JP2003253813A - 鉄筋連結金具 - Google Patents

鉄筋連結金具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成および装着操作が簡便でありながらも溶
接工法を用いることなく縦鉄筋と横鉄筋とを強固に連結
させることができる鉄筋連結金具の提供。 【解決手段】 U字状の第1と第2の金具主体と、これ
ら金具主体を第1と第2の鉄筋の交差部に緊締するため
の楔部材とを備え、第1と第2の金具主体は、U字状の
基部において一体で互いに平行に延在する一対の腕部を
それぞれ備え、楔部材は、それぞれ第1の鉄筋に前記基
部の内底面を当接させて該第1の鉄筋の長手方向に沿っ
て並べて配置された前記第1と第2の金具主体の間で第
2の鉄筋が前記第1の鉄筋上にこれと直行方向に沿って
載置された状態で、該第2の鉄筋の上方の第1と第2の
金具主体の間の空間内にいずれか一方の金具主体の側か
ら挿入打ち込まれた時に、各腕部先端付近で第1と第2
の金具主体の間に係合して前記第1と第2の鉄筋を両金
具主体と共に緊締する鉄筋連結金具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば、各種コンク
リート構造物を構築するための骨格を鉄筋で組み立てる
際に鉄筋同士を連結するための鉄筋連結金具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、建築工事における建物基座や柱
部、また土木工事における道路、鉄道、トンネル、橋梁
部などの基礎構造部などの各種鉄筋コンクリート構造物
では、その鉄筋による骨格の組み立てにおいて、縦鉄筋
に横鉄筋が十字状に連結される部分が多い。このような
縦鉄筋と横鉄筋との連結は、結束筋での繋ぎで成される
が、ルーフ部など、連結部に強度が要求される部分に
は、結束筋では弱く、溶接工法が用いられるのが主体で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートの補強材である鉄筋に加熱による溶接を施すと鉄
筋自体に強度低下が見られるという問題があり、溶接工
法以外の鉄筋連結方法が望まれている。
【0004】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、構成
および装着操作が簡便でありながらも溶接工法を用いる
ことなく縦鉄筋と横鉄筋とを強固に連結させることがで
きる鉄筋連結金具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る鉄筋連結金具は、第1
の鉄筋と第2の鉄筋を互いに十字状に交差した状態で固
定する鉄筋連結金具であって、U字状の第1と第2の金
具主体と、これら金具主体を第1と第2の鉄筋の交差部
に緊締するための楔部材とを備え、第1と第2の金具主
体は、U字状の基部において一体で互いに平行に延在す
る一対の腕部をそれぞれ備え、楔部材は、それぞれ第1
の鉄筋に前記基部の内底面を当接させて該第1の鉄筋の
長手方向に沿って並べて配置された前記第1と第2の金
具主体の間で第2の鉄筋が前記第1の鉄筋上にこれと直
行方向に沿って載置された状態で、該第2の鉄筋の上方
の第1と第2の金具主体の間の空間内にいずれか一方の
金具主体の側から挿入打ち込まれた時に、各腕部先端付
近で第1と第2の金具主体の間に係合して前記第1と第
2の鉄筋を両金具主体と共に緊締するものである。
【0006】また請求項2に記載の発明に係る鉄筋連結
金具は、請求項1に記載の鉄筋連結金具において、前記
第1と第2の金具主体の基部同士が、外力により折り曲
変形可能な連結部で互いに一体に連結されているもので
ある。
【0007】また、請求項3に記載の発明に係る鉄筋連
結金具は、請求項1または請求項2に記載の鉄筋連結金
具において、前記第1と第2の金具主体が、それぞれの
各腕部先端付近に前記楔部材と係合する突部を有し、前
記楔部材は、前記第2の鉄筋と接する長手縁とは反対側
の長手縁に亘って、その短手幅方向で第1と第2の金具
主体における前記第2の鉄筋を挟んで隣り合う突部に同
時に係合する断面略コノ字形状を有するものである。
【0008】本発明の鉄筋連結金具においては、U字状
の基部において一体で互いに平行に延在する一対の腕部
をそれぞれ備えた第1と第2の金具主体と、これら金具
主体を第1と第2の鉄筋の交差部に緊締するための楔部
材とを備えたものであり、それぞれ第1と第2の金具主
体を第1の鉄筋に各基部の内底面を当接させて該第1の
鉄筋の長手方向に沿って並べて配置し、第2の鉄筋をこ
れら第1と第2の金具主体の間で第1の鉄筋上にこれと
直行方向に沿って載置した状態において、該第2の鉄筋
の上方の第1と第2の金具主体の間の空間内にいずれか
一方の金具主体の側から楔部材を挿入打ち込んで各腕部
先端付近で第1と第2の金具主体の間に係合するという
簡単な操作によって、溶接工法を用いることなく第1と
第2の鉄筋を十字状に緊締し、容易にこれら鉄筋同士を
連結できるものである。
【0009】従って本発明の鉄筋連結金具によれば、溶
接加熱などのように鉄筋自体の強度に悪影響を及ぼすこ
となく、各種鉄筋コンクリート構造における鉄筋による
骨格の組み立てにて、縦鉄筋と横鉄筋とを第1と第2の
金具主体と楔部材からなる簡単な構成で容易に且つ確実
に連結することができる。
【0010】なお、本発明における第1と第2の金具主
体は、互いに全く別体に形成された2部材で構成して
も、互いに一部で連結された一部材で構成してもいずれ
の場合も可能である。
【0011】前者の別体の場合、第1と第2の金具主体
は、全く同一形状のものを2つ用いることができ、第1
と第2の金具主体が連結された一体構成のものより設
計、製造が容易で、量産がより低コストで行える。ま
た、鉄筋連結時の使用の際に、第1と第2の金具主体の
配置間隔は任意に設定できるため、一種類の金具部材で
様々な径鉄筋の連結に対して広い範囲で適応できる。
【0012】一方、第1と第2の金具主体が一体構成の
ものである場合、その鉄筋交差部への装着状況から、実
際には互いの基部同士が連結部によって連結される構成
となる。このような構成においては、設計、製造は両金
具主体が別体のものより若干複雑にはなるが、連結金具
としての強度はより大きくなる。
【0013】なお、第1と第2の金具主体が基部同士で
連結部で連結される場合、この連結部は、請求項2に記
載したように外力により折り曲変形可能なものとする。
これによって、第1と第2の金具主体は、外力により連
結部が折り曲げられて互いに離反および近接する方向へ
開閉することができる。
【0014】従って、基部内底面に載置した第1の鉄筋
に対して第2の鉄筋を直行方向に重ねて載置するため
に、第2の鉄筋を第1と第2の金具主体の間を通過させ
る際に、該第1と第2の金具主体の間隔が鉄筋径より小
さくても、両金具主体同士を互い離反する外側方向へ引
っ張って前記連結部を折り曲げ変形させながら開けば、
容易に第2の鉄筋を載置位置まで通すことができる。
【0015】なお、上記のように互いに連結された第1
と第2の金具主体の間の空間は、少なくとも前記第1の
鉄筋が載置される領域に亘ってその間隔幅が第2の鉄筋
の直径より大きくなっているものとする。即ち、既に縦
鉄筋と横鉄筋とが交差状態となっている箇所に対して本
金具主体により両鉄筋を連結固定しようとする際に、上
記のように予め第1と第2の金具主体を開状態としてお
けば、容易に該交差部に装着することができる。このよ
うに両鉄筋の基部内底面への載置あるいは鉄筋交差部へ
の第1と第2金具主体の装着が完了したら、外側から第
1と第2の金具主体同士を互いに近接する内側方向へ押
圧して連結部の折り曲げを戻しつつ閉じれば、基部側に
二本の鉄筋を十字状に重ねて載置した状態で両金具主体
を初期状態に戻すことができ、楔部材を打ち込み挿入す
ることができる。
【0016】なお、本発明の第1と第2の金具主体は、
例えば、金属薄板を所定形状に打ち抜き成型したものを
U字形状に屈曲させることによって容易に得られる。
又、第1と第2の金具主体が別体である場合には、それ
ぞれワイヤ状の金属を成型することによって容易に構成
できる。
【0017】第1と第2の金具主体を基部同士で連結し
た一体構成とする場合には、例えば、金属薄板を所定形
状に打ち抜き成型したものからプレス加工等によりU字
状部材を得て、そのU字状部材の中央縦方向に部材開放
方向から基部に向けてその基部の一部を残す切欠き部を
形成すれば、残った基部の一部を連結部としてその上方
で切欠き部の左右に分離された第1と第2の金具主体を
形成することができる。
【0018】この場合、連結部を構成する基部の一部
は、その幅を所定の細さに設定することによって、人手
による第1と第2の金具主体の外側への引っ張りで撓み
変形することができ、特別の複雑な連結構造を設けるこ
となく簡単な構成ながら可撓性を持つ連結部として機能
することができる。また、このような変形可能な連結部
となる基部の一部は、上記のような金具主体を構成する
金属板の一部とする構成に限らず、別部材からなる連結
部を取り付ける構成としても良い。この場合、弾性変形
部材を利用することも可能である。
【0019】また、本発明の楔部材としては、外形状が
長手方向に沿って幅寸法が徐々に縮小する楔構造となっ
ているものとするが、前記第2の鉄筋と接する長手縁と
反対側の長手縁に、腕部先端付近で第1と第2の金具主
体同士間に係合される係合形状を持つものとする。
【0020】例えば、楔部材を前記第2の鉄筋と接する
長手縁と反対の長手縁側が開放端となる断面略コノ字形
状とし、第1と第2の金具主体の各一対の腕部の先端付
近にそれぞれ突部を設けるのが、両者の係合構造として
最も簡便なもの一つとして挙げられる。即ち、楔部材は
その短手幅方向で、断面略コノ字形状を構成する開放側
両端部を、第2の鉄筋を挟んで隣り合う第1の金具主体
側の突部と第2の金具主体側の突部とに対して同時に係
合させることができる。
【0021】このような楔部材の挿入打ち込みによっ
て、第1と第2の金具主体の基部内底面に載置された第
1と第2の鉄筋は、その重なり方向への移動が規制され
ると共に、第1と第2の金具主体の配列く方向への移動
も規制され、強固な緊締状態が維持される。
【0022】また、本発明の鉄筋連結金具においては、
同径鉄筋同士の連結および異径鉄筋同士の連結のいずれ
の場合でも有効であることは言うまでもない。従って第
1と第2の金具主体を様々な状況で共通に使用できるこ
とからも、製品の量産に適しており、部材の製造から保
管管理、搬送、現場の使用に亘って、取り扱いが非常に
簡便なものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態による鉄
筋連結金具として、第1と第2の金具主体が基部同士で
連結された一体構成である場合を、図1〜図4の概略構
成図に示す。図1は、本実施形態による鉄筋連結金具の
概略構成図であり、(a)は連結前の金具全体構成を示
す斜視図、(b)は鉄筋連結状態の全体構成を示す斜視
図である。図2は鉄筋連結のための金具装着の過程を示
す正面模式図である。図3は本鉄筋連結金具の金具本体
の底面図である。図4は、鉄筋連結状態にある本金具の
側面図である。
【0024】本実施形態による鉄筋連結金具は、主に、
U字状の基部(2x,2y)において一体で互いに平行
に延在する一対の腕部(3x,3y)をそれぞれ備えた
U字形状の第1と第2の金具主体(1x,1y)と、こ
れら金具主体(1x,1y)を第1と第2の鉄筋の交差
部に緊締するための断面略コノ字形状の楔部材10とか
ら構成されるものである。
【0025】本実施形態では、これら第1と第2の金具
主体(1x,1y)は、互いに基部同士で、外力により
折り曲変形可能な連結部6により互いに一体に連結され
ている。このような一体構成の第1と第2の金具主体
は、例えば、同一の金属薄板から所定形状に打ち抜き成
型したものをプレス加工等によりU字形状とし、その開
放方向から基部に向けて図3の底面図に示すような基部
の一部を細幅で残して中央縦方向に切欠き部5を形成す
ることにより、基部の一部で構成される連結部5と、そ
の上で左右に分離された第1の金具主体1xと第2の金
具主体1yとが得られる。
【0026】さらに、各腕部(3x,3y)の先端付近
には、それぞれ基部側へ突出した突部(4x,4y)が
形成されている。なお、第1と第2の金具主体(1x,
1y)同士の間隔を決定する切欠き部5は、両金具主体
(1x,1y)に挿入される連結対象の第2の鉄筋21
がこの切欠き部5を貫通状態となるように第2の鉄筋2
1の直径より広い幅寸法とする。
【0027】また本実施形態においては、鉄筋連結に影
響しない基部側領域で切欠き部5の幅を小さくし、これ
によって細幅の連結部6も短くし、連結部6を含む金具
全体の強度を高めた構成とした。なおこの連結部6は、
図示するような二カ所に設ける構成に限らず、一カ所あ
るいは二カ所以上設ける構成も可能であり、実際の金具
のサイズや切欠き部の幅、求められる強度等の条件に応
じて適宜設定すれば良い。
【0028】このような第1と第2の金具主体(1x,
1y)に対して、基部内底面に沿って第1の鉄筋20を
載置し、その上に、第2の鉄筋21を第1の金具主体1
xと第2の金具主体1yとの間に亘って切欠き部5内を
貫通状態で第1の鉄筋20と直行方向に沿って載置し、
楔部材10を第2の鉄筋21の上方の切欠き部5で構成
される第1の金具主体1xの腕部3xと第2の金具主体
1yの腕部3yとの間の空間内に金具主体の一方の側か
ら挿入打ち込むことによって、この楔部材10と第1と
第2の金具主体(1x,1y)とで第1の鉄筋20と第
2の鉄筋21とが十字状に交差状態で緊締され、連結状
態となる。
【0029】また本実施形態における楔部材10は、側
面視で略直角三角形の楔構造を持つものであると共に、
鉄筋連結時に鉄筋に接する長手縁11とは反対側の長手
縁12が開放端となる断面略コノ字形状となっている。
さらにその開放両端部(12x,12y)の内側間隔
が、第1の金具主体1xの腕部3xと第2の金具主体1
yの腕部3yとの互いに隣り合う突部4x,4y同士の
外側間隔とほぼ一致するように設計されている。このよ
うな断面略コノ字形状の楔部材10も、所定形状の金属
平板をプレス加工等によって折曲成型するという工程で
容易に製造することができる。
【0030】従って、この楔部材10が鉄筋連結時に第
1と第2の金具主体(1x,1y)同士間の上方の空間
内に挿入されると、開放両端部(12x,12y)は、
隣り合う第1の金具主体側の腕部3xと第2の金具主体
側の腕部3yの隣り合う両突部(4x,4y)に同時に
外側から係合することにより、第1と第2の金具主体
(1x,1y)同士を互いに離反する外側方向へ移動し
ないように規制する。
【0031】なお、実際の鉄筋連結操作においては、第
2の鉄筋21を両金具主体の腕部先端側から切欠き部5
内にそのまま挿入するには切欠き部5の上方の幅寸法が
鉄筋直径に対して狭いが、本実施形態においては、連結
部6はその可撓性により外力の作用で折り曲げられて変
形可能に構成されているため、該連結部6を折り曲げな
がら第1と第2の金具主体(1x,1y)を互いに離反
する外方向へ引っ張って開き、切欠き部5の上方を押し
広げ、第2の鉄筋21の挿入を容易にすることができ
る。
【0032】そこで、互いに直径の異なる二本の鉄筋の
連結は、次に例示する操作工程で行うことができる。即
ち、図2(a)の正面図で示す初期状態の第1と第2の
金具主体(1x,1y)に対し、まず、第1の鉄筋20
との装着の前に、図2(b)の正面図に示すように、連
結部6を折り曲げつつ第1と第2の金具主体(1x,1
y)を互いに離反する方向に引っ張って広げ、切欠き部
5の上方を押し広げておく。
【0033】このような開状態とした第1と第2の金具
主体(1x,1y)を、第1の鉄筋20がその基部内底
面に沿うように装着し、その第1の鉄筋20の上に、押
し広げた切欠き部5上方から挿入した第2の鉄筋21を
直行方向に沿って重ねて載置する(図2(b))。
【0034】このように、第1と第2の金具主体(1
x,1y)に対して第1の鉄筋20と第2の鉄筋21と
を互いに直行する方向に沿って重ねて載置したら、第1
と第2の金具主体(1x,1y)を両外側から互いに近
接する内側へ押圧して閉じ、連結部6の折り曲げも戻し
つつ初期状態に戻す。
【0035】その後、図2(d)に示すように、第2の
鉄筋21上の第1と第2の金具主体(1x,1y)同士
間の切欠き部空間内に楔部材10を挿入し、打ち込むこ
とにより、第1の鉄筋20と第2の鉄筋21とが緊締さ
れ、図4の側面図及び図1(b)の斜視図に示すように
両鉄筋の十字状連結が完了する。
【0036】以上の実施形態では、互いに直径の異なる
鉄筋同士の連結に用いた場合を示したが、本鉄筋連結金
具は、同径の鉄筋同士の連結にも有効であることは言う
までもない。また、連結対象の鉄筋の径に応じて異なる
サイズの楔部材を用意しておけば、金具本体は共通のま
まで広い範囲で様々な直径の鉄筋連結に対応することが
できる。
【0037】上記のように、本鉄筋連結金具は、第1と
第2の金具主体(1x,1y)を互いに開いた状態にで
きるため、既に縦鉄筋と横鉄筋とが交差状態にある箇所
に対しても容易に装着することができ、第1と第2の金
具主体(1x,1y)を閉じて楔部材10の挿入打ち込
みを行い、両鉄筋同士を緊締して強固に連結することが
できる。
【0038】また、本発明の第2の実施形態による鉄筋
連結金具として、第1と第2の金具主体が互いに別体の
2部材構成である場合を、図5および図6の概略構成図
に示す。図5は、本鉄筋連結金具による第1と第2の鉄
筋の連結状態を示す斜視図であり、図6は、本鉄筋連結
金具の金具主体を示す構成図であり、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は背面図である。
【0039】本実施形態においては、ワイヤ状金属を屈
曲して成型した同一形状の2個のU字状金具主体15
を、第1の金具主体および第2の金具主体として用いる
ものであり、楔部材10は、図1に示したものと共通の
ものを使用可能とする。即ち、本鉄筋連結金具は、主に
2個の金具主体15と楔部材10との3部材で構成され
る。
【0040】金具主体15は、U字状の基部16で一体
で互いに平行に延在する腕部17を備え、腕部17の先
端付近に突部18をそれぞれ備えたものである。鉄筋連
結の際には、この同一形状の金具主体15を2個取り出
し、互いの突部18が対向するように向き合わせた状態
で、第1の鉄筋20に基部内底面を当接させて並べて配
置する。
【0041】この第1の鉄筋20の上の2個の金具主体
15の間に第1の鉄筋20と直行する方向に沿って第2
の鉄筋21を載置する。このとき、両金具主体15の間
隔を、第2の鉄筋21が挿入できる幅に広くしておくこ
とができる。これは、2個の金具主体15は別体であ
り、第1の鉄筋20に沿って互いに離反あるいは近接す
る方向に移動でき、楔部材10の挿入直前に両金具主体
15同士の間隔の調節が行えるためである。
【0042】従って、2個の金具主体15の基部内底部
に第1の鉄筋20と第2の鉄筋21とを重ねて載置した
後、あるいは第1と第2の鉄筋が十字状に交差されてい
る場合にはその交差部への2個の金具主体15の装着の
後、両金具主体5同士の間隔を、両金具主体15の突部
18同士の間隔が楔部材10による係合が可能な位置と
なるまで狭めて調節する。
【0043】所定間隔となった2個の金具主体15の間
の第2の鉄筋21上方の空間へ楔部材10を挿入し、打
ち込むと同時に、楔部材10の開放両端部(12x,1
2y)を、一方の側の金具主体15の腕部17と他方の
側の金具主体15の腕部17との隣り合う両突部18に
同時に外側から係合させることにより、第1と第2の鉄
筋(20,21)が十字状に緊締され、強固な連結状態
が得られる。
【0044】このように、本実施形態の鉄筋連結金具に
よれば、第1と第2の金具主体として、同一形状の金具
主体を2個用いれば良いため、鉄筋連結金具としては3
部材構成であっても、実質的には二種の部材を製造すれ
ば良く、しかも、金具主体の設計は、第1と第2の金具
主体が連結されたものに比べて非常に簡単で、製造も容
易であるため、より低コストでの量産が可能となる。ま
た、部材の嵩張りが小さく、在庫管理や運搬等の取り扱
いも簡便である。
【0045】なお、第1の金具主体と第2の金具主体と
をそれぞれ別体の構成とした本実施形態では、金具主体
をワイヤ状金属から成型したものを示したが、本発明は
これに限定されるものではない。例えば、図1で示した
第1と第2の金具主体において連結部6を除いたような
金属薄板から成型されたものでもよい。
【0046】以上の実施形態に示したように、本発明の
鉄筋連結金具によれば、従来は鉄筋自身の強度低下を招
く溶接工法に頼っていた部分の縦鉄筋と横鉄筋との強固
な連結を、金具の装着と楔部材の挿入打ち込みという簡
便な構成および操作工程で容易に実現できる。
【0047】また、このように簡単な構成の本鉄筋連結
金具は、上記のように金具自体を縦鉄筋と横鉄筋の連結
のための様々な状況で共通に使用できることからも、製
品の量産に適しており、部材の製造から保管管理、搬
送、現場の使用に亘って、取り扱いが非常に簡便なもの
である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の鉄筋連結
金具によれば、鉄筋への加熱による悪影響を及ぼすこと
なく、簡便な構成と容易な装着操作で縦鉄筋と横鉄筋と
の十字状の強固な連結を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による鉄筋連結金具の
概略構成図であり、(a)は連結前の金具全体構成を示
す斜視図、(b)は鉄筋連結状態の全体構成を示す斜視
図である。
【図2】本鉄筋連結金具による鉄筋連結のための金具装
着の過程を示す説明図であり、(a)〜(b)はそれぞ
れ初期状態から鉄筋連結状態までの各過程の状態を示す
正面模式図である。
【図3】本鉄筋連結金具の金具本体の底面図である。
【図4】本鉄筋連結金具による鉄筋連結状態を示す側面
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による 鉄筋連結金具
の鉄筋連結状態の全体構成を示す斜視図である。
【図6】図5の鉄筋連結金具の金具主体の概略構成図で
あり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面
図である。
【符号の説明】
1x:第1の金具主体 1y:第2の金具主体 2x,2y,16:基部 3x,3y,17:腕部 4x,4y,18:突部 5:切欠き部 6:連結部 10:楔部材 11:長手縁 12:開放側長手縁 12x,12y:開放端部 15:金具主体 20:第1の鉄筋 21:第2の鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 清三 富山県高岡市二塚322番地3 株式会社タ カギセイコー内 Fターム(参考) 2E164 AA01 BA33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の鉄筋と第2の鉄筋を互いに十字状
    に交差した状態で固定する鉄筋連結金具であって、 U字状の第1と第2の金具主体と、これら金具主体を第
    1と第2の鉄筋の交差部に緊締するための楔部材とを備
    え、 第1と第2の金具主体は、U字状の基部において一体で
    互いに平行に延在する一対の腕部をそれぞれ備え、 楔部材は、それぞれ第1の鉄筋に前記基部の内底面を当
    接させて該第1の鉄筋の長手方向に沿って並べて配置さ
    れた前記第1と第2の金具主体の間で第2の鉄筋が前記
    第1の鉄筋上にこれと直行方向に沿って載置された状態
    で、該第2の鉄筋の上方の第1と第2の金具主体の間の
    空間内にいずれか一方の金具主体の側から挿入打ち込ま
    れた時に、各腕部先端付近で第1と第2の金具主体の間
    に係合して前記第1と第2の鉄筋を両金具主体と共に緊
    締することを特徴とする鉄筋連結金具。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2の金具主体の基部同士
    が、外力により折り曲変形可能な連結部で互いに一体に
    連結されていることを特徴とする請求項1に鉄筋連結金
    具。
  3. 【請求項3】 前記第1と第2の金具主体が、それぞれ
    の各腕部先端付近に前記楔部材と係合する突部を有し、
    前記楔部材は、前記第2の鉄筋と接する長手縁とは反対
    側の長手縁に亘って、その短手幅方向で第1と第2の金
    具主体における前記第2の鉄筋を挟んで隣り合う突部に
    同時に係合する断面略コノ字形状を有することを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の鉄筋連結金具。
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JP2015124884A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 未来工業株式会社 配線・配管材支持具及び固定部材
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