JP2003254860A - 輝度情報の処理方法、輝度情報の処理装置、フリッカの評価方法およびフリッカの評価装置 - Google Patents

輝度情報の処理方法、輝度情報の処理装置、フリッカの評価方法およびフリッカの評価装置

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JP2003254860A
JP2003254860A JP2002045408A JP2002045408A JP2003254860A JP 2003254860 A JP2003254860 A JP 2003254860A JP 2002045408 A JP2002045408 A JP 2002045408A JP 2002045408 A JP2002045408 A JP 2002045408A JP 2003254860 A JP2003254860 A JP 2003254860A
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Takashige Tanahashi
高成 棚橋
Masao Takachi
正夫 高地
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HAIRANDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定量的なフリッカ検査を短時間で行なう。 【解決手段】 表示装置に表示された画像を所定時間だ
け撮像し、撮像された画像に関する複数の画像データご
とに複数の微小領域に分割し、分割された前記複数の微
小領域の各々について、前記所定時間内における輝度の
推移に基づく輝度変化量を求める。次に、所定の周波数
に対する輝度変化量を撮像された画像に対応付けてマッ
ピングしてマッピング・データを生成し、このマッピン
グ・データから所定の閾値を超えるデータが占有する占
有領域を抽出する。そして、前記占有領域内における輝
度変化量の総和を求め、さらに所定の周波数ごとに求め
られた前記総和を加算してフリッカ定量値Tx124
する。このフリッカ定量値Tx124と、予め設定され
ている判断基準値Tとを比較することにより、フリッカ
の合否判定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示ディスプレ
イをはじめとする表示装置の画質を検査する方法に関
し、特に表示欠陥の1つであるフリッカを定量的に測
定、評価する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示ディスプレイ(以下、LCD)
の製造工程において種々の品質検査が行なわれる。その
中で、LCDが表示する画像の画質を判定する検査が行
なわれている。検査装置を用いて画質を判定することは
容易でないため、従来から人間の目視による検査、つま
り官能検査が行なわれている。官能検査は、画質の基準
となるサンプルを作成し、このサンプルと検査対象とな
るLCDの画像とを見比べることにより画質の判定を行
なうものである。ところが、人間の官能に依存する官能
検査においては、検査を行なう検査員によって判定結果
にばらつきが生ずることを回避できない。官能検査は基
本的に画像に表れる輝度差と面積の情報に基づいて判定
されるということができるが、局所的な輝度差が生ずる
部位と緩やかなグラデーションのムラとの区別をするこ
とが容易でなく、特に検査員ごとの判定ばらつきが生じ
やすい。
【0003】画質の検査項目の1つとして、フリッカ検
査がある。ここでフリッカとは、表示される画像のちら
つきをいい、眼の残像時間(15〜20msec;周波
数60〜50Hz)より長い周期で、雑音信号が表示信
号に混入し、あるいは画面の明るさがその周期で変化し
た場合に生じるものである。LCDの構造上、フリッカ
は表示画面上に部分的に発生するため、フリッカを画面
全域で検知して定量評価することが、画像品質管理上重
要となる。
【0004】特開平9−243980号公報に、LCD
に発生するフリッカの検査方法が開示されている。この
検査方法は、全点灯状態のLCDパネルの行または列の
1ラインを1次元の撮像センサによって撮像し、かつ1
次元の撮像センサの出力を所定時間ごとに取り込み、取
り込まれた各1ライン分の画像を、2次元の画像メモリ
に1ラインづつずらして格納していくことによって2次
元画像を生成し、得られた2次元画像に基づいてフリッ
カ欠陥の有無を検査するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−24398
0号公報に開示された検査方法によれば、フリッカを定
量的に検査、評価することができる。ところが、この方
法は、1ラインごとに画像を撮像しているため、撮像に
相当の時間が必要となる。結果として、フリッカを定量
評価するまでの時間がかかってしまう。そこで本発明
は、定量的なフリッカ検査を短時間で行なうことのでき
る輝度情報の処理方法および装置の提供を課題とする。
また本発明は、この処理方法および処理装置を適用した
フリッカの評価方法およびフリッカの測定装置の提供を
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】フリッカが画面上の周期
的な輝度の変化に起因することは前述のとおりである。
そこで、この輝度の変化量を求めることにより、フリッ
カを定量化することを検討した。例えば、LCDに表示
される画像をCCDカメラで2次元画像として撮像し、
撮像された画像の所定時間における輝度変化量を求め、
この変化量に基づいて人間の眼にフリッカとして認知さ
れる領域をまず特定する。そしてこの領域における輝度
変化量の総和をフリッカの定量値とすることを基本とす
ることを本発明者は着想した。本発明は以上の着想に基
づくものであり、表示装置に表示された画像を所定時間
だけ撮像するステップ(a)と、ステップ(a)で撮像
された画像に関する複数の画像データを生成するステッ
プ(b)と、ステップ(b)で得られた前記複数の画像
データごとに複数の微小領域に分割するステップ(c)
と、分割された前記複数の微小領域の各々について、前
記所定時間内における輝度の推移に基づく輝度変化量を
求めるステップ(d)と、所定の周波数に対する輝度変
化量を前記画像に対応付けてマッピングしてマッピング
・データを生成するステップ(e)と、を備えることを
特徴とする輝度情報の処理方法である。以上の輝度情報
の処理方法において、生成されたマッピング・データか
ら所定の閾値を超えるデータが占有する占有領域を抽出
するステップ(f)と、 この占有領域内における輝度
変化量の総和を求めるステップ(g)と、を備えること
により、前記総和を当該画像におけるフリッカの定量値
とすることができる。
【0007】より具体的な方法として、ステップ(e)
において、複数の所定の周波数に対応するマッピング・
データを生成し、ステップ(f)において、複数の前記
所定の周波数に対応するマッピング・データごとに占有
領域を抽出し、ステップ(g)において、複数の所定の
周波数ごとに抽出された占有領域における輝度変化量の
総和を求め、さらに、所定の周波数ごとに求められた前
記総和を加算するステップ(h)を備える輝度情報の処
理方法を提供する。また、ステップ(e)において、複
数の所定の周波数に対応するマッピング・データを生成
し、この複数の所定の周波数に対応するマッピング・デ
ータを加算した加算マッピング・データを生成するステ
ップ(i)と、加算マッピング・データに基づいて所定
の閾値を超えるデータが占有する占有領域を抽出するス
テップ(j)と、この占有領域内における輝度変化量の
総和を求めるステップ(k)とを備える輝度情報の処理
方法も提供する。なお、前記輝度変化量は、対象となる
微小領域の前記所定時間内における最大輝度をIma
x、最小輝度をIminおよび平均輝度をIaveとす
ると、(Imax−Imin)/Iaveに基づいて求
めることができる。
【0008】以上説明した輝度情報の処理方法は、以下
の装置によって実行することができる。この装置は表示
装置に表示される画像を撮像する撮像手段と、この撮像
手段により撮像された画像の輝度の推移に基づいて輝度
変化量を求めるとともに、当該輝度変化量を撮像された
画像に対応付けたマッピング・データを生成する画像処
理手段とを備えることを特徴とする。この画像処理手段
は、マッピング・データのうちで所定の輝度変化量を有
する領域を特定し、かつ特定された前記領域内における
前記輝度変化量の総和を求める。この際、画像処理手段
は、所定の重み付けを考慮して前記輝度変化量の総和を
求めることが望ましい。
【0009】本発明は、先に説明した輝度情報の処理方
法を利用したフリッカの評価方法を提供する。この方法
は、画像表示装置に生ずるフリッカを評価するフリッカ
の評価方法であって、画像表示装置に所定のパターンで
表示された画像を撮像し、撮像された画像において、輝
度の変化量が所定値を超える領域を特定し、この領域に
おける輝度の変化量の総和を求め、この総和に基づいて
フリッカを評価することを特徴とする。フリッカの具体
的な評価は、予め設定されたフリッカ評価値と前記総和
とを対比することにより行なえばよい。
【0010】先にも触れたが、輝度変化量の総和を求め
る過程で、重み付けを考慮することが望ましい。重み付
けの要素として、まず、面積がある。面積が大きいほど
フリッカは認知されやすいからである。したがって、前
記領域の面積に基づく重み付けを考慮して輝度変化量の
総和を求めることが望ましい。また、表示画面における
フリッカの発生している位置によって、フリッカの認知
されやすさが相違する。したがって、前記領域の前記画
像における位置に基づく重み付けを考慮して輝度変化量
の総和を求めることが望ましい。さらに、フリッカの周
波数によってもフリッカの認知されやすさが相違する。
したがって、フリッカ周波数に基づく重み付けを考慮し
て輝度変化量の総和を求めることが望ましい。
【0011】以上のフリッカの評価方法に供することの
できる装置をも本発明は提供する。この装置は、画像表
示装置に生ずるフリッカを測定する装置であって、画像
表示装置に表示された画像を撮像する撮像手段と、撮像
手段により撮像された画像に基づいて画像中に発生した
フリッカを定量的に特定する画像処理手段とを備える。
この画像処理手段は、撮像された画像において輝度の変
化量が所定値を超える領域を特定し、かつこの領域にお
ける輝度の変化量の総和をフリッカの定量値として出力
する。出力された定量値は、当該フリッカ測定装置に設
けたモニタに表示させることができる。そしてさらにこ
の画像処理手段は、予め設定されたフリッカ評価値と前
記定量値とを対比することにより、フリッカを評価する
こともできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。 (第1の実施の形態)図1は、第1の実施の形態による
検査装置1のシステム構成を示す図である。第1の実施
の形態は、被検査体としてのLCD5のフリッカを検査
する検査装置1および検査方法に関するものである。検
査装置1は、CCDカメラ2、パーソナル・コンピュー
タ(PC)3およびモニタ4とから構成される。パーソ
ナル・コンピュータ(PC)3は、画像処理・演算手段
3aを備えている。この画像処理・演算手段3aが、後
述するフリッカの定量値を算出する処理等を実行する。
CCDカメラ2は被検査体であるLCD5に表示される
画像を撮像する。CCDカメラ2は、従来公知の構成、
つまりレンズ、カラーフィルタ、R,G,B信号を取り
込むための電荷結合素子(Charge Coupled Device:C
CD)を主たる構成要素としている。フリッカは、その
周波数がおよそ20Hz以下の場合に人間の眼で認知す
ることができるが、それを超えると残像現象から人間の
眼では認知できなくなる。したがって、CCDカメラ2
による撮像サイクルをそれ以上、例えば60Hzとする
ことが必要となる。CCDカメラ2で撮像された画像に
ついての画像データは、画像処理・演算手段3aにおい
て所定の画像処理が施され、かつ得られた画像データを
用いて、後述する処理を実行する。モニタ4は、CCD
カメラ2で撮像した画像、検査結果等を表示する。
【0013】図2に示すフローチャートを参照しつつ本
実施の形態によるフリッカ検査方法の手順を説明する。
なお、一連の処理手順は、画像処理・演算手段3aが実
行する。はじめに、検査対象であるLCD5に検査パタ
ーン画像を表示させる(図2S101)。検査パターン
としては、例えば、フリッカの発生しやすい市松模様と
する。次いで、LCD5に表示されている検査パターン
画像をCCDカメラ2を用いて所定時間撮像するととも
に、画像処理・演算手段3aにて撮像した画像の取り込
みを行なう(図2 S103)。画像の取り込みは、フ
リッカの明滅が判別できる回数だけ行なう。取り込んだ
画像の例を図3に示す。図3は、5枚の画像を取り込ん
だ例を示している。各画像に付記されている番号が取り
込みの順番であり、所定の時間t内に5枚の画像を取り
込んだことを意味している。
【0014】次に、取り込んだ画像に基づいて、輝度変
化量Imnを以下のようにして求める(図2 S10
5)。まず、取り込んだ画像のうちの1画像をマトリッ
クス状に(m,n)に分割する。画像は時間軸tに対し
て複数枚取り込んでいるので、取り込んだ複数枚の画像
について、(m,n,t)の3次元空間が得られる。こ
の3次元空間における任意の微小領域(x,y)につい
て、時間軸tと輝度の関係を示すと図4の通りである。
任意の微小領域(x,y)において、周期性をもった輝
度変化が観測されたことがわかる。この周期的な輝度変
化がフリッカの正体である。図4に示す測定結果から、
任意の微小領域(x,y)におけるフリッカ周波数Fx
yおよび輝度変化量Ixyを求める。フリッカ周波数F
xyは、図4に示す観測結果を、例えば図5に示すよう
にフーリエ変換した結果の最大値とすることができる。
また、輝度変化量Ixyは、以下の式で求める。フリッ
カ周波数Fxyおよび輝度変化量Ixyを、分割により
形成された全ての微小領域(m,n)について求める。
これをFmn,Imnとする。 Ixy=((微小領域(x,y)の最大輝度値−最小輝
度値)/平均輝度)×100(%) 平均輝度:微小領域(x,y)における計測時間全体に
わたる輝度の平均
【0015】次に、フリッカ周波数F=1(Hz)に対
して、Imnを(m,n)の座標上、つまり撮像した画
像に対応付けてマッピングする(図2 S107,S1
09)。マッピングした例を図6に示す。図6は輝度変
化量Imnを濃淡で示しているが、色が濃いところほど
輝度変化量が大きいことを示している。図6に示すマッ
ピング画像を得たならば、次に、Imnに対してある閾
値で二値化する。二値化処理した結果の一例を図7に示
しているが、二値化処理によりS1〜S5と5つの領域
が抽出された。なお、図7は図6に対応している。5つ
の領域S1〜S5の総計をフリッカ領域Sxとする(図
2 S111)。
【0016】次に、フリッカ定量値Txを求める。フリ
ッカ定量値Txは、フリッカ領域Sx内におけるImn
の総和に係数kをかけることにより求める(図2 S1
13)。この係数kは、フリッカ領域Sxの面積に関す
る重み付けを示している。これは、面積が大きいほど、
フリッカが目立ちやすいという経験に基づいている。例
えば、k=Sx1/3 という値を採用することができ
る。したがって、求められるフリッカ定量値Txは、面
積に関する重み付けが考慮されたものとなる。
【0017】以上では、フリッカ周波数F=1について
S109〜S113の一連の処理を行ったが、フリッカ
周波数F=2,3…24までについて同様の処理を繰り
返す(図2 S115,S117)。フリッカ周波数F
=1のときに求められたフリッカ定量値をTx1、同様
にフリッカ周波数F=2のときに求められたフリッカ定
量値をTx2…とすると、S107〜S113の処理の
繰り返しにより、Tx 1〜Tx24と24個のフリッカ定
量値が求められたことになる。
【0018】次に、Tx1〜Tx24を加算してTx124
を求める(図2 S119)。このTx124が当該検査
画像についてのフリッカ定量値となる。画像処理・演算
手段3aは、このフリッカ定量値を、モニタ4に対して
出力する。モニタ4は、この出力を受けてフリッカ定量
値を表示することができる。次に、このフリッカ定量値
Tx124と、予め設定されているフリッカ検査の合否
判定基準Tとを比較する(図2 S121)。フリッカ
定量値Tx124が合否判定基準T未満であれば、当該
LCD5はフリッカ検査合格となり、フリッカ検査は終
了する。一方、フリッカ定量値Tx124が合否判定基
準T以上であれば、当該LCD5は、フリッカ検査が不
合格となり、フリッカ調整処理がなされた後(図2 S
123)、フリッカ検査は終了する。フリッカ調整処理
においては、フリッカ定量値Tx124が合否判定基準
T未満になるように、例えば、共通電極に印加される電
圧(Vcom)を調整する。画像処理・演算手段3a
は、合否判定の結果をモニタ4に対して出力する。モニ
タ4は、この出力を受けて合否判定を表示することがで
きる。
【0019】以上のように、本実施の形態によるフリッ
カ検査方法および装置によれば、LCD5に表示される
画像を2次元で取り込むので、検査処理を迅速に実行す
ることができる。しかも、取り込んだ画像に基づいて、
フリッカを定量的に評価するため、作業員の個人差によ
る検査結果のばらつきを排除することができる。
【0020】(第2の実施の形態)以下本発明による第
2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の
特徴的な部分を、第1の実施の形態との対比して説明す
る。なお、第2の実施の形態の基本的なシステム構成、
処理手順は第1の実施の形態と同様であるので、以下で
は相違点を中心に説明する。第1の実施の形態では、S
109〜S113の一連の処理について、フリッカ周波
数F=1,2,3…24まで同様の処理を繰り返した。
つまり、第1の実施の形態は、図8に示すようなマッピ
ングおよび二値化処理を24回行なった後に、これらを
加算していた。これに対して、第2の実施の形態は、マ
ッピングを行なう段階でフリッカ周波数F=1,2,3
…24の全てを考慮する。その処理手順が図9にフロー
チャートとして示されている。
【0021】図9に示すように、第2の実施の形態にお
いて、S201〜S205までは、第1の実施の形態と
同様の処理を行なう。したがって、その説明は省略す
る。S205で輝度変化量Imnを算出し、対象とする
フリッカ周波数F1,2,3…24の全てを加算した後
にマッピングする(図9 S209)。図10は、加算
されたImn(ΣImn)の周波数と輝度との関係を示
すグラフであり、第1の実施の形態における図5に対応
している。マッピングされた画像の最終形態は、図6に
示したものと同様であるが、第2の実施の形態は、24
のマッピング・データを画像したマッピング画像をこの
段階で得る。
【0022】マッピング画像を得た後に、フリッカ領域
Sxを特定する。この特定は、第1の実施の形態と同様
に、二値化処理にて行なう(図9 S211)。次に、
特定されたフリッカ領域Sxにおけるフリッカ定量値の
総和Txを求める。フリッカ定量値Txの求め方は、第
1の実施の形態と同様である(図9 S213)。さら
に、合否判定基準Tとの比較(図9 S215)以降の
処理も第1の実施の形態と同様に行われる。図11は、
第1の実施の形態における図8に対応して第2の実施の
形態を表す図である。第2の実施の形態が、1度の二値
化処理で済むことが明確にわかる。
【0023】第2の実施の形態も、第1の実施の形態と
同様の効果を奏するとともに、第1の実施の形態ではフ
リッカ定量値Txを24回算出しているのに対して、1
度の計算でフリッカ定量値Txを得ることができるとい
う効果をも奏する。
【0024】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、フリッカ定量値Tx124を得る際にフリッカ周波
数に応じた認知されやすさを重み付けとして考慮する点
で第1の実施の形態と相違する。なお、第3の実施の形
態の基本的なシステム構成、処理手順は第1の実施の形
態と同様であるので、以下では相違点を中心に説明す
る。図16に、フリッカ周波数とフリッカの認知されや
すさの関係を示すグラフの一例を示している。図15に
示すように、一般に、9Hz近傍の周波数のフリッカが
人間の肉眼に認知されやすい。例えば、図16のδf
を、1Hzで1、9Hzで4、24Hzで0.1となる
放物線とし、これを、フリッカ定量値Tx124を得る
際の重み付けとすることができる。
【0025】第3の実施の形態における処理手順を図1
2に示している。前述したように、第3の実施の形態に
おける処理手順は第1の実施の形態と基本的に一致して
いる。具体的には、図12中のS301〜S317の処
理手順は、第1の実施の形態のS101〜S117と一
致している。第3の実施の形態は、S319において、
δfを導入してフリッカ定量値Tax124を得る。
【0026】第3の実施の形態も、第1の実施の形態と
同様の効果を奏するとともに、フリッカ検査を行なうに
あたって、フリッカの認知のされやすさを重み付けとし
て考慮するので、検査結果は人間の肉眼を反映した適切
なものとなる。
【0027】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、フリッカ定量値Tx124を得る際にフリッカの発
生箇所に応じた認知のされやすさを重み付けとして考慮
する点で第1の実施の形態と相違する。なお、第4の実
施の形態の基本的なシステム構成、処理手順は第1の実
施の形態と同様であるので、以下では相違点を中心に説
明する。周波数、輝度変化量が同じフリッカが発生して
いたとしても、LCD5における発生箇所によって、人
間の肉眼による認知のされやすさは異なってくる。これ
は、画像を表示するアプリケーションによっても相違す
るが、一般的に、画面の中央ほどフリッカは認知されや
すく、四隅ではフリッカは認知されにくい。第4の実施
の形態は、この認知のされやすさの相違を、フリッカ定
量値を得る際の重み付けとする。例えば、図14に示す
ように、LCD5を9分割したとする。分割された各領
域は、(x,y)座標で示される。そして、各領域につ
いて、認識されやすさ(δxy)を1、2および3の3
段階で重み付けを行っている。図14に示すように、δ
22が3、δ11およびδ13が2、他の領域が1と定めてあ
る。
【0028】図13は、第4の実施の形態における処理
手順を示している。この処理手順も、基本的に第1の実
施の形態と同様である。第1の実施の形態との相違点
は、所定の周波数(f)についてのフリッカ定量値を求
める際に、フリッカの発生箇所による重み付けδxyを
考慮している点にある。つまり、図13のS413に示
すように、第1の実施の形態と同様に、Tx(f)を求
めた後に、このTx(f)に重み付けδxyを導入した
フリッカ定量値Tbx(f)を求める。以後のS415
〜S423の処理手順は、第1の実施の形態と同様であ
る。ただし、S419で求められるフリッカ定量値Tx
124は、フリッカの発生領域を考慮した値となる。こ
のフリッカ定量値Tbx124と、合否判定基準Tとの
比較(図13 S421)以降の処理も第1の実施の形
態と同様に行われる。
【0029】ここで、例えば、図15に示すように、フ
リッカ領域Sxが2つ以上の領域に跨ることが想定され
る。この場合には、フリッカ領域Sxのうち1/3の領
域が(1,1)で示される領域に、2/3の領域が
(1,2)で示される領域に属しているとすると、1/
3の領域についてδ11=2を、また2/3の領域につい
てδ12=1を適用すればよい。ただし、これはあくまで
一例であって、2つ以上の領域にフリッカ領域Sxが跨
った場合の処理は、他の手法を採用しても構わない。
【0030】第4の実施の形態も、第1の実施の形態と
同様の効果を奏するとともに、フリッカ検査を行なうに
あたって、フリッカの発生箇所による認知のされやすさ
を重み付けとして考慮するので、検査結果はユーザのL
CD5の使用態様を反映したものとなる。なお、第2〜
第4の実施の形態では、重み付けを各々独立して導入し
たが、組み合わせて使用することもできることは言うま
でもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、定量的なフリッカ
検査を短時間で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態による検査装置のシステム
構成を示す図である。
【図2】 第1の実施の形態における検査方法の処理手
順を示すフローチャートである。
【図3】 第1の実施の形態において取り込んだ画像を
示す図である。
【図4】 第1の実施の形態において取り込んだ画像の
任意の微小領域における、時間と輝度との関係を示すグ
ラフである。
【図5】 第1の実施の形態において取り込んだ画像の
任意の微小領域における、周波数と輝度との関係を示す
グラフである。
【図6】 第1の実施の形態において求められた輝度変
化量Imnをマッピングした図である。
【図7】 図6を二値化処理して得られた画像を示す図
である。
【図8】 第1の実施の形態における処理手順の一部を
模式化した図である。
【図9】 第2の実施の形態における検査方法の処理手
順を示すフローチャートである。
【図10】 第2の実施の形態において取り込んだ画像
の任意の微小領域における、周波数と輝度との関係を示
すグラフである。
【図11】 第2の実施の形態における処理手順の一部
を模式化した図である。
【図12】 第3の実施の形態における検査方法の処理
手順を示すフローチャートである。
【図13】 第4の実施の形態における検査方法の処理
手順を示すフローチャートである。
【図14】 第4の実施の形態おいて、表示画面を分割
する例を示している。
【図15】 第4の実施の形態おいて、分割した表示画
面の2つの領域にフリッカ領域Sxが跨った状態を示し
ている。
【図16】 フリッカの周波数と認知されやすさの関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1…検査装置、2…CCDカメラ、3…PC、3a…画
像処理・演算手段、4…モニタ、5…LCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501075475 有限会社ハイランド 東京都文京区音羽1−6−8−105 (72)発明者 棚橋 高成 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 高地 正夫 東京都文京区音羽1−6−8−105 有限 会社ハイランド内 Fターム(参考) 2G086 EE10 2H088 FA12 FA13 MA20 5B057 AA01 CA12 CA16 CE11 DA03 DB02 DC22 DC36

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置に表示された画像を所定時間だ
    け撮像するステップ(a)と、 前記ステップ(a)で撮像された画像に関する複数の画
    像データを生成するステップ(b)と、 前記ステップ(b)で得られた前記複数の画像データご
    とに複数の微小領域に分割するステップ(c)と、 分割された前記複数の微小領域の各々について、前記所
    定時間内における輝度の推移に基づく輝度変化量を求め
    るステップ(d)と、 所定の周波数に対する輝度変化量を前記画像に対応付け
    てマッピングしてマッピング・データを生成するステッ
    プ(e)と、を備えることを特徴とする輝度情報の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記マッピング・データから所定の閾値
    を超えるデータが占有する占有領域を抽出するステップ
    (f)と、 前記占有領域内における輝度変化量の総和を求めるステ
    ップ(g)と、を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の輝度情報の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(e)において、複数の前
    記所定の周波数に対応するマッピング・データを生成
    し、 前記ステップ(f)において、複数の前記所定の周波数
    に対応するマッピング・データごとに前記占有領域を抽
    出し、 前記ステップ(g)において、複数の前記所定の周波数
    ごとに抽出された前記占有領域における輝度変化量の総
    和を求め、 前記所定の周波数ごとに求められた前記総和を加算する
    ステップ(h)を備えることを特徴とする請求項2に記
    載の輝度情報の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(e)において、複数の前
    記所定の周波数に対応するマッピング・データを生成
    し、 複数の前記所定の周波数に対応するマッピング・データ
    を加算した加算マッピング・データを生成するステップ
    (i)と、 前記加算マッピング・データに基づいて所定の閾値を超
    えるデータが占有する占有領域を抽出するステップ
    (j)と、 前記占有領域内における輝度変化量の総和を求めるステ
    ップ(k)と、を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の輝度情報の処理方法。
  5. 【請求項5】 対象となる微小領域の前記所定時間内に
    おける最大輝度をImax、最小輝度をIminおよび
    平均輝度をIaveとすると、前記輝度変化量は、(I
    max−Imin)/Iaveに基づいて求められるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の輝度情報の処理方法。
  6. 【請求項6】 表示装置に表示される画像の輝度情報を
    取得する装置であって、 前記表示装置に表示される画像を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された画像の輝度の推移に基づ
    いて輝度変化量を求めるとともに、当該輝度変化量を前
    記画像に対応付けたマッピング・データを生成する画像
    処理手段と、を備えたことを特徴とする輝度情報の処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段は、 前記マッピング・データのうちで所定の輝度変化量を有
    する領域を特定し、かつ特定された前記領域内における
    前記輝度変化量の総和を求めることを特徴とする請求項
    6に記載の輝度情報の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、所定の重み付けを
    考慮して前記輝度変化量の総和を求めることを特徴とす
    る請求項7に記載の輝度情報の処理装置。
  9. 【請求項9】 画像表示装置に生ずるフリッカを評価す
    るフリッカの評価方法であって、 前記画像表示装置に所定のパターンで表示された画像を
    撮像し、 前記画像において、輝度の変化量が所定値を超える領域
    を特定し、 前記領域における前記輝度の変化量の総和を求め、前記
    総和に基づいてフリッカを評価することを特徴とするフ
    リッカの評価方法。
  10. 【請求項10】 予め設定されたフリッカ評価値と前記
    総和とを対比することにより前記フリッカの評価を行う
    ことを特徴とする請求項9に記載のフリッカの評価方
    法。
  11. 【請求項11】 前記領域の面積に基づく重み付けを考
    慮して前記総和を求めることを特徴とする請求項9に記
    載のフリッカの評価方法。
  12. 【請求項12】 前記領域の前記画像における位置に基
    づく重み付けを考慮して前記総和を求めることを特徴と
    する請求項9に記載のフリッカの評価方法。
  13. 【請求項13】 フリッカ周波数に基づく重み付けを考
    慮して前記総和を求めることを特徴とする請求項9に記
    載のフリッカの評価方法。
  14. 【請求項14】 画像表示装置に生ずるフリッカを測定
    する装置であって、 前記画像表示装置に表示された画像を撮像する撮像手段
    と、 前記撮像手段により撮像された前記画像に基づいて前記
    画像中に発生したフリッカを定量的に特定する画像処理
    手段と、を備え、 前記画像処理手段は、 撮像された前記画像において輝度の変化量が所定値を超
    える領域を特定し、かつ前記領域における前記輝度の変
    化量の総和をフリッカの定量値として出力することを特
    徴とするフリッカの測定装置。
  15. 【請求項15】 前記画像処理手段は、予め設定された
    フリッカ評価値と前記定量値とを対比することを特徴と
    する請求項14に記載のフリッカの測定装置。
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