JP2008119330A - 岩盤浴室の殺菌方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】岩盤浴室の衛生管理に効果的な殺菌方法の提供を目的とする。
【解決手段】食塩水を電気分解して発生する活性酸素と次亜塩素酸とが含まれる電解水を、次亜塩素酸濃度が20ppm以下になるように濃度調整した液体に超音波振動を与え、ミストを発生させることを特徴とする。
【選択図】 なし
【解決手段】食塩水を電気分解して発生する活性酸素と次亜塩素酸とが含まれる電解水を、次亜塩素酸濃度が20ppm以下になるように濃度調整した液体に超音波振動を与え、ミストを発生させることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
本発明は、岩盤浴室の衛生管理方法に関する。
岩盤浴室は室温40℃前後、湿度60〜90%程度に設定し、岩盤から生じる遠赤外線等により人は体の芯から温たまり、その発汗作用で新陳代謝を促進し、またリラックス効果も高いことから普及が進んでいる。
しかし、サウナ室は室温が90℃前後と高いので細菌等は死滅するが、近年、社会的ニーズが高い岩盤浴は室温が40℃前後とサウナ室よりも低く高湿度であるため、カビや細菌が繁殖しやすい環境となり、岩盤浴室の衛生管理が重要となる。
特開2005−73800号公報には、排水口を設けた基礎床の上方に複数の通気孔を有する敷板を設け、この敷板に砂利層を形成することで、洗浄と乾燥を容易にした岩盤浴室構造を開示するが洗浄だけでは細菌の除菌、殺菌が不充分であった。
しかし、サウナ室は室温が90℃前後と高いので細菌等は死滅するが、近年、社会的ニーズが高い岩盤浴は室温が40℃前後とサウナ室よりも低く高湿度であるため、カビや細菌が繁殖しやすい環境となり、岩盤浴室の衛生管理が重要となる。
特開2005−73800号公報には、排水口を設けた基礎床の上方に複数の通気孔を有する敷板を設け、この敷板に砂利層を形成することで、洗浄と乾燥を容易にした岩盤浴室構造を開示するが洗浄だけでは細菌の除菌、殺菌が不充分であった。
本発明は、岩盤浴室の衛生管理に効果的な殺菌方法の提供を目的とする。
本発明者は、食塩水を電気分解すると次亜塩素酸と活性酸素が発生することと、岩盤浴室の湿度が高いことに着目し本発明に至った。
活性酸素は、有機物の炭素と結びついて二酸化炭素と水に分解することは公知であるが、活性酸素が含まれる水滴の大きさにより殺菌効果が異なる。
水滴の大きさが0.001μm〜0.01μmの微粒子の場合には、アンモニアの臭いを消し、0.01μm〜0.1μmの範囲ではインフルエンザウィルス等のウィルス類に対する死滅効果がある。
さらに水滴の大きさが大きくなり、0.1μm〜1μmの範囲になると大腸菌、コレラ・チフス菌、レジオネラ菌、緑膿菌等の細菌類に対する殺菌作用が生じる。
岩盤浴室で問題となるのはこの細菌の繁殖にある。
生理的食塩水を電気分解したままでは活性酸素が発生するものの次亜塩素酸の濃度が約1000ppmと高いので、これに約pH7の水又は湯水を混合して次亜塩素酸が5ppm〜20ppmの範囲になるように薄めた。
この液体を超音波振動素子の備えた容器に入れ、超音波で振動させると微粒子のミストが発生する。
このミストの大きさを測定したところ、平均粒径で0.1μmレベル以下であった。
これでは細菌の殺菌効果が期待できないのではないかと思われた。
ところが、岩盤浴室にてミストを発生させて見ると、岩盤浴室の湿度が60〜90%と高いためにミストが浴室中の水分と結合して平均粒径で約0.45μmになった。
そこで、培養したレジオネラ菌を用いて除菌、殺菌効果を確認したところ、優れた殺菌作用があることが明らかになった。
活性酸素は、有機物の炭素と結びついて二酸化炭素と水に分解することは公知であるが、活性酸素が含まれる水滴の大きさにより殺菌効果が異なる。
水滴の大きさが0.001μm〜0.01μmの微粒子の場合には、アンモニアの臭いを消し、0.01μm〜0.1μmの範囲ではインフルエンザウィルス等のウィルス類に対する死滅効果がある。
さらに水滴の大きさが大きくなり、0.1μm〜1μmの範囲になると大腸菌、コレラ・チフス菌、レジオネラ菌、緑膿菌等の細菌類に対する殺菌作用が生じる。
岩盤浴室で問題となるのはこの細菌の繁殖にある。
生理的食塩水を電気分解したままでは活性酸素が発生するものの次亜塩素酸の濃度が約1000ppmと高いので、これに約pH7の水又は湯水を混合して次亜塩素酸が5ppm〜20ppmの範囲になるように薄めた。
この液体を超音波振動素子の備えた容器に入れ、超音波で振動させると微粒子のミストが発生する。
このミストの大きさを測定したところ、平均粒径で0.1μmレベル以下であった。
これでは細菌の殺菌効果が期待できないのではないかと思われた。
ところが、岩盤浴室にてミストを発生させて見ると、岩盤浴室の湿度が60〜90%と高いためにミストが浴室中の水分と結合して平均粒径で約0.45μmになった。
そこで、培養したレジオネラ菌を用いて除菌、殺菌効果を確認したところ、優れた殺菌作用があることが明らかになった。
以上の理由により本発明に係る岩盤浴の殺菌方法は、食塩水を電気分解して発生する活性酸素と次亜塩素酸とが含まれる電解水を、次亜塩素酸濃度が20ppm以下になるように濃度調整した液体に超音波振動を与え、ミストを発生させることを特徴とする。
本発明においては、食塩水の電気分解による活性酸素の発生と岩盤浴の湿度を利用したことにより簡単な方法で確実に浴室中の細菌を除菌、殺菌できるため岩盤浴室の衛生管理が容易にできる。
水道水や食塩水に電極を差し込み電気分解すると、次亜塩素酸(HClO)及び活性酸素が含まれた電解水が得られる。
次亜塩素酸は殺菌力と強い酸化力を有していて、例えばアンモニア(NH3)を窒素と水に分解して消臭する。
また、活性酸素は有機物と反応して炭素間結合を分断し、二酸化炭素と水に分解する。
水道水を電気分解して電解水を得ることは可能であるが、電解効率や活性酸素の発生量を考慮すると食塩水がよく、食塩の濃度は0.5〜3.0%がよい。
理想的には生理的食塩水に近い濃度がよく、0.8〜1.0%の範囲がよい。
例えば0.9%の生理的食塩水を用いて電気分解し、次亜塩素酸と活性酸素とを含む電解水を得ると次亜塩素酸濃度は数百ppm以上の濃度になる場合がある。
次亜塩素酸濃度が高いと人体への影響も懸念されるので、次亜塩素酸濃度として20ppm以下、好ましくは5ppm〜20ppmの範囲になるように薄める。
この薄めた液体を岩盤浴室にミスト状に噴霧して浴室内に除菌、殺菌する。
前述したように、ミストの粒径が平均で0.1μm〜1μmの範囲内にあるようにすると細菌の除菌、殺菌効果が高い。
薄めた電解水をミスト化する手段は各種方法を採用することができる。
例えば、液体を入れた容器に超音波動を与えれば簡単に空気中に微粒子の水滴が放出し、その微粒子の水滴が岩盤浴室の湿度によって大きくなり、平均粒子径で0.1μm〜1μmになる。
次亜塩素酸は殺菌力と強い酸化力を有していて、例えばアンモニア(NH3)を窒素と水に分解して消臭する。
また、活性酸素は有機物と反応して炭素間結合を分断し、二酸化炭素と水に分解する。
水道水を電気分解して電解水を得ることは可能であるが、電解効率や活性酸素の発生量を考慮すると食塩水がよく、食塩の濃度は0.5〜3.0%がよい。
理想的には生理的食塩水に近い濃度がよく、0.8〜1.0%の範囲がよい。
例えば0.9%の生理的食塩水を用いて電気分解し、次亜塩素酸と活性酸素とを含む電解水を得ると次亜塩素酸濃度は数百ppm以上の濃度になる場合がある。
次亜塩素酸濃度が高いと人体への影響も懸念されるので、次亜塩素酸濃度として20ppm以下、好ましくは5ppm〜20ppmの範囲になるように薄める。
この薄めた液体を岩盤浴室にミスト状に噴霧して浴室内に除菌、殺菌する。
前述したように、ミストの粒径が平均で0.1μm〜1μmの範囲内にあるようにすると細菌の除菌、殺菌効果が高い。
薄めた電解水をミスト化する手段は各種方法を採用することができる。
例えば、液体を入れた容器に超音波動を与えれば簡単に空気中に微粒子の水滴が放出し、その微粒子の水滴が岩盤浴室の湿度によって大きくなり、平均粒子径で0.1μm〜1μmになる。
0.9%の生理的食塩水を絶縁性の容器に入れ、この液中に2本の電解を配設し、数Vの直流電圧を印加した。
得られた電解水中の次亜塩素酸濃度を測定すると約900〜1000ppmあった。
そこで、約50倍に温水で薄めて超音波振動子の備えた容器に入れた。
超音波振動を与え、発生したミストを約40℃、湿度80%の岩盤浴室に放出した。
この浴室中にレジオネラ菌約170CFU/20mlの試験体を置いておいたところ、徐々に殺菌されるのが確認できた。
得られた電解水中の次亜塩素酸濃度を測定すると約900〜1000ppmあった。
そこで、約50倍に温水で薄めて超音波振動子の備えた容器に入れた。
超音波振動を与え、発生したミストを約40℃、湿度80%の岩盤浴室に放出した。
この浴室中にレジオネラ菌約170CFU/20mlの試験体を置いておいたところ、徐々に殺菌されるのが確認できた。
Claims (1)
- 食塩水を電気分解して発生する活性酸素と次亜塩素酸とが含まれる電解水を、次亜塩素酸濃度が20ppm以下になるように濃度調整した液体に超音波振動を与え、ミストを発生させることを特徴とする岩盤浴室の殺菌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006308405A JP2008119330A (ja) | 2006-11-14 | 2006-11-14 | 岩盤浴室の殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006308405A JP2008119330A (ja) | 2006-11-14 | 2006-11-14 | 岩盤浴室の殺菌方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008119330A true JP2008119330A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39504722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006308405A Pending JP2008119330A (ja) | 2006-11-14 | 2006-11-14 | 岩盤浴室の殺菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008119330A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103774172A (zh) * | 2014-02-20 | 2014-05-07 | 厦门和利鑫源氢能科技有限公司 | 一种高稳定性次氯酸的生产方法及装置 |
GB2545771A (en) * | 2015-12-21 | 2017-06-28 | Warren Eric | Patogen killing apparatus |
-
2006
- 2006-11-14 JP JP2006308405A patent/JP2008119330A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103774172A (zh) * | 2014-02-20 | 2014-05-07 | 厦门和利鑫源氢能科技有限公司 | 一种高稳定性次氯酸的生产方法及装置 |
GB2545771A (en) * | 2015-12-21 | 2017-06-28 | Warren Eric | Patogen killing apparatus |
GB2545771B (en) * | 2015-12-21 | 2021-08-04 | Warren Eric | Pathogen killing apparatus |
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