JP2003258385A - 半導体レーザモジュール - Google Patents

半導体レーザモジュール

Info

Publication number
JP2003258385A
JP2003258385A JP2002054476A JP2002054476A JP2003258385A JP 2003258385 A JP2003258385 A JP 2003258385A JP 2002054476 A JP2002054476 A JP 2002054476A JP 2002054476 A JP2002054476 A JP 2002054476A JP 2003258385 A JP2003258385 A JP 2003258385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
laser device
surface emitting
laser module
module according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002054476A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Maekawa
慶介 前川
Masaki Funahashi
政樹 舟橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2002054476A priority Critical patent/JP2003258385A/ja
Publication of JP2003258385A publication Critical patent/JP2003258385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面発光型レーザ素子と面発光レーザ素子の
それぞれの利点を採用することで、光ファイバ伝送と高
速変調とをともに安価な構成で実現するレーザモジュー
ルを提供すること。 【解決手段】 面発光レーザ素子100で高速変調され
たレーザ光を、端面発光型レーザ素子であるDFBレー
ザ素子200に入射し、そのDFBレーザ素子200に
おいて、入射したレーザ光を光増幅し、伝送路となる光
ファイバ40で伝搬させるのに最適な単一波長の信号光
として出射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調されたレーザ
光を出射する光変調部とそのレーザ光を増幅する光増幅
部とを備えた半導体レーザモジュールに関し、特にそれ
ら光変調部と光増幅部がそれぞれ面発光レーザ素子と半
導体光増幅器によって構成されたレーザモジュールに関
する。
【0002】
【従来の技術】高密度波長分割多重(DWDM:Dense-
Wavelength Division Multiplexing)伝送システム等、
近年の光伝送システムの発展は目覚しいが、そのシステ
ムを構成する機器の中でも、特に、信号光を生成する信
号用光源は、高精度な発振制御と高出力動作とが要求さ
れる。また、信号用光源で発振させる信号光は、単一波
長であり、かつ光伝送路となる光ファイバの伝搬損失が
小さい波長帯であるという条件を満たすことが必要であ
る。
【0003】信号用光源は、通常、小型、低コスト、低
消費電力、信号変調や増幅度を電気的に制御することが
できるといった理由から、光源として半導体レーザ素子
を採用しており、レーザモジュールの形態で提供されて
いる。半導体レーザ素子の構造としては、活性層の両端
面で共振器を形成するファブリ・ペロー型が代表的だ
が、上記した条件を特によく満たす分布帰還型(DF
B)や分布ブラッグ反射型(DBR)等の種々の端面発
光構造も開発されている。
【0004】このような半導体レーザ素子では、信号光
を生成するのに、注入電流に変調信号を重畳させる直接
変調方式を採用することができる。ところが、この直接
変調方式は、その制御の容易さに反し、変調周波数が1
0GHz付近を超えると、注入電流の変化に伴って活性
層中のキャリア密度の変動→屈折率の変動→発振波長の
変動を経る、いわゆる波長チャーピングが生じるという
問題がある。そのため、10GHz以上の高速な光伝送
が困難であった。特に、上記したDWDM伝送システム
では、分散の影響を受けやすいので、波長チャーピング
が生じるとチャネル間隔を狭くすることができないとい
う問題として現れる。
【0005】そこで、高速変調を行なう場合に限って
は、半導体レーザ素子を信号光のDC成分のみを生成す
る用途に限定し、変調に関しては外部変調器を用いるこ
とが一般的である。外部変調器は、数V以下の駆動電圧
でほぼDC〜数十GHzにわたる広帯域性を持ち、電気
光学効果を用いたLiNbO3導波路型のもの(通称、
LN変調器)と、GaAsのような半導体の電界吸収効
果を用いた電界吸収型変調器(通称、EA変調器)が代
表的なものとして知られている。特に、後者のEA変調
器は、同一基板上に半導体レーザ素子とともに集積させ
ることが可能であり、広く用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た外部変調器は、信号用光源全体の構成を複雑にするば
かりでなく、外部温度によって内部屈折率が変化しやす
いため、高範囲な温度領域において使用できないという
問題があった。実際には外部温度の変化に対しては、冷
却器を設けることで対処することはできるが、信号用光
源全体の構成が高価となる。
【0007】一方、半導体レーザ素子としては、上記し
た端面発光型レーザ素子以外にも、垂直共振器型面発光
レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitti
ng Laser。以下、単に面発光レーザ素子と称する。)が
注目されている。面発光レーザ素子は、その名の示す通
り、光の共振する方向が基板面に対して垂直な構造であ
り、光インターコネクションを初め、通信用光源とし
て、また、その他の様々なアプリケーション用デバイス
として利用されている。
【0008】また、面発光レーザ素子は、端面発光型レ
ーザと比較して、素子の2次元配列を容易に形成できる
こと、ミラーを設けるために劈開する必要がないのでウ
エハレベルでテストできること、活性層のボリュームが
格段に小さいので極低閾値で発振でき消費電力が小さい
こと、共振器長が極端に短いために発振スペクトルの縦
モードはおのずと基本モード発振が得られること等の利
点を有している。
【0009】特に、フォトンのライフタイムが比較的短
いために、40GHz程度までの高速変調が実現でき
る。よって、面発光レーザ素子は、高速変調に注目する
と、端面発光型レーザ素子と置換できる半導体レーザ素
子として有望である。ところが逆に、面発光レーザ素子
は、端面発光型レーザ素子が充足できる条件、すなわち
発振させる信号光が単一波長でありかつ光伝送路となる
光ファイバの伝搬損失が小さい波長帯であるという条件
を満たすことが困難であった。
【0010】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、端面発光型レーザ素子と面発光レーザ素子のそれぞ
れの利点を採用することで、光ファイバ伝送と高速変調
とをともに安価な構成で実現するレーザモジュールを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる半導体レーザモジュールは、電気
信号によって変調された信号光を出射する面発光レーザ
素子と、前記面発光レーザ素子から出射された信号光を
後端面から入射するとともに、入射した信号光を増幅し
て前記信号光の波長とは異なる波長の信号光を前端面か
ら出射する半導体レーザ素子と、を備えたことを特徴と
している。
【0012】この発明によれば、面発光レーザ素子で高
速変調されたレーザ光を、半導体レーザ素子に入射さ
せ、半導体レーザ素子内で、入射したレーザ光を用い
て、伝送路となる光ファイバで伝搬させるのに最適な単
一波長の信号光として出射することができる。
【0013】また、請求項2にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記面発光レーザ素子と
前記半導体レーザ素子とはそれぞれ異なるパッケージに
封入され、前記面発光レーザ素子の出射端面と前記半導
体レーザ素子の後端面とが光ファイバによって光結合さ
れたことを特徴としている。
【0014】また、請求項3にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記面発光レーザ素子と
前記半導体レーザ素子とは同一のパッケージに封入さ
れ、前記面発光レーザ素子の出射端面と前記半導体レー
ザ素子の後端面とがレンズによって光結合されたことを
特徴としている。
【0015】また、請求項4にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記面発光レーザ素子の
発振波長は、前記半導体レーザ素子の発振波長よりも短
いことを特徴としている。
【0016】また、請求項5にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記面発光レーザ素子
は、前記半導体レーザ素子において波長チャーピングが
生じる変調速度で変調された信号光を出射することを特
徴としている。
【0017】また、請求項6にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記半導体レーザ素子
は、分布帰還型(DFB)レーザ素子であることを特徴
としている。
【0018】また、請求項7にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記半導体レーザ素子
は、分布ブラッグ反射型(DBR)レーザ素子であるこ
とを特徴としている。
【0019】また、請求項8にかかる半導体レーザモジ
ュールは、上記発明において、前記半導体レーザ素子
は、ファブリ・ペロー型レーザ素子であり、当該ファブ
リ・ペロー型レーザ素子のレーザ光出射方向に配置され
るファイバブラッググレーティングを備えたことを特徴
としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる半導体レ
ーザモジュールの実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、この実施の形態により本発明が限定され
るものではない。
【0021】(実施の形態1)まず、実施の形態1にか
かる半導体レーザモジュールについて説明する。実施の
形態1にかかる半導体レーザモジュールは、電気信号に
よって変調された信号光を出射する面発光レーザ素子
と、その面発光レーザ素子から出射された信号光を導波
する光ファイバと、その光ファイバ端から出射される信
号光を後端面から入射するとともに、入射した信号光を
所定の単一波長で増幅するDFBレーザ素子と、を備え
たことを特徴としている。
【0022】図1は、実施の形態1にかかる半導体レー
ザモジュールの概略構成を示す縦断面図である。図1に
おいて、実施の形態1にかかる半導体レーザモジュール
は、面発光レーザ素子100を備えた第1半導体レーザ
モジュール10と、その第1半導体レーザモジュール1
0から出射された信号光を導波する第1光ファイバ30
と、DFBレーザ素子200を備えるとともに第1光フ
ァイバ30から出射された信号光をそのDFBレーザ素
子200の後端面に入射し、所定の単一波長の信号光と
して出射する第2半導体レーザモジュール20と、第2
半導体レーザモジュール20から出射された信号光を最
終的な情報として伝搬させる第2光ファイバ40とを備
えて構成される。
【0023】第1半導体レーザモジュール10は、パッ
ケージ11の底面上に、CuW等の比較的熱伝導性の高
い材料で形成されたベース12、サブマウント13をそ
の順に配置しており、サブマウント13上には上記した
面発光レーザ素子100が配置される。特に、この面発
光レーザ素子100は、ベース12およびサブマウント
13の積載方向、すなわち図1の紙面左方向にレーザ光
を出射する。面発光レーザ素子100から出射されたレ
ーザ光は、レンズ14によって第1光ファイバ30に光
結合され、第2半導体レーザモジュール20に向けて伝
搬する。
【0024】ここで、この面発光レーザ素子100の構
造について例示する。図2は、面発光レーザ素子の断面
模式図である。図2に示す面発光レーザ素子100は、
n型GaAs基板110上に、下部反射鏡として機能す
る下部DBR(DistributedBragg Reflector)ミラー1
12が積層されている。
【0025】その下部DBRミラー112上には、上下
をクラッド層122および123で挟まれた活性層12
1が形成され、これら3層からなる量子井戸活性層12
0の上には、上部反射鏡として機能する上部DBRミラ
ー114が積層されている。また、上部DBRミラー1
14の下部には、中心部をAlAs層131とし外縁部
をAl酸化層132としたAlAs層130が形成され
る。なお、上記した量子井戸活性層120、AlAs層
130および上部DBRミラー114で構成される部分
は、水平方向の断面が円形状であり、下部DBRミラー
112上に突出したメサポストの形態で形成される。
【0026】上記したメサポストの周囲は、ポリイミド
150で埋め込まれ、メサポスト上部の外周にはリング
状の電極109が形成される。また、n型GaAs基板
110の裏面、すなわち上記した半導体層が形成されて
いない側の面上には電極108が形成される。このよう
な構造によって面発光レーザ素子100は、電極108
と電極109間に電圧が印加されると、AlAs層13
1で狭窄された電流が量子井戸活性層120に注入さ
れ、垂直上方にレーザ光を出射する。ここで、出射され
るレーザ光は、設計上比較的実現が容易な発振波長10
00nm以下の横マルチモードであり、特にここでは、
発振波長850nmであるとする。
【0027】一方、図1において第2半導体レーザモジ
ュール20は、パッケージ21の底面上に、ペルチェ素
子等のサーモモジュール22を配置しており、サーモモ
ジュール22上にはCuW等の比較的熱伝導性の高い材
料で形成されたベース23、サブマウント24がその順
に配置され、さらにサブマウント24上には上記したD
FBレーザ素子200が配置されている。また、ベース
23上には、DFBレーザ素子200をレーザ光の出射
方向に沿って挟んだ位置に第1レンズ26および第2レ
ンズ27が配置され、第2レンズ27の光出射面側に光
アイソレータ25が配置される。このDFBレーザ素子
200は、ベース12およびサブマウント13の積載方
向、すなわち図1の紙面左方向にレーザ光を出射する。
面発光レーザ素子100から出射されたレーザ光は、レ
ンズ14によって第1光ファイバ30に光結合される。
【0028】ここで、このDFBレーザ素子200の構
造について例示する。図3は、DFBレーザ素子の長手
方向の縦断面図である。図3において、DFBレーザ素
子200は、n−InP基板201上に、順次、n−I
nPによるバッファ層と下部クラッド層とを兼ねたn−
InPバッファ層202、圧縮歪みをもつGRIN−S
CH−MQW(Graded Index-Separate Confinement He
terostructure MultiQuantum Well)活性層203およ
びp−InPクラッド層206が積層されて構成され
る。また、p−InPクラッド層206内には、周期的
に配置された回折格子213が形成されており、この回
折格子213の作用によって単一波長のレーザ光が選択
的に出射される。特にここでは、回折格子213によっ
て、中心波長1.55μmのレーザ光が選択されるもの
とする。
【0029】また、p−InPクラッド層206上に
は、p−InGaAsPキャップ層207とp側電極2
10が順に形成され、n−InP基板201の裏面に
は、n側電極211が形成される。
【0030】さらに、DFBレーザ素子200の長手方
向の一端面である後端面側には、上記したGRIN−S
CH−MQW活性層203によって利得ピークが得られ
る発振波長に対して、反射率80%以上の高光反射率を
もつ反射膜214が形成され、他端面である前端面側に
は、その発振波長に対して反射率が10%以下の低光反
射率をもつ反射膜15が形成される。ここで特に、上記
した反射膜214は、上記した面発光レーザ素子100
で出射される発振波長1000nm以下のレーザ光に対
しては、80%以上の透過率を有する。また、上記した
反射膜214は、その同波長のレーザ光に対して80%
以上の反射率を有する。
【0031】よって、このDFBレーザ素子200は、
発振閾値以下の比較的小さい注入電流で動作している
間、反射膜214からDFBレーザ素子200のバンド
ギャップエネルギー以上のレーザ光が入射されると、レ
ーザ発振に必要な反転分布状態が作り出され、入射され
たレーザ光の強度変化に追従したレーザ光が、上記した
バンドギャップエネルギーを中心波長として出射され
る。
【0032】ここで、DFBレーザ素子200に入射さ
れるレーザ光、すなわち面発光レーザ素子100から出
射されたレーザ光は、上記したように発振波長850n
mであり、DFBレーザ素子200のバンドギャップエ
ネルギーよりも十分に大きいため、結局、DFBレーザ
素子200は、面発光レーザ素子100から出射された
レーザ光に対する光増幅器として機能する。さらに、D
FBレーザ素子200は、上記した回折格子113の存
在によって単一波長1.55μmでの発振が可能である
から、本実施の形態にかかる半導体レーザモジュール
は、面発光レーザ素子100から出射されたレーザ光
を、その強度変化に追従した形で、発振波長1.55μ
mのレーザ光として出射する。
【0033】さらに、上述したDFBレーザ素子200
の反射膜214,215の反射特性によって、DFBレ
ーザ素子200で誘導放出された発振波長1.55μm
帯のレーザ光に対しては通常のDFBレーザ素子の共振
器構造を提供し、発振波長850nm帯のレーザ光に対
しては、後端面である反射膜214からの入射を許可す
るものの、入射後のレーザ光は前端面である反射膜21
5で反射される。すなわち、DFBレーザ素子200
は、発振波長1.55μm帯のレーザ光のみを前端面で
ある反射膜215から出射し、面発光レーザ素子100
から出射された発振波長850nm帯のレーザ光につい
ては出射しない。
【0034】図4は、実施の形態1にかかる半導体レー
ザモジュールにおいて、第1半導体レーザモジュール1
0と第2半導体レーザモジュール20の発振制御を説明
するための説明図である。第2半導体レーザモジュール
20は、図4(a)に示すように、ノードN1、N2間
に与えられるバイアス電圧によって駆動され、それによ
ってDFBレーザ素子200に注入される直流電流は例
えば25mAである。
【0035】一方、第1半導体レーザモジュール10
は、図4(b)に示すように、ノードN1、N2間に与
えられる変調電圧によって駆動され、例えば変調電圧V
p1.5V、面発光レーザ素子100に注入される直流
電流20mA、変調周波数10GHzで直接変調され
る。
【0036】結局、本実施の形態にかかる半導体レーザ
モジュールは、第1半導体レーザモジュール10で高速
変調されたレーザ光を、光伝送路となる第2光ファイバ
40の伝搬損失が最も小さい波長帯である1.55μm
で出射することができる。
【0037】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かる半導体レーザモジュールによれば、第1半導体レー
ザモジュール10で高速変調されたレーザ光を、第1光
ファイバ30を介して第2半導体レーザモジュール20
に入射し、第2半導体レーザモジュール20において、
そのレーザ光を第2光ファイバ40で伝搬させるのに最
適な単一波長に光増幅して出射するので、外部変調器を
設けずとも、高速変調されかつ光伝送に最適な信号光を
得ることができる。特に、発明者らの実験において、本
実施の形態にかかる半導体レーザモジュールは、低温か
ら高温領域までの広範囲な温度領域で動作が確認されて
おり、その安定性をも確保することができた。
【0038】さらに、波長1000nm以下の横マルチ
モードで発振する面発光レーザ素子は、非常に安価に提
供されているため、本実施の形態にかかる半導体レーザ
モジュール全体の価格も、外部変調器を設けて温度補償
を確保する場合よりも低く抑えることができる。
【0039】また、DFBレーザ素子200と面発光レ
ーザ素子100とがそれぞれ別のパッケージに封入され
ているので、それらレーザ素子ごとの発振制御や光軸ア
ライメントが比較的容易となり、メンテナンス面でも優
れている。
【0040】なお、上述した実施の形態1では、第1半
導体レーザモジュール10内に発振波長850nmで発
振する面発光レーザ素子100を設けるとしたが、第2
半導体レーザモジュール20内のDFBレーザ素子20
0のバンドギャップエネルギーよりも高いエネルギーの
波長であれば、その波長を発振波長とした面発光レーザ
素子を採用することもできる。
【0041】また、第2半導体レーザモジュール20内
に発振波長1.55μmで発振するDFBレーザ素子2
00を設けるとしたが、例えば波長1.3μm〜1.6
5μmのように光伝送に最適な波長であれば、その波長
を発振波長としたDFBレーザ素子を採用することもで
きる。
【0042】また、第1半導体レーザモジュール10が
備える面発光レーザ素子100と第2半導体レーザモジ
ュール20が備えるDFBレーザ素子200は、図2お
よび図3に示した構造以外にも既知の種々の構造を採用
することができる。
【0043】さらに、第2半導体レーザモジュール20
は、DFBレーザ素子200に換えて、上記した同様な
特性を有するDBRレーザ素子を備えることもできる
し、ファブリ・ペロー型レーザ素子とファイバブラッグ
グレーティングとから構成されるレーザモジュールに置
換することもできる。
【0044】(実施の形態2)つぎに、実施の形態2に
かかる半導体レーザモジュールについて説明する。実施
の形態2にかかる半導体レーザモジュールは、実施の形
態1において説明した第1光ファイバ30をレンズ系に
置換し、第1半導体レーザモジュール10内の面発光レ
ーザ素子100と第2半導体レーザモジュール20内の
DFBレーザ素子200を同一のパッケージ内に封入し
たことを特徴としている。
【0045】図5は、実施の形態2にかかる半導体レー
ザモジュールの長手方向の縦断面図である。なお、図5
において、図2および図3で示した部分と同機能を有す
る部分には同一の符号を付している。図5に示すよう
に、半導体レーザモジュール50は、伝送路となる光フ
ァイバ40を装填したパッケージ51の形態で提供され
る。
【0046】パッケージ51内において、その底面上に
は、ペルチェ素子等のサーモモジュール52が配置され
ており、サーモモジュール52上にはCuW等の比較的
熱伝導性の高い材料で形成されたベース53が配置され
ている。
【0047】ベース53上には、光ファイバ40の装填
位置から順に、光アイソレータ58、第2レンズ57、
第2サブマウント56、第1レンズ55、第1サブマウ
ント54が配置されている。また、第2サブマウント5
6上には実施の形態1で説明したDFBレーザ素子20
0が配置され、第1サブマウント54の光ファイバ40
方向前面には実施の形態1で説明した面発光レーザ素子
100が配置されている。ここで特に、DFBレーザ素
子200のレーザ光出射方向と面発光レーザ素子100
のレーザ光出射方向とは一致している。
【0048】よって、この半導体レーザモジュール50
では、まず、面発光レーザ素子100から出射されたレ
ーザ光が、第1レンズ55を介してDFBレーザ素子2
00の後端面に入射され、この入射によってDFBレー
ザ素子200で増幅されたレーザ光が第2レンズ57、
光アイソレータ58および第3レンズ59を介して、光
ファイバ40に光結合される。
【0049】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かる半導体レーザモジュールによれば、実施の形態1で
説明した第1半導体レーザモジュール10と第2レーザ
モジュール20と第1光ファイバ30の連結構成が同一
のパッケージ内に封入されるので、小型化を図ることが
できるとともに、DFBレーザ素子200と面発光レー
ザ素子100とを第1レンズ55を介して近傍に配置す
ることができ、両間を光ファイバで光結合するよりも光
伝達ロスを小さくすることができる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
半導体レーザモジュールによれば、面発光レーザ素子で
高速変調されたレーザ光を、半導体レーザ素子に入射
し、半導体レーザ素子において、そのレーザ光を伝送路
となる光ファイバで伝搬させるのに最適な単一波長に光
増幅して出射するので、外部変調器を設けずとも、高速
変調されかつ光伝送に最適な信号光を安価な構成で得る
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる半導体レーザモジュール
の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】面発光レーザ素子の断面模式図である。
【図3】DFBレーザ素子の長手方向の縦断面図であ
る。
【図4】実施の形態1にかかる半導体レーザモジュール
において、第1半導体レーザモジュールと第2半導体レ
ーザモジュールの発振制御を説明するための説明図であ
る。
【図5】実施の形態2にかかる半導体レーザモジュール
の長手方向の縦断面図である。
【符号の説明】
10 第1半導体レーザモジュール 11,21,51 パッケージ 12,23,53 ベース 13,24 サブマウント 14 レンズ 15 反射膜 20 第2半導体レーザモジュール 22,52 サーモモジュール 25,58 光アイソレータ 26,55 第1レンズ 27,57 第2レンズ 30 第1光ファイバ 40 第2光ファイバ 50 半導体レーザモジュール 54 第1サブマウント 56 第2サブマウント 59 第3レンズ 100 面発光レーザ素子 108,109 電極 110,201 基板 112,114 DBRミラー 113,213 回折格子 120 量子井戸活性層 121 活性層 122 クラッド層 130,131 AlAs層 132 Al酸化層 150 ポリイミド 200 DFBレーザ素子 202 バッファ層 203 活性層 206 クラッド層 207 キャップ層 210 p側電極 211 n側電極 214,215 反射膜
フロントページの続き Fターム(参考) 5F073 AA46 AA64 AA65 AA67 AA74 AB17 AB21 AB25 AB27 AB28 AB30 BA02 CB02 EA14 FA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気信号によって変調された信号光を出
    射する面発光レーザ素子と、 前記面発光レーザ素子から出射された信号光を後端面か
    ら入射するとともに、入射した信号光を増幅して前記信
    号光の波長とは異なる波長の信号光を前端面から出射す
    る半導体レーザ素子と、を備えたことを特徴する半導体
    レーザモジュール。
  2. 【請求項2】 前記面発光レーザ素子と前記半導体レー
    ザ素子とはそれぞれ異なるパッケージに封入され、前記
    面発光レーザ素子の出射端面と前記半導体レーザ素子の
    後端面とが光ファイバによって光結合されたことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体レーザモジュール。
  3. 【請求項3】 前記面発光レーザ素子と前記半導体レー
    ザ素子とは同一のパッケージに封入され、前記面発光レ
    ーザ素子の出射端面と前記半導体レーザ素子の後端面と
    がレンズによって光結合されたことを特徴とする請求項
    1に記載の半導体レーザモジュール。
  4. 【請求項4】 前記面発光レーザ素子の発振波長は、前
    記半導体レーザ素子の発振波長よりも短いことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体レーザ
    モジュール。
  5. 【請求項5】 前記面発光レーザ素子は、前記半導体レ
    ーザ素子において波長チャーピングが生じる変調速度で
    変調された信号光を出射することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一つに記載の半導体レーザモジュール。
  6. 【請求項6】 前記半導体レーザ素子は、分布帰還型
    (DFB)レーザ素子であることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一つに記載の半導体レーザモジュール。
  7. 【請求項7】 前記半導体レーザ素子は、分布ブラッグ
    反射型(DBR)レーザ素子であることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体レーザモジュ
    ール。
  8. 【請求項8】 前記半導体レーザ素子は、ファブリ・ペ
    ロー型レーザ素子であり、当該ファブリ・ペロー型レー
    ザ素子のレーザ光出射方向に配置されるファイバブラッ
    ググレーティングを備えたことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか一つに記載の半導体レーザモジュール。
JP2002054476A 2002-02-28 2002-02-28 半導体レーザモジュール Pending JP2003258385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054476A JP2003258385A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 半導体レーザモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054476A JP2003258385A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 半導体レーザモジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003258385A true JP2003258385A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28665627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002054476A Pending JP2003258385A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 半導体レーザモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003258385A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032182A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Nec Corporation 光送信モジュールおよびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032182A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Nec Corporation 光送信モジュールおよびその製造方法
US7977127B2 (en) 2005-09-13 2011-07-12 Nec Corporation Optical transmission module and manufacturing method of the same
JP5104311B2 (ja) * 2005-09-13 2012-12-19 日本電気株式会社 光送信モジュールおよびその製造方法
US8609445B2 (en) 2005-09-13 2013-12-17 Nec Corporation Optical transmission module and manufacturing method of the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6330265B1 (en) Optical functional element and transmission device
Michalzik et al. Operating principles of VCSELs
US6088376A (en) Vertical-cavity-surface-emitting semiconductor devices with fiber-coupled optical cavity
US8257990B2 (en) Hybrid silicon vertical cavity laser with in-plane coupling
US7760782B2 (en) Distributed bragg reflector type directly modulated laser and distributed feed back type directly modulated laser
JP5387671B2 (ja) 半導体レーザ及び集積素子
US9077144B2 (en) MOPA laser source with wavelength control
JP5721246B1 (ja) 光変調機能付き面発光レーザ
JP4233366B2 (ja) 光ポンピング可能な垂直エミッタを有する面発光半導体レーザ装置
CN104937791A (zh) 激光装置、光调制装置以及光半导体元件
JP2010140967A (ja) 光モジュール
US8548024B2 (en) Semiconductor laser module
JP6717733B2 (ja) 半導体光集積回路
US20030012246A1 (en) Semiconductor zigzag laser and optical amplifier
JP5022015B2 (ja) 半導体レーザ素子及びそれを用いた光モジュール
US8532155B2 (en) Optical interconnection system
JP2018060974A (ja) 半導体光集積素子
JP3647656B2 (ja) 光機能素子及び光通信装置
WO2014080770A1 (ja) 面発光レーザ装置、光モジュールおよび面発光レーザ素子の駆動方法
JP2019062036A (ja) 変調光源
JP6810671B2 (ja) 半導体光集積素子
JP2002270972A (ja) 半導体光増幅器およびase放射用光源装置および光ゲートアレイおよび波長可変レーザ装置および多波長レーザ装置および光伝送システム
JP2003258385A (ja) 半導体レーザモジュール
JP4297322B2 (ja) 半導体レーザ素子、それを用いたレーザモジュール
JP4157736B2 (ja) 光送信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081125