JP2003249086A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

不揮発性記憶装置

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JP2003249086A
JP2003249086A JP2002042985A JP2002042985A JP2003249086A JP 2003249086 A JP2003249086 A JP 2003249086A JP 2002042985 A JP2002042985 A JP 2002042985A JP 2002042985 A JP2002042985 A JP 2002042985A JP 2003249086 A JP2003249086 A JP 2003249086A
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JP2002042985A
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Yasuyuki Onishi
康之 大西
Yoshiyuki Tatsumi
嘉之 龍見
Kazunobu Torii
万展 鳥居
Michio Nakagawa
道雄 中川
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧が変動する場合においても、読み出
し電圧に対するスレッショルド判定電圧のマージンを小
さくし、書き込み及び消去に要する時間を短縮するとと
もに、安定した動作を行わせることができる不揮発性記
憶装置を提供する。 【解決手段】 データの書き込み時或いは消去時に、書
き込み判定電圧或いは消去判定電圧をメモリトランジス
タのコントロールゲートに印加し、そのドレイン電流の
レベルに基づいて書き込み・消去結果を判定する。この
書き込み判定電圧或いは消去判定電圧を、バンドギャッ
プ定電圧発生手段の出力電圧に基づいて、電圧レギュレ
ータによっていずれか一方を選択的に発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、データの消去、書
き込み可能なEEPROMやフラッシュメモリなどの不
揮発性記憶装置に関する。 【0002】 【従来の技術】EEPROMやフラッシュメモリなどの
不揮発性記憶装置では、メモリセルのデータの消去或い
は書き込みによってそのメモリセルのスレッショルドレ
ベルを変化させ、読み出し時にメモリセルに印加される
ゲート電圧よりそのスレッショルドレベルが小さいか大
きいかにより、データ状態‘1’、‘0’を判定する。 【0003】図3は、フラッシュメモリにおけるメモリ
セルMC、即ち記憶トランジスタを示す図であり、ドレ
インD、ソースS、フローティングゲートFG及びコン
トロールゲートCGを有している。 【0004】この記憶トランジスタへのデータ書き込み
時には、ソースSをグランド電圧にし、ドレインDとコ
ントロールゲートCGに高電圧を印加してソースSに電
流を流し、チャンネルホットエレクトロンをフローティ
ングゲートFGに注入する。この注入により記憶トラン
ジスタのスレッショルドレベルVthが高くなる。 【0005】また、データ消去時には、ソースSに高電
圧を印加し、ドレインDをオープンにし、コントロール
ゲートを接地して、トンネリング現象によってフローテ
ィングゲートFGの電子を引き抜く。このフローティン
グゲートFGから電子を引き抜くことにより、記憶トラ
ンジスタのスレッショルドレベルVthが低くなる。 【0006】そして、読み出し時には、コントロールゲ
ートCGに読み出し電圧Vrを印加して、ドレインDに
電流が流れるか否かにより、書き込み状態‘0’/消去
状態‘1’を判定する。 【0007】図4は、フラッシュメモリを構成する多数
のメモリセルに対して、書き込み及び消去を行った場合
におけるスレッショルド電圧Vthと度数を表したヒス
トグラムであり、電源電圧の変動によって、それぞれ分
布が異なる。 【0008】図4において、標準の電源電圧で書き込ん
だ場合の標準電圧書き込み分布Ws及び標準の電源電圧
で消去した場合の標準電圧消去分布Esをそれぞれ実線
で示している。このように個々のメモリトランジスタの
特性がそれぞれ異なることによって、書き込み時及び消
去時のスレッショルド電圧Vthは拡がりを持って分布
する。この書き込み時の最も低いスレッショルド電圧は
Vwsであり、消去時の最も高いスレッショルド電圧は
Vesである。 【0009】また、標準電源電圧より高い電源電圧で書
き込んだ場合の過電圧書き込み分布Wh及び高い電源電
圧で消去した場合の過電圧消去分布Ehはそれぞれ破線
で示されるようにスレッショルド電圧Vthが高い方向
にずれることになる。この時の書き込み時の最も低いス
レッショルド電圧はVwhであり、消去時の最も高いス
レッショルド電圧はVehである。 【0010】また、標準電源電圧より低い電源電圧で書
き込んだ場合の減電圧書き込み分布Wl及び低い電源電
圧で消去した場合の減電圧消去分布Elはそれぞれ一点
鎖線で示されるようにスレッショルド電圧Vthが低い
方向にずれることになる。この時の書き込み時の最も低
いスレッショルド電圧はVwlであり、消去時の最も高
いスレッショルド電圧はVelである。 【0011】なお、これらの書き込み分布Ws、Wh、
Wl及び消去分布Es、Wh、Elは、書き込みや消去
時の電源電圧により変わるとともに、その書き込みや消
去動作の前のフローティングゲートの電荷の状態によっ
ても変わる。いずれにしても、それらの分布は、書き込
み時には高い分布Whから低い分布Wlの範囲で変化
し、消去時には高い分布Ehから低い分布Elの範囲で
変化することになる。 【0012】さらに、読み出し時にコントロールゲート
CGに印加される読み出し電圧Vrも電源電圧の変動に
よって、図のように高い読み出し電圧Vrhと低い読み
出し電圧Vrlの範囲で変化する。 【0013】この不揮発性記憶装置はICに作り込まれ
るから、電源電圧を一定に保つことは困難であり、書き
込み、消去及び読み出しのそれぞれの時点で電源電圧が
変動することを前提として、書き込み、消去及び読み出
しの動作条件を設定することになる。 【0014】この動作条件として、高い読み出し電圧V
rhより書き込み時の最も低いスレッショルド電圧Vw
lが高くなるように設定し、また、低い読み出し電圧V
rlより消去時の最も高いスレッショルド電圧Vehが
低くなるように設定すれば、データの書き込み、消去及
び読み出しを誤りなく行うことができる。 【0015】このために、従来から、消去動作におい
て、各々のメモリセルが消去できたことを消去時の低い
スレッショルド判定電圧Vtheと比較して確認する。
同様に、書き込み動作において、各々のメモリセルに書
き込みができたことを書き込み時の高いスレッショルド
判定電圧Vthwと比較して確認することが行われてい
る。したがって、低いスレッショルド判定電圧Vthe
は低い読み出し電圧Vrlより低い値とし、高いスレッ
ショルド判定電圧Vthwは高い読み出し電圧Vrhよ
り高い値とする。即ちVthe<Vrl<Vrh<Vt
hwである。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】これらスレッショルド
判定電圧Vthe、Vthwも電源電圧の変動によりや
はり変動してしまう。したがって、その変動分を見込ん
で確実にデータ内容の判定を行うために、スレッショル
ド判定電圧Vthe、Vthwを、低い読み出し電圧V
rl及び高い読み出し電圧Vrhに対してそれぞれ十分
なマージンαをもつように設定する必要があった。 【0017】このように、書き込み側及び消去側にそれ
ぞれ大きなマージンαを設定することによって、書き込
み分布と消去分布とのスレッショルド電圧Vthの差が
大きくなるから、通常でも長い書き込み時間及び読み出
し時間をさらに長く必要とすることになる。 【0018】そこで、本発明は、電源電圧が変動する場
合においても、読み出し電圧に対するスレッショルド判
定電圧のマージンを小さくし、書き込み及び消去に要す
る時間を短縮するとともに、安定した動作を行わせるこ
とができる不揮発性記憶装置を提供することを目的とす
る。 【0019】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の不揮
発性記憶装置は、データの書き込み時或いは消去時に、
書き込み判定電圧或いは消去判定電圧をメモリトランジ
スタのコントロールゲートに印加し、そのドレイン電流
のレベルに基づいて書き込み・消去結果を判定する書き
込み及び消去シーケンスを有する不揮発性記憶装置にお
いて、バンドギャップ定電圧発生手段と、このバンドギ
ャップ定電圧発生手段の出力電圧に基づいて、前記書き
込み判定電圧または前記消去判定電圧を選択的に発生さ
せることが可能な電圧レギュレータ手段を備えることを
特徴とする。 【0020】この請求項1記載の不揮発性記憶装置によ
れば、書き込み判定電圧及び消去判定電圧を電源電圧や
周囲温度によって出力電圧がほとんど変化しないバンド
ギャップ定電圧発生手段から得ているから、書き込み判
定電圧及び消去判定電圧を読み出し電圧の上限及び下限
に接近して設定することができる。したがって、書き込
み判定電圧と読み出し電圧の上限との間のマージン及び
消去判定電圧と読み出し電圧の下限との間のマージンを
小さくすることができる。 【0021】これにより記憶動作の安定性を向上すると
ともに、書き込み・消去に要する時間を短縮することが
できる。 【0022】また、書き込み・消去結果の判定に基づい
て再書き込み或いは再消去を行うことにより、多数のメ
モリトランジスタのスレッショルド電圧の分布を狭くす
ることができる。これにより、さらに書き込み・消去に
要する時間の短縮が可能となる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明の不揮発性記憶装置
の実施の形態について、図1、図2を参照して説明す
る。勿論、EEPROMにもフラッシュメモリにも、同
様に適用できる。 【0024】図1は本発明の実施の形態に係る不揮発性
記憶装置の回路構成を示す図であり、本発明に特に関係
する回路部分について示している。図2は、本発明によ
るスレッショルド電圧Vthと度数を表したヒストグラ
ムである。 【0025】図1において、1ワード(16ビット)分
のメモリセル(即ち、図3に示した記憶トランジスタ)
MCに対して、適時消去、書き込み及び読み出しを行
う。 【0026】バンドギャップ定電圧発生回路10は、ダ
イオードの電圧特性が負の温度係数を持つことを利用し
て正の温度係数となる電圧差を発生させ、ダイオード自
身の負の温度係数と打ち消すようにして、周囲温度や電
源電圧の変化によらず電圧値が一定の定電圧Vbを出力
する回路である。このバンドギャップ定電圧発生回路1
0は、それ自身で定電圧発生のために電流を消費するの
で、定電圧Vbが必要となる書き込み及び消去動作の時
に動作するように、書き込み/消去制御信号Wc/Ec
により動作を行うように構成されている。 【0027】電圧レギュレータ回路20は、バンドギャ
ップ定電圧発生回路10からの定電圧Vbに基づいて、
高スレッショルド判定電圧Vthw或いは低スレッショ
ルド判定電圧Vtheを発生する回路である。演算増幅
器OP1の非反転入力端子(+)に定電圧Vbが入力さ
れ、その反転入力端子(−)は抵抗R3を介してグラン
ド電圧に接続されている。また、演算増幅器OP1の反
転入力端子(−)と出力端子との間に抵抗R1、抵抗R
2が直列に接続され、この抵抗R2には消去制御信号E
cによりオンされるスイッチSW1が並列に接続されて
いる。これらの抵抗R1〜R3は、高スレッショルド判
定電圧Vthwや低スレッショルド判定電圧Vtheを
調整可能とするために可変抵抗とする。 【0028】この電圧レギュレータ回路20では、スイ
ッチSW1がオン状態では、低スレッショルド判定電圧
Vtheが出力され、スイッチSW1がオフ状態では、
高スレッショルド判定電圧Vthwが出力されるが、い
ずれの電圧も定電圧Vbにしたがって形成されているの
で、それぞれ所定の定電圧である。 【0029】読み出し電圧発生回路30は、電源電圧を
分圧するなどして読み出し電圧Vrを発生する回路であ
る。この読み出し電圧発生回路30は、常時読み出し電
圧Vrを発生させていても良いが、読み出し制御信号R
cに応じて発生させるようにしても良い。ただ、消費電
力を少なくすることや、動作スピードを要求することか
ら、バンドギャップ定電圧発生回路10のような回路を
使用することが困難である。したがって、読み出し電圧
Vrは、電源電圧の変動に応じて変動する。 【0030】選択器Selは、読み出し電圧Vr及び高
スレッショルド判定電圧Vthw/低スレッショルド判
定電圧Vtheが入力され、読み出し制御信号Rcが印
加されたときには読み出し電圧Vrを選択し、書き込み
/消去制御信号Wc/Ecが印加されたときには高スレ
ッショルド判定電圧Vthw/低スレッショルド判定電
圧Vtheを選択する。選択器Selで選択された電圧
は、16個のメモリセルMCのコントロールゲートCG
に同時に印加される。 【0031】電流コンパレータOP2は、各メモリセル
MCに対応して設けられており、メモリセルMCに流れ
るドレイン電流Idが流れたか流れなかったかを判定す
る。その判定基準として基準電流Irefが設定されて
おり、ドレイン電流Idが基準電流Irefを越えてい
るときに、Hレベル‘1’になり、越えていないときに
Lレベル‘0’を出力する。 【0032】書き込み・消去シーケンス回路40は、書
き込み/消去制御信号Wc/Ec及び書き込み指示デー
タWdataの供給を受けて、一連の書き込みシーケン
ス及び消去シーケンスを実行する。 【0033】消去制御信号Ecが供給されたときには、
消去指令信号Esigを消去制御回路(図示せず)に供
給して、図3を用いて説明したようにメモリセルMC群
のデータを消去する。その消去が正しく行われたかどう
かの結果が電流コンパレータOP2から各メモリセルM
C毎に入力されるから、消去が行われていないメモリセ
ルMCがある場合には、再度、消去指令信号Esigを
消去制御回路に供給して、メモリセルMC群のデータを
消去する。 【0034】また、書き込み制御信号Wc及び書き込み
指示データWdataが供給されたときには、書き込み
指令信号Wsigを書き込み制御回路(図示せず)に供
給して、図3を用いて説明したようにメモリセルMC群
に書き込み指示データWdataに応じて書き込みを行
う。その書き込みが正しく行われたかどうかの結果が電
流コンパレータOP2から各メモリセルMC毎に入力さ
れるから、正しく書き込みが行われていないメモリセル
MCがある場合には、再度そのメモリセルMCに対して
書き込み指令信号Wsigを書き込み制御回路に供給し
て、当該メモリセルMCに書き込む。 【0035】読み出しシーケンス回路50は、読み出し
制御信号Rcが供給されたときに、電流コンパレータO
P2からの出力に基づいて、‘1’、‘0’を判別し
て、通常のように読み出しデータRdataを出力す
る。 【0036】さて、このように構成される本発明の不揮
発性記憶装置の動作を、既に書き込まれているデータを
消去して、新しいデータに書き換える場合について、順
序を追って説明する。 【0037】まず、不揮発性記憶装置に外部のCPUな
どから消去制御信号Ecが供給されると、消去信号Ec
はそれぞれバンドギャップ定電圧発生回路10、電圧レ
ギュレータ回路20及び書き込み・消去シーケンス回路
40に印加される。 【0038】バンドギャップ定電圧発生回路10では消
去制御信号Ecにより起動して定電圧Vbを発生し、電
圧レギュレータ回路20に供給する。電圧レギュレータ
回路20ではスイッチSW1がオンされて消去判定に用
いられる低スレッショルド判定電圧Vtheを発生す
る。この低スレッショルド判定電圧Vtheは、定電圧
Vbに基づいて昇圧された定電圧であり、その値はVb
×((R1+R3)/R3)となる。この低スレッショ
ルド判定電圧Vtheは定電圧であるので、変動する読
み出し電圧Vrの最も低い読み出し電圧Vrlより若干
βだけ低い電圧に調整されている。 【0039】書き込み・消去シーケンス回路40では、
消去制御信号Ecを受けて消去シーケンスを開始する。
最初に、書き込み・消去シーケンス回路40から消去指
令信号Esigを消去制御回路(図示せず)に発生し、
各メモリセルMCのソースSを高電圧に、コントロール
ゲートCGをグランド電圧にして、所定時間の間、記憶
されているデータを一斉に消去するように動作させる。 【0040】この一斉消去の後で、消去が予定通り正し
く行われたかどうかを判定するために、判定指令信号J
wcを発生し、選択器Selに印加する。選択器Sel
は、判定指令信号Jwcを受けて判定電圧側に選択さ
れ、この時点で既に発生されている低スレッショルド判
定電圧Vtheを各メモリセルMCのコントロールゲー
トCGに印加する。また、各メモリセルMCのドレイン
Dに所定電圧が印加され、ソースSはグランド電圧とさ
れる。 【0041】この状態で、各メモリセルMC毎にドレイ
ンDに流れるドレイン電流Idを電流コンパレータOP
2で基準電流Irefと比較し、その比較結果を書き込
み・消去シーケンス回路40に入力する。入力された比
較結果がHレベル、即ちId>Irefであれば、消去
動作が行われたことになる。したがって、電流コンパレ
ータOP2から入力される各メモリセルMCの比較結果
が全てHレベルであれば、消去が予定通り正しく行われ
たことになるから、消去シーケンスは終了する。 【0042】しかし、一部のメモリセルMCの比較結果
がLレベルであれば、そのメモリセルMCのデータはま
だ消去されていないと判定される。この場合には、再び
書き込み・消去シーケンス回路40から消去指令信号E
sigを発生して、追加的に短時間の一斉再消去動作を
行い、その後に改めて、消去が行われたかどうかを判定
する。全メモリセルMCについて再消去動作を同時に行
うこととしているが、最初の消去動作で、消去ができて
いなかったメモリセルMCのみに対して行うようにして
も良い。この再消去動作は、全メモリセルMCの消去が
確認されたときに、終了する。 【0043】この消去シーケンスにおいては、低スレッ
ショルド判定電圧Vtheは定電圧であるので、その電
圧値を変動する読み出し電圧Vrの下限の電圧Vrlに
接近して設定することができる。したがって、消去分布
Wh、Elは従来のものに比較して、高い方向にシフト
させることができる。 【0044】次に、書き込み動作に入り、不揮発性記憶
装置に外部のCPUなどから書き込み制御信号Wc及び
書き込み指示データWdataが供給されると、それぞ
れバンドギャップ定電圧発生回路10及び書き込み・消
去シーケンス回路40に印加される。 【0045】バンドギャップ定電圧発生回路10では書
き込み制御信号Wcにより起動して定電圧Vbを発生
し、電圧レギュレータ回路20に供給する。電圧レギュ
レータ回路20ではスイッチSW1がオフされているの
で書き込み判定に用いられる高スレッショルド判定電圧
Vthwを発生する。この高スレッショルド判定電圧V
thwは、低スレッショルド判定電圧Vtheと同様に
定電圧Vbに基づいて昇圧された定電圧であり、その値
はVb×((R1+R2+R3)/R3)となる。この
高スレッショルド判定電圧Vthwは定電圧であるの
で、変動する読み出し電圧Vrの最も高い読み出し電圧
Vrhより若干βだけ高い電圧に調整されている。 【0046】書き込み・消去シーケンス回路40では、
書き込み制御信号Wcを受けて書き込みシーケンスを開
始する。最初に、消去状態‘1’から書き込み状態
‘0’にデータを書き込むメモリセルに対して、書き込
み・消去シーケンス回路40から書き込み指令信号Ws
igを書き込み制御回路(図示せず)に発生する。書き
込み制御回路は、当該書き込む各メモリセルMCのソー
スSをグランド電圧に、コントロールゲートCG及びド
レインDを高電圧にして、所定時間の間、データを一斉
に書き込むように動作させる。 【0047】当該書き込む各メモリセルMCへの一斉書
き込みの後で、書き込みが予定通り正しく行われたかど
うかを判定するために、判定指令信号Jwcを発生し、
選択器Selに印加する。選択器Selは、判定指令信
号Jwcを受けて判定電圧側に選択され、この時点で既
に発生されている高スレッショルド判定電圧Vthwを
各メモリセルMCのコントロールゲートCGに印加す
る。また、各メモリセルMCのドレインDに所定電圧が
印加され、ソースSはグランド電圧とされる。この状態
で、各メモリセルMC毎にドレインDに流れるドレイン
電流Idを電流コンパレータOP2で基準電流Iref
と比較し、その比較結果を書き込み・消去シーケンス回
路40に入力する。 【0048】入力された比較結果がLレベル、即ちId
<Irefであれば、書き込み動作が行われたことにな
るから、電流コンパレータOP2から入力される当該書
き込む各メモリセルMCの比較結果が全てLレベルであ
れば、書き込みが予定通り正しく行われたことになるか
ら、書き込みシーケンスは終了する。なお、当該書き込
む各メモリセルMC以外のメモリセルMCは、消去され
たままの状態であるから、勿論Hレベル、即ちId>I
refとなっている。したがって、これを確認のために
監視してもよい。 【0049】しかし、当該書き込む各メモリセルMCの
一部のメモリセルMCの比較結果がHレベルであれば、
そのメモリセルMCのデータはまだ書き込まれていない
と判定される。この場合には、再び書き込み・消去シー
ケンス回路40から書き込み指令信号Wsigを未書き
込みのメモリセルMCに対して発生して、追加的に短時
間の再書き込み動作を行う。その後に改めて、書き込み
が行われたかどうかを判定する。この再書き込み動作
は、当該書き込む各メモリセルMCへの書き込みが確認
されたときに、終了する。 【0050】この書き込みシーケンスにおいては、高ス
レッショルド判定電圧Vthwは定電圧であるので、そ
の電圧値を変動する読み出し電圧Vrの上限の電圧Vr
hに接近して設定することができる。そして、書き込み
結果を判定し、未書き込みとなっているメモリセルMC
に対してのみ再書き込みを行うから、書き込み分布W
l,Whの拡がりを狭くすることができる。したがっ
て、書き込み分布Wl、Whは従来のものに比較して、
拡がりを狭くし、かつ低い方向にシフトさせることがで
きる。 【0051】次に、読み出し動作に入り、不揮発性記憶
装置に外部のCPUなどから読み出し制御信号Rcが供
給されると、それぞれ読み出しシーケンス回路50及び
選択器Selに印加される。 【0052】選択器Selでは読み出し制御信号Rcを
受けて読み出し電圧側に選択され、読み出し電圧発生回
路30で発生された読み出し電圧Vrを各メモリセルM
CのコントロールゲートCGに印加する。また、各メモ
リセルMCのドレインDに所定電圧が印加され、ソース
Sはグランド電圧とされる。この状態で、各メモリセル
MC毎にドレインDに流れるドレイン電流Idを電流コ
ンパレータOP2で基準電流Irefと比較し、その比
較結果を読み出しシーケンス回路50に入力する。 【0053】読み出しシーケンス回路50では、入力さ
れた比較結果がLレベル、即ちId<Irefであれ
ば、書き込み状態‘0’とし、Hレベル、即ちId>I
refであれば、消去状態‘1’と判定して、読み出し
データRdataとして出力する。 【0054】この場合に、読み出し電圧Vrは電源電圧
の変動によって、低い読み出し電圧Vrlから高い読み
出し電圧Vrhまでの任意の電圧値をとるが、低スレッ
ショルド判定電圧Vtheは低い読み出し電圧Vrlよ
り若干β分だけ低く設定されており、また高スレッショ
ルド判定電圧Vthwは高い読み出し電圧Vrhより若
干β分だけ高く設定されているから、読み出しデータR
dataが誤って読み出されることはない。 【0055】以上のように、低スレッショルド判定電圧
Vthe及び高スレッショルド判定電圧Vthwをバン
ドギャップ定電圧発生回路10により発生される定電圧
Vbに基づいて発生させるから、それらの判定電圧を変
動する読み出し電圧Vrの上下限の電圧Vrh、Vrl
に接近して設定することができる。したがって、消去分
布Eh、Elは従来のものに比較して、高い方向にシフ
トさせ、かつ書き込み分布Wl、Whは従来のものに比
較して、低い方向にシフトさせることができる。これに
より、記憶動作の安定性を向上するとともに、書き込み
・消去に要する時間を短縮することができる。 【0056】 【発明の効果】請求項1記載の不揮発性記憶装置によれ
ば、書き込み判定電圧及び消去判定電圧を電源電圧や周
囲温度によって出力電圧がほとんど変化しないバンドギ
ャップ定電圧発生手段から得ているから、書き込み判定
電圧及び消去判定電圧を読み出し電圧の上限及び下限に
接近して設定することができる。したがって、書き込み
判定電圧と読み出し電圧の上限との間のマージン及び消
去判定電圧と読み出し電圧の下限との間のマージンを小
さくすることができる。 【0057】これにより記憶動作の安定性を向上すると
ともに、書き込み・消去に要する時間を短縮することが
できる。 【0058】また、書き込み・消去結果の判定に基づい
て再書き込み或いは再消去を行うことにより、多数のメ
モリトランジスタのスレッショルド電圧の分布を狭くす
ることができる。これにより、さらに書き込み・消去に
要する時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る不揮発性記憶装置の
回路構成を示す図。本発明によるスレッショルド電圧V
thと度数を表したヒストグラム。 【図2】本発明の不揮発性メモリにおける、スレッショ
ルド電圧Vthと度数を表したヒストグラム。 【図3】フラッシュメモリにおけるメモリセル、即ち記
憶トランジスタの回路構成を示す図。 【図4】従来の不揮発性メモリにおける、スレッショル
ド電圧Vthと度数を表したヒストグラム。 【符号の説明】 MC メモリセル D ドレイン S ソース FG フローティングゲート CG コントロールゲート 10 バンドギャップ定電圧発生回路 20 電圧レギュレータ回路 30 読み出し電圧発生回路 40 書き込み・消去シーケンス回路 50 読み出しシーケンス回路 Sel 選択器 OP1 演算増幅器 OP2 電流コンパレータ SW1 スイッチ Wc 書き込み制御信号 Ec 消去制御信号 Rc 読み出し制御信号 Vb バンドギャップ定電圧 Vr 読み出し電圧 Vrl 低い読み出し電圧 Vrh 高い読み出し電圧 Vthw 高スレッショルド判定電圧 Vthe 低スレッショルド判定電圧 Jwc 判定指令信号 Wsig 書き込み指令信号 Esig 消去指令信号 Wdata 書き込み指示データ Rdata 読み出しデータ Iref 基準電流
フロントページの続き (72)発明者 鳥居 万展 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 (72)発明者 中川 道雄 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム株 式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA01 AD04 AD08 AD09 AE08

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 データの書き込み時或いは消去時に、書
    き込み判定電圧或いは消去判定電圧をメモリトランジス
    タのコントロールゲートに印加し、そのドレイン電流の
    レベルに基づいて書き込み・消去結果を判定する書き込
    み及び消去シーケンスを有する不揮発性記憶装置におい
    て、 バンドギャップ定電圧発生手段と、このバンドギャップ
    定電圧発生手段の出力電圧に基づいて、前記書き込み判
    定電圧または前記消去判定電圧を選択的に発生させるこ
    とが可能な電圧レギュレータ手段を備えることを特徴と
    する不揮発性記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7486573B2 (en) 2005-10-12 2009-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Flash memory device and voltage generating circuit for the same
JP2009151902A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Toshiba Corp 半導体記憶装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7486573B2 (en) 2005-10-12 2009-02-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Flash memory device and voltage generating circuit for the same
JP2009151902A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Toshiba Corp 半導体記憶装置

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