JP2003259805A - 抹茶を用いた飲食物の製造方法 - Google Patents

抹茶を用いた飲食物の製造方法

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JP2003259805A JP2002063452A JP2002063452A JP2003259805A JP 2003259805 A JP2003259805 A JP 2003259805A JP 2002063452 A JP2002063452 A JP 2002063452A JP 2002063452 A JP2002063452 A JP 2002063452A JP 2003259805 A JP2003259805 A JP 2003259805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抹茶本来の緑色保持に優れた抹茶を用いた飲
食物の製造方法と、その製造方法で得られる飲食物、さ
らには、抹茶を用いた飲食物製造用の抹茶製剤を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 抹茶、並びに、抹茶に対して、マルトー
ス粉末を10乃至1000w/w%およびカルシウム剤
を0.02乃至200w/w%用いることを特徴とする
抹茶を用いた飲食物の製造方法と、その製造方法で得ら
れる飲食物、さらには、抹茶並びにマルトース及びカル
シウム剤を含有する抹茶製剤を提供することにより上記
課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抹茶、マルトース
およびカルシウム剤を用いた飲食物の製造方法と、その
製造方法で得られる飲食物、さらには、抹茶を用いた飲
食物製造用の抹茶製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抹茶は、味、香り、色彩が好ましいこと
から、飲用のみだけでなく、各種加工飲食物への添加材
料として用いられている。しかしながら、抹茶は水系媒
体に浸漬した際に、微粒子同士がくっつき合う性質を有
するため、いわゆるダマを形成しやすく、分散・溶解の
作業に手間がかかる。さらに、抹茶の緑色色素は空気と
の接触による酸化や、加熱処理などによって褪色しやす
く、抹茶を配合させる飲食物への用途が制限されてい
る。このような抹茶の物性を改善する方法としては、抹
茶を砂糖やデキストリンの粉末に倍散する方法が知られ
ている。しかしながら、この方法によるときには甘味が
強くなるなど、抹茶本来の風味が失われる恐れがあるう
えに、緑色褪色の防止効果は全く期待できない。一方、
クロレラ、熊笹エキス、他の緑色色素などを添加するこ
とによって、緑色を補強し褪色を防止する方法も考えら
れるものの、色調、風味が抹茶本来のものと異なるの
で、得られるものが商品として好ましいとは言い難い。
このような抹茶の有する難点を解決するために、特開平
10−165094号公報には、抹茶をグルコマンナン
−カラギーナン架橋物、サイクロデキストリンおよび起
晶性糖類によって包埋する方法が提案されてはいるが、
その方法は極めて煩雑であるうえに、製造工程において
抹茶の風味の劣化が懸念される。また、市販の抹茶製剤
には抹茶の緑色保持効果に優れたものがほとんど見あた
らないのが現状である。
【0003】一方、粉末茶へのマルトースの利用に関し
ては、特開2002−10737号公報に記載されてい
るように、粉末状乃至粒状緑茶組成物の製造において、
トレハロースに加えて「麦芽糖」を配合することにより
成形物を成形し易くする方法が提案されている。しかし
ながら、この提案においては「麦芽糖」は成形助剤とし
て利用されているのみで、粉末状乃至粒状緑茶組成物の
成形したものについての褪色防止効果は専らトレハロー
スによるものであるとされている上に、飲食物に応用し
た場合の緑色保持に与える影響については、全く記載さ
れていない。また、配合する「麦芽糖」については、マ
ルトース(麦芽糖)または還元麦芽糖(マルチトール)
のいずれであるか不明であるのみならず、それの形態
(含水結晶、無水結晶、または非晶質)についても全く
不明である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抹茶を用い
た飲食物の製造方法と、その製造方法で得られる飲食
物、さらには、抹茶を用いた飲食物製造用の抹茶製剤を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は抹茶の持つ
ナチュラルな健康食品又は健康嗜好物としての特性に着
目し、この特性を損うことなく、抹茶の緑色保持性を改
善する方法について鋭意研究してきた。その結果、抹茶
を用いた飲食物製造の際、抹茶とともに、マルトースお
よびカルシウム剤、望ましくは牡蠣殻由来のカルシウム
剤を特別な操作を施すことなく混合し含有させるだけ
で、抹茶の水系媒体への分散・溶解性を著しく改善でき
ること、および、抹茶を用いた飲食物における緑色保持
性を改善することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。また、本発明の抹茶製剤は、それ自体を粉末飲料と
して提供する場合はもとより、各種加工飲食物へ配合す
るに際しても極めて有利な特徴を有している。
【0006】
【発明の実施の形態】通常、抹茶は緑茶の一種であるて
ん茶の茶葉を粉末化したものの呼称である。本発明の抹
茶製剤に適用される抹茶としては、てん茶に限らず、煎
茶、玉露などの緑茶を粉末化したものであってもよい。
従って、本発明でいう抹茶とは粉末状の緑茶全般を指し
示すものである。
【0007】マルトース(麦芽糖)は、2分子のグルコ
ースがα−1,4結合してなる二糖類であって、砂糖の
約3分の1の甘味度を有する糖質である。マルトース
は、還元末端側グルコース1位の水酸基のアノマー型
が、主としてα−型である無水結晶マルトースと、β−
型である含水結晶マルトースが知られており、いずれも
大量生産技術が確立され、市販されている。本発明で用
いられるマルトースの形態は、無水結晶、含水結晶を問
わず粉末状であれば良く、本発明の効果を有するもので
ある限り、マルトースの由来、純度、調製方法は特に限
定されない。例えば、株式会社林原商事販売の無水結晶
マルトース(商品名『ファイントース』、固形物当りの
マルトース純度94w/w%以上)や、含水結晶マルト
ース(商品名『サンマルト−S』、固形物当りのマルト
ース純度92w/w%以上、スプレードライ結晶粉末)
などが有利に用いられる。とりわけ、本発明の抹茶を用
いた飲食物製造に際して問題となるダマの形成抑制や、
分散・溶解性に着目すると含水結晶マルトースの使用よ
りも無水結晶マルトースの使用がはるかに優れている。
【0008】本発明で用いるカルシウム剤は、マルトー
スと共存し、抹茶の緑色を保持する必須成分であって、
併せて、食品にカルシウム成分を補強することのできる
食品素材である。カルシウム成分を豊富に含有する天然
原料としては、例えば、牡蠣殻、サンゴ、海藻、乳清、
骨などや、またはこれら天然原料の加工物若しくは粗抽
出物であっても、また、予め単離精製されたカルシウム
を他のミネラルと任意の比率で配合したものであっても
よく、さらにそれらの混合物であってもよい。カルシウ
ム剤に配合するミネラルとしては、カルシウムだけでな
く、例えば、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、マ
ンガン、リン、鉄、亜鉛の可食性の塩類を1種又は2種
以上を含むものを用いてもよい。カルシウム剤の形態と
しては本発明の効果が発揮されるのであれば、その形態
は問わない。一般的には、水系媒体によって速やかに溶
解可能なものが望ましく、例えば、粉末状又は顆粒状の
ものが用いられる。本発明においては、カルシウム剤と
しては、カルシウムを多く含むものが望ましく、約10
w/w%(以下、本明細書ではw/w%を%と略称す
る。)以上含むものが好適である。とりわけ牡蠣殻由来
のカルシウム(牡蠣殻焼成カルシウム)を多く含むもの
が望ましく、例えば、天然牡蠣殻を原材料とし、カルシ
ウムを約58%含有する『ハイセア−S』(カイホウ株
式会社製造販売)が有利に利用できる。
【0009】本発明で用いるマルトースおよびカルシウ
ム剤の使用量としては、抹茶に対して、マルトースを無
水物換算で10乃至1000%、望ましくは50乃至8
00%、さらに望ましくは100乃至600%、カルシ
ウム剤を0.02乃至200%、望ましくは0.1乃至
100%、さらに望ましくは0.5乃至50%含有させ
るのが望ましい。上記使用量に満たない場合には本発明
の効果が充分に発揮されず、また、多すぎてもさほど効
果に違いがないうえに、それらを含有させた飲食物の風
味を損なうことが危惧されるので、好ましくない。場合
によっては、カルシウム剤が多すぎると、配合して調製
した飲食物のpHの上昇をまねくことがあり、緑色の褪
色、褐変、または風味の劣化を促進したりするので、抹
茶本来の色調、風味保持のためには避けるべきである。
飲食物に利用する場合には、そのpHを、望ましくは8
以下、さらに望ましくはpH7.5以下になるよう添加
量を調整するのがよい。
【0010】本発明の抹茶、マルトース、カルシウム剤
は、抹茶を用いた各種飲食物製造に際して、その製造工
程中の任意の段階において、それぞれを別々に用いて
も、また、いずれか2種を混合した後に用いても、更に
は3種の全てを予め混合した抹茶製剤として用いてもよ
い。本発明において「用いる」とは、例えば、混和、混
捏、分散、溶解、浸漬、浸透、散布、塗布、被覆、噴
霧、注入など公知の方法から適宜選ばれる方法によっ
て、各種飲食物の製造工程中の任意の段階において使用
されることを意味する。抹茶、マルトース、及びカルシ
ウム剤の3者の全てを予め混合した抹茶製剤の製造方法
としては、常法により製造された抹茶にマルトースおよ
びカルシウム剤を均一に混合できる方法であればよく、
従来公知の混合、混練方法を適宜用いることができる。
また、抹茶およびマルトースは、用途および粉末化技術
に応じてそれらの粒径を決定すれば良い。さらに、必要
に応じて、本発明の目的を損なわない限り、食品に通常
用いられる成分、例えば、糖質、アミノ酸、ビタミン、
食物繊維、蛋白質、核酸、油脂、色素等の1種又は2種
以上をさらに配合してもよい。本発明の抹茶製剤の形態
は通常粉末状であり、計量スプーンや計量カップなどで
秤量して用いられるが、所望により、適宜な量を分包し
てもよく、この場合、可食性および水溶性のフィルムで
包装すれば、そのまま水系媒体に投入できるので有利で
ある。さらには適宜な分散剤、崩壊剤、結合剤、カプセ
ル基剤などを用いて、顆粒、錠剤、フィルム、カプセル
などの形状としてもよい。
【0011】本発明の抹茶製剤の使用方法としては、本
発明の抹茶製剤を、水、食塩水、海水、牛乳、アルコー
ル、果汁、スープ、クリーム、各種抽出液などの水系媒
体に分散・溶解した後、これをそのまま飲用に供した
り、凍結、乾燥処理を施したり、あるいは、飲食物の任
意の製造工程中に他の成分と混合すればよい。また、場
合によっては、使用時に粉末状のまま飲食物に混合した
り、その表面にふりかけることもできる。また、本発明
の抹茶製剤の添加量としては、飲食物の種類によって適
宜決定すればよく、通常、飲食物中に、0.00001
%〜99%含有させる。
【0012】本発明の抹茶製剤の用途としては、緑茶飲
料をはじめとし、各種粉末飲料、粉末スープ、粉末調味
料などとして使用可能である。また、着色、香付け、味
付け、風味付け、栄養補強などを目的として各種飲食物
に配合することもできる。例えば、茶飲料、ハーブティ
ー、炭酸飲料、スポーツ飲料、アルコール飲料、コーヒ
ー飲料、ココア飲料、果実ジュース、野菜ジュース、青
汁などの飲料、アイスクリーム、かき氷、ゼリーなどの
冷菓、餅、飴、餡、饅頭、大福、ワラビ餅、羊羹、うい
ろうなどの和菓子、プリン、クッキー、ビスケット、ケ
ーキ、キャンディ、チューインガム、チョコレート、バ
バロアなどの洋菓子、カスタードクリーム、バタークリ
ームなどのクリーム類、うどん、そば、素麺、冷麦など
の麺類、マカロニ、スパゲッティなどのパスタ類、カマ
ボコ、ちくわ、はんぺんなどの水産練製品、おにぎり、
おこわ、赤飯、炒飯などの米飯加工品、ハム、ソーセー
ジなどの畜産加工品、牛乳、練乳、ヨーグルト、バタ
ー、チーズなどの乳製品、豆腐、卵焼き、シュウマイ、
春巻き、餃子、ハンバーグ、寿司、天ぷら、フライなど
の各種加工食品を例示することができる。
【0013】次に、本発明の作用効果を実験例で説明す
る。
【0014】
【実験1】<抹茶飲料の緑色保持効果>抹茶として、市
販の抹茶(朝比奈1号、株式会社銘葉製造販売)を、マ
ルトースとして無水結晶マルトース(商品名『ファイン
トース』、株式会社林原商事販売)を、カルシウム剤と
してサンゴカルシウム(商品名『コーラルパウダー』、
協和ハイフーズ株式会社販売)または牡蠣殻焼成カルシ
ウム(商品名『ハイセア−S』、カイホウ株式会社製造
販売)を用いて、表1に示す配合で混合し、80℃で1
0分間加熱した後、冷却して抹茶飲料を4種類調製し
た。抹茶のみを用いたものを対照1とし、また、抹茶と
ともに無水結晶マルトースを用いたものを対照2とし
た。調製した抹茶飲料を500mlのビーカーに入れ、
30分間放置して得た液の緑色保持効果を、肉眼観察に
よって、もっとも抹茶の緑色が鮮やかであった抹茶飲料
4との比較で評価し、その結果を表1にあわせて示し
た。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示したように、無水結晶マルトース
に加え、カルシウム剤として牡蠣殻焼成カルシウムを配
合した抹茶飲料4(本発明)は、緑色の褪色が極めて少
なく、とりわけ鮮やかな緑色を有しており、優れた緑色
保持効果が発揮された。抹茶飲料4に比べて、抹茶のみ
用いた抹茶飲料1(対照1)は褪色が激しく、また無水
結晶マルトースのみを配合した抹茶飲料2(対照2)は
緑色の褪色速度は抑制されたものの、明らかに褪色は進
行した。また、無水結晶マルトースに加え、カルシウム
剤としてサンゴカルシウムを配合した抹茶飲料3(本発
明)は、抹茶飲料4に比べやや褪色したが、褪色がほと
んどなく、緑色保持効果が認められた。
【0017】
【実験2】<抹茶プリンの緑色保持効果>市販の抹茶
(朝比奈1号、株式会社銘葉製造販売)を用いて、表2
に示す配合で抹茶プリンを3種類調製した。まず、ゲル
化剤(商品名『A−KS9』、関東食研株式会社販
売)、乳化剤(商品名『リョートーシュガーエステルP
−1670』、三菱化学フーズ株式会社販売)およびグ
ラニュー糖を混合し、これに市販の牛乳を加えて攪拌
し、加熱しながら溶解させ、85℃で5分間保持した。
これに表2の配合に従い抹茶、無水結晶マルトース(商
品名『ファイントース』、株式会社林原商事販売)、カ
ルシウム剤としてサンゴカルシウム(商品名『コーラル
パウダー』、協和ハイフーズ株式会社販売)または牡蠣
殻焼成カルシウム(商品名『ハイセア−S』、カイホウ
株式会社製造販売)を添加して分散、溶解させ、重量調
整、pH確認を行った後、ホモジナイザー処理(50k
g/cm以下)を行った。これを85℃で20分加熱滅菌
し、プリン容器に充填した後、冷却して15℃に保った
暗所で保存した。本実験では抹茶とともに無水結晶マル
トースのみを用いた抹茶プリン1を対照とした。
【0018】
【表2】
【0019】調製した抹茶プリンを15℃、暗所で保存
し、保存開始直前(始発)、及び、保存3,5,7,1
0日目の緑色を、全自動色差計(商品名『TC−860
0A』、東京電色株式会社製造)を用いて、色差をa値
(値が大きいほど赤色が強い)を指標として測定した。
抹茶の色は、緑色が減少するにつれて赤色が増加する傾
向にあることから、赤色が増加することは緑色が褪色す
ることを意味する。結果を表3に示す。
【0020】
【表3】
【0021】表3から明らかなように、抹茶に無水結晶
マルトースのみを配合した抹茶プリン1(対照)に比
べ、抹茶、無水結晶マルトースに加えカルシウム剤を配
合した抹茶プリン2および3(本発明)は、保存10日
におけるa値が低く、緑色をよく保持していた。また、
カルシウム剤を配合した抹茶プリン2と3との比較で
は、牡蠣殻焼成カルシウムを配合した抹茶プリン3の方
が、緑色の褪色が少なく、とりわけ鮮やかな緑色を保持
していた。
【0022】実験1および実験2の結果から、本発明に
よれば、抹茶に対して、マルトースおよびカルシウム剤
を、好ましくは無水結晶マルトースおよび牡蠣殻由来の
カルシウム剤を含有させることで、従来に比べて緑色保
持効果に優れた、抹茶を用いた飲食物を製造できること
が明らかとなり、その用途は広く、各種飲食物に有利に
利用できる。
【0023】以下に具体的な実施例を挙げて、本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によ
って限定されるものではない。
【0024】
【実施例1】<抹茶配合緑茶飲料>L−アスコルビン酸
を0.05%になるように添加した60℃の温水200
重量部に緑茶(煎茶)5重量部を加えて抽出し、この抽
出品をろ過した後、水800重量部を加えて希釈した。
次いで、この希釈液にL−アスコルビン酸を0.02%
になるよう溶解し、さらに、抹茶(朝比奈1号、株式会
社銘葉製造販売)、無水結晶マルトース(商品名『ファ
イントース』、株式会社林原商事販売、マルトース純度
94%以上)および牡蠣殻焼成カルシウム(商品名『ハ
イセア−S』、カイホウ株式会社製造販売、カルシウム
約58%含有)をそれぞれ0.2w/v%、0.3%w
/v%および0.005w/v%になるよう溶解した。
この茶溶液のpHを確認後、殺菌して、500ml容ペ
ットボトルに無菌的に充填し、ボトル入り抹茶配合緑茶
飲料を調製した。本抹茶配合緑茶飲料は緑茶本来の色に
加え、抹茶の上品な緑色を有する風味豊かな高品質の茶
飲料であり、緑色保持性にも優れていた。
【0025】
【実施例2】<抹茶アイスクリーム>常法に従って表4
に示す配合のアイスクリームを製造した。オーバーラン
(微細な気泡による体積の増加分)は47%とし、配合
原料を混合後に80℃で5分間攪拌混合した。その結
果、抹茶、無水結晶マルトース(商品名『ファイントー
ス』、株式会社林原商事販売、マルトース純度94%以
上)および牡蠣殻焼成カルシウム(商品名『ハイセア−
S』、カイホウ株式会社製造販売、カルシウム約58%
含有)が配合されている本発明のアイスクリームは、抹
茶のみ(対照1)を配合したアイスクリームよりも抹茶
の緑色が鮮やかであった。また、牡蠣殻焼成カルシウム
を加えず、抹茶と無水結晶マルトースの2種を配合した
アイスクリーム(対照2)は、対照1よりは緑色を良く
保持していたものの、本発明のアイスクリームに比較す
ると緑色の鮮やかさが劣っていた。よって、本発明の抹
茶への無水結晶マルトースおよび牡蠣殻焼成カルシウム
の配合はアイスクリーム製造時における抹茶の緑色褪色
を防止することが明らかとなった。さらに、そのアイス
クリーム透明容器に充填し、−20℃で1ヶ月明所で保
存したところ、対照1のアイスクリームは褪色がかなり
進んでおり、対照2のアイスクリームについても対照1
ほどではないが褪色していた。ところが、本発明のアイ
スクリームはほとんど褪色しておらず、抹茶本来の鮮や
かな緑色を良く保持していた。なお、アイスクリーム原
料の混合時において、抹茶のみを配合した場合は、ダマ
が大量に発生し、分散・溶解が困難であったが、対照2
も含め無水結晶マルトースを含有する抹茶製剤を配合し
た場合では、ダマの生成が少なく、分散・溶解が容易で
あった。
【0026】
【表4】
【0027】
【実施例3】<抹茶製剤>市販の抹茶(朝比奈1号、株
式会社銘葉製造販売)15重量部、無水結晶マルトース
粉末(商品名『ファイントース』、株式会社林原商事販
売、マルトース純度94%以上)30重量部、カルシウ
ム剤として牡蠣殻焼成カルシウム(商品名『ハイセア−
S』、カイホウ株式会社製造販売、カルシウム約58%
含有)0.4重量部を常法にしたがって混合し、抹茶製
剤を得た。
【0028】本発明の抹茶製剤は、味、香り、色彩に優
れており、かつ、分散・溶解性が改善されているので、
湯、冷水、牛乳などに溶解して飲用したり、各種食品に
対して添加剤として有利に用いることができる。
【0029】
【実施例4】<抹茶製剤>市販の抹茶(朝比奈1号、株
式会社銘葉製造販売)15重量部、含水結晶マルトース
粉末(商品名『サンマルト−S』、株式会社林原商事販
売、マルトース純度92%以上)18重量部、カルシウ
ム剤として牡蠣殻焼成カルシウム(商品名『ハイセア−
S』、カイホウ株式会社製造販売、カルシウム約58%
含有)0.3重量部を常法にしたがって混合し、抹茶製
剤を得た。
【0030】本発明の抹茶製剤は、味、香り、色彩に優
れており、かつ、分散・溶解性が改善されているので、
湯、冷水、牛乳などに溶解して飲用したり、各種食品に
対して添加剤として有利に用いることができる。
【0031】
【実施例5】<抹茶スポンジケーキ>実施例3で調製し
た抹茶製剤を用い、表5に示した配合の抹茶スポンジケ
ーキを製造した。まず、全卵を溶きほぐし、グラニュー
糖、牛乳を加えて、40℃に加温し、比重0.25まで
ホイップした。次いでこれに、篩った薄力粉と抹茶製剤
とを加え、混ぜ合わせた後、生地400gを型に流し入
れて、上火180℃、下火140℃で27分間焼成し
た。型からはずして冷却した後、ラップで包み5℃の冷
蔵庫内に3日間、保存した。
【0032】
【表5】
【0033】その結果、無水結晶マルトースおよび牡蠣
殻焼成カルシウムが配合されている抹茶製剤を配合した
抹茶スポンジケーキ(本発明)は、対照と比較して、焼
成直後の緑色が鮮やかであった。また、冷蔵庫内に3日
保存した後において、抹茶のみ用いた対照のスポンジケ
ーキは緑色が褪色していたが、本発明の抹茶スポンジケ
ーキではその緑色は良く保持されており、ソフトな食感
もよく維持されていた。
【0034】
【実施例6】<抹茶ういろう>実施例4で調製した抹茶
製剤を用いて、表6に示した配合の抹茶ういろうを調製
した。まず、鍋に砂糖、食塩、水1を加えて沸騰させ、
上新粉を入れたミキサーに少しずつ加えて混捏し、得ら
れた生地に抹茶製剤と水2を加えてさらに混捏した。練
り上げたういろう生地を蒸し器に入れ、約40分間蒸し
た後、冷却して得られたういろうを室温で2日間、保存
した。
【0035】
【表6】
【0036】その結果、含水結晶マルトースおよび牡蠣
殻焼成カルシウムが配合されている抹茶製剤を配合した
抹茶ういろう(本発明)は、対照と比較して、調製直後
の緑色が鮮やかであった。また、抹茶のみ用いた対照の
ういろうでは室温保存1日で褪色が認められたが、本発
明のういろうは室温で2日保存後においても、ほとんど
褪色は認められず、緑色が良く保持されていた。
【0037】
【実施例7】<抹茶ミルク>牛乳200重量部に上白糖
12重量部、実施例3で調製した抹茶製剤4.5重量部
を添加し、加熱しながら分散、溶解させた後冷却した。
次いで、この溶液を殺菌して、500ml容ペットボト
ルに無菌的に充填し、ボトル入り抹茶ミルクを調製し
た。本抹茶ミルクは抹茶本来の緑色を有する高品質の飲
料であり、緑色保持にも優れていた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、抹茶、マルトースおよ
びカルシウム剤、望ましくは牡蠣殻由来のカルシウム剤
を特別な操作を施すことなく含有させるだけで、緑色が
鮮やかでありかつ長期間安定に保持される飲食物を製造
できる。本発明は抹茶を用いる飲食物の製造に広範囲に
適用可能であり、得られる抹茶を用いた飲食物の緑色は
鮮やかでありかつ長期間安定に保持される。また、本発
明の抹茶製剤は、ダマになり易い抹茶の水系媒体に対す
る分散・溶解性を改善し、抹茶を用いた飲食物の製造ま
たは調理を極めて容易にすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23G 3/00 105 A23G 3/00 105 9/02 9/02 (72)発明者 内田 幸夫 岡山県吉備郡真備町岡田818番2号 (72)発明者 井上 肇 東京都千代田区丸の内2丁目2番2号 三 井ビル6階北海製罐株式会社内 (72)発明者 加藤 雅明 東京都墨田区緑四丁目23番4号 関東食研 株式会社内 Fターム(参考) 4B001 AC43 AC99 EC01 4B014 GB12 GB18 GG17 GK05 4B018 LB08 LE03 MD04 MD59 MD75 4B027 FB06 FB13 FC10 FE08 FK01 FK04 FK17 FP85 4B035 LC01 LE11 LG02 LG19 LG31 LG42 LK02 LK19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抹茶、並びに、抹茶に対して、マルトー
    スを10乃至1000w/w%およびカルシウム剤を
    0.02乃至200w/w%用いることを特徴とする抹
    茶を用いた飲食物の製造方法。
  2. 【請求項2】 マルトースが無水結晶マルトースまたは
    含水結晶マルトースである請求項1記載の抹茶を用いた
    飲食物の製造方法。
  3. 【請求項3】 カルシウム剤が牡蠣殻由来のものである
    請求項1または2記載の抹茶を用いた飲食物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の方法に
    よって得られる抹茶を用いた飲食物。
  5. 【請求項5】 抹茶、並びに、抹茶に対して、マルトー
    スを10乃至1000w/w%およびカルシウム剤を
    0.02乃至200w/w%含有することを特徴とする
    抹茶製剤。
  6. 【請求項6】 マルトースが無水結晶マルトースまたは
    含水結晶マルトースである請求項5記載の抹茶製剤。
  7. 【請求項7】 カルシウム剤が牡蠣殻由来のものである
    請求項5または6記載の抹茶製剤。
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