JP2003254799A - 渦流量計 - Google Patents

渦流量計

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JP2003254799A
JP2003254799A JP2002056348A JP2002056348A JP2003254799A JP 2003254799 A JP2003254799 A JP 2003254799A JP 2002056348 A JP2002056348 A JP 2002056348A JP 2002056348 A JP2002056348 A JP 2002056348A JP 2003254799 A JP2003254799 A JP 2003254799A
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vortex flowmeter
vortex
temperature sensor
measurement
fluid
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JP2002056348A
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Yasushi Ito
康 伊藤
Shuichi Wakui
秀一 和久井
Tetsuo Ando
哲男 安藤
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度が向上された渦流量計を提供する。 【解決手段】 測定流体が流れる管路と、この管路に設
けられたノズルと、このノズルを介して前記管路に一方
端より挿入されこの一方端が前記管路に固定されると共
に他端側が前記ノズルに固定される柱状の渦発生体とを
具備しカルマン渦による圧力の変動を検出する渦流量計
において、前記渦発生体の一方端側に配置され前記測定
流体の温度を測定する温度センサを具備した事を特徴と
する渦流量計である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定精度が向上さ
れた渦流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図で、例えば、特開平3−02061
8号(特願平1−033256号)に示されている。図
5は図4の電気回路図、図6,図7,図8は図4の動作説明
図である。
【0003】図において、管路10は測定流体FLが流
れる管路である。ノズル11は管路10に直角に設けら
れ円筒状をなす。渦発生体12は、ノズル11とは隙間
を保って、管路10に直角に挿入され、台形断面を有
す。
【0004】渦発生体12の一端は、ネジ13により管
路10に支待され、他端はフランジ部14でノズルll
にネジ或いは溶接により固定されている。凹部15は、
渦発生体12のフランジ部14側に設けられている。
【0005】この凹部15の中には、その底部から順
に、全属製の第1コモン電極16、圧電素子17、電極
板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子21が、サ
ンドイッチ状に配列され、全属製の押圧棒22により、
これ等は押圧固定されている。さらに、電極板18から
は、リード線23、電極板20からはリード線24が、
それぞれ端子A、Bに引さ出されている。
【0006】圧電素子17、21は、各圧電素子17、
21の紙面に向かって左側と右側とがそれぞれ逆方向に
分極されており、同じ方向の応力に対して互いに上下の
電極に逆極性の電荷を発生する。
【0007】圧電素子17に発生した電荷は、電極板1
8と接続された端子Aと、第1コモン電極16を介して
接続された管路10との間に得られ、圧電素子21に発
生した電荷は、電極板20と接続された端子Bと、押圧
棒20と接続された管路10との間に得られる。
【0008】この2個の電極板18、20に発生した電
荷は、図4に示すように電荷増幅器25、26に入力さ
れる。電荷増幅器25の出力と、電荷増幅器26の出力
をボリウム27を介した出力とを、加算器28で加算し
て流量信号を得る。
【0009】この流量信号は、例えば、電流出力に変換
されて、2線を介して負荷に伝送される(図示せず)。
次に、以上のように構成された渦流量計の動作につい
て、図6と図7とを用いて説明する。
【0010】測定流体FLが管路10の中に流れると、渦
発生体12に矢印Fで示した方向にカルマン渦による振
動が発生する。この振動により禍発生体12には、図6
(a)に示すような応力分布と、この逆の応力分布の繰
返しが生じる。
【0011】各圧電素子17、21には、図6(a)に
示す渦周渡数を持つ信号応力に対応した電荷十Q、一Q
の繰返しが生じる。なお、図6においては、説明の便宣
のため、電極板18或いは21を紙面に対して左石に2
つに分割し、かつ、上下の一方の電極は、第1コモン電
極16あるいは押圧棒22に相当するものとしてある。
【0012】一方、管路10には、ノイズとなる管路振
動も生じる。この管路振動は、(1)流体の流れと同じ
方向の抗力方向、(2)流体の流れとは直角方向の揚力
方向、(3)渦発生体の長手方向の3方向成分に分けら
れる。
【0013】このうち、抗力方向の振動に対する応力分
布は、図6(b)に示すようになり、l個の電極内で正
負の電荷は打ち消されて、ノイズ電荷は発生しない。ま
た、長手方向の振動に対しては、図6(c)に示すよう
に、電極内で打ち消されて、抗力方向と同様にノイズ電
荷は発生しない。
【0014】しかし、揚力方向の振動は、信号応力と同
一の応力分布となり、ノイズ電荷が生じる。そこで、こ
のノイズ電荷を消去するために、以下の演算を実行す
る。
【0015】圧電素子17、21の各電荷をQ
、信号成分をS、S、揚力方向のノィズ成分を
、Nとし、圧電素子17、21で分極を逆とする
と、Q、Qは次式で示される。
【0016】Q=S+N −Q=−S−N ただし、SとS、NとNのベクトル方向は同じ
である。
【0017】ここで、圧電素子17,21の信号成分と
ノイズ成分の関係は、図7(この図は揚力方向のノイズ
と、信号に対する渦発生体の曲げモーメントの関係を示
す)に示すようになっている。
【0018】従って、図5に示すように、圧電素子17
側の電荷増幅器25の出力を、加算器28で加算する際
に、ボリウム27と共に、N/N倍して、圧電素子
21側の電荷増幅器26の出力と加算すると、
【0019】Q−Q(N/N)=S−S
(N/N) となり管路ノイズは除去される。
【0020】そして、第1コモン電極16、圧電素子1
7、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子2
1は、凹部15に押圧棒22で押圧固定されている。
【0021】ここで、渦発生体12と第1コモン電極1
6、圧電素子17、電極板18、絶縁板19、電極板2
0、圧電素子21、押圧棒22との温度膨脹を等しくし
ておけば、測定流体温度が変化しても、初期の押付け力
は変化しないので、問題は生じ無い。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図4従来例の渦流量計
において、ノズル11に取付けられた信号変換器部分、
いわゆるトップワークと称されている部分において、周
囲温度の変化を補償する為に、温度センサが設けられた
例はある。しかし、測定流体FL自体までを測定するこ
とは、必要とされ無かった。
【0023】一方、近年、渦流量計の測定精度の更なる
高精度化が望まれている。特に、ガス,乾き飽和蒸気,
過熱蒸気など比熱の小さな測定流体FLでは,渦発生体
から配管やトップワークに逃げる熱が無視できない。つ
まり、測定流体FLが元々持っている熱量が少ないた
め,外部に熱が逃げてしまうと、正確な温度測定が出来
ない。
【0024】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
ので、本発明は、測定精度が向上された渦流量計を提供
することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、請求項1においては、測定流体
が流れる管路と、この管路に設けられたノズルと、この
ノズルを介して前記管路に一方端より挿入されこの一方
端が前記管路に固定されると共に他端側が前記ノズルに
固定される柱状の渦発生体とを具備しカルマン渦による
圧力の変動を検出する渦流量計において、前記渦発生体
の一方端側に配置され前記測定流体の温度を測定する温
度センサを具備した事を特徴とする。
【0026】本発明の請求項2においては、請求項1記
載の渦流量計において、前記温度センサとして、白金薄
膜素子が使用されたことを特徴とする。
【0027】本発明の請求項3においては、請求項1又
は請求項2記載の渦流量計において、前記温度センサの
周囲に高耐熱高熱伝導特性を有する充填材が充填された
ことを特徴とする。
【0028】本発明の請求項4においては、請求項3記
載の渦流量計において、前記充填材としてマグネシア粉
末が使用されたことを特徴とする。
【0029】本発明の請求項5においては、請求項3記
載の渦流量計において、前記充填材としてアルミナ粉末
が使用されたことを特徴とする。を特徴とする。
【0030】本発明の請求項6においては、請求項1乃
至請求項5の何れかに記載の渦流量計において、前記充
填材を封止する封止材が使用されたことを特徴とする。
【0031】本発明の請求項7においては、請求項6記
載の渦流量計において、前記封止材としてシリコーンが
使用されたことを特徴とする。
【0032】本発明の請求項8においては、請求項6記
載の渦流量計において、前記封止材としてエポキシが使
用されたことを特徴とする。
【0033】本発明の請求項9においては、請求項6記
載の渦流量計において、前記封止材として無機接着剤が
使用されたことを特徴とする。
【0034】本発明の請求項10においては、請求項1
乃至請求項9の何れかに記載の渦流量計において、前記
温度センサの測定信号に基づき前記測定流体の密度を算
出する密度算出手段を具備した事を特徴とする。
【0035】本発明の請求項11においては、請求項1
乃至請求項10の何れかに記載の渦流量計において、前
記密度算出手段での前記測定流体の密度の算出の際に使
用する蒸気テーブルが搭載されたメモリ手段を具備した
事を特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、
図2は図1の要部詳細説明図、図3は図1の要部詳細説
明図である。
【0037】図において、31は、ノズル11を介し
て、管路10に一方端311より挿入され、一方端31
1が管路10に固定されると共に他端側312がノズル
11に固定される柱状の渦発生体である。
【0038】32は、渦発生体31の一方端311側に
配置され、測定流体FLの温度を測定する温度センサで
ある。この場合は、白金薄膜素子が使用されている。
【0039】また、温度センサ32は、この場合は、渦
発生体31の中心軸上に、他端312より一方端311
近くまで開けられた盲穴321の底部に配置されてい
る。33は、温度センサ32の周囲に充填され高耐熱高
熱伝導特性を有する充填材である。
【0040】この場合は、マグネシア粉末又はアルミナ
粉末が使用されている。34は、充填材33を封止する
封止材である。この場合は、シリコーン又はエポキシ又
は無機接着剤が使用されている。
【0041】41は、図2に示す如く、温度センサ32
の測定信号に基づき、測定流体FLの密度を算出する密
度算出手段である。この場合は、トップワーク部分に設
けられた電子回路基板に組み込まれている。
【0042】密度算出手段41により算出された密度値
を利用して、渦流量計の有する本来的な機能である体積
流量測定手段42に対して、質量流量算出手段43によ
り、質量流量が算出出来る。
【0043】この場合は、体積流量測定手段42,質量
流量算出手段43は、トップワーク部分に設けられた電
子回路基板に組み込まれている。44は、図2に示す如
く、密度算出手段41での測定流体FLの密度を算出の
際に使用する蒸気テーブル45が搭載されたメモリ手段
である。蒸気テーブル45は、例えば、図3に示す如
く、飽和蒸気の場合、蒸気温度T1,T2,T3……に
対して、蒸気密度ρ1,ρ2,ρ3……がメモリされて
いるものである。
【0044】以上の構成において、渦発生体31内部に
搭載された温度センサ32により測定流体FLの温度を
測定する。測定された測定流体FLの温度から測定流体
FLの密度を算出する。算出された測定流体FLの密度
により、測定された体積流量測定値を補正する。
【0045】ここで、温度センサ32は、渦発生体31
の一方端311の側に配置されているので、高温流体の
場合等の、トップワーク等による放熱の影響を避けるこ
とが出来る。
【0046】また、密度算出手段41により算出された
密度値を、体積流量測定手段42により算出された体積
流量に乗じることで、質量流量算出手段43により質量
流量を算出することが出来る。
【0047】また、測定流体FLが水蒸気の場合、測定
流体FLの温度から流体密度を算出する際に、流量計内
部のメモリ手段44に搭載された蒸気テーブル45を使
用して、蒸気密度を算出することが出来る。
【0048】ところで、渦発生体31内に、温度センサ
32を配置する場合に、温度センサ32の取付け配置の
困難さから、渦発生体31のノズル11側の測定流体F
Lの接液部313、あるいは、管路10内の温度分布を
配慮し,管路10の中心軸314上に配置するのが望ま
しい。
【0049】しかし、発明者等の一実験例によると、接
液部313での配置では、測定誤差−7℃、中心軸31
4上の配置では、測定誤差−2℃、一方端311の側の
配置では、測定誤差−1.2℃の結果が得られた。
【0050】この結果、 (1)渦発生体31の一方端311側に配置され測定流
体FLの温度を測定する温度センサ32を具備したの
で、測定流体FLの温度を高精度に測定する機能が付加
され、且つ、ノズル11の反対端に温度センサ32を設
置する事で、ノズル11周辺からの放熱による測定流体
温度の測定誤差を軽減する効果も得られ、精度が向上さ
れた渦流量計が得られる。
【0051】(2)温度センサ32として、白金薄膜素
子が使用されたので、小型・高精度・低コストな温度測
定機能が実現出来る渦流量計が得られる。
【0052】(3)温度センサ32の周囲に高耐熱高熱
伝導特性を有する充填材33が充填されたので、測定流
体FLから温度センサ32までの熱抵抗が抑制できるの
で、測定流体温度測定誤差を低減出来る渦流量計が得ら
れる。また、高耐熱性により測定流体FLの温度測定限
界が高く設定出来る渦流量計が得られる。
【0053】(4)充填材33としてマグネシア粉末が
使用されれば、測定流体FLから温度センサ32までの
熱抵抗が抑制できるので、測定流体温度測定誤差を低減
出来る渦流量計が得られる。
【0054】また、高耐熱性により測定流体FLの温度
測定限界が高く設定できる渦流量計が得られる。また、
温度センサ32と渦発生体31の電気的絶縁が実現でき
る渦流量計が得られる。
【0055】(5)充填材33としてアルミナ粉末が使
用されれば、測定流体FLから温度センサ32までの熱
抵抗が抑制できるので、測定流体温度測定誤差を低減で
きる渦流量計が得られる。また、高耐熱性により測定流
体FLの温度測定限界が高く設定できる温度センサ32
と渦発生体31の電気的絶縁が実現できる渦流量計が得
られる。
【0056】(6)充填材33を封止する封止材34が
使用されたので、温度センサ32の周囲に充填材33が
緊密充填されている状態を継続保持する効果がある渦流
量計が得られる。封止がないと、充填材33の流動を許
してしまい、温度センサ32の周囲に、部分的な隙間が
生じる事で熱抵抗が増加し、温度測定誤差の増大につな
がってしまう。
【0057】(7)封止材34としてシリコーンが使用
されれば、耐熱性の優れた封止材として、封止機能の安
定化が実現できる渦流量計が得られる。
【0058】(8)封止材34としてエポキシが使用さ
れれば、固着強度の優れた封止材として、封止機能の安
定化が実現できる渦流量計が得られる。
【0059】(9)封止材34として無機接着剤が使用
されれば、特に、1000℃程度の高耐熱性の優れた封
止材として、封止機能の安定化が実現できる渦流量計が
得られる。
【0060】(10)温度センサ32の測定信号に基づ
き、測定流体FLの密度を算出する密度算出手段41が
設けられたので、温度センサ32により、温度を直接測
定して、測定流体FLの密度を測定する密度測定機能が
実現でき、測定流体の質量流量測定機能が実現できる渦
流量計が得られる。
【0061】(11)密度算出手段41での測定流体F
Lの密度の算出の際に使用する蒸気テーブル45が搭載
されたメモリ手段44が設けられたので、水蒸気の密度
測定機能が実現でき、水蒸気の質量流量測定機能が実現
できる渦流量計が得られる。
【0062】なお、以上の説明は、本発明の説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、次のような効果がある。測定流体が流れる管
路と、この管路に設けられたノズルと、このノズルを介
して管路に一方端より挿入されこの一方端が管路に固定
されると共に他端側がノズルに固定される柱状の渦発生
体とを具備しカルマン渦による圧力の変動を検出する渦
流量計において、渦発生体の一方端側に配置され測定流
体の温度を測定する温度センサを具備した。
【0064】従って、測定流体の温度を高精度に測定す
る機能が付加され、且つ、ノズルの反対端に温度センサ
を設置する事で、ノズル周辺からの放熱による測定流体
温度の測定誤差を軽減する効果も得られ、精度が向上さ
れた渦流量計が得られる。
【0065】本発明の請求項2によれば、次のような効
果がある。温度センサとして、白金薄膜素子が使用され
たので、小型・高精度・低コストな温度測定機能が実現
出来る渦流量計が得られる。
【0066】本発明の請求項3によれば、次のような効
果がある。温度センサの周囲に高耐熱高熱伝導特性を有
する充填材が充填されたので、測定流体から温度センサ
までの熱抵抗が抑制できるので、測定流体温度測定誤差
を低減出来る渦流量計が得られる。また、高耐熱性によ
り測定流体の温度測定限界が高く設定出来る渦流量計が
得られる。
【0067】本発明の請求項4によれば、次のような効
果がある。充填材としてマグネシア粉末が使用されたの
で、測定流体から温度センサまでの熱抵抗が抑制できる
ので、測定流体温度測定誤差を低減出来る渦流量計が得
られる。
【0068】また、高耐熱性により測定流体の温度測定
限界が高く設定できる渦流量計が得られる。また、温度
センサと渦発生体の電気的絶縁が実現できる渦流量計が
得られる。
【0069】本発明の請求項5によれば、次のような効
果がある。充填材としてアルミナ粉末が使用されたの
で、測定流体から温度センサまでの熱抵抗が抑制できる
ので、測定流体温度測定誤差を低減できる渦流量計が得
られる。また、高耐熱性により測定流体の温度測定限界
が高く設定できる温度センサと渦発生体の電気的絶縁が
実現できる渦流量計が得られる。
【0070】本発明の請求項6によれば、次のような効
果がある。充填材を封止する封止材が使用されたので、
温度センサの周囲に充填材が緊密充填されている状態を
継続保持する効果がある渦流量計が得られる。封止がな
いと、充填材の流動を許してしまい、温度センサの周囲
に、部分的な隙間が生じる事で熱抵抗が増加し、温度測
定誤差の増大につながってしまう。
【0071】本発明の請求項7によれば、次のような効
果がある。封止材としてシリコーンが使用されたので、
耐熱性の優れた封止材として、封止機能の安定化が実現
できる渦流量計が得られる。
【0072】本発明の請求項8によれば、次のような効
果がある。封止材としてエポキシが使用されたので、固
着強度の優れた封止材として、封止機能の安定化が実現
できる渦流量計が得られる。
【0073】本発明の請求項9によれば、次のような効
果がある。封止材として無機接着剤が使用されたので、
特に、1000℃程度の高耐熱性の優れた封止材とし
て、封止機能の安定化が実現できる渦流量計が得られ
る。
【0074】本発明の請求項10によれば、次のような
効果がある。温度センサの測定信号に基づき、測定流体
の密度を算出する密度算出手段が設けられたので、温度
センサにより、温度を直接測定して、測定流体の密度を
測定する密度測定機能が実現でき、測定流体の質量流量
測定機能が実現できる渦流量計が得られる。
【0075】本発明の請求項11によれば、次のような
効果がある。密度算出手段での測定流体の密度の算出の
際に使用する蒸気テーブルが搭載されたメモリ手段が設
けられたので、水蒸気の密度測定機能が実現でき、水蒸
気の質量流量測定機能が実現できる渦流量計が得られ
る。
【0076】従って、本発明によれば、測定精度が向上
された渦流量計を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の要部詳細説明図である。
【図3】図2の要部詳細説明図である。
【図4】従来より一般に使用されている従来例の要部構
成説明図である。
【図5】図4の電気回路図である。
【図6】図4の動作説明図である。
【図7】図4の動作説明図である。
【図8】図4の動作説明図である。
【符号の説明】
10 管路 11 ノズル 12 渦発生体 13 ネジ 14 フランジ部 15 凹部 16 第1コモン電極 17 圧電素子 18 電極板 19 絶縁板 20 電極板 21 圧電素子 22 押圧棒 23 リード線 24 リード線 25 電荷増幅器 26 電荷増幅器 27 ボリウム 28 加算器 31 渦発生体 311 一方端 312 他端側 313 接液部 314 中心軸 32 温度センサ 321 盲穴 33 充填材 34 封止材 41 密度算出手段 42 体積流量測定手段 43 質量流量算出手段 44 メモリ手段 45 蒸気テーブル A 支点 F 振動 M モーメント FL 測定流体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定流体が流れる管路と、 この管路に設けられたノズルと、 このノズルを介して前記管路に一方端より挿入されこの
    一方端が前記管路に固定されると共に他端側が前記ノズ
    ルに固定される柱状の渦発生体とを具備しカルマン渦に
    よる圧力の変動を検出する渦流量計において、 前記渦発生体の前記一方端側に配置され前記測定流体の
    温度を測定する温度センサを具備した事を特徴とする渦
    流量計。
  2. 【請求項2】前記温度センサとして、白金薄膜素子が使
    用されたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  3. 【請求項3】前記温度センサの周囲に高耐熱高熱伝導特
    性を有する充填材が充填されたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の渦流量計。
  4. 【請求項4】前記充填材としてマグネシア粉末が使用さ
    れたこと、 を特徴とする請求項3記載の渦流量計。
  5. 【請求項5】前記充填材としてアルミナ粉末が使用され
    たこと、 を特徴とする請求項3記載の渦流量計。
  6. 【請求項6】前記充填材を封止する封止材が使用された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載
    の渦流量計。
  7. 【請求項7】前記封止材としてシリコーンが使用された
    こと、 を特徴とする請求項6記載の渦流量計。
  8. 【請求項8】前記封止材としてエポキシが使用されたこ
    と、 を特徴とする請求項6記載の渦流量計。
  9. 【請求項9】前記封止材として無機接着剤が使用された
    こと、 を特徴とする請求項6記載の渦流量計。
  10. 【請求項10】前記温度センサの測定信号に基づき前記
    測定流体の密度を算出する密度算出手段を具備した事を
    特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の渦流
    量計。
  11. 【請求項11】前記密度算出手段での前記測定流体の密
    度の算出の際に使用する蒸気テーブルが搭載されたメモ
    リ手段を具備した事を特徴とする請求項1乃至請求項1
    0の何れかに記載の渦流量計。
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