JP2006142777A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006142777A JP2006142777A JP2004339393A JP2004339393A JP2006142777A JP 2006142777 A JP2006142777 A JP 2006142777A JP 2004339393 A JP2004339393 A JP 2004339393A JP 2004339393 A JP2004339393 A JP 2004339393A JP 2006142777 A JP2006142777 A JP 2006142777A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- recording
- platen
- ink jet
- ink
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Sheets (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【課題】大きな記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置においても、記録媒体の状態に関わらず、該記録媒体の記録ヘッド側への紙浮きを防止すること。
【解決手段】インクジェット記録手段により当該記録媒体にインクが付着される位置に、前記記録媒体のインク滴付着面側に接触するローラが対向するローラよりも前記記録媒体搬送方向の記録手段側に偏位して配置される複数の搬送ローラ対とで搬送し、前記搬送される記録媒体を前記インクジェット記録手段と対向する位置に支持するプラテンであって、記録媒体の搬送方向において上記インクジェット記録手段と上記ローラ対にて形成されるニップ部の間に配設されて、上記ローラ対から搬送された用紙の裏面に当接するように配設された突起部と、当該突起部より僅かに低く、且つ、インクジェット記録手段と対向して記録手段との間隔を一定に保持するプラテン上の平坦部を設ける。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェット記録手段により当該記録媒体にインクが付着される位置に、前記記録媒体のインク滴付着面側に接触するローラが対向するローラよりも前記記録媒体搬送方向の記録手段側に偏位して配置される複数の搬送ローラ対とで搬送し、前記搬送される記録媒体を前記インクジェット記録手段と対向する位置に支持するプラテンであって、記録媒体の搬送方向において上記インクジェット記録手段と上記ローラ対にて形成されるニップ部の間に配設されて、上記ローラ対から搬送された用紙の裏面に当接するように配設された突起部と、当該突起部より僅かに低く、且つ、インクジェット記録手段と対向して記録手段との間隔を一定に保持するプラテン上の平坦部を設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録手段を用いて記録媒体にインクを付着することにより、文字、図形、パターン等の画像を記録するインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット方式の記録装置において、鮮明で高品位な印字結果を得るためには、様々な条件の記録媒体(元々の湿気や乾燥等によりカールを発生している記録媒体や、インクの付与によってコックリングを発生している記録媒体や)に対しても、プラテンから記録ヘッドの方向への紙浮きを防止しつつ、記録媒体の表面と記録ヘッドとの間隔(以下、「紙間」と言う)をできるだけ狭く設定する必要がある。
これらを実現する装置の第1の従来例としては、特許文献1等に記載されているように、記録媒体の搬送方向上流部をプラテン側に紙押さえ部材で押し付ける構成がある。又、第2の従来例としては、特許文献2,3等に記載されているように、プラテンに複数の小径の穴を設け、負圧発生手段を用いて発生させた吸引力により記録媒体をプラテンに密着させる構成が知られている。
しかしながら、上記第1の従来例のように、印字範囲の上流部を紙押さえ部材でプラテンに押し付ける構成では印字範囲が狭く、しかも、記録媒体をプラテン側に押し付けている位置(印字領域よりも搬送方向上流部)から、該記録媒体が次に押し付けられる位置(例えば排紙ローラ対)までの距離が短い場合には有効な手段であったが、印字ヘッドの印字幅が広く、次に押し付けられる位置までの距離が長い場合には、押し付けている位置から離れるほど、その効果が薄れ、用紙の反りによる浮きやコックリングが発生し易かった。特に、記録時間の短縮のために、記録ヘッドが大きくなってその記録範囲が広くなるほど、用紙をプラテンへ押し付ける効果は薄れ、用紙の自然な状態での反りが大きく影響して記録ヘッドに接触して画像を乱したり、ヘッドの目詰まりを発生することになるため、紙間を広めに設定しておく必要があった。
又、前記第2の従来例では、負圧発生手段を用いて記録媒体を吸引するため、装置が大掛かりになり、コストが高く、又、吸気/排気音が大きいという問題があった。更に、サイズの異なる記録媒体を用いる場合、それぞれのサイズに合わせて、記録媒体が覆わないプラテン上の小径の穴を封止する手段を新たに設けなければ、所望の吸引力を得ることができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、低コスト且つ簡単な構成で、大きな記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置においても、記録媒体の状態(記録前に生じている用紙反りやコックリングによる皺等)に関わらず、該記録媒体の記録ヘッド側への紙浮きを防止することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、インクジェット記録手段を用いて記録媒体にインク滴を付着させて記録を行うインクジェット記録装置において、記録媒体をインクジェット記録手段と対向する位置に支持するプラテンと、インクジェット記録手段により記録媒体にインクが付着される位置に当該記録媒体を挟持して搬送する複数の搬送ローラ対と、プラテンに対して記録媒体の搬送方向に延在するとともに記録媒体の搬送方向と交差する方向に複数並設されて記録媒体の裏面側を支持するプラテンリブとを含み、プラテンリブの記録媒体の搬送方向上流側延長線上には、搬送ローラ対が位置し且つ搬送ローラ対は記録媒体をプラテンに押し付けるように配設されており、記録媒体が搬送ローラ対からプラテンリブ部へ突入する経路上に凸部突起を設けることを特徴とする。
この構成によれば、搬送ローラから記録媒体をプラテン部に押し付ける際に、搬送ローラ対から凸部突起が記録媒体の癖を矯正しつつ、記録媒体をプラテンに押し付けることにより用紙先端のカールを抑制することが可能となり、記録媒体を、裏面側を突起に当接させてプラテン上に浮き上がらないように保持できる。
特に、記録ヘッドが大きくなった場合に、記録媒体先端部が排紙ローラに侠持搬送されるまでの間の自由状態では、自然に生じる媒体の反りが大きく作用してしまう。記録媒体にこのような反りが生じても、搬送ローラから記録媒体をプラテン部に押し付ける際に、プラテン凸突起部が記録媒体のカールを矯正しつつ、記録媒体をプラテンに押し付けることにより用紙先端の反り浮きを抑制することが可能となり、記録媒体を、裏面側をプラテン平坦部に当接させて高精彩な画像を記録するように保持できる。
本発明において、搬送ローラ対を、記録媒体のインク滴付着面側に接触するローラが対向するローラよりも記録媒体搬送方向下流側に偏位して配置されるように構成すれば、記録媒体を上流突起に効果的に押し付けるように挟持搬送させることができ、搬送ローラ対と凸部突起とが記録媒体の反りを矯正しつつ、記録媒体をプラテンに押し付けることにより用紙先端のカールによる浮きをより下流まで作用させることができる。
本発明によるインクジェット記録装置は、記録領域よりも上流側又は下流側に配置され、複数対のローラを備えた搬送ローラユニットと、搬送ローラユニットの下流側に配置され、記録手段と対向する位置で記録媒体を支持するプラテンとを有するインクジェット記録装置において、搬送ローラユニットが、複数対のローラにより記録媒体を挟持する挟持部と、非挟持部とプラテンに設けられた、記録媒体搬送方向に沿って前記挟持部の延長線上に位置し、且つ、前記記録媒体搬送方向に沿って延びる複数のリブ部と、記録媒体のサイズに関わらず記録媒体の一方の端部が揃えられる搬送基準位置とを含み、複数のリブ部のうちの1つが定形サイズの記録媒体の他方の端部から1mm〜10mm内側に位置するように配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体の搬送基準位置が設定された端部及び他方の端部とも、それぞれの端部の内側の端部近傍に位置するリブ上流突起部を支点とし、記録媒体先端部における自然反りによる浮き上がりを抑制することができる。
記録領域の下流側に、記録媒体を搬送する排紙ローラユニットが設けられており、排紙ローラユニットが、少なくとも一対のローラにより記録媒体を挟持する挟持部と、非挟持部とを有し、各排紙ローラユニットの挟持部が記録媒体搬送方向に沿ってリブの略延長線上に位置している構成としても良い。この場合、記録媒体の先端が垂れ下がっても、その記録媒体の後端が反動で浮き上がろうとする動作を抑制することができる。
排紙ローラユニットが2列配置されていても良い。そして、2つの排紙ローラユニットのうち、上流側の排紙ローラユニットよりも下流側の排紙ローラユニットの方がローラの個数が少ない構成とすると、構成が簡単になる。
排紙ローラユニットが、排紙ローラと、排紙ローラの回転中心に対し上流側にずれた位置に回転中心を有し、排紙ローラ及びプラテンに向かって記録媒体を押圧する従動ローラとを含むと、記録媒体が搬送ローラユニットから離れてもプラテンに向かって押圧する力を維持し得る。
排紙ローラが、記録媒体搬送方向に対し実質的に直交する方向に複数個に分割されていても良い。
本発明によるインクジェット記録装置は、記録媒体の紙浮きが小さいため、記録手段とプラテンの間隔(紙間)を小さくできる。そこで、本発明をインクを吐出して記録媒体に付着させるインクジェット記録方式の記録手段を有する記録装置に適用すると、ヘッドギャップを小さくして、吐出インクの付着位置精度の高い高品位の記録装置とすることができる。
本発明によれば、搬送ローラから記録媒体をプラテン部に押し付ける際に、搬送ローラ対からリブ突起部が記録媒体の反り癖を矯正しつつ、記録媒体をプラテンに押し付けることにより用紙先端のカールを抑制することが可能となる。従って、記録媒体を、裏面側を上流突起部に当接させることで記録ヘッド側に浮き上がらないように保持でき、少なくとも記録領域において記録媒体を平坦部にて平坦に保持しつつ、該プラテンへの該記録媒体の押し付け力を付与することができ、これにより、例えばカールしている記録媒体を記録ヘッド側に浮かなくすることができる。
又、上記突起部はプラテンリブにより構成可能であるので、コックリングに対応したリブ配置を行うことが可能であり、即ち記録媒体へのインクの付与による記録ヘッドとの接触をも防ぐことができるため、記録媒体の記録面と記録ヘッドとの間隔を狭く設定することができ、より高品位な記録結果を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 <実施の形態1>
図1に本発明の実施の形態1のインクジェット記録装置の記録領域周辺部の上面図が示されており、図2にその概略断面図が示されている。又、図3は実施の形態の記録装置の概略斜視図を、図4は詳細断面図を示している。
図1に本発明の実施の形態1のインクジェット記録装置の記録領域周辺部の上面図が示されており、図2にその概略断面図が示されている。又、図3は実施の形態の記録装置の概略斜視図を、図4は詳細断面図を示している。
図1に示すように、本実施の形態のインクジェット記録装置は、記録媒体に向けてインク滴を吐出して付着させ画像などの記録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッド100を有している。
先ず、記録手段の走査機構について説明する。
この記録ヘッド100は、キャリッジ202に着脱自在に搭載されている。キャリッジ202は、不図示のガイドレールに摺動自在に支持され、且つ、キャリッジ202から突出した不図示のキャリッジガイドがガイドレール上で回転可能に支持されている。従って、キャリッジモータ201によりタイミングベルト206を介して駆動されると、キャリッジ202は、ガイドシャフト203とガイドレール205に沿って走査する。このキャリッジ202の走査に同期して、キャリッジ202に搭載された記録ヘッド100から記録媒体300の所定位置にインク滴を吐出して画像等の記録が行われる。
次に、記録媒体300の搬送機構について説明する。
搬送経路の記録ヘッド100の上流側には、LFモータ207により駆動される搬送ローラ208と、この搬送ローラ208に付勢ばね211によって圧接され従動回転する従動ローラ209とから成る搬送ローラ対210が配されている。従動ローラ209の回転中心は、搬送ローラ208の回転中心よりも搬送方向の下流側にずれた位置にある。従って、搬送ローラ対210は、記録媒体300を斜め下向きに送り出し、プラテン219に押し付けるように搬送する。即ち、従動ローラ209がプラテン219に記録媒体300を押し付ける押し付けローラの役割を担っている。本実施の形態では、各従動ローラ209をそれぞれ独立して付勢ばね211により付勢するように構成すれば、記録媒体300の各部の変形量に応じて適切に押圧することができる。
プラテン219は、記録ヘッド100に対向するように配置され、記録媒体300の案内面には搬送方向に沿って延びたリブ部217が搬送方向に交差する方向に並んで複数形成されている。従動ローラ209は、このリブ部217に対応して複数設けられており、従動ローラ209の回転軸方向の中心位置とリブ部217の中心位置とが搬送方向に同一線上に位置するように配置されている。
リブ部217の記録媒体の搬送方向上流側延長線上には、前記記録媒体が搬送ローラ対からプラテンリブ部へ突入する経路上に上記搬送ローラ対によって形成されるニップ部よりも僅かに低く、且つ、上記搬送ローラ対から搬送された用紙の裏面に当接するように配設されたリブ上流突起部217Aが設けられている。
前記リブ上流突起部217Aは、搬送方向の上流側から下流側にかけた上向きの第1の斜面217aと、搬送方向の上流側から下流側にかけた下向きの第2の傾斜面217cとで形成され、前記突起部の頂点217bは、上記搬送ローラ対によって形成される接線と交差して僅かに高く位置するように配設されている。
又、上記突起部217Aより僅かに低く、記録ヘッド100と対向したプラテン219上の平坦リブ部217dによって、記録媒体と記録ヘッド100との間隔が一定に保持される。この突起部を217Aを形成する第2の斜面部217cは、記録ヘッド100の最上流に位置するノズル部101よりも上流側に位置し、この最上流ノズル101から記録ヘッド100の最下流ノズル10Nまでの間は少なくとも平坦リブ部217dにて構成されていることにより、記録媒体と記録ヘッド100との間隔が一定に保持されるものである。
搬送経路の記録ヘッド100の下流側には、LFモータ207により駆動される排紙ローラ212と、排紙ローラ212に付勢ばね215によって圧接され従動回転する排紙用回転体である拍車213とから成る排紙ローラ対214が設けられている。この拍車213は、記録後の記録面に接触しても記録像を乱すことがないように記録媒体300との接触面積を小さくしたものである。排紙ローラ対214は、記録媒体300を挟持するニップ部分(挟持部分)と記録媒体に接触しない部分(非挟持部分)を搬送方向に交差する方向に交互に有しており、ニップ部分とリブ平坦部217dの頂点の位置とが搬送方向に沿って同一直線上に並ぶように配置されている。リブ部217の搬送方向上流には、必ずニップ部分が位置する。
次に、図5を用いて記録動作前後の記録媒体300の挙動について、特に自然反りが発生し易いインク吸水層等を用いた紙の記録媒体である光沢紙を想定して説明する。図5は記録媒体に反りが発生した光沢紙を記録手段とプラテンとの間を通過する状態を示す断面図である。
記録媒体300は、不図示の給紙機構により、搬送ローラ対210のニップ部分まで給紙され、搬送ローラ対210の回転によりプラテン219上へ搬送される。プラテン219へ搬送されると記録媒体300の先端は、先ず、リブ上流突起部217Aを形成する第1の斜面部217aに沿って突起部を上り、突起部217Aの頂点217bを越えると第2の斜面部217cに沿って記録媒体先端が搬送され、記録ヘッド100に対向するプラテンリブ平坦部217dの記録位置へと搬送される。記録ヘッド100は、キャリッジ202の走査により記録位置まで導かれ、記録媒体300上にインクを付着する記録動作を行う。この記録動作中、搬送ローラ対210は記録媒体300を所定のピッチで紙送りし、紙送りにより記録媒体300が排紙ローラ対214に到達すると、排紙ローラ対214と搬送ローラ対210の両者で紙送りを行う。
記録媒体300の後端が搬送ローラ対210から離れた後は、排紙ローラ対214のみにより紙送りが行われ、記録動作が終了すると、排紙ローラ対214は記録媒体300を不図示の排紙トレイに排出する。
次に、主な溶剤として水を用いた記録用のインクが記録ヘッド100により記録媒体300に付着されると、記録媒体300は水分を吸収することにより膨潤し、コックリングが発生する。
記録媒体300は、従動ローラ209によりプラテン219に斜め上方から押し付けられて搬送される。即ち、従動ローラ209が、搬送ローラ208の回転中心よりも下流側にずれた位置に回転中心を有しているため、従動ローラ209による押圧がプラテンリブ上流突起部217Aのみでは吸収されず記録媒体300をプラテン219に押し付ける方向にも作用する。
このようにしてプラテン217Aに斜めに突き当てられた記録媒体300は、搬送ローラ対210との接触面とリブ上流突起部Aとの接触面217cとの間で湾曲し、記録媒体をプラテン219に押し付ける付勢力が生じる。この付勢力は、リブ部217の中心と従動ローラ209の回転軸方向の中心位置とを記録媒体300の搬送方向に沿って同一直線上に配置することで、最も効果的に得られるが、少なくとも、リブ部217の、記録媒体300の搬送方向上流の領域内に必ず従動ローラ209の幅に対応する該従動ローラ209を配置することで、ほぼ同等の付勢力を得ることができる。
このように、プラテン219に押し付けられた記録媒体は、リブ第2斜面部217cにて反りが矯正されて、リブ平坦部217d間では撓んで凹形状を成し、リブ平坦部217dとの接触面を頂点とする緩やかな波状に変形する。
この際、記録媒体300のリブ平坦部217dとの接触面では、押し付け力が働いているため紙浮きは起こりにくい。一方、記録媒体300がプラテン219と接触していない部分、即ちリブ216では、記録前の記録媒体300の変形方向であるプラテン側に変形(コックリング)が生じる。このようにリブ平坦部217d部間における凹状の撓みにより記録媒体300の膨潤による変形を殆ど吸収できる。
又、リブ平坦部217dにより記録媒体300は、搬送方向に垂直な方向の波状の変形を生じ易く、搬送方向の変形は起こり難い。このように、本実施の形態によれば、記録媒体300の膨潤による変形は、プラテン219側への波状の変形量の増大により吸収され、記録ヘッド100側への紙浮きを抑制できる。紙浮きを抑制することにより、記録媒体300と記録ヘッド100とが接触して画像の乱れが生じることを抑制できる。尚、排紙ローラ対214は、記録媒体300のこの波状の変形の山、即ちリブ平坦部217dの頂点部分に位置した部分のみを挟持する構成としているので、記録媒体300の変形を矯正して、上記のような記録媒体300の波状の変形による効果を損なうことはない。
本実施の形態によれば、用紙先端のカールを抑制することと同時に、コックリングによる浮きを抑制できるので、記録ヘッド100とプラテン219の間隔(ヘッドギャップ)を狭くすることが可能となる。特に、インクジェット記録方式の記録ヘッド100を用いた場合には、ヘッドギャップを狭くすることにより、吐出インクの飛行距離が短くなり、インクの付着位置の精度の高い高品位の記録装置とすることができる。
<実施の形態2>
図6に本発明の実施の形態2の記録装置の記録領域周辺部の詳細断面図を示している。図6において、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
図6に本発明の実施の形態2の記録装置の記録領域周辺部の詳細断面図を示している。図6において、実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付し説明を省略する。
図6において、拍車213の回転中心は、排紙ローラ208の回転中心よりも搬送方向の上流側にずれた位置にある。従って、排紙ローラユニット214は、記録媒体を斜め上向きに引き込み、プラテン219に押し付けるように搬送する。即ち、拍車213がプラテン219に記録媒体を押し付ける役割を担っている。
プラテン219は、記録ヘッド100に対向するように配置され、記録媒体の案内面には搬送方向に沿って延びたリブ部218が搬送方向に交差する方向に並んで複数形成されている。排紙ローラ212は、このリブ部218に対応して複数設けられており、拍車213の回転軸方向の中心位置とリブ部218の中心位置とが搬送方向に同一線上に位置するように配置されている。
リブ部218の記録媒体の搬送方向下流側延長線上には、前記記録媒体がプラテンから排紙ユニットへ突入する経路上に上記排紙ローラ対によって形成されるニップ部よりも僅かに低く、且つ、上記プラテンから排紙ローラ対へのから搬送された用紙の裏面に当接するように配設されたリブ上流突起部218Aが設けられている。
前記リブ下流突起部218Aは、搬送方向の上流側から下流側にかけた上向きの第1の斜面218aと、搬送方向の上流側から下流側にかけた下向きの第2の傾斜面218cとで形成され、前記突起部の頂点218bは、上記搬送ローラ対によって形成される接線と交差して僅かに高く位置するように配設されている。
又、上記突起部218Aより僅かに低く、記録ヘッド100と対向したプラテン219上の平坦リブ部218dによって、記録媒体と記録ヘッド100との間隔が一定に保持される。この突起部218Aを形成する第1の斜面部218cは、記録ヘッド100の最下流に位置するノズル部10Nよりも下流側に位置し、この最上流ノズル10Nから記録ヘッド100の最上流ノズル101までの間は少なくとも平坦リブ部218dにて構成されていることにより、記録媒体と記録ヘッド100との間隔が一定に保持されるものである。
排紙ローラ対214は、記録媒体を挟持するニップ部分(挟持部分)と記録媒体に接触しない部分(非挟持部分)を搬送方向に交差する方向に交互に有しており、ニップ部分とリブ218Aの頂点の位置とが搬送方向に沿って同一直線上に並ぶように配置されている。リブ部218の搬送方向上流には、必ずニップ部分が位置する。
記録媒体は搬送ローラ対210によって、記録媒体を所定のピッチで紙送りし、紙送りにより記録媒体が排紙ローラ対214に到達すると、排紙ローラ対214と搬送ローラ対210の両者で紙送りを行う。
排紙ローラユニット214へ搬送されると、記録媒体の先端は、先ずリブ上流突起部218Aを形成する第1の斜面部218aに沿って突起部を上り、突起部218Aの頂218b点を越えると第2の斜面部218cに沿って記録媒体先端が搬送される。記録媒体の後端が搬送ローラ対210から離れた後は、排紙ローラ対214のみにより紙送りが行われ、記録動作が行われる。このとき、記録媒体は拍車213によってリブ突起部218Aは押し付けられており、拍車213による押圧がプラテンリブ突起部218Aのみでは吸収されず、記録媒体をプラテン219に押し付ける方向にも作用する。
このようにしてプラテン217Aに斜めに突き当てられた記録媒体は、搬送ローラ対210との接触面とリブ上流突起部Aとの接触面217cとの間で湾曲し、記録媒体をプラテン219に押し付ける付勢力が生じることで、記録媒体を排紙ローラユニットと凸部突起とが記録媒体の癖を矯正しつつ、記録媒体をプラテンに押し付けることにより用紙後端のカールによる浮きをより上流まで作用させることができる。
記録手段によって記録が終了すると、排紙ローラ対214は、記録媒体を不図示の排紙トレイに排出する。
而して、本実施の形態によれば、用紙後端のカールを抑制することができるので、記録ヘッド100とプラテン219の間隔(紙間)を狭くすることが可能となる。
100 記録ヘッド
101 最上流ノズル
10N 最下流ノズル
201 キャリッジモータ
202 キャリッジ
203 ガイドシャフト
204 キャリッジガイド
205 ガイドレール
206 タイミングベルト
207 LFモータ
208 LFローラ
209 従動ローラ
210 搬送ローラユニット
211 付勢バネ
212 排紙ローラ
213 拍車
214 排紙ローラユニット
215 付勢バネ
216 プラテンリブ
217A プラテンリブ部
217a 上流第1斜面
217b 突起頂点部
217c 下流第2斜面
217d リブ平坦部
218A プラテンリブ部
218a 上流第1斜面
218b 突起頂点部
218c 下流第2斜面
218d リブ平坦部
219 プラテン
220 軸
221 拍車
222 排紙ローラ
101 最上流ノズル
10N 最下流ノズル
201 キャリッジモータ
202 キャリッジ
203 ガイドシャフト
204 キャリッジガイド
205 ガイドレール
206 タイミングベルト
207 LFモータ
208 LFローラ
209 従動ローラ
210 搬送ローラユニット
211 付勢バネ
212 排紙ローラ
213 拍車
214 排紙ローラユニット
215 付勢バネ
216 プラテンリブ
217A プラテンリブ部
217a 上流第1斜面
217b 突起頂点部
217c 下流第2斜面
217d リブ平坦部
218A プラテンリブ部
218a 上流第1斜面
218b 突起頂点部
218c 下流第2斜面
218d リブ平坦部
219 プラテン
220 軸
221 拍車
222 排紙ローラ
Claims (7)
- インクジェット記録手段を用いて記録媒体にインク滴を付着させて記録を行うインクジェット記録装置において、
前記インクジェット記録手段により当該記録媒体にインクが付着される位置に、前記記録媒体のインク滴付着面側に接触するローラが対向するローラよりも前記記録媒体搬送方向の記録手段側に偏位して配置される複数の搬送ローラ対とで搬送し、前記搬送される記録媒体を前記インクジェット記録手段と対向する位置に支持するプラテンであって、記録媒体の搬送方向において上記インクジェット記録手段と上記ローラ対にて形成されるニップ部の間に配設されて、上記ローラ対から搬送された用紙の裏面に当接するように配設された突起部と、当該突起部より僅かに低く、且つ、インクジェット記録手段と対向して記録手段との間隔を一定に保持するプラテン上の平坦部を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記突起部は、搬送方向の上流側から下流側にかけた上向きの第1の斜面と、搬送方向の上流側から下流側にかけた下向きの第2の傾斜面とで形成され、前記突起部の頂点は上記搬送ローラ対によって形成される接線と交差して僅かに高く位置するように配設したことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記突起部を形成する第1の傾斜面及び第2の傾斜面は、インクジェット記録手段と対向する位置には形成されず、インクジェット記録手段と対向する位置は、当該突起部より僅かに低く、且つ、インクジェット記録手段と対向して記録手段との間隔を一定に保持するプラテン平坦部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録手段と対向する位置で記録媒体を支持するプラテンとを有するインクジェット記録装置において、
前記搬送方向の上流側から下流側にかけた上向きの第1の斜面と搬送方向の上流側から下流側にかけた下向きの第2の傾斜面とで形成された突起部と、インクジェット記録手段と対向して記録手段との間隔を一定に保持するプラテン平坦部とを、前記記録媒体搬送方向に沿って延びるリブ部で形成し、当該リブ部を搬送方向と直交する方向に複数配置したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の記録装置。 - 前記記録手段と対向する位置で記録媒体を支持するプラテンとを有するインクジェット記録装置において、
前記記録媒体のサイズに関わらず該記録媒体の一方の端部が揃えられる搬送基準位置とを含み、前記記録媒体搬送方向に沿って延びる複数のリブ部のうちの1つが、定形サイズの前記記録媒体の他方の端部から1mm〜10mm内側に位置するように配設されていることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。 - 前記記録手段と対向する平坦部の上流側に、前記複数対のローラを備えた搬送ローラユニットと、当該搬送ローラユニットが、少なくとも1対のローラにより前記記録媒体を挟持する挟持部と、非挟持部とを有し、各排紙ローラユニットの前記挟持部が、前記記録媒体搬送方向に沿って前記リブ部の略延長線上に位置していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録手段と対向する平坦部の下流側に、前記記録媒体を搬送する排紙ローラユニットが設けられており、排紙ローラユニットが、少なくとも1対のローラにより前記記録媒体を挟持する挟持部と、非挟持部とを有し、各排紙ローラユニットの前記挟持部が、前記記録媒体搬送方向に沿って前記リブ部の略延長線上に位置していることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004339393A JP2006142777A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004339393A JP2006142777A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006142777A true JP2006142777A (ja) | 2006-06-08 |
Family
ID=36623000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004339393A Withdrawn JP2006142777A (ja) | 2004-11-24 | 2004-11-24 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006142777A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012245619A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷方法 |
-
2004
- 2004-11-24 JP JP2004339393A patent/JP2006142777A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012245619A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Seiko Epson Corp | 印刷装置および印刷方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4194205B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3432052B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
US7887179B2 (en) | Inkjet recording apparatus | |
JP3658159B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2000071532A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004106978A (ja) | 記録装置 | |
JP4551719B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 | |
JP2007083452A (ja) | 記録装置および液体噴射装置 | |
JPH10167507A (ja) | 記録装置 | |
JP2003246524A (ja) | 記録媒体搬送装置、および前記搬送装置を用いた記録装置 | |
JP3507485B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH10175335A (ja) | プリンタ機構 | |
JP3770311B2 (ja) | ドット記録装置 | |
JP2010000694A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2006142777A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2001341886A (ja) | 記録装置 | |
JP3629869B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP4985908B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2007144710A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2005280214A (ja) | 記録装置及び液体噴射装置 | |
JP3775473B2 (ja) | インクジェット式記録装置 | |
JP3629870B2 (ja) | インクジェットプリンタ | |
JP2005153383A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3997214B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2001146050A (ja) | インクジェット方式画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |