JP2003260285A - ミシン部品およびミシン部品の製造方法 - Google Patents

ミシン部品およびミシン部品の製造方法

Info

Publication number
JP2003260285A
JP2003260285A JP2002063884A JP2002063884A JP2003260285A JP 2003260285 A JP2003260285 A JP 2003260285A JP 2002063884 A JP2002063884 A JP 2002063884A JP 2002063884 A JP2002063884 A JP 2002063884A JP 2003260285 A JP2003260285 A JP 2003260285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disulfide compound
needle bar
sliding
sewing machine
sliding surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002063884A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiho O
性宝 応
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2002063884A priority Critical patent/JP2003260285A/ja
Publication of JP2003260285A publication Critical patent/JP2003260285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被摺動部材と摺動部材とが互いに摺動する摺
動面に良好な潤滑性を与えることによって、摺動面の摩
耗および焼き付きを防止することができ、無給油化を図
ることのできるミシン部品およびミシン部品の製造方法
を提供すること。 【解決手段】 針棒1の摺動面1aと針棒メタル2の摺
動面とに、該摺動面1aを覆うようにして二硫化化合物
を含む二硫化化合物層7を形成する。二硫化化合物は摺
動面1aの内部に拡散されることによって拡散層10を
形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被摺動部材と、こ
の被摺動部材に沿って摺動しながら移動し得る摺動部材
とのうちの少なくとも一方の部材の摺動面の表面に、該
表面を覆うようにして二硫化化合物を含む二硫化化合物
層が形成されたミシン部品およびミシン部品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高速、高荷重で、スライド移動や
回転移動等をする部品(被摺動部材、摺動部材)どうし
が摩擦しながら接触する部分(摩擦接触部分)を多く持
つ工業用ミシンの駆動部は、主に、軸と軸受けから構成
されている。そして、軸と軸受けの構成は、金属材料ど
うしの組み合わせが一般的であり、金属材料どうしの焼
き付きや異常摩耗(例えば、フレッチング摩耗)が発生
しないように潤滑油を供給する構成とする場合が多い。
工業用ミシンの摩擦接触部分へ潤滑油を供給する時に
は、潤滑油は摩擦接触部分での摩擦に伴う発熱によって
も劣化するので、給油手段を設けて潤滑油を強制的に給
油する必要がある。強制給油手段としては、例えば、潤
滑油を貯めておくためのオイルパンと、潤滑油を汲み上
げるためのポンプと、摩擦接触部分へと潤滑油を供給す
るための配油経路などを備える。このような構成によれ
ば、ポンプによりオイルパンから潤滑油を汲み上げると
ともに配油経路を経由して、各摩擦接触部分に潤滑油を
循環させて供給することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、摩擦接触部
分に潤滑油を供給する上述の構成のミシンにおいては、
例えば、潤滑油の供給量が多くなってしまった場合に
は、高速で動作する針棒の上下往復運動の際や、天秤の
揺動運動や針棒クランクロッドの回転運動の際に、潤滑
油が周辺に飛び散ったりする可能性が皆無であるとはい
えなかった。また逆に、潤滑油の供給量が少なくなって
しまった場合には、摩擦接触部分の異常摩耗や焼き付き
が生じる可能性が皆無であるとはいえなかった。
【0004】さらに、上述のように、摩擦接触部分に潤
滑油を供給するための給油手段を備えるものとすると、
ミシンの部品点数が増加することになり、製造負荷の増
加やコストアップにつながるばかりでなく、ミシンの重
量の増加にもつながることになり、ミシンの摩擦接触部
分の無給油化が要請されていた。
【0005】そこで、無給油化を図るために、摩擦接触
部分の摩擦面となる金属材料表面にコーティング処理
(例えば、TiN、DLC等のセラミックス皮膜、潤滑
用のMoS2、テフロン(登録商標)コーティング被
膜)を施す構成とする試みや、含油焼結合金材や耐摩耗
性樹脂系材料やCFRP(炭素繊維強化樹脂)部材を用
いた構成とする試みがなされている。
【0006】しかしながら、金属材料表面への前記コー
ティングは、長期間の使用により、コーティングが摩耗
したり剥がれたりして効果を失ってしまう恐れがあっ
た。また、従来の耐摩耗性樹脂材料は一般に熱膨張係数
が大きいために、スライド移動や回転移動等に伴って発
生する熱による変形が大きくなってしまった。また、従
来の含油焼結合金材を用いた場合では、その性質上、長
尺な薄肉の部品、例えば、針棒、ルーパー抱きのような
シャフト部品等に成形することができなかった。したが
って、以上のように工業用ミシンの摩擦摺動部分の無給
油化を、十分に図ることはできていなかった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、被摺動部材と摺動部材とが互いに摺動する摺動面に
良好な潤滑性を与えることによって、摺動面の摩耗およ
び焼き付きを防止することができ、無給油化を図ること
のできるミシン部品およびミシン部品の製造方法を提供
することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば、図1、図2(a)〜(c)、
図3(a)〜(c)に示すように、被摺動部材(例えば、針棒
メタル2)と、この被摺動部材に沿って摺動しながら移
動し得る摺動部材(例えば、針棒1)とのうちの少なく
とも一方の部材の摺動面1aに、該摺動面を覆うように
して二硫化化合物を含む二硫化化合物層7が形成されて
おり、前記摺動面の内部に二硫化化合物が拡散されるこ
とによって拡散層10を形成していることを特徴とす
る。
【0009】前記被摺動部材および摺動部材としては、
例えば、アルミニウム等の非鉄金属材料またはセラミッ
クコーティング等の無機材料、銅材や鋼材等の金属材料
を用いることができる。前記鋼材としては、ニッケル、
クロム、モリブデン鋼やクロムモリブデン鋼、さらに、
これら鋼材に浸炭窒化したもの等を使用することができ
る。また、摺動部材および被摺動部材とは、ミシンの駆
動部に用いられている軸と軸受けが挙げられる。この場
合には、軸と軸受けの形状や動作は限定されるものでは
なく、例えば、軸の動作は軸の方向に沿った方向に往復
して直線的にスライド移動をする動作や、軸の中心に沿
って回転移動する動作、スライド移動を伴いながら回転
移動する動作を含む。なお、ミシンの駆動部の軸と軸受
けとしては、例えば、針棒1と針棒メタル2(図1参
照)、送り軸31、送り軸前メタル32、送り軸後メタ
ル33(図6(a)参照)、釜軸41、釜軸メタル42、
ギア43(図6(b)参照)、上ルーパー抱き51、上ル
ーパーガイド52、上ルーパーガイド支え53(図6
(c)参照)等が挙げられる。
【0010】請求項1の発明によれば、前記被摺動部材
と前記摺動部材とのうちの少なくとも一方の部材の摺動
面に、該摺動面を覆うようにして二硫化化合物層が形成
されており、前記摺動面の内部に二硫化化合物が拡散さ
れることによって拡散層を形成しているので、二硫化化
合物の自己潤滑性によって、前記摺動面の摩擦係数が小
さくなり、摺動面における耐焼き付き性を向上させるこ
とができる。また、摺動部材が被摺動部材に沿って摺動
し摩擦接触する際の摩耗量を低減することができ、発熱
も少なく抑えることができ、よって発熱による部材の変
形も防止することができる。また、前記拡散層が形成さ
れているので、二硫化化合物層と部材との間の密着性が
向上する。さらに、長期間の使用により二硫化化合物層
が摩耗してきた場合でも、この拡散層によって潤滑性を
保持することができる。したがって、従来のように強制
給油を必要とせずに、摺動面に良好な潤滑性を与えるこ
とができ、よって摺動面の摩耗および焼き付きを防止す
ることができ、無給油化を図ることができる。また、こ
のように強制給油手段(例えば、配油経路、オイルパ
ン、ポンプ等)を設ける必要がないので、ミシンの部品
点数を削減でき、ミシンの軽量化および製造負荷の低減
を図れ、さらには製造コスト削減に寄与することができ
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のミシン
部品において、前記二硫化化合物は、二硫化モリブデン
または二硫化タングステンであることを特徴とする。
【0012】なお、二硫化モリブデンは二硫化タングス
テンよりも潤滑性に優れており、さらにグリースとの相
性に優れている。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記二硫化
化合物は、二硫化モリブデンまたは二硫化タングステン
であるので、摺動面に高い潤滑性を与えることができ、
よって、耐摩耗性や耐焼き付き性を向上させることがで
きる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のミシン部品において、前記拡散層の厚さは、0.1μ
m〜15μmであることを特徴とする。
【0015】前記拡散層10の厚さを0.1μm〜15
μmとしたのは、二硫化化合物粒10aを噴射する噴射
速度に限界があるので、拡散層10の厚さが最大で15
μm程度となってしまうためであり、拡散層10の厚さ
を0.1μmより小さくすると、拡散層10の厚さが薄
くなりすぎてしまい、拡散層10による効果を得るのが
困難となるためである。
【0016】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前
記拡散層の厚さは、0.1μm〜15μmであるので、
長期間の使用によって摩耗したりすることもなく、摺動
面における潤滑性を最も高めることができる。
【0017】請求項4の発明は、例えば、図1、図2
(a)〜(c)、図3(a)〜(c)に示すように、請求項1〜3の
いずれかに記載のミシン部品において、前記二硫化化合
物層の表面に、グリース8が塗布されていることを特徴
とする。
【0018】グリースは、潤滑剤の中でも適度な粘性を
有し、特に保持性に優れているものである。
【0019】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、前記二硫化化合物層の表面にグリースが塗布されて
いるので、前記二硫化化合物層中の二硫化化合物と相性
に優れたグリースが長期的に保持され、耐摩耗性や耐焼
き付き性が向上され、よって、摺動面における長期間の
潤滑を可能とすることができる。また、グリースは安価
であるので、処理コストを削減することができるととも
にその処理も簡単である。
【0020】請求項5の発明は、例えば、図1、図2
(a)〜(c)、図3(a)〜(c)に示すように、請求項1〜4の
いずれかに記載のミシン部品において、前記被摺動部材
と前記摺動部材とのうちの前記二硫化化合物層および拡
散層が形成された部材は、該部材の摺動面に被膜9が形
成されており、この被膜に、該被膜を覆うようにして前
記二硫化化合物層が形成され、かつ、二硫化化合物が前
記被膜の内部に拡散されていることを特徴とする。
【0021】前記被膜は、NiP、NiB、NiW、C
r、硬質Cr、TiN、CrNを無電解めっき法によっ
て形成されるセラミックス膜のように硬質あるいは自己
潤滑材料を周知のめっき法によって形成される被膜であ
る。
【0022】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこ
と、前記二硫化化合物層および拡散層が形成された部材
は、該部材の摺動面に被膜が形成されており、この被膜
に前記二硫化化合物層および拡散層が形成されているの
で、前記被膜によって、前記摺動面に高い潤滑性を与え
ることができ、よって、耐摩耗性や耐焼き付き性をより
一層向上させることができる。
【0023】請求項6の発明は、被摺動部材と、この被
摺動部材に沿って摺動しながら移動し得る摺動部材との
うちの少なくとも一方の部材の摺動面に、二硫化化合物
粒10aを高速で噴射させて、前記摺動面の内部に拡散
させることによって拡散層を形成するとともに、前記摺
動面を前記二硫化化合物粒で覆うことによって二硫化化
合物層を形成することを特徴とする。
【0024】前記二硫化化合物粒の粒径は、例えば、約
20μm〜200μmとすることが好ましい。
【0025】請求項6の発明によれば、前記被摺動部材
と前記摺動部材とのうちの少なくとも一方の部材の摺動
面に、二硫化化合物粒を高速で噴射させて、前記摺動面
に二硫化化合物層および拡散層を形成するので、二硫化
化合物の自己潤滑性によって、前記摺動面の摩擦係数が
小さくなり、摺動面における耐焼き付き性を向上させる
ことができる。また、摺動部材が被摺動部材に沿って摺
動し摩擦接触する際の摩耗量を低減することができ、発
熱も少なく抑えることができ、よって発熱による部材の
変形も防止することができる。また、前記拡散層が形成
されているので、二硫化化合物層と部材との間の密着性
が向上する。さらに、長期間の使用により二硫化化合物
層が摩耗してきた場合でも、この拡散層によって潤滑性
を保持することができる。したがって、従来のように強
制給油を必要とせずに、摺動面に良好な潤滑性を与える
ことができ、よって摺動面の摩耗および焼き付きを防止
することができ、無給油化を図ることができる。また、
このように強制給油手段(例えば、配油経路、オイルパ
ン、ポンプ等)を設ける必要がないので、ミシンの部品
点数を削減でき、ミシンの軽量化および製造負荷の低減
を図れ、さらには製造コスト削減に寄与することができ
る。さらに、前記二硫化化合物層および拡散層は、摺動
面に二硫化化合物粒を高速で噴射させることによって形
成するので、イオンプレーティング処理することのでき
ないメタルの内径にも、噴射装置のノズルを小さくする
ことによって容易に前記二硫化化合物層および拡散層を
形成することができる。
【0026】請求項7の発明は、請求項6記載のミシン
部品の製造方法において、前記被摺動部材と前記摺動部
材とのうちの前記二硫化化合物層および拡散層を形成す
る部材の摺動面に、被膜を形成した後に、該被膜に二硫
化化合物粒を高速で噴射することを特徴とする。
【0027】請求項7の発明によれば、請求項6と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記二硫化
化合物層および拡散層を形成する部材の摺動面に、被膜
を形成した後に、該被膜に二硫化化合物粒を高速で噴射
するので、前記被膜によって、前記摺動面に高い潤滑性
を与えることができ、よって、耐摩耗性や耐焼き付き性
をより一層向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明に係るミシン部品の摺動部
は、被摺動部材と、この被摺動部材に沿って摺動しなが
ら移動し得る摺動部材とから構成されている。なお、本
発明の実施の形態では、前記摺動部材を被縫製物に対す
る縫製動作を行う針棒に適用し、前記被摺動部材を針棒
が摺動可能に挿通される針棒メタルに適用した場合につ
いて説明する。図1は、針棒と針棒メタルとの斜視図、
図2(a)は、針棒の要部を示す側面図、(b)は、図2(a)
における針棒の側断面図、図2(c)は、図2(b)における
針棒の拡大側断面図である。
【0029】図1に示すように、ミシンの針棒駆動部
は、針棒1、針棒メタル2、針駆動リンク3、針駆動腕
4、針駆動リンクピン5,5とを備えている。前記針駆
動リンク3の上端部には、上下方向に揺動する針駆動腕
4の先端が針駆動リンクピン5によって連結され、針駆
動リンク3の下端部には、針棒1の上端部が針駆動リン
クピン5によって連結されている。そして、針棒1の下
端部が針棒メタル2に摺動可能に挿通されている。な
お、針棒1の最高移動速度は約4.0m/秒以上となっ
ている。
【0030】前記針棒1は、クロムモリブデン鋼鋼材等
の炭素を含有した金属を母材6としており、この母材6
を棒状の形状に加工した後、浸炭焼き入れおよび焼き戻
しを行うことによって形成されている。このため、針棒
1内部の炭素が外周面近傍に含浸されており、これによ
って針棒1の外周面近傍部位は高い硬度となっている。
母材としてクロムモリブデン鋼鋼材を用いる場合は、こ
の母材をSCM415とすると良い。また、針棒メタル
2も同様にして、クロムモリブデン鋼鋼材を母材として
いる。
【0031】前記針棒1および針棒メタル2の母材6と
して、モリブデン鋼鋼材を使用したが、鋼材としては、
ニッケル、クロム等も使用することができる。さらに、
針棒1および針棒メタル2は、鋼材に限らず、例えば、
アルミニウム等の非鉄金属材料またはセラミックコーテ
ィング等の無機材料、銅材の金属材料等も用いることが
できる。
【0032】また、図2(a),(b)に示すように、針棒1
の外周面のうちの、針棒1が上下動した際に針棒メタル
2と接触する摺動面1aに、該摺動面1aを覆う二硫化化
合物層7が形成されている。そして、摺動面1aの内部
に二硫化化合物が拡散されることによって拡散層10を
形成している。つまり、図2(c)に示すように、針棒1
を構成する母材6の結晶6aの隙間に二硫化化合物粒1
0aが浸透している。一方、図示しないが、針棒メタル
2の内周面のうちの、針棒1が上下動した際に針棒1と
接触する摺動面にも、該摺動面を覆う二硫化化合物層が
形成されている。そして、針棒1と同様に、摺動面の内
部に二硫化化合物が拡散することによって拡散層を形成
している。これら針棒1および針棒メタル2に形成され
た二硫化化合物層7は、ほぼ平滑面とされている。
【0033】前記二硫化化合物としては、例えば、二硫
化モリブデンや二硫化タングステン等が挙げられる。前
記二硫化化合物層7および拡散層10は、後述するよう
に針棒1の摺動面1aおよび針棒メタル2の摺動面に、
二硫化モリブデン粒や二硫化タングステン粒等の二硫化
化合物粒10aを高速で噴射させることによって形成さ
れる。前記二硫化化合物層7の厚さは0.1μm〜2μ
mであり、拡散層10の厚さは0.1μm〜15μmで
ある。
【0034】ここで、拡散層10の厚さを0.1μm〜
15μmとしたのは、噴射速度に限界があるので、拡散
層10の厚さが最大で15μm程度となってしまうため
であり、拡散層10の厚さを0.1μmより小さくする
と、拡散層10の厚さが薄くなりすぎてしまい、拡散層
10による効果を得るのが困難となるためである。
【0035】また、二硫化化合物層7の表面にはグリー
ス8が均一となるように塗布されている。
【0036】次に、変形例を図3(a)〜(c)に基づいて説
明する。なお、上記実施の形態と同一の構成について
は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。図3
(a)は、針棒の要部を示す側面図、図3(b)は、図3(a)
における針棒の側断面図、図3(c)は、図3(b)における
針棒の拡大側断面図である。針棒1の摺動面1aおよび
針棒メタル2の摺動面には被膜9が形成されている。そ
して、この被膜9に、該被膜9を覆うようにして二硫化
化合物層7が形成され、かつ、二硫化化合物が被膜9お
よび摺動面1aの内部に拡散されることによって拡散層
10が形成されている。前記被膜9は、例えば、Ni
P、NiB、NiW、Cr、硬質Cr、TiN、CrN
等を無電解めっき法によって形成されるセラミックス膜
である。また、母材6がアルミニウム材の場合には、前
記被膜9を硬質陽極酸化膜とすることが好ましい。硬質
陽極酸化膜とすることによって硬質陽極酸化膜の表面に
クラックができ易く、このクラックに二硫化化合物粒1
0aが浸透し易くなるためである。
【0037】次に、前記ミシン部品の製造方法について
図2(a)〜(c)を参照して説明する。ここでは、針棒1の
製造方法についてのみ説明するが、針棒メタル2も同様
の製造方法で製造することができる。まず、SCM41
5等の炭素を含む鋼材を棒状に加工し、浸炭焼き入れお
よび焼き戻しを行うことによって針棒1を形成する。こ
のとき、針棒1の内部の炭素が外周面側に含浸されるの
で針棒1の表面硬度を強化し、摺動の際の耐摩耗性を向
上することができる。
【0038】そして、針棒1の摺動面1aに、粒径が2
0μ〜200μmの、二硫化モリブデン粒や二硫化タン
グステン粒等の二硫化化合物粒10aを、通常のショッ
トピーニングで使用されているショットよりも微細なシ
ョットで、圧縮空気に乗せてノズルから噴射させ、およ
そ200m/sec〜300m/secの高速で打ち付けて、
二硫化化合物粒10a中の二硫化化合物の一部を摺動面
1aの内部に拡散させることによって拡散層10を形成
するとともに、摺動面1aを二硫化化合物粒10aで覆う
ことによって二硫化化合物層7を形成する。この場合、
針棒1の外周面全体に二硫化化合物粒10aを噴射させ
ても良いし、針棒1の外周面のうちの針棒メタル2との
摺動面1aのみに噴射させても良い。このように高速で
噴射することによって内部圧縮応力を高めるだけでな
く、針棒1表面の組織変化、つまり、熱処理効果を出す
ことができる。
【0039】なお、拡散層10の厚さは、母材6あるい
は噴射速度によって異なる。すなわち、例えば、針棒1
の母材6が鉄材やセラミックスの場合は0.1μ〜2μ
mであり、銅材の場合は0.1μm〜5μmであり、ア
ルミニウムやプラスチックの場合は0.1〜15μmと
なる。
【0040】ここで、二硫化化合物粒10aの粒径を2
0μm〜200μmとしたのは、200μmより大きく
すると、二硫化化合物粒10aの質量が大きくなり、噴
射されることによって針棒1に衝突した際に、力が分散
し衝突エネルギーが小さくなり、針棒1の表面が荒れて
しまう等の不具合が生じることがあるためである。一
方、20μmより小さくすると、二硫化化合物粒10a
の質量が小さすぎるため、噴射時に二硫化化合物粒10
aがホップしてしまい、噴射方向が定まらなくなってし
まうためである。
【0041】また、噴射速度を200m/sec〜300
m/secとしたのは、二硫化化合物粒10aの一部を、針
棒1を構成する母材6の結晶6aの隙間に浸透させ易
く、よって、針棒1の表面から内部側に所定範囲に渡っ
て拡散層10および二硫化化合物層7を適正に形成する
ことができるためである。
【0042】このように針棒1の摺動面1aに二硫化化
合物層7および拡散層10を形成した後に、さらに二硫
化化合物層7にグリース8を塗布する。グリース8は、
二硫化モリブデンや二硫化タングステン等を含む二硫化
化合物層7との相性に優れているので、グリース8が長
期的に保持され耐摩耗性や耐焼き付き性が向上され、強
制給油を必要としない接触部分が構成される。なお、グ
リース8は、潤滑油の中でも適度な粘性を有し、添加さ
れた部分において保持性に優れ、より長期間の潤滑を可
能とするものである。
【0043】次に、上記変形例におけるミシン部品の製
造方法について図3(a)〜(c)を参照して説明する。前記
製造方法と異なる点は、二硫化化合物粒10aを打ち付
ける前に、針棒1に対して被膜9を形成することであ
る。すなわち、針棒1の摺動面1aに、例えば、Ni
P、NiB、NiW、Cr、硬質Cr、TiN、CrN
等を無電解めっき法によってセラミック膜(被膜)9を
形成する。これによって、二硫化化合物粒10a中の二
硫化化合物の一部を被膜9および摺動面1aの内部に拡
散させることによって拡散層10を形成するとともに、
被膜9を二硫化化合物粒10aで覆うことによって二硫
化化合物層7を形成する。そして、さらに二硫化化合物
層7にグリース8を塗布する。
【0044】以下、実施例を示し、本発明の効果を明ら
かにする。本実施例では、針棒1や針棒メタル2をオー
バーロックミシンに使用し無給油で長時間の実機運転を
行い、その際の針棒1の耐久時間について、本発明例
1,2と比較例1,2とを比較した。図4は、ミシンの
回転数を6300rpmとした際の、針棒の耐久試験結
果を示すグラフである。
【0045】(本発明例1)母材がSCM415であ
り、表面に二硫化モリブデンを含む二硫化化合物層およ
び拡散層が形成されている。また、二硫化化合物層には
グリースが塗布されている。 (本発明例2)母材がSCM415であり、表面に硬質
Crによる被膜が形成され、この被膜に二硫化モリブデ
ンを含む二硫化化合物層および拡散層が形成されてい
る。また、二硫化化合物層にはグリースが塗布されてい
る。 (比較例1)母材がSCM415であり、表面にグリー
スが塗布されている。 (比較例2)母材がSCM415であり、表面に硬質C
rによる被膜が形成されている。また、被膜にはグリー
スが塗布されている。
【0046】ここで、耐久時間とは、針棒と針棒メタル
とが焼き付くことによって互いに動かなくなるまでの時
間を意味しているが、本発明例1,2においては、グラ
フに示す耐久時間では焼き付きが起こらなかった。した
がって、本発明例1,2の実際の耐久時間は、それぞれ
グラフに示す耐久時間よりも長いと考えられる。
【0047】図4から明らかなように、本発明例1,2
に係る針棒の耐久時間は約1500時間以上であるの
で、比較例1,2に係る針棒に比して耐久時間が長いこ
とから、母材の表面に形成された硬質Cr等の被膜や二
硫化化合物層および拡散層による効果が認められる。ま
た、本発明例1と比較例2とを比較した際に、二硫化化
合物層および拡散層が形成された本発明例1は、硬質C
r等の被膜が形成された比較例2に比して耐久時間が長
いことから、被膜による効果よりも二硫化化合物層およ
び拡散層による効果の方が大きいことが認められる。
【0048】以上の実施例からも分かるように本発明の
実施の形態によれば、針棒1の摺動面1aと針棒メタル
2の摺動面に、それぞれ該摺動面1aを覆うようにして
二硫化化合物層7が形成されており、摺動面1aの内部
に二硫化化合物が拡散されることによって拡散層10を
形成しているので、二硫化化合物層7と針棒1や二硫化
化合物層7と針棒メタル2との間の密着性が向上する。
また、長期間の使用により二硫化化合物層7が摩耗して
きた場合でも、拡散層10によって長期間潤滑性を保持
することができる。したがって、強制給油を必要とせず
に、それぞれの摺動面1aに良好な潤滑性を与えること
ができ、よって摺動面1aの摩耗および焼き付きを防止
することができ、無給油化を図ることができる。
【0049】また、二硫化化合物層7および拡散層10
は、摺動面1aに二硫化化合物粒10aを高速で噴射させ
ることによって形成するので、イオンプレーティング処
理することのできないメタルの内径にも、噴射装置のノ
ズルを小さくすることによって容易に二硫化化合物層7
および拡散層10を形成することができる。
【0050】二硫化化合物層7の表面にグリース8が塗
布されているので、グリース8が長期的に保持され耐摩
耗性や耐焼き付き性が向上され、よって、摺動面1aに
おける長期間の潤滑を可能とすることができる。また、
グリース8は安価であるので、処理コストを削減するこ
とができるとともにその処理も簡単である。
【0051】また、針棒1や針棒メタル2の摺動面1a
に被膜9が形成されており、この被膜9に二硫化化合物
層7および拡散層10が形成されているので、この被膜
9によって摺動面1aに高い潤滑性を与えることがで
き、よって、耐摩耗性や耐焼き付き性をより一層向上さ
せることができる。
【0052】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変
更可能である。例えば、本発明の実施の形態では、前記
摺動部材や被摺動部材として、図1に示す針棒1や針棒
メタル2を適用して説明したが、例えば、図5(a),(b)
に示すように、針棒に2つの針棒メタルが挿通される場
合にも適用することができる。すなわち、図5(a)に示
すように、針棒11に針棒抱き12が挿通され、針棒1
1の下端部に針棒下メタル13、上端部に針棒上メタル
14が挿通されている。そして、これら針棒11、針棒
抱き12、針棒下メタル13、針棒上メタル14に上述
した被膜9、拡散層10、二硫化化合物層7、グリース
8の表面処理が施されている。
【0053】図5(b)では、針棒21に針棒抱き22が
挿通され、この針棒抱き22が挿通された針棒21の下
端部に針棒上メタル23、針棒下メタル24が順に挿通
されている。そして同様にして、針棒21、針棒抱き2
2、針棒上メタル23、針棒下メタル24にも、被膜
9、拡散層10、二硫化化合物層7、グリース8の表面
処理が施されている。
【0054】また、摺動部材や被摺動部材は、針棒1や
針棒メタル2に適用するだけでなく、例えば、図6(a)
に示すように、送り軸31、送り軸前メタル32、送り
軸後メタル33に適用しても良い。さらに、図6(b)に
示すように、釜軸41、釜軸メタル42、ギア43に適
用しても良いし、図6(c)に示すように、上ルーパー抱
き51、上ルーパーガイド52、上ルーパーガイド支え
53に適用しても良い。
【0055】また、例えば、本発明の実施の形態では、
摺動部材である針棒1の摺動面1aと、被摺動部材であ
る針棒メタル2の摺動面とに、それぞれ被膜9、拡散層
10、二硫化化合物層7、グリース8の表面処理を施し
たが、これら針棒1と針棒メタル2とのうちの少なくと
も一方の摺動面1aに上述した表面処理を施せば良く、
針棒1のみに表面処理を施しても良いし、針棒メタル2
のみに表面処理を施しても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、前記被摺動部材と前記
摺動部材とのうちの少なくとも一方の部材の摺動面に、
該摺動面を覆うようにして二硫化化合物層が形成されて
おり、前記摺動面の内部に二硫化化合物が拡散されるこ
とによって拡散層を形成しているので、この拡散層によ
って長期間潤滑性を保持することができる。したがっ
て、強制給油を必要とせずに、摺動面に良好な潤滑性を
与えることができ、よって摺動面の摩耗および焼き付き
を防止することができ、無給油化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すためのもので、針棒
と針棒メタルとの斜視図である。
【図2】同、(a)は、針棒の要部を示す側面図、(b)は、
(a)における針棒の側断面図、(c)は、(b)における針棒
の拡大側断面図である。
【図3】変形例を示すためのもので、(a)は、針棒の要
部を示す側面図、(b)は、(a)における針棒の側断面図、
(c)は、(b)における針棒の拡大側断面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すためのもので、針棒
の耐久試験結果を示すグラフである。
【図5】同、(a),(b)は、針棒、針棒上メタル、針棒下
メタルの斜視図である。
【図6】同、(a)は、送り軸、送り軸前メタル、送り軸
後メタルの斜視図、(b)は、釜軸、釜軸メタル、ギアの
斜視図、(c)は、上ルーパー抱き、上ルーパーガイド、
上ルーパガイド支えの斜視図である。
【符号の説明】
1 摺動部材(針棒) 1a 摺動面 2 被摺動部材(針棒メタル) 7 二硫化化合物層 8 グリース 9 被膜 10 拡散層 10a 二硫化化合物粒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被摺動部材と、この被摺動部材に沿って
    摺動しながら移動し得る摺動部材とのうちの少なくとも
    一方の部材の摺動面に、該摺動面を覆うようにして二硫
    化化合物を含む二硫化化合物層が形成されており、 前記摺動面の内部に二硫化化合物が拡散されることによ
    って拡散層を形成していることを特徴とするミシン部
    品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のミシン部品において、 前記二硫化化合物は、二硫化モリブデンまたは二硫化タ
    ングステンであることを特徴とするミシン部品。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のミシン部品にお
    いて、 前記拡散層の厚さは、0.1μm〜15μmであること
    を特徴とするミシン部品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のミシン
    部品において、 前記二硫化化合物層の表面に、グリースが塗布されてい
    ることを特徴とするミシン部品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のミシン
    部品において、 前記被摺動部材と前記摺動部材とのうちの前記二硫化化
    合物層および拡散層が形成された部材は、該部材の摺動
    面に被膜が形成されており、 この被膜に、該被膜を覆うようにして前記二硫化化合物
    層が形成され、かつ、二硫化化合物が前記被膜の内部に
    拡散されていることを特徴とするミシン部品。
  6. 【請求項6】 被摺動部材と、この被摺動部材に沿って
    摺動しながら移動し得る摺動部材とのうちの少なくとも
    一方の部材の摺動面に、二硫化化合物粒を高速で噴射さ
    せて、前記摺動面の内部に拡散させることによって拡散
    層を形成するとともに、前記摺動面を前記二硫化化合物
    粒で覆うことによって二硫化化合物層を形成することを
    特徴とするミシン部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のミシン部品の製造方法に
    おいて、 前記被摺動部材と前記摺動部材とのうちの前記二硫化化
    合物層および拡散層を形成する部材の摺動面に、被膜を
    形成した後に、該被膜に二硫化化合物粒を高速で噴射す
    ることを特徴とするミシン部品の製造方法。
JP2002063884A 2002-03-08 2002-03-08 ミシン部品およびミシン部品の製造方法 Pending JP2003260285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002063884A JP2003260285A (ja) 2002-03-08 2002-03-08 ミシン部品およびミシン部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002063884A JP2003260285A (ja) 2002-03-08 2002-03-08 ミシン部品およびミシン部品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003260285A true JP2003260285A (ja) 2003-09-16

Family

ID=28670934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002063884A Pending JP2003260285A (ja) 2002-03-08 2002-03-08 ミシン部品およびミシン部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003260285A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009508029A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 パナソニック株式会社 冷媒圧縮機、冷却装置および冷蔵庫

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009508029A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 パナソニック株式会社 冷媒圧縮機、冷却装置および冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3918516B2 (ja) 斜板式圧縮機
CN100396946C (zh) 滚动滑动件及滚动装置
JP2003042061A (ja) 斜板式圧縮機
WO2014073615A1 (ja) 転がり軸受用保持器および転がり軸受
JP2006008994A (ja) 摺動被膜、摺動部材、摺動被膜用組成物、摺動装置、斜板式コンプレッサ、摺動被膜の形成方法および摺動部材の製造方法
JPH0571528A (ja) ボールジヨイントを用いた伝動機構及びそれを用いた圧縮機
JP2003260285A (ja) ミシン部品およびミシン部品の製造方法
JP6911996B2 (ja) 軸受部材
JP2003245485A (ja) ミシン
KR20070067622A (ko) 재봉기 부품
JP3728491B2 (ja) カムフォロワ
JP4619302B2 (ja) すべり軸受及びその製造方法
JP2001113075A (ja) ミシン用摺動装置およびミシン
JP2003184743A (ja) 斜板式圧縮機用シューおよびそれが配設された斜板式圧縮機
JP2002045587A (ja) ミシン用摺動装置およびミシン
JP4660002B2 (ja) ミシンの中釜案内
JP2001252490A (ja) ミシン
JP2004340330A (ja) 摺動部材およびその製造方法
JP2003033591A (ja) ミシンの摺動部品
JP2005065881A (ja) ミシン
JP2005172083A (ja) 摺動部品
JPH03162559A (ja) 摺動部材およびそれを用いた圧縮機
CN1279238C (zh) 缝纫机
JP2001334090A (ja) ミシンの回転釜装置
JP6944019B2 (ja) 摺動部材およびすべり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070912

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20071127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080325

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02