JP2003261058A - 走行装置の伝動機構 - Google Patents

走行装置の伝動機構

Info

Publication number
JP2003261058A
JP2003261058A JP2002060963A JP2002060963A JP2003261058A JP 2003261058 A JP2003261058 A JP 2003261058A JP 2002060963 A JP2002060963 A JP 2002060963A JP 2002060963 A JP2002060963 A JP 2002060963A JP 2003261058 A JP2003261058 A JP 2003261058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
turning
differential mechanism
straight
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002060963A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Fujiwara
潤一 藤原
Junichi Oshita
淳一 大下
Yoshimasa Matsuda
善正 松田
Takahiko Kamimura
孝彦 上村
Takafumi Akiyama
尚文 秋山
Mikiji Hirota
幹司 廣田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2002060963A priority Critical patent/JP2003261058A/ja
Publication of JP2003261058A publication Critical patent/JP2003261058A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Guiding Agricultural Machines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の向上、操作に対する機体走行装置の
追従性の向上、操作に対する反応遅れの減少、走行安定
性の向上、作業性の向上。 【構成】 左右サイドクラッチ15と、差動機構20
と、旋回用クラッチ50と、直進用クラッチ38とを夫
々設ける。左右サイドクラッチ15の何れか一方の切り
作動と前記差動機構20の駆動によって旋回内側の車軸
を正逆に無段変速可能に構成する。直進用クラッチ38
と旋回用クラッチ50とは、何れか一方が切りのとき他
方は入りとなるように構成すると共に、何れか一方に
「切り」の操作出力したとき、他方に「入り」の操作出
力することができるように、互いに独立して制御可能に
構成した走行装置の伝動機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、走行装置の伝動機
構に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来、走行装置の左右車軸への動力伝達を
断続する左右サイドクラッチの左右サイドクラッチギヤ
間に亘って設けた差動機構と、該差動機構に上手側から
伝達される駆動を旋回時に伝達する旋回用クラッチと、
前記差動機構に上手側から伝達される駆動を直進時に前
記左右サイドクラッチギヤと同期させるように伝達する
直進用クラッチとを夫々設け、前記左右サイドクラッチ
の何れか一方の切り作動と前記差動機構の駆動によって
旋回内側の車軸を正逆に無段変速可能に構成した走行装
置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例の直進用ク
ラッチと旋回用クラッチは多板クラッチにより構成して
いるため、夫々、「入り」と「切り」とに継脱する間に
「中間(ニュートラル)」状態が発生し、特に直進用ク
ラッチは接触面圧が作用して所定の操作出力しているに
もかかわらず切れないことがあり、直進と旋回の操作に
対して反応遅れが発生することがあるという課題があ
る。本発明は、伝動機構を工夫して、操作性を向上さ
せ、走行を安定させて、作業性を向上させたものであ
る。
【0004】
【発明の目的】操作性の向上、操作に対する機体走行装
置の追従性の向上、操作に対する反応遅れの減少、走行
安定性の向上、作業性の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、走行装置の
左右車軸への動力伝達を断続する左右サイドクラッチ1
5の左右サイドクラッチギヤ間に亘って設けた差動機構
20と、該差動機構20に上手側から伝達される駆動を
旋回時に伝達する旋回用クラッチ50と、前記差動機構
20に上手側から伝達される駆動を直進時に前記左右サ
イドクラッチギヤと同期させるように伝達する直進用ク
ラッチ38とを夫々設け、前記左右サイドクラッチ15
の何れか一方の切り作動と前記差動機構20の駆動によ
って旋回内側の車軸を正逆に無段変速可能に構成した走
行装置であって、前記直進用クラッチ38と前記旋回用
クラッチ50とは、何れか一方が切りのとき他方は入り
となるように構成すると共に、何れか一方に「切り」の
操作出力したとき、他方に「入り」の操作出力すること
ができるように、互いに独立して制御可能に構成した走
行装置の伝動機構としたものであり、直進用クラッチ3
8と旋回用クラッチ50の何れか一方を切りにして何れ
か他方を入りにする際に、操作があったときは直進用ク
ラッチ38と旋回用クラッチ50の夫々に制御出力を送
出し、独立して継脱制御でき、そのため、何れか一方の
「切り」あるいは何れか他方の「入り」が、操作に対し
て反応遅れとなることを防止または抑制し、直進と旋回
の切替えが安定し、操作性および走行性能および旋回性
能を安定させる。また、本発明は、前記旋回用クラッチ
50は、前記差動機構20の下手側の回転数または前記
旋回用クラッチ50の圧力を制御部にフィードバックし
て、前記直進用クラッチ38と前記旋回用クラッチ50
を操作するパワステレバーの操作量に対応した所定の旋
回半径が得られるように制御するように構成した走行装
置の伝動機構としたものであり、圃場の条件等の種々の
要因によって生じるパワステレバーの傾倒角度と走行旋
回半径の不一致を修正して、操作追従性を向上させ、持
って、操作性を向上させると共に、制御を安定させる。
【0006】
【発明の効果】請求項1では、クラッチの作動の確実性
を向上させ、操作性および走行性能および旋回性能を向
上させ、作業効率を向上させる。請求項2では、前項に
加えて、操作追従性および操作性を向上させる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面により説明
すると、1はコンバイン等の作業機の走行装置のミッシ
ョンケースであり、上部位置に走行速度を変速する走行
用油圧式主変速装置(ハイドロスタチックトランスミッ
ション)2を設けている。3はエンジンからの回転を走
行用油圧式主変速装置2に入力する入力プーリ、4は走
行用油圧式主変速装置2の出力軸であるが、ミッション
ケース1の入力軸となる。5は副変速軸であり、副変速
軸5には一体的に回転するように歯車群6を設け、歯車
群6にはカウンタ軸7の歯車8を選択的に噛み合わせ
る。カウンタ軸7にセンターギヤ10を設け、センター
ギヤ10はサイドクラッチ軸11に固定の受動歯車12
と常時噛合っている。サイドクラッチ軸11にはサイド
クラッチ歯車13を摺動自在に設け、サイドクラッチ歯
車13に設けたクラッチ爪を受動歯車12の内歯にに継
脱自在に嵌合させて、左右サイドクラッチ15を形成す
る。左右サイドクラッチ15の構成は任意であり、実施
例には限定されない。サイドクラッチ歯車13は左右車
軸16に設けた車軸歯車17に夫々噛み合わせて、車軸
16に回転を伝達する。
【0008】しかして、サイドクラッチ軸11の近傍に
は差動機構20を設け、差動機構20はその左右差動出
力軸21に相互の回転数を変更して出力する。差動機構
20は、ミッションケース1内に回転自在にケース22
を設け、ケース22内には前記左右差動出力軸21の夫
々の先端を臨ませ、左右差動出力軸21の先端には左右
傘歯車23を相対峙するように設け、左右傘歯車23に
はそれぞれケース22に固定の軸24に回転自在に取付
けた中間傘歯車25を噛合わせ、前記ケース22の外周
にはケース回転受動歯車26を設け、ケース回転受動歯
車26に伝達回転を変速して、旋回内側となる車軸を旋
回外側の車軸より遅く駆動回転させて行なう緩旋回と、
旋回内側となる車軸を停止させて行なうブレーキターン
と、旋回内側となる車軸を旋回外側の車軸と反対に駆動
回転させて行なうスピンターンとを行う。しかして、差
動機構20の近傍には、前記ケース回転受動歯車26に
回転を伝達する旋回用伝達装置30を設ける。31はケ
ース回転受動歯車26に常時噛合うケース回転歯車であ
り、旋回用中間軸32に設ける。旋回用中間軸32には
内側ボス33を一体回転するように嵌合させ、内側ボス
33には直進用入力歯車34を一体回転するように設け
る。直進用入力歯車34は前記センターギヤ10と常時
噛合っている旋回用カウンタ軸35の直進用中間歯車3
6に常時噛合せる。
【0009】また、前記旋回用中間軸32(一部内側ボ
ス33)の外周にはケーシング37を一体回転するよう
に設け、ケーシング37の内周にはディスクを設け、該
ディスクは前記内側ボス33の外周に設けたディスクと
継脱自在に当接するようにして直進用クラッチ38を構
成する。直進用クラッチ38は入りになると、前記セン
ターギヤ10の回転を直進用入力歯車34から内側ボス
33を介してケーシング37に伝達し、ケーシング37
が旋回用中間軸32を回転させてケース回転歯車31を
回転させ、これにより差動機構20を直進用に作動させ
る。前記ケーシング37の外周にはドラム40を設け、
ドラム40の基部側にはピストン41を設け、ピストン
41とミッションケース1の間に外側シリンダ室42を
形成する。ドラム40には内側プレート43を設け、送
油口44から外側シリンダ室42に送油されると、ピス
トン41とドラム40と内側プレート43がイ方向に移
動してケーシング37のディスクを内側ボス33の外周
のディスクから離脱させて、直進用クラッチ38を切り
にする。
【0010】内側プレート43のケース回転歯車31側
には外側プレート45を設け、前記内側プレート43と
外側プレート45の間に直進用クラッチ38を入り方向
に付勢するスプリング46を設け、スプリング46によ
り直進用クラッチ38を常時入りにする。前記内側ボス
33の外周には外側ボス48を回転のみ自在に設け、外
側ボス48の外周に設けたディスクにケーシング37の
内周に設けたディスクを、継脱自在に当接するようにし
て旋回用クラッチ50を構成する。外側ボス48には旋
回用入力歯車51を設け、旋回用入力歯車51には旋回
用中間歯車51aを噛み合わせ、旋回用中間歯車51a
は直進用中間歯車36に対して所定のギヤ比に設定し
(旋回用クラッチ50が完全に入り状態のとき前記差動
機構20がスピンターン用の出力可能に設定)、旋回用
カウンタ軸35の回転を外側ボス48に伝達させる。旋
回用クラッチ50は、外側シリンダ室42に送油して直
進用クラッチ38を切りにすると、入りとなって、外側
ボス48に設けた旋回用入力歯車51の回転をケーシン
グ37と旋回用中間軸32を介してケース回転歯車31
に伝達し、差動機構20を旋回用に作動させる。
【0011】即ち、直進用クラッチ38と旋回用クラッ
チ50は何れか一方が切りになると何れか他方が入りに
なるようにケーシング37に、夫々のディスクの移動方
向に並設し、直進用クラッチ38のディスクの移動方向
切り側に外側シリンダ室42を設け、直進用クラッチ3
8のディスクの移動方向入り側にスプリング46を設け
ている。この場合、旋回用クラッチ50は回転伝達
「0」の切り状態から入り状態へ無段階に伝達するよう
にし、これにより、前記差動機構20のケース22の回
転を、前記したように、緩旋回と、ブレーキターンと、
スピンターンとをできるように変速する。したがって、
旋回用伝達装置30には、差動機構20を旋回用に作動
させるための回転の伝達を継脱させる旋回用クラッチ5
0と、差動機構20を直進用に作動させるために回転伝
達を継脱させる直進用クラッチ38とを設けている。
【0012】しかして、差動機構20を制御する旋回用
伝達装置30の直進用クラッチ38と旋回用クラッチ5
0とは、独立して継脱制御するように構成する。前記内
側プレート43と外側プレート45の間の前記スプリン
グ46を設けた部分のケーシング37に内側シリンダ室
52を形成し、内側シリンダ室52には外側シリンダ室
42とは独立した送油口53を設け、外側シリンダ室4
2と内側シリンダ室52への油圧回路中に外側シリンダ
室42と内側シリンダ室52の夫々の送油を切替える直
進用比例減圧弁54と旋回用比例減圧弁55を並列に設
け、旋回操作があったときは、直進用比例減圧弁54と
旋回用比例減圧弁55の夫々に制御出力を送出し、直進
用クラッチ38と旋回用クラッチ50を独立して継脱制
御する。即ち、直進用クラッチ38と旋回用クラッチ5
0は多板クラッチにより構成しているため、夫々、「入
り」と「切り」とに継脱する間に「中間(ニュートラ
ル)」状態が発生し、特に直進用クラッチ38は接触面
圧が作用して所定の操作出力しているにもかかわらず切
れないことがあり、直進と旋回の操作に対して反応遅れ
が発生することがあるが、直進用クラッチ38と旋回用
クラッチ50を独立して継脱するようにしているので、
直進と旋回との間に移行するときに既に動力伝達するこ
とができ、反応遅れを防止または抑制し、直進と旋回の
切替えが安定し、操作性および走行性能および旋回性能
を安定させる。
【0013】特に、スプリング46を補助するので、直
進用クラッチ38が急に抜けるのを防止でき、好適であ
る。図中、56は油タンク、57はレデュースバルブで
あり、エンジン(図示省略)を始動すると切り替わって
油圧を立ち上げ、いつでも作動させられるようにしてい
る。58は刈取部上下シリンダ、59は直進用クラッチ
38と旋回用クラッチ50を操作するパワステレバーの
位置検出部、60は左右サイドクラッチ15を入り切り
させるシフタを作動させるサイドクラッチ用シリンダ、
61は操縦部(図示省略)に設けた掻込ペダルにより作
動する切替弁であり、掻込ペダルを踏むと、左右サイド
クラッチ15を切り状態にして走行を停止させた状態で
刈取部と脱穀部とを駆動させて、畦際等での刈取と脱穀
作業を行う。即ち、副変速軸5に刈取部に出力する刈取
出力プーリ62を設け、エンジンからの回転を走行用油
圧式主変速装置2を介して刈取部へ伝達する回転と走行
速度とを同期させているが、このままでは、走行を停止
させると、刈取部へ回転伝達できないので、左右サイド
クラッチ15を切り状態にして走行を停止させ、この状
態で走行用油圧式主変速装置2はエンジンの回転を刈取
部と脱穀部とに伝達させて、走行を停止させた状態で刈
取と脱穀作業を行えるようにしている。
【0014】図6は、他の実施例を示したものであり、
前記スプリング46を省略し、外側シリンダ室42と内
側シリンダ室52への油圧回路中に並列に設けた直進用
比例減圧弁54と旋回用比例減圧弁55により、直進用
クラッチ38と旋回用クラッチ50の継脱を油圧制御さ
せる。したがって、旋回用比例減圧弁55および内側シ
リンダ室52はスプリング46の補助として使用しない
ので、一層安定した制御ができ、反応遅れを防止または
抑制し、直進と旋回の切替えが安定し、操作性および走
行性能および旋回性能を安定させる。また、入力軸4と
左右車軸16の回転数差あるいは旋回用クラッチ50の
圧力を常に検出し、また、直進用クラッチ38と旋回用
クラッチ50を操作するパワステレバーの位置を検出し
て、これらの情報(信号)を、制御部にフィードバック
させ、パワステレバーの傾倒角度(操作位置)と実際の
旋回半径が一致するように、直進用比例減圧弁54と旋
回用比例減圧弁55による直進用クラッチ38と旋回用
クラッチ50の制御を修正して、操作追従性を向上さ
せ、制御を安定させる。63は車速センサである。
【0015】図7は、他の実施例を示したものであり、
前記比例減圧弁55とレデュースバルブ57はポンプ出
口直前に配置し、前記旋回用クラッチ50を入りにする
旋回用クラッチ50のストローク分のオイルを予め供給
し、比例減圧弁55を1000msの短い時間で10k
gf/cm からフルの圧力を与えて前記パワステに
よる旋回操作があったときは比例減圧弁55の最大流量
を入れてやり(図8)、その後旋回に必要な必要圧力に
する。この必要圧力とは、そのときの緩旋回と、ブレー
キターンと、スピンターンの旋回態様に対する旋回出力
に応じて予め設定されている。したがって、早い反応が
必要な自動方向制御等のときに、一つの比例減圧弁55
でも応答性を向上させ、2個の旋回用比例減圧弁55を
設けた場合に比し、安価にできる。また、図9は、他の
実施例を示したものであり、前記比例減圧弁55のPポ
ートにオリフィス64を設け、比例減圧弁55へ至る回
路中の油圧を常に一定圧に立てておく、これによりプッ
シュシリンダ60がストロークエンドになってリリーフ
圧(21kgf/cm )まで上がるのを待つことな
く、必要圧力への到達速度を早くする。この比例減圧弁
55のリリーフ圧を常時3〜5Kgf/cm に設定
すると、操作に対する反応作動時間を短縮して、好適で
ある。また、旋回用クラッチ50に一旦入ったオイルを
抜かずに最低必要源のみで維持するので、旋回用クラッ
チ50内の油溜り等によるタイムロスを解消でき、全体
の応答性を向上させる。
【0016】前記のように、差動機構20を制御する旋
回用伝達装置30の直進用クラッチ38と旋回用クラッ
チ50とは、独立して継脱制御するように構成し、旋回
用クラッチ50のディスクの当接(噛み合い)の程度を
変更することにより、緩旋回と、ブレーキターンと、ス
ピンターンと旋回半径を変更するようにし、この旋回用
クラッチ50のディスクの当接の程度を、切替制御する
切替スイッチ66を設けて選択するように構成する(図
10)。したがって、自動方向制御や直進刈取作業中は
切替スイッチ66により緩旋回モードに切替えると、操
作レバーを最大に倒しても緩旋回のままであり、また、
通常の旋回や圃場の条件によりブレーキターンモード
と、スピンターンモードに切替えると、操作レバーを最
大に倒したときの旋回半径をブレーキターンやスピンタ
ーンに固定するように制御を固定でき、操作性を向上さ
せる。前記旋回用比例減圧弁55の油圧回路中に旋回用
比例減圧弁55のCポート側の圧力を抜く切替バルブ6
7を設け(図12)、旋回用比例減圧弁55がコンタミ
等で詰まったような不具合発生時に切替バルブ67によ
り強制的に圧力を抜けるようにしている。旋回用比例減
圧弁55が作動不良時には切替バルブ67により圧力を
抜くことにより、差動機構20を作動できないが、少な
くとも、左右サイドクラッチ15の継脱可能にでき、好
適である。
【0017】図13〜図15は、前記左右サイドクラッ
チ15、直進用クラッチ38および旋回用クラッチ50
を操作するパワステレバー70の実施例であり、パワス
テレバー70の基部はプレート71に固定し、プレート
71の左右側は左リンク杆72と右リンク杆73の先端
に夫々取付け、左リンク杆72と右リンク杆73の基部
は支持体74に取付け、プレート71と左リンク杆72
と右リンク杆73と支持体74とにより4点リンク75
を構成する。支持体74にはポテンショメータ76を設
け、ポテンショメータ76の検出軸77に当接体78を
設け、当接体78にプレート71に設けた当接軸79を
常時当接させて4点リンク75により移動した位置を検
出するように構成する。支持体74は操縦部に設けた支
持用ステー80に取付軸81を介して前後回動自在に取
付ける。以上のように、パワステレバー70は4点リン
ク75により設けているため、パワステレバー70のレ
バー長さに比して傾倒量を大きくでき、その分操作調節
できる範囲が広くなって、旋回における微妙な操作を実
現する。82〜85は4点リンク75を構成する軸であ
る。
【0018】図16〜図18は、前記パワステレバー7
0の他の実施例であり、パワステレバー70の基部を取
付軸86により支持体74に回動自在に取付け、取付軸
86にはギヤ87を設け、支持体74には摺動自在にラ
ック88を設け、ラック88はギヤ87に噛み合せ、ラ
ック88にはストロークセンサ89を取付け、ストロー
クセンサ89により旋回用クラッチ50の接続圧制御を
行う。ギヤ87とラック88によりパワステレバー70
の位置を検出する構成なので、コンパクトに構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミッションケースの展開状態の縦断面略
図。
【図2】 ミッションケースの展開状態の差動機構部
分の縦断面略図。
【図3】 同拡大図。
【図4】 油圧回路図。
【図5】 同一部拡大図。
【図6】 他の実施例の油圧回路一部拡大図。
【図7】 他の実施例の油圧回路一部拡大図。
【図8】 同制御状態概略説明図。
【図9】 他の実施例の油圧回路一部拡大図。
【図10】 切替スイッチの平面図。
【図11】 同制御状態概略説明図。
【図12】 他の実施例の油圧回路一部拡大図。
【図13】 操向レバーの正面図。
【図14】 同平面図。
【図15】 同側面図。
【図16】 操向レバーの他の実施例の平面図。
【図17】 同正面図。
【図18】 同側面図。
【符号の説明】
1…ミッションケース、2…走行用油圧式主変速装置、
3…入力プーリ、4…入力軸、5…副変速軸、6…歯車
群、7…カウンタ軸、8…歯車、10…センター軸、1
0…センターギヤ、12…受動歯車、11…サイドクラ
ッチ軸、15…左右サイドクラッチ、16…車軸、17
…車軸歯車、20…差動機構、21…左右差動出力軸、
22…ケース、23…左右傘歯車、24…軸、25…中
間傘歯車、26…ケース回転受動歯車、31…ケース回
転歯車、32…旋回用中間軸、30…旋回用伝達装置、
32…旋回用中間軸、31…ケース回転歯車、33…内
側ボス、34…直進用入力歯車、35…旋回用カウンタ
軸、36…直進用中間歯車、37…ケーシング、38…
直進用クラッチ、40…ドラム、41…ピストン、42
…外側シリンダ室、44…送油口、43…内側プレー
ト、45…外側プレート、46…スプリング、48…外
側ボス、50…旋回用クラッチ、51…旋回用入力歯
車、52…内側シリンダ室、53…送油口、54…直進
用比例減圧弁、55…旋回用比例減圧弁、56…油タン
ク、57…レデュースバルブ、60…サイドクラッチ用
シリンダ、61…切替弁、62…刈取出力プーリ、64
…オリフィス、66…切替スイッチ、67…切替バル
ブ、70…パワステレバー、71…プレート、72…左
リンク杆、73…右リンク杆、74…支持体、75…4
点リンク、76…ポテンショメータ、77…検出軸、7
8…当接体、79…当接軸、80…支持用ステー、81
…取付軸、86…取付軸、87…ギヤ、88…ラック、
89…ストロークセンサ。
フロントページの続き (72)発明者 松田 善正 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 上村 孝彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 秋山 尚文 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 廣田 幹司 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB07 AB08 BB14 DB04 DB05 DB09 DB17 2B076 AA03 DA02 DB06 DD05 3D052 AA05 BB08 BB09 FF01 GG04 HH01 HH02 HH03 JJ08 JJ14 JJ21 JJ22 JJ23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置の左右車軸への動力伝達を断続
    する左右サイドクラッチ15の左右サイドクラッチギヤ
    間に亘って設けた差動機構20と、該差動機構20に上
    手側から伝達される駆動を旋回時に伝達する旋回用クラ
    ッチ50と、前記差動機構20に上手側から伝達される
    駆動を直進時に前記左右サイドクラッチギヤと同期させ
    るように伝達する直進用クラッチ38とを夫々設け、前
    記左右サイドクラッチ15の何れか一方の切り作動と前
    記差動機構20の駆動によって旋回内側の車軸を正逆に
    無段変速可能に構成した走行装置であって、前記直進用
    クラッチ38と前記旋回用クラッチ50とは、何れか一
    方が切りのとき他方は入りとなるように構成すると共
    に、何れか一方に「切り」の操作出力したとき、他方に
    「入り」の操作出力することができるように、互いに独
    立して制御可能に構成した走行装置の伝動機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記旋回用クラッチ
    50は、前記差動機構20の下手側の回転数または前記
    旋回用クラッチ50の圧力を制御部にフィードバックし
    て、前記直進用クラッチ38と前記旋回用クラッチ50
    を操作するパワステレバーの操作量に対応した所定の旋
    回半径が得られるように制御するように構成した走行装
    置の伝動機構。
JP2002060963A 2002-03-06 2002-03-06 走行装置の伝動機構 Withdrawn JP2003261058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060963A JP2003261058A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 走行装置の伝動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002060963A JP2003261058A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 走行装置の伝動機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003261058A true JP2003261058A (ja) 2003-09-16

Family

ID=28670118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002060963A Withdrawn JP2003261058A (ja) 2002-03-06 2002-03-06 走行装置の伝動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003261058A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034192A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Iseki & Co Ltd 農作業機等の油圧制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034192A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Iseki & Co Ltd 農作業機等の油圧制御装置
JP4715121B2 (ja) * 2004-07-28 2011-07-06 井関農機株式会社 コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11767904B2 (en) Transmission structure and working vehicle
JP4222583B2 (ja) 車輌の走行用トランスミッション
JP5833168B2 (ja) 作業車両の変速装置
JP2009180232A (ja) 無段変速式作業車両
JP2003261058A (ja) 走行装置の伝動機構
JP4513174B2 (ja) コンバインの操向装置
JP3963834B2 (ja) 刈取収穫機の走行伝動構造
JP2008057775A (ja) Hstを備える作業車両
JP2007297050A (ja) 作業機の操向構造
JP2567518B2 (ja) 刈取収穫機の操向操作構造
JP4548579B2 (ja) コンバイン
JPH09315337A (ja) 作業車両の操向装置
JP2000052966A (ja) クローラ式の走行装置
JP2006077811A (ja) 走行用伝動構造
JPH115525A (ja) クローラ式作業車における制動装置
JP2009090785A (ja) 作業車両のトランスミッション
JP4889600B2 (ja) 作業車両の変速装置
JP4292338B2 (ja) コンバイン
JP3963833B2 (ja) 作業車の走行伝動構造
JPH0747973A (ja) 作業車の旋回操作構造
JP2004066859A (ja) 収穫機の駆動構造
JP2011207447A (ja) 収穫機の走行伝動装置
JP2005170252A (ja) 走行車両
JP2004074883A (ja) 作業機の操向構造
JP2004175189A (ja) コンバインの走行伝動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510