JP2005035323A - インホイールモータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】モータが車両バネ下部に対してフローティングマウントされたインホイールモータシステムにおいて、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保する。
【解決手段】中空形状のインホイールモータ3の外周面の、ホイール2のドロップ部分2cに対応する位置に、上記ドロップ部分2cとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみ3pを設けてモータ3の外周面とドロップ部分2cとの間にモータ3が上下動するための空間を確保するとともに、モータ3の内周面のブレーキ装置8に対応する位置に、上記ブレーキ装置8との緩衝を避けるためのくぼみ3qを設けてモータ3の内周面とブレーキ装置8との間にモータ3が上下動するための空間を確保するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】中空形状のインホイールモータ3の外周面の、ホイール2のドロップ部分2cに対応する位置に、上記ドロップ部分2cとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみ3pを設けてモータ3の外周面とドロップ部分2cとの間にモータ3が上下動するための空間を確保するとともに、モータ3の内周面のブレーキ装置8に対応する位置に、上記ブレーキ装置8との緩衝を避けるためのくぼみ3qを設けてモータ3の内周面とブレーキ装置8との間にモータ3が上下動するための空間を確保するようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイレクトドライブホイールを駆動輪とする車両において用いられるインホイールモータシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、足回りにバネ等のサスペンション機構を備えた車両においては、ホイールやナックル、サスペンションアームといったバネ下に相当する部品の質量、いわゆるバネ下質量が大きい程、凹凸路を走行したときにタイヤ接地力変動が増大し、ロードホールディング性が悪化することが知られている。
ところで、電気自動車などのモータによって駆動される車両においては、モータを車輪に内蔵するインホイールモータシステムが採用されつつあるが、従来のインホイールモータでは、モータ部が車両の足回りを構成する部品の一つであるアップライトまたはナックルと呼ばれる部品に接続するスピンドル軸に固定され、モータロータ及びホイールが回転可能な構造となっているため、上記のバネ下質量がインホイールモータの分だけ増加し、その結果、タイヤ接地力変動が増大し、ロードホールディング性が悪化してしまうといった問題点があった(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
そこで、上記のような問題を解決するため、本出願人は、インホイールモータを中空形状のモータとするとともに、上記モータを緩衝部材または緩衝装置を介して車両バネ下部に取付けて、上記モータを車両バネ下部に対してフローティングマウントすることにより、タイヤ接地力変動を大幅に低減して、車両のロードホールディング性を向上させることのできるインホイールモータシステムを提案している(例えば、特許文献4参照)。
図5はその一例を示す図で、中空形状のインホイールモータ3Aのステータ3Sを支持する非回転側ケース3aとナックル5とを、リニアガイド11を介して互いに車両の上下方向に作動方向が限定され、かつ、車両の上下方向に作動するバネ12及びダンパ13により結合されたステータ側プレート14Aとモータサスペンション支持部7に連結されたサスペンション側プレート14Bを備えた粘弾性特性を有するモータサスペンション10によって連結するとともに、上記モータ3Aのロータ3Rを支持する回転側ケース3bとホイール2とを、モータ3Aの回転側ケース3bに取付けられた中空円盤状のモータ側プレート21と、上記プレート21とホイール2間を結合する、表裏で作動方向が直交するように配置された複数個のクロスガイド22とを備えたカップリング機構20により結合する構成としたものである。
これにより、悪路走行では、上記モータ3Aは、ホイール2と、ハブ部4に装着されたブレーキロータ8aとナックル5に装着されたブレーキキャリパ8bとから成るブレーキ装置8との間を上下に振動し、ダイナミックダンパとして機能するため、タイヤの接地性能を向上させることができる。
【0004】
【特許文献1】
特許第2676025号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特表平9−506236号公報(第9−12頁、第1図)
【特許文献3】
特開平10−305735号公報(第3頁、第1図)
【特許文献4】
国際公開第02/83446号パンフレット
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構造では、モータ3Aがホイール2と衝突することなく上下にストロークできる空間が必要であることから、ホイール2の径を大きくする必要があった。しかしながら、ホイール2の径を大きくするとバネ下質量が増大して、悪路走行時のバネ下振動を増加させ、タイヤの接地性を悪化させるので、ホイール2としてはなるべく径の小さいものを用いる必要がある。
また、上記モータ3Aはホイール2とブレーキ装置8との間の空間に位置しているため、ホイール2を小径化するためにはブレーキ径を小さくし、更にモータ径を小さくしないとモータ3Aの上下方向のストロークを十分に確保することが困難であった。その上、ブレーキを小径化すると制動力が低下するという新たな問題が生じる。
ところで、ブレーキ径を変更せずにホイール2を小型化する方法としては、例えば、図6に示すように、インホイールモータ3Aの形状はそのままとし、ホイール2のドロップ部分2cをなくしてその分だけホイール径を小さくすることが考えられる。しかし、上記ホイール2のドロップ部分2cはタイヤ1の組付けに必要不可欠なものであるので、これをなくした場合には、ホイール2を分割構造にするなど、ホイール2の構造を変更する必要がある。ホイール2を分割構造にすると、タイヤ交換時にはホイール2を分解することになるので、タイヤ交換作業が極めて困難となる。また、空気室の容積が小さくなるので、タイヤ1が許容できる負荷能力が実質的に小さくなる恐れもある。
【0006】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、モータが車両バネ下部に対してフローティングマウントされたインホイールモータシステムにおいて、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保するとともに、ホイールの小径化をも可能にするモータ構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータの外周面のホイールのドロップ部分に対応する位置、及び、上記モータの内周面のブレーキ装置に対応する位置の少なくとも一方または両方に、ホイールのドロップ部分あるいはブレーキ装置と上記モータとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみを設けたことを特徴とするものである。これにより、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保することが可能となるだけでなく、ホイールを更に小径化することも可能となる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータとして、モータの一端側の内径または外径、あるいは、内径及び外径が、他端側の内径または外径、あるいは、内径及び外径と異なるモータを搭載したことを特徴とするもので、モータの形状を、上記のような異径モータ形状とすることにより、ホイールのドロップ部分やブレーキ装置とモータとの緩衝を避けることができるので、モータのストロークを十分確保することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインホイールモータシステムにおいて、ホイールのドロップ部分が上記モータの外径の小さい側に配置され、ブレーキ装置が上記モータの内径の小さい側に配置されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本実施の形態に係わるインホイールモータシステムの構成を示す図で、同図において、1はタイヤ、2はリム2aとホイールディスク2bとから成るホイールで、このホイール2のリム2aには、ホイール2の径方向内側に突出するドロップ部分2cが設けられている。また、3は半径方向に対して内側に設けられた非回転側ケース3aに固定されたモータステータ(以下、ステータという)3Sと、半径方向に対して外側に設けられ、軸受け3jを介して上記非回転側ケース3aに対して回転可能に接合された回転側ケース3bに固定されたモータロータ(以下、ロータという)3Rとを備えた中空形状のアウターロータ型のインホイールモータ、4はホイール2とその回転軸において連結されたハブ部、5はサスペンション部材であるストラッド6a及びロアアーム6bに連結されるナックル、7は上記ナックル5の上記ストラッド6a及びロアアーム6b側から上記ハブ部4側にそれぞれ突出するモータサスペンション支持部で、このモータサスペンション支持部7に、上記モータ3をナックル5に対して懸架するモータサスペンション10が装着されている。また、8は上記ハブ部4に装着されたブレーキロータ8aと上記ナックル5に装着されたブレーキキャリパ8bとから成るブレーキ装置、20はモータ3とホイール2とを結合するカップリング機構である。
【0010】
モータサスペンション10は、複数のリニアガイド11と、上記リニアガイド11を介して互いに車両の上下方向に作動方向が限定され、かつ、車両の上下方向に作動するバネ12及びダンパ13により結合された、モータ3の非回転側ケース3aに取付けられたステータ側プレート14Aとモータサスペンション支持部7に取付けられたサスペンション側プレート14Bの2枚のプレートを備えたもので、上記ステータ側プレート14Aとサスペンション側プレート14Bとは上記リニアガイド11により車両上下方向に案内されるとともに、バネ12及びダンパ13により結合されている。したがって、このモータサスペンション10により、減衰力を発生しつつ、インホイールモータ3を上下方向に拘束しつつ、上記モータ3をナックル5に対して懸架することができる。
【0011】
また、カップリング機構20は、モータ3の回転側ケース3bに取付けられた中空円盤状のモータ側プレート21と、上記プレート21とホイール2間を結合する、表裏で作動方向が直交するように配置された複数個のクロスガイド22とを備えている。上記クロスガイド22は、図2に示すように、直交する2軸の直動ガイドを組合わせたもので、上記モータ3側に配置され、モータ側プレート21に装着されるビーム状の部材であるモータ側ガイドレール22Aと、ホイール2に装着されるホイール側ガイドレール22Bと、直方体状の部材の上面及び下面にそれぞれ設けられた、上記ガイドレール22A,22Bをそれぞれ案内する案内溝22a,22bを備えたクロスガイド本体22Cとを備えており、モータ側ガイドレール22Aとホイール側ガイドレール22Bとは、クロスガイド本体22Cの案内溝22a,22bに沿って互いに直交する方向に稼動する。
本例では、図3に示すように、モータ側プレート21とホイール2との間に、上記クロスガイド22を4個等間隔(90°間隔)に配置するとともに、上記各クロスガイド22のモータ側ガイドレール22Aを、その稼動方向が全てロータ3Rの径方向に対して45°方向になるように配置している。したがって、モータ側ガイドレール22Aの稼動方向は全て同方向(45°方向)を向き、ホイール側ガイドレール22Bの全ての稼動方向は、上記モータ側ガイドレール22Aの稼動方向に対してそれぞれ直交する方向となる。
【0012】
上記構成において、インホイールモータ3の回転側ケース3bからの回転力は、まず、モータ側プレート21を介して、モータ側ガイドレール22Aに入力される。このモータ側ガイドレール22Aに入力された周方向の力はクロスガイド本体22C、ホイール側ガイドレール22Bを通して、ホイール2に伝達されホイール2を駆動する。
このとき、クロスガイド本体22Cには、モータ側ガイドレール22Aからの入力とホイール側ガイドレール22Bからの反作用によって、周方向に回転する力と径方向外側に押し出される力とが作用する。
しかし、モータ側ガイドレール22Aとホイール側ガイドレール22Bとは回転する方向に動くが、常に互いに直交した方向を保とうとするため、上記クロスガイド22を径方向外側に押し出そうとする力は、クロスガイド本体22Cの捩れ反力と釣り合う。その結果、複数のクロスガイド22のみで偏心を吸収することができるので、ロータ3Rからのトルクをスムーズにホイール2に伝達させることができる。
【0013】
本例では、ホイール2として、リム2aにタイヤ1を組付けるためのドロップ部分2cが内側(ホイールディスク2b側とは反対側)に形成されたリバースタイプのホイールを使用するとともに、上記中空形状のインホイールモータ3として、非回転側ケース3aの外周面の上記ドロップ部分2cに対応する位置に、上記ドロップ部分2c及びブレーキ装置8(ブレーキロータ8a及びブレーキキャリパ8b)とモータ3との緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみ3p及びくぼみ3qが形成されたものを用いている。これによりホイール2の外径を大きくすることなく、モータ3の外周面と上記ドロップ部分2cとの間にモータ3が上下動するための空間を確保することができるとともに、ホイール2の内径を大きくすることなく、モータ3の内周面とブレーキ装置8との間にモータ3が上下動するための空間を確保することができる。したがって、ホイール径やブレーキ径を小さくすることなく、モータ3の上下方向のストロークを十分に確保することができる。
また、本例では、上記モータ3の外形変更に伴って、インホイールモータ3のロータ3Rとステータ3Sを構成する永久磁石とコイル(コア付きコイル)とを、所定の間隔のエアギャップを隔てて、上記くぼみ3p及びくぼみ3qに沿って、上記非回転側ケース3a及び上記回転側ケース3bの内側にそれぞれ配置するようにしている。これにより、モータ3の容量及び重量を増加させることなく、上記くぼみ3p及びくぼみ3qを形成することができるので、悪路走行時におけるバネ下振動を低減して、タイヤの接地性を向上させることができる。
【0014】
このように、本実施の形態によれば、インホイールモータ3を、弾性特性を有する緩衝装置であるモータサスペンション10を介してナックル5に取付け、上記クロスガイド22を備えたカップリング機構20を介してホイール2に取付けて成るインホイールモータシステムにおいて、上記モータ3の外周面のホイール2のドロップ部分2cに対応する位置に、上記ドロップ部分2cとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみ3pを設けてモータ3の外周面とドロップ部分2cとの間にモータ3が上下動するための空間を確保するとともに、モータ3の内周面のブレーキ装置8に対応する位置に、上記ブレーキ装置8との緩衝を避けるためのくぼみ3qを設けてモータ3の内周面とブレーキ装置8との間にモータ3が上下動するための空間を確保するようにしたので、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータ3のストロークを十分確保することができる。
また、ホイール2を小径化した場合でも、モータ3のストロークを十分に確保することができるので、バネ下質量を更に軽減でき、車両のロードホールディング性を一層向上させることができる。
【0015】
なお、上記実施の形態では、モータ3のホイール2のドロップ部分2cに対応する位置、及び、ブレーキ装置8に対応する位置に、それぞれ、周方向に延長するくぼみ3p,3qを設けるようにしたが、図4に示すように、モータ3Zを、ホイール2のドロップ部分2c側の内径及び外径が小さく、ブレーキ装置8に対応する側の内径及び外径を大きな異型モータとして、ホイール2のドロップ部分2c及びブレーキ装置8と上記モータ3との緩衝を避けるようにすれば、モータ3Zの上下振動のストロークを十分確保することができる。
また、上記モータ3Zは、上記実施の形態のモータ3に比較して、モータの形状・外形をよりコンパクトにすることができるので、モータ質量を低減でき、タイヤの接地性能を更に向上させることができる。
また、上記図1及び図4では、ホイール2の剛性を確保するため、ホイール2のドロップ部分2cが内側に形成されたリバースタイプのホイールを用い、内側のモータ径を小さくしつつ、ブレーキキャリパ8bを外側にオフセットした例について説明したが、これに限るものではなく、逆に、ホイール2のドロップ部分2cを外側に配置し、ブレーキキャリパ8bを内側にオフセットしつつ、外側のモータ径を小径化するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータの外周面のホイールのドロップ部分に対応する位置、及び、上記モータの内周面のブレーキ装置に対応する位置に、それぞれ、ホイールのドロップ部分及びブレーキ装置とモータとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみを設けるようにしたので、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保することができる。これにより、バネ下質量を増加させることなくモータをフローティングマウントできるので、悪路走行時におけるバネ下振動を低減して、タイヤの接地性を向上させることができる。
また、上記モータを、モータの一端側の内径及び外径が他端側の内径及び外径と異なる異型モータとすることにより、ホイールのドロップ部分及びブレーキ装置とモータとの緩衝を避けるようにすれば、モータの形状・外形をよりコンパクトにすることができるとともに、モータのストロークを十分確保することができるので、タイヤの接地性能を更に向上させることができる。
なお、この場合には、ホイールのドロップ部分が上記モータの外径の小さい側に配置され、ブレーキ装置が上記モータの内径の小さい側に配置されていることが、モータの形状・外形をよりコンパクトにする上で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるインホイールモータシステムの構成を示す縦断面図である。
【図2】本実施の形態に係わるクロスガイドの構成を示す図である。
【図3】本実施の形態に係わるクロスガイドの配置を示す図である。
【図4】本発明によるインホイールモータシステムの他の構成を示す縦断面図である。
【図5】従来の、モータを車両バネ下部に対してフローティングマウントしたインホイールモータシステムの構成を示す図である。
【図6】従来の、モータを車両バネ下部に対してフローティングマウントしたインホイールモータシステムの他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 タイヤ、2 ホイール、2a リム、2b ホイールディスク、
2c ホイールのドロップ部分、3,3A インホイールモータ、
3R モータロータ、3S モータステータ、3a 非回転側ケース、
3b 回転側ケース、3j 軸受け、3p,3q くぼみ、4 ハブ部、
5 ナックル、6a ストラッド、6b ロアアーム、
7 モータサスペンション支持部、8 ブレーキ装置、8a ブレーキロータ、
8b ブレーキキャリパ、10 モータサスペンション、11 リニアガイド、
12 バネ、13 ダンパ、14A ステータ側プレート、
14B サスペンション側プレート、20 カップリング機構、
21 モータ側プレート、22 クロスガイド、22A モータ側ガイドレール、22B ホイール側ガイドレール、22C クロスガイド本体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイレクトドライブホイールを駆動輪とする車両において用いられるインホイールモータシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、足回りにバネ等のサスペンション機構を備えた車両においては、ホイールやナックル、サスペンションアームといったバネ下に相当する部品の質量、いわゆるバネ下質量が大きい程、凹凸路を走行したときにタイヤ接地力変動が増大し、ロードホールディング性が悪化することが知られている。
ところで、電気自動車などのモータによって駆動される車両においては、モータを車輪に内蔵するインホイールモータシステムが採用されつつあるが、従来のインホイールモータでは、モータ部が車両の足回りを構成する部品の一つであるアップライトまたはナックルと呼ばれる部品に接続するスピンドル軸に固定され、モータロータ及びホイールが回転可能な構造となっているため、上記のバネ下質量がインホイールモータの分だけ増加し、その結果、タイヤ接地力変動が増大し、ロードホールディング性が悪化してしまうといった問題点があった(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
そこで、上記のような問題を解決するため、本出願人は、インホイールモータを中空形状のモータとするとともに、上記モータを緩衝部材または緩衝装置を介して車両バネ下部に取付けて、上記モータを車両バネ下部に対してフローティングマウントすることにより、タイヤ接地力変動を大幅に低減して、車両のロードホールディング性を向上させることのできるインホイールモータシステムを提案している(例えば、特許文献4参照)。
図5はその一例を示す図で、中空形状のインホイールモータ3Aのステータ3Sを支持する非回転側ケース3aとナックル5とを、リニアガイド11を介して互いに車両の上下方向に作動方向が限定され、かつ、車両の上下方向に作動するバネ12及びダンパ13により結合されたステータ側プレート14Aとモータサスペンション支持部7に連結されたサスペンション側プレート14Bを備えた粘弾性特性を有するモータサスペンション10によって連結するとともに、上記モータ3Aのロータ3Rを支持する回転側ケース3bとホイール2とを、モータ3Aの回転側ケース3bに取付けられた中空円盤状のモータ側プレート21と、上記プレート21とホイール2間を結合する、表裏で作動方向が直交するように配置された複数個のクロスガイド22とを備えたカップリング機構20により結合する構成としたものである。
これにより、悪路走行では、上記モータ3Aは、ホイール2と、ハブ部4に装着されたブレーキロータ8aとナックル5に装着されたブレーキキャリパ8bとから成るブレーキ装置8との間を上下に振動し、ダイナミックダンパとして機能するため、タイヤの接地性能を向上させることができる。
【0004】
【特許文献1】
特許第2676025号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特表平9−506236号公報(第9−12頁、第1図)
【特許文献3】
特開平10−305735号公報(第3頁、第1図)
【特許文献4】
国際公開第02/83446号パンフレット
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような構造では、モータ3Aがホイール2と衝突することなく上下にストロークできる空間が必要であることから、ホイール2の径を大きくする必要があった。しかしながら、ホイール2の径を大きくするとバネ下質量が増大して、悪路走行時のバネ下振動を増加させ、タイヤの接地性を悪化させるので、ホイール2としてはなるべく径の小さいものを用いる必要がある。
また、上記モータ3Aはホイール2とブレーキ装置8との間の空間に位置しているため、ホイール2を小径化するためにはブレーキ径を小さくし、更にモータ径を小さくしないとモータ3Aの上下方向のストロークを十分に確保することが困難であった。その上、ブレーキを小径化すると制動力が低下するという新たな問題が生じる。
ところで、ブレーキ径を変更せずにホイール2を小型化する方法としては、例えば、図6に示すように、インホイールモータ3Aの形状はそのままとし、ホイール2のドロップ部分2cをなくしてその分だけホイール径を小さくすることが考えられる。しかし、上記ホイール2のドロップ部分2cはタイヤ1の組付けに必要不可欠なものであるので、これをなくした場合には、ホイール2を分割構造にするなど、ホイール2の構造を変更する必要がある。ホイール2を分割構造にすると、タイヤ交換時にはホイール2を分解することになるので、タイヤ交換作業が極めて困難となる。また、空気室の容積が小さくなるので、タイヤ1が許容できる負荷能力が実質的に小さくなる恐れもある。
【0006】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、モータが車両バネ下部に対してフローティングマウントされたインホイールモータシステムにおいて、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保するとともに、ホイールの小径化をも可能にするモータ構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータの外周面のホイールのドロップ部分に対応する位置、及び、上記モータの内周面のブレーキ装置に対応する位置の少なくとも一方または両方に、ホイールのドロップ部分あるいはブレーキ装置と上記モータとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみを設けたことを特徴とするものである。これにより、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保することが可能となるだけでなく、ホイールを更に小径化することも可能となる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータとして、モータの一端側の内径または外径、あるいは、内径及び外径が、他端側の内径または外径、あるいは、内径及び外径と異なるモータを搭載したことを特徴とするもので、モータの形状を、上記のような異径モータ形状とすることにより、ホイールのドロップ部分やブレーキ装置とモータとの緩衝を避けることができるので、モータのストロークを十分確保することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインホイールモータシステムにおいて、ホイールのドロップ部分が上記モータの外径の小さい側に配置され、ブレーキ装置が上記モータの内径の小さい側に配置されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本実施の形態に係わるインホイールモータシステムの構成を示す図で、同図において、1はタイヤ、2はリム2aとホイールディスク2bとから成るホイールで、このホイール2のリム2aには、ホイール2の径方向内側に突出するドロップ部分2cが設けられている。また、3は半径方向に対して内側に設けられた非回転側ケース3aに固定されたモータステータ(以下、ステータという)3Sと、半径方向に対して外側に設けられ、軸受け3jを介して上記非回転側ケース3aに対して回転可能に接合された回転側ケース3bに固定されたモータロータ(以下、ロータという)3Rとを備えた中空形状のアウターロータ型のインホイールモータ、4はホイール2とその回転軸において連結されたハブ部、5はサスペンション部材であるストラッド6a及びロアアーム6bに連結されるナックル、7は上記ナックル5の上記ストラッド6a及びロアアーム6b側から上記ハブ部4側にそれぞれ突出するモータサスペンション支持部で、このモータサスペンション支持部7に、上記モータ3をナックル5に対して懸架するモータサスペンション10が装着されている。また、8は上記ハブ部4に装着されたブレーキロータ8aと上記ナックル5に装着されたブレーキキャリパ8bとから成るブレーキ装置、20はモータ3とホイール2とを結合するカップリング機構である。
【0010】
モータサスペンション10は、複数のリニアガイド11と、上記リニアガイド11を介して互いに車両の上下方向に作動方向が限定され、かつ、車両の上下方向に作動するバネ12及びダンパ13により結合された、モータ3の非回転側ケース3aに取付けられたステータ側プレート14Aとモータサスペンション支持部7に取付けられたサスペンション側プレート14Bの2枚のプレートを備えたもので、上記ステータ側プレート14Aとサスペンション側プレート14Bとは上記リニアガイド11により車両上下方向に案内されるとともに、バネ12及びダンパ13により結合されている。したがって、このモータサスペンション10により、減衰力を発生しつつ、インホイールモータ3を上下方向に拘束しつつ、上記モータ3をナックル5に対して懸架することができる。
【0011】
また、カップリング機構20は、モータ3の回転側ケース3bに取付けられた中空円盤状のモータ側プレート21と、上記プレート21とホイール2間を結合する、表裏で作動方向が直交するように配置された複数個のクロスガイド22とを備えている。上記クロスガイド22は、図2に示すように、直交する2軸の直動ガイドを組合わせたもので、上記モータ3側に配置され、モータ側プレート21に装着されるビーム状の部材であるモータ側ガイドレール22Aと、ホイール2に装着されるホイール側ガイドレール22Bと、直方体状の部材の上面及び下面にそれぞれ設けられた、上記ガイドレール22A,22Bをそれぞれ案内する案内溝22a,22bを備えたクロスガイド本体22Cとを備えており、モータ側ガイドレール22Aとホイール側ガイドレール22Bとは、クロスガイド本体22Cの案内溝22a,22bに沿って互いに直交する方向に稼動する。
本例では、図3に示すように、モータ側プレート21とホイール2との間に、上記クロスガイド22を4個等間隔(90°間隔)に配置するとともに、上記各クロスガイド22のモータ側ガイドレール22Aを、その稼動方向が全てロータ3Rの径方向に対して45°方向になるように配置している。したがって、モータ側ガイドレール22Aの稼動方向は全て同方向(45°方向)を向き、ホイール側ガイドレール22Bの全ての稼動方向は、上記モータ側ガイドレール22Aの稼動方向に対してそれぞれ直交する方向となる。
【0012】
上記構成において、インホイールモータ3の回転側ケース3bからの回転力は、まず、モータ側プレート21を介して、モータ側ガイドレール22Aに入力される。このモータ側ガイドレール22Aに入力された周方向の力はクロスガイド本体22C、ホイール側ガイドレール22Bを通して、ホイール2に伝達されホイール2を駆動する。
このとき、クロスガイド本体22Cには、モータ側ガイドレール22Aからの入力とホイール側ガイドレール22Bからの反作用によって、周方向に回転する力と径方向外側に押し出される力とが作用する。
しかし、モータ側ガイドレール22Aとホイール側ガイドレール22Bとは回転する方向に動くが、常に互いに直交した方向を保とうとするため、上記クロスガイド22を径方向外側に押し出そうとする力は、クロスガイド本体22Cの捩れ反力と釣り合う。その結果、複数のクロスガイド22のみで偏心を吸収することができるので、ロータ3Rからのトルクをスムーズにホイール2に伝達させることができる。
【0013】
本例では、ホイール2として、リム2aにタイヤ1を組付けるためのドロップ部分2cが内側(ホイールディスク2b側とは反対側)に形成されたリバースタイプのホイールを使用するとともに、上記中空形状のインホイールモータ3として、非回転側ケース3aの外周面の上記ドロップ部分2cに対応する位置に、上記ドロップ部分2c及びブレーキ装置8(ブレーキロータ8a及びブレーキキャリパ8b)とモータ3との緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみ3p及びくぼみ3qが形成されたものを用いている。これによりホイール2の外径を大きくすることなく、モータ3の外周面と上記ドロップ部分2cとの間にモータ3が上下動するための空間を確保することができるとともに、ホイール2の内径を大きくすることなく、モータ3の内周面とブレーキ装置8との間にモータ3が上下動するための空間を確保することができる。したがって、ホイール径やブレーキ径を小さくすることなく、モータ3の上下方向のストロークを十分に確保することができる。
また、本例では、上記モータ3の外形変更に伴って、インホイールモータ3のロータ3Rとステータ3Sを構成する永久磁石とコイル(コア付きコイル)とを、所定の間隔のエアギャップを隔てて、上記くぼみ3p及びくぼみ3qに沿って、上記非回転側ケース3a及び上記回転側ケース3bの内側にそれぞれ配置するようにしている。これにより、モータ3の容量及び重量を増加させることなく、上記くぼみ3p及びくぼみ3qを形成することができるので、悪路走行時におけるバネ下振動を低減して、タイヤの接地性を向上させることができる。
【0014】
このように、本実施の形態によれば、インホイールモータ3を、弾性特性を有する緩衝装置であるモータサスペンション10を介してナックル5に取付け、上記クロスガイド22を備えたカップリング機構20を介してホイール2に取付けて成るインホイールモータシステムにおいて、上記モータ3の外周面のホイール2のドロップ部分2cに対応する位置に、上記ドロップ部分2cとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみ3pを設けてモータ3の外周面とドロップ部分2cとの間にモータ3が上下動するための空間を確保するとともに、モータ3の内周面のブレーキ装置8に対応する位置に、上記ブレーキ装置8との緩衝を避けるためのくぼみ3qを設けてモータ3の内周面とブレーキ装置8との間にモータ3が上下動するための空間を確保するようにしたので、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータ3のストロークを十分確保することができる。
また、ホイール2を小径化した場合でも、モータ3のストロークを十分に確保することができるので、バネ下質量を更に軽減でき、車両のロードホールディング性を一層向上させることができる。
【0015】
なお、上記実施の形態では、モータ3のホイール2のドロップ部分2cに対応する位置、及び、ブレーキ装置8に対応する位置に、それぞれ、周方向に延長するくぼみ3p,3qを設けるようにしたが、図4に示すように、モータ3Zを、ホイール2のドロップ部分2c側の内径及び外径が小さく、ブレーキ装置8に対応する側の内径及び外径を大きな異型モータとして、ホイール2のドロップ部分2c及びブレーキ装置8と上記モータ3との緩衝を避けるようにすれば、モータ3Zの上下振動のストロークを十分確保することができる。
また、上記モータ3Zは、上記実施の形態のモータ3に比較して、モータの形状・外形をよりコンパクトにすることができるので、モータ質量を低減でき、タイヤの接地性能を更に向上させることができる。
また、上記図1及び図4では、ホイール2の剛性を確保するため、ホイール2のドロップ部分2cが内側に形成されたリバースタイプのホイールを用い、内側のモータ径を小さくしつつ、ブレーキキャリパ8bを外側にオフセットした例について説明したが、これに限るものではなく、逆に、ホイール2のドロップ部分2cを外側に配置し、ブレーキキャリパ8bを内側にオフセットしつつ、外側のモータ径を小径化するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータの外周面のホイールのドロップ部分に対応する位置、及び、上記モータの内周面のブレーキ装置に対応する位置に、それぞれ、ホイールのドロップ部分及びブレーキ装置とモータとの緩衝を避けるための、周方向に延長するくぼみを設けるようにしたので、ブレーキの小径化やホイールを分割構造にすることなく、モータのストロークを十分確保することができる。これにより、バネ下質量を増加させることなくモータをフローティングマウントできるので、悪路走行時におけるバネ下振動を低減して、タイヤの接地性を向上させることができる。
また、上記モータを、モータの一端側の内径及び外径が他端側の内径及び外径と異なる異型モータとすることにより、ホイールのドロップ部分及びブレーキ装置とモータとの緩衝を避けるようにすれば、モータの形状・外形をよりコンパクトにすることができるとともに、モータのストロークを十分確保することができるので、タイヤの接地性能を更に向上させることができる。
なお、この場合には、ホイールのドロップ部分が上記モータの外径の小さい側に配置され、ブレーキ装置が上記モータの内径の小さい側に配置されていることが、モータの形状・外形をよりコンパクトにする上で好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるインホイールモータシステムの構成を示す縦断面図である。
【図2】本実施の形態に係わるクロスガイドの構成を示す図である。
【図3】本実施の形態に係わるクロスガイドの配置を示す図である。
【図4】本発明によるインホイールモータシステムの他の構成を示す縦断面図である。
【図5】従来の、モータを車両バネ下部に対してフローティングマウントしたインホイールモータシステムの構成を示す図である。
【図6】従来の、モータを車両バネ下部に対してフローティングマウントしたインホイールモータシステムの他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 タイヤ、2 ホイール、2a リム、2b ホイールディスク、
2c ホイールのドロップ部分、3,3A インホイールモータ、
3R モータロータ、3S モータステータ、3a 非回転側ケース、
3b 回転側ケース、3j 軸受け、3p,3q くぼみ、4 ハブ部、
5 ナックル、6a ストラッド、6b ロアアーム、
7 モータサスペンション支持部、8 ブレーキ装置、8a ブレーキロータ、
8b ブレーキキャリパ、10 モータサスペンション、11 リニアガイド、
12 バネ、13 ダンパ、14A ステータ側プレート、
14B サスペンション側プレート、20 カップリング機構、
21 モータ側プレート、22 クロスガイド、22A モータ側ガイドレール、22B ホイール側ガイドレール、22C クロスガイド本体。
Claims (3)
- 車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータの外周面のホイールのドロップ部分に対応する位置、及び、上記モータの内周面のブレーキ装置に対応する位置の少なくとも一方または両方に、それぞれ周方向に延長するくぼみを設けたことを特徴とするインホイールモータシステム。
- 車輪部に設けられた中空形状のダイレクトドライブモータのステータ側が、粘弾性特性を有する緩衝装置を介して車両の足回り部品に対して支持されたインホイールモータシステムにおいて、上記モータとして、モータの一端側の内径または外径、あるいは、内径及び外径が、他端側の内径または外径、あるいは、内径及び外径と異なるモータを搭載したことを特徴とするインホイールモータシステム。
- ホイールのドロップ部分が上記モータの外径の小さい側に配置され、ブレーキ装置が上記モータの内径の小さい側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインホイールモータシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003197352A JP2005035323A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | インホイールモータシステム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003197352A JP2005035323A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | インホイールモータシステム |
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JP2005035323A true JP2005035323A (ja) | 2005-02-10 |
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ID=34207529
Family Applications (1)
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JP2003197352A Pending JP2005035323A (ja) | 2003-07-15 | 2003-07-15 | インホイールモータシステム |
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JP (1) | JP2005035323A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008168804A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Mazda Motor Corp | 車両用駆動装置の配設構造 |
JP2008168803A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-24 | Mazda Motor Corp | 車両用駆動装置の配設構造 |
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2003
- 2003-07-15 JP JP2003197352A patent/JP2005035323A/ja active Pending
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