JP2003253978A - 建物の外周部構造 - Google Patents

建物の外周部構造

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JP2003253978A JP2002052279A JP2002052279A JP2003253978A JP 2003253978 A JP2003253978 A JP 2003253978A JP 2002052279 A JP2002052279 A JP 2002052279A JP 2002052279 A JP2002052279 A JP 2002052279A JP 2003253978 A JP2003253978 A JP 2003253978A
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building
roll screen
outer peripheral
blind
peripheral structure
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Kaori Kida
加夫利 木田
Yoichi Kawamoto
洋一 河本
Takashi Nishioka
隆司 西岡
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デザインの変更がきわめて容易であって、コ
ンパクトに構成でき、しかも、高層ビルの複数階にまた
がって壁面を覆うディスプレイが容易に構成できる建物
の外周部構造を提供する。 【解決手段】 適宜透明部分を備えるカーテンウォール
4…と、その裏側に上部にあるスラブ1に着脱可能に設
けられ、建物外側に向けられた表面に絵5bや文字5c
が印刷されたロールスクリーン5と、さらにその裏側に
設けられたブラインド6を備え、ロールスクリーン5を
スラブ1から巻き下ろすことによって建物の階の壁面に
絵5bや文字5cからなる情報を表示する。別の階にも
同様な構成を設け、建物の壁面にわたる表示を可能とす
る。ロールスクリーン5とブラインド6のダブルスキン
構造により、事務所用ビルへの適用を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外周部構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外部と内部の間にある外周部は、
外壁面に日射を受けるために一日の温度変化が激しく、
建物内部の温度環境に大きな影響を与える。そこで、従
来、外壁面の透明部を低減したり、外周部用に空調装置
を設けたりすることが行われていた。一方、建物の壁面
を透明にして、建物内側に設けた、絵・装飾デザインや
立体物の装飾品を見せることによって、壁面を装飾した
り、広告媒体として用いたりすることが行われている。
そのような建物の外周部構造は、(1)建物の窓などに
内側から作画したり、作画済みのシートを貼り付けたり
するもの、(2)建物内側の外周部にディスプレイ物を
収納するための専用空間を設けるもの、があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の建物の外周部構造では、温度変化に対応させよ
うとすれば、外壁面の透明度を落とす必要があるので、
内側を情報表示や広告媒体に使えなくなり、また、外周
部に専用の空調装置を設ける場合には、その場所がディ
スプレイ空間に使えないという問題があった。さらに従
来の構成は簡素なものとは言えないため、コストパフォ
ーマンスの高い構成が強く望まれていた。また(1)の
建物の外周部構造のように、窓などに直接作画したり、
作画シートを貼り付けたりすれば、上記課題を緩和でき
るかに見えるが、作画のデザインによっては、かえって
熱吸収を促進して逆効果になる。さらに、上記デザイン
を変更するには大掛かりな改装工事が必要となり、工事
期間中の建物の外観が見劣りするものとなり、またたい
へんな手間がかかるため、デザインの変更が容易でない
という問題があった。次に(2)の建物の外周部構造
は、例えばデパートなどはじめから装飾目的の空間をふ
んだんに備える建物には向いているが、床面積の効率利
用が優先される事務用ビルには不向きであった。また、
高層ビルの複数階の外周部に設けるには、専用空間も吹
きぬけにするなどの特殊な施工が必要となり、施工コス
トが高価につくという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、外周部の温度変化を建物内部に影響さ
せず、省エネルギーとなる簡素な建物の外周部構造を提
供することを目的とする。また、デザインの変更がきわ
めて容易であって、コンパクトに構成でき、しかも、高
層ビルの複数階にまたがって外周部に設けるディスプレ
イが容易に構成できる建物の外周部構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題のいずれかを
解決するために、請求項1に記載の発明では、透明部を
有する外壁面と、該外壁面の建物内側に設けられたロー
ルスクリーンと、該ロールスクリーンの建物内側にすき
まを隔てて配設されたブラインドとを備える構成を用い
る。そのため、ロールスクリーンの建物内側にすきまを
隔ててブラインドを備えるので、空気層を備えたダブル
スキン構造が形成できる。また、ブラインドを備えるの
で、建物内部から、建物外部およびロールスクリーンの
裏面を覆い隠すことができる。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の建物の外周部において、前記ブラインドと前記ロー
ルスクリーンの間の建物天井部に通気口を設けて、前記
壁面と前記ブラインドの間の吸排気を可能とした構成を
用いる。そのため、ロールスクリーンとブラインドの間
を通して建物の外壁面内部の加熱された暖気を通気口に
導き、必要に応じて吸排気することができる。
【0007】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の建物の外周部構造において、前記ロールス
クリーンの建物外側面に、図形・記号・文字などの画像
が表示された構成を用いる。そのため、建物の外周部
に、建物内側から、図形・記号・文字などの画像を表示
することができる。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の建物の外周部構造において、前記透
明部を有する壁面と前記ロールスクリーンの間に、照明
装置を備えた構成を用いる。そのため、照明装置を点灯
して、ロールスクリーン表面の図形・記号・文字などの
画像の視認を容易にし、夜間でも効果的にディスプレイ
することができる。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載の建物の外周部構造において、前記建
物のスラブ平面方向の角部において、該角部を構成する
2つの直線部に角位置から離してそれぞれ柱を設け、該
それぞれの柱と前記角位置との間に前記ロールスクリー
ンを配設した構成を用いる。そのため、建物の角部で
も、ロールスクリーン上の画像が柱に遮られることなく
表示されて、立体的な表示を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下では、本発明に係る建物の外
周部構造の、実施の形態を、添付図面を参照して説明す
る。なおすべての図面を通して、同一または相当する部
材は、同一の符号を付している。図1は、本発明に係る
建物の外周部構造の、実施の形態を示す斜視部分断面図
である。図2は、本発明を適用した事務所用ビルディン
グの一例を示す平面図である。図3は、図2におけるA
部詳細図である。図4は、図3におけるB−B断面図で
ある。
【0011】本発明に係る建物の外周部構造は、図1に
示したように、適宜透明部分を備えるカーテンウォール
4…(透明部を有する外壁面)と、その裏側(建物内
側)に設けられたロールスクリーン5…と、さらにその
裏側に設けられたブラインド6…を備えているものであ
る。
【0012】カーテンウォール4…は、建物の躯体をな
すスラブ1から水平方向に延ばされた取付金具4a…に
取り付けられて、建物の外壁面をなすもので、適宜透明
部分を備えている。カーテンウォール4…は周知のどの
ような手段によって構成してもよく、一例を挙げれば、
アルミ合金製の枠体に強化ガラスがはめ込まれたパネル
方式の構成を採用することができる。
【0013】透明部の大きさや透明の程度は、ディスプ
レイの目的に応じて適宜選定することができる。例え
ば、情報表示や広告の目的であれば、透明度が高く、そ
の大部分の面積が透明部分となる構成が好適であるが、
例えば、ビルの外観の装飾を行う目的などでは、裏側に
設けられた表示物の色や形状がおよそ分かる程度の透明
度で、通常の窓程度の大きさでもよい。
【0014】なお、透明部には、道路からの視認性を向
上させるため、反射防止コート施したり、表示物の日焼
け・褪色を低減するために、紫外線カットコートなどを
施したりしてもよい。
【0015】カーテンウォール4…の裏側には、例えば
印刷などによって建物外側に向けられる表面に、図形や
記号などからなる絵5b…や文字5c…が形成されたロ
ールスクリーン5が、天井板2の上側にあるスラブ1
に、適宜の取付部材を介して着脱可能に取り付けられて
いる。その取付部には、ロールスクリーンの巻き上げ・
巻き下ろしを行う巻き上げ部5aが設けられ、例えば電
動や手動によって巻き上げ・巻き下ろしの操作を行うこ
とが可能とされている。ロールスクリーン5の下端部に
は、必要に応じて、巻き下ろし後に自重で姿勢を安定さ
せるための錘や床と固定するために止め輪や穴などが設
けられていてもよい。
【0016】ロールスクリーン5の構成は、例えば合成
樹脂シート・布などにシート状部材に絵5b…や文字5
c…を印刷したものが採用できる。特に、断熱性にすぐ
れた材質を使用したり、その裏面に断熱材を設けたりす
れば、さらに好ましい。
【0017】巻き上げ部5aに着脱可能であればどのよ
うな構成も採用できるが、例えば円筒または円柱状の芯
部材に巻き取られ、その芯部材によって巻き上げ部5a
に着脱されるような構成が望ましい。なお、絵5bは、
図形や記号であるが、図形や記号には、通常の絵画、模
様などのデザインや、表面の色、光沢の有無やテクスチ
ャーなどの外観によって形成されるものを含むことは言
うまでもない。
【0018】カーテンウォール4とロールスクリーン5
の間には、上下にあるスラブ1のいずれかまたは両方
に、ロールスクリーン5の表面を照明する照明装置7が
設けられている。照明装置7の明るさや色などの条件
は、調整または切換が可能な構成とすることが望まし
い。
【0019】ロールスクリーン5の裏側には、下側のス
ラブ1から手すり8が設けられている。さらに建物の内
側には、例えばベネチアンブラインドなどからなり、羽
根板を回動させるなどして、採光調整や通風調整が可能
とされているブラインド6が設けられている。ブライン
ド6は、電動または手動により、羽根板を折りたたむな
どして、上方に折りたたまれるか、巻き上げられること
が可能なように構成され、上部のスラブ1から下方に突
出した梁1aに設けられた収納部6aに収納可能な構成
とされている。
【0020】梁1aには、不図示の天井回り縁が設けら
れ、天井板2が納められている。天井板2は上側のスラ
ブ1に設けられた吊りボルト3…によって吊り上げられ
ている。
【0021】上記のような構成は、同一の階では、水平
方向にカーテンウォール4…の延設される方向にほぼ同
様な断面構成で連続させることができる。しかし、例え
ば、柱やマリオンのために連続させることができない場
合は、柱間やマリオン間の長さに分割して配置してもよ
い。
【0022】また上記のような構成は、同一または類似
の構造を備える別の階においても同様に構成することが
できる。
【0023】図2は、本発明が実施された建物の平面図
である。図示上方に設けられているのは、階段室14、
14およびエレベーター15a、15aを備えるエレベ
ーターホール15である。その図示下方側に接続され
た、ほぼ正方形の床10は、井型状に梁12…が組まれ
たスラブ1(図4)の上に設けられている。梁12…上
には、床10の外周側に柱11…が設けられている。
【0024】ここで、梁12…が井型状に組まれている
ため、床10の角部は、角位置に柱が存在せず、角位置
から離れた位置に柱11、11が設けられている。
【0025】本発明は、このような建物のいずれの外壁
面にも設けることができるが、例えば、図2に示したよ
うに、エレベーターホール15の反対側の柱11、11
に挟まれた直線部分、また同じ側の床10の角部にそれ
ぞれ壁面ディスプレイ部13…が設けられている。
【0026】それぞれの垂直方向断面は図4に示した構
成を備えている。床10が明記されている以外は、図1
において説明したのと同様の構成であるから、説明は省
略する。
【0027】図3には、平面図が示されている。柱11
…がスラブの端部に設けられているので、ロールスクリ
ーン5…、ブラインド6…などは、そこで分割されてい
る。一方、柱11…のない角部でも、ロールスクリーン
5とブラインド6を巻き上げ可能とするためには、当
然、それぞれが角位置を境に分割されるが、少なくとも
ロールスクリーン5、5は、互いにできるだけ近づけて
構成されている。
【0028】実際には、ロールスクリーン5、5の芯材
同士の干渉などによって近接距離には限界があるが、そ
の限界は一般には、柱11の幅などと比べてはるかに小
さいから、道路などから建物を見た場合、角部のロール
スクリーン5、5が実質的に連続している印象を与える
程度には、近接された構成とすることができる。
【0029】次に、上記に説明した本発明に係る建物の
外周部構造の作用を説明する。まず、ロールスクリーン
5とブラインド6は、それぞれを巻き下ろしてブライン
ド6の羽根板を閉じることによって、カーテンウォール
4にシート状のダブルスキンの構造が設けられるから、
それぞれに挟まれた空気層が形成される。したがって、
簡単に断熱層が形成され、建物内部の温度変化を低減す
ることができるという利点がある。さらに、ロールスク
リーン5は、階の高さ分の長さなので、例えば裏側に断
熱材などを設けてもコンパクトに収納することができ、
そのように構成すれば、コンパクト性を損なわずに、高
い断熱効果を得ることができる利点がある。
【0030】次に、透明部を有するカーテンウォール4
の裏側に表面に絵5bや文字5cが形成されたロールス
クリーン5を配置するので、絵5bや文字5cが建物の
外部から視認でき、風雪や降雨にさらされることもない
ので、表示が劣化することなく高品質に保持できる。
【0031】また透明部を有する外壁面を、カーテンウ
ォール4で構成することにより、ほぼ全面がガラスなど
の透明部からなるパネルも構成できるから、一般の建物
の壁体に設けられた窓より広範囲の視認性を備える建物
の外周部構造を提供することができる。
【0032】また、ロールスクリーン5は、同一階の横
方向と、異なる階にも設けることにより、スラブ1の間
にわたって巻き下ろすことができるから、スラブ1の端
部の厚さ幅やカーテンウォール4の外枠幅が途切れるだ
けで、建物の側面全体におよぶ大きな建物の外周部構造
を構成できる。しかも、ロールスクリーン5は階毎に分
割されるので、吹きぬけなどの空間も必要とせず、ロー
ルスクリーン5のロールの太さも細くできるからコンパ
クトに構成できる。
【0033】さらに、本発明ではロールスクリーン5が
かさばらず交換が容易なので、工事中の外観が見劣りす
る改装工事などを施すことなく、短時間で壁面の表示を
一新したり、撤去したりして、表示を変更することがで
きる。
【0034】また、照明装置7を備えているので、照明
することにより、他のビルの影が差す状態や、曇天や夜
間でも、はっきりと人目につくように表示することがで
きる。
【0035】したがって、絵5bや文字5cを適宜工夫
すれば、建物の壁面を利用して種々の情報やデザイン
を、夜間などを含めて常時表示することができ、しかも
短時間でそれを更新することができるから、街なかに巨
大な情報表示装置を形成することができる。とりわけ、
巨大な広告塔として機能させることが可能となる。特に
建物の角部などの目立つ部分に立体的に設けることがで
きるから、注目を集める表示ができるというすぐれた利
点がある。
【0036】また、本発明では、ロールスクリーン5の
裏側にすきまを隔ててブラインド6を設けるので、ロー
ルスクリーン5を巻き上げた場合でも、目隠しまたは遮
光することができ、ロールスクリーン5のあるなしにか
かわらず、建物内での活動を行うことができる。さら
に、ロールスクリーン5が巻き下ろされた場合でも、建
物の中からロールスクリーン5をブラインド6で覆うこ
とができるので、建物の中にいてもロールスクリーン5
の表示に気を散らせることなく活動を行うことができ
る。したがって、事務所用ビルディングなどに適用する
のに好適である。
【0037】次に、本発明に係る建物の外周部構造の実
施の形態の変形例を説明する。図5は、本発明の変形例
を示す断面図である。本変形例は、上記実施の形態に加
えて、ロールスクリーン5とブラインド6の間の建物天
井部に、ロールスクリーン5とブラインド6の間を流れ
る空気流を上方に導く通気口16を設けている。通気口
16には、空気流の吸気と排気が切換可能な送風装置1
8が備えられた通気ダクト17が設けられている。
【0038】このような構成を追加することにより、ロ
ールスクリーン5が巻き下ろされ、ブラインド6の羽根
板を閉されて、ロールスクリーン5とブラインド6の間
に通気路が形成された状態としてから、カーテンウォー
ル4を通して日射を受けて温度上昇した暖気をこの通気
路を通して、効率よく通気口16から通気ダクト17に
導くことができる。
【0039】そこで、夏季は、この暖気を送風装置18
によって排気路に送り込んで排出し、冬季は、この暖機
を送風装置18によって送風口18aを通して建物内部
の冷気の溜まりやすい区域に送風することができる。そ
のようにすれば、夏季は、暖気の排出が促進されて冷房
効果を低下させずに済み、冬季は、暖気が建物内部に分
散されて冷気が緩和され、結果として、それぞれ冷暖房
の効率を向上させることができ、省エネルギーに寄与す
ることができる。
【0040】したがって、ロールスクリーン5とブライ
ンド6は、断熱層を形成する以上の機能を備えることが
でき、透明部の面積が大きい建物の外周部構造であって
も、高価な温度上昇対策を施すことなく、過剰な冷暖房
コストも抑えることができる利点を備えるものである。
【0041】なお、上記の説明では、ブラインド6を、
適宜羽根板を回動させて採光調整や通風調整ができるベ
ネチアンブラインドの例を挙げて説明したが、本発明で
は、少なくとも、ロールスクリーン5の裏側に空気層を
設けられるように遮蔽するように設けることができれば
目的を達することができるから、羽根板を備えない巻き
上げブラインドであってもよいことは言うまでもない。
さらに、上方に巻き上げるものではなく、例えばウォー
ルカーテンのように左右に動かして壁状の仕切りを形成
するものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、請求項1に記載の
発明では、ロールスクリーンの建物内側にすきまを隔て
てブラインドを備えるので、空気層を備えたダブルスキ
ン構造が形成できるから、簡素な手段で断熱層を設ける
ことができ、建物内部へ外周部の温度変化を遮ることが
できるという効果を奏する。また、ロールスクリーンの
建物内側にブラインドを備えるので、建物内部から、建
物外部およびロールスクリーンの裏面を覆い隠すことが
できて、壁面ディスプレイの有無、種類を気にすること
なく建物内部を使用できるので、事務所用ビルディング
などにも好適となる効果を奏する。さらに、ロールスク
リーンを階毎に設ければよいので、それぞれのロールス
クリーンをコンパクトに構成することができる効果を奏
する。
【0043】請求項2に記載の発明では、上記に加え、
ロールスクリーンとブラインドの間を通して建物の壁面
内部の加熱された暖気を通気口に導き、必要に応じて吸
排気することができるから、季節、気温などに応じて暖
気を室内に送風したり、室外に排気したりして、建物内
部の暖房や冷房の省エネルギーが可能となるという効果
を奏する。
【0044】請求項3に記載の発明では、上記に加え、
建物外側面に、図形・記号・文字などの画像が表示する
ことができるから、建物の壁面を内容更新が容易な情報
表示装置としても役立つという効果を奏する。
【0045】請求項4に記載の発明では、上記に加え、
照明装置を点灯して、ロールスクリーン表面の図形・記
号・文字などの画像の視認を容易にし、夜間でも効果的
にディスプレイすることができるから、夜間でも人目を
ひきつけることが可能な情報表示装置としても役立ち、
特に広告塔用途として好適であるという効果を奏する。
【0046】請求項5に記載の発明では、上記に加え、
建物の角部でも、ロールスクリーン上の画像が柱に遮ら
れることなく表示されて、立体的な表示を行うことがで
きるから、さらにいっそう人目をひきつけることが可能
となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建物の外周部構造の、実施の形
態を示す斜視部分断面図である。
【図2】 本発明を適用した事務所用ビルディングの一
例を示す平面図である。
【図3】 図2におけるA部詳細図である。
【図4】 図3におけるB−B断面図である。
【図5】 本発明に係る建物の外周部構造の、実施の形
態の変形例を示す垂直方向断面図である。
【符号の説明】
1 スラブ 1a、12 梁 2 天井板 4 カーテンウォール(透明部を有する外壁面) 5 ロールスクリーン 5a 巻き上げ部 5b 絵(図形・記号) 5c 文字 6 ブラインド 6a 収納部 7 照明装置 10 床 11 柱 13 壁面ディスプレイ部 16 通気口 17 通気ダクト 18 送風装置 18a 送風口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 19/22 E06B 9/10 F (72)発明者 西岡 隆司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 FA14 FA71 HE07 NA01 NB01 ND27 2E043 AA01 AA04 AB00 BB00 5C096 AA15 AA16 AA24 BA03 BB04 BB23 BB37 CA02 CA12 CA29 CA32 CB07 CC22 DB02 DB10 DB17 DB26 DB35 DB36 DC03 DC05 FA02 FA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部を有する外壁面と、 該外壁面の建物内側に設けられたロールスクリーンと、 該ロールスクリーンの建物内側にすきまを隔てて配設さ
    れたブラインドとを備えることを特徴とする建物の外周
    部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物の外周部におい
    て、 前記ブラインドと前記ロールスクリーンの間の建物天井
    部に通気口を設けて、前記壁面と前記ブラインドの間の
    吸排気を可能としたことを特徴とする建物の外周部構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の建物の外周部
    構造において、 前記ロールスクリーンの建物外側面に、図形・記号・文
    字などの画像が表示されたことを特徴とする建物の外周
    部構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の建物の
    外周部構造において、 前記透明部を有する壁面と前記ロールスクリーンの間
    に、照明装置を備えたことを特徴とする建物の外周部構
    造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の建物の
    外周部構造において、 前記建物のスラブ平面方向の角部において、該角部を構
    成する2つの直線部に角位置から離してそれぞれ柱を設
    け、 該それぞれの柱と前記角位置との間に前記ロールスクリ
    ーンを配設したことを特徴とする建物の外周部構造。
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Cited By (4)

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