JP2003256119A - 文字入力装置 - Google Patents

文字入力装置

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JP2003256119A
JP2003256119A JP2002054828A JP2002054828A JP2003256119A JP 2003256119 A JP2003256119 A JP 2003256119A JP 2002054828 A JP2002054828 A JP 2002054828A JP 2002054828 A JP2002054828 A JP 2002054828A JP 2003256119 A JP2003256119 A JP 2003256119A
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JP2002054828A
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Kisho Aoyama
紀章 青山
Shoichiro Morita
祥一郎 森田
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
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Xanavi Informatics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーナビゲーション装置などの車載情報装置
に、簡易かつ迅速に文字入力することができる文字入力
装置を提供する 【解決手段】 表示モニタ19には、押しボタンスイ
ッチ20a〜fに対応する機能が表示領域19a〜fに
それぞれ表示される。たとえば、押しボタンスイッチ2
0aが押圧されると、表示領域19aに表示されている
機能が動作し、押しボタンスイッチ20bが押圧される
と、表示領域19bに表示されている機能が動作する。
表示領域19a〜fに表示される内容、すなわち押しボ
タンスイッチ20a〜fに割り当てられる機能は、表1
9g中で指定された列に対応している。ロータリースイ
ッチ21により表19gの列の指定位置を変更すること
で、表示領域19a〜fに表示される内容、すなわち押
しボタンスイッチ20a〜fに割り当てられる機能が変
更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載情報装置など
小型情報端末に用いて好適な文字入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載情報装置の一つに、車両位置周辺の
道路地図を表示する機能、出発地から目的地までの推奨
経路を演算する機能、演算された推奨経路に基づいて経
路誘導を行う機能などを兼ね備えたカーナビゲーション
装置が知られている。このカーナビゲーション装置で
は、あらかじめカーナビゲーション装置に格納されてい
る目的地の名称、住所、電話番号などを特定して行き先
を設定したり、行き先を追加登録する機能を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カーナビゲーション装
置に既に入力されているデータを検索したり、行き先を
追加登録するために文字を入力する必要があるが、カー
ナビゲーション装置に設けられた限られた数の入力スイ
ッチでは入力しにくいという問題が生じていた。
【0004】本発明の目的は、簡易かつ迅速に文字入力
することができる文字入力装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
による文字入力装置は、各種文字入力のためにn行m列
(nは1〜i,mは1〜j)の一覧表として文字、記
号、数字など(以下、文字と呼ぶ)を表示する表示モニ
タと、文字の1〜j列のいずれかの列を選択する列選択
スイッチと、選択された文字列の1〜i行の文字のいず
れかを指定する行指定スイッチとを備え、行指定スイッ
チで指定された文字を表示モニタに表示することを特徴
とする。 (2) 請求項2の発明による文字入力装置は、請求項
1の文字入力装置において、行指定スイッチはi個設け
られ、表示モニタには、列選択スイッチで選択された列
のi個の文字がそれぞれ表示されたi個の領域が、i個
の行指定スイッチとそれぞれ対応付けて表示され、i個
の領域の表示内容は選択された列に連動して変更される
ことを特徴とする。 (3) 請求項3の発明による文字入力装置は、請求項
1または2の文字入力装置において、列選択スイッチは
二方向に操作されて列を選択する操作部材を含むことを
特徴とする。 (4) 請求項4の発明による文字入力装置は、請求項
1〜3のいずれかに記載の文字入力装置において、列選
択スイッチで選択される列の数jは、行の数iと等し
い、もしくは大であることを特徴とする。 (5) 請求項5の発明による文字入力装置は、請求項
3に記載の文字入力装置において、操作部材は回転操作
式ダイアルであり、列選択スイッチは、ダイアルの左右
回転操作により信号を出力するスイッチと、ダイアルの
押圧操作により信号を出力するスイッチとを備え、ダイ
アルの左右回転操作により列の選択操作がなされた後に
ダイアルの押圧操作がなされると、選択された列の最上
位の行が選択され、さらに押圧操作がなされると順次そ
の下の行が選択され、その後にダイヤルの左右回転操作
がなされると、選択された行が確定されることを特徴と
する。 (6) 請求項6の発明による文字入力装置は、入力さ
れた仮名を漢字に変換する仮名漢字変換手段と、仮名入
力のためにあ行〜わ行の仮名を一覧表として表示すると
ともに、仮名漢字変換コマンドを表示する表示モニタ
と、一覧表の仮名のいずれか1つの仮名行を選択する仮
名行選択スイッチと、選択された仮名行の5つの仮名の
いずれか1つを指定する5個の仮名指定スイッチとを備
え、仮名指定スイッチで選択されて入力された仮名は、
仮名漢字変換コマンドが選択されると仮名漢字変換手段
により仮名漢字変換されて複数の漢字候補が表示モニタ
に表示されることを特徴とする。 (7) 請求項7の発明による文字入力装置は、請求項
6の文字入力装置において、表示モニタには、仮名行選
択スイッチで選択された仮名行の5つの文字がそれぞれ
表示された5つの領域が、5つの仮名指定スイッチとそ
れぞれ対応付けて表示され、5個の領域の表示内容は選
択された仮名行に連動して変更されることを特徴とす
る。 (8) 請求項8の発明による文字入力装置は、請求項
7の文字入力装置において、仮名漢字変換コマンドが選
択されると、仮名指定スイッチで入力されて表示モニタ
に表示されている仮名を変換した漢字候補が、仮名を一
覧表示した領域にマトリクス一覧表示されることを特徴
とする。 (9) 請求項9の発明による文字入力装置は、請求項
6〜8のいずれかに記載の文字入力装置において、仮名
漢字変換コマンドは、仮名行選択スイッチおよび仮名指
定スイッチにより表示モニタに表示された仮名漢字変換
コマンドが指定されることで実行されることを特徴とす
る。 (10) 請求項10の発明による文字入力装置は、請
求項7〜9のいずれかに記載の文字入力装置において、
仮名行選択スイッチは回転ダイアルの左右回転操作によ
り信号を出力するスイッチであり、回転ダイアルの押圧
操作により信号を出力するスイッチをさらに備え、ダイ
アルの左右回転操作により仮名行の選択操作がなされた
後にダイアルの押圧操作がなされると、選択された仮名
行の最上位の仮名が選択され、さらに押圧操作がなされ
ると順次その下の仮名が選択され、その後にダイヤルの
左右回転操作がなされると、選択された仮名が確定され
ることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】―――全体の説明――― 図1は本発明の一実施の形態の文字入力装置を搭載した
カーナビゲーション装置10のシステムブロック図であ
る。カーナビゲーション装置10は、車両の走行に関す
る情報を提示する機能、具体的には、車両位置周辺の道
路地図を表示する機能、出発地から目的地までの推奨経
路を演算する機能、演算された推奨経路に基づいて経路
誘導を行う機能などを兼ね備えている。いわゆるナビゲ
ーションあるいは道路案内などを行う装置である。
【0007】図1において、11は車両の現在地を検出
する現在地検出装置であり、例えば車両の進行方位を検
出する方位センサ11a、車速を検出する車速センサ1
1b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセ
ンサ11c等からなる。12は道路地図データおよび住
所データを格納する地図記憶メモリであり、道路地図デ
ータおよび住所データが格納された記録媒体であるCD
−ROM13およびその読み出し装置からなる。記録媒
体はCD−ROMに限定されず、磁気テープやDVDや
その他のあらゆる記録媒体であってもよい。
【0008】14は装置全体を制御する制御回路であ
り、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなる。
制御回路14は、RAM15を作業エリアとしてROM
16に格納された制御プログラムを実行して後述する各
種の制御を行う。17は車両の目的地等を入力する各種
スイッチを有する入力装置である。カーソル(フォーカ
ス)の移動や画面のスクロールを指示するロータリース
イッチを含む。
【0009】18は表示モニタ19に表示するための画
像データを格納する画像メモリであり、この画像データ
は道路地図描画用データや各種の図形データなどから作
成される。画像メモリ18に格納された画像データは適
宜読み出されて表示モニタ19に表示される。制御回路
14は、表示モニタ19への表示用信号の出力装置とし
て機能する。
【0010】このように構成されるカーナビゲーション
装置10は、現在地検出装置11により取得した自車位
置情報および地図記憶メモリ12に格納されている道路
地図データに基づき各種のナビゲーションを行う。例え
ば、自車位置近辺の道路地図および自車位置を表示モニ
タ19に表示し、経路探索によって得られた経路に沿っ
てドライバーを誘導する。
【0011】図2は、一実施の形態のカーナビゲーショ
ン装置10の表示部および操作部を表している。表示部
には、表示例として編集・入力画面における、ひらがな
入力モードを表している。カーナビゲーション装置10
の正面には、表示モニタ19と、押しボタンスイッチ2
0a〜fおよび、ロータリースイッチ21を有する入力
装置17と、ディスク挿入口22とが備えられている。
ユーザーからの入力操作が必要な場合、表示モニタ19
には、押しボタンスイッチ20a〜fに対応する機能が
表示領域19a〜fにそれぞれ表示される。すなわち、
表示モニタ19上の表示領域19aに表示されている機
能は、そのすぐ隣に位置している押しボタンスイッチ2
0aの機能であるというように、表示領域19a〜fに
表示されている機能がすぐ隣の押しボタンスイッチ20
a〜20fに対応する。押しボタンスイッチ20aが押
圧されると、表示領域19aに表示されている機能が動
作し、押しボタンスイッチ20bが押圧されると、表示
領域19bに表示されている機能が動作する。たとえば
図2の場合には、押しボタンスイッチ20bが押圧され
ると、表示領域19bに表示されている「あ」が入力さ
れ、押しボタンスイッチ20cが押圧されると、表示領
域19cに表示されている「い」が入力される。また、
後に詳述するが、ロータリースイッチ21は、表示領域
19a〜fに表示されている機能、すなわち押しボタン
スイッチ20a〜fに割り当てられる機能を変更する役
割を持つ。図5以降の画面の表示図では、表示モニタ1
9のみを表し、押しボタンスイッチ20a〜20fおよ
びロータリースイッチ21の記載は省略する。
【0012】次に、経路探索において、行き先の設定を
する際にユーザーがカーナビゲーション装置に文字入力
を行う場合を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
の説明では、本発明に直接関わりのない選択スイッチが
選択された場合についての記載は省略する。
【0013】図3、4は、カーナビゲーション装置10
の住所録に新規データを入力する場合のフローチャート
を示す。図5〜33は、図3、4に示したフローチャー
トに対応するカーナビゲーション装置の画面について、
本実施の形態の説明に必要な最小限の情報を記載した図
である。
【0014】―――フローチャートの説明――― 車両のイグニッションスイッチがONになり、カーナビ
ゲーション装置10に電源が投入されることで、カーナ
ビゲーション装置10のROM16に格納されているプ
ログラムが動作を開始する。ステップS10において初
期画面の表示をし、ステップS12で準備を行う。準備
が終わるとステップS14からステップS20に進み、
図5に示す、現在地周辺地図とメニュー画面を表示モニ
タ19に表示する。ステップS22において図5に示す
表示領域19dに表示された「ナビメニュー」が割り当
てられた押しボタンスイッチ20dが押圧されたと判断
されると、ステップS30へ進み、図6に示すナビメニ
ュー画面を表示する。ステップS32において図6に示
す表示領域19eに表示された「行先設定」が割り当て
られた押しボタンスイッチ20eが押圧されたと判断さ
れると、ステップS40へ進み、図7に示す行先設定メ
ニュー画面を表示する。ステップS42において図7に
示す表示領域19dに表示された「住所録」が割り当て
られた押しボタンスイッチ20dが押圧されたと判断さ
れると、ステップS50へ進み、図8に示す住所録画面
を表示する。
【0015】ステップS52において図8に示す表示領
域19aに表示された「新規入力」が割り当てられた押
しボタンスイッチ20aが押圧されたと判断されると、
ステップS60へ進み、図9に示す新規入力画面を表示
する。ロータリースイッチ21で入力項目が選択される
と、選択された入力項目の行は、図9に示す「姓」の行
のように強調表示される。ステップS62において図9
に示す表示領域19bに表示された「編集」が割り当て
られた押しボタンスイッチ20bが押圧されたと判断さ
れると、ステップS70へ進み、図10に示す編集・入
力初期画面を表示する。なお、ステップS70で行き先
が文字入力されてステップS72へ進み、編集が終了し
たと判断されるとステップS60に戻り、他の入力項目
が選択可能となる。
【0016】―――文字入力の説明――― ステップS62からステップS70に移行した直後の編
集・入力画面では、図10に示すように、表示モニタ1
9に表示領域19a〜fと、表19gと、入力文字表示
欄19hとが表示され、表19gの「かな」の部分が強
調された、ひらがな入力モードとなる。表19gのう
ち、「あ〜お」を表示しているあ行の縦の列も強調さ
れ、この強調された列の内容「あ〜お」に対応するよう
に表示領域19b〜fに「あ」〜「お」が表示される。
表示領域19aには「OK」が表示される。
【0017】この状態でロータリースイッチ21が左右
に回転されると、表19gで縦の列を強調表示する位置
が左右に移動するとともに、表示領域19b〜fに表示
される内容も強調された列の内容に対応するように変化
する。ロータリースイッチ21が右(時計回り)に回転
された場合には、表19gで列を強調表示する位置が右
に順次移動し、ロータリースイッチ21が左(反時計回
り)に回転された場合には、表19gで列を強調表示す
る位置が左に順次移動する。またロータリースイッチ2
1が左右どちらか一方に回転され続けると、表19gの
列を強調表示する位置が表19gの一端の列まで移動し
た後、表19gの他端の列に移動する。さらにロータリ
ースイッチ21が同方向に回転され続けた場合は、表1
9gの列を強調表示する位置が表19gの他端から一端
の方へ順次移動する。
【0018】―――ひらがなの入力――― ひらがなで「とう」と入力する例を以下に説明する。図
10においてロータリースイッチ21が左(反時計回
り)に回転され、表19gで列を強調表示する位置が左
に順次移動して「た行」に移動すると、図11に示すよ
うに、表示領域19b〜fには「た」〜「と」が表示さ
れる。図11で表示領域19fに表示された「と」が割
り当てられた押しボタンスイッチ20fが押圧される
と、図12に示すように、入力文字表示欄19hには
「と」と表示される。続けて上述と同様に「う」が入力
されると、入力文字表示欄19hには「とう」と表示さ
れる(図13,14)。
【0019】―――カタカナの入力――― カタカナで「トウ」と入力する例を以下に説明する。図
10においてロータリースイッチ21が右(時計回り)
に回転され、表19gで列を強調表示する位置が右に移
動して「漢字、かな、カナ・・・」の列に移動すると、
図15に示すように、表示領域19b〜fには「漢字」
〜「1!」が表示される。図15で表示領域19dに表
示された「カナ」が割り当てられた押しボタンスイッチ
20dが押圧されると、図16に示すように、表19g
の50音表示部分はカタカナの表示になり、表19gの
「カナ」の部分が強調された、カタカナ入力モードとな
る。表19gのうち、「ア〜オ」を表示しているア行の
縦の列も強調され、この強調された列の内容「ア〜オ」
に対応するように表示領域19b〜fに「ア」〜「オ」
が表示される。表示領域19aには「OK」が表示され
る。
【0020】図16においてロータリースイッチ21が
左(反時計回り)に回転され、表19gで列を強調表示
する位置が左に順次移動して「タ行」に移動すると、図
17に示すように、表示領域19b〜fには「タ」〜
「ト」が表示される。図17で表示領域19fに表示さ
れた「ト」が割り当てられた押しボタンスイッチ20f
が押圧されると、図18に示すように、入力文字表示欄
19hには「ト」と表示される。続けて上述と同様に
「ウ」を入力すると、入力文字表示欄19hには「ト
ウ」と表示される(図19,20)。
【0021】―――アルファベットの入力――― アルファベットの入力について、以下に説明する。図1
0においてロータリースイッチ21が右(時計回り)に
回転され、表19gで列を強調表示する位置が右に移動
して「漢字、かな、カナ・・・」の列に移動すると、図
15に示すように、表示領域19b〜fには「漢字」〜
「1!」が表示される。図15で表示領域19eに表示
された「Aa」が割り当てられた押しボタンスイッチ2
0eが押圧されると、図21に示すように、表19gの
50音表示部分はアルファベットの表示になり、表19
gの「Aa」の部分が強調された、アルファベット入力
モードとなる。表19gのうち、「A,G,M,S,
Y」を表示している列も強調され、この強調された列の
内容「A,G,M,S,Y」に対応するように表示領域
19b〜fに「A」、「G」、「M」、「S」、「Y」
が表示される。表示領域19aには「OK」が表示され
る。以降、アルファベットの入力は、ひらがな、カタカ
ナの入力と同じである。
【0022】―――数字、記号の入力――― 数字、記号の入力の場合は、図15で表示領域19fに
表示された「1!」が割り当てられた押しボタンスイッ
チ20fが押圧されると、図22に示すように、表19
gの50音表示部分は数字と記号の表示になる。表19
gの「1!」の部分が強調された、数字、記号入力モー
ドとなる。表19gのうち、「1、+、@」を表示して
いる列も強調され、この強調された列の内容「1、+、
@」に対応するように表示領域19b,d,fに
「1」、「+」、「@」が表示される。表示領域19a
には「OK」が表示される。以降、数字、記号の入力
は、ひらがな、カタカナの入力と同じである。
【0023】―――漢字の入力――― 漢字で「東京」と入力する例を以下に説明する。一実施
の形態の文字入力装置では、漢字入力に際してのよみが
なから漢字へ変換する方法は、単漢字変換方式であるの
で、入力したい漢字一字ごとによみを入力して漢字へ変
換する。すなわち「東京」と入力するためには、「東」
のよみである「とう」の入力の後、「東」へ変換し、次
に「京」のよみである「きょう」の入力の後、「京」へ
変換する。
【0024】図10においてロータリースイッチ21が
右(時計回り)に回転され、表19gで列を強調表示す
る位置が右に移動して「漢字、かな、カナ・・・」の列
に移動すると、図15に示すように、表示領域19b〜
fには「漢字」〜「1!」が表示される。図15で表示
領域19bに表示された「漢字」が割り当てられた押し
ボタンスイッチ20bが押圧されると、図23に示すよ
うに、表19gの「漢字」の部分が「変換」の文字に変
わり、強調表示された漢字入力モードとなる。表19g
の50音表示の部分はそのままで、よみがなの入力待ち
状態となる。表19gのうち、「あ〜お」を表示してい
る列も強調され、この強調された列の内容「あ〜お」に
対応するように表示領域19b〜fに「あ」〜「お」が
表示される。表示領域19aには「OK」が表示され
る。
【0025】まず、「東」のよみである「とう」が入力
される。よみの入力は、上述のひらがな入力と同じであ
る(図23〜27)。よみがなの「とう」が入力される
と、図27に示すように、「とう」が入力文字表示欄1
9hに表示される。ロータリースイッチ21が右(時計
回り)に回転され、表19gで列を強調表示する位置が
右に移動して「変換、かな、カナ・・・」の列に移動す
ると、図28に示すように、表示領域19b〜fには
「変換」〜「1!」が表示される。図28で表示領域1
9bに表示された「変換」が割り当てられた押しボタン
スイッチ20bが押圧されると、読みがな「とう」に対
応する漢字の一覧が表19gに表示される(図29)。
図29は押しボタンスイッチ20bが押圧された直後を
表し、表19gの左上の「等」の文字が強調表示される
と同時に、入力文字表示欄19hに未確定の「等」の文
字を表示する。ロータリースイッチ21が右(時計回
り)に回転されると、表19gで文字を強調表示する位
置が「当」、「党」と右に順次移動するとともに、入力
文字表示欄19hに表示される文字も「当」、「党」と
変化する。またロータリースイッチ21が右に回転され
続けると、表19gの文字を強調表示する位置が表19
gの右端の「糖」まで移動した後、次行左端の「豆」に
移動し、右に順次移動する。漢字の変換候補数は、かな
の50音より少ない場合が多いため、ロータリースイッ
チ21の操作のみで、容易に変換候補の選択が可能であ
る。
【0026】上述のようにロータリースイッチ21が右
(時計回り)に回転されることで、図30に示すよう
に、文字を強調表示する位置が「東」になり、入力文字
表示欄19hにも未確定の「東」の文字が表示される。
図30で表示領域19aに表示された「OK」が割り当
てられた押しボタンスイッチ20aが押圧されると、図
31に示すように、入力文字表示欄19hの「東」の文
字が確定され、次のよみがなの入力待ち画面となる。上
述と同様に「京」が入力、確定されると、図32に示す
ように、入力文字表示欄19hには「東京」と表示され
る。
【0027】―――入力の終了――― 漢字入力以外の場合は、表示領域19aに表示された
「OK」が割り当てられた押しボタンスイッチ20aが
押圧されると文字入力は終了する。漢字入力の場合は、
入力漢字が確定した後に、表示領域19aに表示された
「OK」が割り当てられた押しボタンスイッチ20aが
押圧されると文字入力は終了する。文字入力が終了する
と、図33に示すように、ステップS60の新規入力画
面に戻り、他の入力項目が選択可能となる。
【0028】―――まとめ――― 上記構成のカーナビゲーション装置10では、次のよう
な作用効果を奏することができる。 (1) カーナビゲーション装置10に既に入力されて
いるデータを検索したり、行き先を追加登録するために
文字を入力する場合には、50音を表示した表示モニタ
19の画面を見ながら、押しボタンスイッチ19a〜f
とロータリースイッチ21とによって、簡易かつ迅速に
文字入力することができる。 (2) 50音やアルファベット、数字、記号などの文
字、漢字変換候補文字一覧、および漢字変換コマンドや
入力モード切替機能などが表として表示モニタ19に配
列表示される。表示された表の列と行とを特定すること
により機能を選択できる。列および行の特定は、ロータ
リースイッチ21で列を選択し、この選択された列の内
容に対応付けられた押しボタンスイッチ20a〜fにて
行を選択する。ロータリースイッチ21で選択する列が
変更されると、選択された列の内容に連動して押しボタ
ンスイッチ20a〜fに対応付けられる機能も変更さ
れ、押しボタンスイッチ20a〜fと対応する表示モニ
ター19上に機能の内容が表示される。これにより、少
ないスイッチ数で、簡易かつ迅速に文字入力することが
でき、漢字のよみ入力や変換候補の特定も容易である。 (3) 列数と行数とを比較して、列数の多い列の選択
にロータリースイッチ21を用い、行数の少ない行の選
択に押しボタンスイッチ20a〜fを用いている。列数
の多い列をロータリースイッチ21左右回転により容易
に選択できる。また、少ないスイッチ数で、簡易かつ迅
速に文字入力することができる。
【0029】上述した実施の形態では、表示画面19の
右側に位置している押しボタンスイッチ20a〜fおよ
びロータリースイッチ21のみを用いているが、表示画
面19の左側に位置している押しボタンスイッチおよび
ロータリースイッチを用いてもよい。また、表示画面1
9の左側に位置している押しボタンスイッチおよびロー
タリースイッチは、上述した実施の形態で説明されたカ
ーナビゲーション装置10の機能以外の機能を割り当て
てもよい。
【0030】上述した実施の形態では、ロータリースイ
ッチ21は、列の選択のみが可能であったが、ロータリ
ースイッチ21が押圧されることで押しボタンスイッチ
として動作してもよく、ロータリースイッチ21が押圧
された後は、それまで選択されていた列内の任意の行の
選択がロータリースイッチ21で選択可能としてもよ
い。すなわち、図34に示すように列を強調表示してい
るときにロータリースイッチ21の押圧操作がなされる
と、選択された列の最上位の行が選択され、さらに押圧
操作がなされると順次その下の行が選択され、その後に
ロータリースイッチ21の左右回転操作がなされると、
選択された行が確定されるようにしてもよい。
【0031】上述した実施の形態では、漢字変換が単漢
字変換であったが、複連文節の漢字変換が行われるよう
にしてもよい。この場合、漢字変換範囲の変更は、ロー
タリースイッチで行うようにすればよい。
【0032】上述した実施の形態では、漢字入力の際
に、表示モニタに表示された漢字変換候補一覧表の中か
ら目的とする漢字の選択はロータリースイッチのみで選
択しているが、ひらがなやカタカナの入力のように、ロ
ータリースイッチでは選択漢字変換候補一覧表の列のみ
の選択とし、押しボタンスイッチで選択された列の中か
ら行の選択を行うようにしてもよい。
【0033】また、上述した実施の形態で用いたロータ
リースイッチの代わりにジョイスティックやシーソース
イッチを用いてもよい。
【0034】なお、上述した実施の形態の文字入力方法
では、カーナビゲーション装置の例で説明をしたが、こ
の内容に限定する必要はない。カーナビゲーション装置
以外の車両内で操作される文字入力を伴う各種機器にも
本発明は適用できる。また、車載用途に限らない。携帯
用のナビゲーション装置や、携帯型のパソコン、携帯情
報端末に本発明は適用してもよい。電話機、複写機、オ
ーディオ機器など文字入力を行う必要のある機器にも本
発明は適用できる。
【0035】以上の実施の形態およびその変形例におい
て、列選択スイッチおよび仮名行選択スイッチはロータ
リースイッチ21に、行指定スイッチおよび仮名指定ス
イッチは押しボタンスイッチ20a〜fにそれぞれ対応
している。仮名漢字変換手段は制御回路で実行されるプ
ログラムによって実現されている。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ナビゲー
ション装置などの各種機器に文字を迅速かつ簡単に入力
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカーナビゲーション装置の本実
施の形態のシステムブロック図である。
【図2】 本発明によるカーナビゲーション装置の正面
図であり、表示部および操作部を表している。
【図3】 本発明によるカーナビゲーション装置のフロ
ーチャートである。
【図4】 本発明によるカーナビゲーション装置のフロ
ーチャートである。
【図5】 本発明によるカーナビゲーション装置で、本
実施の形態のステップS20における表示画面を表した
図である。
【図6】 本発明によるカーナビゲーション装置で、本
実施の形態のステップS30における表示画面を表した
図である。
【図7】 本発明によるカーナビゲーション装置で、本
実施の形態のステップS40における表示画面を表した
図である。
【図8】 本発明によるカーナビゲーション装置で、本
実施の形態のステップS50における表示画面を表した
図である。
【図9】 本発明によるカーナビゲーション装置で、本
実施の形態のステップS60における表示画面を表した
図である。
【図10】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のステップS70における初期の表示画面
を表した図である。
【図11】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のひらがな入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図12】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のひらがな入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図13】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のひらがな入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図14】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のひらがな入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図15】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の入力モードを選択する状態を表す表示画
面の図である。
【図16】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のカタカナ入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図17】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のカタカナ入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図18】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のカタカナ入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図19】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のカタカナ入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図20】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のカタカナ入力の状態を表す表示画面の図
である。
【図21】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のアルファベット入力の状態を表す表示画
面の図である。
【図22】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の数字、記号入力の状態を表す表示画面の
図である。
【図23】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図24】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図25】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図26】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図27】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図28】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図29】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図30】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図31】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図32】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の漢字入力の状態を表す表示画面の図であ
る。
【図33】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態の文字入力が終了しステップS60へ戻っ
たときの表示画面を表した図である。
【図34】 本発明によるカーナビゲーション装置で、
本実施の形態のひらがな入力の状態を表す表示画面であ
り、ロータリースイッチのみで入力を行う場合を表した
図である。
【符号の説明】
10 カーナビゲーション装置 11 現在
位置検出装置 12 地図記憶メモリ 13 CD
−ROM 14 制御回路 15 RA
M 16 ROM 17 入力
装置 19 表示モニタ 19a〜f
表示領域 19g 表 19h 入
力文字表示欄 20a〜f 押しボタンスイッチ 21 ロー
タリースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01C 21/00 G06F 3/023 310K G08G 1/0969 Fターム(参考) 2F029 AA02 AB01 AB07 AC02 AC04 AC14 5B020 CC12 DD02 DD05 FF14 FF53 FF56 GG05 5E501 AA23 AC15 AC37 BA05 CA04 CC06 EA14 EB05 EB06 FA02 FA03 FA14 FB32 5H180 AA01 BB13 FF04 FF05 FF22 FF27 FF32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種文字入力のためにn行m列(nは1〜
    i,mは1〜j)の一覧表として文字、記号、数字など
    (以下、文字と呼ぶ)を表示する表示モニタと、 前記文字の1〜j列のいずれかの列を選択する列選択ス
    イッチと、 選択された文字列の1〜i行の文字のいずれかを指定す
    る行指定スイッチとを備え、 前記行指定スイッチで指定された文字を前記表示モニタ
    に表示することを特徴とする文字入力装置。
  2. 【請求項2】請求項1の文字入力装置において、 前記行指定スイッチはi個設けられ、 前記表示モニタには、前記列選択スイッチで選択された
    列のi個の文字がそれぞれ表示されたi個の領域が、前
    記i個の行指定スイッチとそれぞれ対応付けて表示さ
    れ、前記i個の領域の表示内容は選択された列に連動し
    て変更されることを特徴とする文字入力装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の文字入力装置におい
    て、 前記列選択スイッチは二方向に操作されて列を選択する
    操作部材を含むことを特徴とする文字入力装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の文字入力
    装置において、 前記列選択スイッチで選択される列の数jは、前記行の
    数iと等しい、もしくは大であることを特徴とする文字
    入力装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の文字入力装置において、 前記操作部材は回転操作式ダイアルであり、前記列選択
    スイッチは、前記ダイアルの左右回転操作により信号を
    出力するスイッチと、前記ダイアルの押圧操作により信
    号を出力するスイッチとを備え、 前記ダイアルの左右回転操作により列の選択操作がなさ
    れた後に前記ダイアルの押圧操作がなされると、選択さ
    れた列の最上位の行が選択され、さらに押圧操作がなさ
    れると順次その下の行が選択され、その後に前記ダイヤ
    ルの左右回転操作がなされると、選択された行が確定さ
    れることを特徴とする文字入力装置。
  6. 【請求項6】入力された仮名を漢字に変換する仮名漢字
    変換手段と、 前記仮名入力のためにあ行〜わ行の仮名を一覧表として
    表示するとともに、仮名漢字変換コマンドを表示する表
    示モニタと、 前記一覧表の仮名のいずれか1つの仮名行を選択する仮
    名行選択スイッチと、選択された仮名行の5つの仮名の
    いずれか1つを指定する5個の仮名指定スイッチとを備
    え、 前記仮名指定スイッチで選択されて入力された仮名は、
    前記仮名漢字変換コマンドが選択されると前記仮名漢字
    変換手段により仮名漢字変換されて複数の漢字候補が前
    記表示モニタに表示されることを特徴とする文字入力装
    置。
  7. 【請求項7】請求項6の文字入力装置において、 前記表示モニタには、前記仮名行選択スイッチで選択さ
    れた仮名行の5つの文字がそれぞれ表示された5つの領
    域が、前記5つの仮名指定スイッチとそれぞれ対応付け
    て表示され、前記5個の領域の表示内容は選択された仮
    名行に連動して変更されることを特徴とする文字入力装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7の文字入力装置において、 前記仮名漢字変換コマンドが選択されると、前記仮名指
    定スイッチで入力されて前記表示モニタに表示されてい
    る仮名を変換した漢字候補が、前記仮名を一覧表示した
    領域にマトリクス一覧表示されることを特徴とする文字
    入力装置。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれかに記載の文字入力
    装置において、 前記仮名漢字変換コマンドは、前記仮名行選択スイッチ
    および前記仮名指定スイッチにより前記表示モニタに表
    示された前記仮名漢字変換コマンドが指定されることで
    実行されることを特徴とする文字入力装置。
  10. 【請求項10】請求項7〜9のいずれかに記載の文字入
    力装置において、 前記仮名行選択スイッチは回転ダイアルの左右回転操作
    により信号を出力するスイッチであり、前記回転ダイア
    ルの押圧操作により信号を出力するスイッチをさらに備
    え、 前記ダイアルの左右回転操作により仮名行の選択操作が
    なされた後に前記ダイアルの押圧操作がなされると、選
    択された仮名行の最上位の仮名が選択され、さらに押圧
    操作がなされると順次その下の仮名が選択され、その後
    に前記ダイヤルの左右回転操作がなされると、選択され
    た仮名が確定されることを特徴とする文字入力装置。
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