JP2003252583A - 作業車の車体支持補助装置 - Google Patents

作業車の車体支持補助装置

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JP2003252583A
JP2003252583A JP2002056441A JP2002056441A JP2003252583A JP 2003252583 A JP2003252583 A JP 2003252583A JP 2002056441 A JP2002056441 A JP 2002056441A JP 2002056441 A JP2002056441 A JP 2002056441A JP 2003252583 A JP2003252583 A JP 2003252583A
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Hidehiko Yoshida
英彦 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャッキを用いずに車両を安定支持すること
ができ、ブームの姿勢に拘わらずサスペンション機構へ
の負荷変動を防止し、車軸に許容荷重を越える負荷を作
用させず、車両の逸走を防止する車体支持補助装置を提
供する。 【解決手段】 車体支持補助装置40は、一対の後輪7
間に車両前後に延設されたシャシフレーム3の後輪7の
近傍位置にシャシフレーム3に上下に延設された支持部
材41と、支持部材41の上部に上下に揺動自在に枢結
されたリンク機構部43と、リンク機構部43の先端部
及び支持部材41の下部に枢結されて車両前側に延びる
押圧板47と、支持部材41の下部とリンク機構部43
との間に枢結されてリンク機構部43を介して押圧板4
7を上下に揺動させる押圧シリンダ49とを有してな
る。押圧シリンダ49は押圧油路内に設けられたパイロ
ットチェックバルブにより押圧板47が後輪7に押しつ
けられた状態に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車の車体支持
補助装置に関し、更に詳細には、車体の前後の左右両側
部にサスペンション機構により懸架されて配設された各
一対の前輪及び後輪と、車体に設けられた作業装置とを
有してなる作業車の車体支持補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような作業車はトラック等の車体を
ベースに構成されることが多く、作業装置としては車体
に旋回動且つ伸縮動可能に設けられたブームの先端部に
作業台を有して構成されているものがある。このような
作業車としては、ブームを用いて作業台を所望の高所位
置に移動させ、作業台に搭乗した作業者による高所作業
を行なわせるものが多く、このような作業台を高所に移
動させると、車体に作用する転倒方向モーメントが増大
して車体支持が不安定になり易い。このため、従来、車
体の前後の左右両側部にジャッキを配設し、作業を行な
うときには予めこれら4本のジャッキを張り出して車体
を支持するような作業車が提供されている。
【0003】しかしながら、この4本のジャッキを設け
た作業車は車体の安定支持が可能であるが、コストを低
減したいという要求に答えることは困難である。そこ
で、車体の前側にのみ前ジャッキを設けた作業車やジャ
ッキを全く設けない作業車が考えられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車体前
側にのみ前ジャッキが設けられた作業車は、図5に示す
ように、前ジャッキ11を接地させた状態でブーム20
を車両の左側若しくは右側の後輪7側へ延びるように旋
回動させた状態にすると、車体を介して車両左側及び右
側の一対の後輪7を懸架する各サスペンション機構に作
用する負荷が変動し、その結果としてこれらのサスペン
ション機構に懸架された左右一対の後輪7への負荷が変
動して車体が傾き、車両支持が不安定になる。また、サ
スペンション機構に作用する負荷が変動すると、これに
伴ってサスペンション機構に懸架されている後輪7の車
軸に作用する負荷も変動し、その結果として後輪7の車
軸に許容荷重を越える負荷が作用して車軸の寿命を低下
させるという問題が生じる。
【0005】また、ジャッキが設けられていない作業車
の場合では、前述した2本の前ジャッキ11のみを設け
た作業車が抱える問題の他に、図8に示すように、一対
の後輪7がパーキングブレーキにより制動され、且つブ
ーム20が車両左側若しくは右側の前輪5側へ延びるよ
うに旋回動された状態になると、後輪7を懸架するサス
ペンション機構への負荷が変動して後輪7の車軸に作用
する負荷も変動し、車両右側若しくは左側の後輪7の接
地反力が小さくなり、その結果として車両右側若しくは
左側の後輪7の地面に作用する摩擦力が小さくなって車
両が逸走しやすくなるという問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、ジャッキを用いずに車両を安定支持する
ことができ、作業装置の姿勢に拘わらずサスペンション
機構への負荷変動を防止して、車軸に許容荷重を越える
負荷を作用させないとともに、車両の逸走を防止する車
体支持補助装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係わる作業車の車体支持補助装置は、車体
(例えば、実施の形態におけるシャシフレーム3)の前
後の左右両側部にサスペンション機構により懸架されて
配設された各一対の前輪及び後輪と、車体に設けられた
作業装置(例えば、実施の形態におけるブーム20)と
を有してなる作業車(例えば、実施の形態における高所
作業車1)の車体支持補助装置であって、一対の前輪及
び後輪の少なくともいずれかの上方位置に上下に移動可
能に配置される押圧板と、車体に取り付けられ、押圧板
を下方に移動させてその下方に対向して位置する前輪及
び後輪のいずれかに押し付けて、サスペンション機構の
作動を規制する押圧板移動手段(例えば、実施の形態に
おけるリンク機構部43、押圧シリンダ49、リンク機
構69,86)とを有して構成される。
【0008】上記構成の車体支持補助装置によれば、押
圧板を一対の前輪及び後輪の少なくともいずれかの上方
位置に上下に移動可能に配置し、この押圧板を下方に移
動させてその下方に対向して位置する前輪及び後輪のい
ずれかに押し付け可能な押圧板移動手段を車体に取り付
けるだけで、作業装置の姿勢変化によりサスペンション
機構に作用する負荷が変動するような場合でも、押圧板
を前輪及び後輪のいずれかに押し付けることで、この負
荷を押圧板移動手段、押圧板及び押圧板が押し付けられ
た前輪及び後輪のいずれかにより支持することができ
る。このため、ジャッキを用いずに車両を安定支持する
ことができ、作業装置の姿勢に拘わらずサスペンション
機構への負荷変動を防止して、前輪及び後輪の車軸に許
容荷重を越える負荷が作用する事態を未然に防止するこ
とができる。
【0009】上記構成の車体支持補助装置において、前
輪の近傍における車体の左右両側部に配設されたジャッ
キ(例えば、実施の形態における前ジャッキ11)と、
後輪を制動可能な後輪ブレーキ(例えば、実施の形態に
おけるパーキングブレーキ14)とを有し、後輪のそれ
ぞれの上方位置に押圧板を配置し、押圧板移動手段によ
り押圧板が後輪を押し付けるように構成されてもよい。
【0010】上記構成の車体支持補助装置によれば、車
体の前側にジャッキを設け、後輪が押圧板で押し付けら
れるように構成されることで、車両後側の車体右側若し
くは左側のサスペンション機構に作用する負荷が変動す
る方向に作業装置の姿勢が変化した場合でも、押圧板を
後輪に押し付けるだけで、後輪を懸架するサスペンショ
ン機構に作用する負荷変動を防止することができる。こ
のため、後輪の近傍にジャッキを用いることなく車両を
安定に支持することができる。また、後輪が後輪ブレー
キにより制動状態にある場合、押圧板を後輪に押し付け
るだけで後輪を懸架するサスペンション機構への負荷変
動は防止されるので、後輪への負荷変動も防止でき、そ
の結果として後輪と地面間の摩擦力の低下が防止され、
車両の逸走を未然に防止することができる。
【0011】また、上記構成の車体支持補助装置におい
て、押圧板(例えば、実施の形態における押圧板79)
が後輪の上方位置に離れて移動された状態で後輪若しく
は前輪をを上方から囲むフェンダとして用いられるよう
に構成されてもよい。
【0012】上記構成の車体支持補助装置によれば、押
圧板を後輪若しくは前輪のフェンダとして利用可能に構
成することで、車体支持補助装置の部品と車両の部品を
共通化することができ、車体支持補助装置を搭載した高
所作業車のコストを安価にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図9に基づいて説明する。本実施の形態
は、伸縮動可能に構成されたブームの先端に作業台を備
えた高所作業車の態様を示す。
【0014】
【第1の実施の形態】先ず、本発明に係わる第1の実施
の形態の車体支持補助装置を説明する前に、この車体支
持補助装置を搭載した高所作業車を説明する。高所作業
車1は、図1に示すように、トラック車両をベースとし
て構成され、前後に延びるシャシフレーム3の前後の左
右両側部にサスペンション機構4が配設され、車両前側
及び後側の左右一対のサスペンション機構4に図4に示
す車軸管16が車両左右方向に延びた状態で取り付けら
れ、各車軸管16の左右両端部にこれらに対応する前輪
5及び後輪7が回転可能に取り付けられている。更に詳
細には、サスペンション機構4は図4に示すシャシフレ
ーム3の下部に車両前後に延びた状態で上下に弾性変形
可能に配設された重ね板ばね6を有してなり、左右一対
の後輪7の車軸8を回転自在に支持する車軸管16の両
端部が重ね板ばね6の中間上部にUボルト18を介して
取り付けられている。このため、後輪7はサスペンショ
ン機構4を介してシャシフレーム3に対して懸架された
状態になっている。図1に示す前輪5も後輪7と同様に
サスペンション機構4を介してシャシフレーム3に対し
て懸架されている。
【0015】シャシフレーム3の前部には運転キャビン
9が設けられ、運転キャビン9よりも車両後方側のシャ
シフレーム3上には荷台10が取り付けられている。運
転キャビン9内には後輪7を制動状態にするパーキング
ブレーキ操作レバー14が配設され、前輪5よりも車両
後方側の前輪5に近傍するシャシフレーム3の左右両側
部にはシャシフレーム3を介して車両を支持する一対の
前ジャッキ11が配設されている。後輪7の上方には後
輪7を上方から囲むフェンダ12が荷台10に取り付け
られている。運転キャビン9よりも車両後方側のシャシ
フレーム3の前側中央部には旋回動自在に構成された旋
回台13が取り付けられ、旋回台13はシャシフレーム
3に取り付けられた旋回モータ15により旋回動可能に
構成されている。この旋回台13にブーム20の基部が
起伏動自在に枢結され、ブーム20は起伏シリンダ21
により起伏動可能である。
【0016】ブーム20は複数のブーム部材を入れ子式
に組み合わせて伸縮動自在であり、内臓された伸縮シリ
ンダ23により伸縮動可能である。ブーム20の先端部
には作業台25が上下に揺動可能に枢結され、レベリン
グ装置29により作業台25はブーム20の起伏角度に
拘わらず水平状態に支持される。作業台25にはブーム
20の旋回動、起伏動及び伸縮動を操作するブーム操作
装置31が設けられている。
【0017】車両の後部には前ジャッキ11及び後述す
る車体支持補助装置の駆動を操作する車体支持操作装置
35が設けられ、この車体支持操作装置35には前ジャ
ッキ11を操作するジャッキ操作レバー35a及び車体
支持補助装置を操作する支持補助レバー35bが備えら
れている。ジャッキ操作レバー35aは前後に傾動可能
に構成され、これが傾動操作されると前ジャッキ11が
伸縮動するように構成されている。なお、支持補助レバ
ー35bについては後述する。
【0018】このように構成された高所作業車1の後輪
7の上方には、後輪7の制動を補助するとともに、後輪
7の車軸への負荷変動を防止する車体支持補助装置40
が設けられている。車体支持補助装置40は、図2に示
すように、シャシフレーム3上に車両左右方向に延びた
状態で取り付けられてシャシフレーム3の側面から左右
方向外側へ突出した固定フレーム17の端部に左右方向
に所定の間隙を有して上下に延びた状態で固着された一
対の支持部材41と、一対の支持部材41間の上部に上
下に揺動自在に枢結されたリンク機構部43と、リンク
機構部43の先端部及び一対の支持部材41間の下部に
枢結された押圧板47と、一対の支持部材41の下部と
リンク機構部43との間に枢結された押圧シリンダ49
とを有して構成されている。
【0019】リンク機構部43は基端部が一対の支持部
材41間の上部に枢結された第1リンク部材44と第1
リンク部材44の先端部に枢結された第2リンク部材4
5とを有して構成され、第2リンク部材45の先端部が
押圧板47の中間上部に枢結されている。押圧シリンダ
49のボトム側端部は一対の支持部材41の下部に枢結
され、押圧シリンダ49のロッド側端部が第1リンク部
材44と第2リンク部材45の枢結部46に枢結されて
いる。押圧板47は正面視において逆「く」字状であ
り、後輪7側に対向する側に平面状の押圧面部47aが
設けられている。このため、押圧シリンダ49が伸縮動
すると、押圧板47が支持部材41に枢結された枢結部
48を揺動中心として上下に揺動する。このように構成
された車体支持補助装置40は図4に示すフェンダ1
2、荷台10の底面及び後輪7間に囲まれる領域内に配
設されている。
【0020】押圧シリンダ49は、図3に示すように、
これを駆動する押圧油路53内に設けられ、押圧油路5
3には油圧ポンプPから供給された作動油を押圧シリン
ダ49に給排制御する作動制御弁55と、作動制御弁5
5及び押圧シリンダ49のボトム室49a間を繋ぐ第1
油路56に配設された第1パイロットチェックバルブ5
7と、作動制御弁55及び押圧シリンダ49のロッド4
9b室間を繋ぐ第2油路58に配設された第2パイロッ
トチェックバルブ59とを有して構成されている。第1
パイロットチェックバルブ57は作動制御弁55から押
圧シリンダ49のボトム室49a側への作動油の流れを
許容するとともに、作動制御弁55と第2パイロットチ
ェックバルブ59間の第2油路58の油圧が所定圧を越
えているときだけ第1油路56における押圧シリンダ4
9のボトム室49aから作動制御弁55側への作動油の
流れを許容する機能を有する。第2パイロットチェック
バルブ59は作動制御弁55から押圧シリンダ49のロ
ッド室49b側への作動油の流れを許容するとともに、
作動制御弁55と第1パイロットチェックバルブ57間
の第1油路56の油圧が所定圧を越えているときだけ第
2油路58における押圧シリンダ49のロッド室49b
から作動制御弁55への作動油の流れを許容する機能を
有している。
【0021】作動制御弁55は、図1に示す前述した車
体支持操作装置35の支持補助レバー35bの操作に応
じて作動が制御されるように構成されている。更に詳細
には、図1に示す支持補助レバー35bは前後方向に傾
動操作可能に構成され、作動制御弁55は、支持補助レ
バー35が前後いずれか一方側に傾動操作されると押圧
シリンダ49を伸長動させ、支持補助レバー35がいず
れか他方側に傾動操作されると押圧シリンダ49を縮小
動させるように作動する構成されている。
【0022】次に、このように構成された車体支持補助
装置40の作動について説明する。なお、図5に示すよ
うに、高所作業車1は作業現場に移動し、一対の前輪5
及び前ジャッキ11が接地された状態にあり、後輪7は
図1に示すパーキングブレーキ操作レバー14の操作に
より制動状態にされていると想定する。先ず、図1に示
す車体支持補助装置40が非作動状態にある場合につい
て説明する。図5に示す一対の前ジャッキ11が接地し
ている状態で、作業台25に搭乗した図示しない作業者
がブーム操作装置31の操作レバー31aを操作して、
ブーム20を旋回動させるとともに伸長動させて、例え
ば、作業台25が車両左側後方に移動した状態にある場
合、車両に作用する転倒方向モーメントにより車両左側
の後輪7を懸架する図4に示すサスペンション機構4に
作用する負荷が増大する。その結果、図4に示すよう
に、重ね板ばね6の両端部に作用する負荷が増大し、車
軸管16を揺動中心として重ね板ばね6の両端部が下方
に撓み、車両後方左側の後輪7の車軸8に作用する負荷
が増大する。一方、図5に示す車両前方右側のサスペン
ション機構4に作用する負荷は減少して、車両前方右の
前輪5の車軸8に作用する負荷は小さくなる。このた
め、図5に示す車両前方右側の各前輪5及び前ジャッキ
11が地面から上方へ浮くように移動し、これらが地面
から受ける接地反力が小さくなる。その結果として前ジ
ャッキ11による車両支持が不安定となり、また図4に
示す後輪7の車軸8に許容荷重を越える負荷が作用する
虞が増加する。
【0023】しかしながら、図1に示すように、ブーム
20が車両に格納された状態にあるときに、車体支持操
作装置35の支持補助レバー35bを図4に示す押圧シ
リンダ49が伸長動するように操作すれば、図3に示す
作動制御弁49の作動が制御されて押圧シリンダ49が
伸長動する。即ち、図3に示すように、油圧ポンプPか
ら吐出した作動油は作動制御弁49を介して第1油路5
6に供給されて、第1油路56内の油圧を上昇させる。
この油圧が所定圧を越えると第2パイロットチェックバ
ルブ59が第2油路58における作動制御弁55側の作
動油の流れを許容し、その結果として第1油路56及び
第1パイロットチェックバルブ57を介して押圧シリン
ダのボトム室49aに作動油が流入するとともに、押圧
シリンダ49のロッド室49b内の作動油が第2油路5
8及び作動制御弁55を介してタンクT側に流れ、押圧
シリンダ49が伸長動する。このため、図4に示すよう
に、押圧シリンダ49の伸長動により押圧板47が枢結
位置48を揺動中心として下方に揺動し、押圧面部47
aが後輪7の上部を下方に押し付ける。
【0024】この状態で、図1に示す支持補助レバー3
5bにより押圧シリンダ49への作動油の供給を停止さ
せる操作を行なえば、図3に示すように、第1油路56
における第1パイロットチェックバルブ57と作動制御
弁55間の油圧が低下して第2パイロットチェックバル
ブ59による第2油路58内の作動制御弁55側への作
動油の流れを規制する。また、第1パイロットチェック
バルブ57による第1油路56内の作動制御弁55側へ
の作動油の流れを規制する。このため、図4に示す押圧
シリンダ49は押圧板47を後輪7に押しつけた状態の
ままにすることができる。
【0025】このように、押圧板47を後輪7に押しつ
けた状態にしておけば、図5に示すように、ブーム20
が車両左側後方に延びた位置に移動して図4に示す車両
左側の後輪7を懸架する図4に示すサスペンション機構
4に作用する負荷が増大しても、この負荷の殆どは、図
4に示すように、シャシフレーム3及び車体支持補助装
置40を介して後輪7に伝わり、サスペンション機構4
には僅かな負荷しか作用しなくなる。即ち、この状態
は、車体支持補助装置40及び後輪7が、後輪7の近傍
にジャッキを設置したと仮定したときのこのジャッキが
発揮する機能と同一機能を発揮した状態と同じ状態であ
る。このため、車両後方側にジャッキを用いなくてもサ
スペンション機構4の重ね板ばね6への負荷変動が防止
され、その結果として図5に示す車両前方側の車両右側
の前輪5及び前ジャッキ11が地面から浮き上がる方向
に移動してこれらが地面から受ける接地反力が減少する
事態は無くなり、車両後方側にジャッキを用いずに車両
を安定に支持することができる。また、サスペンション
機構4への負荷変動が防止できるので、後輪7の車軸8
に許容荷重以上の負荷が作用する事態を未然に防止する
ことができる。
【0026】また、図8に示すように、高所作業車1が
図1に示す前ジャッキ11を設けていないタイプの場
合、この高所作業車1は、一対の前輪5の各上方位置に
図4に示す前述した車体支持補助装置40を配設すれ
ば、前述した効果と同様の効果の他に、次のような効果
を得ることができる。即ち、ブーム20が車両左側若し
くは右側の前輪5側へ延びるような位置に旋回動した場
合、車両左側若しくは右側に配設された車体支持補助装
置40及び前輪5が増加する負荷を支持して前輪5及び
後輪7を懸架するサスペンション機構4への負荷変動を
防止する。このため、後輪7が図1に示すパーキングブ
レーキ操作レバー14の操作により制動状態にされてい
るときに、車両右側若しくは左側の後輪7が地面から上
方へ移動して後輪7と地面間に作用する摩擦力が減少す
る事態を防止することができ、車両の逸走を確実に防止
することができる。なお、高所作業車1が前ジャッキ1
1を設けていないタイプの場合、車体支持補助装置40
を一対の前輪5の上方位置に設けるとともに、一対の後
輪7の上方位置に設けてもよい。
【0027】また、車体支持補助装置40の構成は前述
したものに限るものではなく、図6(a)、図6(b)
及び図7に示すように構成してもよい。図6(a)に示
す車体支持補助装置40は、シャシフレーム3上に上方
へ突出した状態で取り付けられた固定板63に押圧シリ
ンダ49を車両前後方向に延ばした状態で取り付け、押
圧シリンダ49のロッド先端部に逆く字状のリンク部材
64を枢結し、リンク部材64の先端部に板状の押圧板
65を上下揺動可能に取り付ける。リンク部材64はそ
の基端部が固定板63に枢結され、押圧シリンダ49の
伸縮動により上下に揺動可能である。
【0028】また、図6(b)に示す車体支持補助装置
40は、後輪7の上方へ張り出す荷台10の底面に上下
に伸縮動可能に構成されたリンク機構69を有してい
る。このリンク機構69は荷台10の底面に前後方向に
所定の間隙を有した配置されてそれぞれの上端部が上下
方向に揺動自在に枢結された第1リンク部材70と第2
リンク部材71とを有してなり、これらの両部材70、
71の下端部が互いに回動可能に枢結され、正面視にお
いて三角形状を形成している。第2リンク部材71の上
端部は車両前後方向に延設されたスライドレール72に
沿って移動可能であり、荷台10とシャシフレーム3間
に接続された固定板73に車両前後方向に延びた状態で
基部が枢結された押圧シリンダ49のロッド先端部が第
2リンク部材71の上端部に枢結されている。リンク機
構69の下部には上下に揺動可能に枢結された板状の押
圧板65が設けられている。その結果、押圧シリンダ4
9が伸縮動すれば、第2リンク部材71の上端部がスラ
イドレール72に沿って前後に移動してリンク機構69
が上下に伸縮動し、押圧板65が上下に移動する。
【0029】図7に示す車体支持補助装置40は、後輪
7の上方のシャシフレーム3の上面に押圧シリンダ49
を保持する保持部材77を上方へ突出した状態で取り付
け、この保持部材77に押圧シリンダ49のボトム側端
部を上下に延びた状態で枢結し、押圧シリンダ49のロ
ッド先端部に板状の押圧板65を上下揺動可能に枢結す
る。このように、図6(a)、図6(b)及び図7に示
すような車体支持補助装置40を用いることで、図4に
示す車体支持補助装置40によって得られる効果と同様
の効果を得ることができる。
【0030】
【第2の実施の形態】次に、本発明に係わる第2の実施
の形態の車体支持補助装置を説明する。尚、第2の実施
の形態においては第1の実施の形態との相違点のみを説
明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一
符号を附してその説明を省略する。第2の実施の形態の
車体支持補助装置40は、図9(a)に示すように、押
圧板79が後輪7の上方位置に離れて移動された状態で
後輪7を上方から囲むフェンダとして用いられるように
構成されている。この押圧板79は、上下に揺動可能で
あり、正面視においてハ字状に形成された側板80と側
板80の内側面に取り付けられて車両内側へ突出した天
板81とを有して構成されている。
【0031】側板80は前後に延びる水平部80aと水
平部80aの両端部から斜め下方へ延びる傾斜部80b
とを有し、天板81は押圧板79が後輪7の上方位置に
離れて移動された状態で水平部80aの内側に固着され
てシャシフレーム3側へ突出して車両後方側へ傾斜して
延びる押圧面部81aと、押圧面部81aの両端部に繋
がって傾斜部80bの内側に固着されてシャシフレーム
3側へ突出し傾斜部80bと同一方向に延びる押圧側板
部81bとを有して構成されている。押圧板79の天板
81には上方へ突出した状態で前後に延びる連接板83
が固着され、連接板83の後端部は押圧板79の後部か
ら車両後方側へ突出してシャシフレーム3に接続された
固定板73に枢結され、連接板83の先端部は押圧板7
9の中央部に位置してシャシフレーム3に枢結された押
圧シリンダ49のロッド先端部と枢結されている。その
結果、押圧シリンダ49の伸縮動により押圧板79は連
接板83とシャシフレーム3の枢結部84を揺動中心と
して上下に揺動し、押圧板79が下方へ揺動すれば、天
板81の押圧面部81aが後輪7に押し付けられる。
【0032】図9(a)に示す押圧板79は押圧シリン
ダ49が伸長動して押圧面部81aが後輪7に押圧され
た状態になると、押圧板79は斜めに傾斜した状態にな
る。そこで、図9(b)に示すように、リンク機構86
を押圧板79とシャシフレーム3間に取り付けられ固定
板73に枢結し、リンク機構86を構成する第1リンク
部材87の先端部を押圧シリンダ49のロッド先端部の
枢結位置と同軸線上に枢結し、リンク機構86を構成す
る第2リンク部材88の先端部を押圧板79の前側に枢
結し、第1リンク部材87及び第2リンク部材88が平
行リンクを構成するようにそれぞれの枢結位置を設定す
ることで、押圧板79を上下に平行に移動させることが
できる。
【0033】このように押圧板79をフェンダとして用
いることで、第1の実施の形態で説明した車体支持補助
装置40と同様の効果を得ることができる他に、押圧板
79をフェンダとして利用できるので車体支持補助装置
40の部品と車両の部品を共通化させることができ、車
体支持補助装置40を搭載した安価な高所作業車1を提
供することができる。
【0034】なお、前述した第1及び第2の実施の形態
では、押圧板47,65,79がリンク機構部43、リ
ンク部材64及びリンク機構69,86を介して押圧シ
リンダ49に接続された構成を示したが、押圧板47,
65,79がシャシフレーム3に対して上下に移動可能
に構成すれば、押圧板47,65,79を押圧シリンダ
49に接続させた状態にしなくてもよい。例えば図6
(a)に示す場合では、押圧シリンダ49が伸長動すれ
ば、リンク部材64の先端部が押圧板65に当接した状
態で押圧板65を下方へ移動させ、押圧板65が後輪7
を押圧状態にする。また、作業車は前述した高所作業車
1に限るものではなく、図1に示す作業台25の床面積
が大きいタイプの高所作業車や、自走式の高所作業車で
もよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における高
所作業車の車体支持補助装置によれば、押圧板を一対の
前輪及び後輪の少なくともいずれかの上方位置に上下に
移動可能に配置し、この押圧板を下方に移動させてその
下方に対向して位置する前輪及び後輪のいずれかに押し
付け可能な押圧板移動手段を車体に取り付けるだけで、
作業装置の姿勢変化によりサスペンション機構に作用す
る負荷が変動するような場合でも、押圧板を前輪及び後
輪のいずれかに押し付けることで、負荷を押圧板移動手
段、押圧板及び押圧板が押し付けられた前輪及び後輪の
いずれかにより支持することができる。このため、ジャ
ッキを用いずに車両を安定支持することができ、作業装
置の姿勢に拘わらずサスペンション機構への負荷変動を
防止することができ、前輪及び後輪の車軸に許容荷重を
越える負荷が作用する事態を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における車体支持補
助装置を搭載した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明の第1の実施の形態における車体支持補
助装置の斜視図を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態における押圧シリン
ダを含む押圧油路の構成を示す。
【図4】本発明の第1の実施の形態における車体支持補
助装置の正面図を示す。
【図5】本発明の第1の実施の形態における前ジャッキ
を備えた高所作業車に搭載された車体支持補助装置の作
動を説明するための高所作業車の平面図を示す。
【図6】本発明の第1の実施の形態における車体支持補
助装置の正面図を示す。
【図7】本発明の第1の実施の形態における車体支持補
助装置の正面図を示す。
【図8】本発明の第1の実施の形態における前ジャッキ
を有しない高所作業車に搭載された車体支持補助装置の
作動を説明するための高所作業車の平面図を示す。
【図9】本発明の第2の実施の形態における車体支持補
助装置の正面図を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業車) 3 シャシフレーム(車体) 4 サスペンション機構 5 前輪 7 後輪 11 前ジャッキ(ジャッキ) 14 パーキングブレーキ操作レバー(後輪ブレーキ) 20 ブーム(作業装置) 40 車体支持補助装置 43 リンク機構部(押圧板移動手段) 47、65、79 押圧板 49 押圧シリンダ(押圧板移動手段) 69、86 リンク機構(押圧板移動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 英彦 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 落合 健二 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3D003 AA02 BB14 CA54 CA55 CA57 3F333 AA08 CA15 FA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後の左右両側部にサスペンショ
    ン機構により懸架されて配設された各一対の前輪及び後
    輪と、前記車体に設けられた作業装置とを有してなる作
    業車の車体支持補助装置であって、 前記一対の前輪及び後輪の少なくともいずれかの上方位
    置に上下に移動可能に配置される押圧板と、 前記車体に取り付けられ、前記押圧板を下方に移動させ
    てその下方に対向して位置する前記前輪及び前記後輪の
    いずれかに押し付けて、前記サスペンション機構の作動
    を規制する押圧板移動手段とを有して構成されているこ
    とを特徴とする作業車の車体支持補助装置。
  2. 【請求項2】 前記前輪の近傍における前記車体の左右
    両側部に配設されたジャッキと、前記後輪を制動可能な
    後輪ブレーキとを有し、 前記後輪のそれぞれの上方位置に前記押圧板を配置し、
    前記押圧板移動手段により前記押圧板が前記後輪を押し
    付けるように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の作業車の車体支持補助装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧板が前記後輪の上方位置に離れ
    て移動された状態で前記後輪若しくは前記前輪を上方か
    ら囲むフェンダとして用いられるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の作業車の
    車体支持補助装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2868032A1 (fr) * 2004-03-26 2005-09-30 Patrick Vuillequez Garde-boue pour vehicule, plus particulierement pour une remorque
JP2006341718A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Kenji Kameyama 車体の傾き防止装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2868032A1 (fr) * 2004-03-26 2005-09-30 Patrick Vuillequez Garde-boue pour vehicule, plus particulierement pour une remorque
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