JP2003258430A - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents
配線基板及び配線基板の製造方法Info
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- JP2003258430A JP2003258430A JP2002057349A JP2002057349A JP2003258430A JP 2003258430 A JP2003258430 A JP 2003258430A JP 2002057349 A JP2002057349 A JP 2002057349A JP 2002057349 A JP2002057349 A JP 2002057349A JP 2003258430 A JP2003258430 A JP 2003258430A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面が絶縁層に覆われたビア導体を有する配
線基板について、ビア導体上にボイドが生じるのを防止
し、信頼性を向上させることができる配線基板及び配線
基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 配線基板101は、ビアホール122を
有する主面側第1絶縁層121と、このビアホール12
2に形成されたフィルドビア導体123と、主面側第1
絶縁層121及びフィルドビア導体123上に積層され
た主面側第2絶縁層124とを備える。このうち、フィ
ルドビア導体123は、その表面が凸状に膨らんだ膨出
部123Rを有する形状とされている。
線基板について、ビア導体上にボイドが生じるのを防止
し、信頼性を向上させることができる配線基板及び配線
基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 配線基板101は、ビアホール122を
有する主面側第1絶縁層121と、このビアホール12
2に形成されたフィルドビア導体123と、主面側第1
絶縁層121及びフィルドビア導体123上に積層され
た主面側第2絶縁層124とを備える。このうち、フィ
ルドビア導体123は、その表面が凸状に膨らんだ膨出
部123Rを有する形状とされている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビア導体を有する
配線基板及び配線基板の製造方法に関し、特に、表面が
絶縁層に覆われたビア導体を有する配線基板及び配線基
板の製造方法に関する。
配線基板及び配線基板の製造方法に関し、特に、表面が
絶縁層に覆われたビア導体を有する配線基板及び配線基
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面が絶縁層に覆われたビア
導体を有する配線基板が知られている。例えば、図9に
要部の部分拡大断面図を示す配線基板901が挙げられ
る。この配線基板901は、基板主面902と基板裏面
(図示しない)とを有する略板形状である。配線基板9
01は、図9に示すように、第1樹脂絶縁層905を備
える。その上には、所定の位置にビアホール908を有
する第2樹脂絶縁層907が積層されている。さらにそ
の上には、第3樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)90
9が積層されている。第1樹脂絶縁層905と第2樹脂
絶縁層907との層間には、板状のパッド911が形成
されている。このパッド911の中央部上には、第2樹
脂絶縁層907のビアホール908が位置し、このビア
ホール908には、パッド911に接続するフィルドビ
ア導体913(ビアホール908が導体で充填されたビ
ア導体)が形成されている。
導体を有する配線基板が知られている。例えば、図9に
要部の部分拡大断面図を示す配線基板901が挙げられ
る。この配線基板901は、基板主面902と基板裏面
(図示しない)とを有する略板形状である。配線基板9
01は、図9に示すように、第1樹脂絶縁層905を備
える。その上には、所定の位置にビアホール908を有
する第2樹脂絶縁層907が積層されている。さらにそ
の上には、第3樹脂絶縁層(ソルダーレジスト層)90
9が積層されている。第1樹脂絶縁層905と第2樹脂
絶縁層907との層間には、板状のパッド911が形成
されている。このパッド911の中央部上には、第2樹
脂絶縁層907のビアホール908が位置し、このビア
ホール908には、パッド911に接続するフィルドビ
ア導体913(ビアホール908が導体で充填されたビ
ア導体)が形成されている。
【0003】このような配線基板901は、次のように
製造する。即ち、第1樹脂絶縁層905とパッド911
とビアホール908を有する第2樹脂絶縁層907とが
形成された基板を用意する。そして、この基板に、フィ
ルドビア導体形成用の電解メッキ液を用いてCuメッキ
を施し、ビアホール908をメッキで充填してフィルド
ビア導体913を形成する。このとき、フィルドビア導
体913の表面は、通常、若干凹むか平らになる。次
に、第2樹脂絶縁層907及びフィルドビア導体913
上に、第3樹脂絶縁層909を形成する。
製造する。即ち、第1樹脂絶縁層905とパッド911
とビアホール908を有する第2樹脂絶縁層907とが
形成された基板を用意する。そして、この基板に、フィ
ルドビア導体形成用の電解メッキ液を用いてCuメッキ
を施し、ビアホール908をメッキで充填してフィルド
ビア導体913を形成する。このとき、フィルドビア導
体913の表面は、通常、若干凹むか平らになる。次
に、第2樹脂絶縁層907及びフィルドビア導体913
上に、第3樹脂絶縁層909を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3樹
脂絶縁層909を形成したときに、図9中に破線で示す
ように、フィルドビア導体913上に気泡(ボイド)B
Dを生じる可能性がある。このようなボイドBDが内包
されると、第3樹脂絶縁層909がフィルドビア導体9
13から剥がれやすくなり、配線基板901の信頼性に
劣る。
脂絶縁層909を形成したときに、図9中に破線で示す
ように、フィルドビア導体913上に気泡(ボイド)B
Dを生じる可能性がある。このようなボイドBDが内包
されると、第3樹脂絶縁層909がフィルドビア導体9
13から剥がれやすくなり、配線基板901の信頼性に
劣る。
【0005】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、表面が絶縁層に覆われたビア導体を有する配
線基板について、ビア導体上にボイドが生じるのを防止
し、信頼性を向上させることができる配線基板及び配線
基板の製造方法を提供することを目的とする。
であって、表面が絶縁層に覆われたビア導体を有する配
線基板について、ビア導体上にボイドが生じるのを防止
し、信頼性を向上させることができる配線基板及び配線
基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、ビアホールを有する第1絶縁層と、上記ビアホ
ールに形成されたフィルドビア導体と、上記第1絶縁層
及び上記フィルドビア導体上に積層された第2絶縁層
と、を備える配線基板であって、上記フィルドビア導体
は、その表面が凸状に膨らんだ膨出部を有する形状とさ
れている配線基板である。
手段は、ビアホールを有する第1絶縁層と、上記ビアホ
ールに形成されたフィルドビア導体と、上記第1絶縁層
及び上記フィルドビア導体上に積層された第2絶縁層
と、を備える配線基板であって、上記フィルドビア導体
は、その表面が凸状に膨らんだ膨出部を有する形状とさ
れている配線基板である。
【0007】この配線基板は、表面が第2絶縁層に覆わ
れたフィルドビア導体を備える。そして、本発明では、
このフィルドビア導体は、その表面が凸状に膨らんだ膨
出部を有する形状とされている。このような配線基板
は、その製造にあたり、フィルドビア導体上に第2絶縁
層を形成したときに、フィルドビア導体の表面が凸状に
膨らんでいるため、フィルドビア導体上にボイドが生じ
るのが防止される。従って、フィルドビア導体と第2絶
縁層との密着強度を高くすることができ、配線基板の信
頼性を向上させることができる。
れたフィルドビア導体を備える。そして、本発明では、
このフィルドビア導体は、その表面が凸状に膨らんだ膨
出部を有する形状とされている。このような配線基板
は、その製造にあたり、フィルドビア導体上に第2絶縁
層を形成したときに、フィルドビア導体の表面が凸状に
膨らんでいるため、フィルドビア導体上にボイドが生じ
るのが防止される。従って、フィルドビア導体と第2絶
縁層との密着強度を高くすることができ、配線基板の信
頼性を向上させることができる。
【0008】なお、フィルドビア導体は、その表面が凸
状に膨らんだ膨出部を有する形状であればよく、表面全
体が膨らんだものでも、表面の一部(例えば中央部)が
膨らんだものでもよい。また、絶縁層は、セラミック製
でも樹脂製でもよい。即ち、絶縁体は、アルミナ、窒化
アルミニウム、ガラスセラミック、低温焼成セラミック
などのセラミックでも、エポキシ樹脂、BT樹脂などの
樹脂でも、あるいは、ガラス−エポキシ樹脂複合材料、
セラミック−樹脂複合材料などの複合材料などであって
もよい。
状に膨らんだ膨出部を有する形状であればよく、表面全
体が膨らんだものでも、表面の一部(例えば中央部)が
膨らんだものでもよい。また、絶縁層は、セラミック製
でも樹脂製でもよい。即ち、絶縁体は、アルミナ、窒化
アルミニウム、ガラスセラミック、低温焼成セラミック
などのセラミックでも、エポキシ樹脂、BT樹脂などの
樹脂でも、あるいは、ガラス−エポキシ樹脂複合材料、
セラミック−樹脂複合材料などの複合材料などであって
もよい。
【0009】さらに、上記の配線基板であって、前記第
2絶縁層のうち、前記フィルドビア導体の膨出部上に積
層された部分の厚さは、5μm以上である配線基板とす
ると良い。
2絶縁層のうち、前記フィルドビア導体の膨出部上に積
層された部分の厚さは、5μm以上である配線基板とす
ると良い。
【0010】フィルドビア導体の表面を凸状に膨らませ
ると、フィルドビア導体上にボイドが生じるのを防止す
ることができる。しかし、この膨出部の高さが高くな
り、その上の第2絶縁層の厚みが薄くなり過ぎると、第
2絶縁層がソルダーレジスト層の場合には、外観不良を
引き起こし、あるいは、第2絶縁層が基板内部の絶縁層
の場合には、この部分で絶縁性の低下を招く。これに対
し、本発明では、第2絶縁層のうち、フィルドビア導体
の膨出部上に積層された部分の厚さは、5μm以上であ
るので、フィルドビア導体上にボイドが生じるのを防止
することができる上、配線基板の外観を良好とすること
ができ、あるいは、その部分における絶縁性の低下を抑
制することができる。
ると、フィルドビア導体上にボイドが生じるのを防止す
ることができる。しかし、この膨出部の高さが高くな
り、その上の第2絶縁層の厚みが薄くなり過ぎると、第
2絶縁層がソルダーレジスト層の場合には、外観不良を
引き起こし、あるいは、第2絶縁層が基板内部の絶縁層
の場合には、この部分で絶縁性の低下を招く。これに対
し、本発明では、第2絶縁層のうち、フィルドビア導体
の膨出部上に積層された部分の厚さは、5μm以上であ
るので、フィルドビア導体上にボイドが生じるのを防止
することができる上、配線基板の外観を良好とすること
ができ、あるいは、その部分における絶縁性の低下を抑
制することができる。
【0011】さらに、上記のいずれかに記載の配線基板
であって、前記フィルドビア導体は、その表面全面が粗
化面である配線基板とすると良い。
であって、前記フィルドビア導体は、その表面全面が粗
化面である配線基板とすると良い。
【0012】フィルドビア導体の表面のうち凸状に膨出
した部分が粗化されていない場合には、この膨出部から
第2絶縁層が剥がれやすくなる。これに対し、本発明で
は、膨出部を含め、フィルドビア導体の表面全面が粗化
面である。従って、フィルドビア導体と第2絶縁層との
密着強度を向上させることができる。
した部分が粗化されていない場合には、この膨出部から
第2絶縁層が剥がれやすくなる。これに対し、本発明で
は、膨出部を含め、フィルドビア導体の表面全面が粗化
面である。従って、フィルドビア導体と第2絶縁層との
密着強度を向上させることができる。
【0013】さらに、上記の配線基板であって、前記第
2絶縁層は、真空ラミネートにより形成されてなり、前
記フィルドビア導体の膨出部の高さは、15μm以下で
ある配線基板とするのが好ましい。
2絶縁層は、真空ラミネートにより形成されてなり、前
記フィルドビア導体の膨出部の高さは、15μm以下で
ある配線基板とするのが好ましい。
【0014】第2絶縁層が真空ラミネートにより形成さ
れる場合には、フィルドビア導体の膨出部の高さが高い
と、搬送ローラや真空シールローラにより膨出部が擦れ
て潰れ、粗化面の表面粗度が低下し、なめらかな面にな
る。このようになると、この膨出部から第2絶縁層が剥
がれやすくなる。これに対し、本発明では、この膨出部
の高さが15μm以下であるので、導体粗化後に第2絶
縁層を形成したときに、真空シールローラ等により膨出
部が多少潰れることはあっても、その表面粗度はある程
度維持される。従って、フィルドビア導体と第2絶縁層
との密着強度を向上させ、配線基板の信頼性を向上させ
ることができる。
れる場合には、フィルドビア導体の膨出部の高さが高い
と、搬送ローラや真空シールローラにより膨出部が擦れ
て潰れ、粗化面の表面粗度が低下し、なめらかな面にな
る。このようになると、この膨出部から第2絶縁層が剥
がれやすくなる。これに対し、本発明では、この膨出部
の高さが15μm以下であるので、導体粗化後に第2絶
縁層を形成したときに、真空シールローラ等により膨出
部が多少潰れることはあっても、その表面粗度はある程
度維持される。従って、フィルドビア導体と第2絶縁層
との密着強度を向上させ、配線基板の信頼性を向上させ
ることができる。
【0015】さらに、上記の配線基板であって、前記フ
ィルドビア導体の膨出部の高さは、5μm以下である配
線基板とするのが好ましい。
ィルドビア導体の膨出部の高さは、5μm以下である配
線基板とするのが好ましい。
【0016】本発明によれば、フィルドビア導体の膨出
部の高さが5μm以下とさらに低いので、第2絶縁層を
形成したときに、膨出部自体が潰れにくくなり、その表
面粗度が維持される。従って、フィルドビア導体と第2
絶縁層との密着強度をさらに向上させ、さらに配線基板
の信頼性を向上させることができる。
部の高さが5μm以下とさらに低いので、第2絶縁層を
形成したときに、膨出部自体が潰れにくくなり、その表
面粗度が維持される。従って、フィルドビア導体と第2
絶縁層との密着強度をさらに向上させ、さらに配線基板
の信頼性を向上させることができる。
【0017】また、他の解決手段は、ビアホールを有す
る第1絶縁層と、上記ビアホールに形成されたフィルド
ビア導体であって、その表面が凸状に膨らんだ膨出部を
有する形状とされたフィルドビア導体と、上記第1絶縁
層及び上記フィルドビア導体上に積層された第2絶縁層
と、を備える配線基板の製造方法であって、電解メッキ
により、上記膨出部を有するフィルドビア導体を形成す
るフィルドビア形成工程であって、上記膨出部の高さが
15μm以下の上記フィルドビア導体を形成するフィル
ドビア形成工程と、上記フィルドビア導体の表面全面を
粗化する導体粗化工程と、真空ラミネートにより、上記
第1絶縁層及び上記フィルドビア導体上に上記第2絶縁
層を形成する第2絶縁層形成工程と、を備える配線基板
の製造方法である。
る第1絶縁層と、上記ビアホールに形成されたフィルド
ビア導体であって、その表面が凸状に膨らんだ膨出部を
有する形状とされたフィルドビア導体と、上記第1絶縁
層及び上記フィルドビア導体上に積層された第2絶縁層
と、を備える配線基板の製造方法であって、電解メッキ
により、上記膨出部を有するフィルドビア導体を形成す
るフィルドビア形成工程であって、上記膨出部の高さが
15μm以下の上記フィルドビア導体を形成するフィル
ドビア形成工程と、上記フィルドビア導体の表面全面を
粗化する導体粗化工程と、真空ラミネートにより、上記
第1絶縁層及び上記フィルドビア導体上に上記第2絶縁
層を形成する第2絶縁層形成工程と、を備える配線基板
の製造方法である。
【0018】前述したように、フィルドビア導体の表面
のうち凸状に膨出した部分が粗化されていない場合に
は、この膨出部から第2絶縁層が剥がれやすくなるの
で、フィルドビア導体の表面全面を粗化するのがよい。
しかし、第2絶縁層を真空ラミネートにより形成する場
合には、膨出部の高さが高いと、搬送ローラや真空シー
ルローラにより膨出部が擦れて潰れ、粗化面の表面粗度
が低下し、なめらかな面になる。このようになると、こ
の膨出部から第2絶縁層が剥がれやすくなる。これに対
し、本発明では、電解メッキにより、膨出部の高さが1
5μm以下のフィルドビア導体を形成する。そして、フ
ィルドビア導体の表面全面を粗化し、その後、真空ラミ
ネートにより、第1絶縁層及びフィルドビア導体上に第
2絶縁層を形成する。このようにフィルドビア導体の膨
出部の高さを15μm以下と抑えれば、導体粗化後、第
2絶縁層を形成したときに、真空シールローラ等により
膨出部が多少潰れることはあっても、その表面粗度はあ
る程度維持される。従って、フィルドビア導体と第2絶
縁層との密着強度を向上させ、配線基板の信頼性を向上
させることができる。
のうち凸状に膨出した部分が粗化されていない場合に
は、この膨出部から第2絶縁層が剥がれやすくなるの
で、フィルドビア導体の表面全面を粗化するのがよい。
しかし、第2絶縁層を真空ラミネートにより形成する場
合には、膨出部の高さが高いと、搬送ローラや真空シー
ルローラにより膨出部が擦れて潰れ、粗化面の表面粗度
が低下し、なめらかな面になる。このようになると、こ
の膨出部から第2絶縁層が剥がれやすくなる。これに対
し、本発明では、電解メッキにより、膨出部の高さが1
5μm以下のフィルドビア導体を形成する。そして、フ
ィルドビア導体の表面全面を粗化し、その後、真空ラミ
ネートにより、第1絶縁層及びフィルドビア導体上に第
2絶縁層を形成する。このようにフィルドビア導体の膨
出部の高さを15μm以下と抑えれば、導体粗化後、第
2絶縁層を形成したときに、真空シールローラ等により
膨出部が多少潰れることはあっても、その表面粗度はあ
る程度維持される。従って、フィルドビア導体と第2絶
縁層との密着強度を向上させ、配線基板の信頼性を向上
させることができる。
【0019】さらに、上記の配線基板の製造方法であっ
て、前記フィルドビア形成工程において、前記膨出部の
高さが5μm以下の前記フィルドビア導体を形成する配
線基板の製造方法とすると良い。
て、前記フィルドビア形成工程において、前記膨出部の
高さが5μm以下の前記フィルドビア導体を形成する配
線基板の製造方法とすると良い。
【0020】本発明によれば、フィルドビア導体の膨出
部の高さを5μm以下とさらに低くしている。このよう
にすれば、第2絶縁層を形成したときに、膨出部自体が
潰れにくくなり、その表面粗度が維持される。従って、
フィルドビア導体と第2絶縁層との密着強度をさらに向
上させ、さらに配線基板の信頼性を向上させることがで
きる。
部の高さを5μm以下とさらに低くしている。このよう
にすれば、第2絶縁層を形成したときに、膨出部自体が
潰れにくくなり、その表面粗度が維持される。従って、
フィルドビア導体と第2絶縁層との密着強度をさらに向
上させ、さらに配線基板の信頼性を向上させることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。本実施形態の配線基板101
について、図1に部分断面図を示す。また、図2に主面
側第2絶縁層124に覆われたフィルドビア導体123
近傍の部分拡大断面図を、図3に主面側第3絶縁層12
7に覆われたフィルドビア導体126近傍の部分拡大断
面図を示す。
面を参照しつつ説明する。本実施形態の配線基板101
について、図1に部分断面図を示す。また、図2に主面
側第2絶縁層124に覆われたフィルドビア導体123
近傍の部分拡大断面図を、図3に主面側第3絶縁層12
7に覆われたフィルドビア導体126近傍の部分拡大断
面図を示す。
【0022】この配線基板101は、図1中に破線で示
すICチップICが搭載される基板主面102と、図示
しないマザーボードに接続される基板裏面103とを有
する略矩形の略板形状である。配線基板101は、その
中心にガラス−エポキシ樹脂からなる厚さ約800μm
のコア基板111を備える。このコア基板111のコア
主面112上には、エポキシ樹脂等からなる厚さ約35
μmの主面側第1絶縁層121が積層され、その上に
は、同じくエポキシ樹脂等からなる厚さ約35μmの主
面側第2絶縁層124が積層され、さらにその上には、
同じくエポキシ樹脂等からなる厚さ約25μmの主面側
第3絶縁層(主面側ソルダーレジスト層)127が積層
されている。また同様に、コア基板111のコア裏面1
13上には、エポキシ樹脂等からなる厚さ約35μmの
裏面側第1絶縁層141が積層され、その上には、同じ
くエポキシ樹脂等からなる厚さ約35μmの裏面側第2
絶縁層144が積層され、さらにその上には、同じくエ
ポキシ樹脂等からなる厚さ約25μmの裏面側第3絶縁
層(裏面側ソルダーレジスト層)147が積層されてい
る。
すICチップICが搭載される基板主面102と、図示
しないマザーボードに接続される基板裏面103とを有
する略矩形の略板形状である。配線基板101は、その
中心にガラス−エポキシ樹脂からなる厚さ約800μm
のコア基板111を備える。このコア基板111のコア
主面112上には、エポキシ樹脂等からなる厚さ約35
μmの主面側第1絶縁層121が積層され、その上に
は、同じくエポキシ樹脂等からなる厚さ約35μmの主
面側第2絶縁層124が積層され、さらにその上には、
同じくエポキシ樹脂等からなる厚さ約25μmの主面側
第3絶縁層(主面側ソルダーレジスト層)127が積層
されている。また同様に、コア基板111のコア裏面1
13上には、エポキシ樹脂等からなる厚さ約35μmの
裏面側第1絶縁層141が積層され、その上には、同じ
くエポキシ樹脂等からなる厚さ約35μmの裏面側第2
絶縁層144が積層され、さらにその上には、同じくエ
ポキシ樹脂等からなる厚さ約25μmの裏面側第3絶縁
層(裏面側ソルダーレジスト層)147が積層されてい
る。
【0023】主面側第1絶縁層121の表面及び主面側
第2絶縁層124の表面、並びに、裏面側第1絶縁層1
41の表面及び裏面側第2絶縁層144の表面は、それ
ぞれ表面粗さRa=約0.5μmの粗化面とされている
(図2及び図3参照)。絶縁層同士の密着性や、絶縁層
と後述する導体層等との密着性を向上させるためであ
る。
第2絶縁層124の表面、並びに、裏面側第1絶縁層1
41の表面及び裏面側第2絶縁層144の表面は、それ
ぞれ表面粗さRa=約0.5μmの粗化面とされている
(図2及び図3参照)。絶縁層同士の密着性や、絶縁層
と後述する導体層等との密着性を向上させるためであ
る。
【0024】コア基板111には、これを貫通する直径
約350μmの多数のスルーホール115が所定の位置
に形成され、その内周面には、Cuからなる略筒状の厚
さ約20μmのスルーホール導体116がそれぞれ形成
されている。各スルーホール導体116内には、エポキ
シ樹脂等からなる略円柱形状の樹脂充填体117がそれ
ぞれ形成されている。
約350μmの多数のスルーホール115が所定の位置
に形成され、その内周面には、Cuからなる略筒状の厚
さ約20μmのスルーホール導体116がそれぞれ形成
されている。各スルーホール導体116内には、エポキ
シ樹脂等からなる略円柱形状の樹脂充填体117がそれ
ぞれ形成されている。
【0025】主面側第1絶縁層121には、図1及び図
2に示すように、これを貫通する開口径約65μmの多
数のビアホール122が所定の位置に形成され、その内
部及びその上には、Cuからなるフィルドビア導体12
3がそれぞれ形成されている。具体的には、各々のフィ
ルドビア導体123は、ビアホール122内に形成され
た略円錐台状の円錐台部123Pと、その上に形成され
た直径約125μm、厚さ約14.5μmの円盤状の円
盤部123Qとを有する。さらに、円盤部123Qの中
央上には、凸状に膨らみ、底面の直径が約55μm、高
さが約5μmの膨出部123Rを有する。つまり、この
フィルドビア導体123は、表面が凸状に膨らんだ膨出
部123Rを有する形状とされている。また、フィルド
ビア導体123の表面全面は、主面側第2絶縁層124
との密着性を向上させるため、表面粗さRa=約0.5
μmの粗化面とされている。これらのフィルドビア導体
123には、その表面全体が主面側第2絶縁層124で
覆われたもの(図2参照)と、その表面に後述するフィ
ルドビア導体126が接続されたものとがある。表面全
体が主面側第2絶縁層124で覆われたフィルドビア導
体123について見ると、その膨出部123R上に積層
された主面側第2絶縁層124の厚さは、約15.5μ
mと十分に厚くなっている。
2に示すように、これを貫通する開口径約65μmの多
数のビアホール122が所定の位置に形成され、その内
部及びその上には、Cuからなるフィルドビア導体12
3がそれぞれ形成されている。具体的には、各々のフィ
ルドビア導体123は、ビアホール122内に形成され
た略円錐台状の円錐台部123Pと、その上に形成され
た直径約125μm、厚さ約14.5μmの円盤状の円
盤部123Qとを有する。さらに、円盤部123Qの中
央上には、凸状に膨らみ、底面の直径が約55μm、高
さが約5μmの膨出部123Rを有する。つまり、この
フィルドビア導体123は、表面が凸状に膨らんだ膨出
部123Rを有する形状とされている。また、フィルド
ビア導体123の表面全面は、主面側第2絶縁層124
との密着性を向上させるため、表面粗さRa=約0.5
μmの粗化面とされている。これらのフィルドビア導体
123には、その表面全体が主面側第2絶縁層124で
覆われたもの(図2参照)と、その表面に後述するフィ
ルドビア導体126が接続されたものとがある。表面全
体が主面側第2絶縁層124で覆われたフィルドビア導
体123について見ると、その膨出部123R上に積層
された主面側第2絶縁層124の厚さは、約15.5μ
mと十分に厚くなっている。
【0026】また、図1及び図3に示すように、主面側
第2絶縁層124にも、これを貫通する開口径約65μ
mの多数のビアホール125が所定の位置に形成され、
その内部及びその上には、Cuからなるフィルドビア導
体126がそれぞれ形成されている。具体的には、この
フィルドビア導体126も、ビアホール125内に形成
された略円錐台状の円錐台部126Pと、その上に形成
された直径約125μm、厚さ約14.5μmの円盤状
の円盤部126Qと、その中央上に凸状に膨らみ、底面
の直径が約55μm、高さが約5μmの膨出部126R
とを有する。つまり、このフィルドビア導体126も、
表面が凸状に膨らんだ膨出部126Rを有する形状とさ
れている。また、フィルドビア導体126の表面全面
は、主面側第3絶縁層127との密着性を向上させるた
め、表面粗さRa=約0.5μmの粗化面とされてい
る。これらのフィルドビア導体126には、その表面全
体が主面側第3絶縁層127で覆われたもの(図3参
照)と、その表面に後述する主面側Niメッキ層129
が被着したものとがある。表面全体が主面側第3絶縁層
127で覆われたフィルドビア導体126について見る
と、その膨出部126R上に積層された主面側第3絶縁
層127の厚さは、約5.5μmと十分に厚くなってい
る。
第2絶縁層124にも、これを貫通する開口径約65μ
mの多数のビアホール125が所定の位置に形成され、
その内部及びその上には、Cuからなるフィルドビア導
体126がそれぞれ形成されている。具体的には、この
フィルドビア導体126も、ビアホール125内に形成
された略円錐台状の円錐台部126Pと、その上に形成
された直径約125μm、厚さ約14.5μmの円盤状
の円盤部126Qと、その中央上に凸状に膨らみ、底面
の直径が約55μm、高さが約5μmの膨出部126R
とを有する。つまり、このフィルドビア導体126も、
表面が凸状に膨らんだ膨出部126Rを有する形状とさ
れている。また、フィルドビア導体126の表面全面
は、主面側第3絶縁層127との密着性を向上させるた
め、表面粗さRa=約0.5μmの粗化面とされてい
る。これらのフィルドビア導体126には、その表面全
体が主面側第3絶縁層127で覆われたもの(図3参
照)と、その表面に後述する主面側Niメッキ層129
が被着したものとがある。表面全体が主面側第3絶縁層
127で覆われたフィルドビア導体126について見る
と、その膨出部126R上に積層された主面側第3絶縁
層127の厚さは、約5.5μmと十分に厚くなってい
る。
【0027】主面側第3絶縁層127には、図1に示す
ように、これを貫通する直径約60μmの多数の主面側
開口128がICチップICを搭載する領域に平面視略
格子状に形成されている。これら主面側開口128の内
側には、主面側第2絶縁層124に形成されたフィルド
ビア導体126の中央部が位置している。そして、各主
面側開口128において、フィルドビア導体126の表
面には、厚さ約7μmの主面側Niメッキ層129が被
着し、さらに、この主面側Niメッキ層129の表面に
は、主面側第3絶縁層127の表面を越えて突出するハ
ンダバンプ131が溶着している。なお、主面側Niメ
ッキ層129は、ほぼ均一な厚さであるので、フィルド
ビア導体126の表面に倣って、その表面が凸状に膨ら
んだ形状とされている。
ように、これを貫通する直径約60μmの多数の主面側
開口128がICチップICを搭載する領域に平面視略
格子状に形成されている。これら主面側開口128の内
側には、主面側第2絶縁層124に形成されたフィルド
ビア導体126の中央部が位置している。そして、各主
面側開口128において、フィルドビア導体126の表
面には、厚さ約7μmの主面側Niメッキ層129が被
着し、さらに、この主面側Niメッキ層129の表面に
は、主面側第3絶縁層127の表面を越えて突出するハ
ンダバンプ131が溶着している。なお、主面側Niメ
ッキ層129は、ほぼ均一な厚さであるので、フィルド
ビア導体126の表面に倣って、その表面が凸状に膨ら
んだ形状とされている。
【0028】他方、図1に示すように、裏面側第1絶縁
層141にも、これを貫通する開口径約65μmの多数
のビアホール142が所定の位置に形成され、その内部
及びその上には、Cuからなるフィルドビア導体143
がそれぞれ形成されている。具体的には、各々のフィル
ドビア導体143は、フィルドビア導体123,126
と同様に、円錐台部と円盤部と膨出部とからなり、表面
が凸状に膨らんだ膨出部を有する形状とされている。ま
た、その表面全面は、裏面側第2絶縁層144との密着
性を向上させるため、粗化面とされている。また、これ
らのフィルドビア導体143には、その表面全体が裏面
側第2絶縁層144で覆われたものと、その表面に後述
するフィルドビア導体146が接続されたものとがあ
る。表面全体が裏面側第2絶縁層144で覆われたフィ
ルドビア導体143について見ると、その膨出部上に積
層された裏面側第2絶縁層144の厚さは、約15.5
μmと十分に厚くなっている。
層141にも、これを貫通する開口径約65μmの多数
のビアホール142が所定の位置に形成され、その内部
及びその上には、Cuからなるフィルドビア導体143
がそれぞれ形成されている。具体的には、各々のフィル
ドビア導体143は、フィルドビア導体123,126
と同様に、円錐台部と円盤部と膨出部とからなり、表面
が凸状に膨らんだ膨出部を有する形状とされている。ま
た、その表面全面は、裏面側第2絶縁層144との密着
性を向上させるため、粗化面とされている。また、これ
らのフィルドビア導体143には、その表面全体が裏面
側第2絶縁層144で覆われたものと、その表面に後述
するフィルドビア導体146が接続されたものとがあ
る。表面全体が裏面側第2絶縁層144で覆われたフィ
ルドビア導体143について見ると、その膨出部上に積
層された裏面側第2絶縁層144の厚さは、約15.5
μmと十分に厚くなっている。
【0029】また、裏面側第2絶縁層144にも、これ
を貫通する開口径約65μmの多数のビアホール145
が所定の位置に形成され、その内部及びその上には、C
uからなるフィルドビア導体146がそれぞれ形成され
ている。具体的には、各々のフィルドビア導体146
は、フィルドビア導体123,126,143と同様
に、円錐台部と円盤部と膨出部とからなり、表面が凸状
に膨らんだ膨出部を有する形状とされている。また、そ
の表面全面は、裏面側第3絶縁層147との密着性を向
上させるため、粗化面とされている。また、これらのフ
ィルドビア導体146には、その表面全体が裏面側第3
絶縁層147で覆われたものと、その表面に後述する裏
面側Niメッキ層149が被着したものとがある。表面
全体が裏面側第3絶縁層147で覆われたフィルドビア
導体146について見ると、その膨出部上に積層された
裏面側第3絶縁層147の厚さは、約5.5μmと十分
に厚くなっている。
を貫通する開口径約65μmの多数のビアホール145
が所定の位置に形成され、その内部及びその上には、C
uからなるフィルドビア導体146がそれぞれ形成され
ている。具体的には、各々のフィルドビア導体146
は、フィルドビア導体123,126,143と同様
に、円錐台部と円盤部と膨出部とからなり、表面が凸状
に膨らんだ膨出部を有する形状とされている。また、そ
の表面全面は、裏面側第3絶縁層147との密着性を向
上させるため、粗化面とされている。また、これらのフ
ィルドビア導体146には、その表面全体が裏面側第3
絶縁層147で覆われたものと、その表面に後述する裏
面側Niメッキ層149が被着したものとがある。表面
全体が裏面側第3絶縁層147で覆われたフィルドビア
導体146について見ると、その膨出部上に積層された
裏面側第3絶縁層147の厚さは、約5.5μmと十分
に厚くなっている。
【0030】裏面側第3絶縁層147には、これを貫通
する直径約95μmの多数の裏面側開口148が平面視
略格子状に形成されている。これら裏面側開口148の
内側には、裏面側第2絶縁層144に形成されたフィル
ドビア導体146の中央部が位置している。そして、各
裏面側開口148において、フィルドビア導体146の
表面には、厚さ約7μmの裏面側Niメッキ層149が
被着し、さらに、この裏面側Niメッキ層149の表面
には、厚さ約0.05μmの裏面側Auメッキ層150
が被着している。なお、裏面側Niメッキ層149も裏
面側Auメッキ層150も、ほぼ均一な厚さであるの
で、この金属層は、フィルドビア導体146の表面に倣
って、その表面が凸状に膨らんだ形状とされている。
する直径約95μmの多数の裏面側開口148が平面視
略格子状に形成されている。これら裏面側開口148の
内側には、裏面側第2絶縁層144に形成されたフィル
ドビア導体146の中央部が位置している。そして、各
裏面側開口148において、フィルドビア導体146の
表面には、厚さ約7μmの裏面側Niメッキ層149が
被着し、さらに、この裏面側Niメッキ層149の表面
には、厚さ約0.05μmの裏面側Auメッキ層150
が被着している。なお、裏面側Niメッキ層149も裏
面側Auメッキ層150も、ほぼ均一な厚さであるの
で、この金属層は、フィルドビア導体146の表面に倣
って、その表面が凸状に膨らんだ形状とされている。
【0031】コア基板111と主面側第1絶縁層121
との層間には、Cuからなる厚さ約35μmの主面側第
1導体層161が形成されている。この主面側第1導体
層161は、電源電位とされる電源プレーン層であり、
略ベタ状に形成されている。主面側第1導体層161
は、コア基板111のスルーホール導体116の一部及
び主面側第1絶縁層121のフィルドビア導体123の
一部と接続している。また、主面側第1絶縁層121と
主面側第2絶縁層124との層間には、Cuからなる厚
さ約14.5μmの主面側第2導体層163が形成され
ている。この主面側第2導体層163は、配線等を有す
る所定パターンの配線層である。主面側第2導体層16
3は、主面側第1絶縁層121のフィルドビア導体12
3及び主面側第2絶縁層124のフィルドビア導体12
6と接続している。また、主面側第2絶縁層124と主
面側第3絶縁層127との層間には、Cuからなる厚さ
約14.5μmの主面側第3導体層165が形成されて
いる。この主面側第3導体層165は、配線等を一部に
有する所定パターンの導体層である。主面側第3導体層
165は、主面側第2絶縁層124のフィルドビア導体
126等と接続している。
との層間には、Cuからなる厚さ約35μmの主面側第
1導体層161が形成されている。この主面側第1導体
層161は、電源電位とされる電源プレーン層であり、
略ベタ状に形成されている。主面側第1導体層161
は、コア基板111のスルーホール導体116の一部及
び主面側第1絶縁層121のフィルドビア導体123の
一部と接続している。また、主面側第1絶縁層121と
主面側第2絶縁層124との層間には、Cuからなる厚
さ約14.5μmの主面側第2導体層163が形成され
ている。この主面側第2導体層163は、配線等を有す
る所定パターンの配線層である。主面側第2導体層16
3は、主面側第1絶縁層121のフィルドビア導体12
3及び主面側第2絶縁層124のフィルドビア導体12
6と接続している。また、主面側第2絶縁層124と主
面側第3絶縁層127との層間には、Cuからなる厚さ
約14.5μmの主面側第3導体層165が形成されて
いる。この主面側第3導体層165は、配線等を一部に
有する所定パターンの導体層である。主面側第3導体層
165は、主面側第2絶縁層124のフィルドビア導体
126等と接続している。
【0032】他方、コア基板111と裏面側第1絶縁層
141との層間には、Cuからなる厚さ約35μmの裏
面側第1導体層171が形成されている。この裏面側第
1導体層171は、接地電位とされる接地プレーン層で
あり、略ベタ状に形成されている。裏面側第1導体層1
71は、コア基板111のスルーホール導体116の一
部及び裏面側第1絶縁層141のフィルドビア導体14
3の一部と接続している。また、裏面側第1絶縁層14
1と裏面側第2絶縁層144との層間には、Cuからな
る厚さ約14.5μmの裏面側第2導体層173が形成
されている。この裏面側第2導体層173は、配線等を
有する所定パターンの配線層であり、裏面側第1絶縁層
141のフィルドビア導体143及び裏面側第2絶縁層
144のフィルドビア導体146と接続している。ま
た、裏面側第2絶縁層144と裏面側第3絶縁層147
との層間には、Cuからなる厚さ約14.5μmの裏面
側第3導体層175が形成されている。この裏面側第3
導体層175は、配線等を一部に有する所定パターンの
導体層であり、裏面側第2絶縁層144のフィルドビア
導体146等と接続している。
141との層間には、Cuからなる厚さ約35μmの裏
面側第1導体層171が形成されている。この裏面側第
1導体層171は、接地電位とされる接地プレーン層で
あり、略ベタ状に形成されている。裏面側第1導体層1
71は、コア基板111のスルーホール導体116の一
部及び裏面側第1絶縁層141のフィルドビア導体14
3の一部と接続している。また、裏面側第1絶縁層14
1と裏面側第2絶縁層144との層間には、Cuからな
る厚さ約14.5μmの裏面側第2導体層173が形成
されている。この裏面側第2導体層173は、配線等を
有する所定パターンの配線層であり、裏面側第1絶縁層
141のフィルドビア導体143及び裏面側第2絶縁層
144のフィルドビア導体146と接続している。ま
た、裏面側第2絶縁層144と裏面側第3絶縁層147
との層間には、Cuからなる厚さ約14.5μmの裏面
側第3導体層175が形成されている。この裏面側第3
導体層175は、配線等を一部に有する所定パターンの
導体層であり、裏面側第2絶縁層144のフィルドビア
導体146等と接続している。
【0033】このような配線基板101は、その製造に
あたり、主面側第1絶縁層121のフィルドビア導体1
23上に主面側第2絶縁層124を形成するときに、フ
ィルドビア導体123の表面が凸状に膨らんでいるた
め、フィルドビア導体123上にボイドが生じにくい。
従って、フィルドビア導体123と主面側第2絶縁層1
24との密着強度を高くすることができ、配線基板10
1の信頼性を向上させることができる。また、主面側第
2絶縁層124のフィルドビア導体126上に主面側第
3絶縁層127を形成するときに、フィルドビア導体1
26の表面が凸状に膨らんでいるため、フィルドビア導
体126上にボイドが生じにくい。従って、フィルドビ
ア導体126と主面側第3絶縁層127との密着強度を
高くすることができ、配線基板101の信頼性を向上さ
せることができる。
あたり、主面側第1絶縁層121のフィルドビア導体1
23上に主面側第2絶縁層124を形成するときに、フ
ィルドビア導体123の表面が凸状に膨らんでいるた
め、フィルドビア導体123上にボイドが生じにくい。
従って、フィルドビア導体123と主面側第2絶縁層1
24との密着強度を高くすることができ、配線基板10
1の信頼性を向上させることができる。また、主面側第
2絶縁層124のフィルドビア導体126上に主面側第
3絶縁層127を形成するときに、フィルドビア導体1
26の表面が凸状に膨らんでいるため、フィルドビア導
体126上にボイドが生じにくい。従って、フィルドビ
ア導体126と主面側第3絶縁層127との密着強度を
高くすることができ、配線基板101の信頼性を向上さ
せることができる。
【0034】また同様に、裏面側第1絶縁層141のフ
ィルドビア導体143上に裏面側第2絶縁層144を形
成するときに、フィルドビア導体143の表面が凸状に
膨らんでいるため、フィルドビア導体143上にボイド
が生じにくい。従って、フィルドビア導体143と裏面
側第2絶縁層144との密着強度を高くすることがで
き、配線基板101の信頼性を向上させることができ
る。また、裏面側第2絶縁層144のフィルドビア導体
146上に裏面側第3絶縁層147を形成するときに、
フィルドビア導体146の表面が凸状に膨らんでいるた
め、フィルドビア導体146上にボイドが生じにくい。
従って、フィルドビア導体146と裏面側第3絶縁層1
47との密着強度を高くすることができ、配線基板10
1の信頼性を向上させることができる。
ィルドビア導体143上に裏面側第2絶縁層144を形
成するときに、フィルドビア導体143の表面が凸状に
膨らんでいるため、フィルドビア導体143上にボイド
が生じにくい。従って、フィルドビア導体143と裏面
側第2絶縁層144との密着強度を高くすることがで
き、配線基板101の信頼性を向上させることができ
る。また、裏面側第2絶縁層144のフィルドビア導体
146上に裏面側第3絶縁層147を形成するときに、
フィルドビア導体146の表面が凸状に膨らんでいるた
め、フィルドビア導体146上にボイドが生じにくい。
従って、フィルドビア導体146と裏面側第3絶縁層1
47との密着強度を高くすることができ、配線基板10
1の信頼性を向上させることができる。
【0035】さらに、本実施形態では、主面側第2絶縁
層124のうち、主面側第1絶縁層121のフィルドビ
ア導体123の膨出部123R上に積層された部分の厚
さ(約15.5μm)は、5μm以上であるので、この
フィルドビア導体123上にボイドが生じるのを防止す
ることができる上、この部分における絶縁性の低下を抑
制することができる。また、主面側第3絶縁層127の
うち、主面側第2絶縁層124のフィルドビア導体12
6の膨出部126R上に積層された部分の厚さ(約5.
5μm)も、5μm以上であるので、このフィルドビア
導体126上にボイドが生じるのを防止することができ
る上、配線基板101の基板主面102の外観を良好と
することできる。
層124のうち、主面側第1絶縁層121のフィルドビ
ア導体123の膨出部123R上に積層された部分の厚
さ(約15.5μm)は、5μm以上であるので、この
フィルドビア導体123上にボイドが生じるのを防止す
ることができる上、この部分における絶縁性の低下を抑
制することができる。また、主面側第3絶縁層127の
うち、主面側第2絶縁層124のフィルドビア導体12
6の膨出部126R上に積層された部分の厚さ(約5.
5μm)も、5μm以上であるので、このフィルドビア
導体126上にボイドが生じるのを防止することができ
る上、配線基板101の基板主面102の外観を良好と
することできる。
【0036】また同様に、裏面側第2絶縁層144のう
ち、裏面側第1絶縁層141のフィルドビア導体143
の膨出部上に積層された部分の厚さ(約15.5μm)
も、5μm以上であるので、このフィルドビア導体14
3上にボイドが生じるのを防止することができる上、こ
の部分における絶縁性の低下を抑制することができる。
また、裏面側第3絶縁層147のうち、裏面側第2絶縁
層144のフィルドビア導体146の膨出部上に積層さ
れた部分の厚さ(約5.5μm)も、5μm以上である
ので、このフィルドビア導体146上にボイドが生じる
のを防止することができる上、配線基板101の基板裏
面103の外観を良好とすることできる。
ち、裏面側第1絶縁層141のフィルドビア導体143
の膨出部上に積層された部分の厚さ(約15.5μm)
も、5μm以上であるので、このフィルドビア導体14
3上にボイドが生じるのを防止することができる上、こ
の部分における絶縁性の低下を抑制することができる。
また、裏面側第3絶縁層147のうち、裏面側第2絶縁
層144のフィルドビア導体146の膨出部上に積層さ
れた部分の厚さ(約5.5μm)も、5μm以上である
ので、このフィルドビア導体146上にボイドが生じる
のを防止することができる上、配線基板101の基板裏
面103の外観を良好とすることできる。
【0037】また、本実施形態では、主面側第1絶縁層
121のフィルドビア導体123は、その膨出部123
Rを含め、その表面全面が粗化面であるため、フィルド
ビア導体123と主面側第2絶縁層124との密着強度
を向上させることができる。また、主面側第2絶縁層1
24のフィルドビア導体126も、その膨出部126R
を含め、その表面全面が粗化面であるため、フィルドビ
ア導体126と主面側第3絶縁層127との密着強度を
向上させることができる。
121のフィルドビア導体123は、その膨出部123
Rを含め、その表面全面が粗化面であるため、フィルド
ビア導体123と主面側第2絶縁層124との密着強度
を向上させることができる。また、主面側第2絶縁層1
24のフィルドビア導体126も、その膨出部126R
を含め、その表面全面が粗化面であるため、フィルドビ
ア導体126と主面側第3絶縁層127との密着強度を
向上させることができる。
【0038】また同様に、裏面側第1絶縁層141のフ
ィルドビア導体143も、その膨出部を含め、その表面
全面が粗化面であるため、フィルドビア導体143と裏
面側第2絶縁層144との密着強度を向上させることが
できる。また、裏面側第2絶縁層144のフィルドビア
導体146も、その膨出部を含め、その表面全面が粗化
面であるため、フィルドビア導体146と裏面側第3絶
縁層147との密着強度を向上させることができる。
ィルドビア導体143も、その膨出部を含め、その表面
全面が粗化面であるため、フィルドビア導体143と裏
面側第2絶縁層144との密着強度を向上させることが
できる。また、裏面側第2絶縁層144のフィルドビア
導体146も、その膨出部を含め、その表面全面が粗化
面であるため、フィルドビア導体146と裏面側第3絶
縁層147との密着強度を向上させることができる。
【0039】次いで、この配線基板101の製造方法に
ついて図を参照しつつ説明する。まず、コア基板111
を用意し、これにドリル等で所定の位置にスルーホール
115を穿孔する(図4参照)。
ついて図を参照しつつ説明する。まず、コア基板111
を用意し、これにドリル等で所定の位置にスルーホール
115を穿孔する(図4参照)。
【0040】次に、Cu無電解メッキとCu電解メッキ
を順次施し、スルーホール115の内周面に略筒状のス
ルーホール導体116を形成すると共に、コア主面11
2とコア裏面113の略全面にベタ状導体層を形成す
る。その後、スルーホール導体116内に樹脂ペースト
を印刷充填し、樹脂ペーストを熱硬化させて、樹脂充填
体117を形成する。そして、この樹脂充填体117の
端部を研磨除去し、コア主面112及びコア裏面113
を面一にする。さらに、Cu無電解メッキとCu電解メ
ッキを順次施し、樹脂充填体117上に蓋メッキ層を形
成する。その後、コア主面112とコア裏面113のベ
タ状導体層上に、公知のフォトリソグラフィ法により所
定パターンのエッチングレジスト層をそれぞれ形成す
る。そして、エッチングレジスト層から露出する導体層
をエッチング除去し、ベタ状導体層から主面側第1導体
層161と裏面側第1導体層171を形成する。
を順次施し、スルーホール115の内周面に略筒状のス
ルーホール導体116を形成すると共に、コア主面11
2とコア裏面113の略全面にベタ状導体層を形成す
る。その後、スルーホール導体116内に樹脂ペースト
を印刷充填し、樹脂ペーストを熱硬化させて、樹脂充填
体117を形成する。そして、この樹脂充填体117の
端部を研磨除去し、コア主面112及びコア裏面113
を面一にする。さらに、Cu無電解メッキとCu電解メ
ッキを順次施し、樹脂充填体117上に蓋メッキ層を形
成する。その後、コア主面112とコア裏面113のベ
タ状導体層上に、公知のフォトリソグラフィ法により所
定パターンのエッチングレジスト層をそれぞれ形成す
る。そして、エッチングレジスト層から露出する導体層
をエッチング除去し、ベタ状導体層から主面側第1導体
層161と裏面側第1導体層171を形成する。
【0041】次に、第1導体粗化工程において、公知の
化学的粗化処理、例えば、CuCl 2 等を含む粗化処理
液等を用いて粗化することにより、主面側第1導体層1
61の表面全面と裏面側第1導体層171の表面全面
を、表面粗さRa=約0.7μmに粗化する。
化学的粗化処理、例えば、CuCl 2 等を含む粗化処理
液等を用いて粗化することにより、主面側第1導体層1
61の表面全面と裏面側第1導体層171の表面全面
を、表面粗さRa=約0.7μmに粗化する。
【0042】次に、第1絶縁層形成工程において、コア
主面112及び主面側第1導体層161上に、公知のフ
ォトリソグラフィ法により、ビアホール122を所定の
位置に有する主面側第1絶縁層121を形成する。また
同様にして、コア裏面113及び裏面側第1導体層17
1上に、ビアホール142を所定の位置に有する裏面側
第1絶縁層141を形成する。
主面112及び主面側第1導体層161上に、公知のフ
ォトリソグラフィ法により、ビアホール122を所定の
位置に有する主面側第1絶縁層121を形成する。また
同様にして、コア裏面113及び裏面側第1導体層17
1上に、ビアホール142を所定の位置に有する裏面側
第1絶縁層141を形成する。
【0043】次に、第1絶縁層粗化工程において、公知
の化学的粗化処理、例えば、KMnO4 等を含む粗化処
理液等を用いて粗化することにより、主面側第1絶縁層
121の表面と裏面側第1絶縁層141の表面等を、表
面粗さRa=約0.5μmに粗化する。このようにし
て、図4に示す基板ができる。
の化学的粗化処理、例えば、KMnO4 等を含む粗化処
理液等を用いて粗化することにより、主面側第1絶縁層
121の表面と裏面側第1絶縁層141の表面等を、表
面粗さRa=約0.5μmに粗化する。このようにし
て、図4に示す基板ができる。
【0044】次に、第1フィルドビア形成工程におい
て、図5に示すように、Cuメッキにより、主面側第1
絶縁層121のビアホール122にフィルドビア導体1
23を形成すると共に、裏面側第1絶縁層141のビア
ホール142にフィルドビア導体143を形成する。ま
た、主面側第1絶縁層121上に主面側第2導体層16
3を形成し、裏面側第1絶縁層141上に裏面側第2導
体層173を形成する。具体的には、Cu無電解メッキ
を施し、主面側第1絶縁層121上及びそのビアホール
122内、裏面側第1絶縁層141上及びそのビアホー
ル142内に、無電解メッキ層を形成する。その後、主
面側第1絶縁層121上の無電解メッキ層上と裏面側第
1絶縁層141上の無電解メッキ層上に、公知のフォト
リソグラフィ法により所定パターンのメッキレジスト層
を形成する。次に、Cu電解メッキを施し、各々のメッ
キレジスト層から露出する無電解メッキ層上に、フィル
ドビア導体123,143を含む所定パターンの電解メ
ッキを形成する。その際、フィルドビア導体123,1
43の表面が膨らみ、高さ約5μmの膨出部123R等
がそれぞれできるまでCu電解メッキを施す。その後、
メッキレジスト層をそれぞれ剥離して、露出した無電解
メッキ層をエッチングにより除去し、所定パターンの主
面側第2導体層163と裏面側第2導体層173を形成
する。なお、Cu電解メッキの際は、フィルドビア導体
形成用のメッキ液を使用する。
て、図5に示すように、Cuメッキにより、主面側第1
絶縁層121のビアホール122にフィルドビア導体1
23を形成すると共に、裏面側第1絶縁層141のビア
ホール142にフィルドビア導体143を形成する。ま
た、主面側第1絶縁層121上に主面側第2導体層16
3を形成し、裏面側第1絶縁層141上に裏面側第2導
体層173を形成する。具体的には、Cu無電解メッキ
を施し、主面側第1絶縁層121上及びそのビアホール
122内、裏面側第1絶縁層141上及びそのビアホー
ル142内に、無電解メッキ層を形成する。その後、主
面側第1絶縁層121上の無電解メッキ層上と裏面側第
1絶縁層141上の無電解メッキ層上に、公知のフォト
リソグラフィ法により所定パターンのメッキレジスト層
を形成する。次に、Cu電解メッキを施し、各々のメッ
キレジスト層から露出する無電解メッキ層上に、フィル
ドビア導体123,143を含む所定パターンの電解メ
ッキを形成する。その際、フィルドビア導体123,1
43の表面が膨らみ、高さ約5μmの膨出部123R等
がそれぞれできるまでCu電解メッキを施す。その後、
メッキレジスト層をそれぞれ剥離して、露出した無電解
メッキ層をエッチングにより除去し、所定パターンの主
面側第2導体層163と裏面側第2導体層173を形成
する。なお、Cu電解メッキの際は、フィルドビア導体
形成用のメッキ液を使用する。
【0045】次に、第2導体粗化工程において、公知の
化学的粗化処理、例えば、CuCl 2 等を含む粗化処理
液等を用いて粗化することにより、フィルドビア導体1
23,143の表面全面と主面側第2導体層163の表
面全面と裏面側第2導体層173の表面全面を、表面粗
さRa=約0.5μmに粗化する。
化学的粗化処理、例えば、CuCl 2 等を含む粗化処理
液等を用いて粗化することにより、フィルドビア導体1
23,143の表面全面と主面側第2導体層163の表
面全面と裏面側第2導体層173の表面全面を、表面粗
さRa=約0.5μmに粗化する。
【0046】次に、第2絶縁層形成工程において、図6
に示すように、Cuメッキにより、主面側第1絶縁層1
21及び主面側第2導体層163上に、公知の真空ラミ
ネート及びフォトリソグラフィ法により、ビアホール1
25を所定の位置に有する主面側第2絶縁層124を形
成する。また同様にして、裏面側第1絶縁層141及び
裏面側第2導体層173上に、ビアホール145を所定
の位置に有する裏面側第2絶縁層144を形成する。具
体的には、真空ラミネートにより、主面側第1絶縁層1
21及び主面側第2導体層163上に未硬化の主面側第
2絶縁層を積層すると共に、裏面側第1絶縁層141及
び裏面側第2導体層173上に未硬化の裏面側第2絶縁
層を積層する。その際、搬送ローラや真空シールローラ
が、基板の表裏面に接触するので、フィルドビア導体1
23,143の頂部にもそれぞれ接触するが、膨出部1
23R等の高さが5μm以下に抑えられているので、膨
出部123R等は潰れず、表面粗さの低下が防止され
る。その後、公知のフォトリソグラフィ法により、ビア
ホール125を有する所定パターンの主面側第2絶縁層
124と、ビアホール145を有する所定パターンの裏
面側第3絶縁層144を形成する。
に示すように、Cuメッキにより、主面側第1絶縁層1
21及び主面側第2導体層163上に、公知の真空ラミ
ネート及びフォトリソグラフィ法により、ビアホール1
25を所定の位置に有する主面側第2絶縁層124を形
成する。また同様にして、裏面側第1絶縁層141及び
裏面側第2導体層173上に、ビアホール145を所定
の位置に有する裏面側第2絶縁層144を形成する。具
体的には、真空ラミネートにより、主面側第1絶縁層1
21及び主面側第2導体層163上に未硬化の主面側第
2絶縁層を積層すると共に、裏面側第1絶縁層141及
び裏面側第2導体層173上に未硬化の裏面側第2絶縁
層を積層する。その際、搬送ローラや真空シールローラ
が、基板の表裏面に接触するので、フィルドビア導体1
23,143の頂部にもそれぞれ接触するが、膨出部1
23R等の高さが5μm以下に抑えられているので、膨
出部123R等は潰れず、表面粗さの低下が防止され
る。その後、公知のフォトリソグラフィ法により、ビア
ホール125を有する所定パターンの主面側第2絶縁層
124と、ビアホール145を有する所定パターンの裏
面側第3絶縁層144を形成する。
【0047】次に、第2絶縁層粗化工程において、公知
の化学的粗化処理、例えば、KMnO4 等を含む粗化処
理液等を用いて粗化することにより、主面側第2絶縁層
124の表面と裏面側第2絶縁層144の表面等を、表
面粗さRa=約0.5μmに粗化する。
の化学的粗化処理、例えば、KMnO4 等を含む粗化処
理液等を用いて粗化することにより、主面側第2絶縁層
124の表面と裏面側第2絶縁層144の表面等を、表
面粗さRa=約0.5μmに粗化する。
【0048】次に、第2フィルドビア形成工程におい
て、図7に示すように、主面側第2絶縁層124のビア
ホール125にフィルドビア導体126を形成すると共
に、裏面側第2絶縁層144のビアホール145にフィ
ルドビア導体146を形成する。また、主面側第2絶縁
層124上に主面側第3導体層165を形成し、裏面側
第1絶縁層144上に裏面側第2導体層175を形成す
る。具体的には、Cu無電解メッキを施し、主面側第2
絶縁層124上及びそのビアホール125内、裏面側第
2絶縁層144上及びそのビアホール145内に、無電
解メッキ層を形成する。その後、主面側第2絶縁層12
4上の無電解メッキ層上と裏面側第2絶縁層144上の
無電解メッキ層上に、公知のフォトリソグラフィ法によ
り所定パターンのメッキレジスト層を形成する。次に、
Cu電解メッキを施し、各々のメッキレジスト層から露
出する無電解メッキ層上に、フィルドビア導体126,
146を含む所定パターンの電解メッキを形成する。そ
の際、フィルドビア導体126,146の表面が膨ら
み、高さ約5μmの膨出部126R等がそれぞれできる
までCu電解メッキを施す。次に、メッキレジスト層を
それぞれ剥離して、露出した無電解メッキ層をエッチン
グにより除去し、所定パターンの主面側第3導体層16
5と裏面側第3導体層175を形成する。なお、Cu電
解メッキの際は、フィルドビア導体形成用のメッキ液を
使用する。
て、図7に示すように、主面側第2絶縁層124のビア
ホール125にフィルドビア導体126を形成すると共
に、裏面側第2絶縁層144のビアホール145にフィ
ルドビア導体146を形成する。また、主面側第2絶縁
層124上に主面側第3導体層165を形成し、裏面側
第1絶縁層144上に裏面側第2導体層175を形成す
る。具体的には、Cu無電解メッキを施し、主面側第2
絶縁層124上及びそのビアホール125内、裏面側第
2絶縁層144上及びそのビアホール145内に、無電
解メッキ層を形成する。その後、主面側第2絶縁層12
4上の無電解メッキ層上と裏面側第2絶縁層144上の
無電解メッキ層上に、公知のフォトリソグラフィ法によ
り所定パターンのメッキレジスト層を形成する。次に、
Cu電解メッキを施し、各々のメッキレジスト層から露
出する無電解メッキ層上に、フィルドビア導体126,
146を含む所定パターンの電解メッキを形成する。そ
の際、フィルドビア導体126,146の表面が膨ら
み、高さ約5μmの膨出部126R等がそれぞれできる
までCu電解メッキを施す。次に、メッキレジスト層を
それぞれ剥離して、露出した無電解メッキ層をエッチン
グにより除去し、所定パターンの主面側第3導体層16
5と裏面側第3導体層175を形成する。なお、Cu電
解メッキの際は、フィルドビア導体形成用のメッキ液を
使用する。
【0049】次に、第3導体粗化工程において、公知の
化学的粗化処理、例えば、CuCl 2 等を含む粗化処理
液等を用いて粗化することにより、フィルドビア導体1
26,146の表面全面と主面側第3導体層165の表
面全面と裏面側第3導体層175の表面全面を、表面粗
さRa=約0.5μmに粗化する。
化学的粗化処理、例えば、CuCl 2 等を含む粗化処理
液等を用いて粗化することにより、フィルドビア導体1
26,146の表面全面と主面側第3導体層165の表
面全面と裏面側第3導体層175の表面全面を、表面粗
さRa=約0.5μmに粗化する。
【0050】次に、第3絶縁層形成工程において、図8
に示すように、主面側第2絶縁層124及び主面側第3
導体層165上に、公知の真空ラミネート及びフォトリ
ソグラフィ法により、主面側開口128を所定の位置に
有する主面側第3絶縁層127を形成する。また同様に
して、裏面側第2絶縁層144及び裏面側第3導体層1
75上に、裏面側開口148を所定の位置に有する裏面
側第3絶縁層147を形成する。具体的には、真空ラミ
ネートにより、主面側第2絶縁層124及び主面側第3
導体層165上に未硬化の主面側第3絶縁層を積層する
と共に、裏面側第2絶縁層144及び裏面側第3導体層
175上に未硬化の裏面側第3絶縁層を積層する。その
際、搬送ローラや真空シールローラが、基板の表裏面に
接触するので、フィルドビア導体126,146の頂部
にもそれぞれ接触するが、膨出部126R等の高さが5
μm以下に抑えられているので、膨出部126R等は潰
れず、表面粗さの低下が防止される。その後、公知のフ
ォトリソグラフィ法により、主面側開口128を有する
所定パターンの主面側第3絶縁層127と、裏面側開口
148を有する所定パターンの裏面側第3絶縁層147
を形成する。
に示すように、主面側第2絶縁層124及び主面側第3
導体層165上に、公知の真空ラミネート及びフォトリ
ソグラフィ法により、主面側開口128を所定の位置に
有する主面側第3絶縁層127を形成する。また同様に
して、裏面側第2絶縁層144及び裏面側第3導体層1
75上に、裏面側開口148を所定の位置に有する裏面
側第3絶縁層147を形成する。具体的には、真空ラミ
ネートにより、主面側第2絶縁層124及び主面側第3
導体層165上に未硬化の主面側第3絶縁層を積層する
と共に、裏面側第2絶縁層144及び裏面側第3導体層
175上に未硬化の裏面側第3絶縁層を積層する。その
際、搬送ローラや真空シールローラが、基板の表裏面に
接触するので、フィルドビア導体126,146の頂部
にもそれぞれ接触するが、膨出部126R等の高さが5
μm以下に抑えられているので、膨出部126R等は潰
れず、表面粗さの低下が防止される。その後、公知のフ
ォトリソグラフィ法により、主面側開口128を有する
所定パターンの主面側第3絶縁層127と、裏面側開口
148を有する所定パターンの裏面側第3絶縁層147
を形成する。
【0051】次に、無電解Niメッキを施し、主面側第
3絶縁層127の主面側開口128内に露出するフィル
ドビア導体126上に、主面側Niメッキ層129を被
着させる。またこれと共に、裏面側第3絶縁層147の
裏面側開口148内に露出するフィルドビア導体146
上にも、裏面側Niメッキ層149を被着させる。その
後、Auメッキを施し、酸化防止のため、主面側Niメ
ッキ層129上に、ごく薄い約0.05μmの主面側A
uメッキ層を被着させると共に、裏面側Niメッキ層1
49上にも、ごく薄い約0.05μmの裏面側Auメッ
キ層150を被着させる。
3絶縁層127の主面側開口128内に露出するフィル
ドビア導体126上に、主面側Niメッキ層129を被
着させる。またこれと共に、裏面側第3絶縁層147の
裏面側開口148内に露出するフィルドビア導体146
上にも、裏面側Niメッキ層149を被着させる。その
後、Auメッキを施し、酸化防止のため、主面側Niメ
ッキ層129上に、ごく薄い約0.05μmの主面側A
uメッキ層を被着させると共に、裏面側Niメッキ層1
49上にも、ごく薄い約0.05μmの裏面側Auメッ
キ層150を被着させる。
【0052】次に、主面側Niメッキ層129上にハン
ダバンプ131を形成する。(図1参照)。具体的に
は、まず、主面側開口128に対応した所定パターンの
印刷マスクを用いて、各々の主面側開口128にハンダ
ペーストを印刷する。その後、これをリフローし、ハン
ダバンプ131を形成する。その際、主面側Auメッキ
層のAuは、ハンダ内に拡散するので、ハンダバンプ1
31は、前述したように主面側Niメッキ層129に溶
着する。以上のようにして、配線基板101が完成す
る。
ダバンプ131を形成する。(図1参照)。具体的に
は、まず、主面側開口128に対応した所定パターンの
印刷マスクを用いて、各々の主面側開口128にハンダ
ペーストを印刷する。その後、これをリフローし、ハン
ダバンプ131を形成する。その際、主面側Auメッキ
層のAuは、ハンダ内に拡散するので、ハンダバンプ1
31は、前述したように主面側Niメッキ層129に溶
着する。以上のようにして、配線基板101が完成す
る。
【0053】このように、本実施形態では、第1フィル
ドビア形成工程において、フィルドビア導体123,1
43の膨出部123R等の高さ(約5μm)を、5μm
以下に抑えている。このため、導体の粗化後、主面側第
2絶縁層124及び裏面側第2絶縁層144を真空ラミ
ネートする際に、搬送ローラや真空シールローラがフィ
ルドビア導体123,143の膨出部123R等に接触
しても、膨出部123R等が潰れにくくなり、その表面
粗度が維持される。従って、フィルドビア導体123と
主面側第2絶縁層124との密着強度、及び、フィルド
ビア導体143と裏面側第2絶縁層144との密着強度
を向上させ、配線基板101の信頼性を向上させること
ができる。
ドビア形成工程において、フィルドビア導体123,1
43の膨出部123R等の高さ(約5μm)を、5μm
以下に抑えている。このため、導体の粗化後、主面側第
2絶縁層124及び裏面側第2絶縁層144を真空ラミ
ネートする際に、搬送ローラや真空シールローラがフィ
ルドビア導体123,143の膨出部123R等に接触
しても、膨出部123R等が潰れにくくなり、その表面
粗度が維持される。従って、フィルドビア導体123と
主面側第2絶縁層124との密着強度、及び、フィルド
ビア導体143と裏面側第2絶縁層144との密着強度
を向上させ、配線基板101の信頼性を向上させること
ができる。
【0054】また同様に、第2フィルドビア形成工程に
おいて、フィルドビア導体126,146の膨出部12
6R等の高さ(約5μm)を、5μm以下に抑えてい
る。このため、導体の粗化後、主面側第3絶縁層127
及び裏面側第3絶縁層147を真空ラミネートする際
に、搬送ローラや真空シールローラがフィルドビア導体
126,146の膨出部126R等に接触しても、膨出
部126R等が潰れにくくなり、その表面粗度が維持さ
れる。従って、フィルドビア導体126と主面側第3絶
縁層127との密着強度、及び、フィルドビア導体14
6と裏面側第3絶縁層147との密着強度を向上させ、
配線基板101の信頼性を向上させることができる。
おいて、フィルドビア導体126,146の膨出部12
6R等の高さ(約5μm)を、5μm以下に抑えてい
る。このため、導体の粗化後、主面側第3絶縁層127
及び裏面側第3絶縁層147を真空ラミネートする際
に、搬送ローラや真空シールローラがフィルドビア導体
126,146の膨出部126R等に接触しても、膨出
部126R等が潰れにくくなり、その表面粗度が維持さ
れる。従って、フィルドビア導体126と主面側第3絶
縁層127との密着強度、及び、フィルドビア導体14
6と裏面側第3絶縁層147との密着強度を向上させ、
配線基板101の信頼性を向上させることができる。
【0055】(調査結果)本実施形態の配線基板101
について、フィルドビア導体123,126,143,
146の膨出部123R,126R等の潰れの有無につ
いてそれぞれ調査した。また、加速試験や過酷試験を行
い、フィルドビア導体123,126,143,146
からの絶縁層の剥がれと絶縁層に生じるクラックの有無
についてもそれぞれ調査した。さらに、フィルドビア導
体126,146については、ソルダーレジスト層越し
に外観をそれぞれ検査した。なお、比較検討のため、膨
出部123R等の高さを、0μm、5μm、10μm、
15μmまたは20μmとした配線基板101をそれぞ
れ用意した。その結果をまとめて表1に示す。
について、フィルドビア導体123,126,143,
146の膨出部123R,126R等の潰れの有無につ
いてそれぞれ調査した。また、加速試験や過酷試験を行
い、フィルドビア導体123,126,143,146
からの絶縁層の剥がれと絶縁層に生じるクラックの有無
についてもそれぞれ調査した。さらに、フィルドビア導
体126,146については、ソルダーレジスト層越し
に外観をそれぞれ検査した。なお、比較検討のため、膨
出部123R等の高さを、0μm、5μm、10μm、
15μmまたは20μmとした配線基板101をそれぞ
れ用意した。その結果をまとめて表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】表1から判るように、膨出部123R等の
潰れについて見ると、膨出部123R等の高さが0μm
または5μmの配線基板101では、膨出部123R等
に潰れが生じなったのに対し、膨出部123R等の高さ
が10μm、15μmまたは20μmの配線基板101
では、膨出部123Rに潰れが生じた。また、絶縁層の
剥がれやクラックについて見ると、膨出部123R等の
高さが0μm、5μm、10μmまたは15μmの配線
基板101では、剥がれやクラックが生じなかったのに
対し、膨出部123R等の高さが20μmの配線基板1
01では、剥がれやクラックが生じた。また、外観検査
では、膨出部123R等の高さが0μmまたは5μmの
配線基板101では外観が良好であったのに対し、膨出
部123R等の高さが10μm、15μmまたは20μ
mの配線基板101では、膨出部126R等の潰れが原
因で外観が不良であった。これらの結果から、膨出部1
23R等の高さは、15μm以下とするのが好ましく、
さらには、5μm以下とするのが好ましいことが判る。
潰れについて見ると、膨出部123R等の高さが0μm
または5μmの配線基板101では、膨出部123R等
に潰れが生じなったのに対し、膨出部123R等の高さ
が10μm、15μmまたは20μmの配線基板101
では、膨出部123Rに潰れが生じた。また、絶縁層の
剥がれやクラックについて見ると、膨出部123R等の
高さが0μm、5μm、10μmまたは15μmの配線
基板101では、剥がれやクラックが生じなかったのに
対し、膨出部123R等の高さが20μmの配線基板1
01では、剥がれやクラックが生じた。また、外観検査
では、膨出部123R等の高さが0μmまたは5μmの
配線基板101では外観が良好であったのに対し、膨出
部123R等の高さが10μm、15μmまたは20μ
mの配線基板101では、膨出部126R等の潰れが原
因で外観が不良であった。これらの結果から、膨出部1
23R等の高さは、15μm以下とするのが好ましく、
さらには、5μm以下とするのが好ましいことが判る。
【0058】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
では、フィルドビア導体123,126,143,14
6の表面の一部(中央部)に膨出部123R,126R
等ができた配線基板101を示したが、フィルドビア導
体123,126,143,146の表面全体に膨出部
123R,126R等を形成してもよい。このようにし
ても、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
では、フィルドビア導体123,126,143,14
6の表面の一部(中央部)に膨出部123R,126R
等ができた配線基板101を示したが、フィルドビア導
体123,126,143,146の表面全体に膨出部
123R,126R等を形成してもよい。このようにし
ても、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
【図1】実施形態に係る配線基板の部分断面図である。
【図2】実施形態に係る配線基板のうち主面側第2絶縁
層に覆われたフィルドビア導体近傍を示す部分拡大断面
図である。
層に覆われたフィルドビア導体近傍を示す部分拡大断面
図である。
【図3】実施形態に係る配線基板のうち主面側第3絶縁
層に覆われたフィルドビア導体近傍を示す部分拡大断面
図である。
層に覆われたフィルドビア導体近傍を示す部分拡大断面
図である。
【図4】実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、主
面側第1絶縁層及び裏面側第1絶縁層まで形成した基板
を示す説明図である。
面側第1絶縁層及び裏面側第1絶縁層まで形成した基板
を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、主
面側第1絶縁層のフィルドビア導体及び裏面側第1絶縁
層のフィルドビア導体等を形成した様子を示す説明図で
ある。
面側第1絶縁層のフィルドビア導体及び裏面側第1絶縁
層のフィルドビア導体等を形成した様子を示す説明図で
ある。
【図6】実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、主
面側第2絶縁層及び裏面側第2絶縁層を形成した様子を
示す説明図である。
面側第2絶縁層及び裏面側第2絶縁層を形成した様子を
示す説明図である。
【図7】実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、主
面側第2絶縁層のフィルドビア導体及び裏面側第2絶縁
層のフィルドビア導体等を形成した様子を示す説明図で
ある。
面側第2絶縁層のフィルドビア導体及び裏面側第2絶縁
層のフィルドビア導体等を形成した様子を示す説明図で
ある。
【図8】実施形態に係る配線基板の製造方法に関し、主
面側第3絶縁層及び裏面側第3絶縁層を形成した様子を
示す説明図である。
面側第3絶縁層及び裏面側第3絶縁層を形成した様子を
示す説明図である。
【図9】従来形態に係る配線基板の要部の部分拡大断面
図である。
図である。
101 配線基板
121 主面側第1絶縁層
124 主面側第2絶縁層
127 主面側第3絶縁層
141 裏面側第1絶縁層
144 裏面側第2絶縁層
147 裏面側第3絶縁層
122,125,142,145 ビアホール
123,126,143,146 フィルドビア導体
123R,126R (フィルドビア導体の)膨出部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 伴 典高
愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日
本特殊陶業株式会社内
(72)発明者 山崎 耕三
愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日
本特殊陶業株式会社内
Fターム(参考) 5E343 AA02 AA07 AA17 BB09 BB23
BB24 BB44 BB61 BB71 DD43
EE52 GG04
5E346 AA02 AA12 AA15 AA35 AA43
BB01 BB07 BB16 CC02 CC09
CC32 CC37 CC38 CC40 CC55
DD02 DD32 EE33 EE38 FF04
GG17 GG22 GG27 HH07 HH33
Claims (5)
- 【請求項1】ビアホールを有する第1絶縁層と、 上記ビアホールに形成されたフィルドビア導体と、 上記第1絶縁層及び上記フィルドビア導体上に積層され
た第2絶縁層と、を備える配線基板であって、 上記フィルドビア導体は、その表面が凸状に膨らんだ膨
出部を有する形状とされている配線基板。 - 【請求項2】請求項1に記載の配線基板であって、 前記第2絶縁層のうち、前記フィルドビア導体の膨出部
上に積層された部分の厚さは、5μm以上である配線基
板。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の配線基板
であって、 前記フィルドビア導体は、その表面全面が粗化面である
配線基板。 - 【請求項4】ビアホールを有する第1絶縁層と、 上記ビアホールに形成されたフィルドビア導体であっ
て、その表面が凸状に膨らんだ膨出部を有する形状とさ
れたフィルドビア導体と、 上記第1絶縁層及び上記フィルドビア導体上に積層され
た第2絶縁層と、を備える配線基板の製造方法であっ
て、 電解メッキにより、上記膨出部を有するフィルドビア導
体を形成するフィルドビア形成工程であって、上記膨出
部の高さが15μm以下の上記フィルドビア導体を形成
するフィルドビア形成工程と、 上記フィルドビア導体の表面全面を粗化する導体粗化工
程と、 真空ラミネートにより、上記第1絶縁層及び上記フィル
ドビア導体上に上記第2絶縁層を形成する第2絶縁層形
成工程と、を備える配線基板の製造方法。 - 【請求項5】請求項4に記載の配線基板の製造方法であ
って、 前記フィルドビア形成工程において、前記膨出部の高さ
が5μm以下の前記フィルドビア導体を形成する配線基
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057349A JP2003258430A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 配線基板及び配線基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057349A JP2003258430A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 配線基板及び配線基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003258430A true JP2003258430A (ja) | 2003-09-12 |
Family
ID=28667636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002057349A Pending JP2003258430A (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 配線基板及び配線基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003258430A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7692103B2 (en) | 2003-11-18 | 2010-04-06 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring substrate and manufacturing process of the same |
JP2012094662A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 多層配線基板の製造方法 |
JP2015041773A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | インターポーザ基板およびその製造方法 |
JP7548854B2 (ja) | 2021-03-24 | 2024-09-10 | イビデン株式会社 | 多層配線基板及び多層配線基板の製造方法 |
-
2002
- 2002-03-04 JP JP2002057349A patent/JP2003258430A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7692103B2 (en) | 2003-11-18 | 2010-04-06 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Wiring substrate and manufacturing process of the same |
JP2012094662A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 多層配線基板の製造方法 |
JP2015041773A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | インターポーザ基板およびその製造方法 |
JP7548854B2 (ja) | 2021-03-24 | 2024-09-10 | イビデン株式会社 | 多層配線基板及び多層配線基板の製造方法 |
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