JP2003251322A - 熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装置 - Google Patents
熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装置Info
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
ることなく、熱分解ガスの排出温度を設定温度に保つ。 【解決手段】 熱分解ガス化炉で熱分解されたごみ14
の熱分解ガス14aの排出温度を温度検出器27で検出
する。内筒8の長手方向中央部の温度を温度検出器29
で検出する。温度検出器27による熱分解ガス14aの
検出温度に、温度検出器29による内筒8の検出温度を
加味し、熱分解ガス14aの検出温度が設定温度範囲内
にあっても、内筒8の検出温度が標準温度から外れてい
るときには、外筒1と内筒8との間の加熱流路10に流
通させる加熱ガス9の流量を調整することにより、熱分
解ガス14aの排出温度をフィードフォワード制御す
る。
Description
熱分解ガス化処理するようにした間接加熱式の熱分解ガ
ス化炉のガス出口から排出される熱分解ガスの温度を制
御するために用いる熱分解ガス温度制御方法及び装置に
関するものである。
めに用いられている間接加熱式の熱分解ガス化炉は、図
3にその一例の概略を示す如く、耐火材を内張り、また
は、外部保温等をして放熱対策をした横長の外筒1を、
一端側よりも他端側が低くなるように傾斜させて配置
し、該外筒1の両端部の外周面に取り付けたリング状の
タイヤ2を支持ローラ3にて支持させて回転できるよう
にし、且つ外筒1の一端側と他端側の両端に、支持台4
にて固定支持された入口筒5と出口筒6とを、それぞれ
シール装置7を介して接続し、更に、上記外筒1内に
は、内筒8を同心状に収納させ、該内筒8と外筒1の間
に加熱ガス9を流す加熱流路10を形成するように内筒
8を支持装置13により外筒1に一体的に支持させて、
外筒1と内筒8が一体で回転できるようにすると共に、
上記内筒8の一端に接続した供給管11を上記入口筒5
内に、又、内筒8の他端に接続した排出管12を上記出
口筒6内にそれぞれ配置してガス化炉本体Iを構成する
ようにしてある。又、ガス化炉本体Iを構成する上記供
給管11の内側には、給じん機としてのスクリューコン
ベヤ15の排出側を、上記入口筒5の外側より端面壁5
aを貫通させて挿入配置し、上記スクリューコンベヤ1
5のごみ投入側の上部には、投入ホッパ16を設置し、
該投入ホッパ16内に投入されたごみ14をスクリュー
コンベヤ15で搬送させて内筒8内に供給させるように
してある。一方、出口筒6には、内筒8内で熱分解され
て発生した熱分解ガス14aと熱分解残渣14bを分離
して排出させる分離室19が接続されており、更に、供
給管11と入口筒5との間及び排出管12と出口筒6と
の間に、それぞれメカニカルシールの如きシール装置2
0を備えて、入口筒5と供給管11との間及び出口筒6
と排出管12との間を加熱流路10に連通させるように
し、又、出口筒6に設けた加熱ガス入口17には図示し
ない熱風発生炉からの加熱ガス供給管21が接続され、
入口筒5に設けた加熱ガス出口18にはダンパ22及び
循環用のファン23を備えた加熱ガス排出管24が接続
され、ファン23の運転で加熱ガス供給管21を通して
出口筒6内に流入させた加熱ガス9を、加熱流路10に
流通させて入口筒5から加熱ガス排出管24へ流出させ
るようにすることにより、内筒8内に供給されたごみ1
4を、外熱により加熱、乾燥させて熱分解し、発生した
熱分解ガス14aは、出口筒6部の排出管12内を通し
て分離室19に移した後、上部のガス出口25に接続さ
れた排ガス管26を通して排出させるようにし、又、金
属類を含む熱分解残渣14bは、排出管12内を通して
分離室19に移した後、下部から取り出すようにしてあ
る。
量変化やごみ質変化があると、分離室19の上部のガス
出口25から排出される熱分解ガス14aの温度や分離
室19の下部から取り出される熱分解残渣14bの発熱
量が変化することになるので、これら熱分解ガス14a
や熱分解残渣14bをプラント運転の燃料として使用し
ている場合、プラント運転が不安定になってしまう。
を設置し、該温度検出器27で検出した熱分解ガス14
aの温度を制御因子として、制御器28からの指令で、
入口筒5の加熱ガス排出管24に設置されているダンパ
22の開度を制御し、加熱流路10を流通する加熱ガス
9の流量を調整することにより、ガス出口25から排出
される熱分解ガス14aの温度が設定温度(たとえば、
400〜450℃前後)となるように制御するようにし
ている。
ガス化炉の場合、ガス化炉本体Iでのごみの滞留時間が
1時間以上もあるため、急激なごみ処理量変化やごみ質
変化があると、ガス出口25から排出される熱分解ガス
14aの温度は上記滞留時間分だけ遅れて急激に変化す
ることになり、上記のようなガス出口25部でのガス温
度のみを制御因子とした加熱ガス9の流量調整では、滞
留時間分の応答遅れが出るため、安定運転復旧に長時間
を要する問題がある。
やごみ質変化があっても、滞留時間分の応答遅れの影響
を受けることなく安定運転を継続することができるよう
な熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装
置を提供しようとするものである。
決するために、外筒と内筒との間の加熱流路に導入され
た加熱ガスによる外熱により内筒内のごみを熱分解ガス
化してガス出口から排出させるようにする熱分解ガス化
炉の上記ガス出口から排出される熱分解ガスの温度を検
出して、該熱分解ガスの検出温度を基に上記加熱流路に
流通させる加熱ガスの流量を調整することによりガス出
口から排出される熱分解ガスの温度が設定温度となるよ
うに制御するようにしてある熱分解ガス化炉出口の熱分
解ガス温度制御方法及び装置において、上記ガス出口の
熱分解ガス温度と内筒自体の温度を検出して、該内筒の
検出温度を上記熱分解ガスの検出温度に加味して加熱ガ
スの流量を調整させるようにするものである。
し、内筒の検出温度を第2制御因子として採用すると、
熱分解ガスの検出温度が設定温度範囲内にあっても、急
激なごみ処理量等の変化により内筒の検出温度が標準温
度範囲内から外れたときに、内筒の検出温度を標準温度
に戻すように加熱ガスの流量を調整することにより、熱
分解ガスの排出温度をフィードフォワード制御すること
ができる。
方向中央部とすることにより、内筒全体の平均温度を検
出することができ、制御の信頼性をより高めることがで
きる。
を参照して説明する。
すもので、図3に示したと同様に、ガス出口25から排
出される熱分解ガス14aの温度を温度検出器27で検
出して、該温度検出器27による熱分解ガス14aの検
出温度を基に、制御器28からの指令で、加熱ガス排出
管24のダンパ22に開閉指令を送って、外筒1と内筒
8との間の加熱流路10に流通させる加熱ガス9の流量
を調整することにより、熱分解ガス14aの温度が設定
温度となるように制御できるようにしてある熱分解ガス
化炉出口の熱分解ガス温度制御装置において、上記内筒
8自体の温度を検出する温度検出器29を設け、且つ該
温度検出器29による内筒8の検出温度を上記熱分解ガ
ス14aの検出温度に加味して加熱流路10に流通させ
る加熱ガス9の流量を調整する指令を出力する機能を上
記制御器28に具備させる。
9の設置構造としては、図2に一例を示す如く、内筒8
の長手方向中央部の外皮に一端を固定した熱電対30の
他端を、外筒1を貫通させて外部へ突出位置させ、該熱
電対30の他端を、外筒1の外周部に取付部材32によ
り同心状に取り付けてリング状に形を保持させるように
してある導線31に接続し、該導線31に検出端子29
aを接触させるようにしてある。上記熱電対30の加熱
流路10内に介在位置する部分は断熱材にて被覆してあ
る。
同一符号が付してある。
ガス出口25部の熱分解ガス14aの検出温度を第1制
御因子とし、温度検出器29による内筒8の検出温度を
第2制御因子として、第1制御因子により加熱流路10
に流通させる加熱ガス9の流量を調整する機能のほか
に、第2制御因子によっても加熱流路10に流通させる
加熱ガス9の流量を調整する機能を制御器28にもた
せ、ガス出口25から排出される熱分解ガス14aの温
度をフィードフォワード制御するようにする。
たとえば、導入される加熱ガス9の温度を550℃一定
として、排出される熱分解ガス14aの設定温度範囲を
400〜450℃とし、又、供給されるごみ14が通常
状態のときの内筒8の中央部の標準温度が350℃前後
であるとした場合において、温度検出器27で検出され
たガス出口25部の熱分解ガス14aの温度が410℃
であって、温度検出器29で検出された内筒8の中央部
の温度が標準温度よりも低い300℃であるような場
合、現時点では熱分解ガス14aの検出温度は設定温度
範囲内ではあるが、ごみ14の滞留時間が経過した後は
設定温度範囲よりも低下することが予想されるため、第
2制御因子である温度検出器29の検出値に基づいて制
御器28から加熱ガス排出管24のダンパ22に開調整
指令を送って、加熱流路10に流通させる加熱ガス9の
流量を増大させるように調整する。これにより、内筒8
の温度を標準温度まで上昇させて熱分解ガス14aの検
出温度が設定温度範囲内に保たれるように制御する。一
方、温度検出器27で検出されたガス出口25部の熱分
解ガス温度が設定温度範囲内にあるが、温度検出器29
で検出された内筒8の温度が標準温度よりも高いような
場合は、ごみ14の滞留時間が経過した後は、熱分解ガ
ス14aの検出温度が設定温度範囲よりも高くなること
が予想されるため、上記とは逆に、制御器28からダン
パ22に閉調整指令を送って、加熱流路10に流通させ
る加熱ガス9の流量を減少させるように調整することに
より、内筒8の温度を標準温度まで降下させて熱分解ガ
ス14aの検出温度が設定温度範囲内に保たれるように
制御する。
と、排出される熱分解ガス14aの温度よりも内筒8の
温度の方が速く変化するので、上述したように、内筒8
の温度を熱分解ガス14aの温度に加味したフィードフ
ォワード制御を行うことにより、滞留時間分の応答遅れ
の影響を受けることなく安定運転を継続することができ
る。又、この際、内筒8の温度を、変動が平均化される
長手方向中央部で検出するようにしているため、内筒8
全体の平均温度を制御因子として用いることができ、制
御の信頼性を高いものとすることができる。
図示のものに限られることなく、たとえば、熱電対から
無線で信号を発するようにしたもの等を採用してもよ
く、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは、勿論である。
炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装置によれば、次
の如き優れた効果を発揮する。 (1)外筒と内筒との間の加熱流路に導入された加熱ガス
による外熱により内筒内のごみを熱分解ガス化してガス
出口から排出させるようにする熱分解ガス化炉の上記ガ
ス出口から排出される熱分解ガスの温度を検出して、該
熱分解ガスの検出温度を基に上記加熱流路に流通させる
加熱ガスの流量を調整することによりガス出口から排出
される熱分解ガスの温度が設定温度となるように制御す
るようにしてある熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度
制御方法及び装置において、上記ガス出口の熱分解ガス
温度と内筒自体の温度を検出して、該内筒の検出温度を
上記熱分解ガスの検出温度に加味して加熱ガスの流量を
調整させるようにするので、熱分解ガスの検出温度が設
定温度範囲内でも内筒の検出温度が標準温度から外れて
いると、加熱ガスの流量を調整することで、ごみの滞留
時間分の応答遅れの影響を受けることなく、熱分解ガス
の排出温度を設定温度範囲に保つことができて、安定運
転を継続することができる。 (2)内筒の温度検出位置を、該内筒の長手方向中央部と
することにより、内筒全体の平均温度を制御因子として
用いることができ、制御の信頼性を高めることができ
る。
制御装置の実施の一形態を示す概略図である。
略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 外筒と内筒との間の加熱流路に導入され
た加熱ガスによる外熱により内筒内のごみを熱分解ガス
化してガス出口から排出させるようにする熱分解ガス化
炉の上記ガス出口から排出される熱分解ガスの温度を検
出して、該熱分解ガスの検出温度を基に上記加熱流路に
流通させる加熱ガスの流量を調整することによりガス出
口から排出される熱分解ガスの温度が設定温度となるよ
うに制御するようにしてある熱分解ガス化炉出口の熱分
解ガス温度制御方法において、上記ガス出口の熱分解ガ
ス温度と内筒自体の温度を検出して、該内筒の検出温度
を上記熱分解ガスの検出温度に加味して加熱ガスの流量
を調整させるようにすることを特徴とする熱分解ガス化
炉出口の熱分解ガス温度制御方法。 - 【請求項2】 内筒の温度検出位置を、該内筒の長手方
向中央部とした請求項1記載の熱分解ガス化炉出口の熱
分解ガス温度制御方法。 - 【請求項3】 外筒と内筒との間の加熱流路に導入され
た加熱ガスによる外熱により内筒内のごみを熱分解ガス
化してガス出口から排出させるようにする熱分解ガス化
炉の上記ガス出口から排出される熱分解ガスの温度を検
出して、該熱分解ガスの検出温度を基に上記加熱流路に
流通させる加熱ガスの流量を調整することによりガス出
口から排出される熱分解ガスの温度が設定温度となるよ
うに制御するようにしてある熱分解ガス化炉出口の熱分
解ガス温度制御装置において、上記内筒自体の温度を検
出する温度検出器を設け、且つ該温度検出器による内筒
の検出温度を上記熱分解ガスの検出温度に加味して加熱
ガスの流量を調整する指令を出力するようにした制御器
を備えた構成を有することを特徴とする熱分解ガス化炉
出口の熱分解ガス温度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002058525A JP4003486B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002058525A JP4003486B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003251322A true JP2003251322A (ja) | 2003-09-09 |
JP4003486B2 JP4003486B2 (ja) | 2007-11-07 |
Family
ID=28668475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002058525A Expired - Lifetime JP4003486B2 (ja) | 2002-03-05 | 2002-03-05 | 熱分解ガス化炉出口の熱分解ガス温度制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4003486B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006321886A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 廃棄物熱分解ガス化装置における炭化物の燃料比調整方法及び装置 |
JP2008215660A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | キルン炉、廃棄物ガス化システム |
JP4516319B2 (ja) * | 2004-01-07 | 2010-08-04 | 株式会社タクマ | 熱分解装置及びその制御方法 |
-
2002
- 2002-03-05 JP JP2002058525A patent/JP4003486B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4516319B2 (ja) * | 2004-01-07 | 2010-08-04 | 株式会社タクマ | 熱分解装置及びその制御方法 |
JP2006321886A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 廃棄物熱分解ガス化装置における炭化物の燃料比調整方法及び装置 |
JP2008215660A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | キルン炉、廃棄物ガス化システム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4003486B2 (ja) | 2007-11-07 |
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