JP2023110148A - 空間浄化装置 - Google Patents

空間浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023110148A
JP2023110148A JP2022011394A JP2022011394A JP2023110148A JP 2023110148 A JP2023110148 A JP 2023110148A JP 2022011394 A JP2022011394 A JP 2022011394A JP 2022011394 A JP2022011394 A JP 2022011394A JP 2023110148 A JP2023110148 A JP 2023110148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
concentration
hypochlorous acid
electrolytic cell
acid water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022011394A
Other languages
English (en)
Inventor
俊和 大野
Toshikazu Ono
康臣 宮澤
Yasuomi Miyazawa
俊一郎 岡部
Shunichiro Okabe
一真 松本
Kazuma Matsumoto
文亜希 浅井
Fumiaki Asai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2022011394A priority Critical patent/JP2023110148A/ja
Priority to PCT/JP2022/044892 priority patent/WO2023145263A1/ja
Publication of JP2023110148A publication Critical patent/JP2023110148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/01Deodorant compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L9/00Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
    • A61L9/14Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using sprayed or atomised substances including air-liquid contact processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F8/00Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying
    • F24F8/20Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by sterilisation
    • F24F8/24Treatment, e.g. purification, of air supplied to human living or working spaces otherwise than by heating, cooling, humidifying or drying by sterilisation using sterilising media

Abstract

【課題】通電時間経過後の次亜塩素酸水濃度が目標とする次亜塩素酸水濃度になるように通電時間を決定する空間浄化装置を提供する。
【解決手段】電解促進剤310と水とを混合する電解槽100と、電解槽100に水を供給する水供給部110と、電解槽100にて混合された電解促進剤310と水とから次亜塩素酸水を生成する電極部140とを備える。さらに、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する第一算出部510と、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する第二算出部と、電極部140にて必要通電時間の間通電を行う電極制御部540と、を備える。これにより上記課題を解決するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、空間浄化装置に関する。
空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭い等の除去を行うために、電気分解により次亜塩素酸水を生成して放出する空間浄化装置が知られている。従来の空間浄化装置は、電気分解のための通電を行う通電時間と通電を行わない非通電時間とを一周期とし、この一周期を繰り返すことで次亜塩素酸水を生成していた(特許文献1参照)。
特開2019-30396号公報
従来の空間浄化装置は、繰り返された一周期の回数をカウントする周期カウント部を備え、周期カウント部によるカウントの増加に基づいて、通電時間、非通電時間、及び通電時間における電力量を決定していた。しかし、従来の制御では、通電時間経過後の次亜塩素酸水濃度が必ずしも目標とする次亜塩素酸水濃度にならない可能性がある。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、通電時間経過後の次亜塩素酸水濃度が目標とする次亜塩素酸水濃度になるように通電時間を決定する空間浄化装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る空間浄化装置は、電解促進剤と水とを混合する電解槽と、電解槽に水を供給する水供給部と、電解槽にて混合された電解促進剤と水とから次亜塩素酸水を生成する電極部と、電解槽への電解促進剤の投入による変化後の電解槽の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する第一算出部と、電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、電極部による通電前の電解槽の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する第二算出部と、電極部にて第二算出部により算出された必要通電時間の間通電を行う電極制御部と、を備え、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、通電時間経過後の次亜塩素酸水濃度が目標とする次亜塩素酸水濃度になるように通電時間を決定する空間浄化装置を提供することができる。
実施の形態1に係る空間浄化装置の内部構成を示す図である。 実施の形態1に係る制御部の概略機能ブロック図である。 実施の形態1に係る制御部による制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る空間浄化装置の内部構成を示す図である。 実施の形態2に係る制御部の概略機能ブロック図である。 次亜塩素酸消費量テーブルのデータ構造を示す図である。 実施の形態2に係る制御部による制御手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る制御部の概略機能ブロック図である。 実施の形態4に係る制御部の概略機能ブロック図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するために例示するものであって、本発明は以下のものに特定しない。特に実施の形態に記載されている数値、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる実施例に過ぎない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態である空間浄化装置1000について説明する。図1は、空間浄化装置1000の内部構成を示す図である。
空間浄化装置1000は、電解槽100、水供給部110、電解促進剤投入部300、電極部140、電解水供給部120、浄化槽200、電解槽満水フロート130、浄化槽満水フロート210、および制御部500を備える。
電解槽100は、天面を開口した箱形状を有しており、水を貯水できる構造を有し、後述の水供給部110から供給される水を貯める。電解槽100は、例えば、空間浄化装置1000の下側部分に配置される。
水供給部110は、内部に水を貯めるタンクであり、電解槽100に着脱可能である。水供給部110の開口(図示せず)には蓋112が設けられるとともに、蓋112の中央には開閉部(図示せず)が設けられる。開閉部が開くと、水供給部110の水が、電解槽100へ供給される。具体的には、水供給部110の開口を下向きにして、水供給部110を電解槽100に取り付けると、開閉部が開く。つまり、水を入れた水供給部110が電解槽100に取り付けられると、開閉部が開いて電解槽100に給水され、電解槽100に水が溜まる。電解槽100の水位が上昇して蓋112の位置まで到達すると水供給部110の開口が水封されるので給水が停止する。水供給部110の内部に水が残っている場合、電解槽100内の水位が下がった場合に都度、水供給部110内部の水が電解槽100に給水される。その結果、電解槽100内の水位は一定に保たれる。なお、水供給部110は水を貯めるタンクでなくてもよい。その場合、電解槽100に水を供給するために水道水を利用する。そして、電解槽100内の水位が下がった場合に、電解槽100内の水位が所定位置に上昇するまで、水道水を供給するようにしてもよい。
電解促進剤投入部300は、電解槽100の上部に配置される。電解促進剤投入部300は、内部に電解促進剤310を装填でき、制御部500より電解促進剤310の投入指示があると、錠剤投入部材(図示せず)を回動させる。錠剤投入部材が回動すると、電解促進剤310が電解槽100に落下する。電解促進剤投入部300は、電解槽100に落下された電解促進剤310の個数をカウントし、電解槽100に電解促進剤310が一錠落下したと判断すると、錠剤投入部材の回動を停止する。つまり、電解促進剤投入部300は、電解槽100に電解促進剤310を投入する。電解促進剤310は、塩化ナトリウムであり、電解促進錠剤として形成される。電解促進剤310が電解槽100内の水に溶け込むことにより、電解槽100において塩化物イオンを含む水が生成される。つまり電解槽100は、電解促進剤310と水とを混合する。
電極部140は、電解槽100内の水に浸かるように設置される。電極部140は、通電されることによって、電解槽100内の塩化物イオンを含む水を電気化学的に電気分解し、次亜塩素酸水(電解水)を生成する。
電解水供給部120は、給水ポンプ122と、給水管124と、を備える。
給水ポンプ122は、電解槽100内に配置されるとともに、給水管124に接続される。給水ポンプ122は、制御部500からの指示に応じて動作すると、電解槽100で生成された次亜塩素酸水を給水管124の方に汲み上げる。
給水管124は電解槽100と浄化槽200とを接続する管であり、浄化槽200側に供給口126を有する。給水ポンプ122によって汲み上げられた次亜塩素酸水は、給水管124内を流され、供給口126から浄化槽200に供給される。つまり、給水ポンプ122、給水管124、供給口126は、電解槽100から浄化槽200に次亜塩素酸水を供給する。
浄化槽200は、天面を開口した箱形状を有し、電解水供給部120により電解槽100から供給された次亜塩素酸水を貯留する。つまり、電解槽100にて生成された次亜塩素酸水を貯留する。浄化槽200には浄化部400が設けられる。
浄化部400は、ファンとフィルタを備える。ファンは、例えば、シロッコファンであり、制御部500による制御に応じて回転する。ファンが回転することによって、空間浄化装置1000の筐体に設けられた吸気口から、空間浄化装置1000の内部に空気が吸い込まれる。フィルタは、浄化槽200に貯水された次亜塩素酸水と、ファンによって空間浄化装置1000内に流入した室内空気とを接触させる部材である。フィルタは、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔を備える。フィルタの一端が浄化槽200に貯留された次亜塩素酸水に浸漬され、保水ができるようにかつ、フィルタは、中心軸を回転中心として浄化槽200に回転が可能な構成で内蔵される。フィルタは、駆動部により回転され、次亜塩素酸水と室内空気を連続的に接触させる。
ところで、空間浄化装置1000の内部には、吸気口からフィルタ、ファン、吹出口に続く風路が形成される。ファンが回転すると、吸気口から吸い込まれ風路内に入った外部の空気は、順に、フィルタ、ファン、吹出口を介して、空間浄化装置1000の外部へ吹き出される。これにより、浄化槽200の次亜塩素酸水を含んだガスが外部へ放出される。つまり、浄化部400は、浄化槽200に貯留された次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を行う。
さらに、電解槽100は電解槽満水フロート130を備え、浄化槽200は浄化槽満水フロート210を備える。電解槽満水フロート130と浄化槽満水フロート210とは、水あるいは次亜塩素酸水が存在するか否かを検知する。ここでは、水、次亜塩素酸水、及び水と次亜塩素酸水の混合水を「水」と総称する。電解槽満水フロート130、浄化槽満水フロート210は「フロート」と総称する。各フロートは浮力を有し、さらに磁石(図示せず)を有するとともに、磁石の位置は検知部分(図示せず)で検知される。フロートの位置まで水が存在する場合、フロートは、浮力によって所定の位置まで移動し、検知部分は、フロート部分に設けた磁石を検知する。一方、フロートの位置まで水が存在しない場合、検知部分は、フロートに設けた磁石を検知できなくなる。
電解槽満水フロート130は電解槽100の満水を検知し、浄化槽満水フロート210は浄化槽200の満水を検知する。ここで、満水とは、電解槽100の容量に対して100%の水量(位置)でなくてもよく、さらに水を入れても溢れない水量を満水としてもよい。各フロートは検知結果を制御部500に送信する。
制御部500は、電解槽満水フロート130、浄化槽満水フロート210から検知結果を受けつける。また、制御部500は、電解水供給部120、電極部140、電解促進剤投入部300、浄化部400の制御を実行する。制御部500の処理の詳細は後述する。
ここで、次亜塩素酸水の生成から放出までの流れの一例を説明する。
まず、電解槽100、浄化槽200に水がない状態とする。これは、例えば空間浄化装置1000を購入後に空間浄化装置1000を設置した場合や、電解槽100、浄化槽200の水を抜き、清掃などメンテナンスした後も水がない状態に該当する。
ユーザは、水供給部110に水を注入し、水供給部110を電解槽100に取り付ける。水供給部110を電解槽100に取り付けると、蓋112の開閉部が開くことによって、水供給部110から電解槽100に水が供給される。水の供給は、水供給部110の開口が水封されるまで行われる。水供給部110の開口が水封された状態を、満水の状態とする。なお、電解槽100内の水位が満水の状態になるまで、水道水を供給するようにしてもよい。満水の状態か否かは電解槽満水フロート130の検出結果により判断可能である。
電解促進剤投入部300は、電解促進剤310を電解槽100に向かって投下し、水没した電解促進剤310が水に溶ける。これにより電解槽100は、塩化物イオンを含む水が満水の状態となる。なお、電解促進剤310の投下はユーザが行ってもよい。
制御部500は、電極部140に通電を実行することによって、塩化物イオンを含む水を電気分解して、次亜塩素酸水を生成する。このとき、電極部140にて目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間の間通電が行われる。その結果、目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水が生成される。目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間の算出方法は後述する。
目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水が生成されると、制御部500は、給水ポンプ122を動作させることによって、目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を浄化槽200に供給する。その結果、浄化槽200は満水の状態になる。制御部500は、浄化部400を動作させることによって、浄化槽200の次亜塩素酸水と接触させた空気を空間浄化装置1000の外部に放出する。浄化槽200の次亜塩素酸水と接触させた空気を空間浄化装置1000の外部に放出することで、時間の経過とともに浄化槽200内の次亜塩素酸水の水位は低下する。
給水ポンプ122が動作することにより、電解槽100内の次亜塩素酸水の水位が低下する。しかし、水供給部110の蓋112の開閉部が開くことによって、水供給部110から電解槽100に水が供給され、電解槽100の水位は一定に保たれる。
水供給部110から電解槽100に水が供給されると、電解槽100内の次亜塩素酸水は水供給部110から供給される水により希釈されてしまい、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度は目標次亜塩素酸水濃度よりも低くなる。なお、電解槽100内の水位が下がった場合に、電解槽100内の水位が満水の状態になるまで、水道水を供給するようにしてもよい。
制御部500は、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度が目標次亜塩素酸水濃度よりも低くなると電極部140に通電を実行することによって、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度を再度目標次亜塩素酸水濃度にする。通電時間の算出方法は後述する。
ところで、先述したように時間の経過とともに浄化槽200内の次亜塩素酸水の水位は低下するため、一回目の浄化槽200への次亜塩素酸水供給から所定時間経過後に、二回目の次亜塩素酸水供給を行う。これにより、空間浄化装置1000は次亜塩素酸水を含むガスの放出を継続することができる。
次いで、図2を参照して本実施の形態に係る制御部500の各機能と制御の流れについて説明する。図2は、本実施の形態に係る制御部500の概略機能ブロック図である。制御部500は、電解促進剤投入制御部560、第一算出部510、記憶部570、第二算出部512、電極制御部540、第三算出部514、電解水供給制御部550、第四算出部516、第五算出部518、第六算出部520、および第一変更部522を備える。
電解促進剤投入制御部560は、電解促進剤投入部300による電解促進剤310の投入を制御する。
第一算出部510は、電解槽100への電解促進剤310の投入による変化後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。電解槽100への電解促進剤310の投入は、電解促進剤投入制御部560からの指示により電解促進剤投入部300により行われても良いし、ユーザにより行われても良い。以下、数値も用いながら具体的に説明するが、数値はあくまで一例であり、他の数値でもよい。
まず、第一算出部510は、電解槽100への電解促進剤310の投入による変化後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度を算出する。電解槽100、浄化槽200に水がない状態から、水供給部110より電解槽100に水が供給され満水状態となった場合、第一塩化ナトリウム濃度は0[mg/L(リットル)]である。電解槽100の容量を1[L]、電解促進剤310の重量を500[mg]とすると計算式は、電解槽100への電解促進剤310の投入による変化後の第一塩化ナトリウム濃度=電解促進剤310の重量÷電解槽100の容量=500[mg/L]÷1[L]=500[mg/L]である。電解槽100の容量と電解促進剤310の重量はあらかじめ記憶部570に記憶されている。記憶部570はいわゆるメモリであり、種々の値が記憶されている。
次に、第一算出部510は、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率を記憶部570より取得する。単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率は、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率は電極部140の電極の種類、電極の大きさ、電極に流れる電流値等により異なる。本実施の形態では一例として、単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率を1[%/min](min:minute(分))とする。
次に、第一算出部510は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。計算式は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=第一塩化ナトリウム濃度×単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=500[mg/L]×1[%/min]=5[mg/(L×min)]である。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、電極部140による通電前の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部510により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する。
具体的には、まず、第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度を記憶部570より取得する。本実施の形態では、目標次亜塩素酸水濃度を10[ppm](ppm:parts per million)とする。また、目標次亜塩素酸水濃度はユーザによって変更可能とされてもよい。例えば、図示しないリモートコントローラ等にユーザが目標次亜塩素酸水濃度を設定し、制御部500が、設定された目標次亜塩素酸水濃度を取得し、記憶部570の目標次亜塩素酸水濃度をユーザが設定した目標次亜塩素酸水濃度に書き換えてもよい。
次に、第二算出部512は、電極部140による通電前の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度を決定する。初回は電解槽100には水が満水状態であり、電解槽100の水には次亜塩素酸が存在しないので、第二算出部512は、第一次亜塩素酸水濃度として0[ppm]を決定する。
次に、第二算出部512は、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する。計算式は、必要通電時間=(目標次亜塩素酸水濃度-通電前の次亜塩素酸水濃度)÷第一算出部510により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=(10[ppm]-0[ppm])÷5[mg/(L×min)]=2[min]である。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された必要通電時間の間通電を行う。具体的には、電極制御部540は、第二算出部512により算出された必要通電時間である2[min]の間通電を行う。これにより、電解槽100に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
第三算出部514は、第一塩化ナトリウム濃度と、第一算出部510により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、第二算出部512により算出された必要通電時間と、に基づいて電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を算出する。通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度は、通電前の電解槽100の塩化ナトリウム濃度よりも低くなる。
具体的には、まず、第三算出部514は、第一塩化ナトリウム濃度と、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、必要通電時間を取得する。本実施の形態では、第一塩化ナトリウム濃度=500[mg/L]と、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=5[mg/(L×min)]と、必要通電時間=2[min]と、を取得する。
次に、第三算出部514は、第二塩化ナトリウム濃度を算出する。計算式は、第二塩化ナトリウム濃度=第一塩化ナトリウム濃度-(単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度×必要通電時間)=500[mg/L]-(5[mg/(L×min)]×2[min])=490[mg/L]である。これにより、電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
電解水供給制御部550は、浄化槽200に電解水供給部120により次亜塩素酸水を供給する。具体的には、浄化槽200が満水の状態になるまで電解水供給部120により次亜塩素酸水を供給する。浄化槽200が満水の状態か否かは、浄化槽満水フロート210の検知結果により判断することができる。
第四算出部516は、電解水供給部120による次亜塩素酸水送水量を算出する。本実施の形態では一例として、浄化槽200が満水の状態になるまでに電解水供給部120により送水された送水時間が5[s(秒)]だったとする。また、単位時間あたりの送水量を50[mL/s]とする。単位時間あたりの送水量は、予め実験等により決められた値であり、電解水供給部120の送水能力により変わってくる。単位時間あたりの送水量は記憶部570に格納されている。
第四算出部516は、次亜塩素酸水送水量を算出する。計算式は、次亜塩素酸水送水量=単位時間あたりの送水量×送水時間=50[mL/s]×5[s]=250[mL]である。
第五算出部518は、第三算出部514により算出された第二塩化ナトリウム濃度と、第四算出部516により算出された次亜塩素酸水送水量と、電解槽100の容量と、に基づいて電解水供給部120による電解水送水後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第三塩化ナトリウム濃度を算出する。電解水送水後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度は、水供給部110により供給される水により電解水送水前の電解槽100の塩化ナトリウム濃度よりも低くなる。
具体的には、まず、第五算出部518は、第三算出部514により算出された第二塩化ナトリウム濃度と、第四算出部516により算出された次亜塩素酸水送水量と、電解槽100の容量と、を取得する。本実施の形態では、第五算出部518は、第三算出部514により算出された第二塩化ナトリウム濃度=490[mg/L]と、第四算出部516により算出された次亜塩素酸水送水量=250[mL]と、電解槽の容量=1[L]と、を取得する。
次に、第五算出部518は、第三塩化ナトリウム濃度を算出する。計算式は、第三塩化ナトリウム濃度=第二塩化ナトリウム濃度-(第二塩化ナトリウム濃度×(次亜塩素酸水送水量÷電解槽100の容量)=490[mg/L]-(490[mg/L]×(250[mL]÷1000[mL]))=367.5[mg/L]である。これにより、電解水供給部120による電解水送水後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
第六算出部520は、目標次亜塩素酸水濃度と、第四算出部516により算出された次亜塩素酸水送水量と、電解槽100の容量と、に基づいて電解水供給部120による次亜塩素酸水送水後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第二次亜塩素酸水濃度を算出する。次亜塩素酸水送水後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度は、水供給部110により供給される水により次亜塩素酸水送水前の電解槽100の次亜塩素酸水濃度(目標次亜塩素酸水濃度)よりも低くなる。
具体的には、まず、第六算出部520は、目標次亜塩素酸水濃度と、第四算出部516により算出された次亜塩素酸水送水量と、電解槽100の容量と、を取得する。本実施の形態では、第六算出部520は、目標次亜塩素酸水濃度=10[ppm]と、第四算出部516により算出された次亜塩素酸水送水量=250[mL]と、電解槽100の容量1[L]と、を取得する。
次に、第六算出部520は、第二次亜塩素酸水濃度を算出する。計算式は、第二次亜塩素酸水濃度=目標次亜塩素酸水濃度-(目標次亜塩素酸水濃度×(次亜塩素酸水送水量÷電解槽100の容量)=10[ppm]-(10[ppm]×(250[mL]÷1000[mL]))=7.5[ppm]となる。これにより、次亜塩素酸水送水後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度を把握することができる。
第一変更部522は、第一算出部510による算出に用いられる第一塩化ナトリウム濃度を第五算出部518により算出された第三塩化ナトリウム濃度に変更し、第二算出部512による算出に用いられる第一次亜塩素酸水濃度を第六算出部520により算出された第二次亜塩素酸水濃度に変更する。
具体的には、まず、第一変更部522は、変更前の第一塩化ナトリウム濃度と変更前の第一次亜塩素酸水濃度とを取得する。変更前の第一塩化ナトリウム濃度と変更前の第一次亜塩素酸水濃度は、例えば第一算出部510または第二算出部512により記憶部570に記憶されている。本実施の形態では、第一変更部522は、変更前の第一塩化ナトリウム濃度=500[mg/L]と変更前の第一次亜塩素酸水濃度=0[ppm]を取得する。
第一変更部522は、変更前の第一塩化ナトリウム濃度=500[mg/L]を第五算出部518により算出された第三塩化ナトリウム濃度=367.5[mg/L]に変更し、変更前の第一次亜塩素酸水濃度=0[ppm]を第六算出部により算出された第二次亜塩素酸水濃度=7.5[ppm]に変更する。つまり、第一変更部522は、第一塩化ナトリウム濃度を最新の電解槽100の塩化ナトリウム濃度に更新し、第一次亜塩素酸水濃度を最新の電解槽100の次亜塩素酸水濃度に更新する。
第一算出部510は、第一変更部522により変更された新たな第一塩化ナトリウム濃度(変更後の第一塩化ナトリウム濃度)と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。
具体的には、まず、第一算出部510は、変更後の第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率を取得する。本実施の形態では、第一算出部510は、変更後の第一塩化ナトリウム濃度=367.5[mg/L]と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=1[%/min]を取得する。
次に、第一算出部510は、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。具体的な計算式は、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=変更後の第一塩化ナトリウム濃度×単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=367.5[mg/L]×1[%/min]=3.675[mg/(L×min)]である。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、第一変更部522により変更された新たな第一次亜塩素酸水濃度(変更後の第一次亜塩素酸水濃度)と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、電極部140による新たな必要通電時間を算出する。
具体的には、まず、第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、変更後の第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を取得する。本実施の形態では、第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度=10[ppm]と、変更後の第一次亜塩素酸水濃度=7.5[ppm]と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=3.675[mg/(L×min)]を取得する。
次に、第二算出部512は、新たな必要通電時間を算出する。具体的な計算式は、新たな必要通電時間=(目標次亜塩素酸水濃度-変更後の第一次亜塩素酸水濃度)÷第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=(10[ppm]-7.5[ppm])÷3.675[mg/(L×min)]=0.68[min]である。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された新たな必要通電時間の間通電を行う。本実施の形態では、第二算出部512は、電極部140にて新たな必要通電時間=0.68[min]の間通電を行う。これにより、電解槽100に再度目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
その後、制御部500は、第三算出部514による算出、第四算出部516による算出、第五算出部518による算出、第六算出部520による算出、第一変更部522による変更、第一算出部510による算出、第二算出部512による算出を繰り返す。つまり、制御部500は、第一変更部522による第一塩化ナトリウム濃度の変更および第一次亜塩素酸水濃度の変更と、第一算出部510による新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度の算出と、第二算出部512による新たな必要通電時間の算出と、電極制御部540による新たな必要通電時間の間通電を行う制御と、を繰り返す。これにより、電解槽100の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
制御部500の各機能ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPU(CentralProcessing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形で実現することができる。
上記構成による制御部500のフローチャートを説明する。図3は、本実施の形態に係る制御部500の制御を示すフローチャートである。
まず、第一算出部510は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する(S10)。第二算出部512は、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する(S12)。電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された必要通電時間の間通電を行う(S14)。これにより、電解槽100に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
第三算出部514は、電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を算出する(S16)。これにより、電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
電解水供給制御部550は、浄化槽200に電解水供給部120により浄化槽200が満水の状態になるまで次亜塩素酸水を供給する(S18)。これにより、浄化槽200に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を供給することができる。
第四算出部516は、電解水供給部120により供給された次亜塩素酸水送水量を算出する(S20)。第五算出部518は、電解水供給部120による電解水送水後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第三塩化ナトリウム濃度を算出する(S22)。これにより、電解水供給部120による電解水送水後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
第六算出部520は、電解水供給部120による次亜塩素酸水送水後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第二次亜塩素酸水濃度を算出する(S24)。これにより、次亜塩素酸水送水後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度を把握することができる。
第一変更部522は、第一塩化ナトリウム濃度を第五算出部518により算出された第三塩化ナトリウム濃度に変更し、第一次亜塩素酸水濃度を第六算出部520により算出された第二次亜塩素酸水濃度に変更する(S26)。
第一算出部510は、第一変更部522により変更された新たな第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する(S28)。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、第一変更部522により変更された新たな第一次亜塩素酸水濃度と、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、電極部140による新たな必要通電時間を算出する(S30)。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された新たな必要通電時間の間通電を行う(S32)。これにより、電解槽100に再度目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。その後、ステップS16に戻る。制御部500は、ステップS16からステップS32までを繰り返す。これにより、電解槽100の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では実施の形態1との差異を中心に図4を用いて説明する。図4は実施の形態2における空間浄化装置2000の内部構成を示す図である。空間浄化装置2000は空間浄化装置1000に比べて一部構造が異なる。空間浄化装置2000と空間浄化装置1000との差異について説明する。
空間浄化装置2000は、空間浄化装置1000の電解水供給部120、浄化槽200、浄化槽満水フロート210が無く、制御部500が制御部600に変更されている。さらに、空間浄化装置1000では浄化槽200に浄化部400が備えられていたが、空間浄化装置2000では電解槽100に浄化部401が備えられている。つまり、空間浄化装置2000は、電解槽100、水供給部110、電解促進剤投入部300、電極部140、電解槽満水フロート130、および制御部600を備える。
電解槽100、水供給部110、電解促進剤投入部300、および電極部140は、実施の形態1と同様の構成である。ただし、電解促進剤投入部300は、制御部500ではなく制御部600より電解促進剤310の投入指示があると錠剤投入部材を回動させるところが異なる。電解槽100には、浄化部401が設けられる。
浄化部401は、ファンとフィルタを備える。ファンは、制御部600による制御に応じて回転する。ファンが回転することによって、空間浄化装置2000の筐体に設けられた吸気口から、空間浄化装置2000の内部に空気が吸い込まれる。フィルタは、電解槽100に貯水された次亜塩素酸水と、ファンによって空間浄化装置2000内に流入した室内空気とを接触させる部材である。フィルタは、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔を備える。フィルタの一端が電解槽100に貯水された次亜塩素酸水に浸漬され、保水ができるようにかつ、フィルタは、中心軸を回転中心として電解槽100に回転が可能な構成で内蔵される。フィルタは、駆動部により回転され、次亜塩素酸水と室内空気を連続的に接触させる。
ところで、空間浄化装置2000の内部には、吸気口からフィルタ、ファン、吹出口に続く風路が形成される。ファンが回転すると、吸気口から吸い込まれ風路内に入った外部の空気は、順に、フィルタ、ファン、吹出口を介して、空間浄化装置2000の外部へ吹き出される。これにより、電解槽100の次亜塩素酸水を含んだガスが外部へ放出される。つまり、浄化部401は、電解槽100に貯水された次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を行う。
電解槽100に設けられた電解槽満水フロート130は、実施の形態1と同様である。電解槽満水フロート130は検知結果を制御部600に送信する。
制御部600は、電解槽満水フロート130から検知結果を受けつける。また、制御部600は、電極部140、電解促進剤投入部300、浄化部401の制御を実行する。制御部600の処理の詳細は後述する。
ここで、実施の形態2における次亜塩素酸水の生成から放出までの流れの一例を説明する。
まず、電解槽100に水がない状態とする。これは、例えば、空間浄化装置2000を購入後に空間浄化装置2000を設置した場合や、電解槽100の水を抜き、清掃などメンテナンスした後も水がない状態に該当する。
ユーザは、水供給部110に水を注入し、水供給部110を電解槽100に取り付ける。水供給部110を電解槽100に取り付けると、水供給部110から電解槽100に水が供給される。水の供給は、水供給部110の開口が水封されるまで行われる。水供給部110の開口が水封された状態を、満水の状態とする。なお、電解槽100内の水位が満水の状態になるまで、水道水を供給するようにしてもよい。
電解促進剤投入部300は、電解促進剤310を電解槽100に向かって投下し、水没した電解促進剤310が水に溶ける。これにより電解槽100は、塩化物イオンを含む水が満水の状態となる。なお、電解促進剤310の投下はユーザが行ってもよい。
制御部600は、電極部140に通電を実行することによって、塩化物イオンを含む水を電気分解して、次亜塩素酸水を生成する。このとき、電極部140にて目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間の間通電が行われる。その結果、目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水が生成される。
制御部600は、浄化部401を動作させることによって、電解槽100の次亜塩素酸水と接触させた空気を空間浄化装置2000の外部に放出する。電解槽100の次亜塩素酸水と接触させた空気を空間浄化装置2000の外部に放出することで、時間の経過とともに、電解槽100内の次亜塩素酸水の水位が低下する。しかし、水供給部110の蓋112の開閉部が開くことによって、水供給部110から電解槽100に水が供給され、電解槽100の水位は一定に保たれる。
しかし、水供給部110から電解槽100に水が供給されると、電解槽100内の次亜塩素酸水は水供給部110から供給される水により希釈されてしまい、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度は目標次亜塩素酸水濃度よりも低くなる。なお、電解槽100内の水位が下がった場合に、電解槽100内の水位が満水の状態になるまで、水道水を供給するようにしてもよい。
制御部600は、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度が目標次亜塩素酸水濃度よりも低くなると電極部140に通電を実行することによって、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度を目標次亜塩素酸水濃度にする。通電時間の算出方法は後述する。これにより、空間浄化装置2000は次亜塩素酸水を含むガスの放出を継続することができる。
次いで、図5を参照して実施の形態2に係る制御部600の各機能と制御の流れについて説明する。図5は、本実施の形態に係る制御部600の概略機能ブロック図である。制御部600は、制御部500から電解水供給制御部550、第四算出部516、第五算出部518、第六算出部520および第一変更部522がなくなり、第七算出部524、第八算出部526および第二変更部528が追加されている。つまり、制御部600は、電解促進剤投入制御部560、第一算出部510、記憶部570、第二算出部512、電極制御部540、第三算出部514、第七算出部524、第八算出部526および第二変更部528を備える。
電解促進剤投入制御部560は、電解促進剤投入部300による電解促進剤310の投入を制御する。
第一算出部510は、電解槽100への電解促進剤310の投入による変化後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。以下、数値も用いながら具体的に説明するが、数値はあくまで一例であり、他の数値でもよい。
まず、第一算出部510は、電解槽100への電解促進剤310の投入による変化後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度を算出する。電解槽100に水がない状態から、水供給部110より電解槽100に水が供給され満水状態となった際の第一塩化ナトリウム濃度は0[mg/L]である。電解槽100の容量を1[L]、電解促進剤310の重量を500[mg]とすると計算式は、電解槽100への電解促進剤310の投入による変化後の第一塩化ナトリウム濃度=電解促進剤310の重量÷電解槽100の容量=500[mg/L]÷1[L]=500[mg/L]である。電解槽100の容量と電解促進剤310の重量はあらかじめ記憶部570に記憶されている。記憶部570はいわゆるメモリであり、種々の値が記憶されている。
次に、第一算出部510は、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率を記憶部570より取得する。単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率は、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。本実施の形態では一例として、単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率を1[%/min]とする。
次に、第一算出部510は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。計算式は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=第一塩化ナトリウム濃度×単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=500[mg/L]×1[%/min]=5[mg/(L×min)]である。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、電極部140による通電前の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部510により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する。
具体的には、まず、第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度を記憶部570より取得する。本実施の形態では、目標次亜塩素酸水濃度を10[ppm]とする。
次に、第二算出部512は、電極部140による通電前の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度を決定する。初回は電解槽100には水が満水状態であり、電解槽100の水には次亜塩素酸が存在しないので、第二算出部512は、第一次亜塩素酸水濃度として0[ppm]を決定する。
次に、第二算出部512は、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する。計算式は、必要通電時間=(目標次亜塩素酸水濃度-通電前の次亜塩素酸水濃度)÷第一算出部510により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=(10[ppm]-0[ppm])÷5[mg/(L×min)]=2[min]である。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された必要通電時間の間通電を行う。具体的には、電極制御部540は、第二算出部512により算出された必要通電時間である2[min]の間通電を行う。これにより、電解槽100に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
第三算出部514は、第一塩化ナトリウム濃度と、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、必要通電時間と、に基づいて電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を算出する。通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度は、通電前の電解槽100の塩化ナトリウム濃度よりも低くなる。
具体的には、まず、第三算出部514は、第一塩化ナトリウム濃度と、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、必要通電時間を取得する。本実施の形態では、第一塩化ナトリウム濃度=500[mg/L]と、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=5[mg/(L×min)]と、必要通電時間=2[min]と、を取得する。
次に、第三算出部514は、第二塩化ナトリウム濃度を算出する。計算式は、第二塩化ナトリウム濃度=第一塩化ナトリウム濃度-(単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度×必要通電時間)=500[mg/L]-(5[mg/(L×min)]×2[min])=490[mg/L]である。これにより、電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
第七算出部524は、浄化部401による浄化により電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量を算出する。本実施の形態では、第七算出部524は、次亜塩素酸減少量を算出するために次亜塩素酸消費量テーブルを用いる。
次亜塩素酸消費量テーブルについて、図6を用いて説明する。図6は、制御部600の記憶部570に記憶されている次亜塩素酸消費量テーブルのデータ構造を示す図であり、次亜塩素酸消費量テーブルの一例である。次亜塩素酸消費量テーブルには、所定の風量に対応する所定の単位時間あたりの次亜塩素酸消費量が複数格納されている。所定の風量に対応する所定の単位時間あたりの次亜塩素酸消費量は、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。
本実施の形態では一例として、風量が第一風量[立方メートル/h]であれば、単位時間あたりの次亜塩素酸消費量は0.005[mg/min]となる。また、風量が第二風量[立方メートル/h]であれば、単位時間あたりの次亜塩素酸消費量は0.156[mg/min]となる。風量が第三風量[立方メートル/h]であれば、単位時間あたりの次亜塩素酸消費量は0.22[mg/min]となる。風量が第四風量[立方メートル/h]であれば、単位時間あたりの次亜塩素酸消費量は0.312[mg/min]となる。風量が第五風量[立方メートル/h]であれば、単位時間あたりの次亜塩素酸消費量は0.4[mg/min]となる。次亜塩素酸消費量テーブルは、風量が大きいほど対応する単位時間あたりの次亜塩素酸消費量が大きい。
本実施の形態では、浄化部401のファンの風量がユーザにより設定可能であり、空間浄化装置2000の風量設定部(図示せず)にユーザが風量を設定可能とする。ユーザにより設定可能な風量は、第一風量、第二風量、第三風量、第四風量および第五風量のいずれかである。本実施の形態では、風量設定部にユーザにより第三風量が設定されているとする。制御部600は、ユーザにより設定された第三風量を取得し、記憶部570に記憶する。
第七算出部524は、記憶部570に記憶されているユーザにより設定された風量と次亜塩素酸消費量テーブルとに基づいて単位時間あたりの次亜塩素酸消費量を取得する。具体的に説明すると、記憶部570に記憶されているユーザにより設定された風量が第三風量である場合、次亜塩素酸消費量テーブルから単位時間あたりの次亜塩素酸消費量として0.22[mg/min]を取得する。第七算出部524は、所定の浄化時間にて電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量を算出する。本実施の形態では、所定の浄化時間を30[min]とする。所定の浄化時間にて電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量の算出式は、所定の浄化時間にて電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量=取得した単位時間あたりの次亜塩素酸消費量×浄化時間=0.22[mg/min]×30[min]=6.6[mg]である。これにより、所定の浄化時間にて電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量を把握することができる。
第八算出部526は、目標次亜塩素酸水濃度と、第七算出部524により算出された次亜塩素酸減少量と、に基づいて浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第三次亜塩素酸水濃度を算出する。浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度は、水供給部110により供給される水により次亜塩素酸減少前の電解槽100の次亜塩素酸水濃度(目標次亜塩素酸水濃度)よりも低くなる。
具体的には、まず、第八算出部526は、目標次亜塩素酸水濃度と、第七算出部524により算出された次亜塩素酸減少量と、を取得する。本実施の形態では、第八算出部526は、目標次亜塩素酸水濃度=10[ppm]と、第七算出部524により算出された次亜塩素酸減少量=6.6[mg]と、を取得する。
次に、第八算出部526は、第七算出部524により算出された次亜塩素酸減少量減少する前の電解槽100内の次亜塩素酸量を算出する。計算式は、次亜塩素酸減少量減少する前の電解槽100内の次亜塩素酸量=目標次亜塩素酸水濃度×電解槽100の容量=10[ppm=mg/L]×1[L]=10[mg]である。
次に、第八算出部526は、次亜塩素酸減少量減少後の電解槽100内の次亜塩素酸量を算出する。計算式は、次亜塩素酸減少量減少後の電解槽100内の次亜塩素酸量=次亜塩素酸減少量減少する前の電解槽100内の次亜塩素酸量-次亜塩素酸減少量=10[mg]-6.6[mg]=3.4[mg]である。
次に、第八算出部526は、第三次亜塩素酸水濃度を算出する。計算式は、第三次亜塩素酸水濃度=次亜塩素酸減少量減少後の電解槽100内の次亜塩素酸量÷電解槽100の容量=3.4[mg]÷1[L]=3.4[mg/L=ppm]である。これにより、浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度を把握することができる。
第二変更部528は、第一算出部510による算出に用いられる第一塩化ナトリウム濃度を、第三算出部514により算出された第二塩化ナトリウム濃度に変更し、第二算出部512による算出に用いられる第一次亜塩素酸水濃度を第八算出部526により算出された第三次亜塩素酸水濃度に変更する。
具体的には、まず、第二変更部528は、変更前の第一塩化ナトリウム濃度と変更前の第一次亜塩素酸水濃度とを取得する。変更前の第一塩化ナトリウム濃度と変更前の第一次亜塩素酸水濃度は、例えば第一算出部510または第二算出部512により記憶部570に記憶されている。本実施の形態では、第二変更部528は、変更前の第一塩化ナトリウム濃度=500[mg/L]と変更前の第一次亜塩素酸水濃度=0[ppm]を取得する。
第二変更部528は、変更前の第一塩化ナトリウム濃度=500[mg/L]を第三算出部514により算出された第二塩化ナトリウム濃度=490[mg/L]に変更し、変更前の第一次亜塩素酸水濃度=0[ppm]を第八算出部526により算出された第三次亜塩素酸水濃度=3.4[ppm]に変更する。つまり、第二変更部528は、第一塩化ナトリウム濃度を最新の電解槽100の塩化ナトリウム濃度に更新し、第一次亜塩素酸水濃度を最新の電解槽100の次亜塩素酸水濃度に更新する。
第一算出部510は、第二変更部528により変更された新たな第一塩化ナトリウム濃度(変更後の第一塩化ナトリウム濃度)と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。
具体的には、まず、第一算出部510は、変更後の第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率を取得する。本実施の形態では、第一算出部510は、変更後の第一塩化ナトリウム濃度=490[mg/L]と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=1[%/min]を取得する。
次に、第一算出部510は、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。具体的な計算式は、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=変更後の第一塩化ナトリウム濃度×単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=490[mg/L]×1[%/min]=4.9[mg/(L×min)]である。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、第二変更部528により変更された新たな第一次亜塩素酸水濃度(変更後の第一次亜塩素酸水濃度)と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、電極部140による新たな必要通電時間を算出する。
具体的には、まず、第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、変更後の第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を取得する。本実施の形態では、第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度=10[ppm]と、変更後の第一次亜塩素酸水濃度=3.4[ppm]と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=4.9[mg/(L×min)]を取得する。
次に、第二算出部512は、新たな必要通電時間を算出する。具体的な計算式は、新たな必要通電時間=(目標次亜塩素酸水濃度-変更後の第一次亜塩素酸水濃度)÷第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=(10[ppm]-3.4[ppm])÷4.9[mg/(L×min)]=1.35[min]である。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された新たな必要通電時間の間通電を行う。本実施の形態では、第二算出部512は、電極部140にて新たな必要通電時間=1.35[min]の間通電を行う。これにより、電解槽100に再度目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
その後、制御部500は、第三算出部514による算出、第七算出部524による算出、第八算出部526による算出、第二変更部528による変更、第一算出部510による算出、第二算出部512による算出を繰り返す。つまり、制御部600は、第二変更部528による第一塩化ナトリウム濃度の変更および第一次亜塩素酸水濃度の変更と、第一算出部510による新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度の算出と、第二算出部512による新たな必要通電時間の算出と、電極制御部540による新たな必要通電時間の間通電を行う制御と、を繰り返す。これにより、電解槽100の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
制御部600の各機能ブロックも、ハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによって様々な形で実現することができる。
上記構成による制御部600のフローチャートを説明する。図7は、本実施の形態に係る制御部600の制御を示すフローチャートである。
まず、第一算出部510は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する(S40)。第二算出部512は、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する(S42)。電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された必要通電時間の間通電を行う(S44)。これにより、電解槽100に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
第三算出部514は、電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を算出する(S46)。これにより、電極部140による通電後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
第七算出部524は、浄化部401による浄化により電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量を算出する(S48)。これにより、電解槽100から減少した次亜塩素酸減少量を把握することができる。
第八算出部526は、浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度である第三次亜塩素酸水濃度を算出する(S50)。これにより、浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽100の次亜塩素酸水濃度を把握することができる。
第二変更部528は、第一塩化ナトリウム濃度を第三算出部514により算出された第二塩化ナトリウム濃度に変更し、第一次亜塩素酸水濃度を第八算出部526により算出された第三次亜塩素酸水濃度に変更する(S52)。
第一算出部510は、第二変更部528により変更された新たな第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する(S54)。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、第二変更部528により変更された新たな第一次亜塩素酸水濃度と、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、電極部140による新たな必要通電時間を算出する(S56)。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された新たな必要通電時間の間通電を行う(S58)。これにより、電解槽100に再度目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。その後、ステップS46に戻る。制御部600は、ステップS46からステップS58までを繰り返す。これにより、電解槽100の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
以上により、浄化槽200を備えない空間浄化装置2000においても電解槽100の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は電解促進剤310の投入制御に関する。実施の形態3における空間浄化装置の内部構成は実施の形態1の空間浄化装置1000と同じである。また、実施の形態3における制御部500の概略機能ブロック図は実施の形態1に比べて一部異なる。具体的には、電解促進剤投入制御部560の制御内容の追加と、塩化ナトリウム濃度加算部532の追加である。図8は、実施の形態3に係る制御部500の概略機能ブロック図である。
電解促進剤投入制御部560は、第二算出部512により算出される必要通電時間が最長通電時間よりも長ければ、電解促進剤投入部300への投入指示を行い、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入する。つまり、電解促進剤投入部300は、第二算出部512により算出される必要通電時間が最長通電時間よりも長ければ、電解促進剤310を投入する。
最長通電時間は、電解槽100内の塩化ナトリウムが少なくなり電解槽100に電解促進剤310の投入が必要か否かを判断するためのものであり、任意に設定可能である。本実施の形態では、例えば最長通電時間=10[min]とすると、電解促進剤投入部300は、必要通電時間が10[min]よりも長ければ、電解促進剤310を投入する。
電極部140にて通電を行うことにより、塩化物イオンを含む水を電気分解して次亜塩素酸を生成するが、次亜塩素酸の生成には塩化ナトリウムが消費され、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下する。つまり、次亜塩素酸の生成を継続することで、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下し続ける。
電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下することで単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度が低下し、結果として、必要通電時間が長くなり、浄化槽200への目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水供給を安定的に行えなくなる。そこで、電解促進剤投入部300は、第二算出部512により算出される必要通電時間が最長通電時間よりも長ければ、電解促進剤310を投入する。これにより、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が上昇し、必要通電時間を短くすることができ、結果として、浄化槽200への目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水供給を安定的に行うことができる。
電解促進剤投入部300により電解促進剤310が投入された場合の、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度の加算については、塩化ナトリウム濃度加算部532により行われる。
塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤投入部300による電解促進剤310投入後に、電解促進剤310投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を電解槽100の塩化ナトリウム濃度に加算する。以下、具体例として数値を用いて説明するが、数値はあくまで一例である。本実施の形態では、電解促進剤投入部300により電解促進剤310が一錠投入されるとし、電解促進剤310一錠の重量(塩化ナトリウムの重量)を500[mg]とする。電解促進剤投入部300により投入される電解促進剤310の重量は記憶部570に予め記憶されている。また、先述したように電解槽100の容量=1[L]も記憶部570に予め記憶されている。
まず、塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤310投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を算出する。電解促進剤投入部300により投入される電解促進剤310の重量=500[mg]、電解槽100の容量=1[L]であり、計算式は、上昇理論値=電解促進剤投入部300により投入される電解促進剤310の重量÷電解槽100の容量=500[mg]÷1[L]=500[mg/L]である。
次に、塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤310投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を電解槽100の塩化ナトリウム濃度に加算する。これにより、電解促進剤310投入後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
以下制御の流れの一例を説明する。例えば、第一塩化ナトリウム濃度が100[mg/L]、単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率が1[%/min]、目標次亜塩素酸水濃度が20[ppm]、第一次亜塩素酸水濃度が8[ppm]、とする。
まず、第一算出部510は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。計算式は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=第一塩化ナトリウム濃度×単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=100[mg/L]×1[%/min]=1[mg/(L×min)]である。
第二算出部512は、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する。計算式は、必要通電時間=(目標次亜塩素酸水濃度-第一次亜塩素酸水濃度)÷単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=(20[ppm]-8[ppm])÷1[mg/(L×min)]=12[min]である。
電解促進剤投入制御部560は、第二算出部512により算出される必要通電時間=12[min]が最長通電時間=10[min]よりも長いので、電解促進剤投入部300への投入指示を行い、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入する。
次に、塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤310投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を第一塩化ナトリウム濃度に加算する。計算式は、加算後の第一塩化ナトリウム濃度=加算前の第一塩化ナトリウム濃度+上昇理論値=100[mg/L]+500[mg/L]=600[mg/L]となる。つまり、第一塩化ナトリウム濃度=600[mg/L]に更新される。
第一算出部510は、新たな第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。計算式は、新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=塩化ナトリウム濃度加算部532による加算後の第一塩化ナトリウム濃度×単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率=600[mg/L]×1[%/min]=6[mg/(L×min)]である。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、新たな必要通電時間を算出する。計算式は、新たな必要通電時間=(目標次亜塩素酸水濃度-第一次亜塩素酸水濃度)÷新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度=(20[ppm]-8[ppm])÷6[mg/(L×min)]=2[min]である。
電解促進剤投入制御部560は、第二算出部512により算出される新たな必要通電時間=2[min]が最長通電時間=10[min]以下なので、電解促進剤投入部300への投入指示を行わず、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入しない。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された新たな必要通電時間の間通電を行う。これにより、最長通電時間以下で電解槽100に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。結果として、浄化槽200への目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水供給を安定的に行うことができる。
(実施の形態4)
実施の形態4も電解促進剤310の投入制御に関する。実施の形態4における空間浄化装置の内部構成は実施の形態2の空間浄化装置2000と同じである。また、実施の形態4における制御部600の概略機能ブロック図は実施の形態2に比べて一部異なる。具体的には、電解促進剤投入制御部560の制御内容の追加と、塩化ナトリウム濃度加算部532の追加である。図9は、実施の形態4に係る制御部600の概略機能ブロック図である。電解促進剤投入制御部560の制御の追加内容と、塩化ナトリウム濃度加算部532の追加内容は実施の形態3と同じであるため説明を省略する。
空間浄化装置2000においても、電極部140にて通電を行うことにより、塩化物イオンを含む水を電気分解して次亜塩素酸を生成するが、次亜塩素酸の生成には塩化ナトリウムが消費され、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下する。つまり、次亜塩素酸の生成を継続することで、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下し続ける。
電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下することで単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度が低下し、結果として、必要通電時間が長くなり、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度を安定的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができなくなる。そこで、電解促進剤投入部300は、第二算出部512により算出される必要通電時間が最長通電時間よりも長ければ、電解促進剤310を投入する。これにより、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が上昇し、必要通電時間を短くすることができ、結果として、電解槽100内の次亜塩素酸水濃度を安定的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
(実施の形態5)
実施の形態5は塩化ナトリウム濃度加算部の制御に関する。実施の形態5の塩化ナトリウム濃度加算部532の制御内容は実施の形態3または実施の形態4と異なる。以下、詳細に説明する。
塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤投入部300による電解促進剤310投入後に電解促進剤310投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値から所定回数を除算した分割上昇値を単位時間毎に電解槽100の塩化ナトリウム濃度に加算する処理を所定回数行う。以下にて具体的に説明する。
所定回数は、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。所定回数は記憶部570に記憶されている。
また、記憶部570には、電解槽100の塩化ナトリウム濃度を上昇理論値上昇させるまでの時間(以降、上昇完了時間と記載する)も記憶されている。上昇完了時間とは、電解槽100に電解促進剤310が投入されてから、電解槽100内に電解促進剤310が溶け終わるまでの時間であり、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。
電解促進剤310投入前の電解槽100の塩化ナトリウム濃度において電解促進剤310が投入されると、電解促進剤310が溶け始め、電解槽100の塩化ナトリウム濃度が時間の経過とともに上昇する。そして、上昇完了時間が経過すると、電解促進剤310が溶け終わり、電解促進剤310が溶け終わった後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度は、電解促進剤310投入前の電解槽100の塩化ナトリウム濃度から上昇理論値上昇した濃度になる。本実施の形態では一例として、上昇理論値=500[mg/L]、所定回数=4、上昇完了時間=2[min]とする。
まず、塩化ナトリウム濃度加算部532は、単位時間を算出する。計算式は、単位時間=上昇完了時間÷所定回数=2[min]÷4=0.5[min]である。
塩化ナトリウム濃度加算部532は、分割上昇値を算出する。計算式は、分割上昇値=上昇理論値÷所定回数=500[mg/L]÷4=125[mg/L]である。
塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤310投入後から単位時間経過後に、電解槽100の塩化ナトリウム濃度に分割上昇値を加算する分割処理を行う。即ち、塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤310投入後から0.5[min]経過後に、電解槽100の塩化ナトリウム濃度に125[mg/L]を加算する分割処理を行う。
塩化ナトリウム濃度加算部532は、単位時間経過毎に分割処理を行い、分割処理は所定回数行われる。即ち、塩化ナトリウム濃度加算部532は、分割処理を4回行う。これにより、上昇完了時間経過後の電解槽100の塩化ナトリウム濃度は、電解促進剤310投入前の電解槽100の塩化ナトリウム濃度から上昇理論値上昇した濃度となる。
実施の形態3または実施の形態4では簡易的な制御とするために、電解促進剤310投入後すぐに、塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を電解槽100の塩化ナトリウム濃度に加算したが、本実施の形態の方が実際の塩化ナトリウム濃度の動きに適した制御内容となっている。つまり、高精度に電解槽100の塩化ナトリウム濃度を把握することができるので、目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を精度良く生成することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6は電解促進剤310の投入制御に関する。実施の形態6における空間浄化装置の内部構成は実施の形態3の空間浄化装置1000と同じであり、実施の形態6における制御部500の概略機能ブロック図も実施の形態3と同じである。実施の形態6の電解促進剤の投入制御は実施の形態3の電解促進剤310の投入制御と一部異なる。以下、実施の形態3の電解促進剤310の投入制御と異なる部分を中心に説明し、同じ制御内容については説明を省略する。
電解水供給制御部550は、第一時間毎に浄化槽200へ電解水供給部120により次亜塩素酸水を供給する。
第一時間は、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。第一時間は記憶部570に記憶されている。第一時間毎に浄化槽200へ電解水供給部120により次亜塩素酸水が供給されることで、浄化槽200にて貯留されている次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を継続的に行うことができる。第一時間には、前回の次亜塩素酸水の供給から第一時間経過しても浄化槽200に次亜塩素酸水が確実に貯留されている時間が格納されている。
電解促進剤投入制御部560は、第二算出部512により算出される必要通電時間が第一時間よりも長ければ、電解促進剤投入部300への投入指示を行い、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入する。つまり、電解促進剤投入部300は、第二算出部512により算出される必要通電時間が第一時間よりも長ければ、電解促進剤310を投入する。
必要通電時間が第一時間よりも長ければ、浄化槽200へ電解水供給部120により次亜塩素酸水を供給する際の電解槽100の次亜塩素酸水濃度は目標次亜塩素酸濃度よりも低くなってしまう。つまり、浄化槽200の次亜塩素酸水濃度が目標次亜塩素酸濃度よりも低くなってしまい、外部へ放出される次亜塩素酸の放出量が減少してしまう。浄化槽200の次亜塩素酸水濃度が目標次亜塩素酸濃度よりも低くなると、効率良く空間内の浄化を行うことができなくなる可能性がある。
先述したように、次亜塩素酸の生成を継続することで、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下し続ける。電解槽100内の塩化ナトリウム濃度が低下することで単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度が低下し、結果として、必要通電時間が長くなり、必要通電時間が第一時間よりも長くなると、浄化槽200への目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水供給が行えなくなる。そこで、電解促進剤投入部300は、第二算出部512により算出される必要通電時間が第一時間よりも長ければ、電解促進剤310を投入する。これにより、電解槽100内の塩化ナトリウム濃度を上昇し、必要通電時間を短くすることができ、結果として、浄化槽200への目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水供給を行うことができる。
以下制御の流れの一例を説明する。
まず、第一算出部510は、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。第二算出部512は、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する。
電解促進剤投入制御部560は、第二算出部512により算出される必要通電時間が第一時間よりも長ければ、電解促進剤投入部300への投入指示を行い、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入する。
次に、塩化ナトリウム濃度加算部532は、電解促進剤310投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を第一塩化ナトリウム濃度に加算する。第一塩化ナトリウム濃度は、塩化ナトリウム濃度加算部532により加算され、新たな第一塩化ナトリウム濃度となる。つまり、塩化ナトリウム濃度加算部532により加算方法は、実施の形態3や実施の形態5に記載の加算方法が利用可能である。
第一算出部510は、新たな第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する。
第二算出部512は、電解槽100の目標次亜塩素酸水濃度と、第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部510により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、新たな必要通電時間を算出する。
電解促進剤投入制御部560は、第二算出部512により算出される新たな必要通電時間が第一時間以下であれば、電解促進剤投入部300への投入指示を行わず、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入しない。
電極制御部540は、電極部140にて第二算出部512により算出された新たな必要通電時間の間通電を行う。これにより、第一時間以下で電解槽100に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができ、結果として、浄化槽200への目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水供給を安定的に行うことができる。
(実施の形態7)
実施の形態7は電極制御部による通電制御および電解促進剤310の投入制御に関する。実施の形態7の電極制御部および電解促進剤投入制御部の制御内容は、実施の形態3、実施の形態4および実施の形態6の制御内容と一部異なる。差異を中心に説明する。
電極制御部540は、電極部140による通電と非通電を交互に行う通電制御を行う。非通電時間を設けることで、電極部140の電極寿命を長くすることができる。
電解促進剤投入制御部560は、電解促進剤投入部300への投入指示のタイミングが通電状態であれば、非通電時間まで待機し、非通電状態で電解促進剤投入部300への投入指示を行う。そして、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入する。つまり、電解促進剤投入部300は、電解促進剤310を投入するタイミングが通電状態であれば、非通電状態まで待機し、非通電状態で電解促進剤310を投入する。
もし通電状態で電解促進剤310が投入されると、通電状態に電解槽100の塩化ナトリウム濃度が変わってしまう。つまり、通電完了後の電解槽100の次亜塩素酸濃度が目標次亜塩素酸濃度ではなくなってしまう。本制御を行うことで、電極部140の長寿命化を行いつつ、通電完了後の電解槽100の次亜塩素酸濃度を安定的に目標次亜塩素酸濃度にすることができる。
(実施の形態8)
実施の形態8も電極制御部による通電制御および電解促進剤310の投入制御に関する。実施の形態8の電極制御部および電解促進剤投入制御部の制御内容も、実施の形態3、実施の形態4および実施の形態6の制御内容と一部異なる。差異を中心に説明する。
電極制御部540は、電極部140による通電と非通電を交互に行いかつ、第一通電方向への合計通電時間が第二時間経過以降に通電方向を第一通電方向から逆転させ、通電方向の逆転後に第一非通電時間が設けられる通電制御を行う。以下詳細に説明する。
電極制御部540は、電極部140による通電と非通電を交互に行い、かつ、電極部140の通電方向を第一通電方向と第一通電方向とは逆の通電方向とに切り替え可能である。本実施の形態では一例として、第一通電方向を電極部140の陽電極から陰電極への通電方向とし、第一通電方向とは逆の通電方向を電極部140の陰電極から陽電極への通電方向とする。
電極制御部540は、第一通電方向への合計通電時間が第二時間経過以降に通電方向を第一通電方向から逆転させる。具体的には、電極制御部540は、電極部140による第一通電方向への合計通電時間が第二時間になった際、通電は第一通電方向のまま通電完了させる。第一通電方向の通電完了後、電極制御部540は、少なくとも第一非通電時間以上の非通電時間を電極部140に設けさせる。電極制御部540は、次回の通電開始前に電極部140の通電方向を第一通電方向から逆転させ、次回の通電を指示する。
電極部140の通電方向は定期的に変更することが望ましい。これは、通電方向を変更せずに通電を継続すると電極部140の表面にスケールが付着し、電気分解の効率低下および電極寿命の早期到達が発生してしまうからである。つまり、第二時間は、電気分解の効率低下抑制および電極寿命の早期到達抑制のために設けられる時間であり、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。第二時間は記憶部570に記憶されている。
また、第一非通電時間以上の非通電時間を設けずに電極部140の通電方向の逆転を行うと、電極部140に発生している電極の帯電電荷が電極表面の触媒層を剥離させてしまう。これにより電極が劣化し、電気分解の効率低下および電極寿命の早期到達が発生してしまう。つまり、第一非通電時間は、電気分解の効率低下抑制および電極寿命の早期到達抑制のために設けられる時間であり、予め実験等により決められた値であり、任意に設定可能である。第一非通電時間は記憶部570に記憶されている。
電解促進剤投入制御部560は、電解促進剤投入部300への投入指示のタイミングが通電状態であれば、非通電時間まで待機し、非通電状態で電解促進剤投入部300への投入指示を行う。そして、電解促進剤投入部300は電解促進剤310を投入する。つまり、電解促進剤投入部300は、非通電状態にて電解促進剤310を投入する。非通電状態にて電解促進剤310を投入したほうが良い理由は実施の形態7と同様である。つまり、本制御を行うことで、電極部140の長寿命化を行いつつ、通電完了後の電解槽100の次亜塩素酸濃度を安定的に目標次亜塩素酸濃度にすることができる。
以上、実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。また、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、本発明が実施形態の説明において用いた数値を採用することに限定されないこともいうまでもない。
例えば、実施の形態1において電解水供給部120は、給水ポンプ122、給水管124、供給口126で構成された構成で説明を行ったが、次亜塩素酸水を電解槽100から浄化槽200に送水が行える構成であれば、この構成以外でも良い。
(発明の概要)
本発明に係る空間浄化装置は、電解促進剤と水とを混合する電解槽と、電解槽に水を供給する水供給部と、電解槽にて混合された電解促進剤と水とから次亜塩素酸水を生成する電極部と、電解槽への電解促進剤の投入による変化後の電解槽の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する第一算出部と、電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、電極部による通電前の電解槽の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部により算出された単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する第二算出部と、電極部にて第二算出部により算出された必要通電時間の間通電を行う電極制御部と、を備える。これにより、電解槽に目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
また、第一塩化ナトリウム濃度と、単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、必要通電時間と、に基づいて電極部による通電後の電解槽の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を算出する第三算出部を備えてもよい。これにより、電極部による通電後の電解槽の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
また、電解槽にて生成された次亜塩素酸水を貯留する浄化槽と、電解槽から浄化槽に次亜塩素酸水を供給する電解水供給部と、浄化槽に貯留された次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を行う浄化部と、を備えてもよい。これにより、空間の浄化を行うことができる。
また、浄化槽に電解水供給部により電解水を供給する電解水供給制御部と、電解水供給部による電解水送水量を算出する第四算出部と、第三算出部により算出された第二塩化ナトリウム濃度と、第四算出部により算出された電解水送水量と、電解槽の容量と、に基づいて電解水供給部による電解水送水後の電解槽の塩化ナトリウム濃度である第三塩化ナトリウム濃度を算出する第五算出部と、を備えてもよい。これにより、電解水供給部による電解水送水後の電解槽の塩化ナトリウム濃度である第三塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
また、目標次亜塩素酸水濃度と、電解水送水量と、電解槽の容量と、に基づいて電解水供給部による電解水送水後の電解槽の次亜塩素酸水濃度である第二次亜塩素酸水濃度を算出する第六算出部を備えてもよい。これにより、次亜塩素酸水送水後の電解槽の次亜塩素酸水濃度である第二次亜塩素酸水濃度を把握することができる。
また、第一塩化ナトリウム濃度を第五算出部により算出された第三塩化ナトリウム濃度に変更し、第一次亜塩素酸水濃度を第六算出部により算出された第二次亜塩素酸水濃度に変更する第一変更部、を備え、第一算出部は、第一変更部により変更された新たな第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出し、第二算出部は、電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、第一変更部により変更された新たな第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、電極部による新たな必要通電時間を算出し、電極制御部は、電極部にて第二算出部により算出された新たな必要通電時間の間通電を行ってもよい。これにより、電解槽に再度目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
また、第一変更部による第一塩化ナトリウム濃度の変更および第一次亜塩素酸水濃度の変更と、第一算出部による新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度の算出と、第二算出部による新たな必要通電時間の算出と、電極制御部による新たな必要通電時間の間通電を行う制御と、を繰り返してもよい。これにより、電解槽の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
また、電解槽の次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を行う浄化部を備えてもよい。これにより、空間の浄化を行うことができる。
また、浄化部による浄化により電解槽から減少した次亜塩素酸減少量を算出する第七算出部と、
目標次亜塩素酸水濃度と、第七算出部により算出された次亜塩素酸減少量と、に基づいて浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽の次亜塩素酸水濃度である第三次亜塩素酸水濃度を算出する第八算出部と、を備えてもよい。これにより、浄化による次亜塩素酸減少後の電解槽の次亜塩素酸水濃度である第三次亜塩素酸水濃度を把握することができる。
また、第一塩化ナトリウム濃度を、第三算出部により算出された第二塩化ナトリウム濃度に変更し、第一次亜塩素酸水濃度を第八出部により算出された第三次亜塩素酸水濃度に変更する第二変更部と、を備え、第一算出部は、第二変更部により変更された新たな第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出し、第二算出部は、電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、第二変更部により変更された新たな第一次亜塩素酸水濃度と、第一算出部により算出された新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、電極部による新たな必要通電時間を算出し、電極制御部は、電極部にて第二算出部により算出された新たな必要通電時間の間通電を行ってもよい。これにより、電解槽に再度目標次亜塩素酸水濃度の次亜塩素酸水を生成することができる。
また、第二変更部による第一塩化ナトリウム濃度の変更および第一次亜塩素酸水濃度の変更と、第一算出部による新たな単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度の算出と、第二算出部による新たな必要通電時間の算出と、電極制御部による新たな必要通電時間の間通電を行う制御と、を繰り返してもよい。これにより、電解槽の次亜塩素酸水濃度を継続的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
また、電解槽に電解促進剤を投入する電解促進剤投入部を備え、電解促進剤投入部は、第二算出部により算出される必要通電時間が最長通電時間よりも長ければ、電解促進剤を投入してもよい。これにより、電解槽内の次亜塩素酸水濃度を安定的に目標次亜塩素酸水濃度にすることができる。
また、電解槽に電解促進剤を投入する電解促進剤投入部を備え、電解水供給制御部は、第一時間毎に浄化槽へ電解水供給部により電解水を供給し、電解促進剤投入部は、第二算出部により算出される必要通電時間が第一時間よりも長ければ、電解促進剤を投入してもよい。これにより、浄化槽への目標次亜塩素酸水濃度の電解水供給を安定的に行うことができる。
また、電解促進剤投入部による電解促進剤投入後に、電解促進剤投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を電解槽の塩化ナトリウム濃度に加算する塩化ナトリウム濃度加算部を備えてもよい。これにより、電解促進剤投入部による電解促進剤投入後の電解槽の塩化ナトリウム濃度を把握することができる。
また、電解促進剤投入部による電解促進剤投入後に電解促進剤投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値から所定回数を除算した分割上昇値を単位時間毎に電解槽の塩化ナトリウム濃度に加算する処理を所定回数行う塩化ナトリウム濃度加算部を備え、単位時間は、電解槽の塩化ナトリウム濃度を上昇理論値上昇させるまでの時間を所定回数で除算した時間であってもよい。これにより、電解促進剤投入部による電解促進剤投入後の電解槽の塩化ナトリウム濃度を精度良く把握することができる。
また、電極制御部は、電極部による通電と非通電を交互に行う通電制御を行い、電解促進剤投入部は、電解促進剤を投入するタイミングが通電状態であれば、非通電状態まで待機し、非通電状態で前記電解促進剤を投入してもよい。これにより、電極部140の長寿命化を行いつつ、通電完了後の電解槽の次亜塩素酸濃度を安定的に目標次亜塩素酸濃度にすることができる。
また、電極制御部は、電極部による通電と非通電を交互に行いかつ、第一通電方向への合計通電時間が第二時間経過以降に通電方向を第一通電方向から逆転させ、通電方向の逆転後に第一非通電時間が設けられる通電制御を行い、電解促進剤投入部は、非通電状態にて前記電解促進剤を投入してもよい。これにより、電極部140の長寿命化を行いつつ、通電完了後の電解槽の次亜塩素酸濃度を安定的に目標次亜塩素酸濃度にすることができる。
本発明に係る空間浄化装置は、空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭い等の除去(不活性化を含む)を行う空間浄化装置として有用である。
100 電解槽
110 水供給部
112 蓋
120 電解水供給部
122 給水ポンプ
124 給水管
126 供給口
130 電解槽満水フロート
140 電極部
200 浄化槽
210 浄化槽満水フロート
300 電解促進剤投入部
310 電解促進剤
400 浄化部
401 浄化部
500 制御部
510 第一算出部
512 第二算出部
514 第三算出部
516 第四算出部
518 第五算出部
520 第六算出部
522 第一変更部
524 第七算出部
526 第八算出部
528 第二変更部
532 塩化ナトリウム濃度加算部、
540 電極制御部
550 電解水供給制御部、
560 電解促進剤投入制御部
570 記憶部
600 制御部
1000 空間浄化装置
2000 空間浄化装置

Claims (17)

  1. 電解促進剤と水とを混合する電解槽と、
    前記電解槽に水を供給する水供給部と、
    前記電解槽にて混合された前記電解促進剤と前記水とから次亜塩素酸水を生成する電極部と、
    前記電解槽への前記電解促進剤の投入による変化後の前記電解槽の塩化ナトリウム濃度である第一塩化ナトリウム濃度と、あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出する第一算出部と、
    前記電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、前記電極部による通電前の前記電解槽の次亜塩素酸水濃度である第一次亜塩素酸水濃度と、前記第一算出部により算出された前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、前記目標次亜塩素酸水濃度を達成するための必要通電時間を算出する第二算出部と、
    前記電極部にて前記第二算出部により算出された前記必要通電時間の間通電を行う電極制御部と、
    を備える空間浄化装置。
  2. 前記第一塩化ナトリウム濃度と、前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、前記必要通電時間と、に基づいて前記電極部による通電後の前記電解槽の塩化ナトリウム濃度である第二塩化ナトリウム濃度を算出する第三算出部を備える請求項1記載の空間浄化装置。
  3. 前記電解槽にて生成された前記次亜塩素酸水を貯留する浄化槽と、
    前記電解槽から前記浄化槽に前記次亜塩素酸水を供給する電解水供給部と、
    前記浄化槽に貯留された前記次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を行う浄化部と、を備える請求項2記載の空間浄化装置。
  4. 前記浄化槽に前記電解水供給部により電解水を供給する電解水供給制御部と、
    前記電解水供給部による電解水送水量を算出する第四算出部と、
    前記第三算出部により算出された第二塩化ナトリウム濃度と、前記第四算出部により算出された前記電解水送水量と、前記電解槽の容量と、に基づいて前記電解水供給部による電解水送水後の前記電解槽の塩化ナトリウム濃度である第三塩化ナトリウム濃度を算出する第五算出部と、
    を備える請求項3記載の空間浄化装置。
  5. 前記目標次亜塩素酸水濃度と、前記電解水送水量と、前記電解槽の容量と、に基づいて前記電解水供給部による電解水送水後の前記電解槽の次亜塩素酸水濃度である第二次亜塩素酸水濃度を算出する第六算出部を備える請求項4記載の空間浄化装置。
  6. 前記第一塩化ナトリウム濃度を前記第五算出部により算出された第三塩化ナトリウム濃度に変更し、前記第一次亜塩素酸水濃度を第六算出部により算出された前記第二次亜塩素酸水濃度に変更する第一変更部、を備え、
    前記第一算出部は、
    前記第一変更部により変更された新たな前記第一塩化ナトリウム濃度と、前記あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出し、
    前記第二算出部は、
    前記電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、前記第一変更部により変更された新たな前記第一次亜塩素酸水濃度と、前記第一算出部により算出された前記新たな前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、前記電極部による新たな前記必要通電時間を算出し、
    前記電極制御部は、
    前記電極部にて前記第二算出部により算出された前記新たな前記必要通電時間の間通電を行う請求項5記載の空間浄化装置。
  7. 前記第一変更部による前記第一塩化ナトリウム濃度の変更および前記第一次亜塩素酸水濃度の変更と、前記第一算出部による前記新たな前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度の算出と、前記第二算出部による前記新たな前記必要通電時間の算出と、前記電極制御部による前記新たな前記必要通電時間の間通電を行う制御と、を繰り返す請求項6記載の空間浄化装置。
  8. 前記電解槽の前記次亜塩素酸水を用いて空間の浄化を行う浄化部を備える請求項2記載の空間浄化装置。
  9. 前記浄化部による浄化により前記電解槽から減少した次亜塩素酸減少量を算出する第七算出部と、
    前記目標次亜塩素酸水濃度と、前記第七算出部により算出された前記次亜塩素酸減少量と、に基づいて前記浄化による次亜塩素酸減少後の前記電解槽の次亜塩素酸水濃度である第三次亜塩素酸水濃度を算出する第八算出部と、を備える請求項8記載の空間浄化装置。
  10. 前記第一塩化ナトリウム濃度を、第三算出部により算出された第二塩化ナトリウム濃度に変更し、前記第一次亜塩素酸水濃度を第八出部により算出された前記第三次亜塩素酸水濃度に変更する第二変更部と、を備え、
    前記第一算出部は、
    前記第二変更部により変更された新たな前記第一塩化ナトリウム濃度と、前記あらかじめ設定された単位時間あたりの次亜塩素酸生成効率と、に基づいて新たな前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度を算出し、
    前記第二算出部は、
    前記電解槽の目標次亜塩素酸水濃度と、前記第二変更部により変更された新たな前記第一次亜塩素酸水濃度と、前記第一算出部により算出された前記新たな前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度と、に基づいて、前記電極部による新たな前記必要通電時間を算出し、
    前記電極制御部は、
    前記電極部にて前記第二算出部により算出された前記新たな前記必要通電時間の間通電を行う請求項9記載の空間浄化装置。
  11. 前記第二変更部による前記第一塩化ナトリウム濃度の変更および前記第一次亜塩素酸水濃度の変更と、前記第一算出部による前記新たな前記単位時間あたりの次亜塩素酸水上昇濃度の算出と、前記第二算出部による前記新たな前記必要通電時間の算出と、前記電極制御部による前記新たな前記必要通電時間の間通電を行う制御と、を繰り返す請求項10記載の空間浄化装置。
  12. 前記電解槽に前記電解促進剤を投入する電解促進剤投入部を備え、
    前記電解促進剤投入部は、
    前記第二算出部により算出される前記必要通電時間が最長通電時間よりも長ければ、前記電解促進剤を投入する請求項1から11のいずれかに記載の空間浄化装置。
  13. 前記電解槽に前記電解促進剤を投入する電解促進剤投入部を備え、
    前記電解水供給制御部は、
    第一時間毎に前記浄化槽へ前記電解水供給部により電解水を供給し、
    前記電解促進剤投入部は、
    前記第二算出部により算出される前記必要通電時間が前記第一時間よりも長ければ、前記電解促進剤を投入する請求項3から7のいずれかに記載の空間浄化装置。
  14. 前記電解促進剤投入部による前記電解促進剤投入後に、
    前記電解促進剤投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値を前記電解槽の塩化ナトリウム濃度に加算する塩化ナトリウム濃度加算部を備える請求項12または13に記載の空間浄化装置。
  15. 前記電解促進剤投入部による前記電解促進剤投入後に前記電解促進剤投入による塩化ナトリウム濃度の上昇理論値から所定回数を除算した分割上昇値を単位時間毎に前記電解槽の塩化ナトリウム濃度に加算する処理を前記所定回数、行う塩化ナトリウム濃度加算部を備え、
    前記単位時間は、
    前記電解槽の塩化ナトリウム濃度を前記上昇理論値、上昇させるまでの時間を前記所定回数で除算した時間である請求項12または13に記載の空間浄化装置。
  16. 前記電極制御部は、
    前記電極部による通電と非通電を交互に行う通電制御を行い、
    前記電解促進剤投入部は、
    前記電解促進剤を投入するタイミングが通電状態であれば、非通電状態まで待機し、前記非通電状態で前記電解促進剤を投入する請求項12から15のいずれかに記載の空間浄化装置。
  17. 前記電極制御部は、
    前記電極部による通電と非通電を交互に行いかつ、第一通電方向への合計通電時間が第二時間経過以降に通電方向を前記第一通電方向から逆転させ、前記通電方向の逆転後に第一非通電時間が設けられる通電制御を行い、
    前記電解促進剤投入部は、
    前記非通電状態にて前記電解促進剤を投入する請求項12から15のいずれかに記載の空間浄化装置。
JP2022011394A 2022-01-28 2022-01-28 空間浄化装置 Pending JP2023110148A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022011394A JP2023110148A (ja) 2022-01-28 2022-01-28 空間浄化装置
PCT/JP2022/044892 WO2023145263A1 (ja) 2022-01-28 2022-12-06 空間浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022011394A JP2023110148A (ja) 2022-01-28 2022-01-28 空間浄化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023110148A true JP2023110148A (ja) 2023-08-09

Family

ID=87471573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022011394A Pending JP2023110148A (ja) 2022-01-28 2022-01-28 空間浄化装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023110148A (ja)
WO (1) WO2023145263A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3768160B2 (ja) * 2001-12-25 2006-04-19 三洋電機株式会社 水処理装置
JP2005058947A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Daikin Ind Ltd 電気分解方法及び電気分解装置
JP2006334212A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 除菌装置及び空気調和装置
JP4884000B2 (ja) * 2005-12-15 2012-02-22 三洋電機株式会社 空気除菌装置
JP4878855B2 (ja) * 2006-02-01 2012-02-15 三洋電機株式会社 空気除菌装置及び制御方法
JP6924926B2 (ja) * 2017-07-28 2021-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解水散布装置
EP3870738A4 (en) * 2018-10-25 2022-04-27 De Nora Holdings US, Inc. SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING CHLORATE PRODUCTION IN ELECTROLYTIC CELLS
JP2022049780A (ja) * 2020-09-17 2022-03-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 次亜塩素酸水生成装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023145263A1 (ja) 2023-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4353772B2 (ja) 電解水生成装置
JP5887385B2 (ja) 電解装置
JP5609439B2 (ja) 炭酸ガス固定方法及び炭酸ガス固定装置
JP2012057229A (ja) 三室型電解水生成装置のスケール防止方法及び三室型電解水生成装置
JP2003088870A (ja) 窒素処理方法及び窒素処理システム
KR100816099B1 (ko) 차아염소산 나트륨 발생시스템
WO2023145263A1 (ja) 空間浄化装置
JP3520060B2 (ja) 次亜塩素酸発生方法及び装置
WO2008032946A1 (en) Apparatus for producing sodium hypochlorite
CN204198498U (zh) 一种电化学水垢去除装置
KR101891906B1 (ko) 해수 전해 시스템 및 전해액 주입 방법
KR20130110359A (ko) 해수 전해 장치
CN106061904B (zh) 电解系统
US20140332399A1 (en) Low Capacity Sodium Hypochlorite Generation System
JP6675112B2 (ja) 電解原水貯留式電解装置
Wei et al. Research on the descaling characteristics of a new electrochemical water treatment device
JP2009262116A (ja) 回分式電解法
JP2023123974A (ja) 空間浄化装置
WO2023037784A1 (ja) 空間浄化装置
JP4465758B2 (ja) 電解装置
RU2814361C1 (ru) Способ получения бромидов металлов электролитическим методом из поликомпонентного гидроминерального сырья
WO2022070713A1 (ja) 電解水散布装置
KR20070075624A (ko) 산화전위수 생성장치
CN206872587U (zh) 一种循环水用水质改善装置
JP2022187201A (ja) 生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20221024