JP2003254326A - シャフト支持装置 - Google Patents

シャフト支持装置

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JP2003254326A
JP2003254326A JP2002060523A JP2002060523A JP2003254326A JP 2003254326 A JP2003254326 A JP 2003254326A JP 2002060523 A JP2002060523 A JP 2002060523A JP 2002060523 A JP2002060523 A JP 2002060523A JP 2003254326 A JP2003254326 A JP 2003254326A
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support device
shaft support
ball bearing
bearing
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Naoki Fukuda
直樹 福田
Yuji Shimomura
祐二 下村
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/58Raceways; Race rings
    • F16C33/583Details of specific parts of races
    • F16C33/585Details of specific parts of races of raceways, e.g. ribs to guide the rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能低下を招くことなく、支持するシャフト
の軸方向寸法の短縮化を図るとともに寿命低下を防止す
ることができ、例えばカーエアコン用スクロールコンプ
レッサの寸法を、メインシャフトの軸方向に同等の機能
を保持しつつ短縮する。 【解決手段】 本発明のシャフト支持装置20の単列玉
軸受21は、エアコン用スクロールコンプレッサ10の
メインシャフト11をハウジング12に回転自在に支持
する。この単列玉軸受21は、内外輪22,23の各軌
道溝間に、環状方向に1列に配置された複数のセラミッ
ク製の玉24を備えている。また、単列玉軸受21は、
3点接触であり、内輪22の軌道溝の断面形状がゴシッ
クアーチ形状であるとともに、内外輪22,23の軌道
溝曲率が玉径に対して、0.505〜0.555倍であ
り、内輪22の接触角が10〜30°である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏心軸を有するシ
ャフトを、転がり軸受によりハウジングに回転自在に支
持するシャフト支持装置に関し、詳しくはカーエアコン
用スクロールコンプレッサの旋回スクロールが取り付け
られるメインシャフトの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示したように、カーエアコン用
スクロールコンプレッサ30のメインシャフト31を支
持する従来のシャフト支持装置として、複列アンギュラ
玉軸受40を用いたものが、特開2000−46060
号公報等に記載されている。
【0003】すなわち、カーエアコン用スクロールコン
プレッサ30のメインシャフト31は、複列アンギュラ
玉軸受40を介してハウジング32に回転自在に支持さ
れる。メインシャフト31の図中右端部には偏心軸33
が設けられており、偏心軸33には旋回スクロール34
が軸受35を介して支持されている。旋回スクロール3
5は、ハウジング32に固定された固定スクロール36
に係合しながら回転し、冷媒圧縮動作を行う。
【0004】旋回スクロール34及び固定スクロール3
6の相対運動による冷媒圧縮動作において、旋回スクロ
ール34に作用する荷重は、旋回スクロール34の径方
向に作用する。このため、複列アンギュラ玉軸受40へ
の入力荷重としては、モーメント荷重として作用する。
【0005】なお、複列アンギュラ玉軸受40は、上述
したようなカーエアコン用スクロールコンプレッサ30
のメインシャフト31を支持するシャフト支持装置の軸
受として用いられるほか、例えば電磁クラッチ軸、プー
リ軸、ホイール軸など、片持ち軸や、荷重が一方の支持
点に偏って作用する軸の軸受としても使用されており、
ラジアル荷重とアキシャル荷重の両方を支えることがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシャフト支持装置では、複列アンギュラ玉軸受
40が、当然ながら支持するメインシャフト31の軸方
向(図11中左右方向)に長い構造となっているため、
コンプレッサ30全体の軸方向寸法の短縮化を阻害して
いるという問題があった。また、メインシャフト31が
複列アンギュラ玉軸受40を介してハウジング32に回
転自在に支持されているので、複列アンギュラ玉軸受4
0は、旋回スクロール34のある側の列の玉41のみ
で、圧縮反力のほとんどを支持することになり、旋回ス
クロール34側の面圧が大きくなって寿命が短くなると
いう問題があった。
【0007】本発明は、機能低下を招くことなく、支持
するシャフトの軸方向寸法の短縮化を図るとともに寿命
低下を防止することができ、例えばカーエアコン用スク
ロールコンプレッサの寸法を、メインシャフトの軸方向
に、同等の機能を保持しつつ短縮することができるシャ
フト支持装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
シャフト支持装置は、偏心軸を有するシャフトを、転が
り軸受によりハウジングに回転自在に支持するシャフト
支持装置において、前記転がり軸受が、内外輪の各軌道
溝間に環状方向に1列に配置された複数の玉を有する単
列玉軸受であるとともに、内外輪のうちの少なくともい
ずれか一方が、2点接触以上であることを特徴とする。
【0009】前記構成のシャフト支持装置によれば、偏
心軸を有するシャフトを、2点接触以上の単列玉軸受に
よりハウジングに回転自在に支持することで、支持する
シャフトの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。こ
の場合、例えば複列アンギュラ玉軸受に比較して、みか
けの負荷容量は低下するものの、実質的な寿命低下はな
い。
【0010】また、請求項2記載のシャフト支持装置
は、前記転がり軸受が3点接触であり、内輪の軌道溝の
断面形状がゴシックアーチ形状であるとともに、内外輪
の軌道溝曲率が玉径の0.505〜0.555倍であ
り、内輪接触角が10〜30°であることを特徴とする
請求項1記載のシャフト支持装置。
【0011】前記構成のシャフト支持装置によれば、偏
心軸を有するシャフトを、3点接触の単列玉軸受により
ハウジングに回転自在に支持することで、支持するシャ
フトの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。この場
合、例えば複列アンギュラ玉軸受に比較して、みかけの
負荷容量は低下するものの、実質的な寿命低下はない。
【0012】また、単列玉軸受の内輪の軌道溝の断面形
状をゴシックアーチ形状とするとともに、内外輪の軌道
溝曲率を玉径の0.505〜0.555倍とし、内輪に
10〜30°の接触角を持たせることで、シャフトの偏
心軸から入力するモーメント荷重による接触面圧の上
昇、及び玉乗り上げ率が抑制され、軸受軸方向変位(倒
れ)量が抑制される。
【0013】また、請求項3記載のシャフト支持装置
は、前記転がり軸受が4点接触であり、内外輪の軌道溝
の断面形状がゴシックアーチ形状であるとともに、内外
輪の軌道溝曲率が玉径の0.505〜0.565倍であ
り、内外輪接触角が10〜30°であることを特徴とす
る請求項1記載のシャフト支持装置。
【0014】前記構成のシャフト支持装置によれば、偏
心軸を有するシャフトを、4点接触の単列玉軸受により
ハウジングに回転自在に支持することで、支持するシャ
フトの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。この場
合、例えば複列アンギュラ玉軸受に比較して、みかけの
負荷容量は低下するものの、実質的な寿命低下はない。
【0015】また、単列玉軸受の内外輪の軌道溝の断面
形状を、ゴシックアーチ形状とするとともに、内外輪の
軌道溝曲率を玉径の0.505〜0.565倍とし、内
外輪に10〜30°の接触角を持たせることで、シャフ
トの偏心軸から入力するモーメント荷重による接触面圧
の上昇、及び玉乗り上げ率が抑制され、軸受軸方向変位
(倒れ)量が抑制される。
【0016】更に、請求項4記載のシャフト支持装置
は、前記転がり軸受の前記玉がセラミック製であること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシャフト
支持装置。
【0017】前記構成のシャフト支持装置によれば、偏
心軸を有するシャフトを、複数点接触で、且つ各玉がセ
ラミック製の単列玉軸受であるので、ハウジングに回転
自在に支持する。単列玉軸受を用いることで、支持する
シャフトの軸方向寸法の短縮化を図ることができる。こ
の場合、例えば複列アンギュラ玉軸受に比較して、みか
けの負荷容量は低下するものの、実質的な寿命低下はな
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシャフト支持装置
の第1実施形態を図1乃至図5に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明のシャフト支持装置の第1実施形態を
適用したカーエアコン用スクロールコンプレッサを示す
縦断面図、図2は図1における単列玉軸受の内外輪の軌
道溝曲率に対する最大接触面圧変化を示すグラフ、図3
は図1における単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対す
る内輪の玉乗り上げ率変化を示すグラフ、図4は図1に
おける単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する外輪の
玉乗り上げ率変化を示すグラフ、図5は図1における単
列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する軸受軸方向変位
(倒れ)量変化を示すグラフである。
【0019】図1に示すように、本実施形態のシャフト
支持装置20を適用したカーエアコン用スクロールコン
プレッサ10は、メインシャフト11がシャフト支持装
置20の単列玉軸受21によりハウジング12に回転自
在に支持されている。このメインシャフト11は、先端
側(図1中右側)に偏心軸13が設けられており、旋回
スクロール14が針状ころ軸受15を介して偏心軸13
に支持されている。この旋回スクロール14は、ハウジ
ング12に固定された固定スクロール16に係合しなが
ら回転し、冷媒圧縮動作を行う。
【0020】単列玉軸受21は、内外輪22,23の各
軌道溝間に、環状方向に1列に配置された複数のセラミ
ック製の玉24を備えている。単列玉軸受21は3点接
触であり、内輪22の軌道溝の断面形状がゴシックアー
チ形状である。また、内外輪22,23の軌道溝曲率
(R)が玉径Daに対して、0.505Da〜0.55
5Daである。また、内輪22の接触角が10〜30°
である。
【0021】本実施形態のシャフト支持装置20の作用
を説明する。カーエアコン用スクロールコンプレッサ1
0において、旋回スクロール14及び固定スクロール1
6の相対運動による冷媒圧縮動作は、旋回スクロール1
4に作用する荷重が旋回スクロール14の径方向に作用
する。このため、シャフト支持装置20の単列玉軸受2
1への入力荷重は、モーメント荷重として作用する。
【0022】したがって、シャフト支持装置20は、単
列玉軸受21を用いた場合でも、みかけの負荷容量は低
下するものの、実質的な寿命低下はない。しかも、単列
玉軸受21の内輪22に10〜30°の接触角を持たせ
ることで、旋回スクロール14及び固定スクロール16
の相対運動による冷媒圧縮動作に伴って入力するモーメ
ント荷重による接触面圧の上昇、及び玉乗り上げ率が抑
制され、軸受軸方向変位(倒れ)量が抑制される。
【0023】次に、本実施形態のシャフト支持装置20
において、単列玉軸受21の内外輪22,23の軌道溝
曲率に対する最大接触面圧変化、内輪22の玉乗り上げ
率変化、外輪23の玉乗り上げ率変化、及び軸受軸方向
変位(倒れ)量変化を計算した。計算条件としては、軸
受サイズ:内径φ29×外径φ55×幅12.5、荷
重:180[kgf]/オフセット20[mm]×内輪回転数
7000[min-1]である。
【0024】上記結果を図2〜図5にそれぞれ示す。各
図中、グラフ内の数字はそれぞれ内輪22の接触角を示
している。接触角0°の場合には、2点接触となる。ま
た、図3及び図4中、玉乗り上げ率は、接触楕円長半径
の何%が軌道溝肩からはみ出しているかを表した値であ
る。玉24の利上げ率+の場合には、接触楕円が軌道溝
肩にかかっている状態であり、−の場合には、かかって
いない状態である。
【0025】図2から理解されるように、内輪22の接
触角を40°とした場合に、最大接触面圧が最小とな
る。また、図3から理解されるように、内輪22の接触
角を10°とした場合に、内輪22の玉乗り上げ率が最
小となる。また、図4から理解されるように、内輪22
の接触角を10°とした場合に、外輪23の玉乗り上げ
率が最小となる。更に、図5から理解されるように、内
輪22の接触角を20°,30°又は40°とした場合
に、軸方向変位量が略最小となる。
【0026】次に、本発明のシャフト支持装置の第2実
施形態を図6乃至図10に基づいて詳細に説明する。図
6は本発明のシャフト支持装置の第2実施形態を示し、
単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する軸受発熱量変
化を示すグラフ、図7は単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲
率に対する最大接触面圧変化を示すグラフ、図8は単列
玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する内輪の玉乗り上げ
率変化を示すグラフ、図9は単列玉軸受の内外輪の軌道
溝曲率に対する外輪の玉乗り上げ率変化を示すグラフ、
図10は単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する軸受
軸方向変位(倒れ)量変化を示すグラフである。
【0027】本実施形態のシャフト支持装置は、4点接
触であり、内外輪の軌道溝の断面形状がゴシックアーチ
形状であるとともに、内外輪の軌道溝曲率(R)が、玉
径Daに対して、0.505Da〜0.565Daであ
る。また、内外輪接触角が10〜30°である。なお、
その他の構成及び作用については、上記第1実施形態と
同様である。
【0028】次に、本実施形態のシャフト支持装置にお
いて、単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する軸受発
熱量変化、最大接触面圧変化、内輪の玉乗り上げ率変
化、外輪の玉乗り上げ率変化、及び軸受軸方向変位(倒
れ)量変化を計算した。計算条件としては、軸受サイ
ズ:内径φ29×外径φ55×幅12.5、荷重:18
0[kgf]/オフセット20[mm]×内輪回転数7000
[min-1]である。
【0029】上記結果を図6〜図10にそれぞれ示す。
各図中、グラフ内の数字はそれぞれ内外輪の接触角を示
している。接触角0°の場合には、2点接触となる。ま
た、図6中、軸受発熱量は、接触角0°、内外輪の軌道
溝曲率0.505Daの場合の値を1として表してい
る。更に、図8及び図9中、玉乗り上げ率は、接触楕円
長半径の何%が軌道溝肩からはみ出しているかを表した
値である。玉の利上げ率+の場合には接触楕円が軌道溝
肩にかかっている状態であり、利上げ率−の場合にはか
かっていない状態である。
【0030】図6から理解されるように、内輪の接触角
を10°又は20°とした場合に、軸受発熱量が略最小
となる。また、図7から理解されるように、内輪の接触
角を40°とした場合に、最大接触面圧が最小となる。
また、図8から理解されるように、内輪の接触角を10
°とした場合に、内輪の玉乗り上げ率が最小となる。ま
た、図9から理解されるように、内輪の接触角を10°
とした場合に、外輪の玉乗り上げ率が最小となる。更
に、図10から理解されるように、内輪の接触角を40
°とした場合に、軸方向変位量が最小となる。
【0031】上述したように上記各実施形態によれば、
シャフト支持装置20の単列玉軸受21は、エアコン用
スクロールコンプレッサ10のメインシャフト11をハ
ウジング12に回転自在に支持する。単列玉軸受21
は、内外輪22,23の各軌道溝間に、環状方向に1列
に配置された複数のセラミック製の玉24を備えてい
る。この単列玉軸受21は、3点接触(第1実施形態)
又は4点接触(第2実施形態)であり、内輪22の軌道
溝の断面形状がゴシックアーチ形状である。また、内外
輪22,23の軌道溝曲率(R)が玉径Daに対して、
0.505Da〜0.555Da(第1実施形態)又は
0.505Da〜0.565Da(第2実施形態)であ
る。更に、内輪22の接触角(第1実施形態)又は内外
輪22,23の接触角(第2実施形態)が10〜30°
である。
【0032】したがって、カーエアコン用スクロールコ
ンプレッサ10において、シャフト支持機能の低下を招
くことなく、支持するメインシャフト11の軸方向に沿
って、シャフト支持装置20の寸法を短縮することがで
きる。これにより、カーエアコン用スクロールコンプレ
ッサ10の寸法を、メインシャフト11の軸方向に、同
等の機能を保持しつつ短縮することができる。よって、
カーエアコン用スクロールコンプレッサ10全体とし
て、特にメインシャフト11の軸方向の小型化を図るこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のシャフト支持装置によれば、転がり軸受が内外輪の
各軌道溝間に環状方向に1列に配置された複数の玉を有
する単列玉軸受であるとともに、内外輪のうちの少なく
ともいずれか一方が2点接触以上であるので、シャフト
支持機能の低下を招くことなく、支持するシャフトの軸
方向寸法の短縮化を図るとともに寿命低下を防止するこ
とができる。したがって、例えばカーエアコン用スクロ
ールコンプレッサの寸法を、メインシャフトの軸方向
に、同等の機能を保持しつつ短縮することができる。
【0034】また、本発明の請求項2記載のシャフト支
持装置によれば、転がり軸受が、内外輪の各軌道溝間に
環状方向に1列に配置された複数の玉を有する3点接触
の単列玉軸受であるので、シャフト支持機能の低下を招
くことなく、支持するシャフトの軸方向寸法の短縮化を
確実に図ることができる。また、単列玉軸受の内輪の軌
道溝の断面形状が、ゴシックアーチ形状であるととも
に、内外輪の軌道溝曲率が玉径に対して、0.505〜
0.555倍であり、内輪接触角が、10〜30°であ
るので、モーメント荷重による接触面圧の上昇及び玉乗
り上げ率を抑制することができ、軸受の軸方向変位(倒
れ)量を小さくすることができる。したがって、メイン
シャフトの軸方向に同等の機能を保持しつつ確実に短縮
することができる。
【0035】また、発明の請求項3記載のシャフト支持
装置によれば、転がり軸受が、内外輪の各軌道溝間に環
状方向に1列に配置された複数の玉を有する4点接触の
単列玉軸受であるので、シャフト支持機能の低下を招く
ことなく、支持するシャフトの軸方向寸法の短縮化を確
実に図ることができる。また、単列玉軸受の内外輪の軌
道溝の断面形状が、ゴシックアーチ形状であるととも
に、内外輪の軌道溝曲率が玉径に対して、0.505〜
0.565倍であり、内外輪接触角が、10〜30°で
あるので、モーメント荷重による接触面圧の上昇及び玉
乗り上げ率を抑制することができ、軸受の軸方向変位
(倒れ)量を小さくすることができる。したがって、例
えばカーエアコン用スクロールコンプレッサの寸法を、
メインシャフトの軸方向に、同等の機能を保持しつつ確
実に短縮することができる。
【0036】更に、発明の請求項4記載のシャフト支持
装置によれば、転がり軸受が、内外輪の各軌道溝間に環
状方向に1列に配置された複数のセラミック製の玉を有
する複数点接触の単列玉軸受であるので、シャフト支持
機能の低下を招くことなく、支持するシャフトの軸方向
寸法の短縮化を一層確実に図ることができる。したがっ
て、例えばカーエアコン用スクロールコンプレッサの寸
法を、メインシャフトの軸方向に、同等の機能を保持し
つつ一層確実に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャフト支持装置の第1実施形態を適
用したカーエアコン用スクロールコンプレッサを示す縦
断面図である。
【図2】図1における単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率
に対する最大接触面圧変化を示すグラフである。
【図3】図1における単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率
に対する内輪の玉乗り上げ率変化を示すグラフである。
【図4】図1における単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率
に対する外輪の玉乗り上げ率変化を示すグラフである。
【図5】図1における単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率
に対する軸受軸方向変位(倒れ)量変化を示すグラフで
ある。
【図6】本発明のシャフト支持装置の第2実施形態を適
用した単列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する軸受発
熱量変化を示すグラフである。
【図7】第2実施形態のシャフト支持装置における単列
玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する最大接触面圧変化
を示すグラフである。
【図8】第2実施形態のシャフト支持装置における単列
玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する内輪の玉乗り上げ
率変化を示すグラフである。
【図9】第2実施形態のシャフト支持装置における単列
玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する外輪の玉乗り上げ
率変化を示すグラフである。
【図10】第2実施形態のシャフト支持装置における単
列玉軸受の内外輪の軌道溝曲率に対する軸受軸方向変位
(倒れ)量変化を示すグラフである。
【図11】従来のシャフト支持装置を適用したカーエア
コン用スクロールコンプレッサを示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 カーエアコン用スクロールコンプレッサ 11 メインシャフト 12 ハウジング 13 偏心軸 14 旋回スクロール 15 針状ころ軸受 20 シャフト支持装置 21 単列玉軸受 22 内輪 23 外輪 24 玉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J101 AA03 AA04 AA42 AA54 AA62 BA01 BA10 BA51 BA55 FA53 GA29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心軸を有するシャフトを、転がり軸受
    によりハウジングに回転自在に支持するシャフト支持装
    置において、 前記転がり軸受が、内外輪の各軌道溝間に環状方向に1
    列に配置された複数の玉を有する単列玉軸受であるとと
    もに、内外輪のうちの少なくともいずれか一方が、2点
    接触以上であることを特徴とするシャフト支持装置。
  2. 【請求項2】 前記転がり軸受が3点接触であり、内輪
    の軌道溝の断面形状がゴシックアーチ形状であるととも
    に、内外輪の軌道溝曲率が玉径の0.505〜0.55
    5倍であり、内輪接触角が10〜30°であることを特
    徴とする請求項1記載のシャフト支持装置。
  3. 【請求項3】 前記転がり軸受が4点接触であり、内外
    輪の軌道溝の断面形状がゴシックアーチ形状であるとと
    もに、内外輪の軌道溝曲率が玉径の0.505〜0.5
    65倍であり、内外輪接触角が10〜30°であること
    を特徴とする請求項1記載のシャフト支持装置。
  4. 【請求項4】 前記転がり軸受の前記玉がセラミック製
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    のシャフト支持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005057029A1 (ja) * 2003-12-11 2005-06-23 Koyo Seiko Co., Ltd. ピニオン軸支持用軸受装置およびピニオン軸支持装置
WO2005057030A1 (ja) * 2003-12-11 2005-06-23 Koyo Seiko Co., Ltd. ピニオン軸支持用軸受装置
JP2007187032A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Nsk Ltd ターボ圧縮機
JP2011174439A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Nsk Ltd ロータリコンプレッサ

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