JP2003247855A - 距離センサ及び距離検出方法 - Google Patents

距離センサ及び距離検出方法

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JP2003247855A JP2002046858A JP2002046858A JP2003247855A JP 2003247855 A JP2003247855 A JP 2003247855A JP 2002046858 A JP2002046858 A JP 2002046858A JP 2002046858 A JP2002046858 A JP 2002046858A JP 2003247855 A JP2003247855 A JP 2003247855A
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coil
conductor
distance
distance sensor
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Toji Kin
東治 金
Fumihiko Abe
文彦 安倍
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動距離の検出範囲が広く、インピーダンス
の変動量と距離とをリニアな関係に補正する補正回路を
必要としない距離センサ及び距離検出方法を提供する。 【解決手段】 第1の移動体と第2の移動体との相対距
離関係を検出する距離センサ1と距離検出方法。距離セ
ンサ1は、発振回路と接続された励磁コイル2aと、絶
縁磁性材から形成され、励磁コイルを保持する第1のコ
ア2bとを有し、第1及び第2の移動体の一方と連結さ
れるコイルコア2と、コイルコアの外側或いは内側に隙
間を置いて対向配置され、コイルコアと磁気回路を形成
する第2のコア3と、コイルコア2と第2のコア3との
間に配置され、第1及び第2の移動体の相対移動に伴っ
て隙間間の磁束を横切る面積が変化する導電体3aとを
備え、第2のコア3あるいは導電体3aの少なくとも一
方が第1及び第2の移動体の他方と連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、距離センサ及び距
離検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電磁誘
導の原理を利用して直線方向に沿って移動する第1の移
動体と第2の移動体との移動距離を検出する距離センサ
は、測定対象となる金属板に対するピックアップコイル
の離接に基づいて移動距離を検出し、検出精度が高いと
いう特徴を有している。
【0003】但し、前記距離センサは、前記金属板に対
してピックアップコイルが遠ざかると、コイルのインピ
ーダンスの変動は距離の二乗に逆比例して急速に減少す
るうえ、インピーダンスの変動量と距離との間にはリニ
アな関係が成立しない。このため、前記距離センサは、
移動距離を検出する範囲が狭いうえ、インピーダンスの
変動量と距離とをリニアな関係に補正する補正回路を必
要とするという問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、移動距離の検出範囲が広く、インピーダンスの変動
量と距離とをリニアな関係に補正する補正回路を必要と
しない距離センサ及び距離検出方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の距離センサにおいては、第1の移動体と第2の
移動体との相対距離関係を検出する距離センサであっ
て、発振回路と接続された励磁コイルと、絶縁磁性材か
ら形成され、前記励磁コイルを保持する第1のコアとを
有し、前記第1及び第2の移動体の一方と連結されるコ
イルコアと、前記コイルコアの外側或いは内側に隙間を
置いて対向配置され、前記コイルコアと磁気回路を形成
する第2のコアと、前記コイルコアと前記第2のコアと
の間に配置され、前記第1及び第2の移動体の相対移動
に伴って前記隙間間の磁束を横切る面積が変化する導電
体とを備え、前記第2のコアあるいは前記導電体の少な
くとも一方が前記第1及び第2の移動体の他方と連結さ
れる構成としたのである。
【0006】好ましくは、前記導電体を前記第2のコア
に設ける。また好ましくは、前記第1のコアと第2のコ
アのそれぞれは、一定の間隔をおいて磁気遮蔽部材に保
持されると共に、前記第1及び第2の移動体の一方と連
結され、前記導電体は前記隙間に配置され、前記第1及
び第2の移動体の他方と連結されている構成とする。
【0007】また、上記目的を達成するため本発明の距
離検出方法においては、第1の移動体と第2の移動体と
の相対距離関係を検出する距離検出方法であって、発振
回路と接続された励磁コイルを絶縁磁性材から形成され
た第1のコアが保持したコイルコアの外側或いは内側
に、前記コイルコアとの間で磁気回路を形成する第2の
コアを隙間を置いて対向配置すると共に、前記コイルコ
アと前記第2のコアとの間に、前記第1及び第2の移動
体の相対移動に伴って前記隙間間の磁束を横切る面積が
変化する導電体を配置し、前記コイルコアを前記第1及
び第2の移動体の一方と、前記第2のコアあるいは前記
導電体の少なくとも一方を前記第1及び第2の移動体の
他方と、それぞれ連結し、前記第1及び第2の移動体が
相対移動したときの、前記隙間間の磁束を横切る前記導
電体の面積変化に基づいて第1の移動体と第2の移動体
との相対距離関係を検出する構成としたのである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の距離センサ及び距
離検出方法に係る一実施形態を図1乃至図8に基づいて
詳細に説明する。先ず、第1の実施形態について説明す
ると、距離センサ1は、直線方向に沿って移動する第1
の移動体と第2の移動体(共に図示せず)との移動距離
を検出するセンサで、図1に示すように、コイルコア2
と導電体3aを設けた変位コア3とを備えている。
【0009】コイルコア2は、発振回路(図3参照)と
接続された励磁コイル2aと、高い比透磁率を有する絶
縁磁性材から円筒状に成形され、励磁コイル2aを外周
側に保持する第1のコア2bとを有し、下部に設けた連
結部材2cにより第2の移動体と連結される。励磁コイ
ル2aは、後述する信号処理装置4の発振回路4aと電
気的に接続され、交流励磁電流が流され、周囲に交流磁
界を形成している。絶縁磁性材としては、Ni−Zn
系、Mn−Zn系、Mg−Zn系のフェライトに、ナイ
ロン,ポリプロピレン(PP),ポリフェニレンスルフ
ィド(PPS),ABS樹脂等の電気絶縁性を有する熱
可塑性合成樹脂を10〜70体積%混合したものを使用
することができる。
【0010】変位コア3は、コイルコア2の外側に隙間
を置いて対向配置され、コア2bと同じ絶縁磁性材によ
って円筒状に成形された第2のコアで、内周に導電体3
aが設けられている。変位コア3は、上部に設けた連結
部材3cにより第1の移動体と連結される。変位コア3
は、励磁コイル2aと協働して、コア2bとの間に磁気
回路Cmgを形成する。
【0011】導電体3aは、例えば、コイルコア2の内
周面と共に展開状態にした図2に示すように、斜辺が励
磁コイル2aやコア2bと角度θで交差する直角三角形
状の導電性金属板で、この板を円筒状に成形して変位コ
ア3の内周に取り付けたものである。第1のコア2b及
び変位コア3は、共に高い比透磁率材料を用いて作られ
ている。このため、励磁コイル2aに励起される交流磁
束は、図1に示すように磁気回路Cmgの破線で示すルー
トに集中する。従って、図2の展開図においては、励磁
コイル2aに励起される交流磁束は上下2ヶ所のコア2
bの部分に集中することになる。即ち、コイルコア2と
変位コア3との隙間に配置された三角形の導電体3aを
横切る磁束は、コア2bと対向する部分において多く、
その他の励磁コイル2aと対向する部分を横切る部分に
おいて非常に少なくなる。
【0012】ここで、コイルコア2と変位コア3との間
に形成されるリング状の隙間が均一で、磁束密度も円周
上に均一に分布していると仮定する。この場合、図2に
おいては、上下2箇所のコア2b部分における磁束密度
が均一に分布することになる。従って、導電体3aがコ
ア2bと対向する部分の総面積が大きい程、導電体3a
を横切る磁束の量も大きくなる。言い換えれば、導電体
3aを横切る磁束の量は、コア2bと対向する導電体3
aの部分の総面積に比例する。
【0013】よく知られているように、導電体3aには
磁束が横切る際に渦電流が生じ、この渦電流量により励
磁コイル2aのインピーダンスも一定の比例関係で変化
する。この結果、励磁コイル2aのインピーダンスは、
導電体3aのコア2bと対向する部分の総面積に比例す
ることとなる。信号処理装置4は、図示しない電線を介
して外部の電源や励磁コイル2aと接続されている。信
号処理装置4は、図3に示すように、発振回路4a、分
周回路4b、位相シフト部4c、検出部4d、コンバー
タ4e、変換された電圧値のシフトレベルを調整する調
整部4f及び出力回路4gを有している。
【0014】発振回路4aは、分周回路4bを介して特
定周波数のパルス信号を発信し、図3に示す抵抗R、励
磁コイル2a及びコンデンサCを有する位相シフト部4
cに出力する。このとき、コンデンサC両端における電
圧信号の位相は、励磁コイル2aの後述するインピーダ
ンスの変動によって変化する。コンデンサC両端の電圧
信号は、検出部4dへ出力される。
【0015】分周回路4bは、前記パルス信号を分周し
て特定周波数のパルス信号を励磁コイル2aに出力す
る。位相シフト部4cは、抵抗R、励磁コイル2a及び
コンデンサCを有し、導電体3aに発生する渦電流の大
きさに応じ、分周回路4bから励磁コイル2aに入力さ
れた前記パルス信号の位相をシフトする。
【0016】検出部4dは、コンデンサC両端の電圧信
号の位相シフト量を検出する。コンバータ4eは、検出
された前記位相シフト量を対応する電圧値に変換する。
調整部4fは、変換された電圧値のシフトレベルを調整
し、増幅して出力回路4gに出力する。出力された電圧
レベルは、励磁コイル2aのインピーダンスに一定の比
例関係をもつ。
【0017】出力回路4gは、調整部4fから入力され
る信号(電圧値)に基づき、前記第1の移動体と第2の
移動体、即ち、コイルコア2と変位コア3との移動距離
を検出する。上記のように構成される距離センサ1は、
連結部材2c,3cにより第1及び第2の移動体と連結
して使用される。
【0018】このとき、距離センサ1は、変位コア3の
内周に導電体3aが設けられている。このため、導電体
3aは、前記第1及び第2の移動体の相対移動に伴って
コア2bと対向する部分、従って磁気回路Cmgを横切る
面積が変化する。即ち、図2において、導電体3aが上
方に距離ΔX移動したとすると、コア2bと対向する部
分の面積(図中斜線部分)は以下のようにΔS変化す
る。このとき、変化量ΔSは、距離ΔXの移動に伴う横
方向の長さの変化をΔLとすると、ΔL=ΔX・tanθ
となるから、コア2bの幅をWとすれば、次式で与えら
れる。ここで、ΔSは、図中斜線で示された2つの部分
であることに注意されたい。 ΔS=2W・ΔX・tanθ………(1)
【0019】そして、図2において、導電体3aの下端
が下側のコア2bの最下部に位置するときを距離センサ
1の初期設定位置とし、この位置において導電体3aが
コア2bと対向する部分の面積をS0(一定)、第1及
び第2の移動体が移動してコイルコア2と変位コア3と
が相対移動した任意の位置における導電体3aがコア2
bと対向する部分の総面積をSとすると、総面積Sは次
式で与えられる。 S=ΔS=S0+2W・ΔX・tanθ………(2)
【0020】(2)式において、図2に示す導電体3aの
斜辺が励磁コイル2aやコア2bと交差する角度θ並び
にコア2bの幅Wが決まると、2W・tanθは定数とな
る。このため、W・tanθ=K(定数)とおくと、(2)式
は次式で表わされる。 S=S0+K・ΔX………(3) 即ち、総面積Sと導電体3aが移動した距離ΔXとの間
には、リニアな関係が成立する。このため、第1及び第
2の移動体が移動した距離ΔXに基づき、導電体3aが
磁気回路Cmgを横切るときに導電体3aに生じる渦電流
の量、即ち、渦電流によって誘起される交流磁界の大き
さと、励磁コイル2aのインピーダンスとがリニアな関
係で変化する。
【0021】このため、距離センサ1は、従来の距離セ
ンサと異なりインピーダンスの変動量と距離とをリニア
な関係に補正する補正回路は必要ない。また、距離セン
サ1は、前記第1及び第2の移動体の相対移動に伴って
磁気回路Cmgを横切る導電体3aの面積が変化する限り
第1及び第2の移動体が移動した距離ΔXを検出するこ
とができる。従って、距離センサ1は、測定距離に応じ
た長さの導電体3aを用いることにより、従来の距離セ
ンサよりも移動距離の検出範囲を広くとることができ
る。
【0022】本発明方法は、第1及び第2の移動体の移
動に伴う、上記した導電体3aが移動した距離ΔXと励
磁コイル2aのインピーダンスとの間のリニアな関係に
基づき、前記インピーダンスを測定して第1及び第2の
移動体の移動距離ΔXを検出することを基本原理とす
る。即ち、距離センサ1においては、コイルコア2と変
位コア3との相対移動により励磁コイル2aのインピー
ダンスが変動する。信号処理装置4は、前述のように、
そのインピーダンスを検出して電圧信号に変換し、更に
この電圧信号をシフト及び増幅して正規な出力電圧信号
に変換する。この処理により、信号処理装置4の出力電
圧信号は、第1及び第2の移動体間の距離X0+ΔXと
1対1の関係を持つこととなる。ここで、X0は、第1
及び第2の移動体間の距離の初期値である。
【0023】従って、予めこの関係を測定しておけば、
前記出力電圧信号を測定することにより、両移動体間の
距離X0+ΔXを検知でき、この値から初期値X0を差し
引くことにより、両移動体間の相対移動距離ΔXを検出
することができる。ここで、コイルコア2は、円筒状の
他、四角筒状に成形してもよく、この場合、変位コア3
も対応する四角筒状に成形する。但し、変位コア3は、
第1及び第2の移動体の移動方向に沿って面積が変化す
る板状であってもよい。
【0024】また、導電体3aは、前記のように両移動
体間の距離の変化に伴い、総面積Sを変化させることが
できれば、同一円周上に複数枚の導体片Scdを設けても
よい。このとき、各々の導体片Scdの形状は同一でなく
ても構わないが、例えば、図4(a)に示す直角三角形
や図4(b)に示す二等辺三角形からなる同一形状の4
枚の導体片Scdが連結された鋸刃状としてもよい。
【0025】このように同一形状の導体片Scdを複数枚
同一円周上に同じ間隔で配置すると、各導体片Scdとコ
イルコア2との偏心度による誤差を小さく抑える効果が
ある。即ち、コイルコア2に対して一方の導体片Scdが
離れる場所ではその導体片Scdを横切る磁束量は減少す
るが、この導体片Scdと対向する位置に存在する他方の
導体片Scdでは、逆にコイルコア2に近づき、この導体
片Scdを横切る磁束量は増加することになる。この結
果、導電体3a全体を横切る磁束量の変動を少なくする
ことができる。
【0026】ここで、導体片Scdは、すべてを同一形状
とすることに限定されることはなく、少なくとも対向す
る導体片Scdの形状が同一であればよい。さらに、導体
片Scdは、4枚に限定されることはなく、同一円周上に
同じ間隔で複数枚配置されていれば何枚であってもよ
い。また、両移動体間の相対移動距離ΔXと総面積Sの
変動との関係を一定にしない方が望ましい場合、例え
ば、ある移動位置では感度を鋭く設定し、それ以外の移
動位置では感度を鈍く抑える等、センサの感度を一定に
しない場合は、導電体3aの導体片Scdは、図4(c)
に示すように、点線で示す図4(b)の二等辺三角形よ
りも細く形成したり、図4(d)に示すように、図4
(b)の二等辺三角形よりも太く形成してもよい。
【0027】このとき、図4(c)に示す導体片Scdで
は、上部における面積変動が大きいので、この部分に対
応する移動位置でのセンサの感度が大きくなる。この逆
に、図4(d)に示す導体片Scdでは、下部における面
積変動が大きいので、この部分に対応する移動位置での
センサの感度が大きくなる。更に、コイルコア2は、多
角形の筒体とし、変位コア3は、第1及び第2の移動体
の移動方向に沿って面積が変化する対応する筒体や板状
としてもよいことは言うまでもない。
【0028】以下、本発明の距離センサ及び距離検出方
法に係る他の実施形態について説明するが、構成が異な
るだけで測定原理は同一であるので、距離センサの構成
のみについて説明する。図5は、第2の実施形態に係る
距離センサ5を示し、円筒状に成形されたコイルコア6
の内側に変位コア7が隙間を置いて対向配置され、距離
センサ1と同様の信号処理装置を備えている。
【0029】コイルコア6は、発振回路(図3参照)と
接続された励磁コイル6aと、コア2bと同じ絶縁磁性
材によって円筒状に成形され、励磁コイル6aを内周側
に保持する第1のコア6bとを有し、下部に設けた連結
部材6cにより第2の移動体と連結される。変位コア7
は、コア6bと同じ絶縁磁性材によって円筒状に成形さ
れ、導電体3aと同じ素材並びに構成の導電体7aが外
周に設けられている。変位コア7は、上部に設けた連結
部材7cにより第1の移動体と連結され、励磁コイル6
aと協働して、コア6bとの間に磁気回路Cmgを形成す
る。
【0030】次に、第3の実施形態に係る距離センサを
図6に基づいて説明する。距離センサ10は、コイルコ
ア11、変位コア12及び導電体13を備え、距離セン
サ1と同様の信号処理装置を有している。コイルコア1
1は、発振回路(図3参照)と接続された励磁コイル1
1aと、コア2bと同じ絶縁磁性材によって円筒状に成
形され、励磁コイル11aを外周側に保持する第1のコ
ア11bとを有し、変位コア12と共に周囲が遮蔽層1
1cで覆われている。遮蔽層11cは、電磁波のシール
ドを目的とし、外周側の上下面には導電体13の後述す
る導体片13aが挿通される挿通孔11dが設けられて
いる。コイルコア11は、遮蔽層11c下部に設けた連
結部材14を介して第2の移動体と連結される。
【0031】変位コア12は、遮蔽層11cによってコ
イルコア11との間に隙間を置いて対向配置され、コア
11bと同じ絶縁磁性材によって円筒状に成形されてい
る。変位コア12は、コイルコア11と対向する内周面
を除いて、周囲が遮蔽層12aで覆われている。変位コ
ア12は、励磁コイル11aと協働して、コア11bと
の間に磁気回路Cmgを形成する。
【0032】ここで、遮蔽層11c,12aの素材とし
ては、強度と電磁遮蔽効果を考慮してアルミニウム等の
金属等の導電性素材を使用する。導電体13は、コイル
コア11と変位コア12との間の隙間に配置される4枚
の導体片13aと、コイルコア11の上部を覆う天板1
3bとを有している。各導体片13aは、(3)式から導
き出される総面積Sと導電体13の移動距離ΔXとの間
にリニアな関係が成立するように、図4(a)や図4
(b)に示す三角形状に形成されている。天板13b
は、中央に挿通孔13cが形成されている。導電体13
は、上部に設けた連結部材15を介して第1の移動体と
連結される。
【0033】従って、距離センサ10は、第1及び第2
の移動体が矢印で示す上下方向に移動すると、導電体1
3がコイルコア11及び変位コア12に対して移動し、
4枚の導体片13aが磁気回路Cmgを横切る面積が変化
し、移動距離を検出することができる。一方、図8に示
す第4の実施形態に係る距離センサ15は、コイルコア
16、変位コア17及びコイルばね19を備え、距離セ
ンサ1と同様の信号処理装置を有している。
【0034】コイルコア16は、発振回路(図3参照)
と接続された励磁コイル16aと、コア2bと同じ絶縁
磁性材によって円筒状に成形され、励磁コイル16aを
外周側に保持する第1のコア16bとを有し、変位コア
17と対向する外周面を除いて、周囲が遮蔽層16cで
覆われている。遮蔽層16cは、電磁波のシールドを目
的とし、下部のフランジ部16dには挿通孔16eが形
成されている。ここで、励磁コイル16aは、外周に導
電体からなる薄い板16fが取り付けられている。ここ
で、遮蔽層16cは、筒状に形成された内側に後述する
遮蔽体18のガイド壁18aが係合し、コイルコア16
と変位コア17、即ち、第1の移動体と第2の移動体と
の相対移動を案内する。
【0035】変位コア17は、コイルコア16との間に
隙間を置いて対向配置され、コア16bと同じ絶縁磁性
材によって円筒状に成形されている。変位コア17は、
コイルコア11と対向する内周に導電体3aと同じ素材
によって同様に構成される導電体17aが設けられてい
る。変位コア17は、励磁コイル16aと協働して、コ
ア16bとの間に磁気回路Cmgを形成する。また、変位
コア17は、外側が遮蔽体18によって覆われている。
【0036】遮蔽体18は、コイルコア16の内側に係
合するガイド壁18aが上フランジ18bから下方に向
かって設けられると共に、変位コア17の外周を遮蔽層
18cで覆われている。ガイド壁18aは、 遮蔽体1
8は、上フランジ18bの中央に挿通孔18dが形成さ
れている。ここで、遮蔽層16cや遮蔽体18の素材と
しては、強度と電磁遮蔽効果を考慮してアルミニウム等
の金属等の導電性素材を使用する。
【0037】コイルばね19は、図8に示すように、フ
ック19aを挿通孔18dに挿通して外部の第1の移動
体と、フック19bを挿通孔16eに挿通して外部の第
2の移動体と、それぞれ連結されると共に、コイルコア
16と遮蔽体18との間に配置される。このとき、コイ
ルばね19は、上部を遮蔽体18の挿通孔18d内側
に、下部をコイルコア16の挿通孔16e内側に、それ
ぞれ挿通孔16e,18dの周囲に係止させたり、接着
や溶接等で固定してもよい。
【0038】従って、距離センサ15は、第1及び第2
の移動体がコイルばね19に沿った方向に移動すると、
距離センサ10と同様にして移動距離を検出することが
できる。
【0039】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、移動距
離の検出範囲が広く、インピーダンスの変動量と距離と
をリニアな関係に補正する補正回路を必要としない距離
センサ及び距離検出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の距離検出方法を実施する距離センサの
第1の実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の距離センサのコイルコア及び導電体を展
開状態にして示した図で、導電体が磁気回路を横切る面
積と移動距離とがリニアな関係にあることを説明するモ
デル図である。
【図3】図1の距離センサの回路構成の一例を示す回路
図である。
【図4】図1の距離センサで使用する導電体の種々の形
態を示す展開図である。
【図5】本発明の距離センサの第2の実施形態を示す断
面図である。
【図6】本発明の距離センサの第3の実施形態を示す断
面図である。
【図7】図6の距離センサの底面図である。
【図8】本発明の距離センサの第4の実施形態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 距離センサ 2 コイルコア 2a 励磁コイル 2b 第1のコア 3 変位コア(第2のコア) 3a 導電体 4 信号処理装置 4a 発振回路 5 距離センサ 6 コイルコア 6a 励磁コイル 6b 第1のコア 7 変位コア(第2のコア) 10 距離センサ 11 コイルコア 11a 励磁コイル 11b 第1のコア 11c 遮蔽層 12 変位コア(第2のコア) 12a 遮蔽層 13 導電体 14 コイルばね 15 距離センサ 16 コイルコア 17 変位コア 18 遮蔽体 19 コイルばね Cmg 磁気回路 Scd 導体片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA02 CA10 CA40 DA05 GA08 GA29 GA41 KA01 LA00 2F077 AA12 AA27 CC02 FF02 FF11 FF16 FF31 FF39 TT00 TT82 VV02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の移動体と第2の移動体との相対距
    離関係を検出する距離センサであって、 発振回路と接続された励磁コイルと、絶縁磁性材から形
    成され、前記励磁コイルを保持する第1のコアとを有
    し、前記第1及び第2の移動体の一方と連結されるコイ
    ルコアと、 前記コイルコアの外側或いは内側に隙間を置いて対向配
    置され、前記コイルコアと磁気回路を形成する第2のコ
    アと、 前記コイルコアと前記第2のコアとの間に配置され、前
    記第1及び第2の移動体の相対移動に伴って前記隙間間
    の磁束を横切る面積が変化する導電体とを備え、 前記第2のコアあるいは前記導電体の少なくとも一方が
    前記第1及び第2の移動体の他方と連結されることを特
    徴とする距離センサ。
  2. 【請求項2】 前記導電体が前記第2のコアに設けられ
    ている、請求項1の距離センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1のコアと第2のコアのそれぞれ
    は、一定の間隔をおいて磁気遮蔽部材に保持されると共
    に、前記第1及び第2の移動体の一方と連結され、前記
    導電体は前記隙間に配置され、前記第1及び第2の移動
    体の他方と連結されている、請求項1の距離センサ。
  4. 【請求項4】 第1の移動体と第2の移動体との相対距
    離関係を検出する距離検出方法であって、 発振回路と接続された励磁コイルを絶縁磁性材から形成
    された第1のコアが保持したコイルコアの外側或いは内
    側に、前記コイルコアとの間で磁気回路を形成する第2
    のコアを隙間を置いて対向配置すると共に、前記コイル
    コアと前記第2のコアとの間に、前記第1及び第2の移
    動体の相対移動に伴って前記隙間間の磁束を横切る面積
    が変化する導電体を配置し、 前記コイルコアを前記第1及び第2の移動体の一方と、
    前記第2のコアあるいは前記導電体の少なくとも一方を
    前記第1及び第2の移動体の他方と、それぞれ連結し、 前記第1及び第2の移動体が相対移動したときの、前記
    隙間間の磁束を横切る前記導電体の面積変化に基づいて
    第1の移動体と第2の移動体との相対距離関係を検出す
    ることを特徴とする距離検出方法。
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JP2005257663A (ja) * 2004-02-12 2005-09-22 Furukawa Electric Co Ltd:The 変位センサ

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