JP2003248096A - 蓄積性蛍光体パネル - Google Patents

蓄積性蛍光体パネル

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JP2003248096A
JP2003248096A JP2002047378A JP2002047378A JP2003248096A JP 2003248096 A JP2003248096 A JP 2003248096A JP 2002047378 A JP2002047378 A JP 2002047378A JP 2002047378 A JP2002047378 A JP 2002047378A JP 2003248096 A JP2003248096 A JP 2003248096A
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phosphor sheet
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Hiroshi Ogawa
博 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積性蛍光体パネルにおいて、蓄積性蛍光体
シートが歪まないように、この蓄積性蛍光体シートの支
持体側を非可撓性支持体上に支持する。 【解決手段】 支持体10、蓄積性蛍光体層20、およ
び保護層30をこの順に積層し、積層された各層の周縁
Eを各層に亘り縁貼りして支持体10、蓄積性蛍光体層
20、および保護層30を一体化してなる、可撓性を有
する蓄積性蛍光体シート40を、この蓄積性蛍光体シー
ト40の支持体10側への縁貼りのはみ出し部41を受
容する凹部51を有している非可撓性支持体50で支持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体パネ
ルに関し、詳しくは、蓄積性蛍光体層が非可撓性支持体
上に支持されている蓄積性蛍光体パネルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線等の放射線を照射すると
この放射線エネルギの一部を蓄積し、その後、可視光等
の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じ
て輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用
して、人体等の被写体の放射線像を蓄積性蛍光体層に一
旦潜像として記録し、この蓄積性蛍光体層にレーザ光等
の励起光を照射して輝尽発光光を生じせしめ、この輝尽
発光光を光電的に検出して被写体の放射線像を表す画像
信号を取得する放射線画像記録装置および放射線画像読
取装置等からなる放射線画像記録再生システムがCR
(ComputedRadiography)としてが
知られている。
【0003】上記放射線画像記録再生システムに使用さ
れる記録媒体として、支持体、蓄積性蛍光体層、および
保護層をこの順に積層し、これらの積層された層の周縁
を各層に亘り縁貼りして支持体、蓄積性蛍光体層、およ
び保護層を一体化して形成した可撓性を有する蓄積性蛍
光体シートが知られている。この蓄積性蛍光体シート
は、放射線画像記録装置や放射線画像読取装置に固定さ
れているわけではなく、これらの装置から取り出され、
カセッテ等に収容されて持ち運ばれたり保管されたりし
て使用されるので、1つの放射線画像記録再生システム
に対して多数の蓄積性蛍光体シートが用意される。ま
た、上記蓄積性蛍光体シートとしては、支持体と保護層
との間に蓄積性蛍光体層を積層して周縁を縁貼りするこ
とにより、蓄積性蛍光体層を外気から遮断し、この蓄積
性蛍光体層の吸湿および酸化等による劣化を防止するも
のも知られている。
【0004】さらに、放射線画像記録機能と放射線画像
読取機能とを併せ持ったビルトインタイプの放射線画像
記録読取装置には、放射線像を記録する記録媒体を装置
内に固定し、この記録媒体に放射線像を記録する記録部
と、記録媒体に記録された放射線像を読み取る読取部と
を一体化して移動させる機構を持つ装置が知られておい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記記録部
および読取部を一体化して移動させる機構を持つビルト
インタイプの装置に用いられる記録媒体は、装置内に固
定され長期に亘って繰り返し使用されるので、高い耐久
性と高い剛性とが要求され、また、この記録媒体は、装
置1台に対して1つ供給すればよいので生産数量が少な
く、コストが高いものとなってしまう。そのため、上記
可撓性を有する蓄積性蛍光体シートの製造工程の流用に
よって上記ビルトインタイプ用の記録媒体のコストを低
減することが検討されており、可撓性を有する蓄積性蛍
光体シートの支持体側を剛性の高い非可撓性支持体上に
支持することによって、高い耐久性と高い剛性を持つビ
ルトインタイプ用の記録媒体を製造したいという要請が
ある。
【0006】しかしながら、上記製造工程で製造される
蓄積性蛍光体シートは、蓄積性蛍光体シート周縁の縁貼
りがこの蓄積性蛍光体シートの支持体側の表面から僅か
にはみ出しているので、蓄積性蛍光体シートの支持体側
を非可撓性支持体上に支持しようとすると、この縁貼り
のはみ出し部が蓄積性蛍光体シートの表面より先に非可
撓性支持体に接触して蓄積性蛍光体シートが歪んでしま
い、輝尽発光光が発生する蓄積性蛍光体層上の位置が所
定の位置からずれるので、この所定位置からずれた位置
で発生した輝尽発光光の検出によって取得された画像信
号によって表される放射線像の画質が低下してしまうと
いう問題がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、蓄積性蛍光体シートが歪まないように、この蓄
積性蛍光体シートを非可撓性支持体上に支持することが
できる蓄積性蛍光体パネルを提供することを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄積性蛍光体パ
ネルは、支持体、蓄積性蛍光体層、および保護層をこの
順に積層し、積層された各層の周縁を各層に亘り縁貼り
して支持体、蓄積性蛍光体層、および保護層を一体化し
てなる、可撓性を有する蓄積性蛍光体シートと、この蓄
積性蛍光体シートの支持体側を支持する非可撓性支持体
とからなる蓄積性蛍光体パネルであって、非可撓性支持
体が、この非可撓性支持体上に支持された蓄積性蛍光体
シートの非可撓性支持体側への縁貼りのはみ出し部を受
容する凹部を有しているものであることを特徴とするも
のである。
【0009】本発明の蓄積性蛍光体パネルは、支持体、
蓄積性蛍光体層、および保護層をこの順に積層し、積層
された各層の周縁を各層に亘り縁貼りして支持体、蓄積
性蛍光体層、および保護層を一体化してなる、可撓性を
有する蓄積性蛍光体シートと、この蓄積性蛍光体シート
の支持体側を支持する非可撓性支持体とからなる蓄積性
蛍光体パネルであって、蓄積性蛍光体シートが、支持体
からの非可撓性支持体側への縁貼りのはみ出し厚さより
厚い接着層を介して、非可撓性支持体上に支持されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】前記非可撓性支持体は、固体識別手段を備
えているものとすることができる。
【0011】なお、前記固体識別手段としては、バーコ
ード、番号プレート、電子IDタグなどを採用することが
でき、どのように利用されるものであってもよい。例え
ば、蓄積性蛍光体パネル自身の属性等を示すものであっ
てもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明の蓄積性蛍光体パネルによれば、
非可撓性支持体が、この非可撓性支持体上に支持された
蓄積性蛍光体シートの非可撓性支持体側への縁貼りのは
み出し部を受容する凹部を有するものとしたり、あるい
は蓄積性蛍光体シートが、支持体からの非可撓性支持体
側への縁貼りのはみ出し厚さより厚い接着層を介して、
非可撓性支持体上に支持されるようにしたので、縁貼り
のはみ出し部を非可撓性支持体に実質的に接触させるこ
となく蓄積性蛍光体シートの支持体側を非可撓性支持体
上に積層することができ、蓄積性蛍光体シートを歪ませ
ることなく、この蓄積性蛍光体シートの全面を平面性の
良い非可撓性支持体上に密着させて支持することができ
る。これにより、蓄積性蛍光体層上の所定の位置から発
生した輝尽発光光を高精度で検出することができるよう
になるので、この検出により取得された画像信号によっ
て表される放射線像の画質の低下を抑制することができ
る。
【0013】また、非可撓性支持体を、固体識別手段が
備えられているものとすれば、この蓄積性蛍光体パネル
により多くの情報を持たせることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明の蓄積性蛍光
体パネルの第1の実施の形態の概略構成を示す側面図、
図2は上記蓄積性蛍光体パネルから放射線像を読み取る
ときの概念図である。なお、図1においては蓄積性蛍光
体シートのみを断面で図示している。
【0015】本発明の第1の実施の形態による蓄積性蛍
光体パネル101は、支持体10、蓄積性蛍光体層2
0、および保護層30をこの順に積層し、積層された各
層の周縁Eを各層に亘り縁貼りして支持体10、蓄積性
蛍光体層20、および保護層30を一体化してなる、可
撓性を有する蓄積性蛍光体シート40と、蓄積性蛍光体
シート40の支持体側を支持する非可撓性支持体50と
を備えている。
【0016】非可撓性支持体50は、非可撓性支持体5
0上に支持された蓄積性蛍光体シート40の非可撓性支
持体50側への縁貼りのはみ出し部41を受容する凹部
51を有している。
【0017】次に、上記蓄積性蛍光体パネル101の作
成工程について説明する。
【0018】1.支持体10の作成 下記組成の材料をメチルエチルケトンに加え、ディスパ
ーを用いて分散および混合して、粘度3.0Pa・s
(20℃)の反射膜形成塗布液を調整し、この反射膜形
成塗布液を厚さ300μmのポリエチレンテレフタレー
トシート上に均一に塗布した後、乾燥させて、ポリエチ
レンテレフタレートシート上に反射膜(膜厚20μm)
を有する支持体10を作成した。
【0019】 ○反射膜形成塗布液の材料の組成 ・反射用粉体:酸化ガドリニウム(Gd)の微細粒子 30部 (全粒子中の90重量%の粒子径が1〜5μmの範囲にあるもの) ・結合剤:軟質アクリル樹脂 30部 (クリスコートP−1018GS[20%溶液];大日本インキ化学工業(株) 製) ・フタル酸エステル 3.5部 ・導電剤:ZnOウィスカー 10部 ・着色剤:群青 0.4部 2.蓄積性蛍光体層20の作成 下記組成の材料をメチルエチルケトンに加え、ディスパ
ーを用いて分散および混合して、粘度4Pa・s(20
℃)の塗布液を調整し、この蓄積性蛍光体層用塗布液
を、仮支持体であるシリコン系離型剤が塗布されている
ポリエチレンテレフタレートシート(厚さ180μm)
上に均一に塗布して乾燥させた後、この仮支持体から上
記塗布され乾燥された層を剥離して厚さ250μmの蓄
積性蛍光体層20を作成した。
【0020】 ○蓄積性蛍光体層用塗布液の材料の組成 ・蓄積性蛍光体: BaFBr0.85I0.15;Eu2+ 100 0部 (粒子径3μmのものと、粒子径7μmのものとが、5:5の重量比でブレンド されたもの) ・結合材:ポリウレタン樹脂 233.6部 (パンデックスT-5205の精製品、15%メチルエチルケトン溶液;大日本イン キ化学工業(株)製) ・架橋剤:ポリイソシアネート 4.5部 (コロネートHX[固形分100%];日本ポリウレタン工業(株)製) ・黄変防止剤:エポキシ樹脂 20.0部 (EP1001の50%メチルエチルケトン溶液:油化シェルエポキシ(株)製 ) ・着色剤:群青 0.02部 (SM−1;第一化成工業(株)製) 3.支持体10と蓄積性蛍光体層20とのカレンダー加
工による融着 上記作成された支持体10の反射層上に、上記蓄積性蛍
光体層20を載置し、カレンダー加工機を通して下記条
件で支持体10と蓄積性蛍光体層20とを融着させた。
カレンダー加工によって融着した支持体10と蓄積性蛍
光体層20とを合わせた厚さは220μmであった。
【0021】 ○カレンダー加工条件 ・圧力:50MPa ・上ロール温度:90℃ ・下ロール温度:75℃ ・送り速度2.0m/分 4.保護層30の作成 下記組成の材料を、メチルエチルケトンに溶解して、粘
度30mPa・sの塗布液を調整し、この保護層用塗布
液を厚さ9μmのポリエチレンテレフタレート上に塗布
し、120℃で30分間熱処理して熱硬化させるととも
に乾燥させて保護層30を作成した。
【0022】 ○保護層用塗布液の材料 ・フッ素系樹脂:フルオレフィン・ビニルエーテル共重合体 50部 (ルミフロンLF−504X(40%溶液);旭ガラス(株)製) ・架橋剤:ポリイソシアネート 9部 (スミジュールN3500;住友化学(株)製) ・滑り剤:反応性シリコーン 0.3部 (サイラプレーンFM−DA26;チッソ(株)製) ・触媒:ジブチルチンジラウレート 0.003部 (KS1260;共同薬品(株)製) ・メラミン樹脂粒子 10部 (エボスターS6) 5.支持体10と融着した蓄積性蛍光体層20上への保
護層30の積層 上記保護層30の保護層用塗布液が塗布された側とは反
対側にポリエステル系の接着層を設け、この保護層30
の接着層側を、支持体10と融着した蓄積性蛍光体層2
0上に載置して、100℃、5MPaで熱圧着し、支持
体、蓄積性蛍光体層、および保護層をこの順に積層して
なる積層体を作成した。
【0023】6.縁貼り 下記組成の材料をメチルエチルケトン15部に加えて、
縁貼り用塗布液を調整し、この縁貼り用塗布液を、先に
作成した支持体10、蓄積性蛍光体層20および保護層
30からなる積層体の周縁に各層に亘り塗布し、室温で
十分乾燥させて厚さ約25μmの硬化皮膜を形成するこ
とによって縁貼りを行ない、支持体10、蓄積性蛍光体
層20、および保護層30を一体化してなる可撓性を有
する蓄積性蛍光体シート40を作成した。
【0024】 ○縁貼りの材料の組成 ・シリコーン系ポリマー 70部 (ポリジメチルシロキサン単位を有するポリウレタン、ダイアロマーSP−3 023(15wt%溶液(溶媒;メチルエチルケトンとトルエンの混合溶媒)) ;大日精化(株)製) ・架橋剤:ポリイソシアネート 3部 (クロスネートD−70(50wt%溶液):大日精化(株)製) ・黄変防止剤:エポキシ樹脂 0.6部 (EP1001[固形];油化シェルエポキシ(株)製) ・滑り剤:反応性シリコーン 0.13部 (サイラプレーンFM−DA26;チッソ(株)製) 7.非可撓性支持体50の作成 研磨およびアニ−ルを施して平面精度を±10μmにし
た厚み10mmのアルミニウム板の表面に機械加工を施
して、上記蓄積性蛍光体シート40の縁貼りのはみ出し
部41を受容する幅3mm、深さ約100μmの凹部5
1を形成し、非可撓性支持体50を作成した。
【0025】8.非可撓性支持体50による蓄積性蛍光
体シート40の支持 蓄積性蛍光体シート40の支持体10側の縁貼り部を除
く全面にアクリル系の接着剤61を厚さ約5μmになる
ように塗布した後、蓄積性蛍光体シート40の縁貼りの
はみ出し部41が非可撓性支持体50の上記凹部51に
よって受容されるように非可撓性支持体50上に蓄積性
蛍光体シート40を載置し、ヒートロールで非可撓性支
持体50と蓄積性蛍光体シート40とを加熱接着して蓄
積性蛍光体パネル101を作成した。
【0026】このようにして作成された蓄積性蛍光体パ
ネル101の保護層30側の平面性は、保護層30側の
縁貼りのはみ出し部42を除くと±15μm以内に収ま
った。
【0027】上記のように作成された平面精度の高い蓄
積性蛍光体パネル101を用いて蓄積性蛍光体層に記録
されている放射線像を検出する場合について説明する。
【0028】線状に励起光を発生するブロードエリアレ
ーザ71から射出された励起光Leは、トーリックレン
ズ等からなる集光光学系72を通して反射ミラー73に
よって反射され蓄積性蛍光体パネル101の蓄積性蛍光
体層20上の保護層30側の表面Sに線状に集光され
る。なお、この線状の方向は、図中紙面に垂直な方向
(図中矢印X方向)である。この線状の励起光Leの照
射によって蓄積性蛍光体層20の表面Sから線状に発生
した輝尽発光光Keは、上記矢印X方向に多数並んだレ
ンズからなり、上記輝尽発光光が発生する蓄積性蛍光体
層20の表面S上の線状の領域をラインセンサ82上に
結像させる結像レンズ81を通して、このラインセンサ
82上に結像される。このようにして、ラインセンサ8
2上に結像された輝尽発光光は、上記矢印X方向に多数
並んだ光電変換素子からなる、このラインセンサ82に
よって検出され光電変換されて電気的な画像信号Gに変
換されて出力される。
【0029】なお、結像レンズ81とラインセンサ82
との間に挿入されている励起光カットフィルタ83が、
上記輝尽発光光Keに混入する励起光Leを遮断する。
【0030】また、ブロードエリアレーザ71、集光光
学系72および反射ミラー73等からなる照射手段70
と、結像レンズ81、ラインセンサ82および励起光カ
ットフィルタ83等からなる検出手段80とは一体化さ
れており、搬送手段(図示は省略)によって同時に搬送
される。この搬送手段は、一体化された照射手段20と
検出手段30とを上記矢印X方向と直交し蓄積性蛍光体
パネル101の表面に平行な図中矢印Y方向に移動させ
る。
【0031】上記励起光Leの照射およびこの励起光L
eの照射によって蓄積性蛍光体パネル101から発生し
た輝尽発光光Keの検出を実行しながら、一体化されて
いる照射手段20と検出手段30とが搬送手段により上
記矢印Y方向に搬送され、蓄積性蛍光体層20に記録さ
れている放射線像が読み取られる。
【0032】ここで、蓄積性蛍光体層20の保護層30
側の表面Sは、結像レンズ81の焦点深度の範囲内(約
±30μm)に位置するように高い平面性(平面度±1
5μm)を有するので、この輝尽発光光が発生する蓄積
性蛍光体層20上の線状の領域を、ピントのボケを生じ
させることなくラインセンサ82上に正確に結像させる
ことができ、蓄積性蛍光体層20に記録された放射線像
を検出手段30を通して正確に読み取ることができる。
【0033】また、非可撓性支持体50に、固体識別手
段60を備えるようにすれば、この蓄積性蛍光体パネル
101により多くの情報を持たせることができる。
【0034】図3は、本発明の第2の実施の形態の蓄積
性蛍光体パネルの概略構成を示す側面図であり、第1の
実施の形態と共通の構成については第1の実施の形態と
同一の符号を用いて示したものである。なお、図3にお
いては蓄積性蛍光体シートのみを断面で図示している。
【0035】第2の実施の形態の蓄積性蛍光体パネル1
02は、蓄積性蛍光体シート40の縁貼りのはみ出し部
を受容する凹部が形成されていない非可撓性支持体55
を用い、この非可撓性支持体55上への蓄積性蛍光体シ
ート40の支持方式を変更したものである。
【0036】非可撓性支持体55による蓄積性蛍光体シ
ート40の支持は、蓄積性蛍光体シート40の支持体1
0側の縁貼りのはみ出し部41を外した領域に、アクリ
ル系の接着剤を厚さ約50μmとなるように塗布して接
着層62を形成した後、蓄積性蛍光体シート40の支持
体10側を非可撓性支持体55上に載置し、ヒートロー
ルで加熱接着して非可撓性支持体55上に蓄積性蛍光体
シート40を支持し、蓄積性蛍光体パネル102を作成
した。
【0037】これにより、蓄積性蛍光体シート40の支
持体10側の縁貼りのはみ出し部41が非可撓性支持体
55の表面に直接触れることなく接着され、蓄積性蛍光
体パネル102の保護層30側の平面性は、保護層30
側の縁貼りのはみ出し部42を除くと±15μm以内に
収まった。
【0038】その他の上記第2の実施の形態における構
成および作用は、第1の実施の形態と同様である。
【0039】なお、蓄積性蛍光体シートは上記工程によ
って作成されるものに限らず、支持体、蓄積性蛍光体
層、および保護層をこの順に積層し、積層された各層の
周縁を各層に亘り縁貼りして支持体、蓄積性蛍光体層、
および保護層を一体化した、可撓性を有する蓄積性蛍光
体シートであればどのような工程によって作成されたも
のでもよい。また、非可撓性支持体の素材はアルミニウ
ム板に限らず非可撓性を有する素材であればどのような
素材を用いてもよい。また、非可撓性支持体の凹部はど
のような加工手法で形成したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の蓄積性蛍光体パネ
ルを示す側面図
【図2】蓄積性蛍光体パネルから放射線像を読み取ると
きの概念図
【図3】本発明の第2の実施の形態の蓄積性蛍光体パネ
ルを示す側面図
【符号の説明】
10 支持体 20 蓄積性蛍光体層 30 保護層 40 蓄積性蛍光体シート 41 はみ出し部 50 非可撓性支持体 51 凹部 101 蓄積性蛍光体パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、蓄積性蛍光体層、および保護層
    をこの順に積層し、該積層された各層の周縁を各層に亘
    り縁貼りして前記支持体、蓄積性蛍光体層、および保護
    層を一体化してなる、可撓性を有する蓄積性蛍光体シー
    トと、該蓄積性蛍光体シートの前記支持体側を支持する
    非可撓性支持体とからなる蓄積性蛍光体パネルであっ
    て、 前記非可撓性支持体が、該非可撓性支持体上に支持され
    た前記蓄積性蛍光体シートの前記非可撓性支持体側への
    縁貼りのはみ出し部を受容する凹部を有しているもので
    あることを特徴とする蓄積性蛍光体パネル。
  2. 【請求項2】 支持体、蓄積性蛍光体層、および保護層
    をこの順に積層し、該積層された各層の周縁を各層に亘
    り縁貼りして前記支持体、蓄積性蛍光体層、および保護
    層を一体化してなる、可撓性を有する蓄積性蛍光体シー
    トと、該蓄積性蛍光体シートの支持体側を支持する非可
    撓性支持体とからなる蓄積性蛍光体パネルであって、 前記蓄積性蛍光体シートが、前記支持体からの前記非可
    撓性支持体側への縁貼りのはみ出し厚さより厚い接着層
    を介して、前記非可撓性支持体上に支持されていること
    を特徴とする蓄積性蛍光体パネル。
  3. 【請求項3】 前記非可撓性支持体が、固体識別手段を
    備えているものであることを特徴とする請求項1または
    2項記載の蓄積性蛍光体パネル。
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