JP2003258223A - 受光素子及びその製造方法、並びに、回路内蔵型受光素子及びその製造方法 - Google Patents

受光素子及びその製造方法、並びに、回路内蔵型受光素子及びその製造方法

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JP2003258223A
JP2003258223A JP2002059529A JP2002059529A JP2003258223A JP 2003258223 A JP2003258223 A JP 2003258223A JP 2002059529 A JP2002059529 A JP 2002059529A JP 2002059529 A JP2002059529 A JP 2002059529A JP 2003258223 A JP2003258223 A JP 2003258223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高比抵抗基板を用いた場合のオートドープの
発生が解消されて高速応答を可能とする。 【解決手段】 P型半導体基板1上のP型の高比抵抗エ
ピタキシャル層3に、N型エピタキシャル層6が形成さ
れ、N型エピタキシャル層6の表面から所定の深さにN
型の不純物が拡散されたN型不純物拡散層8が形成され
ている受光素子であって、N型不純物拡散層8は、N型
エピタキシャル層6と、P型の高比抵エピタキシャル層
3との界面よりも深く形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換機能を有
する受光素子及びその製造方法に関し、特に、高速応答
性能に優れた受光素子及びその製造方法に関する。ま
た、そのような受光素子と同一基板上に回路素子を形成
した回路内蔵型受光素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】受光素子の一種であるフォトダイオード
は、光電交換機能を有する光センサとして、DVD(デ
ジタルビデオディスク)、CD(コンパクトディスク)
等の光ディスク装置に代表される光電変換機器に備えら
れる光ピックアップに幅広く利用されている。
【0003】光ディスク装置は、近年、高密度化、高倍
速化が進められ、これに伴って、これら光ディスク装置
に備えられる光ピックアップ用のフォトダイオードの応
答速度を高速化することが要望されるようになってきて
いる。このような要望を達成するために、フォトダイオ
ードの接合容量を低減する基板である高比抵抗基板また
は高比抵抗エピタキシャル層を形成した基板が、フォト
ダイオードの基板に利用されている。
【0004】図10は、高比抵抗基板または高比抵抗エ
ピタキシャル層を形成した基板(以下、このような高比
抵抗性を有する基板を高比抵抗エピタキシャルを形成し
た基板を含めて、高比抵抗基板と総称する)101を用
いたフォトダイオードを示す模式的な断面図である。
【0005】このフォトダイオードは、P型の高比抵抗
半導体基板101を有し、この高比抵抗半導体基板10
1上の所定の位置に、デポジション法もしくは注入法を
用いて形成されたP型埋込分離拡散層102が形成され
ている。
【0006】このP型埋込分離拡散層102が所定位置
に形成された高比抵抗半導体基板101上には、全体に
わたって所定の均一な厚さに形成されたN型エピタキシ
ャル層103が設けられている。
【0007】N型エピタキシャル層103には、P型埋
込分離拡散層102が形成された位置に対応して、N型
エピタキシャル層103の表面からP型埋込分離拡散層
102に達するP型分離拡散層104が形成されてい
る。また、P型分離拡散層104間の領域には、カソー
ド抵抗を低減するためのN型拡散層105が形成され、
N型エピタキシャル層103中の所定の深さに達してい
る。このP型分離拡散層104及びN型拡散層105
は、それぞれ、P型分離拡散層104またはN型拡散層
105を形成すべき所定の位置に、デポジション法もし
くは注入法を用いてP型のボロンまたはN型のリン等を
導入した後、熱処理によって下層に拡散させることによ
って形成される。
【0008】N型拡散層105及びP型分離拡散層10
4がそれぞれ形成されたN型エピタキシャル層103上
には、全面にわたって、表面保護絶縁膜106が形成さ
れている。さらに、この表面保護絶縁膜106のN型拡
散層105及び所定のP型分離拡散層104上には、そ
れぞれ、開口が形成されており、各開口には、配線メタ
ル107がそれぞれ配設されている。
【0009】このフォトダイオードを動作させるには、
P型分離拡散層104上に設けられた配線メタル107
及びN型拡散層105上に設けられた配線メタル107
によって、P型の高比抵抗基板101とN型エピタキシ
ャル層103との間の接合部に逆バイアスの電圧を印加
する。この逆バイアスの電圧の印加によって、接合部か
らP型高比抵抗基板101側に伸びる空乏層が形成され
る。このフォトダイオードでは、高比抵抗基板101を
用いているために、空乏層が高比抵抗基板101中に、
図中点線で囲む領域106で示すように、大きく広げる
ことができ、この結果、フォトダイオードの接合容量が
低減される。また、カソード側となるN型エピタキシャ
ル層103の表面には、N型拡散層105が形成されて
いることによって、カソード抵抗が低減される。フォト
ダイオード応答を示すカットオフ周波数fc(−3d
B)は、fc=1/2πRCで表せることから、上記の
接合容量C及び抵抗Rを低減することにより、高速応答
可能なフォトダイオードを実現することができる。
【0010】図11には、図10におけるN型拡散層1
05側であるX’からP型高比抵抗基板101側である
Y’にわたって、各層に含まれる不純物濃度のプロファ
イルを示しており、このようなプロファイルを有するこ
とにより、逆バイアスの電圧印加時に、N型エピタキシ
ャル層103とP型高比抵抗基板101との接合部から
P型高比抵抗基板101の下層の広い領域にわたって、
空乏層が形成されることを示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10を参照しながら
説明した従来のフォトダイオードでは、基板として、約
100Ωcm以上の高比抵抗のP型基板を用いることに
よって、接合容量の低減を図っている。約100Ωcm
以上の高比抵抗基板を用いているのは、約100Ωcm
以上の高比抵抗基板を用いれば、空乏層が十分に伸び、
フォトダイオードの接合容量を十分に低減できるためで
ある。
【0012】しかし、この高比抵抗基板101は、逆バ
イアスを印加した際、空乏層が大きく伸びるためフォト
ダイオードの接合容量を低減することができる反面で、
アニール、酸化等の工程での拡散、エピタキシャル成長
等を実施する際に、炉内の空間に浮遊する不純物及び炉
の周囲に付着する不純物、または、基板上に拡散された
拡散層からの不純物が、高比抵抗基板101に拡散され
ることによって生じる不純物オートドープに対して非常
に敏感である。特に、エピタキシャル成長時には、高比
抵抗基板が剥き出しの状態で、1000℃前後の高温で
処理するため、エピタキシャル成長を行うベルジャー内
の環境によって図に示すオートドープ不純物層108が
発生するおそれがある。
【0013】図12には、図10にその断面図を示す高
比抵抗基板101とN型エピタキシャル層103との界
面の高比抵抗基板101側の位置に意図しない不純物が
導入されて、オートドープが発生した場合のオートドー
プ不純物層108の不純物の分布を、図11の不純物プ
ロファイルに重ねて表している。
【0014】図10に点線にて示すオートドープ不純物
層108が形成されると、空乏層の伸びが大幅に阻害さ
れる。このような周囲環境等からの不純物は、所定の濃
度に不純物を含んでいる高比抵抗でない基板を用いる場
合には問題にはならないが、高比抵抗基板では、不純物
濃度が高度に低減されているため、少量の不純物が付着
して拡散するだけで、空乏層を大きく伸ばすことができ
なくなる。その結果、接合容量が大きくなって、フォト
ダイオードの応答が低下するという問題が生じる。
【0015】このような問題が発生するため、高比抵抗
基板を使用する場合には、オートドープの発生を防ぐた
め、例えば、高比抵抗基板が剥き出した状態で拡散を行
う拡散炉を、その他の工程を行う拡散炉とは別に分けて
処理を行う、エピタキシャル成長を行う際には、処理前
に炉内の不純物濃度を監視して、バッジごとに不純物プ
ロファイルを確認する、フォトダイオードの接合容量を
常に監視し、オートドープがないか否かを確認する等の
管理を行うことが必須となる。このため、オートドープ
の発生を防ぐ管理を行うために、新たな設備を用意し、
また、管理のための材料費、フォトダイオードを検査す
るための人件費等のコストが高額になる。また、このよ
うな管理のために、歩留まりが低下するという問題もあ
る。
【0016】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、高比抵抗基板を用いた場合のオートド
ープの発生が解消されて高速応答が可能な受光素子及び
その製造方法、並びに、回路内蔵型受光素子及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の受光素子は、第一導電型の高比抵抗半導体
層を有する基板上に、第二導電型のエピタキシャル層が
形成され、該第二導電型のエピタキシャル層の表面から
所定の深さに第二導電型の不純物が拡散された第二導電
型不純物拡散層が形成されている受光素子であって、該
第二導電型不純物拡散層は、該第二導電型のエピタキシ
ャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導体層との界面よ
りも深く形成されていることを特徴とするものである。
【0018】また、本発明の受光素子は、第一導電型の
高比抵抗半導体層を有する基板上に、第一導電型のエピ
タキシャル層が形成され、該第一導電型のエピタキシャ
ル層の表面から所定の深さに第二導電型の不純物が拡散
された第二導電型不純物拡散層が形成されている受光素
子であって、該第二導電型不純物拡散層は、該第一導電
型のエピタキシャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導
体層との界面よりも深く形成されていることを特徴とす
るものである。
【0019】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型不純物拡散層は、前記第一導電型の高比抵抗半導
体層を有する基板と、前記エピタキシャル層との界面に
形成されるオートドープ層を補償する不純物濃度を有し
ていることが好ましい。
【0020】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型不純物拡散層の不純物濃度は、1×1014[cm
-3]以上の濃度分布を有していることが好ましい。
【0021】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型不純物拡散層は、前記第一導電型の高比抵抗半導
体層を有する基板と前記エピタキシャル層との界面に形
成されるオートドープ不純物濃度のピーク位置以上の深
さを有していることが好ましい。
【0022】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型不純物拡散層は、前記第一導電型の高比抵抗半導
体層を有する基板と、前記エピタキシャル層との界面か
ら0.5μm以上の深さを有するように形成されている
ことが好ましい。
【0023】上記本発明の受光素子において、前記エピ
タキシャル層の厚さが0.7μmより厚く形成され、前
記第二導電型不純物拡散層に含まれる不純物は、リンで
あることが好ましい。
【0024】上記本発明の受光素子において、前記エピ
タキシャル層の厚さが0.7μm以下に形成され、前記
第二導電型不純物拡散層に含まれる不純物は、ヒ素であ
ることが好ましい。
【0025】上記本発明の受光素子において、前記第一
導電型は、P型であり、前記第二導電型は、N型である
ことが好ましい。
【0026】上記本発明の受光素子において、前記エピ
タキシャル層は、2.0μm以下の厚さに形成されてい
ることが好ましい。
【0027】上記本発明の受光素子において、前記エピ
タキシャル層は、100Ωcm以上の高比抵抗であるこ
とが好ましい。
【0028】また、本発明の受光素子の製造方法は、前
記第一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板上に、前
記第二導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、該
第二導電型のエピタキシャル層の表面に、イオン注入法
により第二導電型の不純物を導入し、該第二導電型のエ
ピタキシャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導体層を
有する基板との界面より深く第二導電型不純物を拡散さ
せて、前記第二導電型不純物拡散層を形成する工程と、
を包含することを特徴とするものである。
【0029】また、本発明の回路内蔵型受光素子は、上
記本発明の受光素子と、回路素子とが同一の基板上に形
成されていることを特徴とするものである。
【0030】また、本発明の回路内蔵型受光素子の製造
方法は、上記本発明の回路内蔵型受光素子の製造方法で
あって、前記回路素子は、バイポーラトランジスタであ
り、該バイポーラトランジスタに形成されるコレクタ低
抵抗拡散層は、前記第二導電型不純物拡散層と共通の工
程にて形成されることを特徴とするものである。
【0031】また、本発明の受光素子は、第一導電型の
高比抵抗半導体層を有する基板上に、第二導電型のエピ
タキシャル層が形成されている受光素子であって、該第
一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と該第二導電
型のエピタキシャル層との間に、該第一導電型の高比抵
抗半導体層を有する基板と該第二導電型のエピタキシャ
ル層との界面に所定厚さ埋め込まれた第二導電型の埋込
拡散層が形成されており、該第二導電型埋込拡散層は、
前記第一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と、前
記エピタキシャル層との界面に形成されるオートドープ
層を補償する不純物濃度を有していることを特徴とする
ものである。
【0032】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型埋込拡散層の不純物濃度は、1×1014[c
-3]以上の濃度分布を有していることが好ましい。
【0033】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型埋込拡散層は、前記第一導電型の高比抵抗半導体
層を有する基板と、前記エピタキシャル層との界面から
0.5μm以上の深さを有するように形成されているこ
とが好ましい。
【0034】また、本発明の受光素子は、第一導電型の
高比抵抗半導体層を有する基板上に、第二導電型のエピ
タキシャル層が形成された受光素子であって、該エピタ
キシャル層が含有する第二導電型の不純物が、該第一導
電型の高比抵抗半導体層を有する基板に拡散されて、該
エピタキシャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導体層
を有する基板との間に、第二導電型の不純物拡散層が形
成されており、該第二導電型不純物拡散層は、前記第一
導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と、前記エピタ
キシャル層との界面に形成されるオートドープ層を補償
する不純物濃度を有していることを特徴とするものであ
る。
【0035】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型不純物拡散層の不純物濃度は、1×1014[cm
-3]以上の濃度分布を有していることが好ましい。
【0036】上記本発明の受光素子において、前記第二
導電型不純物拡散層は、前記第一導電型の高比抵抗半導
体層を有する基板と、前記エピタキシャル層との界面か
ら0.5μm以上の深さを有するように形成されている
ことが好ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の受光素子及びその
製造方法、並びに、回路内蔵型受光素子及びその製造方
法について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0038】(実施の形態1)図1は、本実施の形態1
の回路素子と受光素子とを同一基板上に形成した回路内
蔵型受光素子の概略構成を示す断面図である。
【0039】この回路内蔵型受光素子は、シリコン半導
体等から形成されるP型半導体基板1を有し、このP型
半導体基板1上に、P型高濃度埋込拡散層2、P型高比
抵抗エピタキシャル層3、N型エピタキシャル層6が、
この順に積層された構成を有している。
【0040】この回路内蔵型受光素子には、フォトダイ
オード領域と、このフォトダイオード領域に隣接して形
成されたバイポーラトランジスタ素子領域とが設けられ
ている。このフォトダイオード領域とバイポーラ素子領
域とは、P型高濃度埋込拡散層2との界面からN型エピ
タキシャル層6との界面に達するように、P型高比抵抗
エピタキシャル層3に形成されたP型埋込分離拡散層4
と、N型エピタキシャル層6の表面から、P型埋込分離
拡散層4に達するように形成されたP型分離拡散層7と
によって、素子分離されている。
【0041】フォトダイオード領域には、N型エピタキ
シャル層6の表面から、P型高比抵抗エピタキシャル層
3との界面を所定厚さ超えるように拡散されて形成され
たN型拡散層8が形成されている。
【0042】バイポーラトランジスタ素子領域には、P
型高比抵抗エピタキシャル層3の表面上に埋め込まれる
ようにN型埋込拡散層5が形成されており、このN型埋
込拡散層5上にバイポーラN型ウェル拡散層9とN型拡
散層8が互いに隣接して形成されている。N型ウエル拡
散層9には、P−ベース拡散層10及びこのP−ベース
拡散層10の両側に隣接するように形成されたP+ベー
ス拡散層11が設けられている。P−ベース拡散層10
の領域内には、N型エミッタ拡散層12が形成されてい
る。
【0043】このようにフォトダイオード領域の各層及
びバイポーラトランジスタ素子領域の各層がそれぞれ形
成されたN型エピタキシャル層6上には、全面にわたっ
て、表面保護絶縁膜13が形成されている。この表面保
護絶縁膜13において、フォトダイオード領域のN型拡
散層8上、P型分離拡散層7上、バイポーラトランジス
タ素子領域のN型拡散層8上及びP+ベース拡散層11
上及びN型エミッタ拡散層12上には、それぞれ開口が
形成され、各開口には、配線メタル14がそれぞれ設け
られている。
【0044】図3には、図1のX−Y断面での各層が形
成されていることにより生じている不純物の分布を説明
するめの不純物プロファイルを示す模式的なグラフであ
る。
【0045】図3に示すように、上記構成の本発明の回
路内蔵型受光素子では、フォトダイオード領域のN型不
純物拡散層8が、オートドープが発生するP型高比抵抗
エピタキシャル層3とN型エピタキシャル層6との界面
を所定深さを超えるように拡散されて形成されているた
め、P型高比抵抗エピタキシャル層3にオートドープ層
が形成されても、N型不純物拡散層8により拡散された
不純物が、オートドープにより拡散された不純物を補償
し、オートドープによる影響を低減することができる。
【0046】オートドープ層は、一般的なエピタキシャ
ル成長における熱処理によって、PN接合界面からP型
高比抵抗エピタキシャル層3側に、約0.5μm以上の
深さにわたって形成されることが分かっている。N型不
純物拡散層8は、N型エピタキシャル層6とP型高比抵
抗エピタキシャル層3との界面を超えるだけではなく、
P型高比抵抗エピタキシャル層3に形成されるオートド
ープ層の拡散深さを完全に超えることにより、オードド
ープの影響をさらに低減することができるので、N型不
純物拡散層8は、N型エピタキシャル層6とP型高比抵
抗エピタキシャル層3との界面よりも、0.5μm以上
深くなるように形成することが望ましい。
【0047】N型不純物拡散層8の濃度は、N型エピタ
キシャル層6とP型高比抵抗エピタキシャル層3との界
面で、オートドープ層の不純物を完全に補償する濃度に
なっていることが好ましい。高比抵抗エピタキシャル層
3は、一般的に、不純物濃度が、1×1014[cm-3
(100Ωcm程度)以下になっているものが用いられ
る。問題となるオートドープ層の不純物濃度は、この濃
度以上になっている。したがって、N型不純物拡散層8
の不純物濃度は、オートドープ層を補償するために、N
型エピタキシャル層8とP型高比抵抗エピタキシャル層
3との界面で、1×1014[cm-3]以上の濃度になっ
ていることが望ましい。
【0048】N型不純物拡散層8を形成するために用い
られる不純物は、N型エピタキシャル層6の厚さが厚
い、例えば、2.0μm程度の場合には、深い拡散層を
形成する必要があるため、拡散係数が大きいリンを用い
ることが望ましい。また、逆に、薄い、例えば、0.7
μm程度の場合には、ヒ素の拡散係数がリンの拡散係数
に比較して、1/3以下になるため、ヒ素を用いた方
が、拡散層の深さを制御し易くなる。
【0049】N型不純物拡散層8を形成するためのN型
不純物の導入は、イオン注入法で行うと、拡散深さの制
御性がより向上する。例えば、厚いエピタキシャル層を
形成する場合には、深くイオンを打ち込み拡散させるこ
とにより所望の深い拡散層を形成することが可能とな
る。
【0050】また、N型エピタキシャル層6の厚さが厚
すぎると、N型不純物拡散層8を不純物の拡散により形
成する際、非常に大きな熱処理が必要となる。さらに、
P型埋込拡散層4及びP型分離拡散層7の拡散領域が広
がり過ぎて、フォトダイオード領域のサイズが大きくな
り、必要な特性を得ることができなくなる。特に、バイ
ポーラトランジスタをフォトダイオード領域と同一の基
板上に作製する場合には、大きな熱処理はトランジスタ
特性を劣化させる原因となる。したがって、N型エピタ
キシャル層6は、過度の熱処理が必要とならないように
考慮して、2.0μm以下とすることが望ましい。N型
エピタキシャル層6の厚さが2.0μm以下であれば、
半導体プロセスで一般的に用いられる1200℃程度以
下の加熱条件で4時間以下の熱処理を行うことにより、
トランジスタ特性を悪化させることなく、N型不純物拡
散層8を形成することができる。
【0051】また、N型エピタキシャル層6の比抵抗
は、100Ωcm以上の高抵抗であれば、フォトダイオ
ード領域の容量を低減することができフォトダイオード
領域の受光素子としての性能を向上することができる。
さらに、N型エピタキシャル層6が、このような比抵抗
を有していれば、N型エピタキシャル層6に含まれる不
純物量が少ないため、オートドープ層を低減することが
できる。
【0052】また、本実施の形態1で示したように、回
路素子領域とフォトダイオード領域とを同一の基板上に
形成することにより、配線を形成することによる寄生容
量の発生を低減することができ、さらに、耐ノイズ性能
に優れたフォトダイオードを提供することができる。た
だし、ここでは、このように回路内蔵型受光素子を例と
して説明したが、回路素子領域を形成せず、受光素子の
みを基板上に形成した場合も、本発明の範囲に含まれ
る。
【0053】また、本実施の形態1で用いているN型エ
ピタキシャル層6をP型エピタキシャル層に置き換える
構成にしてもよい。このようにすれば、P型半導体基板
1上に、同導電型のP型のエピタキシャル層を形成する
ことになるので、オートドープ層をさらに低減すること
ができる。
【0054】また、フォトダイオード領域において、N
型不純物拡散層8が形成された部分のみが、カソード領
域となるため、カソード領域を受光部のみに限定して形
成することが可能であり、このため、不要なPN接合面
積を低減することができ、フォトダイオード容量を低減
することができる。
【0055】次に、上記構成の本実施の形態1の回路内
蔵型受光素子の製造方法について、説明する。
【0056】図2(a)〜(e)は、本実施の形態1の
回路内蔵型受光素子の製造方法を、工程毎に説明する断
面図である。
【0057】まず、図2(a)に示すように、数十Ωc
m程度の比抵抗を有するP型半導体基板1上に、P型高
濃度埋込拡散層2を所定の厚さに形成し、続いて、P形
高濃度埋込拡散層2上にエピタキシャル成長を行うこと
により、P型の約100Ωcm以上の高比抵抗エピタキ
シャル層3を形成する。
【0058】本実施の形態1では、P型半導体基板1上
にP型高濃度埋込拡散層2を形成しているが、その構成
に代えて、P型低抵抗基板を用いる構成にしてもよい。
【0059】続いて、このP型高比抵抗エピタキシャル
層3上に、P型の不純物をデポジションもしくはイオン
注入した後、熱処理することによって、P型高濃度拡散
層2との界面に達するP型分離拡散層4を形成する。
【0060】次に、図2(b)に示すように、P型高比
抵抗エピタキシャル層3のバイポーラトランジスタ領域
となる領域上に、コレクタとなるN型埋込拡散層5を形
成する。
【0061】次に、図2(c)に示すように、P型埋込
分離拡散層4及びN型埋込拡散層5がそれぞれ形成され
たP型高比抵抗エピタキシャル層3上の全面に、N型エ
ピタキシャル層6を形成する。
【0062】続いて、バイポーラトランジスタ領域のN
型埋込拡散層5上の所定位置に、バイポーラN型ウェル
拡散層9を形成し、さらに、N型エピタキシャル層6の
表面からイオン注入することにより、P型埋込分離拡散
層4上のP型分離拡散層7を形成する。
【0063】次いで、フォトダイオード領域上の所定範
囲及びバイポーラトランジスタ領域のN型埋込拡散層5
上に、N型の不純物をイオン注入により注入して、N型
拡散層8をそれぞれの領域に形成する。バイポーラトラ
ンジスタ領域に設けられたN型拡散層8は、コレクタ低
抵抗拡散層として形成されている。このように、フォト
ダイオード領域及びバイポーラトランジスタ領域のそれ
ぞれのN型拡散層8を同時に形成するので、工程数を削
減することができる。バイポーラトランジスタ領域のN
型拡散層8は、十分深いコレクタ拡散層となるため、コ
レクタ埋込拡散層となるN型埋込拡散層5とのつながり
の良い低抵抗なコレクタを形成することができる。
【0064】続いて、フォトダイオード領域のN型拡散
層8がP型高比抵抗エピタキシャル層3とN型エピタキ
シャル層6との界面を所定厚さ超える程度に拡散するよ
うに熱処理を行う。
【0065】次に、図2(d)に示すように、バイポー
ラトランジスタ領域のP−ベース拡散層10及びP+ベ
ース拡散層11を形成する。さらにP−ベース拡散層1
1上にN型エミッタ領域12を形成する。バイポーラト
ランジスタ領域の特性は、続いて行われる低温熱処理に
よって決まる。
【0066】次に、図2(e)に示すように、フォトダ
イオード領域の各層及びバイポーラトランジスタ領域の
各層がそれぞれ形成されたN型エピタキシャル層6上の
全面にわたって、カバー膜である表面保護絶縁膜13を
形成し、続いて、この表面保護絶縁膜13の所定位置に
それぞれ開口を形成し、各開口を充填する配線メタル1
4をそれぞれ形成することにより、目的とする回路内蔵
受光素子が完成する。
【0067】(実施の形態2)図4は、本実施の形態2
の受光素子の概略構成を示す断面図である。なお、実施
の形態2の受光素子は、実施の形態1と同様に、同一基
板上に回路素子領域を形成して回路内臓型受光素子とす
ることも可能である。
【0068】この受光素子は、基板201を有し、この
基板201上に、P型高濃度埋込拡散層202と、P型
高比抵抗エピタキシャル層203と、N型エピタキシャ
ル層206とが、この順に積層された構成を有してい
る。
【0069】P型高比抵抗エピタキシャル層203に
は、素子分離のためのP型埋込分離拡散層204と、N
型カソード埋込拡散層205とが、それぞれ、所定の位
置に形成されている。N型カソード埋込拡散層205
は、P型高比抵抗エピタキシャル層203上にイオン注
入法により導入したN型の不純物が、N型エピタキシャ
ル層204をエピタキシャル成長により形成する熱処理
の際に、P型高比抵抗エピタキシャル層203側及びN
型エピタキシャル層206側に拡散することにより、P
型高比抵抗エピタキシャル層203との界面から所定厚
さ下層に埋め込まれるように形成されている。
【0070】N型エピタキシャル層206には、N型エ
ピタキシャル層206の表面からP型埋込分離拡散層2
04に達するP型分離拡散層207が形成されている。
また、N型カソード埋込領域205上には、N型カソー
ド低抵抗化拡散層208が、N型カソード埋込拡散層2
05との界面からN型エピタキシャル層206の表面に
達するように形成されている。
【0071】P型分離拡散層207及びN型カソード低
抵抗化拡散層208がそれぞれ所定の領域に形成された
N型エピタキシャル層206上には、全体にわたって、
表面保護絶縁膜209が形成されている。この表面保護
絶縁膜209には、N型カソード低抵抗化拡散層208
上及び所定のP型分離拡散層207上のそれぞれに開口
が形成されており、各開口には、配線メタル210が形
成されている。
【0072】このように、本実施の形態2では、N型カ
ソード埋込拡散層205が、P型高比抵抗エピタキシャ
ル層203とN型エピタキシャル層206との界面を超
えて、P型高比抵抗エピタキシャル層203側に所定の
厚さ埋め込まれた状態で形成されている。この結果、N
型エピタキシャル層206とP型高比抵抗エピタキシャ
ル層203との界面で発生するオートドープ層は消失さ
れ、逆バイアス電圧印加時の空乏層を十分伸ばすことが
できる。
【0073】N型カソード埋込拡散層205に導入され
る不純物の濃度は、1×1014[cm-3]以上の濃度の
不純物を含んでいるオートドープ層を打ち消すために、
例えば、1×1016[cm-3]程度の濃度にすることが
必要である。このN型カソード埋込拡散層205は、イ
オン注入法を用いてアンチモンを導入することにより形
成される。また、N型カソード埋込拡散層205は、オ
ートドープ層を完全に打ち消すことができるように、N
型エピタキシャル層206とP形高比抵抗エピタキシャ
ル層203との界面から、P型高比抵抗エピタキシャル
層203側に0.5μm以上の深さに拡散していること
が望ましい。
【0074】図6には、図4のX2−Y2断面での各層
が形成されていることにより生じている不純物の分布を
説明するための不純物プロファイルを示す模式的なグラ
フである。
【0075】本実施の形態2では、フォトダイオードに
おけるカソードは、N型カソード低抵抗化拡散層208
及びN型カソード埋込拡散層205により形成される。
上記のように、N型カソード埋込拡散層205は、P型
高比抵抗エピタキシャル層203との界面から所定深さ
下層に達するように形成されているため、図6に示すよ
うに、P型高比抵抗エピタキシャル層203とN型カソ
ード埋込拡散層205との界面にオードドープが発生し
ていても、その界面から所定深さ下層に達するように形
成されたN型カソード埋込拡散層205により、オード
ドープ層は消失される。このため、逆バイアス電圧印加
時の空乏層は、基板側に大きく伸び、容量を低減するこ
とができ、応答速度を高速化することが可能である。
【0076】次に、本実施の形態2の受光素子の製造方
法について説明する。
【0077】図5(a)〜(c)は、本実施の形態2の
受光素子の製造方法を、工程毎に説明する断面図であ
る。
【0078】まず、図5(a)に示すように、数十Ωc
m程度の比抵抗を有するP型の基板201上に、P型高
濃度埋込拡散層202を所定の厚さに形成し、続いて、
P型高濃度埋込拡散層202上にエピタキシャル成長を
行うことにより、P型高比抵抗エピタキシャル層203
を形成する。P型高比抵抗エピタキシャル層203は、
P型高比抵抗の基板を貼り合せることによって形成して
もよい。
【0079】続いて、このP型高比抵抗エピタキシャル
層203の表面上の所定領域に、P型埋込分離拡散層2
04及びN型カソード埋込拡散層205をイオン注入法
によって導入する。
【0080】次に、図5(b)に示すように、P型埋込
分離拡散層204及びN型カソード埋込拡散層205が
形成されたP型高比抵抗エピタキシャル層203上に数
Ωcm程度のN型エピタキシャル層206を形成する。
このN型エピタキシャル層206を形成する際、P型埋
込分離拡散層204とN型カソード埋込拡散層205
は、エピタキシャル成長時の熱処理により、P型高比抵
抗エピタキシャル層203側及びN型エピタキシャル層
206側にそれぞれ拡散する。
【0081】N型カソード埋込拡散層205を形成した
後、N型エピタキシャル層206の表面からP型埋込分
離拡散層204に達するP型分離拡散層207をイオン
注入法によって形成し、続いて、N型エピタキシャル層
206の表面からN型カソード埋込拡散層205に達す
るN型カソード低抵抗化拡散層208を、イオン注入法
を用いて形成する。
【0082】次に、図5(c)に示すように、P型分離
拡散層207及びN型カソード低抵抗化拡散層208が
それぞれ形成されたN型エピタキシャル層206上の全
面にわたって、カバー膜である表面保護絶縁膜209を
形成し、続いて、この表面保護絶縁膜209の所定のP
型分離拡散層207上及びN型カソード低抵抗化拡散層
208上に、それぞれ、開口を形成し、各開口を充填す
る配線メタル210をそれぞれ形成することにより、目
的とする受光素子が完成する。
【0083】(実施の形態3)図7は、本実施の形態3
の受光素子の概略構成を示す断面図である。なお、実施
の形態3の受光素子は、実施の形態1と同様に、同一基
板上に回路素子領域を形成して回路内臓型受光素子とす
ることも可能である。
【0084】この受光素子は、数十Ωcm程度の比抵抗
を有するP型の基板301を有し、この基板301上
に、P型高濃度埋込拡散層302と、P型高比抵抗エピ
タキシャル層303と、N型エピタキシャル層306と
が、この順に積層された構成を有している。
【0085】P型高比抵抗エピタキシャル層303上に
は、素子分離のためのP型埋込分離拡散層304が、所
定の位置に形成されている。
【0086】N型エピタキシャル層306は、例えば、
5×1016[cm-3]程度の濃度に成長される。このN
型エピタキシャル層306は、N型エピタキシャル層3
06中に含まれるN型の不純物が、エピタキシャル成長
中に、P型高比抵抗エピタキシャル層303側に拡散
し、N型エピタキシャル層306との界面から所定の厚
さを超えて、N型不純物拡散層305が形成されてい
る。
【0087】N型エピタキシャル層306には、N型エ
ピタキシャル層306の表面からP型埋込分離拡散層3
04に達するP型分離拡散層307が形成されている。
【0088】P型分離拡散層307が所定の領域に形成
されたN型エピタキシャル層306上には、全体にわた
って、表面保護絶縁膜308が形成されている。この表
面保護膜308上には、N型エピタキシャル層306上
及び所定のP型分離拡散層307上のそれぞれに開口が
形成されており、各開口には、それぞれ配線メタル30
9が形成されている。
【0089】このように、本実施の形態3では、N型エ
ピタキシャル層306の不純物がP型高比抵抗エピタキ
シャル層303にまで拡散して、N型エピタキシャル層
306とP型高比抵抗エピタキシャル層303との界面
から所定の厚さを超えて、N型不純物拡散層305が形
成されている。この結果、N型エピタキシャル層306
とP型高比抵抗エピタキシャル層303との界面で発生
するオードドープ層は、N型不純物拡散層305によっ
て消失され、逆バイアス電圧印加時の空乏層を十分伸ば
すことができる。
【0090】N型エピタキシャル層306から不純物が
拡散されて形成されるN型不純物拡散層305の不純物
濃度は、1×1014[cm-3]以上の濃度の不純物を含
んでいるオートドープ層を打ち消すための濃度になって
いる必要がある。また、N型不純物拡散層305は、オ
ートドープ層を完全に打ち消すことができるように、P
型高比抵抗エピタキシャル層303側に、0.5μm以
上の深さに拡散していることが望ましい。ただし、フォ
トダイオードを完全にP型で分離する必要があるので、
P型埋込分離拡散層304の拡散深さ以上に拡散しては
ならない。
【0091】図9には、図7のX3ーY3断面での各層
が形成されていることにより生じている不純物の分布を
説明するための不純物プロファイルを示す模式的なグラ
フである。
【0092】本実施の形態3では、フォトダイオードに
おけるカソードは、N型エピタキシャル層及びN型不純
物拡散層305によって形成される。上記のように、N
型不純物拡散層305は、P型高比抵抗エピタキシャル
層303に形成されるオートドープ層を完全に打ち消す
ように形成されているため、図9に示すように、逆バイ
アス電圧印加時の空乏層は、基板側に大きく伸び、容量
を低減することができ、応答速度を高速化することが可
能である。
【0093】次に、本実施の形態3の受光素子の製造方
法について説明する。
【0094】図8(a)〜(c)は、それぞれ、本実施
の形態3の受光素子の製造方法を工程毎に説明する断面
図である。
【0095】まず、図8(a)に示すように、数十Ωc
m程度の比抵抗を有するP型の基板301上に、P型高
濃度埋込拡散層302を所定の厚さに形成し、続いて、
P型高濃度埋込拡散層302上にエピタキシャル成長を
行うことにより、P型高比抵抗エピタキシャル層303
を形成する。P型高比抵抗エピタキシャル層303は、
P型高比抵抗の基板を貼り合せることによって形成して
もよい。
【0096】続いて、このP型高比抵抗エピタキシャル
層303の表面上の所定領域に、P型埋込分離拡散層3
04をイオン注入法によって導入する。
【0097】次に、図8(b)に示すように、P型埋込
分離拡散層304が形成されたP型高比抵抗エピタキシ
ャル層303上に、例えば、5×1016[cm-3]程度
の濃度のN型のエピタキシャル層306を形成する。こ
のN型エピタキシャル層306を形成する際、N型エピ
タキシャル層306に含まれる不純物は、エピタキシャ
ル成長時の熱処理により、P型高比抵抗エピタキシャル
層303側に拡散する。また、このエピタキシャル成長
時の熱処理によって、P型埋込分離拡散層304は、P
型高比抵抗エピタキシャル層側及びN型エピタキシャル
層306側に拡散する。
【0098】N型エピタキシャル層306を形成した
後、N型エピタキシャル層306の表面からP型埋込分
離拡散層304に達するP型分離拡散層307をイオン
注入法及び加熱処理によって形成する。
【0099】次に、図8(c)に示すように、P型分離
拡散層307が形成されたN型エピタキシャル層306
上の全面にわたって、カバー膜である表面保護絶縁膜3
08を形成し、続いて、この表面保護絶縁膜308の所
定のP型分離拡散層307上及びN型エピタキシャル層
306上に、それぞれ、開口を形成し、各開口を充填す
る配線メタル309を形成することにより、目的とする
受光素子が完成する。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第二導電型不純物拡散層、例えば、N型不純物拡散層
が、第二導電型のエピタキシャル層と、第一導電型の高
比抵抗半導体層との界面よりも深く形成している。これ
により、高比抵抗半導体層を有する基板とエピタキシャ
ル層との界面に発生するおそれがあるオートドープ層に
よる影響を低減することができ、受光素子の応答速度を
向上させることができる。さらに、このような応答速度
を向上させた受光素子を製造するために、面倒な管理等
を行う必要がないので、歩留まりを向上することができ
ると共に、工程管理等に要する管理費等を削減すること
ができ、コストダウンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の回路素子と受光素子とを同一基
板上に形成した回路内蔵型受光素子の概略構成を示す断
面図である。
【図2】(a)〜(e)は、実施の形態1の回路内蔵型
受光素子の製造方法を、工程毎に説明する断面図であ
る。
【図3】図1のX−Y断面での各層が形成されているこ
とにより生じている不純物の分布を説明するめの不純物
プロファイルを示す模式的なグラフである。
【図4】実施の形態2の受光素子の概略構成を示す断面
図である。
【図5】(a)〜(c)は、実施の形態2の受光素子の
製造方法を、工程毎に説明する断面図である。
【図6】図4のX2−Y2断面での各層が形成されてい
ることにより生じている不純物の分布を説明するための
不純物プロファイルを示す模式的なグラフである。
【図7】実施の形態3の受光素子の概略構成を示す断面
図である。
【図8】(a)〜(c)は、それぞれ、実施の形態3の
受光素子の製造方法を工程毎に説明する断面図である。
【図9】図7のX3ーY3断面での各層が形成されてい
ることにより生じている不純物の分布を説明するための
不純物プロファイルを示す模式的なグラフである。
【図10】高比抵抗基板を用いた従来のフォトダイオー
ドを示す模式的な断面図である。
【図11】図10におけるN型拡散層側であるX’から
P型高比抵抗基板側であるY’にわたって、各層に含ま
れる不純物濃度のプロファイルを示すグラフである。
【図12】図10に示すフォトダイオードにおいて、高
比抵抗基板とN型エピタキシャル層との界面の高比抵抗
基板側の位置に意図しない不純物が導入されて、オート
ドープが発生した場合のオートドープ不純物層の不純物
の分布を、図11の不純物プロファイルに重ねて表した
グラフである。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 P型高濃度埋込拡散層 3 P型高比抵抗エピタキシャル層 4 P型埋込分離拡散層 5 N型埋込拡散層 6 N型エピタキシャル層 7 P型分離拡散層 8 N型拡散層 9 バイポーラN型ウェル拡散層 10 P−ベース拡散層 11 P+ベース拡散層 12 N型エミッタ拡散層 13 表面保護絶縁膜 14 配線メタル 101 高比抵抗半導体基板 102 P型埋込分離拡散層 103 N型エピタキシャル層 104 P型分離拡散層 105 N型拡散層 106 表面保護絶縁膜 107 配線メタル 108 オートドープ不純物層 201 P型半導体基板 202 P型高濃度埋込拡散層 203 P型高比抵抗エピタキシャル層 204 P型埋込分離拡散層 205 N型カソード埋込拡散層 206 N型エピタキシャル層 207 P型分離拡散層 208 N型カソード低抵抗化拡散層 209 表面保護絶縁膜 210 配線メタル 301 P型半導体基板 302 P型高濃度埋込拡散層 303 P型高比抵抗エピタキシャル層 304 P型埋込分離拡散層 305 N型不純物拡散層 306 N型エピタキシャル層 307 P型分離拡散層 308 表面保護絶縁膜 309 配線メタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 稔彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 瀬戸山 孝男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浅野 祐次 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 加藤 盛央 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA10 AB10 BA02 CA03 EA01 FC09 FC18 5F049 MA02 MB02 MB11 NA03 NB08 PA09 PA11 QA14 RA06 SS03 UA07 UA13 5F082 AA11 BA02 BA11 BA22 BA26 BA47 BC01 BC11 EA22

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一導電型の高比抵抗半導体層を有する
    基板上に、第二導電型のエピタキシャル層が形成され、
    該第二導電型のエピタキシャル層の表面から所定の深さ
    に第二導電型の不純物が拡散された第二導電型不純物拡
    散層が形成されている受光素子であって、 該第二導電型不純物拡散層は、該第二導電型のエピタキ
    シャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導体層との界面
    よりも深く形成されていることを特徴とする受光素子。
  2. 【請求項2】 第一導電型の高比抵抗半導体層を有する
    基板上に、第一導電型のエピタキシャル層が形成され、
    該第一導電型のエピタキシャル層の表面から所定の深さ
    に第二導電型の不純物が拡散された第二導電型不純物拡
    散層が形成されている受光素子であって、 該第二導電型不純物拡散層は、該第一導電型のエピタキ
    シャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導体層との界面
    よりも深く形成されていることを特徴とする受光素子。
  3. 【請求項3】 前記第二導電型不純物拡散層は、前記第
    一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と、前記エピ
    タキシャル層との界面に形成されるオートドープ層を補
    償する不純物濃度を有している、請求項1または2に記
    載の受光素子。
  4. 【請求項4】 前記第二導電型不純物拡散層の不純物濃
    度は、1×1014[cm-3]以上の濃度分布を有してい
    る、請求項3に記載の受光素子。
  5. 【請求項5】 前記第二導電型不純物拡散層は、前記第
    一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と前記エピタ
    キシャル層との界面に形成されるオートドープ不純物濃
    度のピーク位置以上の深さを有している、請求項1〜4
    いずれかに記載の受光素子。
  6. 【請求項6】 前記第二導電型不純物拡散層は、前記第
    一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と、前記エピ
    タキシャル層との界面から0.5μm以上の深さを有す
    るように形成されている、請求項5に記載の受光素子。
  7. 【請求項7】 前記エピタキシャル層の厚さが0.7μ
    mより厚く形成され、前記第二導電型不純物拡散層に含
    まれる不純物は、リンである、請求項1〜6のいずれか
    に記載の受光素子。
  8. 【請求項8】 前記エピタキシャル層の厚さが0.7μ
    m以下に形成され、前記第二導電型不純物拡散層に含ま
    れる不純物は、ヒ素である、請求項1〜6のいずれかに
    記載の受光素子。
  9. 【請求項9】 前記第一導電型は、P型であり、前記第
    二導電型は、N型である請求項1〜8のいずれかに記載
    の受光素子。
  10. 【請求項10】 前記エピタキシャル層は、2.0μm
    以下の厚さに形成されている、請求項1〜9のいずれか
    に記載の受光素子。
  11. 【請求項11】 前記エピタキシャル層は、100Ωc
    m以上の高比抵抗である、請求項1〜10のいずれかに
    記載の受光素子。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の受
    光素子の製造方法であって、 前記第一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板上に、
    前記第二導電型のエピタキシャル層を形成する工程と、 該第二導電型のエピタキシャル層の表面に、イオン注入
    法により第二導電型の不純物を導入し、該第二導電型の
    エピタキシャル層と、該第一導電型の高比抵抗半導体層
    を有する基板との界面より深く第二導電型不純物を拡散
    させて、前記第二導電型不純物拡散層を形成する工程
    と、 を包含することを特徴とする受光素子の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれかに記載の受
    光素子と、回路素子とが同一の基板上に形成されている
    ことを特徴とする回路内蔵型受光素子。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の回路内蔵型受光素
    子の製造方法であって、 前記回路素子は、バイポーラトランジスタであり、 該バイポーラトランジスタに形成されるコレクタ低抵抗
    拡散層は、前記第二導電型不純物拡散層と共通の工程に
    て形成されることを特徴とする回路内蔵型受光素子の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 第一導電型の高比抵抗半導体層を有す
    る基板上に、第二導電型のエピタキシャル層が形成され
    ている受光素子であって、 該第一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と該第二
    導電型のエピタキシャル層との間に、該第一導電型の高
    比抵抗半導体層を有する基板と該第二導電型のエピタキ
    シャル層との界面に所定厚さ埋め込まれた第二導電型の
    埋込拡散層が形成されており、 該第二導電型埋込拡散層は、前記第一導電型の高比抵抗
    半導体層を有する基板と、前記エピタキシャル層との界
    面に形成されるオートドープ層を補償する不純物濃度を
    有していることを特徴とする受光素子。
  16. 【請求項16】 前記第二導電型埋込拡散層の不純物濃
    度は、1×1014[cm-3]以上の濃度分布を有してい
    る、請求項15に記載の受光素子。
  17. 【請求項17】 前記第二導電型埋込拡散層は、前記第
    一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と、前記エピ
    タキシャル層との界面から0.5μm以上の深さを有す
    るように形成されている、請求項15に記載の受光素
    子。
  18. 【請求項18】 第一導電型の高比抵抗半導体層を有す
    る基板上に、第二導電型のエピタキシャル層が形成され
    た受光素子であって、 該エピタキシャル層が含有する第二導電型の不純物が、
    該第一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板に拡散さ
    れて、該エピタキシャル層と、該第一導電型の高比抵抗
    半導体層を有する基板との間に、第二導電型の不純物拡
    散層が形成されており、 該第二導電型不純物拡散層は、前記第一導電型の高比抵
    抗半導体層を有する基板と、前記エピタキシャル層との
    界面に形成されるオートドープ層を補償する不純物濃度
    を有していることを特徴とする受光素子。
  19. 【請求項19】 前記第二導電型不純物拡散層の不純物
    濃度は、1×1014[cm-3]以上の濃度分布を有して
    いる、請求項18に記載の受光素子。
  20. 【請求項20】 前記第二導電型不純物拡散層は、前記
    第一導電型の高比抵抗半導体層を有する基板と、前記エ
    ピタキシャル層との界面から0.5μm以上の深さを有
    するように形成されている、請求項18に記載の受光素
    子。
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