JP2003251351A5 - - Google Patents

Description

【０００９】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明の水処理装置は、塩が含有される被処理水中に対向して設けられた少なくとも一対の電極に直流電圧を印加した際に前記被処理水に生じる電気化学反応を用いてこの被処理水中に次亜塩素酸を生成する水処理装置において、前記被処理水中の塩素濃度を検出する残留塩素濃度センサと、前記電極に直流電圧を印加する直流電源回路と、前記直流電源回路から前記電極への直流電圧の印加時間を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記残留塩素濃度センサで検出した塩素濃度に応じて前記印加時間を設定することを特徴とする。

請求項２に記載の発明の水処理装置は、塩が含有される被処理水中に対向して設けられた少なくとも一対の電極に直流電圧を印加した際に前記被処理水に生じる電気化学反応を用いてこの被処理水中に次亜塩素酸を生成する水処理装置において、前記被処理水中の塩素濃度を検出する残留塩素濃度センサと、前記電極に直流電圧を印加する直流電源回路と、設定された印加時間中の前記直流電源回路から前記電極へ直流電圧を供給すると共に、前記電極への印加電圧を調整する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記残留塩素濃度センサで検出した塩素濃度に応じて前記印加電圧を調整することを特徴とする。

請求項１または請求項２の発明によれば、電極への直流電圧の印加時間は、被処理水の塩素濃度に基づいて設定されるので、次亜塩素酸を生成する対象となる被処理水の塩素濃度により、電極への電圧印加時間を調整して所望の高濃度の次亜塩素酸を生成することが可能となるものである。

請求項３の発明によれば、前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に含有される塩の３０％以上を前記電気化学反応で次亜塩素酸に変換することが望ましい。

請求項４の発明によれば、前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に含有される塩の９０％以下を前記電気化学反応で次亜塩素酸に変換することが望ましい。

請求項５の発明によれば、前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に含有される塩の８０％以下でかつ５０％以上を前記電気化学反応で次亜塩素酸に変換することが望ましい。

請求項６の発明によれば、前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に生成される次亜塩素酸の濃度を、１０００ｍｇ／Ｌ以上とすることが望ましい。

請求項７の発明によれば、前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に生成される次亜塩素酸の濃度を５０００ｍｇ／Ｌ以上に成すことが望ましい。

本発明の水処理装置によれば、塩素系消毒剤を購入すること無く、一般家庭において電気化学反応により次亜塩素酸の充分なる除菌能力を有した電解水を生成し、風呂場や空調設備等の除菌消毒に使用することができるようになり、著しいコストの削減を図ることが可能となるものである。

特に、被処理水中に含有される塩の３０％以上を次亜塩素酸に変換し、１０００ｍｇ／Ｌ以上の濃度の次亜塩素酸を生成することにより、細菌内部まで次亜塩素酸を影響させ、効果的な除菌能力を発揮させることができるようになる。

また、被処理水中に生成される次亜塩素酸の濃度を５０００ｍｇ／Ｌ以上に成すことで極めて高い除菌能力を有する次亜塩素酸含有電解水を生成し、家庭における風呂場や空調設備等の消毒を強力且つ確実に達成することができるようになるものである。

【００５２】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明の水処理装置によれば、電極への電圧の印加時間が被処理水の塩素濃度に基づいて設定されるので、次亜塩素酸を生成する対象となる被処理水の塩素濃度により、電極への電圧印加時間を調整して所望の高濃度の次亜塩素酸を生成することが可能となるものである。

また本発明によれば、電極への電圧の印加は、被処理水の次亜塩素酸の濃度に基づいて行うので、次亜塩素酸濃度に基づいて印加電圧を調整し、必要とする高濃度の次亜塩素酸を生成することができるようになるものである。

また本発明によれば、塩素系消毒剤を購入すること無く、一般家庭において電気化学反応により次亜塩素酸の充分なる除菌能力を有した電解水を生成し、風呂場や空調設備等の除菌消毒に使用することができるようになり、著しいコストの削減を図ることが可能となるものである。

特に、被処理水中に含有される塩の３０％以上（又は５０％以上）を次亜塩素酸に変換し、１０００ｍｇ／Ｌ以上の濃度の次亜塩素酸を生成することにより、細菌内部まで次亜塩素酸を影響させ、効果的な除菌能力を発揮させることができるようになる。

また発明によれば、被処理水中に生成される次亜塩素酸の濃度を５０００ｍｇ／Ｌ以上に成すことで極めて高い除菌能力を有する次亜塩素酸含有電解水を生成し、家庭における風呂場や空調設備等の消毒を強力且つ確実に達成することができるようになるものである。

Claims (7)

1. 塩が含有される被処理水中に対向して設けられた少なくとも一対の電極に直流電圧を印加した際に前記被処理水に生じる電気化学反応を用いてこの被処理水中に次亜塩素酸を生成する水処理装置において、
   前記被処理水中の塩素濃度を検出する残留塩素濃度センサと、
   前記電極に直流電圧を印加する直流電源回路と、
   前記直流電源回路から前記電極への直流電圧の印加時間を制御する制御装置と、
   を備え、
   前記制御装置は、前記残留塩素濃度センサで検出した塩素濃度に応じて前記印加時間を設定することを特徴とする水処理装置。
2. 塩が含有される被処理水中に対向して設けられた少なくとも一対の電極に直流電圧を印加した際に前記被処理水に生じる電気化学反応を用いてこの被処理水中に次亜塩素酸を生成する水処理装置において、
   前記被処理水中の塩素濃度を検出する残留塩素濃度センサと、
   前記電極に直流電圧を印加する直流電源回路と、
   設定された印加時間中の前記直流電源回路から前記電極へ直流電圧を供給すると共に、前記電極への印加電圧を調整する制御装置と、
   を備え、
   前記制御装置は、前記残留塩素濃度センサで検出した塩素濃度に応じて前記印加電圧を調整することを特徴とする水処理装置。
3. 前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に含有される塩の３０％以上を前記電気化学反応で次亜塩素酸に変換することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の水処理装置。
4. 前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に含有される塩の９０％以下を前記電気化学反応で次亜塩素酸に変換することを特徴とする請求項１〜請求項３のうちいずれか１つに記載の水処理装置。
5. 前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に含有される塩の８０％以下でかつ５０％以上を前記電気化学反応で次亜塩素酸に変換することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の水処理装置。
6. 前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に生成される次亜塩素酸の濃度を、１０００ｍｇ／Ｌ以上とすることを特徴とする請求項１〜請求項５のうちいずれか１つに記載の水処理装置。
7. 前記制御装置が設定する印加時間は、前記被処理水中に生成される次亜塩素酸の濃度を５０００ｍｇ／Ｌ以上に成すことを特徴とする請求項６に記載の水処理装置。