JP2003252893A - 繊維状ナノ自己集合体 - Google Patents
繊維状ナノ自己集合体Info
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Abstract
化させるだけで自在に形態をねじれ状リボン構造からチ
ューブ状と連続的に形態を制御する手段及びこのように
形態が制御された繊維状ナノ自己集合構造を提供する。 【解決手段】 本発明は、下記一般式 【化1】 (式中、Gはグリコシル基を表し、Rは炭素数12〜1
8の炭化水素基を表す。)で表わされる構造を有するO
−グリコシド型糖脂質から成る繊維状ナノ自己集合体で
あって、該O−グリコシド型糖脂質が、該構造の異なる
少なくとも2種のO−グリコシド型糖脂質から成り、該
O−グリコシド型糖脂質の主たる2種の割合が該O−グ
リコシド型糖脂質の80重量%以上である、O−グリコ
シド型糖脂質の混合物、又は該構造が1種であるO−グ
リコシド型糖脂質であることを特徴とする繊維状ナノ自
己集合体である。
Description
m、幅が数十〜数百nm、長さが数十μm〜数百μmの
サイズ次元で特徴づけられる、脂質分子が自発的に集合
して形成する高いアスペクト比をもつ繊維状ナノ自己集
合体に関し、より詳細には、ファインケミカル、医薬
品、化粧品、電子情報、エネルギー産業、化学品製造、
などの分野において利用可能な、種々のらせん状ナノ自
己集合体や脂質ナノチューブの製造方法及び自在の形態
制御方法に関する。
状、ひも状、棒状、顆粒状、ディスク状など種々の形態
を有する安定な分子集合体を形成し(例えば、Toyoki K
unitake, Comprehensive Supramolecular Chemistry, 1
996, Vol. 9, p. 351)、ファインケミカル、医療分野
において機能性材料として利用されている。しかしなが
ら、得られる自己集合形態は、構成要素となる脂質分子
の構造とそれに大きく影響を受けた各種の分子間相互作
用のバランスから決定される。そのため、人工的に思い
通りに集合形態を制御するためには、より多種類の脂質
分子を合成し、その自己集合形態ライブラリに頼らざる
を得ない経験的手法に依存していたという、大きな欠点
があった。さらに、これらの方法により得られる分子集
合体はそのほとんどが球状の形態を有しており、繊維幅
と繊維長さの比であるアスペクト比が大きい繊維状分子
集合体は得られにくいため、その利用分野が制限される
のを免れなかった。
せることにより、繊維状あるいは棒状の分子集合体が得
られることが例は少ないが知られている[「ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(Journal
of American Chemical Society)」第107巻、第50
9〜510ページ(1985年)]。しかしながら、こ
の方法によって得られる分子集合体はリボン状あるいは
ひも状の単純な自己集合形態をしており、ガス吸蔵や有
用生体分子の分離に有効な一次元孤立空孔と大きな表面
積を有するナノチューブ形態や複雑なナノ空間が存在す
るコイル状リボン形態などを制御して思い通りに調製す
ることは不可能であり、繊維状分子集合体としては、ほ
とんど利用できないという欠点がある。
安価な天然物資源から簡単に合成・分離できる複数の合
成糖脂質成分の混合比を任意に変化させるだけで自在に
形態をねじれ状リボン構造から、ゆるいコイル状、きつ
いコイル状、チューブ状と連続的に形態を制御する手段
及びこのように形態が制御された繊維状ナノ自己集合構
造体を提供することを目的としてなされたものである。
で再生可能な植物原料から、互いに相分離をしないで自
己集合できる糖脂質関連化合物について鋭意研究を重ね
た結果、カシューナッツの殻油から分離される長鎖アル
キルフェノール混合物の各種成分をアグリコンとするO
−グリコシド型糖脂質成分の中からいくつかの成分を組
み合わせて自己集合を行った結果、らせん状リボンの形
態をねじれ状からチューブ状まで形態を連続的に制御で
きることを見いだし、この知見に基づいて本発明をなす
に至った。
8の炭化水素基を表す。)で表わされる構造を有するO
−グリコシド型糖脂質から成る繊維状ナノ自己集合体で
あって、該O−グリコシド型糖脂質が、該構造の異なる
少なくとも2種のO−グリコシド型糖脂質から成り、該
O−グリコシド型糖脂質の主たる2種の割合が該O−グ
リコシド型糖脂質の80重量%以上である、O−グリコ
シド型糖脂質の混合物、又は該構造が1種であるO−グ
リコシド型糖脂質であることを特徴とする繊維状ナノ自
己集合体である。
8の炭化水素基を表す。)で表わされる構造を有するO
−グリコシド型糖脂質から成る繊維状ナノ自己集合体の
製法であって、水媒体中で、該構造の異なる少なくとも
2種のO−グリコシド型糖脂質から成り、該O−グリコ
シド型糖脂質の主たる2種の割合が該O−グリコシド型
糖脂質の80重量%以上である、O−グリコシド型糖脂
質の混合物、又は該構造が1種であるO−グリコシド型
糖脂質を分散させることから成る繊維状ナノ自己集合体
を製造する方法である。
の割合は該O−グリコシド型糖脂質に対して90重量%
以上であることが好ましく、より好ましくはこの割合が
100%、即ち、前記O−グリコシド型糖脂質が2種の
O−グリコシド型糖脂質の混合物である。更に、前記少
なくとも2種のO−グリコシド型糖脂質が、前記炭化水
素基を異にすることが好ましく、更に、この炭化水素基
の飽和度が異なることが好ましく、前記炭化水素の飽和
度が飽和又はモノエンであることが特に好ましい。ま
た、上記の如く、O−グリコシド型糖脂質が化1の構造
が1種であってもよいが、その炭化水素(式中のR)が
飽和又はモノエンであることが好ましい。
物は、下記一般式
おいては、炭化水素基(R)は−O−G基に対してo
位、m位又はp位のいずれにあってもよいが、メタ
(m)位にあることが好ましい。前記一般式中のGはグ
リコシル基を表し、例えば、グルコピラノース、ガラク
トピラノース、マンノピラノース、アロピラノース、ア
ルトロピラノース、グロピラノース、イドピラノース、
タロピラノースのようなアルドピラノース及び対応する
アルドフラノースの還元末端の水酸基から水素原子を除
いた残基を挙げることができる。
8の炭化水素基であり、好ましくは飽和及び/又は不飽
和の脂肪族炭化水素から成る脂肪族炭化水素である。こ
の炭化水素は好ましくは直鎖である。またこの炭化水素
の炭素数は、好ましくは14〜16、より好ましくは1
5である。このような炭化水素基としては、例えば、ド
デシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシ
ル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル
基や、これらに不飽和結合としてモノエン、ジエン、ト
リエンなどを含むものが挙げられるが、原料の入手が容
易であるという点で、8−ペンタデセニル基、8,10
−ペンタデカジエニル基、8,10、12−ペンタデカ
トリエニル基が好ましい。
えば一般式
アルキル基とし、RをOHに対しm位とする。)に、還
元末端水酸基以外の水酸基がすべて保護されたアルドピ
ラノース又はアルドフラノース(以下単に保護されたア
ルドースという)の還元末端水酸基の反応性官能的誘導
体と反応させて、O−グリコシド結合を形成させたの
ち、保護基を脱離させることによって製造することがで
きる。この保護基としては、例えばアセチル基、ベンジ
ル基、1,2−イソプロピリデン基などが用いられる。
式中の長鎖アルキル(R)は、上記で規定した範囲内の
所望の構造を有するアルキル基を選択し、定法に従って
アルキルフェノール(化2)とする。また、還元末端水
酸基の反応性官能的誘導体としては、例えば対応するア
ルドースのトリクロロアセトイミデート、臭素化物(ブ
ロム糖)、フッ素化物(フッ素糖)、チオグリコシド、
O−アシレートなどを挙げることができる。この中でフ
ッ素化物やトリクロロアセトイミデートは高収率で反応
するので好ましい。
と反応させる保護されたアルドースの反応性官能的誘導
体は、例えば次のようにして製造することができる。す
なわち、アルドースの還元末端水酸基の臭素化物又はフ
ッ素化物のようなハロゲン化物、いわゆるブロム糖又は
フッ素糖は、アルドースをピリジン中でアセチル化した
のち、酢酸中で臭化水素又はフッ化水素を作用させるこ
とによって得られる。
トは、前記と同様にしてアルドースをアセチル化したの
ち、ジメチルホルムアミド中でヒドラジン酢酸塩を作用
させて還元末端のみ選択的に脱アセチル化した糖鎖成分
を形成させ、ついで塩基触媒の存在下、トリクロロアセ
トニトリルを反応させることによって得られる。この時
の反応溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルムなど
のハロゲン化合物が、また塩基触媒としては、水素化ナ
トリウム、炭酸セシウムなどが好ましい。
いては、α体が選択的に得られ、トリクロロアセトイミ
デートを得る反応においては、室温で2時間以上反応さ
せると、選択的にα体が得られる。このことは、これら
の化合物の1H−NMRスペクトル(重クロロホルム
中、25℃)が、δ値で6.4〜6.6ppmに二重線
のシグナル(スピン−スピンカップリング定数=3.4
〜4.0Hz)を示すことから確認できる。
ノール混合物と、保護されたアルドースの反応性官能的
誘導体とから、O−グリコシド結合を形成させる反応
は、以下のようにして行うことができる。例えば、保護
されたアルドースの反応性官能的誘導体が臭素化物であ
る場合には、トリフルオロメタンスルホン酸スズを触媒
として、塩基性物質の存在下で反応させる。この際の反
応溶媒としては、クロロホルム、トルエンなどが用いら
れるが、溶解性の点からクロロホルム/トルエン混合溶
媒系が好ましい。また塩基性物質としては、2,4,6
−トリメチルピリジンや1,1,3,3−テトラメチル
尿素が用いられる。この際の反応温度としては室温から
40℃、10〜20時間が適当である。この反応は、モ
レキュラーシーブ4Aを共存させると、さらに良い収率
を与える。
的誘導体がトリクロロアセトイミデートである場合は、
ルイス酸触媒の存在下で行われる。この際の反応溶媒と
しては、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタンなどのハロゲン系溶媒、アセトニトリル、ニト
ロメタンなどが用いられ、特に塩化メチレンが好まし
い。この反応のルイス酸触媒としては、トリフルオロメ
タンスルホン酸トリメチルシリルや三フッ化ホウ素・エ
ーテル錯体が用いられる。ルイス酸触媒の使用量として
は、トリクロロアセトイミデートに対し、2〜3等量が
好適である。この際の反応温度としては、−5〜0℃が
適当である。反応時間は、ルイス酸触媒の種類、反応温
度によって左右されるが、通常は2〜3時間である。こ
の反応は、モレキュラーシーブの存在下、かき混ぜなが
ら行うのがよい。アルドースとしてグルコースを用い、
三フッ化ホウ素・エーテル錯体を用いると、グルコース
を前もってトリクロロアセトイミデートに変換せずに、
還元末端水酸基を含むすべての水酸基をアセチル化した
アルドースに直接反応させてもよく収率よくO−グリコ
シドを得ることができる。特にグルコースを用いる際
は、この方法によると高収率で反応するので好都合であ
る。臭素化物又はトリクロロアセトイミデートを用いた
場合は、β体のO−グリコシドが選択的に得られる。こ
のことは、これらの化合物の1H−NMRスペクトル
(重ジメチルスルホキシド中、25℃)が、δ値で4.
4〜4.9ppmに二重線のシグナル(スピン−スピン
カップリング定数7.8〜8.0Hz)を示すことから
確認できる。
ドース残基を含むO−グリコシド型糖脂質は、最後に保
護基を脱離させることが必要である。この保護基、例え
ばアセチル基の脱離反応は、保護された糖鎖をもつO−
グリコシドをナノリウムメトキシド又はカリウムメトキ
シドのようなアルカリ金属アルコラートで処理したの
ち、強酸性カチオン交換樹脂で中和することにより行う
ことができる。また、トリメチルアミンのようなトリア
ルキルアミンの水溶液を数倍容量の反応溶媒と混合し、
前記の保護された糖鎖をもつO−グリコシドと反応させ
ることによって、より簡単に行うことができる。この際
のトリアルキルアミン水溶液の濃度は30〜50重量%
が好ましい。この際の反応溶媒としては、メチルアルコ
ール、エチルアルコールなどのアルコール系溶媒やジエ
チルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶
媒とアルコール系溶媒との混合溶媒が適当である。この
際、反応溶液のpHを8.0〜8.5に保持すること
が、エステル加水分解などの副反応を避ける点で望まし
い。反応時間は反応条件により左右されるが、通常は1
2〜24時間が適当である。反応が完了したのち、溶媒
を留去すれば、前記化1で表わされる長鎖アルキルフェ
ノール残基をアグリコンとするO−グリコシド型糖脂質
が白色粉末として得られる。このようにして得られた粗
生成物はシリカゲルカラムによる分離精製操作によって
高純度のものとすることができる。
糖脂質混合物は、実測の元素分析値が誤差範囲内で計算
値と一致する。さらにアセチル基で糖鎖が保護された化
合物は、1H−NMRスペクトル(重クロロホルム中、
25℃)において、δ値が2.03〜2.08ppmに
アセチル基のメチル基の水素に帰属できる特徴的なシグ
ナルから容易に同定できる。一方、アセチル基を除去し
た化合物は、1H−NMR(重ジメチルスルホキシド
中、25℃)においては、δ値が0.88ppm(長鎖
アルキル基のメチル基の水素)、1.26ppm(長鎖
アルキル基のメチレン基の水素)、1.58ppm(長
鎖アルキル基のうち、芳香族部分から数えて第2番目の
メチレン基の水素)、2.56ppm(芳香族に直接連
結したメチレン基の水素)、3.13−3.69ppm
(糖鎖のC2、C3、C4、C5、C6の炭素に連結し
た水素)、4.82ppm(糖鎖のC1炭素に連結した
アノマー水素)、5.34−5.42ppm(ビニル基
に連結した水素)、6.79、6.80−6.89pp
m、7.19−7.20ppm(芳香族環に連結した水
素)などから生成物を同定確認することができる。
法に制限はないが、上記O−グリコシド型糖脂質を水に
分散後、マントルヒーターを用いて加熱、約20分沸騰
し、室温まで自然冷却、繊維状ナノ自己集合体が出来る
まで室温に放置することにより得ることができる(特願
2000−271192、特願2001−363762
等)。
について更に詳細に述べる。適宜選択した複数又は一種
のO−グリコシド型糖脂質化合物を、所望の重量比で混
合し、有機溶媒に溶解させる。メタノール、エタノール
などのアルコール系溶媒が溶解性の点で好適である。溶
解後、溶媒を蒸発乾固して完全に混合した多成分固体を
得る。これに水を加え加熱沸騰させることにより、飽和
分散液を調製する。この際、水の量が少なすぎると不溶
部分が残るし、また水の量が多すぎると飽和濃度に達し
なくなるので、加える水の量はO−グリコシドの20〜
1000重量倍の範囲内で選ばれる。この際の加熱温度
はできるだけO−グリコシドの溶解量を多くするために
沸騰温度で約1時間ほど還流をするのが好ましいが、所
望ならばそれよりも低い温度で超音波照射をしながら分
散液を調製することも可能である。
シドの飽和水溶液を徐冷して、室温下静置して各種の繊
維状ナノ自己集合体を生成させる。この際の冷却速度が
大きいと長繊維を生じにくく、短繊維の集合体になるの
で、冷却速度としては度は0.5℃/分以下、特に0.
2℃/分以下の範囲で選ぶのが好ましい。水溶液を調製
する際の溶媒としては、通常、水が単独で用いられる。
このようにして、徐冷1〜2日経過後、水溶液中から繊
維状物質が析出してくる。このようにして得た繊維状自
己集合ナノ構造体を捕集し、風乾又は真空乾燥すること
により、空気中で安定な、厚さが数十nm、幅が数十〜
数百nm、長さが数十μm〜数百μmのサイズを有する
らせん状自己集合ナノ構造体が得られる。得られた繊維
状構造体の存在は、通常の光学顕微鏡を用いて容易に観
察することができる。しかしながら、ねじれ状、コイル
状、チューブ状などの詳細ならせん状自己集合形態は電
子顕微鏡を用いることにより、より明確に確認すること
ができる。
己集合体は、例えば、ファインケミカル工業分野、医
薬、化粧品分野などにおいて薬剤や有用生体分子の包接
・分離用材料、ドラッグデリバリ材料として、あるいは
ナノチューブに導電性物質や金属をコーティングするこ
とによりマイクロ電子部品として電子・情報分野におい
て利用可能である。さらには、各種ガス吸蔵材料や触媒
担持材料としてエネルギー産業分野に、微小なチューブ
構造を利用した人工血管、ナノチューブキャピラリ、ナ
ノリアクターとして医療、分析、化学品製造分野などで
有用であり、工業的利用価値が高い。
明を限定することを意図するものではない。なお、薄層
クロマトグラフィーのRf値としては、ヘキサン/酢酸
エチル(容積比6/4)混合溶媒を展開溶媒としたとき
の値をRf1とした。製造例1 カシューナッツオイルを約400Paで2回真空蒸留
し、220℃から235℃の沸点をもつ成分を集めてカ
ルダノールを得た。そのカルダノール1.52g(5ミ
リモル)を無水塩化メチレン(10ml)に溶解させ、
2gのモレキュラーシーブ4Aの存在下、β-D-グルコ
ースペンタアセテート3.9g(5ミリモル)と三フッ
化ホウ素ジエチルエーテル0.62ml(5ミリモル)
を加えた。反応混合物は室温で24時間かきまぜたの
ち、5%−炭酸水素ナトリウム水溶液中に注ぎ込んだ。
有機相を分別し、炭酸水素ナトリウム水溶液、続いて水
で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。
有機溶媒を減圧下で完全に留去し、得られた粗生成物を
エタノールから再結晶させた。得られた生成固体をヘキ
サン/酢酸エチル(容積比7/3)混合溶媒を溶出液と
してカラムクロマトグラフィーを行い、白色固体の1−
(O−β−D−グルコピラノシドテトラアセテート)カ
ルダノール2.36g(収率75%)を得た。このもの
の物理的性質は次のとおりである。 薄層クロマトグラフィーのRf値: Rf1=0.47 融点:60℃
液を4倍容量のメタノールと混合させ、得られた1−
(O−β−D−グルコピラノシドテトラアセテート)カ
ルダノール(1.26g、2ミリモル)と24時間反応
させた。溶媒を減圧下、留去したのち、得られたシロッ
プ状残査をメタノール/アセトニトリル(容積比1/
2)混合溶媒から結晶化させ、さらに同一溶媒から再結
晶することにより、目的とする脱アセチル化した1−
(O−β−D−グルコピラノシド)カルダノールをほぼ
定量的に白色固体0.88g(収率95%)として得
た。このものの物理的性質は次のとおりである。 融点:135.2℃
混合物を4種の構成成分に単離した。なお、原料として
用いたカシューナッツ殻油から抽出して得られるカルダ
ノールには一般には、ペンタデシル基(飽和)、8−ペ
ンタデセニル基(モノエン)、8,11−ペンタデカジ
エニル基(ジエン)、8,11,14−ペンタデカトリ
エニル基(トリエン)を3位の位置に含む長鎖アルキル
フェノールがそれぞれ、約5%、約50%、約16%、
約29%(文献値)含まれていることが知られている。
精製分離には適当な充填剤を詰めたカラムに混合物を含
むサンプル溶液を滴下し、適当な溶離液を流すことによ
り目的成分を分離できるカラムクロマトグラフィーを用
いた。分離性能、分離時間の効率化のためには、逆相系
シリカゲル充填剤を詰めた中圧クロマトグラフィー装置
を用いて、溶離液としてはメタノールと10%酢酸の混
合溶媒系(88:12,容積比)を使用することが好適
条件を与える。
(O−β−D−グルコピラノシド)カルダノール(30
0mg)を逆相シリカゲル(粒子径:50ミクロン)を
詰めた中圧カラム(100cm長さ×2.6cm内径)
を用いてカラムクロマトグラフィーを行った。溶離液と
しては、メタノール−10%酢酸混合溶媒系を用い、そ
の容積比を90:10から徐々に88:12に変化させ
て、流速8ml/分、化合物の検出は254nmの吸光
度を用いた。その結果、飽和型成分が約7mg、モノエ
ン型成分が約70mg、ジエン型成分が10mg、トリ
エン型成分が約30mg分取できた。このようにして得
られるO−グリコシド型糖脂質の純粋成分は、実測の元
素分析値が誤差範囲内で計算値と一致した。
る。 融点:143.6℃ さらに、飽和型成分は、1H−NMR(重メタノール
中、25℃)においては、δ値が0.88ppm(長鎖
アルキル基のメチル基の水素)、1.26ppm(長鎖
アルキル基のメチレン基の水素)、1.58ppm(長
鎖アルキル基のうち、芳香族部分から数えて第2番目の
メチレン基の水素)、2.56ppm(芳香族に直接連
結したメチレン基の水素)、3.13−3.69ppm
(糖鎖のC2、C3、C4、C5、C6の炭素に連結し
た水素)、4.82ppm(糖鎖のC1炭素に連結した
アノマー水素)、6.79、6.80−6.89pp
m、7.19−7.20ppm(芳香族環に連結した水
素)などから生成物を同定確認した。得られた飽和成分
の1H−NMRスペクトルを図1に示す。
である。 融点:132℃ 更に、モノエン型成分は、1H−NMR(重メタノール
中、25℃)においては、δ値が0.88ppm(長鎖
アルキル基のメチル基の水素)、1.25ppm(長鎖
アルキル基のメチレン基の水素)、1.58ppm(長
鎖アルキル基のうち、芳香族部分から数えて第2番目の
メチレン基の水素)、2.00ppm(ビニル基に連結
したメチレン基の水素)2.56ppm(芳香族に直接
連結したメチレン基の水素)、3.13−3.69pp
m(糖鎖のC2、C3、C4、C5、C6の炭素に連結
した水素)、4.82ppm(糖鎖のC1炭素に連結し
たアノマー水素)、5.3ppm(ビニル基の水素)、
6.79、6.80−6.89ppm、7.19−7.
20ppm(芳香族環に連結した水素)などから生成物
を同定確認した。得られたモノエン型成分の1H−NM
Rスペクトルを図2に示す。
ある。 融点:115℃ 更に、ジエン型成分は、1H−NMR(重メタノール
中、25℃)においては、δ値が0.88ppm(長鎖
アルキル基のメチル基の水素)、1.25ppm(長鎖
アルキル基のメチレン基の水素)、1.58ppm(長
鎖アルキル基のうち、芳香族部分から数えて第2番目の
メチレン基の水素)、2.00ppm(ビニル基に連結
したメチレン基の水素)、2.56ppm(芳香族に直
接連結したメチレン基の水素)、2.78ppm(2つ
のビニル基に挟まれたメチレン基の水素)、3.13−
3.69ppm(糖鎖のC2、C3、C4、C5、C6
の炭素に連結した水素)、4.82ppm(糖鎖のC1
炭素に連結したアノマー水素)、5.3ppm(ビニル
基の水素)、6.79、6.80−6.89ppm、
7.19−7.20ppm(芳香族環に連結した水素)
などから生成物を同定確認した。得られたジエン型成分
の1H−NMRスペクトルを図3に示す。
である。 融点:96℃ 元素分析値(C27H40O6) C H 計算値(%) 70.43 8.69 実測値(%) 69.98 8.72 更に、トリエン型成分は、1H−NMR(重メタノール
中、25℃)においては、δ値が1.25ppm(長鎖
アルキル基のメチレン基の水素)、1.58ppm(長
鎖アルキル基のうち、芳香族部分から数えて第2番目の
メチレン基の水素)、2.00ppm(ビニル基に連結
したメチレン基の水素)、2.56ppm(芳香族に直
接連結したメチレン基の水素)、2.78ppm(2つ
のビニル基に挟まれたメチレン基の水素)、3.13−
3.69ppm(糖鎖のC2、C3、C4、C5、C6
の炭素に連結した水素)、4.82ppm(糖鎖のC1
炭素に連結したアノマー水素)、4.95−5.85p
pm(ビニル基の水素)、6.79、6.80−6.8
9ppm、7.19−7.20ppm(芳香族環に連結
した水素)などから生成物を同定確認した。得られたト
リエン型成分の1H−NMRスペクトルを図4に示す。
コに秤取し、これに水50mlを加え、マントルヒータ
を用いて加熱し、沸騰させた溶解させた。マントルヒー
タの加熱温度をゆっくりと調節し、0.2℃/分の冷却
速度で室温まで降温させたのち、1日、室温で静置させ
た。得られた繊維状材料を含む水溶液を採取し、透過型
電子顕微鏡観察用いて評価すると、厚さが数十nm、ピ
ッチが数百nm、長さが数百ミクロンのねじれ状リボン
自己集合体を確認することができた。透過型電子顕微鏡
写真を図5aに示す。
を重量比で9:1,合計で3mgになるように秤量し、
メタノールで溶解させた。メタノールを蒸発乾固したあ
と、固体残差に水50mlを加え、マントルヒータを用
いて加熱し、沸騰させた溶解させた。マントルヒータの
加熱温度をゆっくりと調節し、0.2℃/分の冷却速度
で室温まで降温させたのち、1日、室温で静置させた。
得られた繊維状材料を含む水溶液を採取し、透過型電子
顕微鏡観察用いて評価すると、実施例1で得られた自己
集合ナノ構造と同様の、厚さが数十nm、ピッチが数百
nm、長さが数百ミクロンのねじれ状リボン自己集合体
を確認することができた。透過型電子顕微鏡写真を図5
bに示す。
比が9:1を用いる代わりに、8:2を用いる以外は、
実施例2と全く同様な方法で自己集合を行うことによ
り、自己集合ナノ構造を得た。得られた繊維状材料を含
む水溶液を採取し、透過型電子顕微鏡観察用いて評価す
ると、実施例1で得られた自己集合ナノ構造と同様の、
厚さが数十nm、ピッチが数百nm、長さが数百ミクロ
ンのねじれ状リボン自己集合体を確認することができ
た。透過型電子顕微鏡写真を図5cに示す。
比が9:1を用いる代わりに、5:5を用いる以外は、
実施例2と全く同様な方法で自己集合を行うことによ
り、自己集合ナノ構造を得た。得られた繊維状材料を含
む水溶液を採取し、透過型電子顕微鏡観察用いて評価す
ると、、厚さが数十nm、ピッチが約500nm、長さ
が数百ミクロンのゆるくコイル状になったリボン自己集
合体を確認することができた。透過型電子顕微鏡写真を
図5dに示す。
比が9:1を用いる代わりに、2:8を用いる以外は、
実施例2と全く同様な方法で自己集合を行うことによ
り、自己集合ナノ構造を得た。得られた繊維状材料を含
む水溶液を採取し、透過型電子顕微鏡観察用いて評価す
ると、、厚さが数十nm、ピッチが約500nm、長さ
が数百ミクロンの比較的きつくコイル状になったリボン
自己集合体を確認することができた。透過型電子顕微鏡
写真を図5eに示す。
比が9:1を用いる代わりに、1:9を用いる以外は、
実施例2と全く同様な方法で自己集合を行うことによ
り、自己集合ナノ構造を得た。得られた繊維状材料を含
む水溶液を採取し、透過型電子顕微鏡観察用いて評価す
ると、厚さが数十nm、ピッチが約500nm、長さが
数百ミクロンのらせん状の形跡がわずかに残るチューブ
状形態を確認することができた。透過型電子顕微鏡写真
を図5fに示す。
ラスコに秤取し、これに水50mlを加え、マントルヒ
ータを用いて加熱し、沸騰させた溶解させた。マントル
ヒータの加熱温度をゆっくりと調節し、0.2℃/分の
冷却速度で室温まで降温させたのち、1日、室温で静置
させた。得られた繊維状材料を含む水溶液を採取し、透
過型電子顕微鏡観察用いて評価すると、厚さが数十n
m、長さが数百ミクロンの完全チューブ状自己集合体を
確認することができた。透過型電子顕微鏡写真を図5g
に示す。
りに、製造例1で得たO−グリコシド型糖脂質(炭化水
素基部分が天然カルダノールである。)を用いて、実施
例2と同様な方法で自己集合を行うことにより、自己集
合ナノ構造を得た。得られた繊維状材料を含む水溶液を
採取し、透過型電子顕微鏡観察用いて評価すると、厚さ
が数十nm、長さが数百ミクロンの完全チューブ状自己
集合体を確認することができた。透過型電子顕微鏡写真
を図5hに示す。
原料にして製造した合成脂質は、自己集合してナノチュ
ーブを与えるが、その4成分のうちを室温で固相状態に
ある飽和型成分とモノエン型成分のそれぞれ単一成分の
自己集合形態を調べた結果、前者からはねじれ状リボン
(実施例1)、後者からはきつくコイルしたリボンある
いはナノチューブ形態(実施例7)が得られることがわ
かった。これら2種類を混ぜ合わせると、ねじれからコ
イルにわたるチューブ状形態を制御できることが見出さ
れた(実施例2〜6)。このようなチューブ状形態の変
化を図6に示す(図中、カッコ内の記号は図5の記号に
相当する。)。
リエン型成分はどうも混合物からのナノチューブ形成に
は寄与していないらしいと考えられる。示差走査熱量分
析の結果(ここには示さない。)、ジエン型及びトリエ
ン型成分は水中で、室温で液晶状態として存在するた
め、固相であるナノチューブには関与していないという
実験事実がある。しかしながら、わずからながら、ナノ
チューブに含まれている可能性はあるが、それを実験的
に証明するのは困難であった。従って、上記実施例で用
いた材料の範囲内では、飽和型成分とモノエン成分の2
種の混合によりチューブ状形態を制御できるといえる。
のうち、飽和型成分の1H−NMRスペクトル(600
MHz、重メタノール中)である。
のうち、モノエン型成分の1H−NMRスペクトル(6
00MHz、重メタノール中)である。
のうち、ジエン型成分の1H−NMRスペクトル(60
0MHz、重メタノール中)である。
のうち、トリエン型成分の1H−NMRスペクトル(6
00MHz、重メタノール中)である。
らせん形態をもつ繊維状ナノ自己集合体の写真を示す図
である。b〜fの図中の矢印はねじれ部分を示し、hの
図中の矢印はチューブの断面を示す。
の変化を示す模式図である。1は図5a,b,c(実施
例1〜3)、2は図5d(実施例4)、3及び4は図5
e(実施例5)、5は図5f(実施例6)、6は図5g
(実施例7)及び図5h(参考例1)に相当する。
Claims (12)
- 【請求項1】 下記一般式 【化1】 (式中、Gはグリコシル基を表し、Rは炭素数12〜1
8の炭化水素基を表す。)で表わされる構造を有するO
−グリコシド型糖脂質から成る繊維状ナノ自己集合体で
あって、該O−グリコシド型糖脂質が、該構造の異なる
少なくとも2種のO−グリコシド型糖脂質から成り、該
O−グリコシド型糖脂質の主たる2種の割合が該O−グ
リコシド型糖脂質の80重量%以上である、O−グリコ
シド型糖脂質の混合物、又は該構造が1種であるO−グ
リコシド型糖脂質であることを特徴とする繊維状ナノ自
己集合体。 - 【請求項2】 前記一般式(化1)において、炭化水素
基(R)が−O−G基に対してメタ位にある請求項1に
記載の繊維状ナノ自己集合体。 - 【請求項3】 前記O−グリコシド型糖脂質が2種のO
−グリコシド型糖脂質の混合物である請求項1又は2に
記載の繊維状ナノ自己集合体。 - 【請求項4】 前記少なくとも2種のO−グリコシド型
糖脂質が、前記炭化水素基を異にする請求項1〜3のい
ずれか一項に記載の繊維状ナノ自己集合体。 - 【請求項5】 前記炭化水素基の飽和度が異なる請求項
4に記載の繊維状ナノ自己集合体。 - 【請求項6】 前記炭化水素の飽和度が飽和又はモノエ
ンである請求項5に記載の繊維状ナノ自己集合体。 - 【請求項7】 下記一般式 【化1】 (式中、Gはグリコシル基を表し、Rは炭素数12〜1
8の炭化水素基を表す。)で表わされる構造を有するO
−グリコシド型糖脂質から成る繊維状ナノ自己集合体の
製法であって、水媒体中で、該構造の異なる少なくとも
2種のO−グリコシド型糖脂質から成り、該O−グリコ
シド型糖脂質の主たる2種の割合が該O−グリコシド型
糖脂質の80重量%以上である、O−グリコシド型糖脂
質の混合物、又は該構造が1種であるO−グリコシド型
糖脂質を分散させることから成る繊維状ナノ自己集合体
を製造する方法。 - 【請求項8】 前記一般式(化1)において、炭化水素
基(R)が−O−G基に対してメタ位にある請求項7に
記載の製法。 - 【請求項9】 前記O−グリコシド型糖脂質が2種のO
−グリコシド型糖脂質の混合物である請求項7又は8に
記載の製法。 - 【請求項10】 前記少なくとも2種のO−グリコシド
型糖脂質が、前記炭化水素基を異にする請求項7〜9の
いずれか一項に記載の製法。 - 【請求項11】 前記炭化水素基の飽和度が異なる請求
項10に記載の製法。 - 【請求項12】 前記炭化水素の飽和度が飽和又はモノ
エンである請求項11に記載の製法。
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