JP2003260738A - テープに軟質樹脂を取り付ける方法 - Google Patents

テープに軟質樹脂を取り付ける方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】軟質樹脂をテープに安定的に取り付ける方法を
提供する。 【構成】テープ(10)に硬質樹脂(11)を成型し、
この成型体に少なくとも1つの穴(17)を設ける第1
工程と、前記硬質樹脂の上から軟質樹脂(12)を被覆
する第2工程とからなる。硬質樹脂にさらに突起を設け
てもよい。この突起はテープの長さ方向の第1の線状突
起(15)と、それに垂直方向の第2の線状突起(1
6)から構成するのが好ましい。このようにして得られ
た製品は例えばファスナの引き手として使用することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープや紐(本明細
書では、単に「テープ」という)に軟質の樹脂を取り付
ける方法に関する。この方法は、例えばファスナの引き
手、ストラップの束ね部分、テープの端止め、紐の端止
めなどに利用可能である。以下の説明では、ファスナの
引き手を例にして説明する。
【0002】
【従来の技術】ファスナの引き手などでは、テープに対
して引き手となる樹脂成型体を取り付ける必要がある。
樹脂は、指に対する感触がよいという理由で軟質樹脂が
好まれる。しかし、軟質樹脂をテープに直接取り付ける
と、両者の接合が不十分なため引っ張りに対して弱いも
のになりがちであった。そのため、引き手がぐらついた
り、テープからすっぽ抜けたりすることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この問題を
解決するために行われたもので、テープに軟質の樹脂を
安定的に取り付ける新規な方法を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段とその実施態様】本発明の
方法は、第1の観点では、テープ上に硬質樹脂を成型
し、この成型体に少なくとも1つの穴を設ける第1工程
と、前記硬質樹脂の上から軟質樹脂を被覆する第2工程
とからなることを特徴とする。
【0005】テープは、どのようなものでもよく、例え
ば天然繊維又は合成繊維からなる織物や編物、合成樹脂
からなる細幅シートである。天然繊維としては、綿、
麻、生糸、羊毛などがあり、合成樹脂としては、ナイロ
ン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、アセテ
ート、レーヨンなどがある。
【0006】第1,第2工程で使用する硬質樹脂および
軟質樹脂の種類は特に制限されない。硬質樹脂として
は、例えば、スチレン系ポリマー、ポリカーボネート、
ポリプロピレン、硬質の熱可塑性エラストマー(例えば
スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、
ポリエステル系エラストマー)などの硬質で強靭な樹脂
があげられる。軟質樹脂としては、スチレン系、オレフ
ィン系、ポリエステル系の熱可塑性エラストマーなどが
例示される。
【0007】硬質樹脂に穴を設けるのは、第2工程にお
いて軟質樹脂がそこを埋めることにより、両者の接合を
強くするためである。同様の目的で、硬質樹脂には穴だ
けではなく、突起も合わせて設けるのが好ましい。突起
はテープの長さ方向の第1の線状突起と、それに垂直方
向の第2の線状突起を設けるのが、軟質樹脂の移動を阻
止する上で好ましい。
【0008】軟質樹脂は硬質樹脂を完全に被覆してしま
うのではなく、部分的に露出していてもよい。そのよう
にすることにより、硬質樹脂と軟質樹脂の色彩を変えて
おけば、2色の樹脂を付着させたテープが得られる。
【0009】第2の観点では、本発明の方法は、テープ
を硬化処理すると共に少なくとも1つの穴を設ける第1
工程と、前記硬化処理したテープ上から軟質樹脂を被覆
する第2工程とからなることを特徴とする。
【0010】テープは、どのようなものでもよく、例え
ば天然繊維又は合成繊維からなる織物や編物、合成樹脂
からなる細幅シートである。天然繊維としては、綿、
麻、生糸、羊毛などがあり、合成樹脂としては、ナイロ
ン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、アセテ
ート、レーヨンなどがある。
【0011】テープを硬化処理する方法は、テープの素
材に応じて、例えば超音波加工、高周波加工、加熱処
理、薬品含浸処理などがあげられる。
【0012】第2工程で使用する軟質樹脂の種類は特に
制限されない。スチレン系、オレフィン系、ポリエステ
ル系の熱可塑性エラストマーなどを例示することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例
を説明する。
【0014】第1実施例 図1(a)は、これから樹脂を取り付けようとするテー
プ末端の斜視図である。図1(b)は、第1工程として
硬質樹脂11を取り付けた状態のテープ末端10の斜視
図である。図1(c)は、第2工程として軟質樹脂12
を硬質樹脂11の上に被覆した状態のテープ末端の斜視
図である。図2は、図1(b)の断面図である。図3
は、図1(c)の断面図である。
【0015】図1(b)及び図2に示すように、第1工
程として、ポリエチレンの織物であるテープ末端10
に、インサート成型により、硬質樹脂11が取り付けら
れる。硬質樹脂は、ポリカーボネートである。この成型
体は、テープを包む基礎部分13と、この基礎部分から
前方に伸びる台形状の延長部分14と、この延長部分上
に形成されたテープの長さ方向に伸びる2本の第1の線
状突起15と、前記基礎部分上に設けられた、前記第1
の線状突起に垂直方向に延びる第2の線状突起16から
なる。
【0016】延長部分14にはテープの厚み方向に貫通
した少なくとも1個の穴17(図面では1個)が設けら
れている。第1,第2の線状部分15,16はそれぞれ
テープの表裏2方向に伸びている。
【0017】この硬質樹脂11からなる成型体の上に、
第2工程として、射出成型により軟質樹脂12が取り付
けられる。軟質樹脂12は、ポリエステル系の熱可塑性
エラストマーである。軟質樹脂12は前記硬質樹脂11
の上に覆い被さるように成形される。そのとき、硬質樹
脂の穴17と突起15,16も軟質樹脂により埋められ
る。ただし、第2線状部分16だけは軟質樹脂12を被
覆した後でも頂部が表面に露出している。硬質樹脂は
赤、軟質樹脂は黒に着色していたので、第2線状部分1
6だけが赤く、残りは黒色の2色の引き手となつた。
【0018】硬質樹脂の穴17を軟質樹脂12で埋める
ことにより、両者は分離することがなくなる。また、硬
質樹脂の第1の線状突起15を軟質樹脂12で包むこと
により、軟質樹脂がテープ垂直方向に移動することが抑
制される。また、硬質樹脂の第2の線状突起16を軟質
樹脂12で包むことにより、軟質樹脂がテープ方向に移
動することが抑制される。
【0019】この実施例はファスナの引き手なので、指
でつまみやすいように先端に行くほど太くなっている。
また、滑りにくくするために表面に細かな凹凸18が付
けられている。
【0020】第2実施例 図4(a)は、これから樹脂を取り付けようとするテー
プ末端の斜視図である。 図4(b)は、第1工程とし
て、これから樹脂を取り付けようとするテープ末端20
を加工した状態の斜視図である。図4(c)は、第2工
程として軟質樹脂を加工したテープ末端の上に被覆した
状態の斜視図である。
【0021】第1工程ではナイロンシートであるテープ
末端20を超音波加工により硬化させ、圧縮、穴開け、
突起形成を行う。圧縮部分21では縦横共に圧縮され、
そこに少なくとも1つの穴22が開けられ、少なくとも
1つの突起23(図面では2つ)が形成される。
【0022】このように加工したテープ末端の上に、第
2工程として、射出成型により軟質樹脂12aが取り付
けられる。軟質樹脂12aは、スチレン系の熱可塑性エ
ラストマーである。軟質樹脂は硬化処理したテープ末端
20の上に覆い被さるように成形される。そのとき、テ
ープ末端の穴22と突起23も軟質樹脂により埋められ
る。
【0023】テープ末端の穴22を軟質樹脂で埋めるこ
とにより、テープ末端と軟質樹脂はたとえ軟質材料であ
っても分離することはなくなる。また、テープ末端の突
起を軟質樹脂で包むことにより、軟質樹脂が移動するこ
とが抑制される。
【0024】この実施例もファスナの引き手なので、指
でつまみやすいように先端に行くほど太くなっている。
また、滑りにくくするために表面に細かな凹凸18aが
付けられている。
【0025】第2実施例は、第1実施例から硬化樹脂を
使用する工程を省略し、その代わりにテープ末端を硬化
処理して少なくとも1つの穴を設けている。第2実施例
の製品は、第1実施例の製品と比べて強度は落ちるが、
あまり強度が求められないようなものではこれで充分で
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、第1工程として、少な
くとも1つの穴を設けた硬質樹脂を成型するか、また
は、テープ末端を硬化処理して少なくとも1つの穴を設
け、第2工程で軟質樹脂を被覆する。
【0027】第1工程で製造した穴を第2工程の軟質樹
脂が埋めるので、テープに安定的に軟質樹脂が取り付け
られる。また、第1工程で製造した突起が樹脂の移動を
阻止するので、テープに安定的に軟質樹脂が取り付けら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、これから樹脂を取り付けようとす
るテープ末端の斜視図である。(b)は、第1工程とし
て硬質樹脂を取り付けた状態のテープ末端の斜視図であ
る。(c)は、第2工程として軟質樹脂を硬質樹脂の上
に被覆した状態のテープ末端の斜視図である。
【図2】 図1(b)の断面図である。
【図3】 図1(c)の断面図である。
【図4】 (a)は、これから樹脂を取り付けようとす
るテープ末端の斜視図である。(b)は、第1工程とし
てテープ末端を加工した状態の斜視図である。(c)
は、第2工程として軟質樹脂を加工したテープ末端の上
に被覆した状態の斜視図である。
【符号の説明】
10 テープ末端 11 硬質樹脂 12 軟質樹脂 12a 軟質樹脂 13 基礎部分 14 延長部分 15 第1の線状突起 16 第2の線状突起 17 穴 18 凹凸 18a 凹凸 20 テープ末端 21 圧縮部分 22 穴 23 突起
フロントページの続き Fターム(参考) 3B098 CC07 4F211 AD24 AG03 AG28 TA08 TC20 TC22 TD02 TD13 TN82 TN86 TN87 4F213 AA04 AA24 AA45 AD16 AG23 AH07 AJ08 WA05 WA15 WA33 WA38 WA39 WA43 WA53 WA92 WB01 WB11 WB21 WC01 WC05 WE16 WF01 WF05 WF06 WK01 WK03 WW01 WW06 WW15 WW21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ(10)に硬質樹脂(11)を成
    型し、この成型体に少なくとも1つの穴(17)を設け
    る第1工程と、 前記硬質樹脂(11)の上から軟質樹脂(12)を被覆
    する第2工程と、からなることを特徴とする、テープに
    軟質樹脂を取り付ける方法。
  2. 【請求項2】 硬質樹脂成型体(11)にさらに少なく
    とも1つの突起(15,16)を設ける請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 前記突起がテープの長さ方向の第1の線
    状突起(15)と、それに垂直方向の第2の線状突起
    (16)からなる請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 テープを硬化処理すると共に少なくとも
    1つの穴(22)を設ける第1工程と、 前記硬化処理したテープ(20)上から軟質樹脂(12
    a)を被覆する第2工程とからなることを特徴とする、
    テープに軟質樹脂を取り付ける方法。
  5. 【請求項5】 硬化処理したテープ(20)上にさらに
    少なくとも1つの突起(23)を設ける請求項4記載の
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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