JP2003248018A - 測定用プローブ、及び該測定用プローブの製造方法 - Google Patents

測定用プローブ、及び該測定用プローブの製造方法

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JP2003248018A
JP2003248018A JP2002051472A JP2002051472A JP2003248018A JP 2003248018 A JP2003248018 A JP 2003248018A JP 2002051472 A JP2002051472 A JP 2002051472A JP 2002051472 A JP2002051472 A JP 2002051472A JP 2003248018 A JP2003248018 A JP 2003248018A
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probe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気信号の減衰を防止すると共に、安定した
電気信号を取り出し、さらに小形化を図る測定用プロー
ブを提供する 【解決手段】 測定用プローブ1aは、導電性を有する
金属であって、探針部6と、V溝(螺旋溝)3aにより
形成した螺旋バネ5aとを有するブロック2aからな
り、V溝3aは、V溝の頂点11aが内側面12a上に
存し、螺旋バネ5aは、探針部6を中心としてV溝の頂
点11aを介し螺旋状に接触している。探針部6が被測
定物に接触・加圧して被測定物の電気信号を取り出す
際、加圧方向と平行な垂直面10aは、傾斜端部19a
と離れることなく傾斜端部19a上を摺動し、垂直面1
0aのF方向の長さを螺旋バネ5aのストロークとして
その接触を維持する。また、取り出された被測定物の電
気信号は、螺旋バネ5aを螺旋状に流れることなく、互
いに接触する螺旋バネ5aを通って加圧方向に直接流れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品、LS
I(半導体集積回路)、LCD(液晶デバイス)などの
電子部品の端子から電気信号を取り出して周波数特性試
験などの電気的測定を行う際に用いる測定用プローブ、
並びに当該測定用プローブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ部品、LSI、LCDなど
の電子部品の端子から電気信号を取り出して、周波数特
性試験などの電気的測定を行なうために、ピン接触型の
測定用プローブを用いた測定装置が用いられている。
【0003】図9は、従来のピン接触型の測定用プロー
ブを用いた測定装置の一例を示す概略図であり、該測定
装置30は、図9に示すように探針部33を有す従来の
測定用プローブ31と、絶縁性のブロック32とを備え
ている。該測定用プローブ31は、探針部33を図面上
方に向けた形で、ブロック32に形成された保持孔35
に保持されることより、不図示の被測定物(半導体集積
回路、液晶デバイスなど)に応じた所定測定ピッチP
を介して複数配列されており、探針部33が被測定物に
接触・加圧して被測定物の電気信号を取り出す。
【0004】図10は、従来のピン接触型の測定用プロ
ーブの一例を示す断面図であり、該測定用プローブ31
は、プランジャー36、バネ37、ボール39、パイプ
40、及びソケット41を備えており、その先端部に探
針部33が形成された導電性のプランジャー36が、縮
設された螺旋状のバネ37と、導電性のボール39とを
介して、探針部33をパイプ40の外部に突出させて導
電性のパイプ40から抜けないように保持されている。
さらにパイプ40は、電気信号を出力する配線42が固
着された導電性のソケット41にその外周が保持されて
いる。つまり探針部33より取り出した電気信号は、プ
ランジャー36、パイプ40、ソケット41、及び配線
42を介し、あるいはプランジャー36、バネ37、ボ
ール39、パイプ40、ソケット41、及び配線42を
介した経路を通して出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の測
定用プローブ31における電気信号の経路は、上述した
ように複数の部品36、37、39、40、41を介す
ので、該従来の測定用プローブ31のインピーダンス
は、上記複数の部品間の接触抵抗を含むために安定せ
ず、電気信号が安定しない虞があった。また、上記イン
ピーダンスは上述した複数の各部品36、37、39、
40、41の各抵抗R[Ω]やバネ37のインダクタン
スL[H]の合成からなるので、該インピーダンスは大
きなものとなり、上記電気信号を減衰させてしまう虞が
あり、さらに、近年電子部品における電気信号の高周波
化に伴い、上記インピーダンスのうちバネ37によるイ
ンダクタンスL[H]が該電気信号をさらに減衰させて
しまう虞があった。また、近年高密度実装による電子部
品の微細化に伴い、被測定物の測定ピッチが狭小となる
ため、これに応じた測定用プローブの小形化の要求があ
るが、上記測定用プローブ31は、上述のように複数の
部品により構成されるため、測定用プローブの小形化を
図ることが容易でない問題があった。
【0006】そこで、本発明は、安定した電気信号を取
り出すと共に、電気信号の減衰を防止するとことがで
き、さらに小形化を図ることができる測定用プローブを
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(例えば図1ないし図8参照)、探針部(6)が被測定
物に接触・加圧し、前記被測定物の電気信号を取り出す
測定用プローブ(1a、1b、1c、1d、1e)にお
いて、導電性を有する金属であって、前記探針部(6)
と、螺旋溝(3a、3b、3c、3d、3e)により形
成した螺旋バネ(5a、5b、5c、5d、5e)と、
を一体に有するブロック(2a、2b、2c、2d、2
e)を備え、前記探針部(6)が前記螺旋バネ(5a、
5b、5c、5d、5e)に基づき前記被測定物に加圧
して接触すると共に、前記一体の探針部(6)及び螺旋
バネ(5a、5b、5c、5d、5e)を通って前記被
測定物の電気信号を取り出してなる、ことを特徴とする
測定用プローブ(1a、1b、1c、1d、1e)にあ
る。
【0008】請求項2に係る本発明は(例えば図1ない
し図8参照)、前記探針部(6)が前記被測定物に接触
・加圧して該被測定物の電気信号を取り出す際、前記螺
旋溝(3a、3b、3c、3d、3e)を閉じて、前記
電気信号が、互いに接触する前記螺旋バネ(5a、5
b、5c、5d、5e)を通って前記加圧方向に直接流
れてなる、請求項1記載の測定用プローブ(1a、1
b、1c、1d、1e)にある。
【0009】請求項3に係る本発明は(例えば図1ない
し図5参照)、前記ブロック(2a、2b)は、全周に
傾斜した外側面(7a、7b)を有する立体形状からな
り、前記螺旋溝はV溝(3a、3b)であって、前記V
溝の一の面(10a、10b)が前記加圧方向と平行で
あると共に、前記V溝の頂点(11a、11b)が前記
傾斜した外側面(7a、7b)上または内側面(12
a、12b)上に存してなり、かつ前記螺旋バネ(5
a、5b)は、該螺旋の周方向に隣り合う前記螺旋バネ
(5a、5b)同士が前記V溝の一の面(10a、10
b)を介して前記加圧方向に対し接触・維持してなる、
請求項2記載の測定用プローブ(1a、1b)にある。
【0010】請求項4に係る本発明は(例えば図1ない
し図3、及び図6、図7参照)、前記ブロック(2c、
2d)は、前記螺旋溝(3c、3d)の向かい合う切断
面(13c、13d)が平行部分を有するように形成し
た螺旋バネ(5c、5d)を有してなる、請求項1また
は2記載の測定用プローブ(1c、1d)にある。
【0011】請求項5に係る本発明は(例えば図1ない
し図6参照)、前記ブロック(2a、2b、2c)は、
略円錐形状からなる、請求項1ないし4いずれか記載の
測定用プローブ(1a、1b、1c)にある。
【0012】請求項6に係る本発明は(例えば図1ない
し図3、図7、及び図8参照)、前記ブロック(2d、
2e)は、上面及び底面が略同一形状である立体形状か
らなる、請求項1、2または4記載の測定用プローブ
(1d、1e)にある。
【0013】請求項7に係る本発明は(例えば図1ない
し図8参照)、前記ブロック(2a、2b、2c、2
d、2e)は、ベリリウム銅、リン青銅またはステンレ
ス鋼からなる、請求項1ないし6いずれか記載の測定用
プローブ(1a、1b、1c、1d、1e)にある。
【0014】請求項8に係る本発明は(例えば図1ない
し図8参照)、探針部(6)が被測定物に接触・加圧
し、前記被測定物の電気信号を取り出す測定用プローブ
(1a、1b、1c、1d、1e)の製造方法におい
て、導電性を有する金属であって、前記探針部(6)
と、薄板(17a、17b、17c、17d、17e)
で囲まれた中空部(14a、14b、14c、14d、
14e)とを有するブロック部材(15a、15b、1
5c、15d、15e)を形成する工程と、螺旋溝(3
a、3b、3c、3d、3e)を前記薄板(17a、1
7b、17c、17d、17e)に形成することにより
螺旋バネ(5a、5b、5c、5d、5e)を形成する
工程と、を備え、前記測定用プローブ(1a、1b、1
c、1d、1e)は、前記探針部(6)が前記被測定物
に接触・加圧して該被測定物の電気信号を取り出す際、
前記探針部(6)が前記螺旋バネ(5a、5b、5c、
5d、5e)に基づき前記被測定物に加圧して接触する
と共に、前記一体の探針部(6)及び螺旋バネ(5a、
5b、5c、5d、5e)を通って前記被測定物の電気
信号を取り出してなる、ことを特徴とする測定用プロー
ブ(1a、1b、1c、1d、1e)の製造方法にあ
る。
【0015】請求項9に係る本発明は(例えば図4及び
図5参照)、前記ブロック部材(15a、15b)を形
成する工程は、全周に傾斜した外側面(7a、7b)を
有する立体形状を前記ブロック部材(15a、15b)
に形成し、前記螺旋バネ(5a、5b)を形成する工程
は、V溝(3a、3b)であって、前記V溝の一の面
(10a、10b)が前記加圧方向と平行であると共
に、前記V溝の頂点(11a、11b)が前記傾斜し外
側面(7a、7b)上または内側面(12a、12b)
上に存する前記螺旋溝を、前記薄板(17a、17b)
に形成し、前記螺旋バネ(5a、5b)を、該螺旋の周
方向に隣り合う前記螺旋バネ(5a、5b)同士が前記
V溝の一の面(10a、10b)を介して前記加圧方向
に対し接触・維持するように形成して、前記探針部
(6)が前記被測定物に接触・加圧して該被測定物の電
気信号を取り出す際、前記螺旋溝(3a、3b)を閉じ
て、前記電気信号が、互いに接触する前記螺旋バネ(5
a、5b)を通って前記加圧方向に直接流れてなる、請
求項8記載の測定用プローブ(1a、1b)の製造方法
にある。
【0016】請求項10に係る本発明は(例えば図6及
び図7参照)、前記螺旋バネ(5c、5d)を形成する
工程は、向かい合う切断面(13c、13d)が平行部
分を有す前記螺旋溝(3c、3d)を前記薄板(17
c、17d)に形成する、請求項8記載の測定用プロー
ブ(1c、1d)の製造方法にある。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明に係る本発明によると、
被測定物から取り出された電気信号は、部品間の接触抵
抗を含まない一体の探針部と螺旋バネを通って出力され
るので、測定用プローブのインピーダンスを安定化する
ことができ、これにより安定した電気信号を取り出すこ
とができる。また該インピーダンスは、複数の部品の抵
抗などの合成からなるのではなく、一体の探針部と螺旋
バネを備えたブロックからなるので、上記インピーダン
スを小さくすることができ、これにより電気信号の減衰
を防止することができる。さらに上記測定用プローブ
は、複数の部品により構成されることなく、上記ブロッ
クからなるので、測定用プローブの小形化を図ることが
でき、これにより被測定物の狭小な端子ピッチに応ずる
ことができる。
【0018】請求項2の発明に係る本発明によると、被
測定物から取り出された電気信号は、被測定物への加圧
によって螺旋溝が閉じることにより、螺旋バネを通るだ
けでなく、互いに接触する螺旋バネを通って加圧方向に
直接流れて出力するので、上記インピーダンスをさらに
小さくすることができ、これにより電気信号の減衰をさ
らに防止することができる。また電気信号は、上記螺旋
バネを螺旋状に通ることなく出力されるので、電気信号
の周波数が高い場合であっても、該インピーダンスのう
ちインダクタンスを略0にすることができ、これにより
電気信号の減衰をさらに防止することができる。
【0019】請求項3の発明に係る本発明によると、螺
旋バネは、被測定物への加圧による螺旋バネの押し込み
量に拘わらず、螺旋の周方向に隣り合う螺旋バネ同士が
V溝の一の面を介して加圧方向に対し接触・維持して付
勢するストロークを有すると共に、被測定物から取り出
された電気信号は、螺旋の周方向に隣り合い接触する螺
旋バネ同士の広い接触面積を直接流れて出力するので、
上記インピーダンスを確実に小さくすることができ、こ
れにより電気信号の減衰を確実に防止できる。
【0020】請求項4の発明に係る本発明によると、螺
旋溝の向かい合う切断面は平行部分を有し、断面が略均
一な螺旋バネが形成されるので、螺旋バネを通る電気信
号を絞ることなく、上記インピーダンスをさらに小さく
することができ、これにより電気信号の減衰をさらに防
止することができる。また電気信号を取り出す際、螺旋
溝を閉じる場合にあっては、螺旋溝の向かい合う平行部
分を有す切断面が、被測定物への加圧により該平行部分
において略全面で、かつ該加圧による荷重を受けて接触
し、被測定物から取り出された電気信号は、該荷重を受
けて接触する面を通って出力するので、上記インピーダ
ンスを確実に小さくすることができ、これにより電気信
号の減衰を確実に防止することができる。
【0021】請求項5の発明に係る本発明によると、上
記ブロックは、略円錐形状からなり、該ブロックが有す
る螺旋バネは、略円錐形状の異形状に形成されるので、
螺旋バネの機械的寿命を向上することができ、これによ
り測定用プローブの耐久性を向上することができる。ま
た、V溝より形成された螺旋バネにあっては、V溝形状
の均一なバネからなる螺旋バネが形成されるので、螺旋
の周方向に隣り合う螺旋バネ同士が接触・維持するスト
ロークを長くすることができ、これにより上記インピー
ダンスをさらに確実に小さくすることができる。
【0022】請求項6の発明に係る本発明によると、上
記ブロックは、上面及び底面が略同一形状である立体形
状からなり、該ブロックが有する螺旋バネは、該螺旋バ
ネの板幅方向を加圧方向と略平行に付勢し、バネ強度の
大きい螺旋バネが形成されるので、螺旋バネの機械的寿
命を向上することができ、これにより測定用プローブの
耐久性を向上することができる。
【0023】請求項7の発明に係る本発明によると、上
記ブロックは、ベリリウム銅、リン青銅またはステンレ
ス鋼からなるので、螺旋バネの機械的寿命を向上するこ
とができ、これにより測定用プローブの耐久性をさらに
向上することができる。
【0024】請求項8の発明に係る本発明によると、測
定用プローブは、導電性を有する金属であって、探針部
と、薄板で囲まれた中空部とを有するブロック部材が形
成され、該薄板に螺旋溝を形成することにより螺旋バネ
が形成されて製造されるので、複数の部品より構成され
ることなく、探針部と、螺旋バネとを一体に有すブロッ
クからなる測定用プローブを製造することができ、これ
により測定用プローブを構成する部品数を削減すること
ができ、製造コストを低減することができる。また、上
記螺旋バネの形状を変更することより、螺旋バネのバネ
強度を自在に変更することができる。
【0025】請求項9の発明に係る本発明によると、螺
旋溝は、全周に傾斜した外側面を有する立体形状から形
成されたブロック部材の薄板に、V溝の一の面が加圧方
向と平行であると共にV溝の頂点が上記傾斜した外側面
上または内側面上に存するように形成されるので、V溝
のピッチを変更することにより、螺旋バネのバネ強度を
確実かつ自在に変更することができる。
【0026】請求項10の発明に係る本発明によると、
螺旋溝は向かい合う切断面が平行部分を有するように薄
板に形成されるので、螺旋溝のピッチを変更することに
より、螺旋バネのバネ強度を確実かつ自在に変更するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る測定用プロー
ブ1を第1の実施の形態ないし第5の実施の形態に沿っ
て説明する。
【0028】<第1の実施の形態>本発明に係る測定用
プローブを用いた測定装置の構成について図1ないし図
3に沿って説明する。
【0029】図1は、本発明に係る測定用プローブを用
いた片側可動型の測定装置の一例を示す概略断面図であ
る。片側可動型の測定装置20aは、探針部6を有す測
定用プローブ1a、基板21a、及びボード22を備え
ており、上記測定用プローブ1aは、基板21a上に半
田23などで固着されており、該半田23を介して被測
定物の電気信号を出力する配線29が接続され、該配線
29は、基板21aに穿設された基盤穴部24を通り、
上記電気信号を出力する不図示の出力装置に接続されて
いる。さらに測定用プローブ1aは、探針部6を図面上
方に向けて、不図示の被測定物に応じた所定ピッチPを
介し、かつ該被測定物に応じて(例えば電子部品の端子
数に応じて)複数個が直列に配置されており、該所定ピ
ッチPと略同間隔でボード穴部28が穿設されたボード
22は、探針部6が該ボード穴部28から突出し、かつ
ボード穴部28と干渉しないように支持されている。
【0030】図2は、本発明に係る測定用プローブを用
いた両側可動型の測定装置の一例を示す概略断面図であ
る。両側可動型の測定装置20bは、上述同様に測定用
プローブ1a、基板21b、及びボード22を備えてい
る。測定用プローブ1aは、探針部6の外周を囲むよう
に延出形成された受け部27と、探針部6に対し反対側
に嵌入された裏面探針部25を備えており、上記出力装
置に接続される不図示の配線が接続されていると共に、
裏面探針部25を介して基板21b上に固着されてい
る。該固着された測定用プローブ1aは、図1と同様に
探針部6を図2上方に向けて、被測定物に応じた所定ピ
ッチPを介し、かつ該被測定物に応じて複数個が直列に
配置されており、該所定ピッチPと略同間隔でボード穴
部28が穿設されたボード22は、探針部6が該ボード
穴部28から突出し、かつボード穴部28と干渉しない
ように、さらに受け部27がボード22の内側に当接さ
れた状態で支持されている。一方、上記裏面探針部25
は、該所定ピッチPと略同間隔で基板21bに穿設され
た基板穴部24から突出し、かつ基板穴部24と干渉し
ないように配設されている。
【0031】図3は、本発明に係る測定用プローブを用
いた脱着型の測定装置の一例を示す概略断面図である。
脱着型の測定装置20cは、上述同様に測定用プローブ
1a、基板21c、及びボード22を備えている。該測
定用プローブ1aは、探針部6に対し反対側に嵌入され
た脱着自在の脱着部26を備えており、脱着部26に接
続された配線29は、図1と同様に基板21cに穿設さ
れた基盤穴部24を通り不図示の出力装置に接続されて
いる。さらに測定用プローブ1aは、脱着部26を介し
て基板21c上に固着されると共に、図1と同様に探針
部6を図面上方に向けて、不図示の被測定物に応じた所
定ピッチPを介し、かつ該被測定物に応じた複数個が直
列に配置されている。該所定ピッチPと略同間隔でボー
ド穴部28が穿設されたボード22は、探針部6が該ボ
ード穴部28から突出し、かつボード穴部28と干渉し
ないように支持されている。
【0032】また上述した測定装置20a、20b、2
0cにおいて、上記所定ピッチPは、高密度実装用パッ
ケージの端子ピッチに応じるような所定間隔であり、例
えば該ピッチが1〜1.5[mm]のBGA(Ball
Grid Array)のみならず、0.8[mm]
以下のFBGA(Fine−pitch BallGr
id Array)などのCSP(Chip Size
Package)に応じた所定間隔である。
【0033】ついで、第1の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1aの構成について説明する。
【0034】図4は、本発明に係る測定用プローブの第
1の実施の形態を示す側面図であり、(a)は自由状態
の螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示
す図である。第1の実施の形態に係る測定用プローブ1
aは、図4(a)に示すように、被測定物への加圧・接
触する探針部6がその略頂点に突出形成された略円錐形
状のブロック2aからなり、該ブロック2aは円錐形状
の内側面12aからなる中空部14aを有している。さ
らにブロック2aの外側面7aには、螺旋溝としてV溝
3aが探針部6を中心として螺旋状に形成されている。
つまり測定用プローブ1aは、探針部6と、V溝(螺旋
溝)3aにより形成された螺旋バネ5aとを一体に有す
ブロック2aを備えている。なお、図4(a)に示すよ
うに、V溝3aが略一定の角度で外側面7a上を図面上
方から降下するように形成される一例を示したが、これ
に限らずV溝3aは、探針部6を中心として螺旋状に形
成されるものであればいずれのものであってもよく、例
えば上記角度が降下と共に次第に増加、あるいは減少す
るように変化させて、V溝3aを形成してもよい。
【0035】外側面7a上に形成されたV溝3aは、図
4(a)に示すように、被測定物への加圧方向(図4の
上方向)と平行である垂直面(V溝の一の面)10a
と、傾斜面16aとからなる。該垂直面10aは、同図
下側の端部である垂直端部18aを有し、また該傾斜面
16aは、内周側の端部である傾斜端部19aを有し、
さらにV溝の頂点11aは、これら垂直端部18aと傾
斜端部19aとからなる。即ちV溝3aは、上記V溝の
頂点11aが内側面12a上に存してなり、探針部6を
中心としてV溝の頂点11aを介し螺旋状に接触してい
る。つまりブロック2aは、V溝3aにより探針部6を
中心として螺旋状に形成された螺旋バネ5aを有すると
共に、該螺旋の周方向に隣り合う螺旋バネ5aが、V溝
の頂点11aを介して接触・維持している。
【0036】なお図4に示すように、上記V溝3aの角
度、つまり垂直面10aと傾斜面16aからなる角度が
垂直である一例を示したが、垂直面10aが上記加圧方
向と平行あればいずれのものであってもよく、例えば上
記角度が鋭角であっても、あるいは鈍角であってもよ
い。また、図4に示すように内側面12aと、外側面7
aとが平行であるブロック2aの一例を示したが、V溝
の頂点11aが内側面12a上に存していればいずれの
ものであってもよく、例えば内側面12aと、外側面7
aとが平行でない(つまり厚さが一定でない)ブロック
2aであってもよい。
【0037】上記図4に示すブロック2aは、ベリリウ
ム銅、リン青銅、またはステンレス鋼など金属材料によ
り形成され、螺旋バネ5aの機械的寿命を向上すること
ができ、これにより測定用プローブ1aの耐久性を向上
することができる。なお、被測定物に接触・加圧し得る
バネ強度と、電気信号の減衰を防止し得る導電性とを有
する金属であれば、これに限らず本発明に適用すること
ができる。また、被測定物に対する探針部6の接触抵抗
が安定する材料が好ましいが、該接触抵抗が安定しない
材料であっても、金メッキなどの貴金属メッキを施すこ
とにより本発明に適用することも可能である。
【0038】ついで、第1の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1aの製造方法について説明する。
【0039】まず、上述した金属材料から、全周に傾斜
した外側面7aを有す立体形状として、例えば高さ1
[mm]の円錐形状を加工すると共に、円錐形状の略頂
点に探針部6を形成し、さらに該円錐形状の大形側(つ
まり底面側)から上記円錐形状と頂点の立体角が略同じ
円錐形状からなる中空部14aを形成する。つまり第1
の工程において、上記探針部6と、内側面12aと外側
面7a(図4(a)に示す一点破線を含む)からなり、
かつその板厚が例えば0.03〜0.05[mm]の薄
板17aで囲まれた中空部14aと、を有すブロック部
材15aを形成する。なお上記探針部6の形状は、図4
(a)に示す形状に限る必要はなく、被測定物の端子形
状などに応じた形状とすることが接触安定上好ましい。
【0040】次に上記薄板17aに、V溝(螺旋溝)3
aを、垂直面(V溝の一の面)10aが上記加圧方向と
平行であると共に、V溝の頂点11aが内側面12a上
に存するように加工する。つまり第2の工程において、
V溝(螺旋溝)3aを薄板17aに形成することにより
螺旋バネ5aを形成する。なお、上記加工は上述した寸
法の加工が可能であればいずれの加工方法を採用しても
よく、例えば切削加工、放電加工、あるいはエッチング
加工などでもよい。
【0041】ついで、第1の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1aの作用について図4(b)に沿って説明す
る。
【0042】例えば、図1に示す片側可動型の測定装置
20aにおいて、複数配置された測定用プローブ1aの
探針部6が不図示の被測定物に接触・加圧すると、螺旋
バネ5aは、図4(b)に示すように例えばF方向の荷
重を受ける。荷重を受けた螺旋バネ5aは、F方向の荷
重に対し付勢しながら、螺旋の周方向に隣り合う内周側
の螺旋バネ5aが、外周側の螺旋バネ5a内に沈み込む
ように撓む。この際、垂直端部18aが傾斜端部19a
と離れF方向に移動するが、垂直面10aは、傾斜端部
19aと離れることなく傾斜端部19a上を摺動し、垂
直面10aのF方向の長さを螺旋バネ5aのストローク
としてその接触を維持する。つまり、探針部6が被測定
物に接触・加圧して該被測定物の電気信号を取り出す
際、螺旋バネ5aが付勢すると共に、V溝(螺旋溝)3
aが閉じるように構成され、さらに螺旋バネ5aは、螺
旋の周方向に隣り合う螺旋バネ5a同士が垂直面(V溝
の一の面)10aを介して上記加圧方向に対し接触・維
持する。
【0043】そして被測定物の電気信号は、被測定物に
接触・加圧した探針部6から螺旋バネ5a内に流れ込
み、上述したように接触が維持される垂直面10aと傾
斜端部19aを介して、螺旋バネ5aを螺旋状に流れる
ことなく(つまり電流が周回して螺旋バネがコイルとな
ることなく)、互いに接触する螺旋バネ5aを(接触す
る螺旋バネ5a同士の広い接触面積を)通って加圧方向
に直接流れ、また上述した金属材料からなるブロック2
aのみを介して(つまり部品間の接触抵抗を介さず)、
薄板17aの図4下方の下端から出力する。即ち、測定
用プローブ1aのインピーダンスは、僅か高さ1[m
m]の金属材料からなるブロック2aからなり、部品間
の接触抵抗を含まないだけでなく、インダクタンスL
[H]をも含まないものである。
【0044】なお、図2に示す両側可動型の測定装置2
0bにおいては、各探針部6が、上記片側可動型の測定
装置20aと同様に、ボード22上方(図面上方)に位
置する不図示の被測定物に接触・加圧すると共に、探針
部6と反対側に配設された裏面探針部25が、ボード2
2内側に当接された受け部27が支持されて、基板21
b下方(図面下方)に位置する不図示の被測定物に接触
・加圧して電気信号を取り出す。また、図3に示す脱着
型の測定装置20cにおいても、例えば被測定物の端子
形状の変更などに伴いこれに応じた測定用プローブ1a
に脱着・交換し、上述した片側可動型の測定装置20a
と同様に、測定用プローブ1aの各探針部6が、ボード
22上方(図面上方)に位置する不図示の被測定物に接
触・加圧して電気信号を取り出す。
【0045】以上のように、第1の実施の形態に係る測
定用プローブ1aによると、被測定物から取り出された
電気信号は、部品間の接触抵抗を含まない一体の探針部
6及び螺旋バネ5aを通って出力されるので、測定用プ
ローブ1aのインピーダンスを安定化することができ、
これにより安定した電気信号を取り出すことができる。
また該インピーダンスは、複数の部品の抵抗などの合成
からなるのではなく、一体の探針部6及び螺旋バネ5a
を備えたブロック2aからなるので、上記インピーダン
スを小さくすることができ、これにより電気信号の減衰
を防止することができる。さらに上記測定用プローブ1
aは、複数の部品により構成されることなく、上記ブロ
ック2aからなるので、測定用プローブ1aの小形化を
図ることができ、これにより被測定物の狭小な端子ピッ
チ(例えば上述したBGA、CSPなどの高密度実装用
パッケージの端子ピッチ)に応ずることができる。
【0046】また、被測定物から取り出された電気信号
は、被測定物への加圧によってV溝(螺旋溝)3aが閉
じることにより、螺旋バネ5aを通るだけでなく、互い
に接触する螺旋バネ5aを通って加圧方向に直接流れて
出力するので、上記インピーダンスをさらに小さくする
ことができ、これにより電気信号の減衰をさらに防止す
ることができる。また電気信号は、上記螺旋バネ5aを
螺旋状に通ることなく出力されるので、電気信号の周波
数が高い場合であっても、該インピーダンスのうちイン
ダクタンスL[H]を略0にすることができ、これにより
電気信号の減衰をさらに防止することができる。
【0047】さらに螺旋バネ5aは、被測定物への加圧
による螺旋バネ5aの押し込み量に拘わらず、螺旋の周
方向に隣り合う螺旋バネ5a同士が垂直面(V溝3aの
一の面)10aを介して加圧方向に対し接触・維持して
付勢するストロークを有すると共に、被測定物から取り
出された電気信号は、螺旋の周方向に隣り合い接触する
螺旋バネ5a同士の広い接触面積を直接流れて出力する
ので、上記インピーダンスを確実に小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰を確実に防止できる。
【0048】また上記ブロック2aは、略円錐形状から
なり、該ブロック2aが有する螺旋バネ5aは、略円錐
形状の異形状に形成されるので、螺旋バネ5aの機械的
寿命を向上することができ、これにより測定用プローブ
1aの耐久性を向上することができる。また、V溝3a
より形成された螺旋バネ5aにあっては、V溝形状の均
一なバネからなる螺旋バネ5aが形成されるので、螺旋
の周方向に隣り合う螺旋バネ5a同士が接触・維持する
ストロークを長くすることができ、これにより上記イン
ピーダンスをさらに確実に小さくすることができる。
【0049】また測定用プローブ1aは、導電性を有す
る金属であって、探針部6と、薄板17aで囲まれた中
空部14aと、を有するブロック部材15aが形成さ
れ、該薄板17aにV溝(螺旋溝)3aを形成すること
により螺旋バネ5aが形成されて製造されるので、複数
の部品より構成されることなく、探針部6及び螺旋バネ
5aを一体に有すブロック2aからなる測定用プローブ
1aを製造することができ、これにより測定用プローブ
1aを構成する部品数を削減することができ、製造コス
トを低減することができる。また、上記螺旋バネ5aの
形状(例えば薄板17aの板厚)を変更することによ
り、螺旋バネ5aのバネ強度を自在に変更することがで
きる。さらに、螺旋溝としてV溝3aを形成することに
よる螺旋バネ5aの形成にあっては、V溝3aのピッチ
(V溝3a間の間隔)を変更することにより、螺旋バネ
5aのバネ強度を確実かつ自在に変更することができ
る。
【0050】なお、上述したブロック2aは、円錐形状
からなる一例を示したが、これに限らず全周に傾斜した
外側面を有する立体形状からなるものであれば、いずれ
のものであってもよく、例えば角錐、側断面が台形とな
るように上部をスライスした円錐、並びに半球でもよ
い。また探針部6は、必ずしも円錐、角錐などの頂点を
形成する必要もなく、例えば探針部6を円錐、角錐など
の底面に配置しその上下方向を反転したものでもよい。
【0051】<第2の実施の形態>ついで、上記第1の
実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について説
明する。なお、本第2の実施の形態においては、一部変
更部分を除き、同様な部分はその説明を省略する。
【0052】まず、第2の実施の形態に係る測定用プロ
ーブ1bの構成について図5に沿って説明する。
【0053】図5は、本発明に係る測定用プローブの第
2の実施の形態を示す側断面図であり、(a)は自由状
態の螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを
示す図である。第2の実施の形態に係る測定用プローブ
1bは、図5(a)に示すように、被測定物への加圧・
接触する探針部6がその略頂点に突出形成された略円錐
形状のブロック2bからなり、該ブロック2bは円錐状
の内側面12bからなる中空部14bを有しており、第
1の実施の形態で説明した測定用プローブ1aと異な
り、ブロック2bの内側面12bに、螺旋溝としてV溝
3bが探針部6を中心として螺旋状に形成されている。
つまり測定用プローブ1bは、探針部6と、V溝(螺旋
溝)3bにより形成された螺旋バネ5bとを一体に有す
ブロック2bを備えている。
【0054】内側面12b上に形成されたV溝3bは、
図5(a)に示すように、被測定物への加圧方向(図5
の上方向)と平行である垂直面(V溝の一の面)10b
と、傾斜面16bとからなる。該垂直面10bは、同図
上側の端部である垂直端部18bを有し、また該傾斜面
16bは、外周側の端部である傾斜端部19bを有し、
さらにV溝の頂点11bは、これら垂直端部18bと傾
斜端部19bとからなる。即ちV溝3bは、上記V溝の
頂点11bが外側面7b上に存してなり、探針部6を中
心としてV溝の頂点11bを介し螺旋状に接触してい
る。つまりブロック2bは、第1の実施の形態と同様
に、V溝3bにより探針部6を中心として螺旋状に形成
された螺旋バネ5bを有すると共に、該螺旋の周方向に
隣り合う螺旋バネ5bが、V溝の頂点11bを介して接
触・維持している。
【0055】なお図5に示すように、上記V溝3bの角
度、つまり垂直面10bと傾斜面16bからなる角度が
垂直である一例を示したが、垂直面10bが上記加圧方
向と平行であればいずれのものであってもよく、例えば
上記角度が鋭角であっても、あるいは鈍角であってもよ
い。また、図5に示すように内側面12bと、外側面7
bとが平行であるブロック2bの一例を示したが、V溝
の頂点11bが外側面7b上に存していればいずれのも
のであってもよく、内側面12bと、外側面7bとが平
行でない(つまり厚さが一定でない)ブロック2bであ
ってもよい。
【0056】第2の実施の形態に係る測定用プローブ1
bの製造方法は、第1工程において、第1の実施の形態
で説明した測定用プローブ1aと同様に、探針部6と、
内側面12bと外側面7b(図5(a)に示す一点破線
を含む)からなり薄板17bで囲まれた中空部14b
と、を有すブロック部材15bを形成し、該ブロック部
材15bが有す薄板17bに、V溝(螺旋溝)3bを、
垂直面(V溝の一の面)10bが上記加圧方向と平行で
あると共に、V溝の頂点11bが外側面7b上に存する
ように加工する。つまり第2の工程において、V溝(螺
旋溝)3bを薄板17bに形成することにより螺旋バネ
5を形成する。
【0057】ついで、第2の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1bの作用について図5(b)に沿って説明す
る。
【0058】探針部6が不図示の被測定物に接触・加圧
すると、螺旋バネ5bは、図5(b)に示すように例え
ばF方向の荷重を受ける。荷重を受けた螺旋バネ5b
は、第1の実施の形態で説明した測定用プローブ1aと
同様に、F方向の荷重に対し付勢しながら、螺旋の周方
向に隣り合う内周側の螺旋バネ5bが、外周側の螺旋バ
ネ5b内に沈み込むように撓む。この際、傾斜端部19
bが垂直端部18bと離れF方向に移動するが、垂直面
10bは、傾斜端部19bと離れることなく傾斜端部1
9b上を摺動し、垂直面10bのF方向の長さをストロ
ークとしてその接触を維持する。つまり、探針部6が被
測定物に接触・加圧して該被測定物の電気信号を取り出
す際、螺旋バネ5bが付勢すると共に、V溝(螺旋溝)
3bが閉じるように構成され、さらに螺旋バネ5bは、
第1の実施の形態と同様に、螺旋の周方向に隣り合う螺
旋バネ5b同士が垂直面(V溝の一の面)10bを介し
て上記加圧方向に対し接触・維持する。
【0059】そして被測定物の電気信号は、被測定物に
接触・加圧した探針部6から入力されて螺旋バネ5b内
に流れ込み、上述したように接触が維持される垂直面1
0bと傾斜端部19bを介して、螺旋バネ5bを螺旋状
に通過することなく(つまり電流が周回して螺旋バネが
コイルとなることなく)、互いに接触する螺旋バネ5b
を(接触する螺旋バネ5b同士の広い接触面積を)通っ
て加圧方向に直接流れ、また上述した金属材料からなる
ブロック2bのみを介して(つまり部品間の接触抵抗を
介さず)、薄板17bの図5下方の下端から出力され
る。即ち、測定用プローブ1bのインピーダンスは、僅
か高さ1[mm]の金属材料からなるブロック2bから
なり、部品間の接触抵抗を含まないだけでなく、インダ
クタンスL[H]をも含まないものである。
【0060】以上のように、第2の実施の形態に係る測
定用プローブ1bによると、被測定物から取り出された
電気信号は、部品間の接触抵抗を含まない一体の探針部
6及び螺旋バネ5bを通って出力されるので、測定用プ
ローブ1bのインピーダンスを安定化することができ、
これにより安定した電気信号を取り出すことができる。
また該インピーダンスは、複数の部品の抵抗などの合成
からなるのではなく、一体の探針部6及び螺旋バネ5b
を備えたブロック2bからなるので、上記インピーダン
スを小さくすることができ、これにより電気信号の減衰
を防止することができる。さらに上記測定用プローブ1
bは、複数の部品により構成されることなく、上記ブロ
ック2bからなるので、測定用プローブ1bの小形化を
図ることができ、これにより被測定物の狭小な端子ピッ
チ(例えば上述したBGA、CSPなどの高密度実装用
パッケージの端子ピッチ)に応ずることができる。
【0061】また、被測定物から取り出された電気信号
は、被測定物への加圧によってV溝(螺旋溝)3bが閉
じることにより、螺旋バネ5bを通るだけでなく、互い
に接触する螺旋バネ5bを通って加圧方向に直接流れて
出力するので、上記インピーダンスをさらに小さくする
ことができ、これにより電気信号の減衰をさらに防止す
ることができる。また電気信号は、上記螺旋バネ5bを
螺旋状に通ることなく出力されるので、電気信号の周波
数が高い場合であっても、該インピーダンスのうちイン
ダクタンスL[H]を略0にすることができ、これにより
電気信号の減衰をさらに防止することができる。
【0062】さらに螺旋バネ5bは、被測定物への加圧
による螺旋バネ5bの押し込み量に拘わらず、螺旋の周
方向に隣り合う螺旋バネ5b同士が垂直面(V溝3bの
一の面)10bを介して加圧方向に対し接触・維持して
付勢するストロークを有すると共に、被測定物から取り
出された電気信号は、螺旋の周方向に隣り合い接触する
螺旋バネ5b同士の広い接触面積を直接流れて出力する
ので、上記インピーダンスを確実に小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰を確実に防止できる。
【0063】また上記ブロック2bは、略円錐形状から
なり、該ブロック2bが有する螺旋バネ5bは、略円錐
形状の異形状に形成されるので、螺旋バネ5bの機械的
寿命を向上することができ、これにより測定用プローブ
1bの耐久性を向上することができる。また、V溝3b
より形成された螺旋バネ5bにあっては、V溝形状の均
一なバネからなる螺旋バネ5bが形成されるので、螺旋
の周方向に隣り合う螺旋バネ5b同士が接触・維持する
ストロークを長くすることができ、これにより上記イン
ピーダンスをさらに確実に小さくすることができる。
【0064】また測定用プローブ1bは、導電性を有す
る金属であって、探針部6と、薄板17bで囲まれた中
空部14bと、を有するブロック部材15bが形成さ
れ、該薄板17bにV溝(螺旋溝)3bを形成すること
により螺旋バネ5bが形成されて製造されるので、複数
の部品より構成されることなく、探針部6及び螺旋バネ
5bを一体に有すブロック2bからなる測定用プローブ
1bを製造することができ、これにより測定用プローブ
1bを構成する部品数を削減することができ、製造コス
トを低減することができる。また、上記螺旋バネ5bの
形状(例えば薄板17bの板厚)を変更することによ
り、螺旋バネ5bのバネ強度を自在に変更することがで
きる。さらに、螺旋溝としてV溝3bを形成することに
よる螺旋バネ5bの形成にあっては、V溝3bのピッチ
(V溝3b間の間隔)を変更することにより、螺旋バネ
5bのバネ強度を確実かつ自在に変更することができ
る。
【0065】<第3の実施の形態>ついで、上記第1の
実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について説
明する。なお、本第3の実施の形態においては、第2の
実施の形態と同様に、一部変更部分を除き同様な部分は
その説明を省略する。
【0066】まず、第3の実施の形態に係る測定用プロ
ーブ1cの構成について図6に沿って説明する。
【0067】図6は、本発明に係る測定用プローブの第
3の実施の形態を示す側面図であり、(a)は自由状態
の螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示
す図である。第3の実施の形態に係る測定用プローブ1
cは、図6(a)に示すように、被測定物への加圧・接
触する探針部6がその略頂点に突出形成された略円錐形
状のブロック2cからなり、該ブロック2cは、円錐状
の内側面12cからなる中空部14cを有しており、第
1及び第2の実施の形態で説明した測定用プローブ1
a、1bと異なり、外側面7c・内側面12c間を穿設
した螺旋溝3cが、探針部6を中心として螺旋状に形成
されており、さらに上記螺旋溝3cは、図6(a)に示
すように向かい合う平行な切断面13c、13cを有し
ている。つまり上記ブロック2cは、螺旋溝3cの向か
い合う切断面13c、13cが平行部分を有するように
(切断面13c、13c全体が平行部分になるように)
形成された螺旋バネ5cを有している。なお図6に示す
ように、内側面12cと、外側面7cとが平行であるブ
ロック2cの一例を示したが、向かい合う切断面13
c、13cが平行部分を有するように形成された螺旋バ
ネ5cを有すものであればいずれのものであってもよ
く、内側面12cと、外側面7cとが平行でない(つま
り厚さが一定でない)ブロック2cであってもよい。
【0068】第3の実施の形態に係る測定用プローブ1
cの製造方法は、第1工程において、探針部6と、内側
面12cと外側面7c(図6(a)に示す一点破線を含
む)からなり薄板17cで囲まれた中空部14cと、を
有すブロック部材15cを形成し、第2の工程におい
て、第1及び第2の実施の形態で説明した測定用プロー
ブ1a,1bと異なり、向かい合う切断面13c、13
cが平行部分を有す螺旋溝3cを、上記ブロック部材1
5cが有す薄板17cに形成する。
【0069】ついで、第3の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1cの作用について図6(b)に沿って説明す
る。
【0070】探針部6が不図示の被測定物に接触・加圧
すると、螺旋バネ5cは、図6(b)に示すように例え
ばF方向の荷重を受ける。荷重を受けた螺旋バネ5c
は、F方向の荷重に対し付勢しながら撓み、向かい合う
平行な切断面13c、13cが略全面で、上記F方向の
荷重を受けて接触することにより螺旋溝3cが閉じる。
【0071】そして被測定物の電気信号は、上記付勢さ
れた螺旋バネ5cにより被測定物に接触・加圧した探針
部6から入力されて螺旋バネ5c内に流れ込み、上述し
たように接触・加圧により閉じて接触している切断面1
3c、13cを介して、螺旋バネ5cを螺旋状に流れる
ことなく(つまり電流が周回して螺旋バネがコイルとな
ることなく)互いに接触する螺旋バネ5cを通って加圧
方向に直接流れ、また上述した金属材料からなるブロッ
ク2cのみを介して(つまり部品間の接触抵抗を介さ
ず)、薄板17cの図6下方の下端から出力される。即
ち、測定用プローブ1cのインピーダンスは、僅か高さ
1[mm]の金属材料からなるブロック2cからなり、
部品間の接触抵抗を含まないだけでなく、インダクタン
スL[H]をも含まないものである。
【0072】なお上述したように、螺旋溝3cが閉じた
状態において被測定物から電気信号を取り出す一例を示
したが、螺旋溝3cが閉じない状態において電気信号を
取り出す場合であっても、取り出された電気信号は、十
分な断面積を有す(つまり電気信号が絞られることな
く)探針部6及び螺旋バネ5cを通って、部品間の接触
抵抗を含むことなく、かつ探針部6及び螺旋バネ5cを
一体に有すブロック2cのみからなるインピーダンスを
介して、薄板17cの図6下方の下端から出力される。
【0073】以上のように、第3の実施の形態に係る測
定用プローブ1cによると、被測定物から取り出された
電気信号は、部品間の接触抵抗を含まない一体の探針部
6及び螺旋バネ5cを通って出力されるので、測定用プ
ローブ1cのインピーダンスを安定化することができ、
これにより安定した電気信号を取り出すことができる。
また該インピーダンスは、複数の部品の抵抗などの合成
からなるのではなく、一体の探針部6及び螺旋バネ5c
を備えたブロック2cからなるので、上記インピーダン
スを小さくすることができ、これにより電気信号の減衰
を防止することができる。さらに上記測定用プローブ1
cは、複数の部品により構成されることなく、上記ブロ
ック2cからなるので、測定用プローブ1cの小形化を
図ることができ、これにより被測定物の狭小な端子ピッ
チ(例えば上述したBGA、CSPなどの高密度実装用
パッケージの端子ピッチ)に応ずることができる。
【0074】また、被測定物から取り出された電気信号
は、被測定物への加圧によって螺旋溝3cが閉じること
により、螺旋バネ5cを通るだけでなく、互いに接触す
る螺旋バネ5cを通って加圧方向に直接流れて出力する
ので、上記インピーダンスをさらに小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰をさらに防止することが
できる。また電気信号は、上記螺旋バネ5cを螺旋状に
通ることなく出力されるので、電気信号の周波数が高い
場合であっても、該インピーダンスのうちインダクタン
スL[H]を略0にすることができ、これにより電気信号
の減衰をさらに防止することができる。
【0075】さらに、螺旋溝3cの向かい合う切断面1
3c、13cは平行部分を有し、断面が略均一な螺旋バ
ネ5cが形成されるので、螺旋バネ5cを通る電気信号
を絞ることなく、上記インピーダンスをさらに小さくす
ることができ、これにより電気信号の減衰をさらに防止
することができる。また電気信号を取り出す際、螺旋溝
3cを閉じる場合にあっては、螺旋溝3cの向かい合う
平行部分を有す切断面13c、13cが、被測定物への
加圧により該平行部分において略全面で、かつ該加圧に
よる荷重を受けて接触し、被測定物から取り出された電
気信号は、該荷重を受けて接触する面を通って出力する
ので、上記インピーダンスを確実に小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰を確実に防止することが
できる。そして上記ブロック2cは、略円錐形状からな
り、該ブロック2cが有する螺旋バネ5cは、略円錐形
状の異形状に形成されるので、螺旋バネ5cの機械的寿
命を向上することができ、これにより測定用プローブ1
cの耐久性を向上することができる。
【0076】また測定用プローブ1cは、導電性を有す
る金属であって、探針部6と、薄板17cで囲まれた中
空部14cと、を有するブロック部材15cが形成さ
れ、該薄板17cに螺旋溝3cを形成することにより螺
旋バネ5cが形成されて製造されるので、複数の部品よ
り構成されることなく、探針部6及び螺旋バネ5cを一
体に有すブロック2cからなる測定用プローブ1cを製
造することができ、これにより測定用プローブ1cを構
成する部品数を削減することができ、製造コストを低減
することができる。また、上記螺旋バネ5cの形状(例
えば薄板17cの板厚)を変更することにより、螺旋バ
ネ5cのバネ強度を自在に変更することができる。さら
に、切断面13c、13cが平行部分を有す螺旋溝3c
を形成することによる螺旋バネ5cの形成にあっては、
該螺旋溝3cのピッチ(螺旋溝3c間の間隔)を変更す
ることにより、螺旋バネ5cのバネ強度を確実かつ自在
に変更することができる。
【0077】<第4の実施の形態>ついで、上記第1の
実施の形態を一部変更した第4の実施の形態について説
明する。なお、本第4の実施の形態においては、第2及
び第3の実施の形態と同様に、一部変更部分を除き同様
な部分はその説明を省略する。
【0078】まず、第4の実施の形態に係る測定用プロ
ーブ1dの構成について図7に沿って説明する。
【0079】図7は、本発明に係る測定用プローブの第
4の実施の形態を示す側面図であり、(a)は自由状態
の螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示
す図である。第4の実施の形態に係る測定用プローブ1
dは、図7(a)に示すように、被測定物への加圧・接
触する探針部6がその上面(図面上方)に突出形成され
た略円筒形状のブロック2dからなり、該ブロック2d
は円筒形状の内側面12dからなる中空部14dを有し
ており、第3の実施の形態と同様に外側面7d・内側面
12d間を穿設した螺旋溝3dが、上記円筒形状の中心
軸を中心として螺旋状に形成されており、さらに上記螺
旋溝3dは、図7(a)に示すように向かい合う平行な
切断面13d、13dを有している。つまり上記ブロッ
ク2dは、螺旋溝3dの向かい合う切断面13d、13
dが平行部分を有するように(切断面13d、13d全
体が平行部分になるように)形成された螺旋バネ5dを
有している。なお図7に示すように、内側面12dと、
外側面7dとが平行であるブロック2dの一例を示した
が、向かい合う切断面13d、13dが平行部分を有す
るように形成された螺旋バネ5dを有すものであれば、
いずれのものであってもよく、内側面12dと、外側面
7dとが平行でない(つまり厚さが一定でない)ブロッ
ク2dであってもよい。
【0080】第4の実施の形態に係る測定用プローブ1
dの製造方法は、第1工程において、第3の実施の形態
で説明した測定用プローブ1cと同様に、探針部6と、
内側面12dと外側面7d(図7(a)に示す一点破線
を含む)からなり薄板17dで囲まれた中空部14d
と、を有すブロック部材15dを形成し、第2の工程に
おいて、向かい合う切断面13d、13dが平行部分を
有す螺旋溝3dを、上記ブロック部材15dが有す薄板
17dに形成する。
【0081】ついで、第4の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1dの作用について図7(b)に沿って説明す
る。
【0082】探針部6が不図示の被測定物に接触・加圧
すると、螺旋バネ5dは、図7(b)に示すように例え
ばF方向の荷重を受ける。荷重を受けた螺旋バネ5d
は、F方向の荷重に対し付勢しながら撓み、向かい合う
平行な切断面13d、13dが略全面で、上記F方向の
荷重を受けて接触することより螺旋溝3dが閉じる。
【0083】そして被測定物の電気信号は、被測定物に
接触・加圧した探針部6から入力されて螺旋バネ5d内
に流れ込み、上述したように接触・加圧により閉じて接
触している切断面13d、13dを介して、螺旋バネ5
dを螺旋状に流れることなく(つまり電流が周回して螺
旋バネがコイルとなることなく)互いに接触する螺旋バ
ネ5dを通って加圧方向に直接流れ、また上述した金属
材料からなるブロック2dのみを介して(つまり部品間
の接触抵抗を介さず)、薄板17dの同図下方の下端か
ら出力される。即ち、測定用プローブ1dのインピーダ
ンスは、僅か高さ1[mm]の金属材料からなるブロッ
ク2dからなり、部品間の接触抵抗を含まないだけでな
く、インダクタンスL[H]をも含まないものである。
【0084】なお上述したように、螺旋溝3dが閉じた
状態において被測定物から電気信号を取り出す一例を示
したが、螺旋溝3dが閉じない状態において電気信号を
取り出す場合であっても、取り出された電気信号は、十
分な断面積を有す(つまり電気信号が絞られることな
く)探針部6及び螺旋バネ5dを通って、部品間の接触
抵抗を含むことなく、かつ探針部6及び螺旋バネ5dを
一体に有すブロック2dのみからなるインピーダンスを
介して、薄板17dの図7下方の下端から出力される。
【0085】以上のように、第4の実施の形態に係る測
定用プローブ1dによると、被測定物から取り出された
電気信号は、部品間の接触抵抗を含まない一体の探針部
6及び螺旋バネ5dを通って出力されるので、測定用プ
ローブ1dのインピーダンスを安定化することができ、
これにより安定した電気信号を取り出すことができる。
また該インピーダンスは、複数の部品の抵抗などの合成
からなるのではなく、一体の探針部6及び螺旋バネ5d
を備えたブロック2dからなるので、上記インピーダン
スを小さくすることができ、これにより電気信号の減衰
を防止することができる。さらに上記測定用プローブ1
dは、複数の部品により構成されることなく、上記ブロ
ック2dからなるので、測定用プローブ1dの小形化を
図ることができ、これにより被測定物の狭小な端子ピッ
チ(例えば上述したBGA、CSPなどの高密度実装用
パッケージの端子ピッチ)に応ずることができる。
【0086】また、被測定物から取り出された電気信号
は、被測定物への加圧によって螺旋溝3dが閉じること
により、螺旋バネ5dを通るだけでなく、互いに接触す
る螺旋バネ5dを通って加圧方向に直接流れて出力する
ので、上記インピーダンスをさらに小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰をさらに防止することが
できる。また電気信号は、上記螺旋バネ5dを螺旋状に
通ることなく出力されるので、電気信号の周波数が高い
場合であっても、該インピーダンスのうちインダクタン
スL[H]を略0にすることができ、これにより電気信号
の減衰をさらに防止することができる。
【0087】さらに、螺旋溝3dの向かい合う切断面1
3d、13dは平行部分を有し、断面が略均一な螺旋バ
ネ5dが形成されるので、螺旋バネ5dを通る電気信号
を絞ることなく、上記インピーダンスをさらに小さくす
ることができ、これにより電気信号の減衰をさらに防止
することができる。また電気信号を取り出す際、螺旋溝
3dを閉じる場合にあっては、螺旋溝3dの向かい合う
平行部分を有す切断面13d、13dが、被測定物への
加圧により該平行部分において略全面で、かつ該加圧に
よる荷重を受けて接触し、被測定物から取り出された電
気信号は、該荷重を受けて接触する面を通って出力する
ので、上記インピーダンスを確実に小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰を確実に防止することが
できる。そして上記ブロック2dは、上面及び底面が略
同一形状である立体形状からなり、該ブロック2dが有
する螺旋バネ5dは、該螺旋バネ5dの板幅方向を加圧
方向と略平行に付勢し、バネ強度の大きい螺旋バネ5d
が形成されるので、螺旋バネ5dの機械的寿命を向上す
ることができ、これにより測定用プローブ1dの耐久性
を向上することができる。
【0088】また測定用プローブ1dは、導電性を有す
る金属であって、探針部6と、薄板17dで囲まれた中
空部14dと、を有するブロック部材15dが形成さ
れ、該薄板17dに螺旋溝3dを形成することにより螺
旋バネ5dが形成されて製造されるので、複数の部品よ
り構成されることなく、探針部6及び螺旋バネ5dを一
体に有すブロック2dからなる測定用プローブ1dを製
造することができ、これにより測定用プローブ1dを構
成する部品数を削減することができ、製造コストを低減
することができる。また、上記螺旋バネ5dの形状(例
えば薄板17dの板厚)を変更することにより、螺旋バ
ネ5dのバネ強度を自在に変更することができる。さら
に、切断面13d、13dが平行部分を有す螺旋溝3d
を形成することによる螺旋バネ5dの形成にあっては、
該螺旋溝3dのピッチ(螺旋溝3d間の間隔)を変更す
ることにより、螺旋バネ5dのバネ強度を確実かつ自在
に変更することができる。
【0089】なお、上述したブロック2dは、円筒形状
からなる一例を示したが、これに限らず上面及び底面が
略同一形状である立体形状からなるものであれば、いず
れのものであってもよく、例えば角柱、円柱などでもよ
い。 <第5の実施の形態>ついで、上記第1の実施の形態を
一部変更した第5の実施の形態について説明する。な
お、本第5の実施の形態においては、第2ないし第4の
実施の形態と同様に、一部変更部分を除き同様な部分は
その説明を省略する。
【0090】まず、第5の実施の形態に係る測定用プロ
ーブ1eの構成について図8に沿って説明する。
【0091】図8は、本発明に係る測定用プローブの第
5の実施の形態を示す側断面図であり、(a)は自由状
態の螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを
示す図である。第5の実施の形態に係る測定用プローブ
1eは、図8(a)に示すように、第4の実施の形態で
説明した測定用プローブ1dと同様に、被測定物への加
圧・接触する探針部6がその上面(図面上方)に突出形
成された略円筒形状のブロック2eからなり、該ブロッ
ク2eは円筒形状の内側面12eからなる中空部14e
を有しており、外側面7e・内側面12e間を穿設した
螺旋溝3eが、上記円筒形状の中心軸を中心として螺旋
状に形成されている。該形成された螺旋溝3eは、第3
及び第4の実施の形態と異なり、向かい合う切断面13
e、13eの間隔が上記円筒形状の中心軸に向けて次第
に狭くなる台形溝であり、該切断面13e、13eは、
円筒形状の内周側において内側面12eとの境界に螺旋
状の切断面端部8e、8eを有している。なお図8に示
すように、内側面12eと、外側面7eとが平行である
ブロック2eの一例を示したが、これに限らず内側面1
2eと、外側面7eとが平行でない(つまり厚さが一定
でない)ブロック2eであってもよい。
【0092】第5の実施の形態に係る測定用プローブ1
eの製造方法は、第1工程において、第3及び第4の実
施の形態で説明した測定用プローブ1c,1dと同様
に、探針部6と、内側面12eと外側面7e(図8
(a)に示す一点破線含む)からなり薄板17eで囲ま
れた中空部14eと、を有すブロック部材15eを形成
し、第2の工程において、上記台形溝からなる螺旋溝3
eを、上記ブロック部材15eが有す薄板17eに形成
する。
【0093】ついで、第5の実施の形態に係る測定用プ
ローブ1eの作用について図8(b)に沿って説明す
る。
【0094】探針部6が不図示の被測定物に接触・加圧
すると、螺旋バネ5eは、図8(b)に示すように例え
ばF方向の荷重を受ける。荷重を受けた螺旋バネ5e
は、第4の実施の形態と同様に、該螺旋バネ5eの板幅
方向を加圧方向(つまりF方向)と略平行に(つまりバ
ネ強度の大きい形に)付勢して撓み、切断面13e、1
3eは、切断面端部8e、8eにおいて上記F方向の荷
重を受けて接触し、螺旋溝3eが閉じる。
【0095】そして被測定物の電気信号は、被測定物に
接触・加圧した探針部6から入力されて螺旋バネ5e内
に流れ込み、上述したように接触・加圧により閉じた切
断面13e、13eの接触する部分を介して、螺旋バネ
5eを螺旋状に流れることなく(つまり電流が周回して
螺旋バネがコイルとなることなく)互いに接触する螺旋
バネ5eを通って加圧方向に直接流れ、また上述した金
属材料からなるブロック2eのみを介して(つまり部品
間の接触抵抗を介さず)、薄板17eの同図下方の下端
から出力される。即ち、測定用プローブ1eのインピー
ダンスは、僅か高さ1[mm]の金属材料からなるブロ
ック2eからなり、部品間の接触抵抗を含まないだけで
なく、インダクタンスL[H]をも含まないものであ
る。
【0096】なお上述したように、螺旋溝3eが閉じた
状態において被測定物から電気信号を取り出す一例を示
したが、螺旋溝3eが閉じない状態において電気信号を
取り出す場合であっても、取り出された電気信号は、十
分な断面積を有す(つまり電気信号が絞られることな
く)探針部6及び螺旋バネ5eを通って、部品間の接触
抵抗を含むことなく、かつ探針部6及び螺旋バネ5eを
一体に有すブロック2eのみからなるインピーダンスを
介して、薄板17eの図8下方の下端から出力される。
【0097】以上のように、第5の実施の形態に係る測
定用プローブ1eによると、被測定物から取り出された
電気信号は、部品間の接触抵抗を含まない一体の探針部
6及び螺旋バネ5eを通って出力されるので、測定用プ
ローブ1eのインピーダンスを安定化することができ、
これにより安定した電気信号を取り出すことができる。
また該インピーダンスは、複数の部品の抵抗などの合成
からなるのではなく、一体の探針部6及び螺旋バネ5e
を備えたブロック2eからなるので、上記インピーダン
スを小さくすることができ、これにより電気信号の減衰
を防止することができる。さらに上記測定用プローブ1
eは、複数の部品により構成されることなく、上記ブロ
ック2eからなるので、測定用プローブ1eの小形化を
図ることができ、これにより被測定物の狭小な端子ピッ
チ(例えば上述したBGA、CSPなどの高密度実装用
パッケージの端子ピッチ)に応ずることができる。
【0098】また、被測定物から取り出された電気信号
は、被測定物への加圧によって螺旋溝3eが閉じること
により、螺旋バネ5eを通るだけでなく、互いに接触す
る螺旋バネ5eを通って加圧方向に直接流れて出力する
ので、上記インピーダンスをさらに小さくすることがで
き、これにより電気信号の減衰をさらに防止することが
できる。また電気信号は、上記螺旋バネ5eを螺旋状に
通ることなく出力されるので、電気信号の周波数が高い
場合であっても、該インピーダンスのうちインダクタン
スL[H]を略0にすることができ、これにより電気信号
の減衰をさらに防止することができる。
【0099】さらに上記ブロック2eは、上面及び底面
が略同一形状である立体形状からなり、該ブロック2e
が有する螺旋バネ5eは、該螺旋バネ5eの板幅方向を
加圧方向と略平行に付勢し、バネ強度の大きい螺旋バネ
5eが形成されるので、螺旋バネ5eの機械的寿命を向
上することができ、これにより測定用プローブ1eの耐
久性を向上することができる。
【0100】また測定用プローブ1eは、導電性を有す
る金属であって、探針部6と、薄板17eで囲まれた中
空部14eと、を有するブロック部材15eが形成さ
れ、該薄板17eに螺旋溝3eを形成することにより螺
旋バネ5eが形成されて製造されるので、複数の部品よ
り構成されることなく、探針部6及び螺旋バネ5eを一
体に有すブロック2eからなる測定用プローブ1eを製
造することができ、これにより測定用プローブ1eを構
成する部品数を削減することができ、製造コストを低減
することができる。また、上記螺旋バネ5eの形状(例
えば薄板17eの板厚)を変更することにより、螺旋バ
ネ5eのバネ強度を自在に変更することができる。
【0101】なお、上述したブロック2eは、円筒形状
からなる一例を示したが、これに限らず上面及び底面が
略同一形状である立体形状からなるものであれば、いず
れのものであってもよく、例えば角柱、円柱などでもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る測定用プローブを用いた
片側可動型の測定装置の一例を示す概略断面図。
【図2】図2は、本発明に係る測定用プローブを用いた
両側可動型の測定装置の一例を示す概略断面図。
【図3】図3は、本発明に係る測定用プローブを用いた
脱着型の測定装置の一例を示す概略断面図。
【図4】図4は、本発明に係る測定用プローブの第1の
実施の形態を示す側面図であり、(a)は自由状態の螺
旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示す
図。
【図5】図5は、本発明に係る測定用プローブの第2の
実施の形態を示す側断面図であり、(a)は自由状態の
螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示す
図。
【図6】図6は、本発明に係る測定用プローブの第3の
実施の形態を示す側面図であり、(a)は自由状態の螺
旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示す
図。
【図7】図7は、本発明に係る測定用プローブの第4の
実施の形態を示す側面図であり、(a)は自由状態の螺
旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示す
図。
【図8】図8は、本発明に係る測定用プローブの第5の
実施の形態を示す側断面図であり、(a)は自由状態の
螺旋バネを示す図、(b)は付勢状態の螺旋バネを示す
図。
【図9】図9は、従来のピン接触型の測定用プローブを
用いた測定装置の一例を示す概略図。
【図10】図10は、従来のピン接触型の測定用プロー
ブの一例を示す断面図。
【符号の説明】
1a〜1e 測定用プローブ 2a〜2e ブロック 3a〜3e 螺旋溝 3a、3b V溝 5a〜5e 螺旋バネ 6 探針部 7a〜7e 外側面 10a、10b V溝の一の面(垂直面) 11a、11b V溝の頂点 12a〜12e 内側面 13c、13d、13e 切断面 15a〜15e ブロック部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 探針部が被測定物に接触・加圧し、前記
    被測定物の電気信号を取り出す測定用プローブにおい
    て、 導電性を有する金属であって、前記探針部と、螺旋溝に
    より形成した螺旋バネと、を一体に有するブロックを備
    え、前記探針部が前記螺旋バネに基づき前記被測定物に
    加圧して接触すると共に、前記一体の探針部及び螺旋バ
    ネを通って前記被測定物の電気信号を取り出してなる、 ことを特徴とする測定用プローブ。
  2. 【請求項2】 前記探針部が前記被測定物に接触・加圧
    して該被測定物の電気信号を取り出す際、前記螺旋溝を
    閉じて、前記電気信号が、互いに接触する前記螺旋バネ
    を通って前記加圧方向に直接流れてなる、 請求項1記載の測定用プローブ。
  3. 【請求項3】 前記ブロックは、全周に傾斜した外側面
    を有する立体形状からなり、前記螺旋溝はV溝であっ
    て、前記V溝の一の面が前記加圧方向と平行であると共
    に、前記V溝の頂点が前記傾斜した外側面上または内側
    面上に存してなり、かつ前記螺旋バネは、該螺旋の周方
    向に隣り合う前記螺旋バネ同士が前記V溝の一の面を介
    して前記加圧方向に対し接触・維持してなる、 請求項2記載の測定用プローブ。
  4. 【請求項4】 前記ブロックは、前記螺旋溝の向かい合
    う切断面が平行部分を有するように形成した螺旋バネを
    有してなる、 請求項1または2記載の測定用プローブ。
  5. 【請求項5】 前記ブロックは、略円錐形状からなる、 請求項1ないし4いずれか記載の測定用プローブ。
  6. 【請求項6】 前記ブロックは、上面及び底面が略同一
    形状である立体形状からなる、 請求項1、2または4記載の測定用プローブ。
  7. 【請求項7】 前記ブロックは、ベリリウム銅、リン青
    銅またはステンレス鋼からなる、 請求項1ないし6いずれか記載の測定用プローブ。
  8. 【請求項8】 探針部が被測定物に接触・加圧し、前記
    被測定物の電気信号を取り出す測定用プローブの製造方
    法において、 導電性を有する金属であって、前記探針部と、薄板で囲
    まれた中空部とを有するブロック部材を形成する工程
    と、 螺旋溝を前記薄板に形成することにより螺旋バネを形成
    する工程と、を備え、 前記測定用プローブは、前記探針部が前記被測定物に接
    触・加圧して該被測定物の電気信号を取り出す際、前記
    探針部が前記螺旋バネに基づき前記被測定物に加圧して
    接触すると共に、前記一体の探針部及び螺旋バネを通っ
    て前記被測定物の電気信号を取り出してなる、 ことを特徴とする測定用プローブの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ブロック部材を形成する工程は、全
    周に傾斜した外側面を有する立体形状を前記ブロック部
    材に形成し、 前記螺旋バネを形成する工程は、V溝であって、前記V
    溝の一の面が前記加圧方向と平行であると共に、前記V
    溝の頂点が前記傾斜した外側面上または内側面上に存す
    る前記螺旋溝を、前記薄板に形成し、 前記螺旋バネを、該螺旋の周方向に隣り合う前記螺旋バ
    ネ同士が前記V溝の一の面を介して前記加圧方向に対し
    接触・維持するように形成して、前記探針部が前記被測
    定物に接触・加圧して該被測定物の電気信号を取り出す
    際、前記螺旋溝を閉じて、前記電気信号が、互いに接触
    する前記螺旋バネを通って前記加圧方向に直接流れてな
    る、 請求項8記載の測定用プローブの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記螺旋バネを形成する工程は、向か
    い合う切断面が平行部分を有す前記螺旋溝を前記薄板に
    形成する、 請求項8記載の測定用プローブの製造方法。
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