JP2003253755A - ブレース架構 - Google Patents

ブレース架構

Info

Publication number
JP2003253755A
JP2003253755A JP2002054459A JP2002054459A JP2003253755A JP 2003253755 A JP2003253755 A JP 2003253755A JP 2002054459 A JP2002054459 A JP 2002054459A JP 2002054459 A JP2002054459 A JP 2002054459A JP 2003253755 A JP2003253755 A JP 2003253755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
columns
beams
brace
brace frame
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002054459A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiki Oguchi
登史樹 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2002054459A priority Critical patent/JP2003253755A/ja
Publication of JP2003253755A publication Critical patent/JP2003253755A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレース架構における梁の所要断面を削減す
る。 【解決手段】 柱と梁とブレースとにより構成されるブ
レース架構において、梁を複数スパンにわたる連梁12
としてその両端を柱11に対してピン接合するととも
に、その連梁12の中間部を柱頭に載置して支持する。
ブレース13を1スパンおきに設ける。連梁の中間部お
よび端部を支持している柱の位置において連梁上に上階
の柱を立設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の構造に係わ
り、特に柱と梁とブレースとにより構成されるブレース
架構に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ブレース架構は、たとえ
ば図4に示すように、柱1と梁2とにより構成される四
角形のフレームの内側にブレース3を対角線に沿って設
けることにより、水平力に対する軸組の変形を拘束する
ものである。そして、従来一般のブレース架構にあって
は、梁2の両端を柱1に対してピン接合することが通常
であって、具体的には図5(図4におけるV部の詳細
図)に示すように梁2の端部のウエブを柱1に対してガ
セットプレート4を介してボルト締結するという設計と
されることが最も一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に梁2の両端を柱1に対してピン接合した場合には、図
4に示しているように梁2の中央部において大きな曲げ
モーメントMoが生じるので、そのような大きな曲げモー
メントに基づいて梁2の断面を決定する必要があり、そ
のため従来一般のブレース架構では梁2の所要断面が大
きくなりがちであった。
【0004】上記事情に鑑み、本発明はブレース架構に
おける梁の所要断面を削減することが可能なより合理的
で経済的な構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、柱と
梁とブレースとにより構成されるブレース架構におい
て、梁を複数スパンにわたる連梁としてその両端を柱に
対してピン接合するとともに、その連梁の中間部を柱頭
に載置して支持してなることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ブレースを1スパンおきに設けることを特徴とす
る。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、連梁の中間部および端部を支持している柱
の位置において連梁上に上階の柱を立設することを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図2は本発明の実施形態で
あるブレース架構を示すもので、図1は軸組図、図2は
梁と柱との具体的な接合構造の例を示す図であって、図
2(a)は図1におけるIIa部の詳細図、図2(b)は
図1におけるIIb部の詳細図、図2(c)は図2
(a),(b)におけるIIc−IIc線視図である。
【0009】本実施形態のブレース架構は、柱11と、
3本の柱11に跨る2スパンにわたる長さの連梁12
と、ブレース13からなるものであって、連梁12が架
設される3本の柱11のうち両側に位置する柱11(1
1a)に対して連梁12の両端をピン接合するととも
に、中央に位置する柱11(11b)により連梁12の
中央部を支持したものとされており、それら3本の柱1
1と連梁12とによるフレームに対して1スパンおきに
ブレース13を設けたものとされている。
【0010】すなわち、図2に示すように各柱11の柱
頭には柱頭プレート14が設けられ、連梁12の端部は
(b)に示すように両側に位置する柱11aの柱頭プレ
ート14上に載置されてボルト締結されることでその柱
11aに対してピン接合されている。また、連梁12の
中央部は同図(a)に示すように中央に位置する柱11
bの柱頭プレート14上に載置されてボルト締結される
ことで、その柱11bにより支持されている。そして、
中央に位置する柱11bと、両側の2本の柱11aのう
ちのいずれか一方(図1では左側)との間にはブレース
13がX状に設けられ、それらブレース13は双方の柱
11の柱頭部および柱脚部に対してガセットプレート1
5を介して接合されている。
【0011】また、図2(c)に示すように、連梁12
と直交する方向の梁16は連梁12よりも低い位置にお
いて柱11の柱頭部に対して溶接あるいは他の構造によ
り接合されている。そして、その梁16の上に小梁17
が架設されてその上面のレベルが連梁12のレベルに合
わせられ、それら小梁17および連梁12上に床材ある
いは屋根材が設けられるようになっている。符号18は
要所に設けられるスチフナないしリブである。
【0012】上記のように、2スパンにわたる連梁12
を採用してその中間部を柱11bにより支持することに
より、その連梁12に生じるモーメントは図1に示すよ
うなものとなり、図4に示したように両端をピン接合す
る通常の梁2に較べて最大曲げモーメントが低減し、そ
の分、この連梁12の所要断面を削減することが可能と
なる。その結果、鉄骨量を削減できるばかりでなく、柱
11と連梁12との接合構造がより単純化されて施工も
簡略化され、きわめて合理的であるし経済的である。
【0013】勿論、ブレース13による変形拘束効果は
従来と変わるものではないし、上記実施形態のようにブ
レース13を1スパンおきに設けることで、軸組全体に
対する十分な耐力を確保しつつ開口部を設ける上で大き
な支障となることもない。
【0014】なお、上記実施形態では3本の柱11間に
跨る2スパンの連梁12を採用したが、4本以上の柱間
に跨る3スパン以上の連梁としても勿論良く、その場合
も同様に連梁の両端のみを柱に対してピン接合し、中間
部を2か所以上で柱により支持すれば良い。勿論、ブレ
ースの設置位置、設置台数は任意であって必ずしも1ス
パンおきに設けることはなく、適正位置に適正台数のブ
レースを適正配置すれば良い。
【0015】また、上記ブレース架構は、平屋建ての比
較的小規模な建物に適用することが好適であり現実的で
あるが、図3に示すように連梁12上に上階の柱11を
立設すれば2階建て以上の建物にも適用可能であり、そ
の場合は上階の柱11の柱脚のベースプレート19を連
梁12に対してボルト締結すれば良い。
【0016】さらに、上記実施形態では柱11および連
梁12としてH形鋼を採用したが、それに限るものでも
なく適宜の断面の部材が採用可能であるし、鉄骨造のみ
ならず他の構造にも適用可能である。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明は、柱と梁とブレースと
により構成されるブレース架構において、梁を複数スパ
ンにわたる連梁としてその両端を柱に対してピン接合す
るとともに、その連梁の中間部を柱頭に載置して支持す
るものとしたので、連梁に生じるモーメントは通常の梁
に較べて低減し、したがって連梁の所要断面を削減する
ことが可能となり、その結果、鉄骨量を削減できるばか
りでなく、柱と連梁との接合構造がより単純化されて施
工も簡略化され、きわめて合理的であるし経済的であ
る。
【0018】請求項2の発明は、ブレースを1スパンお
きに設けるので、軸組の変形に対する十分な拘束効果を
確保しつつ、開口部を設ける上で大きな支障となること
もない。
【0019】請求項3の発明は、連梁の中間部および端
部を支持している柱の位置において連梁上に上階の柱を
立設するので、平屋建ての建物のみならず2階建て以上
の建物にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態であるブレース架構を模式
的に示す軸組図である。
【図2】 同、連梁と柱との接合構造の具体例を示す図
である。
【図3】 同、他の実施形態を示す図である。
【図4】 従来一般のブレース架構を模式的に示す軸組
図である。
【図5】 同、梁と柱との接合構造の具体例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 柱 12 連梁 13 ブレース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱と梁とブレースとにより構成されるブ
    レース架構において、梁を複数スパンにわたる連梁とし
    てその両端を柱に対してピン接合するとともに、その連
    梁の中間部を柱頭に載置して支持してなることを特徴と
    するブレース架構。
  2. 【請求項2】 ブレースを1スパンおきに設けることを
    特徴とする請求項1記載のブレース架構。
  3. 【請求項3】 連梁の中間部および端部を支持している
    柱の位置において連梁上に上階の柱を立設することを特
    徴とする請求項1または2記載のブレース架構。
JP2002054459A 2002-02-28 2002-02-28 ブレース架構 Pending JP2003253755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054459A JP2003253755A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 ブレース架構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054459A JP2003253755A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 ブレース架構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003253755A true JP2003253755A (ja) 2003-09-10

Family

ID=28665615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002054459A Pending JP2003253755A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 ブレース架構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003253755A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018131832A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 ジェイアール東海静岡開発株式会社 高架下建物構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018131832A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 ジェイアール東海静岡開発株式会社 高架下建物構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003253755A (ja) ブレース架構
JP2001164658A (ja) 梁の接合構造及びユニット建物
JP2585477B2 (ja) T型鋼製橋脚
JPH11131663A (ja) 架構体
JP3520483B2 (ja) 既設建物の補強構造
JP2860499B2 (ja) スキップフロア式建築物
JP2003253901A (ja) 駐車場の構造
JP3774387B2 (ja) ユニット建物
JP3030003B2 (ja) 屋根架構部の構造及び付属構築部の屋根架構部の構造
JP3967995B2 (ja) ユニット建物とその施工方法
JPH07197536A (ja) 建築物
JPH01192936A (ja) ユニット建物
JP3330409B2 (ja) ユニット式建物
JP2904043B2 (ja) 複合架構の構築方法
JPH07197535A (ja) チューブ構造の建築物
JP2000179188A (ja) 間口広さの拡縮可能な骨組膜構造物
JP2000110246A (ja) 床パネル、該床パネルを用いたパネル工法建物、ユニット建物、及び建物ユニット
JPH11148176A (ja) ユニット建物
JP2004092313A (ja) 建物ユニット用接合金具
JP2004156339A (ja) ラーメン構造物の補剛構造
JPH03233040A (ja) 柱と梁の接合構造
JPH05209440A (ja) 建物ユニット
JP2004044369A (ja) 鋼製基礎およびユニット建物
JPH01219229A (ja) 梁の補強構造
JPH04343941A (ja) 建物ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040129

A977 Report on retrieval

Effective date: 20051114

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051122

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060404