JP2003251457A - 鑞付け接合焼結部品 - Google Patents
鑞付け接合焼結部品Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
合わせて鑞付け接合する際の接合部からの鑞材の溢れ出
しを無くす。 【解決手段】 第1成形体1の凹部3と、その凹部に入
り込ませる第2成形体の凸部との間に、開放端に向けて
広がり、開放端側で毛管現象が起こらなくなる鑞溜り部
5を設けた。
Description
成形体と凸型の第2粉末成形体(以下ではこれ等を第1
成形体、第2成形体と云う)を突き合わせ、焼結、鑞付
け接合して得られるプラネタリキャリアなどの鑞付け接
合焼結部品に関する。
ラネタリキャリアなどを安価に製造するために、2つの
粉末成形体を焼結時に鑞付け接合して目的の部品を得る
方法が開発されている。その方法では、凹型の第1成形
体を凸型の第2成形体上に突き合わせて重ね、さらに、
第1成形体に設けた鑞材供給孔に鑞材を入れ、この状態
で第1、第2成形体を焼結炉に入れて焼結する。そし
て、その時の熱で鑞材を溶かし、第1、第2成形体の突
き合わせ部を鑞付けする。なお、溶けた鑞は毛管現象を
利用して突き合わせ面の各部に行き渡らせる。
成形体の凹部に第2成形体の凸部を入り込ませ、その部
分を鑞付けするが、このとき、余剰鑞材が嵌合隙間から
溢れ出ることがある。
で提案している鑞付け接合焼結部品は、第1成形体の凹
部の周壁と第2成形体のブリッジ(凸部)の外径との間
に部分的に隙間を生じさせ、その隙間に余剰鑞材を流し
入れるようにしているが、それでも鑞の溢れ防止は十分
ではなかった。
のために鑞の溢れ出しを無くすことを課題としている。
め、この発明においては、凹型の第1成形体に凸型の第
2成形体を突き合わせて鑞付けする鑞付け接合焼結部品
において、第1成形体の凹部とその凹部に入り込ませる
第2成形体の凸部との間に、開放端に向けて広がる鑞溜
り部を設けたのである。
第2成形体の凸部までの開放端における距離Aが、0.
3mm≦A≦3.0mmとなる大きさのものや、長手直
角断面における広がり角θを、2°≦θ≦30°の範囲
に設定したものが好ましい。
第2成形体の凸部の外径寸法以上としておくのも好まし
い。
体の凹部が下向きに開口した状態で行う。このとき、第
1成形体の凹部の周壁と凹部に入り込ませた第2成形体
の凸部間の隙間が小さいと毛管現象が強く働いて嵌合隙
間から鑞が溢れ出す。
けてその幅が広がっており、開放端側では毛管現象が起
こらない。その鑞溜り部を、凸部の周囲に設けることに
より、そこに余剰鑞材を取り込み、溢れを効果的に防止
することができる。
乃至図8に基づいて説明する。
体2の接合部を示す。第1成形体1には、凹部3と、貫
通した鑞材供給孔4を設けている。鑞材供給孔4は、凹
部3の中央付近にある。この第1成形体1の凹部の周壁
3aを凹部の深さ方向と平行な線に対してθ°傾斜さ
せ、凹部3とそこに入り込ませる第2成形体2の凸部
(図示した部分の先端)外周との間にθの角度をもって
広がる鑞溜り部5を形成している。この鑞溜り部5の図
2に示す広がり角θは、2°≦θ≦30°の範囲にあ
り、また、鑞溜り部5の開放端における開口幅即ち、凹
部3の開口縁から第2成形体の凸部までの距離Aは、
0.3mm≦A≦3.0mm範囲にある。
%Cu−0.8%Cの組成の粉末を成形密度6.8g/
cm3 で成形した図1、図2の構造の第1成形体1と第
2成形体2を、図のように第2成形体2を下にして組合
わせた後、第1成形体の鑞材供給孔4に、成分がMn−
40%Ni−40%Cuの鑞材を挿入し、これを焼結炉
に入れてブタン変成ガス中で1130℃で焼結及び鑞付
けを行った。
角θは5°、凹部3の深さは1.5mmとし、間口寸法
Aを0mm、0.1mm、0.3mm、0.5mm、1
mm、3mm、5mmに変えて鑞溜り部5からの鑞の溢
れ具合を観察した。
れ出たものを不良、溢れが無く、図3のように鑞6が鑞
溜り部5内に止まったものを良好と判定した結果を図4
に示す。この実験から、0.3mm≦A≦3.0mmが
適当なことがわかった。
傾き角)θは、第1成形体成形時の型抜き用のテーパと
して有効に働く。鑞の溢れ防止の効果はθの値にはあま
り左右されないが、その値が2°以下では型抜き用テー
パとしての角度が不足し、また、θが30°を超えると
距離Aを3.0mm以内に保つのが難しくなるので、2
°≦θ≦30°の範囲に設定するのがよい。
体の凸部の外径寸法以上として鑞溜り部5に余剰鑞を円
滑に取り込むための隙間を凸部と凹部間に生じさせるの
がよい。
適用例を示している。図示のプラネタリキャリア10
は、第1成形体11と第2成形体12から成る。
となるプレート13に、3個のブリッジ接合面14と、
そのブリッジ接合面14を陥没させる凹部15と、プレ
ート13の外面からブリッジ接合面14に貫通する鑞材
供給孔16と、プレート13の外面中央から突出するボ
ス部17とを設けて成る。
の端板となるプレート18に軸方向に延び出す3個のブ
リッジ19(凸部)とサンギヤ導入用の孔20を設けて
成る。
チで配置し、ブリッジ19の先端を凹部15に入り込ま
せてブリッジ端をブリッジ接合面14に突き合わせるよ
うにしてある。また、凹部15の周壁15aを型抜き用
テーパが生じる方向に傾かせて図6に示すように、その
周壁15aとブリッジ19の外周との間に開放端に向か
って広がる鑞溜り部21を生じさせている。その鑞溜り
部21は図2の鑞溜り部5と同じ構造であり、その広が
り角(図2のθに相当する)は2°〜30°、間口幅
(図2のAに相当する)は0.3〜3.0mmの範囲に
ある。
1、12を、図7に示すように第2成形体12を下にし
て組合わせ、鑞材供給孔16に鑞材を入れて焼結し、そ
の時の熱で鑞材を溶かしてブリッジ接合面14とブリッ
ジ19の突き合わせ部を鑞付けする。この際、余剰鑞材
はブリッジ外周の鑞溜り部21に流入し、外部に溢れ出
ない。
10に最終加工を施し、プラネタリピニオンギヤ22を
組込んだ状態を示している。この後、プラネタリキャリ
ア10内にサンギヤ(図示せず)を組込み、外側にリン
グギヤ(これも図示せず)を配置してサンギヤとリング
ギヤにプラネタリピニオンギヤ22を噛み合わせると変
速機用のプラネタリギヤができる。
キャリアに限定されない。
成形体の凹部とそこに入り込ませる第2成形体の凸部と
の間に開放端に向けて広がる鑞溜り部を設けたので、余
剰鑞の溢れ出しが効果的に防止され、不良品の低減、鑞
付け接合焼結部品の品質向上が図れる。
体と第2成形体の具体例を示す斜視図 (b)第1成形体の内面を示す図
図
ンギヤを取付けた状態を示す斜視図
Claims (4)
- 【請求項1】 凹型の第1成形体に凸型の第2成形体を
突き合わせて鑞付けする鑞付け接合焼結部品において、 第1成形体の凹部とその凹部に入り込ませる第2成形体
の凸部との間に、開放端に向けて広がる鑞溜り部を設け
たことを特徴とする鑞付け接合焼結部品。 - 【請求項2】 鑞溜り部を、第1成形体の凹部の周縁か
ら第2成形体の凸部までの開放端における距離Aが、
0.3mm≦A≦3.0mmとなる大きさにした請求項
1記載の鑞付け接合焼結部品。 - 【請求項3】 鑞溜り部の長手直角断面における広がり
角θを、2°≦θ≦30°の範囲に設定した請求項1又
は2記載の鑞付け接合焼結部品。 - 【請求項4】 第1成形体の凹部の最小部寸法を、第2
成形体の凸部の外径寸法以上とした請求項1乃至3のい
ずれかに記載の鑞付け接合焼結部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053301A JP2003251457A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 鑞付け接合焼結部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053301A JP2003251457A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 鑞付け接合焼結部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003251457A true JP2003251457A (ja) | 2003-09-09 |
Family
ID=28664764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002053301A Pending JP2003251457A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 鑞付け接合焼結部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003251457A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101998892A (zh) * | 2008-02-22 | 2011-03-30 | Gkn烧结金属有限公司 | 铜焊构件以及在铜焊构件中形成铜焊连结的方法 |
JP2013056348A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Sumitomo Electric Sintered Alloy Ltd | ロウ付け接合部品 |
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CN110997206A (zh) * | 2017-08-09 | 2020-04-10 | 住友电工烧结合金株式会社 | 接合组件 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002053301A patent/JP2003251457A/ja active Pending
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US10471530B2 (en) | 2008-02-22 | 2019-11-12 | Gkn Sinter Metals, Llc | Brazed component and method of forming a brazed joint therein |
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