JP2003249934A - ディジタルデータ処理装置、バス制御方法、バス制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents

ディジタルデータ処理装置、バス制御方法、バス制御プログラム及び記録媒体

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JP2003249934A
JP2003249934A JP2002360185A JP2002360185A JP2003249934A JP 2003249934 A JP2003249934 A JP 2003249934A JP 2002360185 A JP2002360185 A JP 2002360185A JP 2002360185 A JP2002360185 A JP 2002360185A JP 2003249934 A JP2003249934 A JP 2003249934A
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bus
disconnection
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resource
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JP2002360185A
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Tetsuo Kagawa
哲夫 香川
Hiroshi Matsuuchi
浩 松内
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アイソクロナス・リソースの解放や論理プラグ
の切断に失敗したときに、アイソクロナス・リソースや
論理プラグの状態を正常に戻すことを目的とする。 【解決手段】解放に失敗したアイソクロナス・リソース
と論理プラグの情報をテーブルとして管理し、そのテー
ブルに従ってこれらのコネクションが切断できるまで繰
り返しコネクションの切断処理を行い、繰り返し切断処
理を行ったにも係わらず切断ができないときに、バスリ
セットを発生させて、バスの状態を正常に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
処理装置に関し、特に、データの入出力を制御するディ
ジタルデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用ディジタルデータ処理装置やコン
ピュータ間で高速にデータ転送するためのインターフェ
イス規格として、IEEE(The Institute of Electri
cal and Electronics Engineers,Inc .)により提唱さ
れたIEEE1394シリアルバス・インターフェイス
規格が注目されている。このインターフェイス規格の特
徴としては、数100Mビット/秒の高速な転送速度を
実現できる点や、活線抜挿および自由度の高い接続形態
をサポートする点などが挙げられるが、その最大の特徴
はアイソクロナス転送にある。すなわち、アイソクロナ
ス転送とは、同期型のデータ転送であり、映像や音声の
ように再生の途中で止まっては困るようなデータ(以下
「アイソクロナス・ストリーム」という)を受信しなが
ら再生することに適した転送である。
【0003】以下、上記IEEE1394シリアルバス
・インターフェイス規格に準拠したシリアルバス(以下
「1394バス」という)に接続された複数のディジタ
ルデータ処理装置間でアイソクロナス・ストリームを入
出力する技術(主にIEC61883−1で定義されて
いる内容)について説明する。
【0004】例えば、図14に示すように、現在139
4バスにディジタルTV100とD−VHS200と、
更に図示しないディジタルビデオカメラ、MDプレーヤ
等の複数のディジタルデータ処理装置が接続されている
こととする。
【0005】ユーザはディジタルTV100にて受信さ
れる番組データ(例えば、MPEGに準拠した方法で圧
縮されている映像データ)をD−VHS200にて録画
しようとする場合、まずディジタルTV100のリモコ
ン101の録画ボタンを押下する。続いてユーザは、リ
モコン101のテンキー等を用いて番組の放送チャネル
を入力する。すると、リモコン101の画面に、現在1
394バスに接続されているディジタルデータ処理装置
の機器名が表示され、ここでユーザはD―VHS200
が表示された領域をカーソルキー等で選択する。
【0006】リモコン101に入力された放送チャネル
とD−VHS200の機器名とは、図15に示すディジ
タルTV100に導入されている録画用のアプリケーシ
ョン(以下、「録画アプリケーション」という)102
にて取得される。この録画アプリケーション102は、
ディジタルTV100とD−VHS200との機器名を
取得すると、ディジタルデータ処理装置の機器名と上記
1394バス上のディジタルデータ処理装置のID(以
下、「ノードID」という)とを対応付けた図示しない
ノードIDテーブルを参照して、ディジタルTV100
とD−VHS200とのノードIDを取得する。
【0007】上記録画アプリケーション102は、ノー
ドIDを取得すると、ディジタルTV100の出力プラ
グ103とD−VHS200の入力プラグ204との間
に仮想的なコネクション(以下、単に「コネクション」
という)を確立する処理に移行する。
【0008】ところで、上記1394バスに接続されて
いるディジタルデータ処理装置は、端子の構造に依存せ
ず仮想的な出力プラグと入力プラグとを複数備えること
ができる。上記各出力プラグは出力プラグ制御レジスタ
(以下、「oPCR」という)に、上記各入力プラグは
入力プラグ制御レジスタ(以下、「iPCR」という)
にて制御されている。
【0009】上記「oPCR」は、図16(a)に示す
ように、当該「oPCR」が制御する出力プラグ103
にブロードキャスト接続が確立されているか否かを示す
「broadcast connection counter」領域A12(以
下、「領域A12」という)と、出力プラグに確立され
たポイント−ツウ−ポイント接続の数を示す「point-to
-point connection counter」領域A13(以下、「領
域A13」という)とがある。
【0010】また上記「iPCR」にも図16(b)に
示すように「broadcast connection counter」領域A
22(以下、「領域A22」という)、「point-to-poi
nt connection counter」領域A23(以下、「領域A
23」という)とがある。
【0011】そこで、上記録画アプリケーション102
は、上記「oPCR」の上記領域A12と上記領域A1
3とを参照し、現在コネクションが確立されていない
(ブロードキャスト接続及びポイント−ツウ−ポイント
接続が確立されていない)出力プラグ103を認識す
る。上記録画アプリケーション102はここで認識した
出力プラグ103のうち、所定の1つを選択してコネク
ションの確立に使用する。更に、上記録画アプリケーシ
ョン102はここで選択した出力プラグ103を制御す
る「oPCR」のインデックス番号を取得する(図1
7、S1501)。
【0012】同様に、上記録画アプリケーション102
は上記「iPCR」の領域A22、領域A23とを参照
してコネクションの確立に使用する1つの入力プラグ2
04を選択し、選択した入力プラグ204を制御する
「iPCR」のインデックス番号を取得する(図17、
S1502)。
【0013】上記録画アプリケーション102は「oP
CR」、「iPCR」のインデックス番号を取得する
と、コネクションの確立に使用するチャネル番号を取得
する処理に移行する。
【0014】上記1394バス上のチャネルの使用/未
使用は、図18に示すCHANNELS_AVAILABLE レジスタ
(以下、「CAレジスタ」という)が記憶している。C
Aレジスタは、後述するIRM(Isochronous Resourc
e Manager)によって、未使用のチャネル番号に「1」
が、使用中のチャネル番号に「0」が対応付けて書き込
まれているようになっている。
【0015】そこで上記録画アプリケーション102
は、現在未使用のチャネル番号を取得するためにCAレ
ジスタを読み取り、「1」と対応付けて書き込まれた所
定の1つのチャネル番号を記憶する。上記録画アプリケ
ーション102はチャネル番号を記憶すると、ディジタ
ルTV100が記憶するディジタルTV100のデータ
の転送速度と、D−VHS200が記憶するD−VHS
200のデータの転送速度とを取得する。上記録画アプ
リケーション102は、取得したデータの転送速度のう
ち小さい方をデータの転送速度として認識する。
【0016】上記録画アプリケーション102は、上記
取得した「oPCR」、「iPCR」のインデックス番
号、チャネル番号、データの転送速度、ディジタルTV
100とD―VHS200のノードIDをコネクション
制御手段105に転送する。
【0017】上記コネクション制御手段105は、イン
デックス番号やチャネル番号等を取得すると、コネクシ
ョンのリソースとなるチャネル番号と帯域幅とを以下の
ようにして上記IRMから獲得する。
【0018】まず、上記コネクション制御手段105は
上記録画アプリケーション102から転送されたチャネ
ル番号の獲得要求を上記IRMに送信する。なお、上記
IRMは1394バスに接続されている所定の1つのデ
ィジタルデータ処理装置に備えられている。
【0019】上記IRMはチャネルの獲得要求を受信す
ると、当該獲得要求の対象となるチャネル番号と対応す
るCAレジスタの値を「0」に更新する。上記IRMは
CAレジスタを更新すると、獲得要求の対象となるチャ
ネル番号の割当通知を上記コネクション制御手段105
に送信する(図17、S1503)。
【0020】上記コネクション制御手段105は割当通
知を受信すると、番組データを転送するために必要な帯
域幅を、IEC61883−1で定義された計算式に従
って算出する。
【0021】上記コネクション制御手段105は帯域幅
を算出すると、算出した帯域幅の獲得要求を上記IRM
に転送する。
【0022】上記IRMは図19に示すBANDWIDTH_AVAI
LABLEレジスタ(以下、「BAレジスタ」という)のbw_
remainingにコネクションの確立に使用されていない帯
域幅を書き込んでいる。そこで上記IRMは帯域幅の獲
得要求を受信すると、BAレジスタの現在の値から獲得
要求があった帯域幅を引いた値に更新する。上記IRM
はBAレジスタを更新すると、獲得要求の対象となる帯
域幅を割り当てたことを示す割当通知を上記コネクショ
ン制御手段105に送信する(図17、S1504)。
【0023】以上のように、上記コネクション制御手段
105はチャネル番号と帯域幅と(以下、適宜「リソー
ス」という)を獲得すると、以下のようにして上記録画
アプリケーション102から転送されたインデックス番
号の「oPCR」、「iPCR」を更新して、出力プラグ
103と入力プラグ204との間にコネクションを確立
する。
【0024】上記コネクション制御手段105はリソー
スを獲得すると、「oPCR」の領域A13の値を
「1」に、また「channel number」領域A14(以
下、「領域A14」という)の値を上記IRMから獲得
したチャネル番号に、更に「overhead ID」領域A1
6の値を上記IRMから取得した帯域幅のオーバヘッド
値に更新する(図17、S1505)。更に加えて、上
記コネクション制御手段105は「oPCR」の「date
rate」領域A15にデータの転送速度を書き込む。
【0025】上記コネクション制御手段105は、「o
PCR」の更新が完了すると、次に録画アプリケーショ
ン102から転送された「iPCR」のインデックス番号
に対応する「iPCR」の更新処理に移行する。
【0026】上記コネクション制御手段105は、更新
対象となる「iPCR」のインデックス番号を指定し
て、領域A23の値を「1」に、「channel number」
領域A24(以下、「領域A24」という)の値を上記
IRMから獲得したチャネル番号に更新する更新要求を
D−VHS200に送信する(図17、S1506)。
【0027】D−VHS200は、更新要求に応じて領
域A23の値を「1」に、領域A24の値を上記IRM
から獲得したチャネル番号に更新する。D−VHS20
0は「iPCR」を更新すると、ディジタルTV100
の上記コネクション制御手段105に更新完了の応答を
送信する(図17、S1507)。
【0028】このように、「oPCR」と「iPCR」
とが更新されると、出力プラグ103と入力プラグ20
4とが接続され、出力プラグ103と入力プラグ204
との間にIRMから取得された帯域幅のコネクションが
確立される。
【0029】上記コネクション制御手段105は上記更
新完了の応答を受信すると、上記IRMから獲得した帯
域幅を用いて、上記「oPCR」が制御する出力プラグ
103から上記「iPCR」が制御する入力プラグ20
4へ番組データを出力する(図17、S1508)。
【0030】D―VHS200は入力プラグ204から
番組データが入力されると、番組データを当該D―VH
S200に挿填されたディジタルビデオテープに録画す
る(図17、S1509)。
【0031】また、上記コネクション制御手段105は
コネクションが確立した時に、上記録画アプリケーショ
ン102から転送された「oPCR」、「iPCR」の
インデックス番号と、当該「oPCR」が備えられたデ
ィジタルデータ処理装置のID(以下、「出力ノードI
D」という)、当該「iPCR」が備えられた機器のI
D(以下、「入力ノードID」という)が書き込まれた
図18に示す録画テーブル1601を生成し、当該録画
テーブル1601にテーブル番号を付与して記憶手段1
06に記憶させる。
【0032】上記録画を停止する場合、まずユーザはデ
ィジタルTV100のリモコン101の録画停止ボタン
を押下する。すると、現在録画を行っているディジタル
データ処理装置名が、例えば録画している放送チャネル
と共にリモコン101の画面に表示される。ここでユー
ザはリモコンのカーソルキー等を用いてD―VHS20
0を選択する。
【0033】上記録画アプリケーション102は、D−
VHS200が選択されると、D−VHS200のノー
ドIDを上記ノードIDテーブルから取得する。次に上
記録画アプリケーション102は取得したノードIDが
入力ノードIDとして書き込まれた録画テーブル160
1のテーブル番号を取得し、当該テーブル番号を上記コ
ネクション制御手段105に転送する。
【0034】上記コネクション制御手段105はテーブ
ル番号を取得すると、当該テーブル番号が付加された録
画テーブル1601を上記記憶手段106から取得す
る。上記コネクション制御手段105は録画テーブル1
601を取得すると、当該録画テーブル1601と対応
するコネクションの切断を以下のようにして行う。
【0035】上記コネクション制御手段105は取得し
た録画テーブル1601から「iPCR」のインデック
ス番号と入力ノードID(ここではD−VHS200の
ノードID)とを読み取る。上記コネクション制御手段
105は「iPCR」のインデックス番号を読み取る
と、当該インデックス番号の「iPCR」の領域A23
の値を「0」に更新する更新要求をD−VHS200に
送信する(図21、S1901)。
【0036】D−VHS200が上記更新要求に応じて
「iPCR」の領域A23の値を「0」に更新すると、
「iPCR」は入力プラグ204からの番組データの入
力を停止する(図21、S1902→S1903)。ま
た、D−VHS200は領域A23の値を更新すると、
上記コネクション制御手段105に更新完了の応答を送
信する。
【0037】上記コネクション制御手段105は更新完
了の応答を受信すると、上記取得した録画テーブル16
01の「oPCR」のインデックス番号を読み取る。上
記コネクション制御手段105は読み取ったインデック
ス番号の「oPCR」の領域A13の値を「0」に更新
する(図21、S1904)。
【0038】以上のように領域23Aと領域13Aとが
「0」に更新されると、出力プラグ103と入力プラグ
204とが切断されたことになる。また、領域A13が
「0」に更新されると、「oPCR」は出力プラグ10
3からの番組データの出力を停止する(図21、S19
05)。
【0039】以上のように上記コネクション制御手段1
05は「oPCR」の更新が完了すると、次にコネクシ
ョンの確立に使用されていた帯域幅の解放を行う。
【0040】上記コネクション制御手段105は、出力
プラグ103が出力することができるアイソクロナス・
ストリームの最大パケットサイズが書き込まれた「oP
CR」の「payload」領域A17と、「date load」領
域A15との値を読み取って、上記のようにIRMから
獲得した帯域幅を算出する。次に、上記コネクション制
御手段105は算出した帯域幅と帯域幅の解放要求とを
上記IRMに送信する。
【0041】上記IRMは帯域幅と解放要求とを受信す
ると、受信した帯域幅の値をBAレジスタの値に加える
(図21、S1906)。これにより、コネクションの
確立に使用されていた帯域幅が解放されたことになる。
上記IRMはBAレジスタの値を更新すると、上記コネ
クション制御手段105に帯域幅の解放完了の応答を送
信する。
【0042】上記コネクション制御手段105は帯域幅
の解放完了の応答を受信すると、「oPCR」の「chan
nel number」領域A14に書き込まれたチャネル番号
を読み取り、読み取ったチャネル番号とチャネル番号の
解放要求とを上記IRMに送信する。
【0043】上記IRMはチャネル番号の解放要求を受
信すると、受信したチャネル番号と対応するCAレジス
タの領域を「1」に更新する(図21、S1907)。
この更新により、コネクションの確立に使用されていた
チャネル番号が未使用として上記IRMに管理され、当
該チャネル番号が解放されたことになる。上記IRMは
CAレジスタを更新すると、チャネル番号の解放完了の
応答を上記コネクション制御手段105に送信する。
【0044】以上のように、BAレジスタ、CAレジス
タが更新されると、コネクションに使用されていた帯域
幅とチャネル番号とが解放され、当該帯域幅又はチャネ
ル番号は未使用の帯域幅又はチャネル番号として上記I
RMに管理されることになる。
【0045】
【特許文献1】特開2001−103085号公報
【0046】
【発明が解決しようとする課題】1394バスは、家庭
内のテレビやD−VHS等を接続するバスとして用いら
れることが想定される。例えば、1394バスでD−V
HSと各部屋に備えられたテレビを接続して、D−VH
Sに記録された番組データ等を各テレビで閲覧可能な状
態にするとことが考えられる。1394バスにD−VH
Sと多くのテレビが接続されると、D−VHSと各テレ
ビ間のコネックションの確立や切断が一時的に集中する
ことがある。
【0047】コネクションの確立や切断が集中すると、
上記コネクション制御手段105が例えば番組データを
転送し終わった後、コネクションを切断する際に、「o
PCR」、「iPCR」が他のコネクションに使用され
る入力・出力プラグの接続または切断を行っている場合
がある。このような場合、「oPCR」、「iPCR」
は他のコネクションに使用される入力プラグまたは出力
プラグの接続または切断を行っているので、上記コネク
ション制御手段105から送信される領域A13、領域
A23の更新要求を行うことができない。従って、「i
PCR」、「oPCR」は、実際には番組データが流れ
ていない入力・出力プラグをコネクションの確立に使用
されているとして管理する。そのために、当該入力・出
力プラグを使用した新たなコネクションを1394バス
に張ることができない。
【0048】また、上記コネクション制御手段105が
番組データが流れていないコネクションを切断しようと
する際に、IRMが他のコネクションを確立または切断
するためにCAレジスタ、BAレジスタの更新を行って
いる場合がある。このような場合、上記IRMは、CA
レジスタ、BAレジスタの更新を行っているために、上
記コネクション制御手段105から送信される帯域幅や
チャネルの解放要求を実行することができない。そのた
めに、CAレジスタ、BAレジスタは、解放要求に従っ
て更新されないため、実際にはコネクションの確立に使
用されていないチャネル番号や帯域幅が使用されている
とこととして上記CAレジスタ、BAレジスタに管理さ
れる。そのため、実際に使用されていないリソース(チ
ャネルや帯域)があるにも関わらず、1394バスに番
組データを転送することができない。
【0049】このような場合、どのようにして「iPC
R」、「oPCR」、BAレジスタ、CAレジスタを更
新するかについては、IEC61883−1では十分に
規定されていない。
【0050】従来のディジタルデータ処理装置において
は、コネクションを確立するための入力・出力プラグが
なくなり、またリソースが不足する場合、ユーザがディ
ジタルデータ処理装置を1394バスに抜き差しした
り、ディジタルデータ処理装置の電源を切ったりしてバ
スリセットを発生させて、入力・出力プラグを切断した
り、リソースを解放したりしていた。しかしながら、こ
れらの方法では、コネクションを確立することができな
くなったことをユーザが発見する必要があるため、ユー
ザが異常事態を発見できない場合、ディジタルデータ処
理装置は新たなコネクションを確立することができな
い。
【0051】そこで本発明では、所定の条件下で自動的
にバスリセットして、バスリセット前に確立されていた
コネクションの復旧を行うディジタルデータ処理装置を
提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルデー
タ処理装置は、他機器との間に確立されるコネクション
に関するコネクション情報を記憶する記憶手段を備えて
いる。更に、ディジタルデータ処理装置には、所定コネ
クションに対する切断要求があると、当該コネクション
に使用されるリソースの解放を試行する切断試行手段が
備えられている。
【0053】コネクションが確立されている機器の通信
状況により、上記切断試行手段はリソースの解放をする
ことができない場合がある。そこで、上記切断試行手段
はリソースの解放ができない場合、繰り返しリソースの
解放を試行する。しかし、リソースの解放の試行を繰り
返し行っても、リソースの解放ができない場合もある。
【0054】その場合、上記切断試行手段は、上記リソ
ースの解放に失敗した解放試行回数と、解放に失敗した
リソース量を上記記憶手段に書き込む。上記記憶手段に
書き込まれた解放試行回数と、リソース量のいずれか一
方が所定の閾値に達すると、バスリセットを発生させる
バスリセット手段をディジタルデータ処理装置に備え
る。
【0055】このように、バスリセット手段がバスリセ
ットを起こすことで、上記切断試行手段が何度試行して
も解放できないリソースを自動的に解放することができ
る。
【0056】また、切断するコネクションが確立されて
いるディジタルデータ処理装置がアシンクロナス・トラ
ンザクションを行っているときは、上記切断試行手段が
リソースの解放をすることができない場合がある。
【0057】そこでディジタルデータ処理装置に、コネ
クションが確立されているディジタルデータ処理装置の
アシンクロナス・トランザクションを検知するアシンク
ロナス・トランザクション検知手段を備える。そして上
記切断試行手段は、ディジタルデータ処理装置がアシン
クロナス・トランザクションを行っていない時にリソー
スの解放を行う。
【0058】アシンクロナス・トランザクションを行っ
ていない時は、上記切断試行手段はリソースの解放をす
ることができる可能性が高くなり、そのためバスリセッ
トを行う回数を少なくすることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明を適用し
たディジタルデータ処理装置100(ディジタルTV1
00)はIEEE1394シリアルバス・インターフェ
イス規格に準拠したシリアルバス(以下「1394バ
ス」という)に接続されている。従来技術に記載のよう
に当該1394バスには図14に示すD−VHS200
と、図示しないディジタルビデオカメラ、MDプレーヤ
等の複数のディジタルデータ処理装置が接続されてい
る。
【0060】図1に示すディジタルTV100のコネク
ション制御手段105は、従来技術に記載のようにリモ
コン101から番組データをD―VHS200にて録画
する録画命令が入力されると、上記従来技術と同様の手
順(図17、S1501→S1507)で、ディジタル
TV100とD−VHS200との間にコネクションを
確立する。上記コネクション制御手段105は、コネク
ションを確立すると、図2に示すコネクション状態テー
ブル120を作成する。
【0061】上記コネクション状態テーブル120は、
コネクションの確立に使用される「oPCR」のインデ
ックス番号、「iPCR」のインデックス番号、出力ノ
ードID、入力ノードID、チャネル番号、帯域幅と後
述する切断試行手段109が行う入力・出力プラグの切
断試行回数とからなるコネクション情報を書き込んだフ
ィールドと、後述するコネクション状態フラグフィール
ド128とから構成されている。なお、コネクション状
態テーブル120の作成時の上記切断試行回数は0であ
る。
【0062】なお、本発明のコネクション制御手段10
5は、図20に示す上記録画テーブル1601は生成し
てもしなくてもよい。
【0063】上記コネクション制御手段105は、コネ
クション状態テーブル120を作成すると、当該コネク
ション状態テーブル120を上記記憶手段106に登録
する。
【0064】以上のように、上記コネクション制御手段
105はコネクション状態テーブル120を上記記憶手
段106に登録すると、上記「oPCR」を用いて制御
される出力プラグ103から上記「iPCR」を用いて
制御される入力プラグ204へ番組データを出力する。
【0065】D―VHS200は、入力プラグ204か
ら入力される番組データを当該D−VHS200に挿填
されているディジタルビデオテープに録画する。
【0066】なお、上記コネクション状態テーブル12
0の作成のタイミングはコネクション確立時に限られ
ず、例えば上記コネクション制御手段105が入力/出
力ノードID、「oPCR」、「iPCR」のインデッ
クス番号、チャネル番号、帯域幅を取得(獲得)すると
同時でも良い。
【0067】さて、ユーザはD−VHS200の録画を
停止する場合、まずリモコン101の録画停止ボタンを
押下する。すると1394バスに接続されたディジタル
データ処理装置のうち、現在録画を行っているディジタ
ルデータ処理装置名の一覧がリモコン101の画面に表
示され、ユーザはカーソルキーを用いてD―VHS20
0を選択する。
【0068】D―VHS200が選択された旨は上記録
画アプリケーション102にて取得される。上記録画ア
プリケーション102は、D―VHS200が選択され
た旨を取得すると、ディジタルデータ処理装置名とディ
ジタルデータ処理装置のノードIDとが対応付けられて
いるノードIDテーブルを参照して、D―VHS200
のノードIDを取得する。
【0069】次に、上記録画アプリケーション102
は、入力ノードIDとしてD―VHS200のノードI
Dが書き込まれたコネクション状態テーブル120を上
記記憶手段106から抽出する。上記録画アプリケーシ
ョン102は抽出したコネクション状態テーブル120
を上記コネクション制御手段105に転送する。
【0070】上記コネクション制御手段105はコネク
ション状態テーブル120を取得すると、コネクション
の切断処理に移行する。
【0071】上記コネクション制御手段105は切断処
理に移行すると、当該コネクション状態テーブル120
の上記コネクション状態フラグフィールド128に、i
PCRフラグフィールド129、oPCRフラグフィー
ルド130、帯域幅フラグフィールド131、チャネル
番号フラグフィールド132を設定する。上記コネクシ
ョン制御手段105は、上記コネクション状態フラグフ
ィールド128に設定した各フラグフィールド129〜
132に「1」又は「0」(本実施の形態では「1」)
のフラグを立てる(図3、S301)。
【0072】上記コネクション制御手段105は、上記
各フラグフィールド129〜132にフラグを立てる
と、上記取得したコネクション状態テーブル120に書
き込まれた入力ノードID(ここでは、D―VHS20
0のID)と「iPCR」のインデックス番号とを読み
取る。上記コネクション制御手段105は読み取ったイ
ンデックス番号の「iPCR」の領域A23の値を
「0」に更新する更新要求を上記D−VHS200に送
信する(図3、S302)。
【0073】上記従来技術に記載のように、D―VHS
200は、図16(b)に示す「iPCR」の領域A2
3の値を更新すると、上記コネクション制御手段105
に「iPCR」の更新完了の応答を送信する。
【0074】上記コネクション制御手段105はD―V
HS200から更新完了の応答を受信すると、上記コネ
クション状態テーブル120のiPCRフラグフィール
ド129の値を「0」に更新する(図3、S303→S
304)。
【0075】上記コネクション制御手段105はiPC
Rフラグフィールド129の値を「0」に更新すると、
上記コネクション状態テーブル120に書き込まれた出
力ノードIDと「oPCR」のインデックス番号とを読
み取る。ここで「oPCR」はディジタルTV100に
備えられているので、上記コネクション制御手段105
自身が読み取ったインデックス番号の「oPCR」の領
域A13を「0」に更新する。
【0076】上記コネクション制御手段105は「oP
CR」の更新を行うと、oPCRフラグフィールド13
0の値を「0」に更新する(図3、S305→S30
6)。
【0077】次に、上記コネクション制御手段105
は、上記コネクション状態テーブル120に書き込まれ
た帯域幅を読み取り、当該帯域幅の解放要求を上記IR
Mに送信する(図3、S307)。
【0078】IRMは帯域幅の解放要求を取得すると、
従来技術に記載のようにBAレジスタを更新して帯域幅
の解放を行う。IRMはBAレジスタを更新すると、帯
域幅の解放完了の応答を上記コネクション制御手段10
5に送信する。
【0079】上記コネクション制御手段105は帯域幅
の解放完了の応答を受信すると、帯域幅フラグフィール
ド131の値を「0」に更新する(図3、S308→S
309)。
【0080】次に、上記コネクション制御手段105は
上記コネクション状態テーブル120に書き込まれたチ
ャネル番号を読み取り、当該チャネル番号の解放要求を
上記IRMに送信する(図3、S310)。
【0081】上記IRMはチャネル番号の解放要求を受
信すると、当該チャネルと対応するCAレジスタの領域
を「1」に更新して、従来技術に記載のようにチャネル
番号の解放を行う。上記IRMはチャネル番号を解放す
ると、解放完了の応答を上記コネクション制御手段10
5に送信する。
【0082】上記コネクション制御手段105はチャネ
ル番号の解放完了の応答を受信すると、チャネル番号フ
ラグフィールド132の値を「0」に更新する(図3、
S311→S312)。
【0083】以上のように、上記コネクション制御手段
105はコネクション状態フラグフィールド128に設
定された各フラグフィールド129〜132のフラグを
「0」に更新すると、上記コネクション状態テーブル1
20を上記記憶手段106から削除する(図3、S31
3)。
【0084】しかし、上記のコネクション切断処理時に
「oPCR」、「iPCR」が他のコネクションに使用
される入力プラグまたは出力プラグの接続または切断を
行っていたり、IRMが他のコネクションを確立または
切断するためにCAレジスタ、BAレジスタの更新を行
っている場合がある。
【0085】従って、上記コネクション制御手段105
がD−VHS200に「iPCR」の更新要求を送信し
た時に、「iPCR」が他のコネクションに使用される
入力プラグの接続または切断を行っていると、D−VH
S200は上記のような「iPCR」の更新を行うこと
ができない。そのために、上記コネクション制御手段1
05は更新完了の通知を受信することができない。
【0086】同様に、「oPCR」が他のコネクション
に使用される出力プラグの接続または切断を行っている
と、上記コネクション制御手段105は上記のように
「oPCR」を更新することができない。また上記IR
Mが他のコネクションを確立または切断するためにCA
レジスタ、BAレジスタの更新を行っていると、上記I
RMは上記のような帯域幅の解放、チャネル番号の解放
を行うことができない。
【0087】そこで、上記コネクション制御手段105
は上記更新要求又は上記解放要求を送信してから所定時
間内に更新完了又は解放完了の応答が受信できない場合
(図3、S303・S308・S311)や、「oPC
R」の更新ができない場合(図3、S305)、上記コ
ネクション状態テーブル120を未切断コネクションテ
ーブルとして上記記憶手段106に登録する(図3、S
314)。上記コネクション制御手段105は未切断コ
ネクションテーブルを上記記憶手段106に登録すると
コネクションの切断処理を終了する。
【0088】上記記憶手段106に登録された未切断コ
ネクションテーブルは、ディジタルTV100に備えら
れた切断指示手段107によって監視されている。上記
切断指示手段107は上記記憶手段106に上記未切断
コネクションテーブルが登録されていることを確認する
と、切断指示タイマー108を起動させる。
【0089】上記切断指示タイマー108がタイムアウ
トすると、上記切断指示手段107は切断試行手段10
9に上記未切断コネクションテーブルに対応するコネク
ションの切断要求を送信する。
【0090】上記切断試行手段109は切断要求がある
と、入力・出力プラグの切断処理を行うために、切断要
求の対象となる未切断コネクションテーブルを上記記憶
手106から取得する(図4、S401)。次に、上記
切断試行手段109は、未切断コネクションテーブルの
iPCRフラグフィールド129の値を読み取る(図
4、S402)。
【0091】上記切断試行手段109は読み取った値が
「1」である場合、未切断コネクションテーブルに書き
込まれた「iPCR」のインデック番号を読み取って、
当該インデックス番号の「iPCR」の領域A23の更
新要求を当該未切断コネクションテーブルに書き込まれ
た入力ノードIDのディジタルデータ処理装置(D−V
HS200)に対して送信する(図4、S403)。
【0092】D−VHS200は更新要求を受信し、上
記のように「iPCR」の領域A23の値を「0」に更
新すると、更新完了の応答を上記切断試行手段109に
送信する。
【0093】上記切断試行手段109は更新完了の応答
を受信すると、上記iPCRフラグフィールド129の
値を「0」に更新する(図4、S404→S405)。
【0094】上記切断試行手段109は、上記iPCR
フラグフィールド129の値を更新すると、未切断コネ
クションテーブルに書き込まれたインデックス番号の
「oPCR」の領域A13の更新を行う(図4、S40
6)。上記切断試行手段109は領域A13を更新する
と、oPCRフラグフィールド130の値を「0」に更
新する(図4、S407)。
【0095】上記切断試行手段109はoPCRフラグ
フィールド130の値を更新すると、未切断コネクショ
ンテーブルに書き込まれた帯域幅とチャネル番号とを抽
出する。上記切断試行手段109は帯域幅とチャネル番
号とを抽出すると、上記記憶手段106に格納されてい
る図5に示すリソーステーブル140の帯域幅フィール
ド141の値に抽出した帯域幅を加算し、チャネル番号
フィールド142に抽出したチャネル番号を登録する。
(図4、S408)。
【0096】上記切断試行手段109はリソーステーブ
ル140にチャネル番号を登録すると、上記未切断コネ
クションテーブルを上記記憶手段106から削除し、入
力・出力プラグの切断処理を終了する(図4、S40
9)。
【0097】上記切断試行手段109は入力・出力プラ
グの切断処理を終了すると、上記記憶手段106に他の
未切断コネクションテーブルが登録されているかどうか
確認する。上記切断試行手段109は、他のコネクショ
ン状態テーブル120が登録されている場合、他のコネ
クション状態テーブル120に対しても、上記のような
入力・出力プラグの切断処理を行う(図4、S41
0)。
【0098】また、上記入力・出力プラグの切断の際
に、「iPCR」が他のコネクションに使用される入力
プラグの接続または切断を行っている場合、D−VHS
200は「iPCR」の更新要求を受信して、「iPC
R」の領域A23を更新することができない。そのた
め、上記切断試行手段109は「iPCR」の更新完了
の通知を受信することができない。
【0099】そこで、上記切断試行手段109は「iP
CR」の更新要求を送信してから所定時間内に「iPC
R」の更新完了の通知が受信できない場合、即ち、入力
プラグが切断できないときは上記未切断コネクションテ
ーブルの切断試行回数に1を加える(図4、S404→
S411)。
【0100】同様に、入力・出力プラグの切断処理中に
「oPCR」が他のコネクションに使用される出力プラ
グの接続または切断を行っている場合、上記切断試行手
段109は「oPCR」の領域A13を更新することが
できない。この場合も上記切断試行手段109は、上記
切断試行回数に1を加える(図4、S406→S41
1)。
【0101】上記切断試行手段109は上記切断試行回
数に1を加えると、当該コネクションの入力・出力プラ
グの切断処理を終了する(図4、S411→S41
0)。
【0102】ところで、上記未切断コネクションテーブ
ルに対応するコネクションの中には、入力プラグ204
のみ、又は入力プラグ204と出力プラグ103とが切
断されたコネクションや、入力プラグ204と出力プラ
グ103とが切断され、更に帯域幅が解放されたコネク
ションがある。そのために、上記iPCRフラグフィー
ルド129、oPCRフラグフィールド130、帯域幅
フラグフィールド131の値が「0」である未切断コネ
クションテーブルがある。
【0103】そこで上記切断試行手段109はS402
において、iPCRフラグフィールド129の値が
「0」であると、次にoPCRフラグフィールド130
の値を読み取る(図4、S412)。
【0104】ここで、oPCRフラグフィールド130
の値が「1」である場合、上記切断試行手段109は、
上記S406の「oPCR」の更新を行う(図4、S4
12→S406)。また、上記oPCRの値が「0」で
ある場合、上記切断試行手段109は上記未切断コネク
ションテーブルに書き込まれた帯域幅とチャネル番号と
を抽出して、抽出した帯域幅とチャネル番号とを上記リ
ソーステーブル140に登録する(図4、S412→S
408)。
【0105】上記切断試行手段109は上記記憶手段1
06に登録された全部の未切断コネクションテーブルに
対して、入力・出力プラグの切断処理を行うと、続いて
リソーステーブル140に登録されているリソースの解
放処理を行う。
【0106】まず、上記切断試行手段109は上記リソ
ーステーブル140の帯域幅フィールド141を参照
し、当該帯域幅フィールド141の値が「0」であるか
否かを判断する(図6、S601)。
【0107】ここで上記帯域幅フィールド141の値が
「0」である場合、上記切断試行手段109は上記チャ
ネル番号フィールド142にチャネル番号が登録されて
いるか否かの判断に移行する(図6、S605)。
【0108】一方上記帯域幅フィールド141の値が
「0」でない場合、上記切断試行手段109は上記帯域
幅フィールド141に書き込まれた値の帯域幅の解放要
求を上記IRMに送信する(図6、S602)。
【0109】上記のように上記IRMは帯域幅の解放要
求に応じて帯域幅の解放すると、上記切断試行手段10
9に帯域幅の解放完了の応答を送信する。
【0110】上記切断試行手段109は帯域幅の解放完
了の応答を受信すると、上記帯域幅フィールド141の
値を「0」に更新する(図6、S603→S604)。
【0111】上記切断試行手段109は帯域幅フィール
ド141を更新すると、リソーステーブル140のチャ
ネル番号フィールド142に登録されている全てのチャ
ネル番号を読み取る(図6、S605)。上記切断試行
手段109は読み取った全てのチャネル番号の解放要求
を上記IRMに送信する(図6、S606)。
【0112】上記IRMは上記のようにチャネル番号の
解放要求に応じてチャネル番号を解放すると、解放完了
の応答を上記切断試行手段109に送信する。
【0113】上記切断試行手段109はチャネルの番号
の解放確認の応答を受信すると、上記チャネル番号フィ
ールド142に登録されているチャネル番号を消去する
(図6、S607→S608)。上記切断試行手段10
9は上記チャネル番号フィールド142に登録されてい
るチャネル番号を消去すると、リソースの解放処理を終
了する。
【0114】なお、上記リソース解放処理時に、上記I
RMがあるディジタルデータ処理装置間のコネクション
の確立または切断するためにCAレジスタ、BAレジス
タの更新を行っていると、上記IRMは上記帯域幅の解
放要求、又はチャネル番号の解放要求を受信できない。
その場合、上記IRMは上記帯域幅又はチャネル番号の
解放要求に応じて帯域幅の解放やチャネルの番号の解放
ができない。そのため、上記切断試行手段109は帯域
幅又はチャネル番号の更新完了の通知を受信することが
できない。
【0115】そこで、上記切断試行手段109は帯域幅
又はチャネル番号の解放要求を送信してから所定時間内
に解放完了の応答を受信できない場合、即ち、リソース
の解放が正常にできないときは、リソーステーブル14
0の解放試行回数フィールド143に1を加える(図
6、S609)。上記切断試行手段109は解放試行回
数フィールド143に1を加えると、リソースの解放処
理を終了する。
【0116】上記未切断コネクションテーブルに書き込
まれた上記切断試行回数、上記リソーステーブル140
の帯域幅フィールド141、チャネル番号フィールド1
42、解放試行回数フィールド143に書き込まれた帯
域幅、チャネル番号、解放試行回数はバスリセット手段
110によって監視されている。
【0117】上記バスリセット手段110は上記切断試
行回数が所定の閾値に達すると、1394バス上に確立
されている全てのコネクションを切断するバスリセット
を行なう。
【0118】また同様に、上記バスリセット手段110
は上記帯域幅フィールド141に書き込まれた帯域幅の
総量、若しくはチャネル番号フィールド142に書き込
まれたチャネル番号数が所定の閾値に達し、更に上記解
放試行回数143も所定の閾値に達すると、バスリセッ
トを行う。
【0119】上記バスリセットとは、上記未切断コネク
ションテーブルを上記記憶手段106から削除し、上記
リソーステーブル140に書き込まれた値をリセット
し、更に上記「oPCR」、「iPCR」及び、CAレ
ジスタ、BAレジスタを初期状態にすることである。
【0120】以上のように、ディジタルTV100にバ
スリセット手段110を備えることで、入力・出力プラ
グの切断試行回数が所定の値に達した場合や、未解放の
帯域幅の総量又は未解放のチャネル番号の総数が所定の
閾値以上となり且つ帯域幅とチャネル番号の解放試行回
数が所定の閾値に達した場合に、自動的にバスリセット
を発生させることができる。
【0121】上記バスリセット手段110は、バスリセ
ットを発生させると、その直後にバスリセット発生前に
確立されていたコネクションの復旧作業を行う。バスリ
セットが発生するとコネクションが切断されるが、その
後復旧作業が行われるので、ユーザが意図していたデー
タの転送が損なわれることはない。但し、復旧に失敗す
ることがあるので、むやみにバスリセットを発生させる
ことを避ける必要がある。そこで、上記閾値をコンフィ
グレーション情報とし、ディジタルTV100の使用環
境に応じて上記閾値を自由に変更したりして、バスリセ
ットの発生回数を抑えるようにしてもよい。
【0122】例えば、通常は上記閾値を高く設定してお
く。番組の録画予約がされた場合、上記バスリセット手
段110は録画開始時刻が迫ってくると、ディジタルT
V100とD―VHS200の間にいち早くコネクショ
ンを確立するために、上記閾値を低くし、バスリセット
を発生させる条件を緩和する。また、バスリセットの発
生回数を抑えるために、録画予約された番組を転送する
ために必要な帯域幅が獲得できない場合のみ、上記バス
リセット手段110はバスリセットを発生させるように
する。
【0123】このように閾値を録画開始時刻に応じて変
化させ、更にバスリセットの発生回数を抑えるために、
図1に示すように、ディジタルTV100に閾値設定手
段112と帯域幅閾値設定手段113を備える。
【0124】上記録画アプリケーション102は、録画
予約された番組のうち録画開始時間が最も早い番組の属
性情報を帯域幅閾値設定手段113に通知する。この属
性情報とは、例えば番組の画質がハイビジョンであるか
スタンダードであるか等を示す情報である。
【0125】上記帯域幅閾値設定手段113は、IEC
61883−1に定義された式を用いて録画アプリケ−
ション102から通知された属性情報から、番組の転送
に必要な帯域幅を算出する。上記帯域幅閾値設定手段1
13は、1394バスの最大帯域幅から算出した帯域幅
を引いた値を帯域幅閾値151として、コンフィグレー
ション情報記憶手段114に記憶された図7に示すコン
フィグレーションテーブル150に書き込む(図8、S
801)。
【0126】また、上記録画アプリケーション102
は、録画開始時刻が最も早い番組の録画開始時刻と、現
在時刻との時間差を上記閾値設定手段112に通知す
る。
【0127】上記閾値設定手段112は、時間差が通知
されると、当該時間差に基づいて緊急度152を上記コ
ンフィグレーションテーブル150に書き込む(図8、
S802)。本実施の形態では、上記緊急度は1〜5
(5が最も高い)の5段階あり、上記閾値設定手段11
2は、上記時間差が小さいほど高い緊急度を書き込む。
【0128】上記コンフィグレーションテーブル150
の帯域幅閾値151は、上記バスリセット手段110に
て読み取られる(図8、S803)。上記バスリセット
手段110は、上記BAレジスタからコネクションの確
立に使用されていない帯域幅を読み取って、当該帯域幅
と、上記帯域幅閾値151とを比較する(図8、S80
4→S805)。
【0129】上記帯域幅閾値151が小さい場合、即
ち、番組データの転送に必要な帯域幅を確保できる場
合、上記バスリセット手段110は、上記バスリセット
を発生させずにバスリセットの判断処理を終了する(図
8、S805→おわり)。
【0130】このように番組データの転送に必要な帯域
幅を確保できる場合、バスリセットを発生させないこと
で、バスリセットの発生回数を抑えることができる。
【0131】上記帯域幅閾値151が大きい場合、即
ち、番組データの転送に必要な帯域幅を確保できない場
合、上記バスリセット手段110は、上記コンフィグレ
ーションテーブル150の緊急度152を読み取る(図
8、S806)。
【0132】上記コンフィグレーションテーブル150
には、各緊急度1〜5と対応する閾値が予め書き込まれ
ており、緊急度が高いほど閾値は小さい。
【0133】上記緊急度を読み取ると、上記バスリセッ
ト手段110は、当該緊急度152と対応する閾値をコ
ンフィグレーションテーブル150から読み取る(図
8、S807)。閾値を読み取ると、上記バスリセット
手段110は、上記リソーステーブル140の解放試行
回数フィールド143から解放試行回数を読み取る(図
8、S808)。上記バスリセット手段110は、上記
解放試行回数が閾値以上である場合、上記バスリセット
を発生させる(図8、S809→S810)。
【0134】また、上記解放試行回数が閾値より小さい
場合、バスリセット手段110は、バスリセットを発生
させずにバスリセットの判断処理を終了する(図8、S
809→おわり)。
【0135】このように、録画開始時刻が迫ってくる
と、上記閾値を小さくすることで、現在時刻と録画開始
時刻との時間差が小さくなるとバスリセットを発生させ
る条件を緩和することができる。
【0136】なお、上記では録画開始時刻と現在時刻の
時間差に基づいて緊急度が決定されているが、例えば1
394バスに接続されたディジタルデータ処理装置の数
に基づいて緊急度を決定してもよい。これは、接続され
るディジタルデータ処理装置が増えると、1394バス
におけるコネクションの確立及び切断が一時期に集中す
る可能性が大きくなり、コネクションの切断が正常に行
われない可能性が大きくなるためである。
【0137】また、上記では帯域幅閾値設定手段113
が、番組の属性情報に基づいて帯域幅閾値を設定してい
るが、上記閾値設定手段112が緊急度に基づいて帯域
幅閾値を設定してもよい。
【0138】例えば、上記閾値設定手段112は、上記
録画アプリケーション102から録画開始時間と現在時
刻との時間差が通知されると、上記のように緊急度15
2を上記コンフィグレーション情報150に書き込む
(図10、S1001)。
【0139】ここでのコンフィグレーション情報150
には、図9に示すように緊急度1〜5と対応する閾値と
帯域幅閾値が予め書き込まれており、緊急度が高いほど
閾値、及び帯域幅閾値は小さい。
【0140】コンフィグレーション情報150の緊急度
152は、上記バスリセット手段110にて監視されて
おり、上記バスリセット手段110はコンフィグレーシ
ョン情報150に緊急度152が書き込まれると、緊急
度152を読み取って、当該緊急度の帯域幅閾値をコン
フィグレーション情報150から読み取る(図10、S
1002→S1003)。
【0141】上記バスリセット手段110は、上記BA
レジスタからコネクションの確立に使用されていない帯
域幅を読み取って、当該帯域幅とコンフィグレーション
情報から読み取った帯域幅閾値とを比較する(図10、
S1004→S1005)。
【0142】コンフィグレーション情報150から読み
取った帯域幅閾値が小さい場合、上記バスリセット手段
110は、バスリセットを発生させずにバスリセットの
判断処理を終了する(図10、S1005→おわり)。
【0143】コンフィグレーション情報150から読み
取った帯域幅閾値が大きい場合、上記バスリセット手段
110は、もう一度上記コンフィグレーションテーブル
150の緊急度152を読み取る(図10、S100
6)。
【0144】上記緊急度を読み取ると、上記バスリセッ
ト手段110は、当該緊急度152と対応する閾値をコ
ンフィグレーションテーブル150から読み取る(図1
0、S1007)。閾値を読み取ると、上記バスリセッ
ト手段110は、上記リソーステーブル140の解放試
行回数フィールド143から解放試行回数を読み取る
(図10、S1008)。上記バスリセット手段110
は、上記解放試行回数が閾値以上である場合、上記バス
リセットを発生させる(図10、S1009→S101
0)。
【0145】また、上記解放試行回数が閾値より小さい
場合、バスリセット手段110は、バスリセットを発生
させずにバスリセットの判断処理を終了する(図10、
S1009→おわり)。
【0146】(実施の形態2)上記切断試行手段109
が、入力・出力プラグの切断処理中又はリソースの解放
処理している時に、D−VHS200や上記IRMが他
の機器と通信していると、D−VHS200やIRMは
上記更新要求や解放要求を受信することができない。こ
の通信とは、非同期にデータの通信をする際に用いられ
るアシンクロナス・トランザクションである。
【0147】そこで実施の形態2では、上記ディジタル
TV100にアシンクロナス・トランザクション検知手
段111を設け、D−VHS200や上記IRMがアシ
ンクロナス・トランザクションを行っていない時に、上
記切断指示手段107が上記切断要求を上記切断試行手
段109に送信する方法について説明する。
【0148】図11は、ディジタルデータ処理装置同士
がアシンクロナス・トランザクションを行っているとき
のデータの流れを示している。図11に示すように、ま
ず、ディジタルデータ処理装置Aが要求パケットをディ
ジタルデータ処理装置B(D−VHS200やIRM)
に送信すると、ディジタルデータ処理装置Bは要求パケ
ットを受信し、要求パケットを受信した旨を知らせるア
クノリッジをディジタルデータ処理装置Aに送信する。
【0149】次いでディジタルデータ処理装置Bは、要
求パケットに対応して何らかの処理をすると、処理が終
了した旨の応答パケットをディジタルデータ処理装置A
に送信する。ディジタルデータ処理装置Aは、応答パケ
ットを受信すると、応答パケットを受信した旨を知らせ
るアクノリッジをディジタルデータ処理装置Bに送信す
る。
【0150】以上のように、ディジタルデータ処理装置
Bは、要求パケットを受信して応答パケットを送信する
までの間、アシンクロナス・パケットを受信したり、上
記CAレジスタやBAレジスタの更新等を行う。そのた
めに、この間は、D−VHS200又はIRMは、上記
「iPCR」の更新要求、或いは上記帯域幅又はチャネ
ル番号の解放要求を受信することができないことがあ
る。
【0151】そこで、上記切断指示手段107が上記切
断指示タイマー108を起動させると、上記アシンクロ
ナス・トランザクション検知手段111は、上記記憶手
段106に登録されている未切断コネクションテーブル
120のiPCR又はoPCRフラグフィールド12
9、130を読み取る。
【0152】ここで上記アシンクロナス・トランザクシ
ョン検知手段111は、iPCR又はoPCRフラグフ
ィールド129、130の値が「1」である未切断コネ
クションテーブルを検出すると、当該未切断コネクショ
ンテーブルに書き込まれた入力/出力ノードIDを取得
する。上記アシンクロナス・トランザクション検知手段
111は入力/出力ノードIDを取得すると、当該ノー
ドIDのディジタルデータ処理装置(以下、「監視対象
機器」という)や、上記IRMが行うアシンクロナス・
トランザクションを検知する(図12、S1201)。
【0153】上記切断指示タイマー108が起動してタ
イムアウトするまでに、監視対象機器やIRMから図1
1に示すアクノリッジや応答パケットが送信されない場
合、上記アシンクロナス・トランザクション検知手段1
11は、監視対象機器がアシンクロナス・トランザクシ
ョンを行っていないものとみなす(図12、S120
2)。そして上記アシンクロナス・トランザクション検
知手段111は切断指示タイマー108とアシンクロナ
ス・トランザクションの検知を停止する(図12、S1
203→S1204)。上記切断指示手段107は、切
断指示タイマー108が停止すると、実施の形態1に記
載のように上記切断試行手段109に切断要求を送信す
る。
【0154】当該切断要求を受信した上記切断試行手段
109は実施の形態1に記載のように、入力・出力プラ
グの切断処理やリソースの解放処理を行う。
【0155】また、上記切断指示タイマー108がタイ
ムアウトする前に、上記監視対象機器や上記IRMが応
答パケットを送信したことを検知すると、上記アシンク
ロナス・トランザクション検知手段111は上記監視対
象機器やIRMがアシンクロナス・トランザクションを
終了したとみなす。そして、上記アシンクロナス・トラ
ンザクション検知手段111は、切断指示タイマー10
8を停止させ、アシンクロナス・トランザクションの検
知を停止する(図12、S1202→S1205→S1
203→S1204)。そして、上記切断指示手段10
7は上記切断試行手段109に切断要求を送信する上記
監視対象機器又は上記IRMが応答パケットを送信する
前に、当該監視対象機器又はIRMが所定のディジタル
データ処理装置から送信された要求パケットを受信し、
アクノリッジを送信したことを検知した場合、上記アシ
ンクロナス・トランザクション検知手段111は上記切
断指示タイマー108をリセットする(図12、S12
06→S1207)。
【0156】このように切断指示タイマー108をリセ
ットすることで、上記監視対象機器やIRMが応答パケ
ットを送信するまでに、上記切断指示タイマー108が
タイムアウトする可能性が低くなる。タイムアウトする
可能性が低くなれば、監視対象機器や上記IRMが応答
パケットを送信するまでの間に上記切断指示手段107
が上記切断試行手段109に切断要求を送信する可能性
は低くくなる。よって、監視対象機器が「iPCR」又
は「oPCR」の更新要求や、上記IRMが帯域幅やチ
ャネル番号の解放要求を受信する可能性が高くなる。
【0157】(実施の形態3)上記のようにコネクショ
ンの切断は、「iPCR」の更新、「oPCR」の更
新、帯域幅の解放、チャネル番号の解放という手順で行
われる。そのため、チャネル番号の解放時にIRMが他
の機器と通信している場合、1394バスの全帯域幅が
解放されているにもかかわらず、全チャネル番号が解放
されていないというリソースの異常状態が発生すること
がある。
【0158】また、上記IRMの誤作動により、当該I
RMは上記BAレジスタを更新せずに、上記帯域幅の解
放完了の応答を上記コネクション制御手段105や、上
記切断試行手段109に送信する場合がある。その場
合、IRMはBAレジスタを更新しないまま、CAレジ
スタを更新することがある。すると、1394バスの全
チャネル番号が解放されているにもかかわらず、139
4バスの全帯域幅が解放されていないというリソースの
異常状態が発生することがある。
【0159】更に、上記コネクション制御手段105、
上記切断試行手段109が誤作動を起こして、「oPC
R」の領域A13を更新せずに、上記oPCRフラグフ
ィールド130の値を0に更新する場合がある。その場
合、「oPCR」の領域A13が更新されないまま、1
394バスの全リソースが解放されていることがある。
【0160】そうすると、「oPCR」の領域A12、
領域A13の両方の値が0でない、即ち、「oPCR」
が制御する出力プラグ103にコネクションが確立され
ていることを当該「oPCR」が示しているにもかかわ
らず、当該「oPCR」の領域A14のチャネル番号と
対応するCAレジスタの値が「1」であることがある。
また、この時に上記BAレジスタの値が1394バスの
全帯域幅となっており、BAレジスタが示す値が、13
94バスの帯域幅が全部解放されているという異常な状
態となっていることがある。
【0161】同様に、「iPCR」の領域A22、領域
A23の両方の値が0である「iPCR」があるにもか
かわらず、当該「iPCR」の領域A24のチャネル番
号と対応するCAレジスタの値が「1」である場合や、
BAレジスタの値が1394バスの全帯域幅であるとい
う異常な状態となっていることもある。
【0162】そこで、上記バスリセット手段110は上
記の異常状態が解消されない場合、バスリセットを以下
のように発生させて、異常状態を解消する。
【0163】まず、上記バスリセット手段110は所定
の間隔で、上記BAレジスタと上記CAレジスタとを参
照し、上記のようなリソースの異常状態がないか否かを
監視する(図13、S1301→S1302)。
【0164】上記バスリセット手段110はリソースの
異常状態を検出すると、当該バスリセット手段110が
保持する異常状態の検出回数に1を加える(図13、S
1303)。
【0165】また、上記バスリセット110はリソース
の異常状態を検出できない場合、1394バスに接続さ
れた全ディジタルデータ処理装置の「oPCR」の領域
A12と領域A13を読み取り、領域A12と領域A1
3との両方が0でない「oPCR」を検出する(図1
3、S1304)。
【0166】上記バスリセット手段110は領域A12
と領域A13との両方が0でない「oPCR」を検出す
ると、当該「oPCR」の領域A14のチャネル番号を
読み取り、当該チャネル番号と対応する上記CAレジス
タの値が「1」であるか否かを確認する(図13、S1
305)。
【0167】上記CAレジスタの値が「1」であると、
上記バスリセット手段110は上記異常状態の検出回数
に1を加える(図13、S1303)。
【0168】同様に上記バスリセット手段110は、全
ディジタルデータ処理装置の「iPCR」の領域A22
と領域A23の両方が0でない「iPCR」を検出し、
当該「iPCR」の領域A24のチャネル番号と対応す
るCAレジスタの値が「1」であるかどうか確認する。
CAレジスタの値が「1」であると、上記バスリセット
手段110は、上記異常状態の検出回数に1を加える
(図13、S1303)。
【0169】上記バスリセット手段110は、CAレジ
スタの値が「0」である場合、上記BAレジスタを参照
し、次にBAレジスタの値が1394バスの全帯域幅と
なっているかどうか確認する(図13、S1306)。
【0170】BAレジスタの値が1394バスの全帯域
幅となっている場合は、上記バスリセット手段110
は、上記のように異常状態の検出回数に1を加える(図
13、S1303)。
【0171】上記バスリセット手段110は上記異常状
態の検出回数が所定の閾値に達すると、バスリセットを
発生させる(図13、S1307→S1308)。上記
バスリセット手段110はバスリセットを発生させる
と、上記異常状態の検出回数をリセットする(図13、
S1309)。
【0172】また、上記バスリセット手段110は、ス
テップ1104で領域A12と領域A13或は領域A2
2と領域23との両方が0でない「oPCR」、「iP
CR」を検出できない場合と、ステップ1106にて、
BAレジスタが1394バスの全体帯域幅の値となって
いない場合は、バスリセットを発生させずに、異常状態
の検出回数をリセットする(図13、S1309)。こ
のように異常状態の検出回数をリセットするのは、コネ
クションの確立や切断は非同期に行われるため、コネク
ションの切断が正常に行われているにもかかわらず、上
記バスリセット手段110が異常状態と認識する場合が
あるためである。
【0173】例えば所定の機器間のコネクションの帯域
幅の解放直後は、入力プラグ・出力プラグが切断され、
帯域幅が解放されているにもかかわらず、チャネル番号
は解放されていない。従って、この時に上記バスリセッ
ト手段110は異常状態の検出を行うと、コネクション
の切断が正常に行われているにもかかわらず、異常状態
が発生しているものと認識し、異常状態の検出回数に1
を加える(図13、S1305→S1303)。
【0174】そこで、その後の異常検出の処理において
異常状態を検出することができない場合、上記バスリセ
ット手段110は、異常状態の検出回数をリセットする
ようにする。
【0175】以上のようにして、上記バスリセット手段
110は、「iPCR」、「oPCR」、CAレジス
タ、BAレジスタの整合性が取れていない異常状態とな
っている場合を何回か検出すると、バスリセットを発生
させて異常状態を解消する。
【0176】
【発明の効果】本発明によれば、入力・出力プラグの切
断、リソースの解放ができない状況に陥り、ユーザがそ
れに気付かない場合でもバスリセットを自動的に発生さ
せて、「iPCR」や「oPCR」、BAレジスタ、C
Aレジスタを初期状態に戻すことで、入力・出力プラグ
の間に新たなコネクションを確立するがことができる。
【0177】また、切断対象となるコネクションが確立
されているディジタルデータ処理装置のアシンクロナス
・トランザクションを監視して、当該ディジタルデータ
処理装置がアシンクロナス・トランザクションを行って
いないときに、コネクションの切断試行を行うことで、
コネションの切断が成功する確率が高くなる。よって、
入力・出力プラグの切断やリソースの解放を早く且つ正
常に行うことができる。
【0178】また、未解放のチャネル番号と帯域幅との
情報をリソーステーブルにて管理し、未解放の帯域幅の
総量又はチャネル番号の総数が所定の閾値に達すると、
帯域幅とチャネル番号との解放処理を行うようにする。
よって、未解放の帯域幅やチャネル番号がある程度の量
になると、上記切断指示手段がリソースの解放要求をI
RMに送信することで、解放要求の送信回数が減ると共
に、リソースを早く正常な状態に戻すことができる効果
を奏する。
【0179】またバスリセットを発生させる基準となる
閾値をバスリセットの緊急性に応じて変化させること
で、緊急性の高いときのみ上記閾値を低くしてバスリセ
ットを発生させ易くすることができる。また、緊急性の
低いときは、上記閾値を高くしておくことで、緊急性の
低いときのバスリセットの発生回数を減らすことができ
る。
【0180】またデータ転送に必要な帯域幅が確保でき
ないことを満たした場合のみ、バスリセットを発生させ
ることで、バスリセットの発生回数を減らすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディジタルTVの要部のブロ
ック図。
【図2】コネクション状態テーブルの概念図。
【図3】本発明の実施の形態におけるコネクションの切
断手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態における入力・出力プラグ
の切断処理を示すフローチャート。
【図5】リソーステーブルの概念図。
【図6】本発明の実施の形態におけるバスリセット発生
の判定手順を示すフローチャート。
【図7】コンフィグレーションテーブルの概念図。
【図8】バスリセットの発生の手順を示すフローチャー
ト。
【図9】コンフィグレーションテーブルの概念図。
【図10】バスリセットの発生の手順を示すフローチャ
ート。
【図11】アシンクロナス・トランザクションの概念
図。
【図12】本発明の実施の形態におけるアシンクロナス
・トランザクションの監視手順を示すフローチャート。
【図13】異常状態検出時のバスリセットの発生の手順
を示すフローチャート。
【図14】アイソクロナス・ストリーム入出力技術の説
明図。
【図15】従来技術におけるディジタルデータ処理装置
の要部ブロック図。
【図16】oPCR、iPCRのフォーマット。
【図17】コネクションの確立手順を示すフローチャー
ト。
【図18】CHANNELS_AVAILABLE レジスタの概念図。
【図19】BANDWIDTH_AVAILABLEレジスタの概念図。
【図20】録画テーブルの概念図。
【図21】従来技術のコネクションの切断の手順を示す
フローチャート。
【符号の説明】
100 ディジタルTV 106 記憶手段 109 切断試行手段 110 バスリセット手段 111 アシンクロナス・トランザクション検知手段 112 閾値設定手段 113 帯域幅閾値設定手段 200 D−VHS
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 AA05 BA01 BA08 CB03 DB20 EA03 EA06 EA07 5K034 AA05 FF01 FF12 GG02 GG06 LL01 LL02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスのリソースを獲得し、上記バスを介
    して接続される他機器との間に仮想的なコネクションを
    確立するディジタルデータ処理装置において、 上記確立されたコネクションに関するコネクション情報
    を記憶する記憶手段と、 所定のコネクションに対する切断要求を発生させる切断
    指示手段と、 上記切断要求に対して、コネクションに使用されている
    リソースの解放を試行すると共に、リソースの解放に失
    敗した解放試行回数と、解放に失敗したリソース量とを
    上記コネクション情報に書き込む切断試行手段と、 上記記憶手段に記憶された解放試行回数と上記リソース
    量が所定閾値に達した場合、上記バスをリセットするバ
    スリセット手段とを備えたことを特徴とするディジタル
    データ処理装置。
  2. 【請求項2】 上記リソース量が、解放されなかったチ
    ャネルの数と帯域幅のうち少なくとも一方を含む請求項
    1に記載のディジタルデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 コネクションに接続された所定のディジ
    タルデータ処理装置が行うアシンクロナス・トランザク
    ションを検知するアシンクロナス・トランザクション検
    知手段を備え、 上記切断指示手段は、上記切断試行手段に切断要求を送
    信する代わりに、上記アシンクロナス・トランザクショ
    ン検知手段のアシンクロナス・トランザクションの検知
    結果に基づいて上記切断試行手段に切断要求を送信する
    請求項1に記載のディジタルデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記アシンクロナス・トランザクション
    が、要求パケットの受信であり、上記切断試行手段は、
    要求パケットの受信が検知されてから所定時間経過後に
    切断要求を送信する請求項3に記載のディジタルデータ
    処理装置。
  5. 【請求項5】 上記アシンクロナス・トランザクション
    が、応答パケットの送信であり、上記切断試行手段は、
    応答パケットの送信が検知されると切断要求を送信する
    請求項3に記載のディジタルデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 動的に変化するコネクションの確立の緊
    急度に基づいて、上記閾値を設定する閾値設定手段を備
    えた請求項1に記載のディジタルデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 上記リソース量を、新たに確立しようと
    するコネクションにおけるデータ転送に必要な帯域幅
    と、既に確立されたコネクションに使用されている帯域
    幅とに基づいて設定する帯域幅閾値設定手段を備えた請
    求項1に記載のディジタルデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 バスを介して接続されるディジタルデー
    タ処理装置が上記バスのリソースを獲得することによっ
    て、上記ディジタルデータ処理装置間に仮想的に確立さ
    れたコネクションの切断要求に対して、バスを制御する
    バス制御方法であって、 上記確立された所定のコネクションの切断要求に対し
    て、当該コネクションに使用されるリソースの解放を試
    行すると共に、上記リソースの解放状況を、上記コネク
    ションに関するコネクション情報を記憶する記憶手段に
    書き込む切断試行ステップと、 上記リソースの解放状況に基づいて、上記バスをリセッ
    トするバスリセットステップと、を備えるバス制御方
    法。
  9. 【請求項9】 バスを介して接続されるディジタルデー
    タ処理装置が上記バスのリソースを獲得することによっ
    て、上記ディジタルデータ処理装置間に仮想的に確立さ
    れたコネクションの切断要求に対して、バスを制御する
    バス制御プログラムであって、 上記確立された所定のコネクションの切断要求に対し
    て、当該コネクションに使用されるリソースの解放を試
    行すると共に、上記リソースの解放状況を、上記コネク
    ションに関するコネクション情報を記憶する記憶手段に
    書き込む切断試行ステップと、 上記リソースの解放状況に基づいて、上記バスをリセッ
    トするバスリセットステップとを備える方法を、コンピ
    ュータに実行させるためのバス制御プログラム。
  10. 【請求項10】 バスを介して接続されるディジタルデ
    ータ処理装置が上記バスのリソースを獲得することによ
    って、上記ディジタルデータ処理装置間に仮想的に確立
    されたコネクションの切断要求に対して、バスを制御す
    るバス制御プログラムであって、 上記確立された所定のコネクションの切断要求に対し
    て、当該コネクションに使用されるリソースの解放とを
    試行すると共に、上記リソースの解放状況を、上記コネ
    クションに関するコネクション情報を記憶する記憶手段
    に書き込む切断試行ステップと、 上記リソースの解放状況に基づいて、上記バスをリセッ
    トするバスリセットステップを、 コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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US11310029B2 (en) 2017-08-28 2022-04-19 Mitsubishi Electric Corporation Communication apparatus, operation procedure management method, and computer readable medium

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