JP2003260902A - 自動車用吸振ホイール - Google Patents

自動車用吸振ホイール

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JP2003260902A JP2002061037A JP2002061037A JP2003260902A JP 2003260902 A JP2003260902 A JP 2003260902A JP 2002061037 A JP2002061037 A JP 2002061037A JP 2002061037 A JP2002061037 A JP 2002061037A JP 2003260902 A JP2003260902 A JP 2003260902A
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disc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行時のタイヤの歪を低減してタイヤの転が
り抵抗を削減するとともに、タイヤ接地力の変動を抑制
して、車両の乗り心地と路面追従性とを向上させること
のできる自動車用吸振ホイールを提供する。 【解決手段】 リム11Rを備えた第1のディスク11
と、車両へのホイール取り付け部12Hを備えた第2の
ディスク12とを中空円筒状のゴム部材13により結合
するとともに、上記第1のディスク11と第2ディスク
12とを、表面14Fと裏面14Rに、それぞれ、互い
に作動方向が直交する直動ガイド15,16を配置した
中空円盤状プレート14により結合して、吸振ホイール
10の半径方向の弾性支持を上記ゴム部材13で負担
し、回転方向の支持を上記中空円盤状プレート14によ
って負担するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤを装着する
リムを備えた自動車用ホイールに関するもので、特に、
走行時のタイヤの歪を低減するための自動車用ホイール
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の燃費低減のため、タイヤ
の転がり抵抗削減が求められている。タイヤの転がり抵
抗の主な要因としては、.タイヤが転動する際の変形
(歪)により発生するヒステリシスロスによる損失、
.タイヤと路面との摩擦、.タイヤの空気抵抗、等
が挙げられるが、.の変形によるロスが最も大きいと
いわれている。上記ロスの大きさはトレッドコンパウン
ドの特性にもよるが、タイヤ内圧が下がったときや、荷
重が重くなったときにタイヤの歪が大きくなり、ヒステ
リシスロスが増大する。また、タイヤの種類でも異な
り、偏平なタイヤの方がトレッド部の変形が小さいため
タイヤの転がり抵抗は小さい。そこで、現在では、例え
ば、高空気圧化したタイヤや、タイヤのサイドウォール
部の高さが低いロープロファイルタイヤ等の採用が増加
しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなタイヤはタイヤ上下方向のバネ定数が極めて高
く、また、上記タイヤを装着するホイールの径も大きく
なるため、バネ下質量が増大する。バネ下質量が大きい
と、路面から車体への振動伝達緩和が低減するので、乗
り心地が悪化するだけでなく、凹凸路を走行したときに
はタイヤ接地力の変動が増大して、路面追従性が悪化す
るといった問題点があった。
【0004】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、走行時のタイヤの歪を低減してタイヤの転がり
抵抗を削減するとともに、タイヤ接地力の変動を抑制し
て、車両の乗り心地と路面追従性とを向上させることの
できる自動車用吸振ホイールを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の自動車用吸振ホイールは、リムを備えた第1のディス
クと、この第1のディスクとホイール軸方向に隔てて配
置された、車両へのホイール取り付け部を備えた第2の
ディスクと、上記第1のディスクと第2のディスクとを
結合する弾性部材とを備えるとともに、上記第1のディ
スクと第2のディスクとを、その表面側と裏面側とに、
表面側と裏面側とで互いに作動方向が直交するように配
置された複数の直動ガイドを備えた中空円盤状プレート
により結合したことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載の自動車用吸振ホイール
は、上記直動ガイドを、中空円盤状プレートの周上に、
90°または180°間隔で、かつ、上記プレートの
表,裏の同位置にそれぞれ配置したものである。請求項
3に記載の自動車用吸振ホイールは、上記第1のディス
ク側の全ての直動ガイドの稼動方向を、中空円盤状プレ
ートの径方向に対して45°方向とし、上記第2のディ
スク側の全ての直動ガイドの稼動方向を、上記第1のデ
ィスク側の直動ガイドの稼動方向に対して直交する方向
としたものである。
【0007】また、請求項4に記載の自動車用吸振ホイ
ールは、上記中空円盤状プレート(第1の中空円盤状プ
レート)の径方向内周側に、上記第1の中空円盤状プレ
ートとは表,裏逆に直行ガイドが配置された第2の中空
円盤状プレートを配置し、上記第1のディスクと第2の
ディスクとを、上記第1の中空円盤状プレートと上記第
2の中空円盤状プレートとにより結合したものである。
請求項5に記載の自動車用吸振ホイールは、上記第1の
中空円盤状プレートの質量と第2の中空円盤状プレート
の質量とを等しくしたものである。
【0008】請求項6に記載の自動車用吸振ホイール
は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の自動車用吸
振ホイールにおいて、上記ゴム部材を中空円筒形状とす
るとともに、その軸方向端面をそれぞれ上記第1及び第
2のディスクに接合したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1に係る自
動車用吸振ホイール(以下、吸振ホイールという)10
を示す断面図で、同図において、11はリム11Rを備
えた第1のディスク、12は上記第1のディスク11と
ホイール軸方向に隔てて配置された、車両へのホイール
取り付け部12Hを備えた第2のディスク、13は上記
第1のディスク11と第2のディスク12とを連結する
弾性部材であるゴム部材、14はこのゴム部材13のホ
イール径方向内側に配置された中空円盤状プレートであ
る。この中空円盤状プレート14の表面14F側(第1
のディスク11側)と裏面14R側(第2のディスク1
2側)には、上記表面14F側と裏面14R側の同位置
に、表面14F側と裏面14R側とで互いに作動方向が
直交する直動ガイド15及び直動ガイド16が配置され
ており、上記中空円盤状プレート14は、上記直動ガイ
ド15,16を介して、上記第1のディスク11と第2
のディスク12とを結合する。
【0010】本例においては、上記ゴム部材13を中空
円筒形状とするとともに、その軸方向端面を、第1及び
第2のディスク11,12の互いに対向する面の、上記
中空円盤状プレート14の径方向外側の周縁部にそれぞ
れ接合することにより、上記第1のディスク11と第2
のディスク12とを結合するようにしている。これによ
り、本例の吸振ホイール10は、上記ゴム部材13の半
径方向の剪断応力により、ディスク径方向に対して弾性
支持される。
【0011】また、本例の直動ガイド15は、図2
(a),(b)に示すように、第1のディスク11側の
周上に180°間隔で設けられた、上記第1のディスク
11のラジアル方向に延長する凹部を有する2個のガイ
ド15a,15aと、中空円盤状プレート14の表面1
4F側である第1のディスク11側の周上の、上記ガイ
ド15a,15aに対応する位置に設けられ、上記ガイ
ド15a,15aに係合する凸部を有する2個のガイド
レール15b,15bとにより構成され、上記ガイド1
5a,15aと上記ガイドレール15b,15bとが相
対的にスライドすることにより、第1のディスク11と
中空円盤状プレート14とを互いにディスク径方向に案
内する。なお、ガイド15aの凹部とガイドレール15
bの凸部との間に複数の鋼球を配設することにより、上
記ガイド15aとガイドレール15bとをより円滑にス
ライドさせることができる。また、直動ガイド16は、
図2(a),(c)に示すように、中空円盤状プレート
14の裏面14R側である第2のディスク12側の周上
に、上記ガイドレール15b,15bと直交するよう
に、180°間隔で設けられた2本ガイドレール16
b,16bと、第2のディスク12の周上の、上記ガイ
ドレール16b,16bに対応する位置に設けられた2
つのガイド16a,16aとにより構成され、上記ガイ
ド16a,16aと上記ガイドレール16b,16bと
が相対的にスライドすることにより、第2のディスク1
2と中空円盤状プレート14とを互いにディスク径方向
に案内する。このように、第1のディスク11と中空円
盤状プレート14とは作動方向を揃えた直動ガイド15
により連結され、第2のディスク12と上記中空円盤状
プレート14とは稼動方向が上記直動ガイド15に直交
する直動ガイド16により連結されているので、第1の
ディスク11と第2のディスク12とは回転方向に位相
差を生じずに互いにどの方向にも偏心することが可能と
なる。
【0012】図3は上記吸振ホイール10を回転させた
ときの第1のディスク11、中空円盤状プレート14、
及び、第2のディスク12の動きを示した模式図で、中
心近傍の小丸(○)は中空円盤状プレート14の中心位
置を示している。第1及び第2のディスク11,12
と、互いに作動方向が直交する直動ガイド15,16に
より連結された中空円盤状プレート14は、図3に示す
ように、上記第1及び第2のディスク11,12間で偏
心しながら回転する。これに対して、上記第1のディス
ク11と第2のディスク12とは、それぞれ、上記中空
円盤状プレート14と直動ガイド15,16を介して結
合されているので、第2のディスク12が第1のディス
ク11に対して下方向(あるいは、上方向)には偏心し
て回転するが前後方向には偏心しない。したがって、図
示しない車軸からの回転力を第2のディスク12から第
1のディスク11に効率的に伝達することが可能とな
る。
【0013】このように、本実施の形態1の吸振ホイー
ル10は、リム11Rを備えた第1のディスク11と、
車両へのホイール取り付け部12Hを備えた第2のディ
スク12とを中空円筒状のゴム部材13により結合する
とともに、上記第1のディスク11と第2のディスク1
2とを、表面14Fと裏面14Rに、それぞれ、互いに
作動方向が直交する直動ガイド15,16を配置した中
空円盤状プレート14により結合して、吸振ホイール1
0の半径方向の弾性支持を上記ゴム部材13で負担し、
回転方向の支持を上記中空円盤状プレート14によって
負担するようにしたので、弾性部材であるゴム部材13
により、上,下方向にのみ偏心する吸振ホイール10の
振動を低減することができる。したがって、タイヤ転動
時の変形を低減して、タイヤ接地力の変動を抑制するこ
とができるとともに、車軸からの回転力を効率的に伝達
できるので、車両の乗り心地と路面追従性とを向上させ
ることができる。また、弾性部材である上記ゴム部材1
3には加減速時のトルクは付加されず、車両重量を支え
るためには径方向の弾性支持だけを負担すればよいの
で、ゴム部材13は径方向の弾性支持分のバネ定数だけ
を狙って低めに設定することができ、路面追従性を大幅
に改良することができる。
【0014】実施の形態2.上記実施の形態1では、第
1のディスク11と第2のディスク12とをディスク径
方向に案内する直動ガイド15,16を備えた中空円盤
状プレート14を用いて第1のディスク11と第2のデ
ィスク12とを結合した吸振ホイール10について説明
したが、図4,図5に示すように、それぞれの稼動方向
が第1及び第2のディスク11,12、及び、中空円盤
状プレート14の径方向に対して45°方向となるよう
に直動ガイド21,22を取り付けた吸振ホーイル20
を用いても同様の効果を得ることができる。なお、この
場合にも、上記第2のディスク12側の直動ガイド22
の稼動方向を、上記第1のディスク11側の直動ガイド
21の稼動方向に対して直交するようにする。具体的に
は、図5に示すように、第1のディスク11の周上に、
90°間隔で、径方向に対して45°方向延長する凹部
を有する4個のガイド21aを配置するとともに、中空
円盤状プレート14の上記各ガイド21aに対応する位
置に、上記各ガイド21aに係合する凸部を有する4個
のガイドレール21bを配置する。また、中空円盤状プ
レート14の第2のディスク12側の周上に、上記ガイ
ドレール21bと直交するように、90°間隔で4個の
ガイドレール22bを配置し、第2のディスク12の周
上の、上記各ガイドレール22bに対応する位置に4個
のガイド22aを配置する。
【0015】上記構成において、図示しない車軸から第
2のディスク12を介して第1のディスク11に回転力
が伝達される場合には、各直動ガイド22は中空円盤状
プレート14の軸方向に対して45°方向に配向されて
いるため、図6に示すように、上記中空円盤状プレート
14には周方向に回転する力と径方向に押し広げる力が
作用する。しかしながら、上記中空円盤状プレート14
の上記各直動ガイド22の裏側(第1のディスク11
側)、すなわち、上記各直動ガイド22と同位置には、
上記各直動ガイド22のそれぞれの稼動方向に対して直
交する直動ガイド21が配置されているので、上記中空
円盤状プレート14を径方向に押し広げる力は、上記各
直動ガイド21による径方向に押し広げる力と釣り合っ
て、結果的には回転力のみが第1のディスク11に伝達
される。したがって、直動ガイド21に入力された回転
力は上記中空円盤状プレート14を挿んで第1のディス
ク11に確実に伝達される。このように、本実施の形態
2においても、第1のディスク11と中空円盤状プレー
ト14とは作動方向を揃えた直動ガイド21により連結
され、第2のディスク12と上記中空円盤状プレート1
4とは稼動方向が上記直動ガイド21に直交する直動ガ
イド22により連結されているので、第1のディスク1
1と第2のディスク12とは回転方向に位相差を生じず
に互いにどの方向にも偏心することが可能となる。な
お、上記各直動ガイド21は全ての稼動方向が同じであ
るので、円盤には圧縮と引張り応力が同時には発生せ
ず、全体を径方向に拡張もしくは圧縮する力のみが作用
する。各直動ガイド22も、全ての稼動方向が上記直動
ガイド21の稼動方向と直交するので、円盤には圧縮と
引張り応力が同時には発生しない。また、上記拡張もし
くは圧縮する力は、中空円盤状プレート14を挿んだ両
側のガイドレール21b,22bの両側から伝達される
ので、中空円盤状プレート14の周方向においては荷重
のオフセットがなく、座屈の危険が減少する。また、上
記構成では、各直動ガイド21,22は、中空円盤状プ
レート14を挿んで同位置にあるので、て第1のディス
ク11と第2のディスク12とは常に並行状態を保つこ
とができるので、タイヤに横力が入力された場合のキャ
ンバー・トー変化や操舵に対する応答遅れを生じること
がないという利点を有する。
【0016】実施の形態3.図7は、本発明の実施の形
態3に係る吸振ホイール30を示す断面図で、同図にお
いて、31はリム31Rを備えた第1のディスク、32
は上記第1のディスク31とホイール軸方向に隔てて配
置された、車両へのホイール取り付け部32Hを備えた
第2のディスク、33は上記第1のディスク31と第2
のディスク32とを連結する中空円筒形状のゴム部材、
34はこのゴム部材33のホイール径方向内側に配置さ
れ、その表面34F側と裏面34R側とに、それぞれ互
いに作動方向が直交する直動ガイド35,36を備え、
上記第1のディスク31と第2のディスク32とを結合
する第1の中空円盤状プレート、37は上記第1の中空
円盤状プレート34のホイール径方向内側に配置され、
その表面37F側と裏面37R側とに、上記第1の中空
円盤状プレート34の直動ガイド35,36とは表,裏
逆に配置された直動ガイド38,39を備え、上記第1
のディスク31と第2のディスク32とを結合する第2
の中空円盤状プレートである。上記中空円筒形状のゴム
部材33は、上記実施の形態1,2と同様に、軸方向端
面において、上記第1の中空円盤状プレート34の径方
向の外側である第1及び第2のディスク31,32の互
いに対向する面の周縁部にそれぞれ接合されており、こ
れにより、本例の吸振ホイール30は、上記ゴム部材3
3の半径方向の剪断応力により、ディスク径方向に対し
て弾性支持される。
【0017】直動ガイド35は、図8に示すように、第
1のディスク31の周上に180°間隔で設けられた、
上記第1のディスク31のラジアル方向に延長する凹部
を有する2個のガイド35a,35aと、第1の中空円
盤状プレート34の表面34F側の周上の、上記ガイド
35a,35aに対応する位置に設けられ、上記ガイド
35a,35aに係合する凸部を有する2個のガイドレ
ール35b,35bとにより構成され、第1のディスク
31と第1の中空円盤状プレート34とを互いにディス
ク径方向に案内する。また、直動ガイド36は、第1の
中空円盤状プレート34の裏面34R側の周上に、上記
ガイドレール35b,35bと直交するように、180
°間隔で設けられた2個のガイドレール36b,36b
と、第2のディスク32の周上の、上記ガイドレール3
6b,36bに対応する位置に設けられた2個のガイド
36a,36aとにより構成され、第2のディスク32
と第1の中空円盤状プレート34とを互いにディスク径
方向に案内する。
【0018】一方、直動ガイド38は、上記ガイド35
a,35aのホイール径方向内側の周上に、上記ガイド
35a,35aを90°回転させた方向に、180°間
隔で設けられた、上記第1のディスク31のラジアル方
向に延長する凹部を有する2個のガイド38a,38a
と、第2の中空円盤状プレート37の表面37F側の周
上の、上記ガイド38a,38aに対応する位置に設け
られ、上記ガイド38a,38aに係合する凸部を有す
る2個のガイドレール38b,38bとにより構成さ
れ、直動ガイド39は、第2の中空円盤状プレート37
の裏面37R側の周上に、上記ガイドレール38b,3
8bと直交するように、180°間隔で設けられた2個
のガイドレール39b,39bと、第2のディスク32
の周上の、上記ガイドレール39b,39bに対応する
位置、すなわち、上記ガイド36a,36aのホイール
径方向内側の周上に、上記ガイド36a,36aを90
°回転させた方向に設けられた2個のガイド39a,3
9aとにより構成される。このように、第1のディスク
31と第2のディスク32とは、直動ガイド35,35
とこれに直交する方向に稼動する直動ガイド36,36
とを備えた第1の中空円盤状プレート34と、直動ガイ
ド38,38とこれに直交する方向に稼動する直動ガイ
ド39,39とを備えた第2の中空円盤状プレート37
とにより連結されるので、回転方向に位相差を生じずに
互いにどの方向にも偏心することが可能となる。
【0019】図9(a)〜(c)は上記吸振ホイール3
0を回転させたときの第1のディスク31、中空円盤状
プレート34,37、及び、第2のディスク32の動き
を示した模式図で、第2のディスク32が第1のディス
ク31に対して下方向に偏心したまま時計周りに回転す
る場合、吸振ホイール30が90°ずつ回転すると、外
側にある第1の中空円盤状プレート34は、第1のディ
スク31の軸と第2のディスク32の軸間の中点を中心
にして、下→左→上と偏心したまま時計周りに回転す
る。一方、内側にある第2の中空円盤状プレート37
は、第1のディスク31の軸と第2のディスク32の軸
間の中点を中心にして、上→右→下と偏心したまま時計
周りに回転する。ここで、上記第2の中空円盤状プレー
ト37の質量を第1の中空円盤状プレート34の質量と
同じにすれば、上記第1及び第2の中空円盤状プレート
34,37は、上記のように点対称の方向に偏心したま
ま回転するので、偏心による振動が相殺され、第1のデ
ィスク31と第2のディスク32とは、上下方向にのみ
偏心し前後方向には偏心しない。したがって、図示しな
い車軸からの回転力を第2のディスク32から第1のデ
ィスク31に効率的に伝達することが可能となる。
【0020】また、本例においても、吸振ホイール30
の半径方向の弾性支持をリング状のゴム部材33で負担
し、回転方向の支持を直動ガイド35,36を備えた第
1の中空円盤状プレート34と直動ガイド38,39を
備えた第2の中空円盤状プレート37とによって負担す
るようにしたので、タイヤ転動時の変形を低減して、タ
イヤ接地力の変動を抑制することができるとともに、車
軸からの回転力を効率的に伝達でき、車両の乗り心地と
路面追従性とを向上させることができる。また、上記構
成では、第1及び第2の中空円盤状プレート34,37
の剛性により、第1のディスク31と第2のディスク3
2とは常に並行状態を保つことができるので、タイヤに
横力が入力された場合のキャンバー・トー変化や操舵に
対する応答遅れを生じることがない。
【0021】なお、上記実施の形態3では、第1のディ
スク31と第2のディスク32とを、ディスク径方向に
案内する直動ガイド35,36、及び、直動ガイド3
8,39を備えた中空円盤状プレート34,37を用い
て結合した場合について説明したが、図10に示すよう
に、それぞれの稼動方向が、第1及び第2のディスク3
1,32、及び、中空円盤状プレート34,37の径方
向に対して45°方向となるような、直動ガイド45,
46、及び、直動ガイド48,49を取り付けても同様
の効果を得ることができる。なお、上記直動ガイド4
5,46のガイド45a,46a及びガイドレール45
b,46bの構成、及び、上記直動ガイド48,49の
ガイド48a,49a及びガイドレール48b,48b
の配置及び構成は、上記実施の形態2,3と同様である
ので、その説明を省略する。
【0022】また、上記実施の形態1,2,3では、中
空円盤状プレート14あるいは第1及び第2の中空円盤
状プレート34,37を、中空円筒形状のゴム部材1
3,33のホイール径方向内側に配置した例を示した
が、中空円盤状プレート14,34,37を上記ゴム部
材13,33のホイール径方向外側に配置してもよい。
また、上記例では、中空円筒形状のゴム部材13,33
を用いて第1のディスク11と第2のディスク12、あ
るいは、第1のディスク31と第2のディスク32とを
結合したが、ディスク径方向に伸縮する複数のバネ部材
により結合してもよい。
【0023】<実施例>本発明による吸振ホイールと従
来のホイールにおける接地力の変動レベルを、図11,
図12及び図13の表に示すような、凹凸路走行時の車
両振動モデルにより解析した結果を図14のグラフに示
す。なお、表中のタイヤ・リム重量はホイールディスク
重量を含めたもので、実施例1〜3においては、第2の
ディスクを除いた重量を示す。また、図14において、
横軸は加振周波数(Hz)、縦軸はタイヤ接地力変動
(N)を示し、このタイヤ接地力変動が小さいほど路面
追従性がよく、走行性能に優れている。比較例1は、通
常のタイヤ、ホイールであり、比較例2はタイヤ内圧を
高めた、縦バネ定数が増大したものである。また、比較
例3はリム径が大きなホイールとロープロファイルタイ
ヤの組み合わせである。このような従来のタイヤ、ホイ
ールを有する車両振動モデルとしては、図11に示すよ
うな2自由度のバネ下振動モデルで表わされる。詳細に
は、バネ下質量m1がタイヤの接地面とタイヤ縦バネk1
及びダッシュポットc1により結合され、上記バネ下質
量m1とバネ上質量m2とがサスペンションk2及びダッ
シュポットc2により結合された振動モデルとなる。比
較例2のように、通常のタイヤ(比較例1)に対して縦
バネ定数k1を増加させると、図14に示すように、バ
ネ下共振点付近の10〜20Hzでの周波数帯域におけ
るタイヤ接地力変動レベルが増大し路面追従性が悪化す
る。また、比較例3のように、縦バネ定数k1とタイヤ
・ホイール重量(バネ下質量m1)とがともに増加した
場合には、上記周波数帯域におけるタイヤ接地力変動レ
ベルが更に増大してしまう。
【0024】これに対して、本発明による吸振ホイール
は、リムを備えた第1のディスクと、車両へのホイール
取り付け部を備えた第2のディスクとを直動ガイドを備
えた中空円盤状プレートを用いて結合して、タイヤに入
力する振動を上下方向の振動に変換するとともに、第1
のホイールと第2のホイールとをゴムバネにより連結す
る構成としているので、上記吸振ホイールを有する車両
振動モデルとしては、図12に示すような3自由度のバ
ネ下振動モデルで表わされる。詳細には、タイヤ・リム
質量m1がタイヤの接地面とタイヤ縦バネk1及びダッシ
ュポットc1により結合され、上記タイヤ・リム質量m1
とバネ下質量m2とがリング状ゴムバネk2及びダッシュ
ポットc2により結合され、上記バネ下質量m 2とバネ上
質量m3とがサスペンションk3及びダッシュポットc3
により結合された振動モデルとなる。したがって、実施
例1のように、ホイールを分割し、ゴムバネを挿入して
上記分割したホイールを結合した本発明の吸振ホイール
では、図14のグラフに示すように、上記周波数帯域に
おけるタイヤ接地力変動レベルを通常のタイヤである比
較例1とほぼ同等のレベルに抑制することができる。な
お、上記実施例1では、30〜40Hz近辺でタイヤ接
地力変動レベルが若干増大する。また、実施例2のよう
にゴムバネのバネ定数を下げると、10〜20Hz近辺
のタイヤ接地力変動レベルは更に低減されるが、30〜
40Hz近辺のタイヤ接地力変動レベルが増大する。そ
こで、実施例3のように、ゴムバネのバネ定数を下げた
上で、上記ゴムバネの減衰を大きくとると、10〜20
Hz近辺のタイヤ接地力変動レベルと30〜40Hz近
辺のタイヤ接地力変動レベルとを効果的に下げることが
できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ホイールをリムを備えた第1のディスクと、車両へのホ
イール取り付け部を備えた第2のディスクとの分割し、
これを弾性部材により結合するとともに、上記第1のデ
ィスクのと第2のディスクとを、表面と裏面に互いに作
動方向が直交する複数の直動ガイド配置した中空円盤状
プレートにより結合し、上記弾性部材により吸振ホイー
ルの半径方向を弾性的に支持し、直動ガイドを備えた中
空円盤状プレートによって回転方向を支持するようにし
たので、タイヤ転動時の変形を低減して、タイヤ接地力
の変動を抑制することができるとともに、車軸からの回
転力を効率的に伝達できるので、車両の乗り心地と路面
追従性とを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る吸振ホイールの
構成を示す断面図である。
【図2】 本実施の形態1に係るディスクの結合状態を
示す図である。
【図3】 本実施の形態1に係る吸振ホイールの動作を
示す図である。
【図4】 本実施の形態2に係る吸振ホイールの構成を
示す断面図である。
【図5】 本実施の形態2に係るディスクの結合状態を
示す図である。
【図6】 本実施の形態2に係る吸振ホイールの動作を
示す図である。
【図7】 本実施の形態3に係る吸振ホイールの構成を
示す断面図である。
【図8】 本実施の形態3に係るディスクの結合状態を
示す図である。
【図9】 本実施の形態3に係る吸振ホイールの動作を
示す図である。
【図10】 本発明による吸振ホイールの他の構成を示
す断面図である。
【図11】 従来のホイールの車両振動モデルを示す図
である。
【図12】 本発明の吸振ホイールの車両振動モデルを
示す図である。
【図13】 本発明の吸振ホイールと従来のホイールの
車両振動モデルで設定した質量、バネ定数等の諸定数を
示す表である。
【図14】 タイヤ接地力変動レベルの解析結果を示す
図である。
【符号の説明】 10 自動車用吸振ホイール、11 第1のディスク、
11R リム、12 第2のディスク、12H ホイー
ル取り付け部、13 ゴム部材、14 中空円盤状プレ
ート、15,16 直動ガイド、15a,16a ガイ
ド、15b,16b ガイドレール。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リムを備えた第1のディスクと、この第
    1のディスクとホイール軸方向に隔てて配置された、車
    両へのホイール取り付け部を備えた第2のディスクと、
    上記第1のディスクと第2のディスクとを結合する弾性
    部材とを備えるとともに、上記第1のディスクと第2の
    ディスクとを、その表面側と裏面側とに、表面側と裏面
    側とで互いに作動方向が直交するように配置された複数
    の直動ガイドを備えた中空円盤状プレートにより結合し
    たことを特徴とする自動車用吸振ホイール。
  2. 【請求項2】 上記直動ガイドを、中空円盤状プレート
    の周上に、90°または180°間隔で、かつ、上記プ
    レートの表,裏の同位置にそれぞれ配置したことを特徴
    とする請求項1に記載の自動車用吸振ホイール。
  3. 【請求項3】 上記第1のディスク側の全ての直動ガイ
    ドの稼動方向を、中空円盤状プレートの径方向に対して
    45°方向とし、上記第2のディスク側の全ての直動ガ
    イドの稼動方向を、上記第1のディスク側の直動ガイド
    の稼動方向に対して直交する方向としたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の自動車用吸振ホイー
    ル。
  4. 【請求項4】 上記第1のディスクと第2のディスクと
    を、上記中空円盤状プレートと、上記中空円盤状プレー
    トの径方向内周側に配置された、上記中空円盤状プレー
    トとは表,裏逆に直動ガイドが配置された第2の中空円
    盤状プレートとにより結合したことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の自動車用吸振ホイー
    ル。
  5. 【請求項5】 第1の中空円盤状プレートの質量と第2
    の中空円盤状プレートの質量とを等しくしたことを特徴
    とする請求項4に記載の自動車用吸振ホイール。
  6. 【請求項6】 上記ゴム部材を中空円筒形状とするとと
    もに、その軸方向端面をそれぞれ上記第1及び第2のデ
    ィスクに接合したことを特徴とする請求項1〜請求項5
    のいずれかに記載の自動車用吸振ホイール。
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