JP2003259137A - 画像色修正装置およびその方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

画像色修正装置およびその方法並びにコンピュータプログラム

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JP2003259137A
JP2003259137A JP2002052837A JP2002052837A JP2003259137A JP 2003259137 A JP2003259137 A JP 2003259137A JP 2002052837 A JP2002052837 A JP 2002052837A JP 2002052837 A JP2002052837 A JP 2002052837A JP 2003259137 A JP2003259137 A JP 2003259137A
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Yasushi Hiraoka
靖 平岡
Tomotaka Takarabe
倫孝 財部
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の意図する色への変更を容易にできる
ようにする。 【解決手段】 撮影時間帯変更用のダイアログボックス
DB1に設けられたスライダーバーSB1,SB2から
指定された撮影時間の指示値に応じて、画像データで表
わされる画像の「色あい」、「明るさ」、「コントラス
ト」が変更される。スライダーバーSB1,SB2は、
作業者によって操作されるものであることから、画像デ
ータの画像の色を、作業者の意図する撮影時間に撮影さ
れた色となるように変更することができる。また、季節
変更用のダイアログボックスにより季節を指定すること
ができ、その季節に応じて、画像データで表わされる画
像の色を修正することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データで表
わされた画像の色を修正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータでは、画像処理
ソフトウェアを使えば、取り込んだ画像データを加工・
編集することが容易にできる。これら加工の処理の一つ
として、色修正がある。例えば、デジタルカメラで撮影
した写真画像が、肌色が黄色っぽかったりというよう
に、実際と違った色である場合に、色あいなどの色の要
素を変更することによって、全体の色調を青っぽくした
り、赤っぽくしたりすることができる。この結果、画像
の色を自然な色に修正することが容易にできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、作
業者が、画面に表示された「色あい」のレバーをマウス
を用いて操作することで調整するものであり、作業者
が、青みを増やしたいとか、赤みを減らしたいとかいっ
た色の要素を変化する指示をコンピュータに入力する必
要があった。このために、色の調整が難しく、作業者の
意図する色への変更が困難であるという問題があった。
【0004】この発明は、上記問題に鑑みてなされたも
ので、作業者の意図する色への変更を容易にできるよう
にすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】前
述した課題の少なくとも一部を解決するための手段とし
て、以下に示す構成をとった。
【0006】この発明の第1の画像色修正装置は、画像
データで表わされた画像の色を修正する画像色修正装置
であって、作業者の操作指令に基づいて、任意の撮影時
間を指定する撮影時間指定手段と、各撮影時間に応じた
色情報を予め定めたファイルを記憶する記憶手段と、前
記撮影時間指定手段により指定された撮影時間に対応す
る色情報を前記ファイルから読み出して、該色情報に基
づいて、前記画像データで表わされる画像の色を変更す
る色変更手段とを備えることを特徴としている。
【0007】この構成の画像色修正装置によれば、撮影
時間指定手段により指定された撮影時間に対応する色情
報が、記憶手段に記憶されたファイルから読み出され、
その色情報に基づいて、画像データで表わされる画像の
色が変更される。撮影時間指定手段により指定される撮
影時間は、作業者の操作指令に基づくものであることか
ら、画像データの画像の色を、作業者の意図する撮影時
間に撮影された色となるように変更することができる。
したがって、この第1の画像色修正装置は、作業者に対
して細かい色の調整の操作を課することなしに、画像デ
ータの画像の色を、撮影時間が切り替わった画像の色に
容易に変更することができるという効果を奏する。
【0008】上記第1の画像色修正装置において、前記
画像の中のある範囲を選択する画像選択手段を備えると
ともに、前記撮影時間指定手段は、前記画像選択手段に
よる選択範囲を対象とする第1の撮影時間を指定する第
1指定手段と、前記画像選択手段による非選択範囲を対
象とする第2の撮影時間を指定する第2指定手段とを備
え、前記色変更手段は、前記第1の撮影時間に対応する
色情報を前記ファイルから読み出して、該色情報に基づ
いて、前記選択範囲の色を変更する第1変更手段と、前
記第2の撮影時間に対応する色情報を前記ファイルから
読み出して、該色情報に基づいて、前記非選択範囲の色
を変更する第2変更手段と備える構成とすることができ
る。
【0009】この構成によれば、画像データの画像の中
のある選択範囲と非選択範囲とで、撮影時間の異なる色
に個別に色変更を行なうことができる。
【0010】上記第1の画像色修正装置において、前記
色変更手段による色変更は、色あいを少なくとも変更す
る構成とすることができる。
【0011】この構成によれば、例えば、夕暮れには、
夕焼けで照らされた赤っぽい色にするというように、画
像の色あいを変更することができる。したがって、撮影
時間による色の変化をより顕著に表わすことが可能とな
る。
【0012】この発明の第2の画像色修正装置は、画像
データで表わされた画像の色を修正する画像色修正装置
であって、作業者の操作指令に基づいて、任意の季節を
指定する季節指定手段と、各季節に応じた色情報を予め
定めたファイルを記憶する記憶手段と、前記季節指定手
段により指定された季節に対応する色情報を前記ファイ
ルから読み出して、該色情報に基づいて、前記画像デー
タで表わされる画像の色を変更する色変更手段とを備え
ることを特徴としている。
【0013】この構成の画像色修正装置によれば、季節
指定手段により指定された季節に対応する色情報が、記
憶手段に記憶されたファイルから読み出され、その色情
報に基づいて、画像データで表わされる画像の色が変更
される。季節指定手段により指定される季節は、作業者
の操作指令に基づくものであることから、作業者の意図
する季節に撮影された色となるように、画像データの画
像の色を変更することができる。したがって、この第2
の画像色修正装置は、作業者に対して細かい色の調整の
操作を課することなしに、画像データの画像の色を、季
節が切り替わった画像の色に容易に変更することができ
るという効果を奏する。
【0014】上記第2の画像色修正装置において、前記
画像の中のある範囲を選択する画像選択手段を備えると
ともに、前記色変更手段は、前記画像選択手段による選
択範囲に対して色変更を行なう構成とすることができ
る。
【0015】この構成によれば、画像データの画像の中
のある選択範囲に対して、非選択範囲とは相違する色変
更を行なうことができる。
【0016】上記選択範囲を定めて個別の色変更を行な
う画像色修正装置において、前記記憶手段に記憶される
ファイルは、季節に応じた草木の色としての色情報を定
める構成とすることができる。
【0017】この構成によれば、季節によって大きく色
が変わる草木だけを特別に色変更を行なうことができる
ことから、季節による色の変化をより顕著に表わすこと
が可能となる。
【0018】上記第2の画像色修正装置において、前記
画像の中のある範囲を選択する画像選択手段を備えると
ともに、前記記憶手段は、季節に応じた第1の色情報を
予め定めた第1のファイルと、季節に応じた第2の色情
報を予め定めた第2のファイルとをそれぞれ記憶する構
成であり、前記色変更手段は、前記季節に対応する第1
の色情報を前記第1のファイルから読み出して、該第1
の色情報に基づいて、前記画像データで表わされる画像
の全体の色を変更する第1色変更手段と、前記季節に対
応する第2の色情報を前記第2のファイルから読み出し
て、該第2の色情報に基づいて、前記画像選択手段によ
る選択範囲に対応する画像の色を変更する第2色変更手
段とを備える構成とすることができる。
【0019】この構成によれば、画像データの画像の中
のある選択範囲と非選択範囲とで、季節に応じた色変更
を個別に行なうことができる。
【0020】上記選択範囲と非選択範囲とで個別の色変
更を行なう画像色修正装置において、前記記憶手段に記
憶される第2のファイルは、季節に応じた草木の色とし
ての色情報を定める構成とすることができる。
【0021】この構成によれば、季節によって色が大き
く変化する草木を個別に色変更することができる。
【0022】上記草木だけを個別に色変更できる画像色
修正装置において、前記第1色変更手段は、明るさに係
わる色の要素を変更する構成であり、前記第2の色変更
手段は、明るさに係わる色の要素に加えて色あいを変更
する構成とすることができる。
【0023】この構成によれば、草木の色あいを、季節
に応じて変更することができる。例えば、秋には、草木
を紅葉した赤っぽい色にするということができる。した
がって、季節による色の変化をより顕著に表わすことが
可能となる。
【0024】上記第2の画像色修正装置において、作業
者の操作指令に基づいて、画像全体の色変更の程度を指
定する第1指定手段と、作業者の操作指令に基づいて、
前記選択範囲の色変更の程度を指定する第2指定手段と
を備えるとともに、前記第1色変更手段は、前記第1指
定手段により指定された程度に応じて色変更の程度を変
える第1強度変更手段を備え、前記第2色変更手段は、
前記第2指定手段により指定された程度に応じて色変更
の程度を変える第2強度変更手段を備える構成とするこ
とができる。
【0025】この構成によれば、画像データの画像の中
のある選択範囲と非選択範囲とで、季節に応じた色変更
の程度を個別に変えることができる。
【0026】この発明の第1の画像色修正方法は、画像
データで表わされた画像の色を修正する画像色修正方法
であって、(a)作業者の操作指令に基づいて、任意の
撮影時間を指定するステップと、(b)各撮影時間に応
じた色情報を予め定めたファイルから、前記ステップ
(a)により指定された撮影時間に対応する色情報を読
み出して、該色情報に基づいて、前記画像データで表わ
される画像の色を変更するステップとを備えることを特
徴としている。
【0027】この発明の第1のコンピュータプログラム
は、画像データで表わされた画像の色を修正する処理を
コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラ
ムであって、(a)作業者の操作指令に基づいて、任意
の撮影時間を指定する機能と、(b)各撮影時間に応じ
た色情報を予め定めたファイルを記憶する機能と、
(c)前記ステップ(a)により指定された撮影時間に
対応する色情報を前記ファイルから読み出して、該色情
報に基づいて、前記画像データで表わされる画像の色を
変更する機能とを実現すること特徴としている。
【0028】上記構成の第1の画像色修正方法および第
1のコンピュータプログラムは、上記第1の画像色修正
装置と同様な作用・効果を有しており、画像データの画
像の色を、撮影時間が切り替わった画像の色に容易に変
更することができる。
【0029】この発明の第2の画像色修正方法は、画像
データで表わされた画像の色を修正する画像色修正方法
であって、(a)作業者の操作指令に基づいて、任意の
撮影時間を指定するステップと、(b)各季節に応じた
色情報を予め定めたファイルから、前記ステップ(a)
により指定された季節に対応する色情報を読み出して、
該色情報に基づいて、前記画像データで表わされる画像
の色を変更するステップとを備えることを特徴としてい
る。
【0030】この発明の第2のコンピュータプログラム
は、画像データで表わされた画像の色を修正する処理を
コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラ
ムであって、(a)作業者の操作指令に基づいて、任意
の季節を指定する機能と、(b)各季節に応じた色情報
を予め定めたファイルを記憶する機能と、(c)前記ス
テップ(a)により指定された季節に対応する色情報を
前記ファイルから読み出して、該色情報に基づいて、前
記画像データで表わされる画像の色を変更する機能とを
実現すること特徴としている。
【0031】上記構成の第2の画像色修正方法および第
2のコンピュータプログラムは、上記第1の画像色修正
装置と同様な作用・効果を有しており、画像データの画
像の色を、季節が切り替わった画像の色に容易に変更す
ることができる。
【0032】この発明の記録媒体は、この発明の第1ま
たは第2のコンピュータプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。この記
録媒体は、この発明の各コンピュータプログラムと同様
な作用・効果を有している。
【0033】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。その第1の態様は、この発明の第1また
は第2のコンピュータプログラムを通信経路を介して供
給するプログラム供給装置としての態様である。この第
1の態様では、第1または第2のコンピュータプログラ
ムをコンピュータネットワーク上のサーバなどに置き、
通信経路を介して、必要なプログラムをコンピュータに
ダウンロードし、これを実行することで、上記の装置や
方法を実現することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき説明する。この実施例を、次の順序に従って説明す
る。 A.装置の構成: B.コンピュータ処理: B−1.処理の全体: B−2.修正処理 B−2−1.撮影時間帯変更: B−2−2.季節変更: C.作用・効果 D.他の実施形態:
【0035】A.装置の構成:図1は、この発明の一実
施例を適用するコンピュータシステム10のハードウェ
アの概略構成を示すブロック図である。このコンピュー
タシステム10は、いわゆるパーソナルコンピュータ
(以下、単にコンピュータと呼ぶ)を中心に備え、その
周辺にCRTディスプレイ12、プリンタ13およびデ
ジタルカメラ14を備える。コンピュータは、コンピュ
ータ本体16とキーボード18とマウス20を備える。
なお、このコンピュータ本体16には、CD−ROM2
2の内容を読み取るCDドライブ24が搭載されてい
る。
【0036】コンピュータ本体16は、中央演算処理装
置としてのCPU30を中心にバスにより相互に接続さ
れたROM31、RAM32、表示画像メモリ33、マ
ウスインタフェース34、キーボードインタフェース3
5、CDC36、HDC37、CRTC38、プリンタ
インタフェース39、入出力機用インタフェース40お
よびI/Oポート41を備える。ROM31は、内蔵さ
れている各種プログラム等を記憶する読み出し専用のメ
モリである。RAM32は、各種データ等を記憶する読
み出し・書込み可能なメモリである。表示画像メモリ3
3は、CRTディスプレイ12に表示する画像の画像デ
ータを記憶するメモリである。
【0037】マウスインタフェース34は、マウス20
とのデータ等のやり取りを司るインタフェースである。
キーボードインタフェース35は、キーボード18から
のキー入力を司るインタフェースである。CDC36
は、CDドライブ(CDD)24を制御するCDコント
ローラである。HDC37は、ハードディスクドライブ
(HDD)42を制御するハードディスクコントローラ
である。HDD42には、後述するコンピュータプログ
ラム等が予め記憶されている。
【0038】CRTC38は、表示画像メモリ33に記
憶される表示画像データに基づいてCRTディスプレイ
12における画像の表示を制御するCRTコントローラ
である。プリンタインタフェース39は、プリンタ13
へのデータの入出力を制御するインタフェースである。
入出力機用インタフェース40は、外部に接続された入
出力機器、この実施例ではデジタルカメラ14へのデー
タの入出力を制御するインタフェースである。I/Oポ
ート41は、シリアル出力のポートを備えており、モデ
ム44に接続されており、このモデム44を介して、公
衆電話回線46に接続されている。コンピュータ本体1
6は、モデム44を介して、外部のネットワークに接続
されており、特定のサーバ47に接続可能となってい
る。
【0039】このコンピュータシステム10では、オペ
レーティングシステムはHDD42に記憶されており、
コンピュータ本体16に電源を投入すると、HDD42
のブートブロックに書き込まれたローダに従ってRAM
32の所定の領域にロードされる。また、デジタルカメ
ラ14で撮影した写真画像(カラー写真画像)を加工す
るフォトレタッチ用ソフトウェア(コンピュータプログ
ラム)は、CD−ROM22に予め格納されており、所
定のインストールプログラムを起動することで、CDド
ライブ24からコンピュータ本体16にインストールさ
れる。このインストールされたコンピュータプログラム
は、HDD42に記憶されており、所定の起動命令を受
けたときに、RAM32の所定の領域にロードされる。
【0040】このコンピュータプログラムの一部のモジ
ュール(後述する)をCPU30が実行することによっ
て本発明の各種構成要件は実現される。このコンピュー
タプログラムは、前述したように、CD−ROM22に
格納されたものであるが、これに替えて、フロッピィデ
ィスク、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記
録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよ
い。また、前述したコンピュータプログラムは、外部の
ネットワークに接続される特定のサーバ47から、ネッ
トワークを介して提供されるプログラムデータをダウン
ロードして、RAM32またはHDD42に転送するこ
とにより得るようにすることもできる。なお、上記ネッ
トワークとしては、インターネットであってもよく、特
定のホームページからダウンロードして得たコンピュー
タプログラムであってもよい。あるいは、電子メールの
添付ファイルの形態で供給されたコンピュータプログラ
ムであってもよい。
【0041】以上説明したハードウェア構成を有するコ
ンピュータシステム10によるフォトレタッチ用ソフト
ウェアに従う制御処理の様子について次に説明する。図
2は、コンピュータ本体16によって実行されるこのフ
ォトレタッチ用ソフトウェア50に従う制御処理の様子
を示すブロック図である。
【0042】図2に示すように、コンピュータ本体16
の内部で動作しているフォトレタッチ用ソフトウェア5
0によれば、まず、入力モジュール51によりデジタル
カメラ14から写真画像を表わす画像データDpiを取
り込む処理を行なう。次いで、入力モジュール51によ
って取り込まれた画像データ(以下、元画像データと呼
ぶ)Dpiに対する加工を修正モジュール52によって
行なう。この修正モジュール52によって、元画像デー
タDpiで表わされた写真画像に対して色修正を行なう
ことができる。色修正を行なう機能は、修正モジュール
52に備えられる撮影時間指定部(あるいは季節指定
部)52aと記憶部52bと色変更部52cとの働きに
よる。修正モジュール52による修正済の画像データD
poは、ディスプレイドライバ60を介してCRTディ
スプレイ12へ送られて表示される。
【0043】また、フォトレタッチ用ソフトウェア50
によれば、印刷モジュール53により、修正済画像デー
タDpoは、プリンタドライバ62を介してプリンタ1
3へ送られて表示される。さらに、出力モジュール54
により、修正済画像データDpoは、外部機器へ送られ
る。
【0044】B.コンピュータ処理: B−1.処理の全体:コンピュータ本体16のCPU3
0でフォトレタッチ用ソフトウェア50を実行すること
で、上述した入力モジュール51、修正モジュール5
2、印刷モジュール53および出力モジュール54を実
現している。このフォトレタッチ用ソフトウェア50に
従う制御処理について、以下詳細に説明する。図3は、
この制御処理のルーチンを示すフローチャートである。
このルーチンは、フォトレタッチ用ソフトウェア50を
実行させる旨の指示がなされたときに、実行開始され
る。
【0045】図示するように、処理が開始されると、C
PU30は、まず、アプリケーションウィンドウWDを
CRTディスプレイ12に表示する処理を行なう(ステ
ップS100)。図4は、このアプリケーションウィン
ドウWDの初期状態を示す説明図である。図示するよう
に、アプリケーションウィンドウWDには、「入力」、
「修正」、「印刷」、「出力」の4種類のボタンBT
1,BT2,BT3,BT4が用意されており、作業者
は、これらボタンBT1〜BT4を順にマウス20によ
りクリックしていくことで、CRTディスプレイ12の
画面上で、デジタルカメラ14で撮影した写真画像を加
工して出力する作業を進めていくことができる。すなわ
ち、図3に示すように、CPU30は、ステップ100
の実行後、ボタンBT1〜BT4がマウス20によりク
リックされる操作指令を取り込んで、その操作指令に対
応した入力処理、修正処理、印刷処理、出力処理を順に
実行する(ステップS200,S300,S400,S
500)。
【0046】ステップS200で実行される入力処理
は、デジタルカメラ14から写真画像を表わす画像デー
タ(元画像データ)Dpiを取り込むもので、前述した
入力モジュール51(図2)に対応する。この元画像デ
ータDpiの取り込み作業は、図4に示されるアプリケ
ーションウィンドウWDのツールバーBRに設けられた
「ファイル」のボタンBT11が、マウス20によりク
リックされる操作指令を受けて行なわれる。詳細には、
「ファイル」のボタンBT11から開くプルダウンメニ
ュ(図示せず)に備えられた「外部機器入力」を選択し
て、次いで、入力デバイスとしてデジタルカメラ14を
選択して、その後、ファイル名を選択するといった一連
のマウス20からの操作指令を受けて行なわれる。な
お、こうして取り込まれた元画像データDpiは、RA
M32の所定のエリアに格納されるが、それとともに、
アプリケーションウィンドウWDの作業フィールドFD
Wに表示される(図6参照)。
【0047】なお、デジタルカメラ14から直接、元画
像データDpiを取り込む構成に替えて、デジタルカメ
ラ14で撮影した写真画像の画像データを予めHDD4
2に格納しておき、このHDD42内の画像データを読
み出す構成とすることもできる。すなわち、写真画像を
表わす画像データであれば、デジタルカメラを用いてそ
の都度読み出す構成としてもよいし、予めHDD42等
の記憶手段に用意しておき、その記憶手段から読み出す
構成とすることもできる。また、写真画像の画像データ
をネットワークを介して外部から取り込む構成とするこ
ともできる。
【0048】ステップS300で実行される修正処理
は、元画像データDpiを加工するもので、ここで本発
明の各種要件は実現される。以下、後ほど詳述する。な
お、ここで加工の処理が施された修正済画像データDp
oは、HDD42に用意された所定のホルダに格納され
る。この修正処理が、前述した修正モジュール52(図
2)に対応する。
【0049】ステップS400で実行される印刷処理
は、ステップS300で作成された修正済画像データD
poを、印刷コマンドとしてプリンタドライバに出力す
るものである。この印刷の処理は、周知の構成であり、
ここでは詳しく説明はしないが、これによって加工した
写真画像がプリンタ13から印刷されることになる。こ
の印刷処理が、前述した印刷モジュール53(図2)に
対応する。
【0050】ステップS500で実行される出力処理
は、ステップS300で作成された修正済画像データD
poを、外部機器に出力するものである。これによって
加工した写真画像を表わす修正済画像データDpoが所
望の外部機器に出力されることになる。この出力処理
が、前述した出力モジュール54(図2)に対応する。
【0051】B−2.修正処理 ステップS300で実行される修正処理について、以下
詳細に説明する。このフォトレタッチ用ソフトウェアで
は、写真を撮影した環境を変更した効果を画像に与える
機能(撮影環境機能)、画像の明るさやコントラスト等
を変更する機能(ツール機能)、アンシャープマスクや
ぼかし等の効果を画像に与える機能(フィルタ機能)
等、さまざまな機能を備えるが、これら機能は、この修
正処理によって実現される。図5は、この修正処理のル
ーチンを示すフローチャートである。このルーチンに処
理が移行すると、図示するように、CPU30は、ま
ず、CRTディスプレイ12に表示されているアプリケ
ーションウィンドウWDを修正処理用に変更する処理を
行なう(ステップS302)。
【0052】図6は、修正処理用のアプリケーションウ
ィンドウWDを示す説明図である。図示するように、こ
の修正処理用のアプリケーションウィンドウWDのツー
ルバーBRには、「撮影環境」のボタンBT21、「ツ
ール」のボタンBT22、「フィルタ」のボタンBT2
3等が追加されており、また、「出力」のボタンBT4
の下方には、「効果範囲の選択」のボタンBT25等が
用意されている。その他の構成については、図4に示し
た入力処理用のアプリケーションウィンドウWDと同じ
である。「撮影環境」のボタンBT21、「ツール」の
ボタンBT22、「フィルタ」のボタンBT23は、上
記撮影環境機能、ツール機能、フィルタ機能に対応して
おり、それぞれの機能を行なう作業指示を入力するため
のものである。
【0053】図5に戻り、次いで、CPU30は、ステ
ップS304に処理を進めて、修正処理の効果を特別に
与えたい範囲(元画像データDpiで表わされる画像上
の範囲であり、以下、この範囲を「特別効果範囲」と呼
ぶ)を指定する処理を行なう。この処理は、作業者によ
るマウス20を用いたマウス操作によって行なわれる。
まず、アプリケーションウィンドウWDの「効果範囲の
選択」のボタンBT25が、マウス20によりクリック
されたときに、この特別効果範囲を指定する処理が開始
される。
【0054】図7は、特別効果範囲の指定処理時におけ
る画像の様子を示す説明図である。図示するように、作
業者は、アプリケーションウィンドウWDの作業フィー
ルドFDWに表示された元画像データDpiの画像を見
て、特別効果範囲としたい輪郭上の適当な1点をマウス
クリックして(この点を始点SPとする)、続いて、そ
の輪郭の全周囲にわたってマウス20を用いて輪郭線を
描いていく。図7では、特別効果範囲を被写体である人
物として、その人物の輪郭を途中まで描いた状態が示さ
れている。作業者は、マウスを用いて輪郭上を一周した
ら、上記始点SPでマウスボタンをクリックして、この
輪郭線LNを描く作業を終了する。この結果、CPU3
0は、特別効果範囲としたい部分の全周囲にわたって輪
郭線LNを描くことができ、この輪郭線LNの内側を特
別効果範囲であると定めることができる。
【0055】なお、このステップS304で得られた輪
郭線LNは、あくまでも修正処理の効果を特別に与えた
い範囲を指定するためのものであり、マウス操作は比較
的おおざっぱに輪郭を描くものであっても支障はない。
図5に戻り、ステップS304の実行後、CPU30
は、アプリケーションウィンドウWDのツールバーBR
からのマウス20による作業指示を入力する処理を行な
う(ステップS310)。
【0056】続いて、CPU30は、ステップS310
で入力した作業指示が、撮影環境機能のうちの撮影時間
帯変更機能を施す作業指示であるか否かを判別する(ス
テップS320)。このフォトレタッチ用ソフトウェア
では、撮影環境機能として、撮影した時間帯を変更した
効果を画像に与える撮影時間帯変更機能と、撮影した季
節を変更した効果を画像に与える季節変更機能と、撮影
した天候を変更した効果を画像に与える天候変換機能と
が用意されており、このステップS320では、撮影時
間帯変更機能を施す作業指示がなされたか否かが判別さ
れる。この作業指示は、具体的には、図6に示すよう
に、ツールバーBRにおける[撮影環境]−[撮影時間
帯変更]といったマウス20による操作が、撮影時間帯
変更機能を施す作業指示である。ステップS320で
は、こうしたマウス操作が入力されたと判別された場合
には、CPU30は、後述する撮影時間帯変更処理を実
行する(ステップS330)。
【0057】一方、ステップS320で否定判別された
場合には、CPU30は、ステップS340に処理を進
めて、ステップS310で入力した作業指示が、上記撮
影環境機能のうちの季節変更機能を施す作業指示である
か否かを判別する。図6に示すアプリケーションウィン
ドウWDにおけるツールバーBRにおける[撮影環境]
−[季節変更]といったマウス20による操作が、季節
変更機能を施す作業指示である。ステップS340で
は、こうしたマウス操作が入力されたか否かを判別す
る。ここで、肯定判別された場合には、後述する季節変
更処理を実行する(ステップS350)。
【0058】一方、ステップS340で否定判別された
場合には、CPU30は、ステップS360に処理を進
めて、ステップS310で入力した作業指示が、上記撮
影環境機能のうちの天候変換機能を施す作業指示である
か否かを判別する。図6に示すアプリケーションウィン
ドウWDにおけるツールバーBRにおける[撮影環境]
−[天候変換]といったマウス20による操作が、天候
変換機能を施す作業指示である。ステップS360で
は、こうしたマウス操作が入力されたか否かを判別す
る。ここで、肯定判別された場合には、CPU30は、
天候変換処理を実行する(ステップS370)。この天
候変換処理については、この発明には直接関係がないこ
とからここでは詳細な説明は省略する。
【0059】なお、ステップS360でも否定判別され
た場合には、CPU30は、ステップS380に処理を
進めて、ステップS310で入力した作業指示に対応し
た処理、すなわち、撮影環境機能以外のその他の機能
(前述したツール機能やフィルタ機能等)を施す処理を
行なう。ステップS330、S350、S370または
S380の処理を終えると、「リターン」に抜けてこの
修正処理のルーチンは一旦終了される。
【0060】B−2−1.撮影時間帯変更:図8は、ス
テップS330で実行される撮影時間帯変更処理の詳細
を示すフローチャートである。図示するように、この撮
影時間帯変更処理のルーチンに処理が移行すると、CP
U30は、まず、撮影時間帯変更用のダイアログボック
スをCRTディスプレイ12に表示する処理を行なう
(ステップS410)。このダイアログボックスは、撮
影時間帯変更の効果を与える作業を実行するために必要
となる各種情報をコンピュータ本体16に対して設定す
るためのものである。図9は、撮影時間帯変更用のダイ
アログボックスDB1の一例を示す説明図である。図示
するように、このダイアログボックスDB1には、元画
像表示用のフィールドFD1と、修正済画像表示用のフ
ィールドFD2と、操作系のフィールドFD3とが設け
られている。
【0061】操作系のフィールドFD3には、「被写
体」のスライダーバーSB1と、「背景」のスライダー
バーSB2とが設けられている。この2つのスライダー
バーSB1,SB2によって、被写体と背景に対して個
別に撮影時間帯の設定が可能となっている。なお、スラ
イダーバーSB1,SB2には、朝から夕方までの時間
帯を10等分する目盛りが付されている。
【0062】図8に戻り、ステップS410の実行後、
元画像データDpiで表わされる画像を、ダイアログボ
ックスDB1の元画像表示用のフィールドFD1に表示
する(ステップS420)。次いで、その元画像データ
Dpiで表わされる画像を、被写体を表わす領域A1と
背景を表わす領域A2とに区分けする処理を行なう(ス
テップS430)。この処理は、ステップS304で指
定された特別効果範囲が、被写体領域A1であるものと
して、この特別効果範囲とそれ以外の領域とに画像を分
ける。作業者は、[撮影環境]−[撮影時間帯変更]と
いったマウス操作によって撮影時間帯変更の作業を指示
するに先立ち、ステップS304で予め特別効果範囲を
指定する作業を行なうが、この際に、特別効果範囲とし
て、被写体を指定するようにすることで、上記ステップ
S430の被写体領域A1と背景領域A2との区分けの
処理が妥当なものとなる。
【0063】続いて、CPU30は、撮影時間帯変更用
のダイアログボックスDB1から入力された「被写体」
のスライダーバーSB1の指示値C1と、「背景」のス
ライダーバーSB2の指示値C2をそれぞれ取り込む
(ステップS440,S450)。撮影時間帯変更用の
ダイアログボックスDB1とステップS440,S45
0の処理が、前述した撮影時間指定部52a(図2)に
対応する。
【0064】続いて、CPU30は、ステップS440
で取り込んだ指示値C1に応じて、ステップS430で
得られた被写体領域A1の色を変更する処理を行なう
(ステップS460)。詳細には、指示値C1に応じ
て、「色あい」、「明るさ」、「コントラスト」を変更
する。この実施例のフォトレタッチ用ソフトウェアに
は、各撮影時間帯に応じた目標とする色あい、明るさ、
コントラストの各値を予め定めたファイルが記録されて
おり、起動後には、RAM32にロードされている。こ
のファイルは、例えば、撮影時間帯が朝夕に近い時間帯
であれば「明るさ」と「コントラスト」はそれぞれ低い
値となり、「色あい」については、撮影時間帯が朝に近
い時間帯であれば、青みが増して赤みを減らし、夕方に
近い時間帯であれば、赤みが増して青みを減らした値と
なるといったことを示すデータセットである。
【0065】ステップS460では、ステップS440
で取り込んだ指示値C1に応じた目標とする色あい、明
るさ、コントラストの各値を、上記ファイルから検索し
て(読み出して)、次いで、被写体領域A1に含まれる
各画素の色あい、明るさ、コントラストを、上記検索し
て得られた目標とする色あい、明るさ、コントラストの
各値に基づいて変更する。具体的には、被写体領域A1
に含まれる各画素の色あい、明るさ、コントラストと、
上記検索して得られた目標とする色あい、明るさ、コン
トラストの各値との間の偏差をそれぞれ求めて、その偏
差に応じて各画素データの色あい、明るさ、コントラス
トをそれぞれ変更する。
【0066】なお、上記ファイルを記憶するRAM32
が、前述した記憶部52b(図2)に対応する。この実
施例では、ファイルには、色情報として、目標とする色
あい、明るさ、コントラストを記憶していたが、これに
替えて、各撮影時間帯に応じた色あい、明るさ、コント
ラストの各変化量を記憶する構成とすることもできる。
この場合には、ステップS460は、ステップS440
で取り込んだ指示値C1に応じた色あい、明るさ、コン
トラストの各変化量を、上記ファイルから読み出して、
次いで、被写体領域A1に含まれる各画素データの色あ
い、明るさ、コントラストに、上記変化量だけ変化する
構成とすることができる。
【0067】ステップS460の処理を終えると、次い
で、CPU30は、ステップS450で取り込んだ指示
値C2に応じて、ステップS430で得られた背景領域
A2の色を変更する処理を行なう(ステップS47
0)。具体的には、指示値C2に応じて、「色あい」、
「明るさ」、「コントラスト」を変更する。ここでは、
ステップS450で取り込んだ指示値C2に応じた目標
とする色あい、明るさ、コントラストの各値を、ステッ
プS460で使用した上記ファイルから検索して(読み
出して)、次いで、背景領域A2に含まれる各画素の色
あい、明るさ、コントラストを、上記検索して得られた
目標とする色あい、明るさ、コントラストの各値に基づ
いて変更する。具体的には、背景領域A2に含まれる各
画素の色あい、明るさ、コントラストと、上記検索して
得られた目標とする色あい、明るさ、コントラストの各
値との間の偏差をそれぞれ求めて、その偏差に応じて各
画素データの色あい、明るさ、コントラストをそれぞれ
変更する。
【0068】なお、上記構成に替えて、上記ファイル
を、前述したように、各撮影時間帯に応じた色あい、明
るさ、コントラストの各変化量を記憶する構成とした場
合には、ステップS470では、ステップS450で取
り込んだ指示値C2に応じた色あい、明るさ、コントラ
ストの各変化量を、上記ファイルから検索して、次い
で、背景領域A2に含まれる各画素データの色あい、明
るさ、コントラストに、上記変化量だけ変化する構成と
することができる。
【0069】ステップS460とステップS470の結
果、被写体領域A1は、「被写体」のスライダーバーS
B1の指示値C1に応じた撮影時間帯に、背景領域A2
は、「背景」のスライダーバーSB2の指示値C2に応
じた撮影時間帯にそれぞれ合った色に調整される。な
お、「色あい」、「明るさ」、「コントラスト」に加え
て、「彩度」についても調整する構成とすることもでき
る。また、「色あい」、「明るさ」、「コントラスト」
の全ての要素を必ずしも調整する必要はなく、いずれか
一つでもよい。好ましくは、「色あい」と「明るさ」を
調整するのがよい。ステップS460およびS470の
色変更の処理は、元画像データDpiを直接変更するの
ではなく、元画像データDpiをテンポラリのファイル
として別に記憶しておき、そのファイルに対して変更処
理を施す。
【0070】その後、CPU30は、ステップS460
で被写体領域A1の色変更がなされ、ステップS470
で背景領域A2の色変更がなされた画像(上記テンポラ
リのファイル)を、ダイアログボックスDB1の修正済
画像表示用のフィールドFD2に表示する処理を行なう
(ステップS480)。次いで、ステップS460およ
びS470で行なわれた色変更が妥当であるかを、作業
者からの操作指示に基づいて判断する処理を行なう(ス
テップS490)。具体的には、撮影時間帯変更用のダ
イアログボックスDB1に設けられた[実行]のボタン
BT26が、作業者によってマウスクリックされたか否
かから上記の判断を行なう。
【0071】ここで[実行]のボタンBT26がクリッ
クされて肯定判別された場合には、ステップS495に
処理を進める。一方、ステップS490で、否定判別、
すなわち、[実行]のボタンBT26がクリックされず
に、「被写体」のスライダーバーSB1および/または
「背景」のスライダーバーSB2が再び操作された場合
には、ステップS440に処理を戻して、ステップS4
40ないしS490処理を繰り返し実行する。
【0072】ステップS495では、CPU30は、ス
テップS460で被写体領域A1の色変更がなされ、ス
テップS470で背景領域A2の色変更がなされた画像
についての画像データ(上記テンポラリのファイル)を
修正済画像データDpoとして、HDD42に用意され
た所定のホルダに記憶する処理を行なう。その後、「リ
ターン」に抜けて撮影時間帯変更処理のルーチンを一旦
終了する。なお、S460ないしS495の処理が、前
述した色変更部52c(図2)に対応する。
【0073】B−2−2.季節変更:図10および図1
1は、ステップS350で実行される季節変更処理の詳
細を示すフローチャートである。図10に示すように、
この季節変更処理のルーチンに処理が移行すると、CP
U30は、まず、季節変更用のダイアログボックスをC
RTディスプレイ12に表示する処理を行なう(ステッ
プS510)。このダイアログボックスは、季節変更の
効果を与える作業を実行するために必要となる各種情報
をコンピュータ本体16に対して設定するためのもので
ある。図12は、そのダイアログボックスDB2の一例
を示す説明図である。図示するように、このダイアログ
ボックスDB2には、元画像表示用のフィールドFD1
1と、修正済画像表示用のフィールドFD12と、操作
系のフィールドFD13とが設けられている。
【0074】操作系のフィールドFD13には、「季節
選択」のボタン群BT31と、「草木」のスライダーバ
ーSB11と、「全体」のスライダーバーSB12とが
設けられている。ボタン群BT31によって、「春」、
「夏」、「秋」、「冬」が択一的に選択可能となってい
る。2つのスライダーバーSB11,SB12によっ
て、草木の領域と画像全体に対して個別に、変更の程度
を設定することが可能となっている。なお、スライダー
バーSB11,SB12には、変更の程度をゼロから最
大までの間を10等分する目盛りが付されている。
【0075】図10に戻り、ステップS510の実行
後、元画像データDpiで表わされる画像を、ダイアロ
グボックスDB2の元画像表示用のフィールドFD11
に表示する(ステップS520)。次いで、CPU30
は、季節変更用のダイアログボックスDB2から入力さ
れた「季節選択」のボタン群BTの指示パラメータC1
0と、「草木」のスライダーバーSB11の指示値C1
1と、「全体」のスライダーバーSB12の指示値C1
2をそれぞれ取り込む(ステップS530,S540,
S550)。季節帯変更用のダイアログボックスDB2
とステップS5300の処理が、前述した季節指定部5
2a(図2)に対応する。
【0076】その後、CPU30は、ステップS560
に処理を進めて、元画像データDpiで表わされる画像
の全体に対して色変更の処理を施す全体色変更処理を実
行する。図13は、全体色変更処理の詳細を示すフロー
チャートである。図示するように、この全体色変更処理
のルーチンに処理が移行すると、CPU30は、まず、
元画像データDpiで表わされる画像全体の輝度の平均
値Yを算出する処理を行なう(ステップS561)。詳
細には、元画像データDpiを構成する全ての画素デー
タの輝度を読み取って、それらの平均値Yを求める。次
いで、元画像データDpiで表わされる画像全体の輝度
の標準偏差値Cを算出する処理を行なう(ステップS5
62)。詳細には、元画像データDpiを構成する全て
の画素データの輝度を読み取って、それらの標準偏差値
Cを演算する。
【0077】次いで、CPU30は、ステップS530
で取り込んだ指示パラメータC10で示される季節に応
じた輝度の平均の基準値Ystと、同じくその季節に応
じた輝度の標準偏差の基準値Cstを、予め用意したR
AM32からそれぞれ読み出す処理を行なう(ステップ
S563)。この実施例のフォトレタッチ用ソフトウェ
アには、春、夏、秋、冬の各季節に応じた、輝度の平均
の基準値Ystと、輝度の標準偏差の基準値Cstを予
め定めたファイル(以下、第1ファイルと呼ぶ)が記録
されており、起動後には、RAM32にロードされてい
る。ステップS563では、ステップS530で取り込
んだ指示パラメータC10で示される季節に対応する両
基準値Yst,Cstを第1ファイルから検索する(読
み出す)処理を行なう。なお、第1ファイルを記憶する
RAM32が、前述した記憶部52b(図2)に対応す
る。
【0078】その後、CPU30は、ステップS563
で読み出した平均の基準値Ystから平均値Yを減算し
て、その答えを明るさの補正値dYとして記憶する(ス
テップS564)とともに、ステップS563で読み出
した標準偏差の基準値Cstから標準偏差値Cを減算し
て、その答えをコントラストの補正値dCとして記憶す
る(ステップS565)。続いて、CPU30は、ステ
ップS550で取り込んだ「全体」のスライダーバーS
B12の指示値C12に応じて、明るさの補正値dYと
コントラストの補正値dCを変更する(ステップS56
6,S567)。具体的には、例えば、次のような演算
を行なう。「全体」のスライダーバーSB12の指示値
C12が最大(目盛り=10)である場合には、係数を
100%として、その指示値C12が最小(目盛り=
0)である場合には、係数を0%として、その指示値C
12が最小から最大の間(目盛り=0〜10)である場
合には、係数をその目盛りに応じた百分率とし、補正値
dY,dCに上記係数をそれぞれ乗算するといった演算
を行なう。
【0079】続いて、CPU30は、ステップS566
で求めた明るさの補正値dYに応じて、元画像データD
piを構成する各画素データの明るさを変更する処理を
行なう(ステップS568)。補正値dYが正の値であ
れば明るさはより明るくなり、負の値であれば明るさは
暗くなる。さらに、ステップS567で求めた明るさの
補正値dCに応じて、元画像データDpiを構成する各
画素データのコントラストを変更する処理を行なう(ス
テップS569)。補正値dCが正の値であればコント
ラストは上がり、負の値であればコントラストは下が
る。なお、ステップS568およびS569の変更処理
は、元画像データDpiを直接変更するのではなく、元
画像データDpiをテンポラリのファイルとして別に記
憶しておき、そのファイルに対して変更処理を施す。ス
テップS569の実行後、「リターン」に抜けて、この
全体色変更処理のルーチンの処理を一旦終了する。その
後、CPU30は、図11のステップS570に処理を
進める。
【0080】ステップS570では、CPU30は、ス
テップS560で全体色変更処理が施された画像(上記
テンポラリのファイル)から、草木を表わす草木領域A
3を選択する処理を行なう。この処理は、ステップS3
04で指定された特別効果範囲が、草木領域A3である
ものとして、この特別効果範囲を上記画像から選ぶもの
である。作業者は、[撮影環境]−[季節変更]といっ
たマウス操作によって季節変更の作業を指示するに先立
ち、ステップS304で予め特別効果範囲を指定する作
業を行なうが、この際に、特別効果範囲として、草木を
指定するようにすることで、上記ステップS570の草
木領域A3の選択の処理が妥当なものとなる。
【0081】続いて、CPU30は、ステップS530
で取り込んだ指示パラメータC10で示される季節に応
じた草木の色についての情報を、予め用意したRAM3
2からそれぞれ読み出す処理を行なう(ステップS58
0)。この実施例のフォトレタッチ用ソフトウェアに
は、春、夏、秋、冬の各季節に応じた、草木についての
「色あい」、「明るさ」、「コントラスト」の目標とす
る各値を予め定めたファイル(以下、第2ファイルと呼
ぶ)が記録されており、起動後には、RAM32にロー
ドされている。ステップS580では、ステップS53
0で取り込んだ指示パラメータC10で示される季節に
対応する目標とする色あい、明るさ、コントラストの各
値を第2ファイルから検索している。
【0082】第2ファイルは、例えば、季節が春であれ
ば、新緑の感じを出すために「色あい」は緑色の感じを
加えた色調とし、「明るさ」と「コントラスト」は高い
値とし、季節が夏であれば、深緑の感じを出すために
「色合い」は濃い緑色の感じを加えた色調とし、「明る
さ」と「コントラスト」は高い値とし、季節が秋であれ
ば、紅葉の感じを出すために「色あい」は赤みが増した
色調とし、「明るさ」と「コントラスト」は低い値とな
るといったことを示すデータセットである。なお、「色
あい」、「明るさ」、「コントラスト」に加えて、「彩
度」について季節に応じて定める構成とすることもでき
る。また、「色あい」、「明るさ」、「コントラスト」
の全ての要素を必ずしも調整する必要はなく、例えば、
「色あい」と「コントラスト」を調整する構成とするこ
とができる。
【0083】その後、CPU30は、ステップS540
で取り込んだ「草木」のスライダーバーSB11の指示
値C11に応じて、ステップS580で読み出した目標
とする色あい、明るさ、コントラストの各値を補正する
処理を行なう(ステップS590)。具体的には、例え
ば、次のような演算を行なう。「草木」のスライダーバ
ーSB11の指示値C11が最大(目盛り=10)であ
る場合には、係数を100%として、その指示値C11
が最小(目盛り=0)である場合には、係数を0%とし
て、その指示値C11が最小から最大の間(目盛り=0
〜10)である場合には、係数をその目盛りに応じた百
分率とし、目標とする色あい、明るさ、コントラストの
各値に上記係数をそれぞれ乗算するといった演算を行な
う。
【0084】その後、CPU30は、ステップS570
で選択された草木領域A3の画像の色あい、明るさ、コ
ントラストを、ステップS590で補正された目標とす
る色あい、明るさ、コントラストの各値に基づいて変更
する処理を行なう(ステップS600)。具体的には、
草木領域A3に含まれる各画素データの色あい、明る
さ、コントラストと、ステップS590で補正された目
標とする色あい、明るさ、コントラストの各値との間の
偏差をそれぞれ求めて、その偏差に応じて各画素データ
の色あい、明るさ、コントラストをそれぞれ変更する。
【0085】なお、この実施例では、第2ファイルに
は、色情報として、草木についての目標とする色あい、
明るさ、コントラストを記憶していたが、これに替え
て、各季節に応じた、草木についての色あい、明るさ、
コントラストの各変化量を記憶する構成とすることもで
きる。この場合には、ステップS580では、指示パラ
メータC10に応じた色あい、明るさ、コントラストの
各変化量が上記ファイルから読み出され、ステップS5
90では、各変化量が指示値C12に応じて補正され、
ステップS600では、草木領域A3の画像の色あい、
明るさ、コントラストを、上記変化量だけ変更する構成
となる。
【0086】ステップS600の実行後、CPU30
は、その色の変更がなされた草木領域A3を含む全体画
像(上記テンポラリのファイル)を、季節変更用のダイ
アログボックスDB2の修正済画像表示用のフィールド
FD12に表示する処理を行なう(ステップS61
0)。次いで、ステップS560およびS600で行な
われた色変更が妥当であるかを、作業者からの操作指示
に基づいて判断する処理を行なう(ステップS62
0)。具体的には、季節変更用のダイアログボックスD
B2に設けられた[実行]のボタンBT32が、作業者
によってマウスクリックされたか否かから上記の判断を
行なう。ここで[実行]のボタンBT32がクリックさ
れて肯定判別された場合には、ステップS630に処理
を進める。一方、ステップS620で、否定判別、すな
わち、[実行]のボタンBT32がクリックされずに、
「草木」のスライダーバーSB11および/または「全
体」のスライダーバーSB12が再び操作された場合に
は、図10のステップS530に処理を戻して、ステッ
プS530ないしS620処理を繰り返し実行する。
【0087】ステップS630では、CPU30は、ス
テップS560で画像全体の色変更がなされ、ステップ
S600で草木領域A3の色変更がなされた画像につい
ての画像データを修正済画像データDpoとして、HD
D42に用意された所定のホルダに記憶する処理を行な
う。その後、「リターン」に抜けて季節変更処理のルー
チンを一旦終了する。なお、S550ないしS630の
処理が、前述した色変更部52c(図2)に対応する。
【0088】C.作用・効果 以上のように構成されたこの実施例のコンピュータシス
テムによれば、撮影時間帯変更用のダイアログボックス
DB1に設けられたスライダーバーSB1,SB2から
指定された撮影時間の指示値C1、C2に応じて、画像
データで表わされる画像の「色あい」、「明るさ」、
「コントラスト」が変更される。スライダーバーSB
1,SB2は、作業者によって操作されるものであるこ
とから、画像データDpiの画像の色を、作業者の意図
する撮影時間に撮影された色となるように変更すること
ができる。したがって、このコンピュータシステムによ
れば、作業者に対して細かい色の調整の操作を課するこ
となしに、画像データDpiの画像の色を、撮影時間が
切り替わった画像の色に容易に変更することができると
いう効果を奏する。
【0089】また、このコンピュータシステムでは、ス
ライダーバーSB1,SB2によって、「被写体」と
「背景」とに個別に撮影時間帯を指定することができ、
それぞれの指定された撮影時間帯に応じて、被写体領域
A1と背景領域A2との「色あい」、「明るさ」、「コ
ントラスト」がそれぞれ調整される。したがって、被写
体領域A1については例えば昼間の時間帯とし、背景領
域A2については夕方の時間帯とするようなこともでき
る。このために、作業者の意図する色への変更がより細
やかに行なうことができる。
【0090】さらに、このコンピュータシステムでは、
「色あい」といった色の要素を変更することができるこ
とから、例えば、夕暮れには、夕焼けで照らされた赤っ
ぽい色にするというように、色変更を行なうことができ
る。したがって、撮影時間による色の変化をより顕著に
表わすことが可能となる。
【0091】この実施例のコンピュータシステムによれ
ば、季節変更用のダイアログボックスDB2に設けられ
た「季節選択」のボタン群BT31から指定された季節
の指示パラメータC10に応じて、画像データで表わさ
れる画像の色が変更される。ボタン群BT31は、作業
者によって操作されるものであることから、画像データ
Dpiの画像の色を、作業者の意図する季節に撮影され
た色となるように変更することができる。したがって、
このコンピュータシステムによれば、作業者に対して細
かい色の調整の操作を課することなしに、画像データD
piの画像の色を、季節が切り替わった画像の色に容易
に変更することができるという効果を奏する。
【0092】また、このコンピュータシステムでは、画
像全体に対して色変更がなされた後、草木を表わす草木
領域A3については、個別に色変更がなされる。このた
めに、草木領域A3については、他の領域とは相違する
色に変更される。したがって、季節によって大きく色が
変わる草木だけを特別に色変更を行なうことができるこ
とから、季節による色の変化をより顕著に表わすことが
可能となる。なお、この季節変更処理においては、撮影
時間帯変更処理のように、対象領域とそれ以外の領域
(すなわち、草木領域と草木以外の領域)といった区分
けの仕方は行なわず、画像全体と草木領域とを対象に色
変更が行なわれている。このために、季節に対応した画
像全般の制御と草木特有の色変更とが草木領域に重ねて
行なわれることになり、より一層顕著に、季節による色
の変化を表わすことができる。
【0093】また、この実施例では、画像全体に対して
は、「明るさ」、「コントラスト」の明るさに係わる色
の要素が変更され、草木領域に対しては、「色あい」、
「明るさ」、「コントラスト」が変更される。このため
に、草木の色あいを、季節に応じて変更することができ
る。例えば、秋には、草木を紅葉した赤っぽい色にする
ということができる。したがって、季節による色の変化
をより顕著に表わすことが可能となる。
【0094】さらに、このコンピュータシステムでは、
「草木」のスライダーバーSB11と、「全体」のスラ
イダーバーSB12とによって、草木領域A3と画像全
体に対して個別に、変更の程度を指定することができ
る。したがって、草木領域とその他の領域とで、季節に
応じた色変更の程度を個別に変えることができる。
【0095】D.他の実施形態:本発明の他の実施形態
について、次に説明する。 (1)前記実施例では、撮影時間帯に応じた色変更を、
被写体と背景とで個別に行なっていたが、これに替え
て、画像全体を一括して行なう構成とすることもでき
る。
【0096】(2)前記実施例では、季節に応じた色変
更を、まず画像全体に対して行ない、その後、その色変
更がなされた画像の中の草木領域A3について、個別に
色変更を行なう構成としたが、これに替えて、草木につ
いての色変更は、元画像データDpiの画像の中から抽
出された草木領域に対して行なうようにして、その色変
更のなされた草木領域を、前記色変更がなされた画像全
体に上書きする構成とすることもできる。また、画像全
体に対する色変更は行なわず、草木領域だけに色変更を
行なう構成とすることができる。あるいは、草木領域だ
けに色変更を行なうことはせず、草木領域を含む画像全
体だけに色変更を行なう構成とすることもできる。さら
に、季節に応じた色変更を、草木領域と、草木以外の領
域とで個別に行なう構成とすることもできる。
【0097】(3)前記実施例では、季節に応じた色変
更を、草木だけ特別な効果が与えられるよう構成された
が、これに替えて、空や海等、季節によって色が大きく
変化する画像の領域とすることもできる。すなわち、フ
ォトレタッチ用ソフトウェアに記憶される第2ファイル
には、季節に応じた空(海等)の色としての色情報を定
める構成とすることもできる。
【0098】(4)前記実施例では、季節変更として、
「春」、「夏」、「秋」、「冬」の4シーズンに合わせ
た色変更がなされる構成となっていたが、これに替え
て、4シーズンに加えて、「初夏」、「晩秋」等より細
かな季節に合わせた構成とすることもできる。さらに
は、1月、2月、3月といった月によって季節変更とす
る構成とすることもできる。
【0099】(5)前記実施例では、撮影時間帯変更や
季節変更の効果を施す画像データは、デジタルカメラに
より撮影したものとしたが、これに替えて、カラースキ
ャナ等を用いて獲得した銀塩写真やカラーグラビア等の
画像データであってもよい。また、必ずしもカラーの画
像データである必要もなく、白黒の画像データに適用す
ることもできる。
【0100】以上、本発明の実施例を詳述してきたが、
本発明は、こうした実施態様に何等限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる
態様にて実施することができるのは勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を適用するコンピュータシ
ステム10のハードウェアの概略構成を示すブロック図
である。
【図2】コンピュータ本体16によって実行されるこの
フォトレタッチ用ソフトウェア50に従う制御処理の様
子を示すブロック図である。
【図3】制御処理のルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図4】アプリケーションウィンドウWDの初期状態を
示す説明図である。
【図5】修正処理のルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図6】修正処理用のアプリケーションウィンドウWD
を示す説明図である。
【図7】特別効果範囲の指定処理時における画像の様子
を示す説明図である。
【図8】撮影時間帯変更処理の詳細を示すフローチャー
トである。
【図9】撮影時間帯変更用のダイアログボックスDB1
の一例を示す説明図である。
【図10】季節変更処理の前半部分を示すフローチャー
トである。
【図11】季節変更処理の後半部分を示すフローチャー
トである。
【図12】季節変更用のダイアログボックスDB2の一
例を示す説明図である。
【図13】全体色変更処理の詳細を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム 13…プリンタ 14…デジタルカメラ 16…コンピュータ本体 18…キーボード 20…マウス 33…表示画像メモリ 34…マウスインタフェース 35…キーボードインタフェース 39…プリンタインタフェース 40…入出力機用インタフェース 42…ハードディスクドライブ 44…モデム 46…公衆電話回線 47…サーバ 50…フォトレタッチ用ソフトウェア 51…入力モジュール 52…修正モジュール 52a…撮影時間指定部(季節指定部) 52b…色変更部 53…印刷モジュール 54…出力モジュール 60…ディスプレイドライバ 62…プリンタドライバ A1…被写体領域 A2…背景領域 A3…草木領域 Dpi…元画像データ Dpo…修正済画像データ DB1…撮影時間帯変更用のダイアログボックス DB2…季節変更用のダイアログボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA09 BA15 CA07 DA04 EA06 EA09 FA02 FA03 FA05 FA09 FA12 FA13 5B057 AA20 BA24 BA25 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC03 CE17 CE18 DA08 DA17 DB02 DB06 DB09 DC25 DC36 5C055 AA00 BA06 BA07 BA08 CA16 HA37 5C077 LL19 MP08 PP32 PP37 PP46 PP47 PQ08 PQ12 PQ23 SS05 SS06 TT02 5C079 HB01 LB01 LB11 MA04 MA11 MA17 MA19 NA03 NA06 PA03 PA05

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データで表わされた画像の色を修正
    する画像色修正装置であって、 作業者の操作指令に基づいて、任意の撮影時間を指定す
    る撮影時間指定手段と、 各撮影時間に応じた色情報を予め定めたファイルを記憶
    する記憶手段と、 前記撮影時間指定手段により指定された撮影時間に対応
    する色情報を前記ファイルから読み出して、該色情報に
    基づいて、前記画像データで表わされる画像の色を変更
    する色変更手段とを備える画像色修正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像色修正装置であっ
    て、 前記画像の中のある範囲を選択する画像選択手段を備え
    るとともに、 前記撮影時間指定手段は、 前記画像選択手段による選択範囲を対象とする第1の撮
    影時間を指定する第1指定手段と、 前記画像選択手段による非選択範囲を対象とする第2の
    撮影時間を指定する第2指定手段とを備え、 前記色変更手段は、 前記第1の撮影時間に対応する色情報を前記ファイルか
    ら読み出して、該色情報に基づいて、前記選択範囲の色
    を変更する第1変更手段と、 前記第2の撮影時間に対応する色情報を前記ファイルか
    ら読み出して、該色情報に基づいて、前記非選択範囲の
    色を変更する第2変更手段とを備える画像色修正装置。
  3. 【請求項3】 前記色変更手段による色変更は、色あい
    を少なくとも変更する構成である請求項1または2に記
    載の画像色修正装置。
  4. 【請求項4】 画像データで表わされた画像の色を修正
    する画像色修正装置であって、 作業者の操作指令に基づいて、任意の季節を指定する季
    節指定手段と、 各季節に応じた色情報を予め定めたファイルを記憶する
    記憶手段と、 前記季節指定手段により指定された季節に対応する色情
    報を前記ファイルから読み出して、該色情報に基づい
    て、前記画像データで表わされる画像の色を変更する色
    変更手段とを備える画像色修正装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像色修正装置であっ
    て、 前記画像の中のある範囲を選択する画像選択手段を備え
    るとともに、 前記色変更手段は、前記画像選択手段による選択範囲に
    対して色変更を行なう構成である画像色修正装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段に記憶されるファイルは、
    季節に応じた草木の色としての色情報を定める構成であ
    る請求項5に記載の画像色修正装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の画像色修正装置であっ
    て、 前記画像の中のある範囲を選択する画像選択手段を備え
    るとともに、 前記記憶手段は、季節に応じた第1の色情報を予め定め
    た第1のファイルと、季節に応じた第2の色情報を予め
    定めた第2のファイルとをそれぞれ記憶する構成であ
    り、 前記色変更手段は、 前記季節に対応する第1の色情報を前記第1のファイル
    から読み出して、該第1の色情報に基づいて、前記画像
    データで表わされる画像の全体の色を変更する第1色変
    更手段と、 前記季節に対応する第2の色情報を前記第2のファイル
    から読み出して、該第2の色情報に基づいて、前記画像
    選択手段による選択範囲に対応する画像の色を変更する
    第2色変更手段とを備える画像色修正装置。
  8. 【請求項8】 前記記憶手段に記憶される第2のファイ
    ルは、季節に応じた草木の色としての色情報を定める構
    成である請求項7に記載の画像色修正装置。
  9. 【請求項9】 前記第1色変更手段は、明るさに係わる
    色の要素を変更する構成であり、前記第2の色変更手段
    は、明るさに係わる色の要素に加えて色あいを変更する
    構成である請求項8に記載の画像色修正装置。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかに記載の
    画像色修正装置であって、 作業者の操作指令に基づいて、画像全体の色変更の程度
    を指定する第1指定手段と、 作業者の操作指令に基づいて、前記選択範囲の色変更の
    程度を指定する第2指定手段とを備えるとともに、 前記第1色変更手段は、 前記第1指定手段により指定された程度に応じて色変更
    の程度を変える第1強度変更手段を備え、 前記第2色変更手段は、 前記第2指定手段により指定された程度に応じて色変更
    の程度を変える第2強度変更手段を備える画像色修正装
    置。
  11. 【請求項11】 画像データで表わされた画像の色を修
    正する画像色修正方法であって、(a)作業者の操作指
    令に基づいて、任意の撮影時間を指定するステップと、
    (b)各撮影時間に応じた色情報を予め定めたファイル
    から、前記ステップ(a)により指定された撮影時間に
    対応する色情報を読み出して、該色情報に基づいて、前
    記画像データで表わされる画像の色を変更するステップ
    とを備える画像色修正方法。
  12. 【請求項12】 画像データで表わされた画像の色を修
    正する画像色修正方法であって、(a)作業者の操作指
    令に基づいて、任意の季節を指定するステップと、
    (b)各季節に応じた色情報を予め定めたファイルか
    ら、前記ステップ(a)により指定された季節に対応す
    る色情報を読み出して、該色情報に基づいて、前記画像
    データで表わされる画像の色を変更するステップとを備
    える画像色修正方法。
  13. 【請求項13】 画像データで表わされた画像の色を修
    正する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュ
    ータプログラムであって、(a)作業者の操作指令に基
    づいて、任意の撮影時間を指定する機能と、(b)各撮
    影時間に応じた色情報を予め定めたファイルを記憶する
    機能と、(c)前記ステップ(a)により指定された撮
    影時間に対応する色情報を前記ファイルから読み出し
    て、該色情報に基づいて、前記画像データで表わされる
    画像の色を変更する機能とを実現するコンピュータプロ
    グラム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のコンピュータプロ
    グラムであって、(d)前記画像の中のある範囲を選択
    する機能を実現するとともに、 前記機能(a)は、(a−1)前記機能(d)による選
    択範囲を対象とする第1の撮影時間を指定する機能と、
    (a−2)前記機能(d)による非選択範囲を対象とす
    る第2の撮影時間を指定する機能とを備え、 前記機能(c)は、(c−1)前記第1の撮影時間に対
    応する色情報を前記ファイルから読み出して、該色情報
    に基づいて、前記選択範囲の色を変更する機能と、(c
    −2)前記第2の撮影時間に対応する色情報を前記ファ
    イルから読み出して、該色情報に基づいて、前記非選択
    範囲の色を変更する機能とを備えるものであるコンピュ
    ータプログラム。
  15. 【請求項15】 前記機能(c)による色変更は、色あ
    いを少なくとも変更する構成である請求項13または1
    4に記載のコンピュータプログラム。
  16. 【請求項16】 画像データで表わされた画像の色を修
    正する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュ
    ータプログラムであって、(a)作業者の操作指令に基
    づいて、任意の季節を指定する機能と、(b)各季節に
    応じた色情報を予め定めたファイルを記憶する機能と、
    (c)前記ステップ(a)により指定された季節に対応
    する色情報を前記ファイルから読み出して、該色情報に
    基づいて、前記画像データで表わされる画像の色を変更
    する機能とを実現するコンピュータプログラム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のコンピュータプロ
    グラムであって、(d)前記画像の中のある範囲を選択
    する機能を実現するとともに、 前記機能(c)は、前記機能(c)による選択範囲に対
    して色変更を行なう構成であるコンピュータプログラ
    ム。
  18. 【請求項18】 前記ファイルは、季節に応じた草木の
    色としての色情報を定める構成である請求項17に記載
    のコンピュータプログラム。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載のコンピュータプロ
    グラムであって、(d)前記画像の中のある範囲を選択
    する機能を実現するとともに、 前記機能(b)は、季節に応じた第1の色情報を予め定
    めた第1のファイルと、季節に応じた第2の色情報を予
    め定めた第2のファイルとをそれぞれ記憶する構成であ
    り、 前記機能(c)は、(c−1)前記季節に対応する第1
    の色情報を前記第1のファイルから読み出して、該第1
    の色情報に基づいて、前記画像データで表わされる画像
    の全体の色を変更する機能と、(c−2)前記季節に対
    応する第2の色情報を前記第2のファイルから読み出し
    て、該第2の色情報に基づいて、前記画像選択手段によ
    る選択範囲に対応する画像の色を変更する機能とを備え
    るコンピュータプログラム。
  20. 【請求項20】 前記第2のファイルは、季節に応じた
    草木の色としての色情報を定める構成であるる請求項1
    9に記載のコンピュータプログラム。
  21. 【請求項21】 前記機能(c−1)は、明るさに係わ
    る色の要素を変更する構成であり、前記機能(c−2)
    は、明るさに係わる色の要素に加えて色あいを変更する
    構成である請求項20に記載のコンピュータプログラ
    ム。
  22. 【請求項22】 請求項19ないし21のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムであって、(e)作業者の
    操作指令に基づいて、画像全体の色変更の程度を指定す
    る機能と、(f)作業者の操作指令に基づいて、前記選
    択範囲の色変更の程度を指定する機能とを備えるととも
    に、 前記機能(c−1)は、 前記機能(e)により指定された程度に応じて色変更の
    程度を変える機能を備え、 前記機能(c−2)は、 前記機能(f)により指定された程度に応じて色変更の
    程度を変える機能を備えるコンピュータプログラム。
  23. 【請求項23】 請求項16ないし22のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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