JPH11136210A - 送信ピークファクタ抑制回路 - Google Patents

送信ピークファクタ抑制回路

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JPH11136210A
JPH11136210A JP9299774A JP29977497A JPH11136210A JP H11136210 A JPH11136210 A JP H11136210A JP 9299774 A JP9299774 A JP 9299774A JP 29977497 A JP29977497 A JP 29977497A JP H11136210 A JPH11136210 A JP H11136210A
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JP
Japan
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limiter
threshold
signal
ratio
rate
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JP9299774A
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English (en)
Inventor
Shunji Abe
俊二 安部
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リミッタしきい値が固定で符号多重信号のレ
ベルの変化に適合しない場合があるという問題点を解決
し、回路規模を増大することなく簡単な方法で、且つ符
号多重信号のレベルの変化に対応した最適なリミッタし
きい値でピークファクタを抑制し、安定した送信品質を
保つことができる送信ピークファクタ抑制回路を提供す
る。 【解決手段】 送信する符号多重化信号に対してリミッ
タ1a,1bが作用して、与えられたリミッタしきい値
のレベルの信号が出力された時間の割合(リミッタ率)
をリミッタ率演算部4が測定し、リミッタしきい値設定
部5が測定されたリミッタ率が予め定められた規定のリ
ミッタ率に近づくようにリミッタしきい値を変動させて
リミッタ1a,1bに与える送信ピークファクタ抑制回
路である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code D
ivision Multiple Access )無線通信における送信側で
用いられる送信ピークファクタ抑制回路に係り、特に回
路規模を増大することなく簡単な方法でピークファクタ
を抑制し、且つ安定した送信品質を保つことができる送
信ピークファクタ抑制回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、符号分割多重方式(Code Div
ision Multiple Access:CDMA)の無線通信における
送信符号多重信号では、送信ピークファクタが問題とな
る。これは送信符号の多重化の際に、拡散送信波を複数
合成することにより、それぞれの変調位相成分が一致し
た場合に急峻なレベルの増加が起こり、送信直交変調器
及び送信アンプ等に高次の歪発生などの悪影響を及ぼす
というものである。
【0003】この歪を発生しないようにするには、極め
て効率の低い線形増幅器が必要となるが、この場合の増
幅器の消費電力の設計は、その出力より一桁大きい設計
となってしまう。このため、送信符号多重信号の送信ピ
ークファクタの抑制が必要となる。
【0004】従来、送信ピークファクタの抑制法として
は、各信号の変調位相が一致しない様に微少な変調位相
調整を行う方法があるが、構成が複雑化する割にはピー
クレベルの低減効果が小さいという問題があった。
【0005】また、予め複数の信号を合成してピークフ
ァクタを検出しておき、その送信ピークを抑制する方向
のピーク抑制用信号を専用に設けておき、その抑制用信
号の位相をピーク位相と逆相となるよう制御して合成す
ることによりピークファクタの抑制を行う方式がある
が、前述同様構成が複雑化する。
【0006】そこで、従来最も簡易な送信ピークファク
タの抑制方法として、ピークレベルが所要レベルを超え
た場合に一意にレベルを制限するリミッタを用いる方法
が挙げられる。
【0007】ここで、従来のリミッタ回路について図3
を使って説明する。図3は、従来のリミッタ回路の構成
ブロック図である。尚、図3では、リミッタ動作をベー
スバンド帯域で行う方式を例として用いている。
【0008】従来のリミッタ回路は、図3に示すよう
に、リミッタ1a′,1b′と、D/Aコンバータ(図
では、D/A)2a,2bと、ローパスフィルタ(LP
F)3a,3bとから構成されている。
【0009】次に、従来のリミッタ回路の各部について
説明する。リミッタ1a′,1b′は、入力信号のレベ
ルが特定の値を超えないように制限して出力するリミッ
タである。
【0010】具体的にリミッタ1a′,1b′は、送信
する符号多重信号の同相成分(I成分)、又は直交成分
(Q成分)と、外部から与えられる固定のリミッタしき
い値とを入力し、入力した符号多重信号のI成分、又は
Q成分のレベルがリミッタしきい値と同じか又は小さい
場合は、入力した符号多重信号をそのまま通過して出力
し、入力した符号多重信号のI成分、又はQ成分のレベ
ルがリミッタしきい値を超える場合には、リミッタしき
い値のレベルの信号を出力するようになっている。よっ
てリミッタ通過後の信号は、リミッタしきい値を超える
レベルは出力されないことになる。
【0011】D/Aコンバータ2a,2bは、ディジタ
ル信号をアナログ信号に変換するもので、リミッタ1
a′,1b′通過後の符号多重信号のI成分、又はQ成
分をディジタル信号からアナログ信号に変換して出力す
るようになっている。
【0012】(LPF)3a,3bは、アナログ化され
た符号多重信号の帯域制限を行い、直交変調器に出力す
るものである。
【0013】従来のリミッタ回路の動作は、送信する符
号多重信号のI成分、Q成分が、各々リミッタ1a′、
1b′に入力され、外部から固定的に設定されたリミッ
タしきい値で信号のレベルが制限され、当該信号のレベ
ルがリミッタしきい値以下の場合はそのまま当該信号が
出力され、リミッタしきい値を超える場合は、リミッタ
が作用してリミッタしきい値のレベルの信号が出力され
る。
【0014】そして、リミッタ1a′、1b′から出力
された符号多重信号は、各々D/Aコンバータ2a,2
bでアナログ信号に変換され、LPF3a,3bで帯域
制限されて、直交変換器に出力されるようになってい
る。
【0015】従来のリミッタ回路は、上記説明したよう
な簡素な構成及び動作により、符号多重信号に含まれる
ピークの影響を緩和し、後段に接続される直交変調器へ
の負担を軽減している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リミッタ回路では、符号多重信号における多重数により
ピークの出現頻度が変化するにも関わらず、リミッタに
入力されるリミッタしきい値が固定であり、送信する符
号多重信号のレベルがリミッタしきい値を超える頻度が
多いとリミッタが作用する割合(以下、リミッタ率と呼
ぶ)が大きくなり、送信信号に歪を生じ伝送特性を劣化
させてしまうという問題があった。
【0017】また逆に、送信する符号多重信号のレベル
がリミッタしきい値に対して小さいとリミッタ率が小さ
く、直交変調器への負担の軽減にならないという問題点
があった。
【0018】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、リミッタしきい値が固定で符号多重信号のレベルの
変化に適合しない場合があるという問題点を解決し、回
路規模を増大することなく簡単な方法で、且つ符号多重
信号のレベルの変化に対応した最適なリミッタしきい値
でピークファクタを抑制し、安定した送信品質を保つこ
とができる送信ピークファクタ抑制回路を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、送信ピークファク
タ抑制回路において、符号多重化された送信信号のレベ
ルが、与えられたリミッタしきい値を超えている場合
に、前記送信信号が前記リミッタしきい値を超えないよ
うにレベルを制限する送信ピークファクタ抑制回路であ
って、前記リミッタしきい値を超えている場合の時間の
割合を現行のリミッタ率として検出し、前記現行のリミ
ッタ率が予め設定された規定のリミッタ率に近づくよう
にリミッタしきい値を変更することを特徴としており、
常に規定のリミッタ率に近い状態で送信信号のレベルを
制限できる。
【0020】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、送信ピークファクタ抑制回路におい
て、符号多重化された送信信号の同相成分と、与えられ
たリミッタしきい値とを入力し、前記同相成分が前記リ
ミッタしきい値を超えていない場合は、前記同相成分を
出力し、前記同相成分が前記リミッタしきい値を超えて
いる場合は、前記リミッタしきい値のレベルを出力し、
リミッタが作用していることを示すビジー信号を出力す
る第1のリミッタと、符号多重化された送信信号の直交
成分と、与えられたリミッタしきい値とを入力し、前記
直交成分が前記リミッタしきい値を超えていない場合
は、前記直交成分を出力し、前記直交成分が前記リミッ
タしきい値を超えている場合は、前記リミッタしきい値
のレベルを出力し、リミッタが作用していることを示す
ビジー信号を出力する第2のリミッタと、前記第1のリ
ミッタからのビジー信号と、前記第2のリミッタからの
ビジー信号とを入力し、規定時間内に前記第1のリミッ
タ又は前記第2のリミッタ若しくはその両方が作用して
いる時間の割合をリミッタ率として演算し、現行のリミ
ッタ率として出力するリミッタ率演算部と、前記現行の
リミッタ率を入力し、前記現行のリミッタ率が予め設定
された規定のリミッタ率に近づくよう、現行のリミッタ
しきい値を更新して前記第1のリミッタ及び前記第2の
リミッタに供給するリミッタしきい値設定部とを有する
ことを特徴としており、常に規定のリミッタ率に近い状
態で送信信号のレベルを制限できる。
【0021】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項2記載の送信ピークファクタ
抑制回路において、リミッタ率演算部が、第1のリミッ
タからの第1のビジー信号と、第2のリミッタからの第
2のビジー信号と、サンプリングクロックとを入力し、
規定時間内で前記第1のビジー信号又は前記第2のビジ
ー信号若しくはその両方がリミッタの作用中であること
を示している時間を前記サンプリングクロックのタイミ
ングでカウントして、リミッタ動作回数を出力するリミ
ッタ動作回数カウンタと、前記サンプリングクロックを
入力し、前記規定時間内で、前記サンプリングクロック
の回数をカウントして、サンプリングクロック数を出力
するサンプルクロック数カウンタと、前記リミッタ動作
回数と、前記サンプリングクロック数との除算を行って
リミッタ率を出力する除算回路とを有するリミッタ率演
算部であることを特徴としており、簡単な構成でリミッ
タ率を取得できる。
【0022】
【発明の実施の形態】請求項に係る発明について、その
実施の形態を図面を参照しながら説明する。本発明に係
る送信ピークファクタ抑制回路は、送信する符号多重化
信号に対してリミッタが作用して、リミッタしきい値の
レベルの信号が出力された時間の割合(リミッタ率)を
測定し、測定されたリミッタ率が予め定められた規定の
リミッタ率に近づくようにリミッタしきい値を変動させ
るものなので、常に規定のリミッタ率に近いリミッタ率
で符号多重化信号を制限することによって、安定した送
信品質を保つことができるものである。
【0023】まず、本発明に係るリミッタ回路の構成に
ついて図1を使って説明する。図1は、本発明に係るリ
ミッタ回路の構成ブロック図である。尚、図3と同様の
構成をとる部分については同一の符号を付して説明す
る。
【0024】本発明のリミッタ回路は、従来のリミッタ
回路と同様の部分として、リミッタ1a,1bと、D/
Aコンバータ(図では、D/A)2a,2bと、ローパ
スフィルタ(LPF)3a,3bとから構成され、更に
本発明の特徴部分として、リミッタ率演算部4と、リミ
ッタしきい値設定部5とが設けられている。ここで、リ
ミッタ1a,1bと、リミッタ率演算部4と、リミッタ
しきい値設定部5とが、請求項の送信ピークファクタ抑
制回路に相当する。
【0025】つぎに、本発明のリミッタ回路の各部につ
いて具体的に説明するが、D/Aコンバータ2a,2b
と、ローパスフィルタ3a,3bは従来と全く同様であ
るので説明は省略する。
【0026】リミッタ1a,1bは、従来と同様に、入
力信号の値に対して特定の値を超えないように制限して
出力するリミッタであり、入力した符号多重信号のI成
分、又はQ成分のレベルが外部から与えられるリミッタ
しきい値と同じか又は小さい場合は、入力した符号多重
信号をそのまま通過して出力し、入力した符号多重信号
のI成分、又はQ成分のレベルがリミッタしきい値を超
える場合には、リミッタしきい値のレベルの信号を出力
する点は同様である。
【0027】但し、本発明のリミッタ回路のリミッタと
従来との違いは、入力されるリミッタしきい値が変動す
る点と、リミッタの稼働状況を示すビジー信号を外部に
出力する点が従来とは異なっている。
【0028】ここで、リミッタしきい値は、後述するリ
ミッタしきい値設定部5によって随時変更された値が与
えられる。また、ビジー信号は、リミッタが入力信号に
対して作用したか否かを示す信号で、例えば、リミッタ
が入力信号をそのまま通過させて出力信号とした場合
は、作用無しとしてビジー信号の値をLowとし、逆に
リミッタがリミッタしきい値のレベルの信号を出力信号
とした場合は、作用有りとしてビジー信号の値をHig
hにするようになっている。
【0029】リミッタ率演算部4は、リミッタ1a、1
bから出力されるビジー信号の状態によってリミッタが
入力信号に対して作用した割合(リミッタ率)を演算
し、その結果を出力するものである。
【0030】具体的に、リミッタ率演算部4は、リミッ
タ1a、1bから出力されるI成分及びQ成分のリミッ
タのビジー信号を入力し、規定時間内において少なくと
もどちらか一方のビジー信号が作用有り(High)に
なっている割合を演算し、その結果をリミッタ率として
出力するようになっている。
【0031】ここで、リミッタ率演算部4の詳細につ
て、図2を使って説明する。図2は、本発明の送信ピー
クファクタ抑制回路のリミッタ率演算部4の構成例を示
すブロック図である。本発明のリミッタ率演算部4は、
リミッタ動作回数カウンタ41と、サンプルCLK数カ
ウンタ42と、除算回路43とから構成されている。
【0032】リミッタ動作回数カウンタ41は、予め定
めた観測時間内で、リミッタが入力信号に対して作用し
た期間のクロック数をカウントし、リミッタ動作回数と
して出力するものである。
【0033】具体的にリミッタ動作回数カウンタ41
は、リミッタ1a、1bから出力されるビジー信号I,
ビジー信号Q、及びサンプリングクロック(CLK)を
入力する。尚、図2では、ビジー信号が反転入力される
アクティブローの場合を示している。
【0034】そして、サンプリングCLKのタイミング
で、ビジー信号I又はビジー信号Qの少なくとも一方が
動作有りとなっている回数を観測時間内でカウントし、
その結果をリミッタ動作回数Aとして出力するようにな
っている。
【0035】サンプルCLK数カウンタ42は、サンプ
ルCLKを入力し、予め定めた観測時間内におけるサン
プルCLKの回数をカウントして、その結果をサンプル
CLK数Bとして出力するものである。
【0036】除算回路43は、リミッタ動作回数カウン
タ41からのリミッタ動作回数Aと、サンプルCLK数
カウンタ42からのサンプルCLK数Bとを入力し、A
/Bの除算を行い、その結果をリミッタ率として出力す
るものである。
【0037】尚、除算回路43における除算の方法は、
一般的な除算器を用いても良いし、予め設定した除算用
のテーブル等を用いてA,Bの値から答えを対応付ける
ようにしても構わない。また、観測時間を一定とした場
合は、サンプルCLK数カウンタ42の出力するサンプ
ルCLK数Bが固定値になるので、サンプルCLK数カ
ウンタ42を構成から省くことができ、除算回路43も
簡略化できる。
【0038】リミッタしきい値設定部5は、リミッタの
作用する状況に応じた最適なリミッタしきい値を設定
し、リミッタに与えるものである。具体的にリミッタし
きい値設定部5は、外部から設定される規定のリミッタ
率と、リミッタ率演算部4から出力される現行のリミッ
タ率とを入力し、規定のリミッタ率と現行のリミッタ率
との比較を行い、現行のリミッタ率が規定のリミッタ率
に近づくように、現在のリミッタしきい値を更新し、リ
ミッタ1a、1bに供給する回路である。
【0039】ここで、外部から設定される規定のリミッ
タ率は、リミッタにおける送信号歪みと後続の直交変調
器及びアンプ等における歪みの発生との兼ね合いから理
想とされるリミッタ率である。つまり、この規定のリミ
ッタ率でリミッタ1a,1bが動作していれば、送信信
号である符号多重信号の伝送品質を一定に保つことがで
きるものである。
【0040】リミッタしきい値の更新方法は、規定のリ
ミッタ率より現行のリミッタ率が低い場合は、リミッタ
しきい値を現行より低く更新し、リミッタしきい値が下
がった分だけリミッタの作用する頻度が増してリミッタ
率が上昇するようにする。また逆に、規定のリミッタ率
より現行のリミッタ率が高い場合は、リミッタしきい値
を現行より高く更新し、リミッタしきい値が上がった分
だけリミッタの作用する頻度が減少してリミッタ率が下
降するようにする。
【0041】尚、リミッタしきい値の更新幅について
は、規定のリミッタ率と現行のリミッタ率との差分に対
応する更新幅を予めテーブル等で設定しておいて対応付
けても良いし、計算式によって演算しても構わない。
【0042】次に、本発明の送信ピークファクタ抑制回
路の動作について、図1を用いて説明する。本発明の送
信ピークファクタ抑制回路では、送信する符号多重信号
のI成分、Q成分が、各々リミッタ1a、1bに入力さ
れ、リミッタしきい値設定部5から出力されるリミッタ
しきい値の値に従って信号のレベルが制限され、当該信
号のレベルがリミッタしきい値以下の場合はそのまま当
該信号が出力され、リミッタしきい値を超える場合は、
リミッタが作用してリミッタしきい値のレベルの信号が
出力されるようになっている。
【0043】この時、リミッタ1a、1bにおいてリミ
ッタが作用してリミッタしきい値のレベルの信号を出力
している間は、リミッタからリミッタ率演算部14に入
力されているビジー信号が作用有り(High)に切り
替わり、リミッタ率演算部14である規定時間における
リミッタの作用した回数が測定され、規定時間内におけ
るリミッタ率が算出され、リミッタしきい値設定部5に
出力される。
【0044】そして、リミッタしきい値設定部5で、入
力された現行のリミッタ率と、規定のリミッタ率との比
較により、現行のリミッタ率を規定のリミッタ率に近づ
けるためのリミッタしきい値が設定され、リミッタ1
a、1bに供給されるようになっている。
【0045】この時、例えば、規定のリミッタ率より現
行のリミッタ率が低いと、リミッタしきい値が現行より
低く更新され、リミッタしきい値が下がった分だけリミ
ッタの作用する頻度が増してリミッタ率が上昇し、逆
に、規定のリミッタ率より現行のリミッタ率が高いと、
リミッタしきい値が現行より高く更新され、リミッタし
きい値が上がった分だけリミッタの作用する頻度が減少
してリミッタ率が下降することになり、この動作を繰り
返し行う事により、リミッタ率は規定のリミッタ率に収
束していく。
【0046】ここで規定時間内におけるリミッタ率は、
送信符号多重信号における送信品質の尺度となるので、
このリミッタ率をある規定値に保つことによって、送信
信号である符号多重信号の伝送品質を一定に保つことが
できるものである。
【0047】本発明の送信ピークファクタ抑制回路によ
れば、リミッタ1a,1bからリミッタが作用したこと
を伝えるビジー信号をリミッタ演算部4に出力し、リミ
ッタ演算部4がビジー信号からリミッタ率を演算してリ
ミッタしきい値設定部5に出力し、リミッタしきい値設
定部5で与えられた規定のリミッタ率に近づくようにリ
ミッタしきい値を設定し、設定されたリミッタしきい値
をリミッタ1a,1bに与えるものであるので、現行の
リミッタ率に応じたリミッタしきい値が設定されてリミ
ッタが作用することになり、その結果回路規模を増大す
ることなく簡単な方法で安定した送信品質を保つことが
できる効果がある。
【0048】また、信号多重数が途中で変化しても、そ
れに追従してリミッタしきい値が変更されるので、送信
信号品質を一定に保ち送信することができる効果があ
る。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、送信信号
のレベルが与えられたリミッタしきい値を超えている場
合の時間の割合を現行のリミッタ率として検出し、現行
のリミッタ率が予め設定された規定のリミッタ率に近づ
くようにリミッタしきい値を変更する送信ピークファク
タ抑制回路としているので、常に規定のリミッタ率に近
い状態で送信信号のレベルを制限することによって、安
定した送信品質を保つことができる効果がある。
【0050】請求項2記載の発明によれば、第1のリミ
ッタが、符号多重化された送信信号の同相成分に対し
て、与えられたリミッタしきい値を超えないように制限
し、リミッタが作用した時にその旨のビジー信号を出力
し、第2のリミッタが、符号多重化された送信信号の直
交成分に対して、与えられたリミッタしきい値を超えな
いように制限し、リミッタが作用した時にその旨のビジ
ー信号を出力し、リミッタ率演算部が、第1のリミッタ
のビジー信号と第2のリミッタのビジー信号とから、規
定時間内に少なくともどちらか一方のリミッタが作用し
た時間の割合を現行のリミッタ率として演算して出力
し、リミッタしきい値設定部が、現行のリミッタ率が予
め設定された規定のリミッタ率に近づくよう、現行のリ
ミッタしきい値を更新して第1のリミッタ及び第2のリ
ミッタに供給する送信ピークファクタ抑制回路としてい
るので、常に規定のリミッタ率に近い状態で送信信号の
レベルを制限することによって、安定した送信品質を保
つことができる効果がある。
【0051】請求項3記載の発明は、請求項2記載のリ
ミッタ率演算部を、規定時間内で少なくともどちらか一
方のリミッタが作用中である時間をサンプリングクロッ
クのタイミングでカウントして、リミッタ動作回数を出
力するリミッタ動作回数カウンタと、規定時間内で、サ
ンプリングクロック数をカウントして出力するサンプル
クロック数カウンタと、リミッタ動作回数とサンプリン
グクロック数との除算を行ってリミッタ率を出力する除
算回路とから構成したものが好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリミッタ回路の構成ブロック図で
ある。
【図2】本発明の送信ピークファクタ抑制回路のリミッ
タ率演算部4の構成例を示すブロック図である。
【図3】従来のリミッタ回路の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b,1a′,1b′…リミッタ、 2a,2b
…D/Aコンバータ、3a,3b…ローパスフィルタ
(LPF)、 4…リミッタ率演算部、 5…リミッタ
しきい値設定部、 41…リミッタ動作回数カウンタ、
42…サンプルCLK数カウンタ、 43…除算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号多重化された送信信号のレベルが、
    与えられたリミッタしきい値を超えている場合に、前記
    送信信号が前記リミッタしきい値を超えないようにレベ
    ルを制限する送信ピークファクタ抑制回路であって、 前記リミッタしきい値を超えている場合の時間の割合を
    現行のリミッタ率として検出し、前記現行のリミッタ率
    が予め設定された規定のリミッタ率に近づくようにリミ
    ッタしきい値を変更することを特徴とする送信ピークフ
    ァクタ抑制回路。
  2. 【請求項2】 符号多重化された送信信号の同相成分
    と、与えられたリミッタしきい値とを入力し、前記同相
    成分が前記リミッタしきい値を超えていない場合は、前
    記同相成分を出力し、前記同相成分が前記リミッタしき
    い値を超えている場合は、前記リミッタしきい値のレベ
    ルを出力し、リミッタが作用していることを示すビジー
    信号を出力する第1のリミッタと、 符号多重化された送信信号の直交成分と、与えられたリ
    ミッタしきい値とを入力し、前記直交成分が前記リミッ
    タしきい値を超えていない場合は、前記直交成分を出力
    し、前記直交成分が前記リミッタしきい値を超えている
    場合は、前記リミッタしきい値のレベルを出力し、リミ
    ッタが作用していることを示すビジー信号を出力する第
    2のリミッタと、 前記第1のリミッタからのビジー信号と、前記第2のリ
    ミッタからのビジー信号とを入力し、規定時間内に前記
    第1のリミッタ又は前記第2のリミッタ若しくはその両
    方が作用している時間の割合をリミッタ率として演算
    し、現行のリミッタ率として出力するリミッタ率演算部
    と、 前記現行のリミッタ率を入力し、前記現行のリミッタ率
    が予め設定された規定のリミッタ率に近づくよう、現行
    のリミッタしきい値を更新して前記第1のリミッタ及び
    前記第2のリミッタに供給するリミッタしきい値設定部
    とを有することを特徴とする送信ピークファクタ抑制回
    路。
  3. 【請求項3】 リミッタ率演算部が、 第1のリミッタからの第1のビジー信号と、第2のリミ
    ッタからの第2のビジー信号と、サンプリングクロック
    とを入力し、規定時間内で前記第1のビジー信号又は前
    記第2のビジー信号若しくはその両方がリミッタの作用
    中であることを示している時間を前記サンプリングクロ
    ックのタイミングでカウントして、リミッタ動作回数を
    出力するリミッタ動作回数カウンタと、 前記サンプリングクロックを入力し、前記規定時間内
    で、前記サンプリングクロックの回数をカウントして、
    サンプリングクロック数を出力するサンプルクロック数
    カウンタと、 前記リミッタ動作回数と、前記サンプリングクロック数
    との除算を行ってリミッタ率を出力する除算回路とを有
    するリミッタ率演算部であることを特徴とする請求項2
    記載の送信ピークファクタ抑制回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003081791A1 (fr) * 2002-03-06 2003-10-02 Nec Corporation Appareil de commande de puissance d'emission et procede associe
US6885850B2 (en) 2000-11-24 2005-04-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transmission power control method and apparatus, and communication apparatus
CN100413219C (zh) * 2004-06-10 2008-08-20 株式会社日立国际电气 发送装置

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