JP2003251800A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003251800A
JP2003251800A JP2003071578A JP2003071578A JP2003251800A JP 2003251800 A JP2003251800 A JP 2003251800A JP 2003071578 A JP2003071578 A JP 2003071578A JP 2003071578 A JP2003071578 A JP 2003071578A JP 2003251800 A JP2003251800 A JP 2003251800A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体のカールやコックリングによる記録
品位の低下を防止する。 【解決手段】 インクジェット記録ヘッド1から記録媒
体8に向けてインク液滴を吐出して記録を行うインクジ
ェット記録装置であって、インクジェット記録ヘッド1
に対向する位置に、記録媒体8の搬送をガイドするプラ
テン15が配されている。プラテン15の上面には複数
の凹部17と複数の凸部16が設けられている。さら
に、複数の凹部16に当接するように紙押え板18が配
設され、複数の凹部17に対応する位置に紙押え板18
から突起19が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吐出口を具
備するインクジェットヘッドを用いて記録領域に配され
た記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関
し、特に、記録媒体へのインク滴の付着によってこの記
録媒体に発生する皺等による記録品位への悪影響を極め
て軽減し得るインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
は、安定な記録を行うために記録媒体にインクが吐出さ
れた際に発生する皺や波打ち状の変形(以下、コックリ
ングという)の影響を極力排除し、記録媒体の表面と記
録ヘッドとの間隔を一定に保持しなければならない。ま
た、元々湿気等によりカールを発生している記録媒体に
対しても、プラテン上からヘッド方向へ向けての紙浮き
を防止しなければならない。
【0003】従来、これらの目的に対応する例として
は、次のような構成を持った装置があった。第1には、
特開平4−69264号公報等で開示された記録装置の
ように、記録媒体の搬送方向に対し上流部で、記録媒体
を紙押え部材でプラテン側に押し付ける構成がある。ま
た、第2には、特開昭61−95966号公報や特開平
3−29359号公報等に開示されているように、プラ
テンに複数の小径の穴を設け、負圧発生手段を用いて発
生させた吸引力により記録媒体をプラテンに密着させる
構成が知られている。
【0004】
【特許文献1】特開平4−69264号公報
【特許文献2】特開昭61−95966号公報
【特許文献3】特開平3−29359号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
第1の従来例の印字範囲の上流部を紙押え部材でプラテ
ンへ押し付ける構成では、サイズの異なる記録媒体を用
いる場合に印字範囲が狭く、しかも印字領域よりも搬送
方向上流部を押し付けている位置から、次に押し付けら
れる位置(例えば排紙ローラ対)迄の距離が短い場合に
は有効な手段であったが、印字ヘッドの印字幅が広く、
次に押し付けられる位置までの距離が長い場合には、押
し付けている位置から離れるほど、その効果が薄れ、コ
ックリングや紙浮きが発生しやすかった。特に記録画像
が高濃度の場合は多量のインクが記録媒体に打ち込まれ
ることとなり、その結果大きなコックリングが発生して
印字ヘッドに接触して画像を乱したり、ヘッドの目詰ま
りを発生したりすることもあった。
【0006】次に、上記の第2の従来例の負圧発生手段
を用いて記録媒体を吸引する構成では、装置が大掛かり
になってコストが高くなり、また、吸気・排気音が大き
かった。さらに、サイズの異なる記録媒体を用いる場合
にはそれぞれのサイズに合わせて、記録媒体が覆わない
プラテン上の小径の穴を封止する手段を新たに設けなけ
れば、所望の吸引力を得ることが難しかった。
【0007】本発明の目的は、単純な構成で記録媒体の
コックリング(インクジェット記録に伴って生じる記録
媒体のしわ寄り)や紙浮きを抑制でき、良質な記録画像
が得られるインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インクを吐出して記録を行うインクジェッ
ト記録手段を用いて記録領域に配される記録媒体に記録
を行うインクジェット記録装置において、前記インクジ
ェット記録手段と対向する位置に配されたプラテンに、
前記インクジェット記録手段側へ向かって記録媒体搬送
方向に沿って設けられたリブを記録媒体搬送方向と交差
する方向に複数配するとともに、前記リブ間に、前記イ
ンクジェット記録手段側へ向かって記録媒体搬送方向に
沿って前記リブの高さより低い補助リブを設け、インク
ジェット記録により膨潤して波打ち形状となる前記記録
媒体が前記インクジェット記録手段側へ浮き上がること
を抑えることを特徴とする。
【0009】上記のインクジェット記録装置において、
前記補助リブは前記リブの間に記録媒体搬送方向と交差
する方向に複数設けられていることが好ましい。また、
前記インクジェット記録手段より前記リブ間の記録媒体
搬送方向上流側に前記プラテン側へ向けて設けられた突
起を配し、前記記録媒体を予め前記リブ間で前記プラテ
ン側へ押し下げる構成が好ましい。また前記突起の高さ
は、前記リブの高さより低いとともに前記補助リブより
高いことが好ましい。また、前記インクジェット記録手
段より前記リブ間の記録媒体搬送方向下流側に、前記記
録媒体を前記プラテン側へ押し下げる押え部材が更に配
されていることが好ましい。
【0010】本発明では、記録媒体搬送手段によって、
少なくとも記録領域において記録媒体に凹凸形状ないし
波打ち形状を付与しているので、記録媒体にコシを与
え、カールしている記録媒体もインクジェット記録ヘッ
ド方向に浮かない構成が実現でき、良質な記録画像が得
られるようになる。
【0011】また、プラテン上に複数の凹凸を設け、少
なくともこの凹部に記録媒体をプラテン側へ変位させる
部材を設けて波打ち形状を付与しているので、コックリ
ングは確実にプラテンの凹部で、しかも下向きに発生さ
れ、インクジェット記録ヘッド側への浮きを防止でき、
良質な記録画像が得られるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0013】なお、本発明が適用可能なインクジェット
記録装置は、ヘッド装着部へインクジェット記録ヘッド
を装着し、記録領域に配された記録媒体に対してこのイ
ンクジェット記録ヘッドのインク吐出口からインクを吐
出するインクジェット記録装置である。インクジェット
記録手段としては、インクジェット記録ヘッドとこのイ
ンクジェット記録ヘッドへインクを供給するインクタン
クとを一体に形成してヘッド装着部へ装着する形態のも
の、インクジェット記録ヘッドとインクタンクとが別体
であってインクジェット記録ヘッドがインクタンクを装
着するインクタンクホルダーを有してヘッド装着部へ装
着される形態のもの、あるいは、インクタンクを記録装
置本体側に備えてインクジェット記録ヘッドのみをヘッ
ド装着部へ装着する形態のものであってもよい。これら
ヘッド装着部に装着されるインクジェット記録ヘッド
は、記録領域に配される記録媒体の搬送方向に交差する
方向の記録媒体の全幅にわたってインク吐出口を配列し
たいわゆるフルラインタイプのインクジェット記録ヘッ
ドや、ヘッド装着部としてのキャリッジに装着されて記
録領域に配される記録媒体の搬送方向に交差する方向に
往復移動して1行乃至数行のライン記録を行ういわゆる
シリアルタイプのインクジェット記録ヘッドを含むもの
である。さらに、前述のインクジェット記録手段が、ブ
ラックインク液、イエローインク液、マゼンタインク
液、シアンインク液、または前処理液のうちのいくつか
の液体もしくは全ての液体を吐出し得るインクジェット
記録ヘッドを備えるものであってもよい。またさらに、
前述のインクジェット記録ヘッドが、インク吐出口に連
通する液路に電気熱変換体を配し、この電気熱変換体の
発する熱エネルギーを用いてインク吐出口からインク等
を吐出するものや、液路に圧電素子を配し、この圧電素
子の振動や体積変化を用いてインク吐出口からインク等
を吐出するものであってもよい。
【0014】本発明が好ましく適用される形態は、前述
のインクジェット記録手段(少なくともヘッド装着部)
とこのヘッド装着部に対応して記録媒体を支持するプラ
テンとを記録領域に備えるインクジェット記録装置であ
って、記録領域に配される記録媒体をこの記録媒体の搬
送方向に交差する方向に沿って複数の凹凸を設けて支持
し得る機構を備え、少なくともその機構には記録媒体の
搬送方向に交差する方向に沿った複数の凸部が記録媒体
の記録面の裏側を支持し得る位置に配されるものであ
る。また、その機構の凸部同士の間にはさらに低い凸部
が1つ乃至複数配されていてもよく、その低い複数の凸
部の高さが異なる高さであっても良いものである。
【0015】以下に、本発明の実施の形態として、少な
くとも前述のプラテンを具備するインクジェット記録装
置を用いて、本発明を詳述する。
【0016】まず、本発明の実施の形態を説明するにあ
たって参考例を挙げる。
【0017】《参考例1》図1は本発明の参考例1であ
るインクジェット記録装置のプラテン部分の要部を示す
斜視図である。
【0018】図1において、1はインクを吐出して記録
を行うインクジェット記録ヘッド、2はインクジェット
記録ヘッド1を支持しつつ移動するキャリッジ、3はキ
ャリッジ2を支持し案内するガイドレール、4はキャリ
ッジ2を支持する支持レール、5はキャリッジ2から突
出しキャリッジ2を支持して支持レール4上を移動する
ガイドコロ、6はキャリッジ2を駆動するモータ(不図
示)に直結されたプーリ(不図示)に巻掛けられたタイ
ミングベルト、7はインクジェット記録ヘッド1が待機
中にインクジェット記録ヘッド1の吐出ノズルが乾燥し
たり汚れたりすることを防止し保護するためのキャップ
である。
【0019】8は紙などの記録媒体であり、9は記録媒
体8を搬送する給紙側駆動ローラである。10は、給紙
側駆動ローラ9に従動回転するレジストローラであり、
図示しない付勢手段によって給紙側駆動ローラ9に押圧
され、給紙側駆動ローラ9と対でレジストローラ対11
を形成している。
【0020】12は記録媒体8を排紙する排紙側駆動ロ
ーラである。13は、排紙側駆動ローラ12に従動回転
する排紙ローラであり、図示しない付勢手段によって排
紙側駆動ローラ12に押圧され、排紙側駆動ローラ12
と対で排紙ローラ対14を形成している。そして、給紙
側駆動ローラ9と排紙側駆動ローラ12は図示しないモ
ータによりギヤ列等を介して駆動されている。
【0021】15は、インクジェット記録ヘッド1と対
向した位置にあるプラテンで、その表面には紙(記録媒
体8)の搬送方向に平行にリブ16が複数本形成されて
いる。なおリブ16は、紙に対して紙の搬送方向と交差
する方向の凹凸を付与し得るようにプラテン15に配さ
れていればよく、少なくともプラテン15に対して紙の
搬送方向と直交する向きでなければよい。
【0022】18は、記録媒体8をプラテン15に倣わ
せるための紙押え板であり、プラテン15のリブ16上
面と紙押え板18の水平部20が当接できる様に配置さ
れている。紙押え板18には、プラテン15のリブ16
の間の凹部17に対応してプラテン15側ヘ突出した突
起19が設けられており、図示しない付勢手段によって
プラテン15側へ付勢されている。
【0023】上記構成の装置において、図示しないモー
タによりタイミングベルト6を介してインクジェット記
録ヘッド1は記録媒体8上を往復し、インク滴を記録媒
体8の所定の位置に吐出して記録を行う。
【0024】一方、記録媒体8は図示しない給紙機構に
よりレジストローラ対11のニップ位置まで給紙され、
斜行等を矯正された後に、図示しないモータから図示し
ないギヤ列等を介して駆動されるレジストローラ対11
の回転により、記録位置まで搬送される。この時、紙押
え板18はプラテン15方向ヘ付勢押圧され、記録媒体
8はプラテン15上に形成されたリブ16と紙押え板1
8の突起19により、プラテン15のリブ16部分で頂
点となり、紙押え板18の突起19部分で谷となる波打
ち形状となる。
【0025】次に、図2,図3を参照して記録媒体8の
記録前後の状態について説明する。
【0026】図2は、図1を簡略化して示した斜視図、
図3は図2のA−A断面の拡大図である。
【0027】前記の記録動作において、紙押え板18を
通過した記録媒体8は、プラテン15上のリブ16部分
で頂点となり、紙押え板18の突起19部分で谷となる
ように、図3の破線で示す記録媒体8aのような緩やか
な波打ち形状となる。この時、記録画像が高濃度の場合
には記録媒体8aは、主な溶媒として水を用いた記録イ
ンクが多量に打ち込まれた状態となり、記録媒体8aは
膨潤して寸法が大きくなる。ここで記録媒体8aは記録
領域の直前でプラテン15上のリブ16と紙押え板18
の複数の当接部(記録媒体8aの頂点部分)において、
位置が固定されていて、膨潤によっても動き難い。逆
に、複数のリブ間17では動きを規制されていないの
で、記録媒体8aの膨潤による伸びは、主にリブ間17
で発生する。
【0028】しかも、突起19により予め下向きに押し
下げられている為、波打ち(コックリング)は確実に下
向きに発生し、高濃度記録後の記録媒体8bのようにな
る。また、紙の膨潤は複数のリブ間17で分散して均一
なコックリングとなって発生するので、1つ1つのコッ
クリングを低く抑えることが可能となり、インクジェッ
ト記録ヘッド1側に浮き上がることもない。
【0029】また、雰囲気環境による記録媒体のカール
の問題がある。これは雰囲気環境の特に急激な湿度変化
に関係し、高湿度の環境においては、記録媒体が吸湿
し、膨潤するために発生し、逆に低湿度の場合にもそれ
まで含まれていた水分が記録媒体の外に放出される為に
記録媒体の収縮が発生しカールとなるのであるが、この
実施の形態においては記録媒体は波打ち形状が施されて
いるので、記録媒体に腰の強さが与えられているために
記録媒体のカールの影響も矯正され、従ってインクジェ
ット記録ヘッド1側に浮くことがない。
【0030】《参考例2》図4は、本発明の参考例2の
インクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。な
お、前記の参考例1におけるものと同一または相当部材
は同一符号で示してあり、重複説明を省略する。
【0031】参考例1では、記録領域の上流側に紙押え
板18を配置して構成してあるが、参考例2のインクジ
ェット記録装置では、図4の斜視図に示すように、記録
領域下流にも同じ様に紙押え板34が設けてある。
【0032】紙押え板34は、排紙ローラ13を中心に
図示しない回動手段により矢印B方向に回動可能であ
り、記録媒体8が搬送される時は二点鎖線で示す35の
状態になり、搬送の妨げにならぬ様に退避し、それ以外
の時は実線で示す34の状態になり記録媒体8に波打ち
形状を与える。
【0033】従って、記録領域の上流と下流で波打ち形
状を付与することが可能となり、より確実な効果が得ら
れる。また記録媒体8の後端が記録領域の紙押え板18
を通過した後も、波打ち形状を付与し続けることが可能
となる。
【0034】《参考例3》図5は、本発明の参考例3の
インクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。な
お、前記の参考例1におけるものと同一または相当部材
は同一符号で示してあり、重複説明を省略する。
【0035】図5において、25は、紙押え板18の突
起19と対向する位置で、突起19と同じ量だけプラテ
ン15上のリブ間17に侵入する様に配置された拍車で
ある。26は、拍車25を支持し、図示しないモータに
より回転駆動される拍車軸であり、拍車25を記録媒体
8に押圧する時に拍車25が搬送抵抗にならない様に、
記録媒体8の搬送速度と同じ周速度で拍車25を回転さ
せている。
【0036】27は排紙側駆動ローラ12に従動回転す
る排紙拍車であり、排紙駆動ローラ12方向へ不図示の
付勢手段で付勢されている。28は排紙拍車の回転中心
となる排紙拍車軸である。
【0037】上記の構成において、拍車25が紙押え板
18の突起19と同じ役割を果たすので、記録領域の上
流と下流で波打ち形状を付与することが可能となり、記
録媒体8がインクジェット記録ヘッド1側への浮きを生
ずることを確実に防止できる。また記録媒体8の後端が
紙押え板18を通過した後も、波打ち形状を付与し続け
ることが可能となる。
【0038】図6は、上記構成に加えて、拍車25と排
紙拍車27に付着した記録インクを除去するためのクリ
ーナー29をつけた構成を示す斜視図である。
【0039】図6に示す様に、拍車クリーナー29は排
紙拍車27,拍車25両方に均等に押圧されている。
【0040】上記構成では、拍車クリーナー29は排紙
拍車27に従動回転し、さらに拍車25を従動回転させ
るので、拍革25の周速度を排紙側駆動ローラ12の周
速度とほぼ同速度にすることが可能となる。
【0041】本参考例においては、拍車25により記録
媒体8を押圧する構成を記載した。拍車は、記録媒体に
吐出させ付着させた記録インクの定着が遅い時に、未定
着の記録インクが拍車に転写しにくいので大変有効な部
材であるが、前記の機能・性能を満足する構成であれば
拍車に限定するものでない。また、拍車25のプラテン
15上のリブ間17への侵入量を紙押え板18の突起1
9と同じとしたが、異なる侵入量としても良い。
【0042】《参考例4》本参考例は、上述の参考例3
での拍車25を排紙ローラ上に設けたものである。図7
は本発明の参考例4のインクジェット記録装置を示す要
部斜視図、図8は図7のA−A断面の拡大図である。な
お、参考例3におけるものと同一または相当部材は同一
符号で示してあり、重複説明を省略する。
【0043】図7,図8において、31は短冊状排紙ロ
ーラであり、凹部32と凸部33を有し、図示しないモ
ータによりギヤ列等を介し駆動されている。凹部32
は、プラテン15のリブ間17の延長線上に配置され、
凸部33は、リブ16の延長線上に形成され、リブ16
と同じ高さになる様に配置されている。
【0044】拍車25は、凹部32上に紙押え板18の
突起19と同じ位置に同じ量だけ侵入して配置され、図
示しないホルダーによって位置固定及び回転自在に支持
されている。排紙拍車27は、図示しないホルダーによ
って回動可能に支持され、凸部33に押圧されて従動回
転する。
【0045】拍車クリーナー30は、拍車25と排紙拍
車27に付着した記録インクを除去する部材であり、こ
の参考例においては、1つの排紙拍車27により従動回
転し、さらに2つの拍車25を従動回転させている。
【0046】上記の構成において、短冊状排紙ローラ3
1の凹部32と拍車25は、それぞれ、プラテン15の
リブ間17と紙押え板18の突起19と同じ役割を果た
し、凸部33はプラテン15のリブ16と同じ役目を果
たすので、記録媒体8が排出されるまで確実に波打ち形
状を付与できることになって、より確実に記録媒体8の
浮きを防止できる。
【0047】また、拍車25と排紙拍車27を同列上に
配置したので、排紙ローラの位置が搬送方向のより上流
に配置でき、一早く記録媒体8を挟持できるようになっ
て、下流への搬送がより確実となる。
【0048】上述の参考例1ないし参考例4において、
レジストローラ対11と紙押え板18の突起19までの
距離が短い場合には、記録媒体8の波打ちが、レジスト
ローラ対11のニップにより妨げられることがあるの
で、給紙側駆動ローラ9の波打ち形状の谷に対応する部
分を凹形状にしても良い。
【0049】また、記録媒体の左右端部は、反りなどの
要因でインクジェット記録ヘッド1側に浮き易いので、
紙押え板18の突起19及び紙搬送方向下流側の突起部
材を、この記録媒体端部に合わせて配置し、図3に示す
様に端部を下向きに押えられる様にするのが好ましい。
【0050】使用される記録媒体の大きさが何種類もあ
る時には、それぞれの記録媒体の端部が下向きになる様
に、紙押え板18の突起19や下流側の突起部材の位置
を調整し配置すると良い。
【0051】《参考例5》図9は本発明の参考例5のイ
ンクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。な
お、上述の各参考例におけるものと同一または相当部材
は同一符号で示してあり、重複説明を省略する。
【0052】本参考例は、フラットな紙押え板21をプ
ラテン15のリブ16に当接する様に、不図示の付勢手
段によりプラテン15側ヘ付勢させた構成であり、縦漉
きの紙に使用を限定した装置に関するものである。
【0053】縦漉きの紙は、水分を含んだ際に搬送方向
に直交する方向に膨潤しやすい性質がある。従ってリブ
16とフラットな紙押え板21の複数の当接位置におい
て、縦漉きの紙の位置を固定するだけで、リブ間17に
コックリングを発生させることが可能であり、しかもリ
ブ間17においても上方はフラットな紙押え板によって
規制されているので、確実に下向きのコックリングとな
り、インクジェット記録ヘッド1側に浮くことはない。
【0054】以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0055】《第1の実施の形態》図10は本発明の第
1の実施の形態のインクジェット記録装置のプラテン近
傍の部分斜視図である。
【0056】図10において、インクジェット記録ヘッ
ド101は、キャリッジ102に搭載されており、キャ
リッジ102はガイドレール103と、支持レール10
5に接触するキャリッジ102から突出したガイドコロ
104によって支持され、不図示のキャリッジモータに
よりタイミングベルト106を介してガイドレール10
3と支持レール105上を走査する。
【0057】一方、記録媒体107は不図示の給紙機構
により、記録媒体107を搬送する給紙側駆動ローラ1
08と、給紙側駆動ローラ108に不図示の手段によっ
て圧接され、従動回転するレジストローラ109で形成
されるレジストローラ対110のニップ位置(挟み位
置)まで給紙され、斜行等を矯正される。その後、不図
示のモータにより駆動されるレジストローラ対110の
回転により、インクジェット記録ヘッド101と対向し
た位置にあるプラテン111と紙押え板112の間を通
って記録位置まで搬送される。ここで、プラテン111
上には搬送方向に平行に複数のリブ113と、リブ11
3より高さの低い補助リブ114とが形成されている。
なお、リブ113は、紙(記録媒体107)に対して紙
の搬送方向と交差する方向の凹凸を付与し得るようにプ
ラテン111に配されれば良く、少なくとも、プラテン
111に対して紙の搬送方向と直交する向きでなければ
よい。また、紙押え板112には、プラテン111のリ
ブ113と補助リブ114の間のプラテン凹部115に
対向して突起116が設けられ、紙押え板112の水平
部117が、リブ113に当接するように不図示の付勢
手段により付勢されている。
【0058】但し、プラテン凹部115からリブ11
3、補助リブ114、突起116のそれぞれの頂点まで
の高さの相互関係は、図11に示すように、各々の高さ
をそれぞれL1、L2、Hとした時にL2<H<L1の関係
となっている。従って、記録媒体107はリブ113と
突起116に接触することによって、搬送方向と直交す
る断面で、リブ113部分を頂点とし2つのリブ113
間で谷となる連続した波打ち形状となる。
【0059】記録位置まで搬送された記録媒体107
は、インクジェット記録ヘッド101の走査により所定
位置にインク滴が付与されて記録が行われる。そして、
不図示のモータにより駆動される排紙側駆動ローラ11
8と、排紙側駆動ローラ118に不図示の手段によって
圧接されて従動回転する排紙ローラ119とで形成され
る排紙ローラ対120によって、矢印a方向に排出さ
れ、不図示の排紙トレイに収納される。
【0060】次に、図12、図13及び図14を用いて
印字前後の記録媒体の挙動について縦漉きの紙と横漉き
の紙に分けて説明する。上記の記録動作において、紙押
え板112を通過した記録媒体107には、各リブ11
3の間でプラテン111上のリブ113との接触面を頂
点とし、紙押え板112の突起116との接触面を谷と
した波打ち形状が付与される。ここで、記録媒体107
の左右端部は反りなどの要因でインクジェット記録ヘッ
ド101側に浮きやすいので、紙押え板112の突起1
16、及び搬送方向下流側の突起部材を、この記録媒体
端部に合わせて配置し、図13、図14に示すように端
部を下向きに押えるようにする。使用される記録媒体の
サイズが何種類かある時には、それぞれの記録媒体の左
右端部が下向きになるように、紙押え板112の突起1
16や下流側の突起部材を配置するのであるが、全ての
サイズに対して、その左右端部を下向きにしようとした
場合、左右端部が集中する箇所が出てくる。この時、リ
ブ113のピッチが狭すぎると波打ちの曲率がきつくな
り、本来フラットであろうとする記録媒体107に矛盾
が生じてしまい、幾つかのリブ113の間で谷を形成で
きず、逆にヘッド側に突出する山が発生してしまうこと
が実験で確認されている。
【0061】従って、リブ113を紙押え板112の突
起116や下流側の突起部材に対し間引く必要が出てく
る。しかし、記録後、搬送方向に対し直交する方向に伸
びやすい記録媒体(縦漉きの紙)では、詳しくは後述す
るが、リブ113間だけで伸びを吸収しようとすると、
1つ1つのコックリングが大きくなり、インクジェット
記録ヘッド101との距離が広がってしまう。そこで、
このような記録媒体においてもコックリングを低く押え
る為に、補助リブ114が追加されている。
【0062】図13において紙押え板112を通過した
縦漉きの紙は、破線で示された縦漉きの紙121aのよ
うに波打ち形状となる。この時、記録画像が高濃度の場
合には縦漉きの紙121aは、主な溶媒として水を用い
た記録インクが多量に打ち込まれた状態となり、縦漉き
の紙121aは膨潤して寸法が大きくなる。ここで、縦
漉きの紙は水分を含んだ際に搬送方向に直交する方向に
膨潤しやすい性質がある。縦漉きの紙121aはリブ1
13と紙押え板112の複数の当接部(縦漉きの紙12
1aの頂点部分)では当接により位置が固定されている
ので、膨潤によっても動き難い。逆に複数のリブ113
の間では動きが規制されていないので、縦漉きの紙12
1aの膨潤による伸びは、主にリブ113の間で発生す
る。さらに膨潤による伸びが大きい場合には、縦漉きの
紙121aは補助リブ114にも当接し複数のリブ11
3と補助リブ114との間(プラテン凹部115)にも
コックリングが発生する。しかも突起116によって予
め下向きに変位されている為、コックリングは確実に下
向きに発生し、図13の記録後の縦漉きの紙121bの
ようになる。また、紙の膨潤は複数のリブ113の間で
分散し、さらに、補助リブ114によって複数のプラテ
ン凹部115で均一なコックリングとなるので、1つ1
つのコックリングを低く押えることが可能となり、イン
クジェット記録ヘッド101側に浮き上がることもな
い。
【0063】次に、図14を用いて横漉きの紙の記録前
後の挙動を説明する。紙押え板112を通過した横漉き
の紙は、破線で示された横漉きの紙122aのような波
打ち形状となる。この時、記録画像が高濃度の場合には
横漉きの紙は、同様に膨潤して寸法が大きくなる。ここ
で、横漉きの紙は水分を含んだ際に搬送方向と同方向に
膨潤しやすい性質がある。よって横漉きの紙122aは
搬送方向と同方向にコックリングを発生しようとする
が、予め搬送方向と同方向に伸びるリブ113の間に波
打ち形状(図14の横漉きの紙122a)が付与されて
いるため、搬送方向と同方向のコックリングが発生でき
ず、その結果、記録後は搬送方向と直交した方向に僅か
に伸びた分だけを吸収し、図14の記録後の横漉きの紙
122bに示すようになるので、コックリングを低く押
えることが可能となり、インクジェット記録ヘッド側に
浮き上がることもない。
【0064】また、縦漉きの紙、横漉きの紙の両方に発
生する現象で、カール紙がある。これは、雰囲気環境の
変化、特に急激な湿度変化によって紙に反りが生じてし
まう現象であるが、本実施の形態においては記録媒体に
記録領域上流で波打ち形状が付与されるので、記録媒体
にコシの強さが与えられ、記録媒体のカールも矯正さ
れ、インクジェット記録ヘッド101側に記録媒体が浮
くこともない。
【0065】《第2の実施の形態》図15は本発明の第
2の実施の形態のインクジェット記録装置のプラテンと
紙押え板との間を記録媒体が通過する状態を示す斜視図
である。上述の第1の実施の形態では記録領域の上流側
に紙押え板112を配置したが、この第2の実施の形態
は、図15の斜視図に示すように、第1の実施の形態の
インクジェット記録装置において記録領域下流にも同様
に紙押え板124を設けたものである。紙押え板124
は、排紙ローラ119を中心に図示しない回動手段によ
り矢印b方向に回動可能で、記録媒体107が搬送され
る時に2点鎖線で示す124’の状態になって、搬送の
妨げにならぬように退避し、それ以外の時には実線で示
す124の状態となって記録媒体107に波打ち形状を
付与する。従って、記録領域の上流と下流で波打ち形状
を付与することが可能となり、より確実な効果が得られ
る。また、記録媒体107の後端が記録領域上流の紙押
え板112を通過した後も、波打ち形状を付与し続ける
ことができる。
【0066】《第3の実施の形態》図16は本発明の第
3の実施の形態のインクジェット記録装置のプラテンと
紙押え板との間を記録媒体が通過する状態を示す斜視図
である。第1、第2の実施の形態と共通する部分につい
ては説明を省略する。
【0067】第3の実施の形態のインクジェット記録装
置は、図16に示すごとく、記録領域下流に紙押え板1
12の突起116と対向する位置に、同じ量だけリブ1
13の間に侵入するように拍車126を配置し、拍車1
26を支持する拍車軸127を設けた構成である。拍車
軸127は不図示のモータにより回転駆動され、拍車1
26が記録媒体107の突入時の抵抗とならない様に拍
車126の周速度が記録媒体の搬送速度と同じ速度とな
るように回転させている。拍車126の搬送方向下流に
は記録部から記録媒体107を排出するための排紙拍車
128が排紙拍車軸129に支持され設けられている。
排紙拍車128は不図示の付勢手段により排紙側駆動ロ
ーラ118に付勢され、従動回転する。
【0068】上記の構成において拍車126が紙押え板
112の突起116と同じ役割を果たすので、記録領域
の上流と、下流で波打ち形状を付与することが可能とな
り、確実に記録媒体107のインクジェット記録ヘッド
側への浮きを防止できる。また記録媒体107の後端が
紙押え板112を通過した後も、拍車126により波打
ち形状を付与し続けることが可能となる。
【0069】図17はクリーナを設けた第3の実施の形
態のインクジェット記録装置のプラテンと紙押え板との
間を記録媒体が通過する状態を示す斜視図である。第3
の実施の形態においては、拍車126と排紙拍車128
に付着した記録インクを除去するためにクリーナ130
を設けてもよい。図17に示すごとく、クリーナ130
は拍車126、排紙拍車128の両方に均等に押圧され
ている。
【0070】上記の構成では、クリーナ130は排紙拍
車128に従動回転し、さらに拍車126を従動回転さ
せるので、拍車126の周速度を排紙側駆動ローラ11
8の周速度とほぼ同じ速度にすることが可能となる。
【0071】ここで、本実施の形態においては、拍車に
よる記載をしたが、前述の性能を満足する構成であれ
ば、拍車に限定するものではない。また、拍車の侵入量
を紙押え板の突起と同じとしたが、異なる侵入量として
も良い。
【0072】《第4の実施の形態》図18は本発明の第
4の実施の形態のインクジェット記録装置のプラテンと
紙押え板との間を記録媒体が通過する状態を示す斜視図
であり、図19は図18のB−B断面図である。第4の
実施の形態のインクジェット記録装置は、第3の実施の
形態のインクジェット記録装置において、拍車126を
排紙側駆動ローラ上に設けたものである。第1乃至第3
の実施の形態と共通する部分については説明を省略す
る。
【0073】図18、図19において、排紙側の駆動ロ
ーラとして、凹部131と第1の凸部132、第2の凸
部133を持つ短冊状排紙ローラ134を設け、短冊状
排紙ローラ134は不図示のモータにより駆動回転され
ている。凹部131はプラテン凹部115の延長線上に
形成され、第1の凸部132はリブ113、第2の凸部
133は補助リブ114の延長線上にそれぞれ形成さ
れ、それぞれリブ113、補助リブ114と同じ高さに
なるように配置されている。拍車126は凹部131上
に、紙押え板112の突起116と同じ位置に、同じ量
だけ侵入して配置され、不図示のホルダーによって固定
位置に回転自在に支持されている。排紙拍車128は不
図示のホルダーによって回転可能に支持され、第1の凸
部132に押圧され従動回転する。クリーナ130は、
拍車126と排紙拍車128に付着した記録インクを除
去する部材であって、ここでは、1つの排紙拍車128
により従動回転し、さらに2つの拍車126を従動回転
させている。
【0074】上記構成において短冊状排紙ローラ134
の凹部131と拍車126は、プラテン凹部115と突
起116と同じ役目を果たし、第1の凸部132、第2
の凸部133はそれぞれリブ113と補助リブ114と
同じ役目を果たすので、記録媒体107が排出されるま
で確実に波打ち形状を付与することができ、より確実に
記録媒体107の浮きを防止できる。
【0075】また、拍車126と排紙拍車128を同列
上に配置したので、排紙ローラの位置が搬送方向のより
上流に配置可能となるので、早く記録媒体を挟持でき、
下流への搬送がより確実となる。
【0076】上記の第1乃至第4の実施の形態におい
て、レジストローラ対110と紙押え板112の突起1
16までの距離が短い場合には、記録媒体107の波打
ちが、レジストローラ対110のニップ(挟持)により
妨げられることがあるので、給紙側駆動ローラ108の
プラテンの凹部115に対応する部分に、波打ち形状の
谷を凹形状に設けてもよい。
【0077】《第5の実施の形態》図20は本発明の第
5の実施の形態のインクジェット記録装置のプラテンと
紙押え板との近傍の部分斜視図である。第1乃至第4の
実施の形態と共通する部分については説明を省略する。
【0078】本実施の形態はフラットな紙押え板135
を、プラテン111のリブ113に当接するように、不
図示の付勢手段によりプラテン111側へ付勢された構
成であり、縦漉きの紙に使用を限定したインクジェット
記録装置に関するものである。
【0079】ここで、前述したように縦漉きの紙は、水
分を含んだ際に搬送方向に直交する方向に膨潤しやすい
性質がある。従って、リブ113とフラットな紙押え板
135の複数の当接位置において、縦漉きの紙の位置を
固定するだけで、プラテンの凹部115にコックリング
を発生することが可能で、しかも記録媒体の上面はフラ
ットな紙押え板135によって規制されているので、確
実に下向きのコックリングとなり、インクジェット記録
ヘッド側に浮くことはない。
【0080】《第6の実施の形態》図21は、本発明の
第6の実施の形態でのプラテンと紙押え板の近傍の断面
図である。上述の第1乃至第5の実施の形態において
は、リブ113と補助リブ114を交互に配置したが、
図21に示すように、リブ113間に複数の補助リブ1
14を配置してもよい。
【0081】《第7の実施の形態》図22は、本発明の
第7の実施の形態でのプラテンと紙押え板の近傍の断面
図である。図22に示すように、リブ113間の複数の
補助リブの高さに複数の種類があってもよい。このよう
な構成においては、リブ113間に複数の補助リブ11
4が配置されているので、縦漉きの紙のコックリングを
より低く抑えることが可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、インクを
吐出して記録を行うインクジェット記録手段を用いて記
録領域に配される記録媒体に記録を行うインクジェット
記録装置において、前記インクジェット記録手段と対向
する位置に配されたプラテンに、前記インクジェット記
録手段側へ向かって記録媒体搬送方向に沿って設けられ
たリブを記録媒体搬送方向と交差する方向に複数配する
とともに、前記リブ間に、前記インクジェット記録手段
側へ向かって記録媒体搬送方向に沿って前記リブの高さ
より低い補助リブを設けたことにより、インクが記録媒
体に浸透することにより発生するコックリングを複数の
特定位置に発生させて、個々のコックリングを低く押え
ることが可能となり、しかも下向きに発生させるので記
録媒体とインクジェット記録ヘッドとの接触を防ぐこと
ができるようになるという効果がある。さらに、その結
果として、記録媒体表面とインクジェット記録ヘッドと
の距離を短くできるので、記録インク吐出粒の着弾精度
を高めることが可能となる。また、記録媒体自体のカー
ルによる浮きも、記録媒体に波打ち形状を与えて腰力を
付与しているために、防止することができる。
【0083】すなわち、記録媒体のカールやコックリン
グによる記録の品位低下を防止し、インクジェット吐出
による優れた記録を実施することができる。
【0084】特に、補助リブのない場合においては、リ
ブのピッチが狭すぎると波打ちの曲率がきつくなってヘ
ッド側に突出する山が発生してしまうことがあったり、
また、逆にリブ間だけで記録媒体の伸びを吸収しようと
すると1つ1つのコックリングが大きくなり、インクジ
ェット記録ヘッドと記録媒体との間隔が広がってしまう
ということがあったりするが、本発明の補助リブを設け
ることにより、コックリングの凹凸を小さく押えること
ができる。そのため、本発明に係るリブと補助リブとを
記録媒体の幅方向にわたって配設することにより、イン
クジェット記録ヘッドと記録媒体との距離を記録媒体の
幅方向にわたって短くすることができ、記録インク吐出
粒の着弾精度を高めて高品位の画像を得ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1のインクジェット記録装置で
のプラテン部分近傍の部分斜視図である。
【図2】参考例1でプラテンと紙押え板との間を記録媒
体が通過する状態を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明の参考例2のインクジェット記録装置で
のプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通過する状態
を示す斜視図である。
【図5】本発明の参考例3のインクジェット記録装置で
のプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通過する状態
を示す斜視図である。
【図6】本発明の参考例3のインクジェット記録装置で
のプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通過する状態
を示す斜視図である。
【図7】本発明の参考例4のインクジェット記録装置で
のプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通過する状態
を示す斜視図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の参考例5のインクジェット記録装置で
のプラテンと紙押え板との近傍を示す部分斜視図であ
る。
【図10】本発明の第1の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテン部分近傍の部分斜視図である。
【図11】第1の実施の形態のインクジェット記録装置
でのプラテンと紙押え板の関係を示す部分正面図であ
る。
【図12】第1の実施の形態でプラテンと紙押え板との
間を記録媒体が通過する状態を示す斜視図である。
【図13】縦漉きの紙の記録前後の挙動を示す図12の
A−A断面図である。
【図14】主に横漉きの紙の記録前後の挙動を示す図1
2のA−A断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通
過する状態を示す斜視図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通
過する状態を示す斜視図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通
過する状態を示す斜視図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との間を記録媒体が通
過する状態を示す斜視図である。
【図19】図18のB−B断面図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との近傍を示す部分斜
視図である。
【図21】本発明の第6の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との近傍を示す断面図
である。
【図22】本発明の第7の実施の形態のインクジェット
記録装置でのプラテンと紙押え板との近傍を示す断面図
である。
【符号の説明】
1,101 インクジェット記録ヘッド 2,102 キャリッジ 3,103 ガイドレール 4,105 支持レール 5,104 ガイドコロ 6,106 タイミングベルト 7 キャップ 8,107 記録媒体 9,108 給紙側駆動ローラ 10,109 レジストローラ 11,110 レジストローラ対 12,118 排紙側駆動ローラ 13,119 排紙ローラ 14,120 排紙ローラ対 15,111 プラテン 16,113 (プラテン上の)リブ 17 (プラテン上の)リブ間 18,21,34,112,124,135 紙押え板 19,116 (紙押え板の)突起 20,117 (紙押え板の)水平部 25,126 拍車 26,127 拍車軸 27,128 排紙拍車 28,129 排紙拍車軸 29,30 拍車クリーナー 31,124 短冊状排紙ローラ 32,131 (短冊状排紙ローラの)凹部 33,132,133 (短冊状排紙ローラの)凸部 114 補助リブ 115 プラテン凹部 121a,121b 縦漉きの紙 122a,122b 横漉きの紙 130 クリーナ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録手段を用いて記録領域に配される記録媒体に記
    録を行うインクジェット記録装置において、 前記インクジェット記録手段と対向する位置に配された
    プラテンに、前記インクジェット記録手段側へ向かって
    記録媒体搬送方向に沿って設けられたリブを記録媒体搬
    送方向と交差する方向に複数配するとともに、前記リブ
    間に、前記インクジェット記録手段側へ向かって記録媒
    体搬送方向に沿って前記リブの高さより低い補助リブを
    設け、 インクジェット記録により膨潤して波打ち形状となる前
    記記録媒体が前記インクジェット記録手段側へ浮き上が
    ることを抑えることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補助リブは、前記リブの間に記録媒
    体搬送方向と交差する方向に複数設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記インクジェット記録手段より前記リブ
    間の記録媒体搬送方向上流側に前記プラテン側へ向けて
    設けられた突起を配し、前記記録媒体を予め前記リブ間
    で前記プラテン側へ押し下げることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記突起の高さは、前記リブの高さより
    低いとともに前記補助リブより高いことを特徴とする請
    求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インクジェット記録手段より前記リ
    ブ間の記録媒体搬送方向下流側に、前記記録媒体を前記
    プラテン側へ押し下げる押え部材が更に配されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
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