JP2003258654A - 送信電力制御装置及びその方法 - Google Patents

送信電力制御装置及びその方法

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JP2003258654A JP2002059645A JP2002059645A JP2003258654A JP 2003258654 A JP2003258654 A JP 2003258654A JP 2002059645 A JP2002059645 A JP 2002059645A JP 2002059645 A JP2002059645 A JP 2002059645A JP 2003258654 A JP2003258654 A JP 2003258654A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル信号の多重時に発生する瞬時電力の
発生時やシステム上の不具合による送信電力の過出力状
態において、変調精度を劣化させずに送信増幅装置の歪
みによる特性の劣化や故障を、適切に保護することを可
能としたCDMA信号の送信電力制御方式を得る。 【解決手段】 多重合成信号の振幅情報から、振幅値算
出部13で送信電力を検出しこの送信電力が第一の閾値
以上の場合に振幅制限部6の振幅制限を解除すると共
に、可変増幅器11の利得制御をなし、この状態におい
て、送信電力が第二の閾値未満となった場合に振幅制限
部6の振幅制限及び可変増幅器11の利得を初期設定値
に復帰させるよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送信電力制御装置及
びその方法に関し、特にCDMA(Code Division Mult
iple Access )通信方式における送信装置の過出力保護
機能を有する送信電力制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式の移動通信無線システムの
従来の過出力保護のための送信電力制御装置の一例を図
11に示す。図11を参照すると、信号処理部2は、拡
散処理された各チャネルのI相及びQ相の各信号を多重
化する多重部5i,5qと、これ等多重出力を振幅制限
する振幅制限部6i,6qと、運用システムに対応した
ナイキスト理論のロールオフ係数を満たし、かつ高調波
を減衰するロールオフフィルタ7i,7qと、I相及び
Q相のベースバンド信号を直交変調する直交変調部8
と、直交変調したベースバンド信号をIF信号に変換す
るD/A変換部9とから構成されている。
【0003】また、無線部3は、信号処理部2より入力
されるIF信号をRF信号へ変換する周波数変換部10
と、RF信号の電力を可変させる可変増幅器11と、ア
ンテナ5から送信するためにRF信号を固定の利得で規
定の電力まで増幅する送信増幅装置12とから構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の過出力保護回路
は、振幅制限部6i,6qにて構成されており、CDM
A方式では、各チャネル毎に送信電力制御が行われるた
め、複数のチャネルを多重した信号の総送信電力は、送
信増幅装置12の送信電力の限界値を超えた電力に設定
される可能性がある。送信電力装置12の限界を超えた
送信状態では、RF信号の歪みによって、通信品質の劣
化が生じたり、最悪の場合、送信電力装置12の故障や
故障を保護するための回路が動作停止する可能性がある
ため、その結果、通信システムが停止してしまう場合が
ある。
【0005】また、CDMA方式では、複数のチャネル
を多重するため、多数の瞬時電力が発生する。そのため
に、瞬時電力が発生した場合、振幅制限部6i,6qに
て、一定の制限値に制限することにより、瞬時電力によ
る消費電力の増大、送信増幅装置12の歪みから生じる
隣接チャネル漏洩電力、相互変調歪み特性の劣化、送信
増幅装置12への瞬時電力の入力による故障を保護して
いる。
【0006】そのために、従来では、図12の従来の変
調精度の特性の一例に示すように、振幅制限の設定時に
おいても変調精度が劣化しないように、変調精度が2
[%]以下になるような過剰な設計をしているのが現状
である。
【0007】本発明の目的は、チャネル信号の多重時に
発生する瞬時電力の発生時やシステム上の不具合による
送信電力の過出力状態において、変調精度を劣化させず
に送信増幅装置の歪みによる特性の劣化や故障を、適切
に保護することを可能とした送信電力制御装置及びその
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による送信電力制
御装置は、複数チャネルの互いに直交する送信データを
各相毎に合成する合成手段と、これ等各相毎の合成信号
を振幅制限する振幅制限手段と、この振幅制限手段の出
力を直交変調する直交変調手段と、この直交変調出力を
電力制御を行って送信する送信電力制御手段とを含む送
信装置における送信電力制御装置であつて、前記合成信
号の振幅情報から送信電力を検出する手段と、この送信
電力が第一の閾値以上の場合に前記振幅制限手段の振幅
制限を解除すると共に、前記送信電力制御手段の利得制
御をなし、この状態において、前記送信電力が第二の閾
値未満となった場合に前記振幅制限手段の振幅制限及び
前記送信電力制御手段の利得を初期設定値に復帰させる
よう制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
【0009】本発明による他の送信電力制御装置は、複
数チャネルの互いに直交する送信データを各相毎に合成
する合成手段と、これ等各相毎の合成信号を振幅制限す
る振幅制限手段と、この振幅制限手段の出力を直交変調
する直交変調手段と、この直交変調出力を電力制御を行
って送信する送信電力制御手段とを含む送信装置におけ
る送信電力制御装置であつて、前記合成信号の振幅情報
から送信電力を検出する手段と、この送信電力が所定閾
値以上の場合に前記振幅制限手段の振幅制限値を前記送
信電力に応じて可変制御すると同時に、前記送信電力制
御手段の利得制御をなすよう制御する制御手段とを含む
ことを特徴とする。
【0010】本発明による送信電力制御方法は、複数チ
ャネルの互いに直交する送信データを各相毎に合成する
合成手段と、これ等各相毎の合成信号を振幅制限する振
幅制限手段と、この振幅制限手段の出力を直交変調する
直交変調手段と、この直交変調出力を電力制御を行って
送信する送信電力制御手段とを含む送信装置における送
信電力制御方法であって、前記合成信号の振幅情報から
送信電力を検出するステップと、この送信電力が第一の
閾値以上の場合に前記振幅制限手段の振幅制限を解除す
ると共に、前記送信電力制御手段の利得制御をなし、こ
の状態において、前記送信電力が第二の閾値未満となっ
た場合に前記振幅制限手段の振幅制限及び前記送信電力
制御手段の利得を初期設定値に復帰させるよう制御する
制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】本発明による他の送信電力制御方法は、複
数チャネルの互いに直交する送信データを各相毎に合成
する合成手段と、これ等各相毎の合成信号を振幅制限す
る振幅制限手段と、この振幅制限手段の出力を直交変調
する直交変調手段と、この直交変調出力を電力制御を行
って送信する送信電力制御手段とを含む送信装置におけ
る送信電力制御方法であつて、前記合成信号の振幅情報
から送信電力を検出するステップと、この送信電力が所
定閾値以上の場合に前記振幅制限手段の振幅制限値を前
記送信電力に応じて可変制御すると同時に、前記送信電
力制御手段の利得制御をなすよう制御する制御ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0012】本発明の作用を述べる。振幅制限部から出
力されるベースバンド信号の振幅情報から電力検出部に
て送信電力を検出し、無線部内の可変増幅器の利得の制
御と、信号増幅部内の振幅制限部の制限値の制御を行う
ことによって、送信増幅装置の保護を実現する。
【0013】具体的には、多重合成信号の振幅情報から
送信電力を検出してこの送信電力が第一の閾値以上の場
合に振幅制限部の振幅制限を解除すると共に、可変増幅
器である送信電力制御部の利得制御をなし、この状態に
おいて、送信電力が第二の閾値未満となった場合に振幅
制限部の振幅制限及び送信電力制御部の利得を初期設定
値に復帰させるよう制御するのである。また、他の例と
しては、送信電力が所定閾値以上の場合に、振幅制限部
の振幅制限値を送信電力に応じて可変制御すると同時
に、送信電力制御部の利得制御をなすよう制御すること
で、上記目的を達成する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の実施例につき詳述する。図1は本発明の実施例が適用
される無線基地局の概略を示す図である。図1におい
て、無線基地局1は、その上位装置から入力されたデー
タを拡散、多重を行い、直交変調し出力する信号処理部
2と、信号処理部2から入力された中間周波数信号(以
後、IF信号とする)をシステム運用に用いる高周波
(以後、RF信号とする)へ周波数変換し出力する無線
部3と、信号処理部2のベースバンド信号の振幅値から
算出した送信電力値から信号処理部2の振幅制限値と、
無線部3の利得を制御する制御部4とから構成される。
なお、5はアンテナである。
【0015】図2は図1の各部の詳細を示すブロック図
である。図2において、信号処理部2は、拡散された各
チャネルデータをI相、Q相毎に多重する多重部5i,
5qと、多重によって生じる瞬時電力を設定された制限
値に制限することによって、瞬時電力による消費電力の
増加や送信増幅装置12の歪みを保障する振幅制限部6
i,6qと、運用システムに対応したナイキスト理論の
ロールオフ係数を満たし、かつ高調波を減衰するロール
オフフィルタ7i,7qと、I相、Q相のベースバンド
信号を直交変調する直交変調部8と、直交変調したベー
スバンド信号をIF信号に変換するD/A変換部9とか
ら構成される。
【0016】無線部3は、信号処理部2より入力される
IF信号をRF信号へ変換する周波数変換部10と、制
御部4からの制御電圧によってRF信号の電力を可変さ
せる可変増幅器11と、アンテナ5から送信するために
RF信号を固定の利得で、規定の電力まで増幅する送信
増幅装置12とから構成される。
【0017】制御部4は、信号処理部3から入力された
ベースバンド信号の振幅情報から、アンテナ5より送信
する電力値を検出する電力検出部13と、その電力値に
よって可変増幅器11の利得を変更し、かつ振幅制限部
6i,6qの制限値を変更する送信電力制御部14と、
送信電力制御部14からの制御データを電圧値に変換し
可変増幅器11へ出力するD/A変換部15とから構成
される。
【0018】本実施例の動作について図2〜図7を参照
して説明する。図3は拡散後のデータ例を示した図、図
4は多重後のデータ例を示した図、図5は振幅制限を行
ったデータ例を示した図、図6は本実施例の動作を示す
フローチャート、図7は制限値を設定している場合と、
解除している場合の変調精度と消費電力の特性の一例を
示した図である。
【0019】まず、信号処理部2は上位装置からのデー
タを拡散し(図2中には、本発明と直接関係するもので
はないので省略)、多重部5i,5qにて、I相、Q相
毎に多重を行う。図3に示す多重部5i,5qに入力さ
れるデータが多重されることによって、図4に示す多重
信号に変換される。振幅制限部6i,6qは、多重信号
に生じる瞬時電力を図5の点線で示す制限値に制限する
ことによって、斜線部分を信号として出力する。
【0020】その後、ロールオフフィルタ7i,7qを
通過した後、I相、Q相の直交変調を行いD/A変換部
8にて、IF信号に変換することによって、CDMA方
式の変調波を生成し無線部3に出力する。
【0021】次に、図2に示す無線部3の動作を説明す
る。無線部3は、信号処理部2のD/A変換部9が出力
したIF信号を周波数変換部10でRF信号に周波数変
換し、制御部4によって利得制御された可変増幅器11
と送信増幅装置12にて増幅され、アンテナ5より各端
末に送信を行う。
【0022】次に、図2の制御部4の動作を図6のフロ
ーチャートを交え説明する。制御部4は、まず電力検出
部13にて、振幅制限部6i,6q後のI及びQ相のベ
ースバンド信号の振幅値を検出し(ステップA1)、計
算式である √(Ich2+Qch2) ……(1) から振幅値を算出し、振幅値をlog値に変換した値
と、実際に送信している電力との差分[XdB]の補正
加え送信電力A[dBm]を、計算式である 送信電力A[dBm]=10×log(振幅値)+XdB ……(2) により計算する。
【0023】この動作を任意の回数行い、その平均をと
ることによって、精度の高い送信電力を得る(ステップ
A2)。次に、送信電力制御部14にて、送信電力A
[dBm]がY[dBm]以上かどうか判定を行い、Y
[dBm]未満の場合には、再度データの取り込みを行
い、送信電力A[dBm]がY[dBm]以上にならな
ければ、この動作を繰り返す(ステップA3)。この状
態を通常状態での運用とする。
【0024】次に、通常状態において、上記電力から送
信電力A[dBm]がY[dBm]以上になった場合
(ステップA3)、図5のように、振幅制限部6i,6
qの制限値を解除し、瞬時電力をそのまま通過できるよ
うに変更する(ステップA4)。その後、次の計算式で
ある Y[dBm]−A[dBm]+G[dB] ……(3) (ここに、G=可変増幅器11の初期利得)から送信増
幅装置12の送信電力をY[dBm]に抑えるために、
可変増幅器11の利得を算出し、制御データをD/A変
換部15へ出力する。D/A変換部15にて電圧値に変
換され可変増幅部11の利得を変更する(ステップA
5)。可変増幅器11で送信電力を抑える状態を過出力
状態とする。
【0025】再び、ベースバンド信号の振幅値を取り込
み送信電力を算出する(ステップA6,A7)。上記電
力がZ[dBm]以上の状態の場合(ステップA8)、
上記と同様に、可変増幅器11の利得を変更し(ステッ
プA5)、この動作を繰り返す。
【0026】次に、過出力状態において、送信電力A
[dBm]がZ[dBm]未満になった場合(ステップ
A8)、振幅制限部6i,6qの制限値と、可変増幅器
11の利得を初期値に戻し(ステップA9,A10)、
振幅値の取り込みに戻る(ステップA1)。
【0027】上記動作のステップA3,A8では、運用
状態を切り替える電力に差を持たせることから、連続的
な切り替え動作が起こさないために、システムの通信品
質の劣化を抑えることができる。また、ステップA4,
A9の振幅制限部6i,6qの制限値を制御について、
図7を用いて説明する。図7は制限値を設定している場
合と、解除している場合の変調精度と隣接チャネル漏洩
電力の特性の一例を示した図である。制限値を設定して
いる場合(通常状態)には、送信電力が高くなるほど、
振幅制限部6i,6qによって制限されるために、変調
精度が悪化する。46[dBm]以上となると、変調精
度が3GPPで規定されている17.5[%]以上とな
り、規定値を割ることから、通信品質が劣化する。
【0028】そのために、振幅制限を解除しすることに
よって、変調精度を5[%]へ改善させる。ただし、隣
接チャネル漏洩電力が52[dB]から46[dB]に
劣化するが、3GPPで規定されている隣接チャネル漏
洩電力は45[dB]以上を満足するので、通信品質が
劣化することを防止することが可能となる。以上のよう
に、隣接チャネル漏洩電力と変調精度のトレードオフを
図りながら制御する。この場合、標準点を記憶しておき
ダイナミックに制御を行う。
【0029】以下、図2、図6を併せ参照して、本実施
例による過出力の動作の具体例を説明する。各ブロック
の特性として、可変増幅器11の初期利得(G[d
B])を10[dB]、電力検出部13の実際の送信電
力との差分の補正値(X[dB])を20[dB]、通
常状態から過出力状態への切り替え電力(Y[dB
m])を45[dBm]、過出力状態から通常状態への
切り戻し電力(Z[dBm])を43[dBm]とす
る。
【0030】まず、通常状態において、ベースバンド信
号の振幅値の平均がI相、Q相共に“100”の場合、
電力検出部13にて、式(1)より送信電力が41.5
[dBm]と算出される(ステップA1,A2)。この
電力は、45[dBm]以下であるために、再び信号の
取り込みに戻る(ステップA3)。
【0031】次に、ベースバンド信号の振幅値の平均が
I相、Q相共に“300”へ変動した場合、電力検出部
13にて送信電力46.3[dBm]が検出され(ステ
ップA1,A2)、45[dBm]以上であるので(ス
テップA3)、振幅制限部6i,6qの制限値を解除す
る(ステップA4)。また、計算式(3)より可変増幅
器11の利得を8.7[dB]になるように、D/A変
換部15からの制御電圧に設定される(ステップA
5)。そして、過出力状態に切り替わる。
【0032】次に、ベースバンド信号の振幅値の平均が
I相、Q相共に“400”へ変動した場合、送信電力4
7.5[dBm]が検出され(ステップA6,A7)、
送信電力が43[dBm]以上であるために(ステップ
A8)、制御値は解除のまま、可変増幅器11の利得を
計算式(3)より7.5[dB]になるように、D/A
変換部15より制御電圧を出力する(ステップA5)。
【0033】次に、ベースバンド信号の振幅値の平均が
I相、Q相共に“120”へ変動した場合、送信電力4
2.3[dBm]が検出され(ステップA6,A7)、
送信電力が43[dBm]未満であるので(ステップA
8)、制御値、可変増幅器11の利得を初期値へ戻す
(ステップA9,A10)。そして、通常状態に切り替
えるのである。
【0034】図8は本発明の他の実施例の構成を示すブ
ロック図であり、図1と同等部分は同一符号にて示して
いる。図8に示すように、本実施例では、制御部4にメ
モリ16を設けており、他の構成は図1の例と同じであ
る。図9はその動作を示すフローチャート、図10は図
に示したメモリ16内の振幅制限部6i,6qの制限値
の設定テーブルを示すグラフである。本発明の他の実施
例は、振幅制限部6i,6qの制限値をダイナミックに
変動させることにより、変調精度の劣化を抑止したもの
である。
【0035】制御部4は、まず電力検出部13にて、振
幅制限部6i,6q後のI相、Q相のベースバンド信号
の振幅値を検出し(図9のステップA1)、先の実施例
と同様に、送信電力を得る(ステップA2)。
【0036】次に、送信電力制御部14にて、送信電力
A[dBm]がY[dBm]以上かどうか判定を行い、
Y[dBm]未満の場合には、振幅制限部の制限値、可
変増幅器11の利得を初期化し、再度振幅値の検出を行
い、送信電力A[dBm]がY[dBm]以上にならな
ければ、この動作を繰り返す(ステップA3)
【0037】次に、上記電力から送信電力A[dBm]
がY[dBm]以上になった場合、振幅制限部6i,6
qの制限値を検出した電力に対応した制限値をメモリ1
6内のテーブルから読み込み設定する(ステップA
4)。その後、式(1)から送信増幅装置12の送信電
力をY[dBm]に抑えるために、可変増幅器11の利
得を算出し、制御データをD/A変換部15へ出力する
(ステップA5)。再びステップA6に戻り、上記動作
を繰り返す。
【0038】メモリ16内のテーブルを使用することに
よって、高速の送信電力制御が可能となり、かつメモリ
16内のテーブルによって、通過させる瞬時電力を任意
の電力に設定できるため、隣接チャネル漏洩電力と変調
精度のトレードオフを図りながら制御することが可能と
なる。この場合、標準点を記憶しておき、テーブルを持
ってダイナミックに制御する。
【0039】
【発明の効果】本発明による第1の効果は、送信増幅装
置の歪みや故障から保護し、その結果、通信システムが
停止することを防ぐことができることである。その理由
は、送信電力を検出し、可変増幅器を用いて、送信電力
増幅装置の出力をある一定の電力に抑えることができる
ためである。
【0040】また、第2の効果は、通信品質の劣化を防
止することができることである。その理由は、通常の送
信電力の状態では、振幅制限を行い瞬時電力を抑止する
ことによって、瞬時電力による消費電力の増加を抑止
し、また、送信増幅装置の歪みによる隣接チャネル漏洩
電力や相互変調歪み特性の劣化を防止し、送信電力の過
出力状態では、可変増幅器にて送信増幅装置の出力電力
を一定の電力に抑えると共に、振幅制限部の制限値を解
除することによって、変調精度の劣化や、送信増幅装置
の歪みを防止することによって、通信品質の劣化を防止
することが可能でとなるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の構成の詳細を示すブロック
図である。
【図3】上位装置より入力されたデータの拡散後のデー
タ例を示した図である。
【図4】多重後のデータ例を示した図である。
【図5】振幅制限を行ったデータ例を示した図である。
【図6】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート
である。
【図7】振幅制限部の制限値に対する変調精度と隣接チ
ャネル漏洩電力の一例を示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の他の実施例のメモリ内のテーブルを
示すグラフである。
【図11】従来の構成を示すブロック図である。
【図12】従来の振幅制限部の制限値に対する変調精度
と隣接チャネル漏洩電力の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 無線基地局 2 信号処理部 3 無線部 4 制御部 5 多重部 6 振幅制限部 7 ロールオフフィルタ 8 直交変調部 9,15 D/A変換部 10 周波数変換部 11 可変増幅部 12 送信増幅装置 13 振幅値算出(電力検出)部 14 送信電力制御部 16 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 5K060 BB07 CC04 CC11 DD04 FF06 HH01 HH05 HH06 JJ16 KK01 LL01 LL23 5K067 AA23 CC10 EE10 GG08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネルの互いに直交する送信デー
    タを各相毎に合成する合成手段と、これ等各相毎の合成
    信号を振幅制限する振幅制限手段と、この振幅制限手段
    の出力を直交変調する直交変調手段と、この直交変調出
    力を電力制御を行って送信する送信電力制御手段とを含
    む送信装置における送信電力制御装置であつて、 前記合成信号の振幅情報から送信電力を検出する手段
    と、 この送信電力が第一の閾値以上の場合に前記振幅制限手
    段の振幅制限を解除すると共に、前記送信電力制御手段
    の利得制御をなし、この状態において、前記送信電力が
    第二の閾値未満となった場合に前記振幅制限手段の振幅
    制限及び前記送信電力制御手段の利得を初期設定値に復
    帰させるよう制御する制御手段と、を含むことを特徴と
    する送信電力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の閾値と第二の閾値とは異なる
    値に設定されていることを特徴とする請求項1記載の送
    信電力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、送信電力が一定となる
    よう前記送信電力制御手段の利得制御を行うことを特徴
    とする請求項1または2記載の送信電力制御装置。
  4. 【請求項4】 複数チャネルの互いに直交する送信デー
    タを各相毎に合成する合成手段と、これ等各相毎の合成
    信号を振幅制限する振幅制限手段と、この振幅制限手段
    の出力を直交変調する直交変調手段と、この直交変調出
    力を電力制御を行って送信する送信電力制御手段とを含
    む送信装置における送信電力制御装置であつて、 前記合成信号の振幅情報から送信電力を検出する手段
    と、 この送信電力が所定閾値以上の場合に前記振幅制限手段
    の振幅制限値を前記送信電力に応じて可変制御すると同
    時に、前記送信電力制御手段の利得制御をなすよう制御
    する制御手段と、 を含むことを特徴とする送信電力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記振幅制限手段の振
    幅制限値の制御を、予め定められたテーブルを参照しつ
    つなすようにしたことを特徴とする請求項4記載の送信
    電力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記送信データはCDMA通信方式のデ
    ータであることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載
    の送信電力制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の送信電力制
    御装置を含むことを特徴とするCDMA送信装置。
  8. 【請求項8】 複数チャネルの互いに直交する送信デー
    タを各相毎に合成する合成手段と、これ等各相毎の合成
    信号を振幅制限する振幅制限手段と、この振幅制限手段
    の出力を直交変調する直交変調手段と、この直交変調出
    力を電力制御を行って送信する送信電力制御手段とを含
    む送信装置における送信電力制御方法であって、 前記合成信号の振幅情報から送信電力を検出するステッ
    プと、 この送信電力が第一の閾値以上の場合に前記振幅制限手
    段の振幅制限を解除すると共に、前記送信電力制御手段
    の利得制御をなし、この状態において、前記送信電力が
    第二の閾値未満となった場合に前記振幅制限手段の振幅
    制限及び前記送信電力制御手段の利得を初期設定値に復
    帰させるよう制御する制御ステップとを含むことを特徴
    とする送信電力制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第一の閾値と第二の閾値とは異なる
    値に設定されていることを特徴とする請求項8記載の送
    信電力制御方法。
  10. 【請求項10】 前記制御ステップは、送信電力が一定
    となるよう前記送信電力制御手段の利得制御を行うこと
    を特徴とする請求項8または9記載の送信電力制御方
    法。
  11. 【請求項11】 複数チャネルの互いに直交する送信デ
    ータを各相毎に合成する合成手段と、これ等各相毎の合
    成信号を振幅制限する振幅制限手段と、この振幅制限手
    段の出力を直交変調する直交変調手段と、この直交変調
    出力を電力制御を行って送信する送信電力制御手段とを
    含む送信装置における送信電力制御方法であつて、 前記合成信号の振幅情報から送信電力を検出するステッ
    プと、 この送信電力が所定閾値以上の場合に前記振幅制限手段
    の振幅制限値を前記送信電力に応じて可変制御すると同
    時に、前記送信電力制御手段の利得制御をなすよう制御
    する制御ステップと、を含むことを特徴とする送信電力
    制御方法。
  12. 【請求項12】 前記送信データはCDMA通信方式の
    データであることを特徴とする請求項8〜11いずれか
    記載の送信電力制御方法。
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