なして、平均粒径
を求めた。したがって、例えば粒状のAgがドーム状の
場合には、粒径はドームの底面の直径に対応する。な
お、本発明に用いる透明基板としては、ガラス基板、透
明セラミック基板、耐熱性透明プラスチック等を用いる
ことができ、目的に応じて適宜選択し得る。
【0030】また、粒子の生成過程、加熱温度の影響、
粒状のAgの粒径制御を調査するために以下のような確
認実験を行った。先ず、混合分散層からの粒子の生成過
程を調査するために以下のような実験を行った。すなわ
ち、混合分散層中のAg体積含有量が0.25の試料に
ついて、日本電子製JAMP−30型オージェ電子分光
法で膜表面から内部方向のAg元素の分布を測定した。
その結果、加熱前の試料におけるAgの濃度は、深さ方
向にほぼ一定で均質であったが、加熱後の試料ではAg
の濃度は、混合分散層の表層側が大きく表面で極大とな
った。また、加熱前の試料の比抵抗は、Agの100倍
以上であった。以上のことから、混合分散層中における
Agは、金属窒化物の三次元骨格で遮られて連続膜では
なくクラスター状に存在し、加熱を行うことにより、こ
のAgが金属窒化物の三次元骨格の隙間を拡散して、表
層でAg粒子を生成したものと推定される。したがっ
て、本製法は、前述の特開2000−281388号公
報に記載した粒状Ag生成法に比べ、少ないエネルギー
で同様の構造の電波透過性波長選択膜を作製することが
できるという利点を有する。
【0031】次に、Ag連続層からの粒子素の生成過程
を知るために、該Ag連続層に与えたエネルギーと該A
g連続層の形態変化の関係を観察した。フロートガラス
板表面に、膜厚17nmよりなるAg連続層を成膜し、
該膜を200℃、250℃、300℃、350℃、40
0℃の各温度で2分間加熱し、FE−SEM(日立製作
所製S−4500)で膜表面の形態を観察した。その結
果、200℃の加熱後では、Ag連続層の一部が欠如し
た網目状であった。250℃の加熱熱処理後では、Ag
の粒子が7〜10個連なるように網目を切断した状態で
あった。300℃の加熱後では、粒子の連なりは3〜5
個となり、350℃の加熱後では、粒子の連なりは2〜
3個となった。400℃の加熱後では、Agの単独粒子
が主体となった。
【0032】この観察結果は、Ag連続層に与えるエネ
ルギーの増大に伴って、Ag連続層が網目状、数珠状を
経てかなり大きな独立状の粒子素に変化することを示し
ている。すなわち、Ag連続層から生成する粒子素は、
窒化物とAgを混合した混合分散層の表面に混合分散層
中のAgが拡散して膜表面で粒子素を生成するのに比
べ、少ないエネルギーで共振波長が600nm〜150
0nm、特に、800nm〜1500nmとなる電波透
過性波長選択膜が生成することが確認できた。
【0033】次に、粒状のAgの平均粒径の制御につい
て確認実験を行った。フロートガラス板表面に、窒化物
とAgを混合した混合分散層を成膜したのち、その上層
に膜厚10nmのAlN層を積層し加熱しても粒状のA
g層は生成しなかった。しかし、このAlN層にAgを
少し混合すると、粒子数は極めて少ないが、粒径の大き
い粒状のAgから成るAg粒子層が生成した。この実験
は、加熱によって生じるAg拡散路の数がAgを少し含
む混合層では少ないので、粒子素が生成する数が少なく
なり、その結果、粒径の大きいAg粒状が生成すること
を示している。すなわち、粒径の制御が可能であること
が確認できた。
【0034】以上のように、本発明における表層に生成
するAg粒状層の生成機構は、加熱の初期にAg連続層
が粒径50nm〜200nmの無数の粒子素に変化し、
その後、混合分散層から粒子素に拡散してきたAg原子
によって粒子素は成長し、Ag粒状層を形成するものと
推定される。
【0035】本発明により得られた波長選択膜は、TV
放送、衛星放送、携帯電話それぞれの周波数帯域の電波
に対して反射率を低減させて、電波障害を防止するとと
もに、充分な日射遮蔽性能と可視光線透過性を有する電
波透過性波長選択膜であり、前記基板表面に被覆するこ
とで、建築用窓ガラス、自動車用窓ガラス用等に用いる
ことができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を述べる。但し、本発
明は、これに限定するものではない。
【0037】実施例1 本発明の電波透過性波長選択膜付きガラスは次に示す手
順で製造した。 先ず、洗浄した厚さ3mmのフロートガラス板をDC
マグネトロンスパッタリング装置内に入れ、槽内の真空
度が2〜4×10-4Paに達するまで排気した。なお、
ターゲット−ガラス基板間の距離は90mmに固定し
た。 次に、純Alターゲット(直径152mm、厚み5m
m)のエロージョン域にAgチップ(10mm×10m
m×1mmの直方体)4個を等間隔に載置した。このタ
ーゲットにDC200Wを印加して放電させ、反応性ス
パッタ法により膜厚100nmのAlN−Ag混合分散
層を作製した。なお、異常放電を防止するために、周波
数10kHzの矩形パルス波をカソードに印加した。ス
パッタリング中、N2/Ar混合ガスのガス流量比を2
0/7に、圧力を1Paに制御した。 次いで、純Agターゲット(直径152mm、厚み5
mm)にDC30Wを印加して放電させ、前記AlN−
Ag混合分散層の上層に膜厚8nmのAg連続層を積層
した。なお、スパッタリング中、N2ガスのみを流し、
圧力を1Paに制御した。 次いで、被覆した試料を雰囲気温度500℃の恒温炉
で5分間加熱したのち、炉外に取り出し放冷することに
より、Al窒化物とAgの混合分散層と、その表面に生
成された粒状のAgからなるAg粒状層とを有する電波
透過性波長選択膜付きガラスを作製した。
【0038】このようにして得られた電波透過性波長選
択膜付きガラスの反射率、透過率を日立製作所製U−4
000型自記分光光度計を用いて波長300〜2500
nmの範囲で測定した。また、この測定値を式(1)に
代入して近赤外域の遮蔽係数を算出した。その結果を表
1に示す。結果、共振波長が850nmで近赤外線遮蔽
係数が0.42と大きい、可視光線透過率が20%の良
好な波長選択膜が得られた。
【0039】
【表1】
【0040】実施例2 実施例1と同様にして膜厚100nmのAlN−Agよ
りなる混合分散層を作製し、この混合分散層上に膜厚1
7nmのAg連続層を積層した。次に、積層した試料を
実施例1と同一の条件で加熱してAl窒化物とAgの混
合分散層と、その表層に生成された粒状のAgからなる
Ag粒状層を有する電波透過性波長選択膜付きガラスを
作製した。電波透過性波長選択膜付きガラスの特性結果
を表1に示す。結果、共振波長が1300nmで近赤外
線遮蔽係数が0.43と大きい、可視光線透過率が33
%の良好な波長選択膜が得られた。
【0041】実施例3 実施例1と同様にして膜厚100nmのAlN−Agよ
りなる混合分散層を作製し、この混合分散層上に膜厚3
5nmのAg連続層を積層した。次に、積層した試料を
実施例1と同一の条件で加熱して金属窒化物とAgの混
合分散層と、その表層に生成された粒状のAgからなる
Ag粒状層を有する電波透過性波長選択膜付きガラスを
作製した。電波透過性波長選択膜付きガラスの特性結果
を表1に示す。結果、共振波長が1500nmで近赤外
線遮蔽係数が0.41と大きい、可視光線透過率が38
%の良好な波長選択膜が得られた。
【0042】Ag粒子の外部形態を法線方向から電界放
射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)で観察した像を図
1に、また断面方向から観察した像を図2に示す。これ
らの図から、比較的小さな粒子は、半球に近い形状に成
長している。大きな粒子は、小さな粒子の集まりから形
成されており、粒子の厚さは集合した粒子の内で最も大
きい粒子の厚さで決まることが明らかである。
【0043】比較例1 実施例1のと同様な方法で、フロートガラス板上に膜
厚40nmのAg連続層を積層した。実施例1と同一の
条件で連続層を加熱してフロートガラス板の表面に生成
された粒状のAgからなるAg粒状層を有する電波透過
性波長選択膜付きガラスを作製した。電波透過性波長選
択膜付きガラスの特性結果を表1に示す。結果、共振波
長は1350nmと800nm〜1500nmの範囲に
シフトしたが、反射率が減少し、近赤外線遮蔽係数が
0.15と小さくなり性能はよくなかった。
【0044】以上のように、共振波長(光線反射率が最
大となる波長)を近赤外線遮蔽係数が高くなる800n
m〜1500nmの範囲にシフトさせるには、混合分散
層の膜厚を厚くする方法があるが、可視光透過率の高い
電波透過性波長選択膜付きガラスが得られない。実施例
1〜3に示したように、混合分散層上に、Ag連続層か
らなる層を積層した系では、可視光透過率の減少がな
く、共振波長をシフトできた。また、表1は、少なくと
も波長600nm〜1500nmの範囲であれば、Ag
連続層からなる層の膜厚調整により、共振波長を制御で
きることを示している。
【0045】実施例4 実施例1と同様にして膜厚50nmのAlN−Agより
なる混合分散層を作製し、該混合分散層上に膜厚12n
mのAlN−AgよりなるAg混合層(今後、制御層と
呼ぶ)を積層した。なお、この制御層を成膜する場合、
純Alターゲットのエロージョン域に載置したAgチッ
プの形状はスパッタされる有効面積が混合分散層を成膜
するときに載置したチップの1/4の5mm×5mm×
1mmの直方体で、載置数は実施例1と同様4個であ
る。実施例1と同一の条件で加熱をしてAg混合層の表
層に粒状のAgからなるAg粒状層を有する電波透過性
波長選択膜付きガラスを作製した。電波透過性波長選択
膜付きガラスの特性結果を表2に示す。結果、微粒子の
生成数は比較例1の0.6倍、平均粒径は1.3倍、最
大反射率は1.2倍の波長選択膜が得られた。なお、粒
子の数と平均粒径については、生成したAg粒子の外部
形態をFE−SEM(日立製作所製S−4500)で法
線方向から観察し、画像処理によって面積10μm2
たりの粒子の数と平均粒径を求めた。
【0046】
【表2】
【0047】比較例2 実施例1と同様にして膜厚50nmのAlN−Agより
なる混合分散層を作製した。実施例1と同一の条件で混
合分散層を加熱して金属窒化物とAgの混合分散層と、
その表層に生成された粒状のAgからなるAg粒状層を
有する電波透過性波長選択膜付きガラスを作製した。電
波透過性波長選択膜付きガラスの特性結果を表2に示
す。結果、近赤外線反射率が0.19と低く、好ましい
ものではなかった。
【0048】以上の実施例4,比較例2に示すように、
Ag含有量がAlN−Agよりなる混合分散層より少な
いAlN−AgよりなるAg混合層、すなわち、制御層
を積層することにより、表2の実施例4に示したように
生成する粒子の数が減少し、その結果、平均粒径は増大
した。また、粒径分布が小さくなていることがFE−S
EMの観察から明らかとなった。その結果、反射率の最
大値は、表2に示したように増大した。
【0049】混合分散層に比べてAgの拡散路の少ない
制御層を混合分散層と空気の界面に挿入することによ
り、制御層が粒子の混合層表面への拡散を抑制できるこ
とを表2は示している。
【0050】
【発明の効果】本発明は、簡単な製法により反射率を低
減することなく、共振波長を近赤外線遮蔽係数がの大き
い800nm〜1500nmの範囲にシフトすることが
可能な、可視光線透過率の高い優れた断熱性を有する電
波透過性波長選択膜が得られ、得られた電波透過性波長
選択膜は、TV放送、衛星放送、携帯電話それぞれの周
波数帯域の電波に対して反射率を低減させるとともに、
充分な日射遮蔽性能と可視光線透過性を有するので、T
V画面にゴーストを発生させたり、携帯電話が通じなく
なったり、或いはガラスアンテナの利得が悪くなったり
等の電波障害がなく、且つ日射を充分に遮蔽される等快
適な生活環境を提供することが可能である等の著効を有
するので、特に自動車用窓ガラス、建築用窓ガラスとし
て好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3で得られたAg粒子の法線方向から見
た外部形態を示す図面代用SEM写真である。
【図2】実施例3で得られたAg粒子の法線から85度
傾斜した方向から見た外部形態を示す図面代用SEM写
真である。
フロントページの続き (72)発明者 大本 英雄 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社硝子研究所内 Fターム(参考) 4G059 AA01 AC06 AC07 AC30 DA01 DB02 EA12 EB04 GA02 GA05 GA14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板表面に、金属窒化物とAgとを混
    合した混合分散層、その上層に少なくともAgを含むA
    g含有層を順次成膜したのち、成膜されたこれらの膜を
    加熱することにより、膜の表層に粒状のAgよりなるA
    g粒状層を形成することを特徴とする電波透過性波長選
    択膜の製法。
  2. 【請求項2】前記Ag含有層は、Agが連続した膜厚5
    nm〜1μmを有するAg連続層よりなることを特徴と
    する請求項1記載の電波透過性波長選択膜の製法。
  3. 【請求項3】前記Ag含有層は、金属窒化物とAgとを
    混合したAg混合層よりなることを特徴とする請求項1
    記載の電波透過性波長選択膜の製法。
  4. 【請求項4】前記Ag混合層におけるAgの含有量は、
    前記混合分散層におけるAgの含有量よりも少なくする
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の電波透過性波長
    選択膜の製法。
  5. 【請求項5】透明基板表面に、誘電体層を成膜したの
    ち、金属窒化物とAgとを混合した混合分散層を成膜す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    電波透過性波長選択膜の製法。
  6. 【請求項6】膜の表層に粒状のAgよりなるAg粒状層
    を形成したのち、さらにその上層に誘電体層を成膜する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電
    波透過性波長選択膜の製法。
  7. 【請求項7】前記混合分散層および/またはAg混合層
    における金属窒化物は、Al、Si、Ti、Ta、G
    e、In、W、V、Mn、Cr、Ni、ステンレス鋼の
    いずれかの金属の窒化物であることを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載の電波透過性波長選択膜の製
    法。
  8. 【請求項8】前記混合分散層、Ag含有層、誘電体層
    は、スパッタリング法により成膜することを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載の電波透過性波長選択
    膜の製法。
  9. 【請求項9】前記加熱の方法は、抵抗加熱、ガス燃焼加
    熱、レーザまたは電子線などのビームの照射、または誘
    導加熱の内の少なくとも1種を用いることを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかに記載の電波透過性波長選択
    膜の製法。
  10. 【請求項10】前記加熱における透明基板の温度は、1
    50℃以上で該透明基板の軟化温度以下であることを特
    徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の電波透過性
    波長選択膜の製法。
  11. 【請求項11】Ag粒状層におけるAg粒子は、平均粒
    径が100nm〜0.5mmであることを特徴とする請
    求項1乃至10のいずれかに記載の電波透過性波長選択
    膜の製法。
  12. 【請求項12】混合分散層の表層またはAg混合層の表
    層に形成されるAg粒状層における粒状のAgの占有面
    積比は、0.2〜0.8の範囲であることを特徴とする
    請求項1乃至11のいずれかに記載の電波透過性波長選
    択膜の製法。
  13. 【請求項13】電波透過性波長選択膜の光線反射率は、
    波長が600nm〜1500nmの範囲において最大値
    を有することを特徴とする請求項1乃至12いずれかに
    記載の電波透過性波長選択膜の製法。
  14. 【請求項14】電波透過性波長選択膜の式(1)で定義
    する近赤外域の遮蔽係数(Es)は、0.3以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいづれかに記載の
    電波透過性の波長選択膜の製法。 【式1】 ここで、λ : 透明基板(膜面側)に入射する電磁波
    の波長 Rdp: 波長λにおける透明基板(膜面側)の反射率 Isr: 波長λにおけるエアーマス1.0における太陽の
    放射強度
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