JP2003247768A - ショーケース - Google Patents

ショーケース

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JP2003247768A
JP2003247768A JP2002048094A JP2002048094A JP2003247768A JP 2003247768 A JP2003247768 A JP 2003247768A JP 2002048094 A JP2002048094 A JP 2002048094A JP 2002048094 A JP2002048094 A JP 2002048094A JP 2003247768 A JP2003247768 A JP 2003247768A
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shelf
heat
heater
showcase
shelf board
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JP2002048094A
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Shigeru Arai
繁 新井
Shinya Onouchi
慎也 尾内
Hiroari Kanekouji
宏有 金小路
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棚上の商品を電気ヒータにて加熱しながら陳
列するショーケースにおいて、棚の前隅部の商品の加熱
性能を改善する。 【解決手段】 ショーケースは、前面に開口する本体内
に陳列室を構成し、この陳列室内に商品陳列用の棚2を
架設すると共に、この棚2の商品載置面を構成する熱良
導性の棚板には当該棚板上の商品を加熱するための電気
ヒータを交熱的に取り付けて成るものであって、棚板の
前隅部から後方に渡る所定の範囲に渡って当該棚板の厚
みを厚くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陳列室内に架設し
た棚上に缶飲料やペットボトル入り飲料等の商品を陳列
し、これら商品を電気ヒータにて加熱して成るショーケ
ースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスーパーマーケットやコンビニ
エンスストア等の店舗には、例えば特開平6−1657
21号公報(A47F3/04)に示される如きショー
ケースが設置されている。このショーケースは、本体内
に商品の陳列棚を備え、この陳列棚にはコードヒータ
(電気ヒータ)が取り付けられている。そして、棚上に
は缶コーヒー等の商品を載置し、コードヒータにて加熱
する構造とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、棚上の商品は
購買者により通常手前側(棚上の前部)から取り出され
ていくが、陳列室は前面に開口している関係上、棚の前
隅部の温度が他の部分よりどうしても低くなる問題があ
った。
【0004】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、棚上の商品を電気ヒータ
にて加熱しながら陳列するショーケースにおいて、棚の
前隅部の商品の加熱性能を改善することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のショーケース
は、前面に開口する本体内に陳列室を構成し、この陳列
室内に商品陳列用の棚を架設すると共に、この棚の商品
載置面を構成する熱良導性の棚板には、当該棚板上の商
品を加熱するための電気ヒータを交熱的に取り付けて成
るものであって、棚板の前隅部から後方に渡る所定の範
囲に渡って当該棚板の厚みを厚くしたことを特徴とす
る。
【0006】本発明によれば、前面に開口する本体内に
陳列室を構成し、この陳列室内に商品陳列用の棚を架設
すると共に、この棚の商品載置面を構成する熱良導性の
棚板には、当該棚板上の商品を加熱するための電気ヒー
タを交熱的に取り付けて成るショーケースにおいて、棚
板の前隅部から後方に渡る所定の範囲に渡って当該棚板
の厚みを厚くしたので、棚板の前隅部とその後方の部分
との間の熱伝導が良好に行われるようになる。
【0007】これにより、温度が上がり難い棚板の前隅
部にその後方の部分から熱を円滑に伝達させ、当該前隅
部における商品の加熱性能を補完して円滑な商品加熱販
売を実現することができるようになるものである。
【0008】請求項2の発明のショーケースは、上記に
おいて棚板の前隅部から後方に渡る所定の範囲に渡って
熱良導性の板材を取り付けることにより、棚板の厚みを
厚くしたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、上記に加えて棚
板の前隅部から後方に渡る所定の範囲に渡って熱良導性
の板材を取り付けることで棚板の厚みを厚くしているの
で、棚自体の生産コストを削減することができるように
なるものである。
【0010】請求項3の発明のショーケースは、上記各
発明において電気ヒータは、少なくとも棚板の前部及び
左右両側部の略全幅に対応して設けられていることを特
徴とする。
【0011】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて電気ヒータは、少なくとも棚板の前部及び左右両側
部の略全幅に対応して設けられているので、棚板の左右
両側中央から後部の電気ヒータの熱を円滑に前隅部に伝
達させ、当該前隅部の加熱不足をより一層効果的に補う
ことができるようになるものである。
【0012】請求項4の発明のショーケースは、上記各
発明において棚板に交熱的に設けられた温度検出手段を
備え、電気ヒータは当該温度検出手段が検出する温度に
基づいて通電が制御されると共に、温度検出手段は棚板
の厚みが厚くされた範囲以外の部分に取り付けられてい
ることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて棚板に交熱的に設けられた温度検出手段を備え、電
気ヒータは当該温度検出手段が検出する温度に基づいて
通電が制御されると共に、温度検出手段は棚板の厚みが
厚くされた範囲以外の部分に取り付けられているので、
温度検出手段の応答性が悪化することも防止することが
できるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用する実施例のショ
ーケース1の縦断側面図、図2はショーケース1の棚2
の平面図をそれぞれ示している。
【0015】図1において、ショーケース1は例えばコ
ンビニエンスストアの店舗内に設置される冷・温切替式
のオープンショーケースであり、断面略コ字状の断熱壁
3とその両側に取り付けられた側板4とから前面に開口
する本体6が構成されている。
【0016】断熱壁3の内側には間隔を存して仕切壁7
が取り付けられ、これら仕切壁7と断熱壁3間にダクト
8が構成され、仕切壁7の内側に前面に開口した陳列室
9が構成されている。陳列室9(本体6)の前面開口の
上下縁には吐出口11と吸込口12が構成されてダクト
8に連通しており、ダクト8内には図示しない冷却装置
の冷却器13と送風機14とが配設されている。
【0017】一方、陳列室9内には上下複数段の商品陳
列用の棚2・・・(実施例では6段)が架設され、各棚
2上には缶飲料やペットボトル入り飲料等の商品Gが載
置され、陳列される。各棚2・・・は前側が低く傾斜し
て架設されており、これにより、最も手前の商品Gが取
り出されると、その列の後方の商品Gが順次前方に移動
する構成とされている。また、各棚2・・・は棚段数や
棚間隔を変更するため、ブラケット16と図示しない支
柱との係合により着脱自在の構成とされている。更に、
棚2・・・はそれぞれ前方に引出可能なスライド構造と
され、図1の如く陳列室9内に保持された状態と、商品
補充時に前面開口から手前側に引き出された状態とに保
持可能とされている。
【0018】次に、図2及び図5、図6を用いて各棚2
・・の構造を説明する。棚2は熱良導性のアルミニウム
などの金属板にて構成され、上面が商品Gの載置面とな
る棚板41と、この棚板41の下側に間隔を存して取り
付けられる裏板42と、両板41、42間に装填された
成形断熱材43などから構成されている。
【0019】この場合、棚板41の裏面(下面)左右両
側部には、アルミニウムなどの熱良導性金属板から構成
された板材44、44が交熱的に密着して貼り付けられ
ている(図6)。各板材44、44は棚板41の左右の
前隅部からそれぞれ後部まで渡る略全幅の範囲に対応し
ており、これにより、板材44の部分の棚2の棚板41
の厚さ寸法は、板材41の分だけ厚くなっている。
【0020】更に、棚板41の裏面(下面)には商品G
を加熱するための電気ヒータ21、22、23、26、
27、28が交熱的に取り付けられている。このうち、
電気ヒータ21、22、23は棚2(棚板41)の前部
及び左右両側部(両側部は板材44の裏面に取り付けら
れることになる)の略全幅と、後部の左右に対応して略
均等に取り付けられ、電気ヒータ26、27、28は棚
2(棚板41)の後部中央から中央部に渡り、対応して
略均等に取り付けられている。これら3本の電気ヒータ
21〜23によって保温用ヒータ24が構成され、電気
ヒータ26〜28によって急速加熱用ヒータ29が構成
される。
【0021】また、保温用ヒータ24を構成する3本の
電気ヒータ21〜23は全て同一の容量とされ、急速加
熱用ヒータ29を構成する3本の電気ヒータ26〜28
も全て同一容量とされている。そして、このとき各板材
44、44は保温用ヒータ24の両側部分に対応すると
共に、急速加熱用ヒータ29の一部にも対応している
(図2)。
【0022】また、各棚2・・の棚板41の左右方向の
中央の前側裏面には第1の温度センサ31(温度検出手
段)が交熱的にそれぞれ取り付けられており、その後側
裏面には第2の温度センサ32(温度検出手段)が交熱
的にそれぞれ取り付けられている(図5)。この場合、
保温用ヒータ24における棚板41の左右方向の中央前
部に対応する部分(図2に24Aで示す)は、前側に片
寄って配置されている。これにより、第1の温度センサ
31を棚板41の前側にできるだけ寄せて取り付けて
も、保温用ヒータ24との間に充分な間隔を確保できる
ようになる。
【0023】そして、前記電気ヒータ21〜23、26
〜28や温度センサ31、32の配線は棚2より後方に
引き出され、ソケットを介して仕切壁7に設けられた図
示しないコンセントに着脱自在に接続されることにな
る。また、これらの配線は前述の如く棚2が引き出され
た場合にも支障ないように余裕を持って引き回されてい
る。
【0024】次に、図3は係る保温用ヒータ24及び急
速加熱用ヒータ29を構成する電気ヒータ21〜23、
26〜28の電気回路を示している。これらヒータの給
電には三相200V電源ACが使用される。即ち、この
電源ACのRST各相間の電圧は交流200Vである。
そして、各棚2の前記保温用ヒータ24の電気ヒータ2
1は電源ACのR相に、電気ヒータ22はS相に、電気
ヒータ23はT相にそれぞれ接続され、前記急速加熱用
ヒータ29の電気ヒータ26は電源ACのR相に、電気
ヒータ27はS相に、電気ヒータ28はT相にそれぞれ
接続される。
【0025】また、保温用ヒータ24の各電気ヒータ2
1〜23と電源AC間には3連のリレー接点R1が接続
され、急速加熱用ヒータ29の各電気ヒータ26〜28
と電源AC間には3連のリレー接点R2が接続されてい
る。また、各電気ヒータ21〜23、26〜28の給電
線にはそれぞれカレントトランスCTが設けられてい
る。尚、図3は一枚の棚2の回路を示しており、同様の
回路が各棚2・・についてそれぞれ構成されているもの
とする。
【0026】次に、図4はショーケース1の制御装置C
の電気回路のブロック図を示している。制御装置Cは汎
用のマイクロコンピュータ34により構成されており、
マイクロコンピュータ34の出力には前記各棚2・・・
の電気ヒータ21〜23、26〜28のリレーR1、R
2のコイルR1C、R2Cが接続されている。係る構成
により保温用ヒータ24の電気ヒータ21〜23と急速
加熱用ヒータ29の電気ヒータ26〜28は独立制御可
能となる。また、マイクロコンピュータ34の出力には
LED等から構成される表示回路36が接続されると共
に、更に図示しない前記冷却装置の制御出力も行われ
る。
【0027】マイクロコンピュータ34の入力には各棚
2・・・が引き出され、再度陳列室9内に押し込まれた
ことを検出するための棚スイッチ2D・・・が接続され
ており、更に、前記カレントトランスCT・・・の出力
も接続されている。また、マイクロコンピュータ34に
はセンサ・スイッチ回路37を介して各種操作スイッチ
や前記各棚2・・・の温度センサ31、32、吐出口1
1からの吐出冷気温度を検出する図示しない温度センサ
や冷却器13の温度を検出する温度センサなどの出力が
入力される。
【0028】以上の構成で次に動作を説明する。実施例
のショーケース1は冷蔵モードと温蔵モードとに切替使
用可能であり、そのモード切換はセンサ・スイッチ回路
37の切替操作スイッチにて行われる。そして、冷蔵モ
ードではマイクロコンピュータ34は各電気ヒータ21
〜23、26〜28への通電を禁止し、前記吐出口11
の温度を検出する温度センサの出力に基づいて前記冷却
装置を運転制御する。
【0029】冷却装置が運転されると冷却器13が冷却
作用を発揮する。この冷却器13と熱交換した冷気は送
風機14によりダクト8内を吹き上げられ、吐出口11
から陳列室9の開口に向けて吐出され、吸込口12から
ダクト8内に吸引される。これにより、陳列室9の前面
開口には冷気エアーカーテンが構成されると共に、冷気
の一部は陳列室9内にも循環して貯蔵室9内を所定の冷
蔵温度に冷却する。
【0030】一方、温蔵モードとされた場合、マイクロ
コンピュータ34は前記冷却装置(冷却器13、送風機
14を含む)の運転を禁止し、温度センサ31、32の
出力に基づいてリレーR1、R2により各棚2・・の前
記保温用ヒータ24及び急速加熱用ヒータ29の各電気
ヒータ21〜23、26〜28の通電を制御する。尚、
以下の制御は各棚2・・・についてそれぞれ独立して行
われるものとし、以下の説明では一枚の棚2について説
明する。
【0031】今、棚2上には例えばペットボトル入り飲
料(お茶など)である商品Gが左右及び前後に渡って複
数列載置され、満載されているものとする。また、全て
の棚2は陳列室9内に押し込まれており、全棚スイッチ
2D・・がこれを検出しているものとする。更に、マイ
クロコンピュータ34は温度センサ31が検出する棚板
41の前部中央の温度に基づいてリレーコイルR1Cを
通電制御し、リレーR1により保温用ヒータ24の電気
ヒータ21〜23を通電制御する。また、温度センサ3
2が検出する棚板41の中央部の温度に基づいてリレー
コイルR2Cを通電制御し、リレーR2により急速加熱
用ヒータ29の電気ヒータ26〜28を通電制御する。
【0032】そして、各ヒータ24、29の通電が開始
されて温度センサ32が検出する温度が例えば+64℃
に達するとリレーR2を開いて急速加熱用ヒータ29の
電気ヒータ26〜28の通電を停止し、温度センサ32
が検出する温度が例えば+62℃まで降下したらリレー
R2を閉じて急速加熱用ヒータ29に通電する制御を実
行する。また、温度センサ31が検出する温度が例えば
+72℃に達するとリレーR1を開いて保温用ヒータ2
4の電気ヒータ21〜23の通電を停止し、温度センサ
31が検出する温度が例えば+70℃まで降下したらリ
レーR1を閉じて保温用ヒータ24に通電する制御を実
行する。
【0033】これにより、購買者により取り出される棚
2の棚板41上の前部(左右に渡る)にある商品Gと、
左右の前後に渡る位置の商品G及び後部の商品Gは電気
ヒータ21〜23の直接の加熱により平均+58℃程の
飲み頃温度に保温される。
【0034】商品販売時には通常売れ筋の商品が棚2の
棚板41中央部に陳列され、販売が少ない商品は左右の
脇の位置に陳列される。従って、商品Gが購買者により
手前側から取り出されていくと、順次手前に移動するこ
とで棚板41上の商品は中央後部から無くなっていき、
左右は後部まで残存する状況となるが、本発明では棚2
の棚板41の前部の左右の略全幅に対応して保温用ヒー
タ24の電気ヒータ21〜23が取り付けられているの
で、棚板41上に残存する商品G・・・を良好に加熱保
温することができるようになる。
【0035】次に、棚2の板41上の商品が少なくなっ
た場合には使用者により商品補充が行われる。この場合
には、棚2は前述の如く手前側にスライドされて引き出
される。そして、棚2上の後部に新たな商品Gが補充さ
れて再び押し込まれる。この棚2の移動は棚スイッチ2
Dにより検出される。
【0036】マイクロコンピュータ34は係る棚スイッ
チ2Dにより棚2が押し込まれたことを検出すると、当
該棚2上の後部に商品Gが補充されたものと判断する。
係る商品補充で温度センサ32が検出する温度が+62
℃まで降下すると、マイクロコンピュータ34はリレー
コイルR2Cを通電制御し、リレーR2により急速加熱
用ヒータ29の電気ヒータ26〜28を通電する。これ
により、使用者によって棚2上の後部に補充された比較
的温度の低い商品Gは、電気ヒータ26〜28の直接の
加熱により急速に加熱され、迅速に昇温していくことに
なる。
【0037】以上の如き棚2の加熱制御において、陳列
室9は前面に開口している関係上、棚板41上の前部の
商品Gは外気に晒されて温度が上がり難くなる。この場
合、本発明では前述の如く温度センサ31を棚板41の
左右方向の中央の前側に寄せて取り付けているので、棚
板41の前部の商品Gの温度に近い温度で保温用ヒータ
24を通電制御できるようになり、商品Gの加熱性能は
向上する。この場合、前述の如く棚板41の左右方向の
中央前部に対応する部分の保温用ヒータ24は前側に片
寄って配置されているので、温度センサ31と保温用ヒ
ータ24との間には充分な間隔が確保される。これによ
り、温度センサ31が保温用ヒータ24から直接加熱さ
れ難くなり、制御に支障が生じなくなる。
【0038】一方、棚板41の前部中央付近の商品Gは
係る保温用ヒータ24の制御によって加熱を確保できる
が、棚板41の左右の前隅部の商品Gはどうしても周囲
が外気に近くなるために温度が上がり難くなる。しかし
ながら、上述の如く棚板41の裏面(下面)左右両側部
には板材44、44が交熱的に密着して貼り付けられて
ており、それによって、棚板41の左右の前隅部からそ
れぞれ後部まで渡る略全幅の範囲は板材41の分だけ厚
さが厚くなっている。
【0039】即ち、厚さが厚くなることでこの範囲の熱
伝導率は高くなっており、従って、棚板41の前隅部と
その後方の部分との間の熱伝導が良好に行われるように
なる。これにより、温度が上がり難い棚2の前隅部にそ
の後方の部分の保温用ヒータ24や急速加熱用ヒータ2
9の一部から熱を円滑に伝達させ、当該前隅部における
商品Gの加熱性能を補完して円滑な商品加熱販売を実現
することができるようになる。
【0040】また、棚2の棚板41の前隅部から後方に
渡る所定の範囲に渡って熱良導性の板材44を取り付け
ることで棚板41の厚みを厚くしているので、棚2の棚
板41自体の厚さを絞り加工などで厚くするなどの必要
が無くなり、構造が簡素化されての生産コストも削減で
きる。
【0041】ここで、温度センサ31や32は係る板材
44、44から離間した中央部に位置しているため、温
度センサ31、32に伝わる熱の慣性が増大することは
ない。これにより、温度センサ31、32の応答性が悪
化することも防止される。
【0042】ここで、マイクロコンピュータ34は一定
時間毎に全棚2の電気ヒータ21〜23、26〜28を
一斉に通電する。そして、リレーR1、R2により順次
各電気ヒータ21〜23、26〜28を一つずつ非通電
とし、各カレントトランスCT・・によりその場合の通
電電流の変化を検出する。
【0043】そして、例えば或る棚2の保温用ヒータ2
4の電気ヒータ21のリレーR1を開いたときに通電電
流に変化が無かった場合、当該電気ヒータ21が断線し
ているものとして表示回路36のLEDで表示する(報
知)。他の電気ヒータの場合にも同様である。また、例
えば一枚の棚2の全電気ヒータ21〜23、26〜28
の全てが断線していると判断される状況で、且つ、棚ス
イッチ2Dにより当該棚2が押し込まれていることが検
出されている場合は、当該棚2の電気ヒータのソケット
が接続されていないものと判断して表示回路36でLE
D表示を行う。尚、この場合のLED表示は前述の表示
とは異なった表示とする。また、各電気ヒータの断線の
場合にも当該電気ヒータを特定できる表示を行う。
【0044】これにより、各棚2の電気ヒータ21〜2
3、26〜28の断線や接続不良を確実に検出して報知
できるので、商品Gが加温されずに放置される不都合を
未然に回避することができるようになる。また、電流値
の変化で故障を検出するので、設定されたしきい値と比
較して判断する場合に比べて、電圧変動等の影響を受け
難く、精度が向上する。
【0045】他方、各棚2・・・は前述の如く着脱自在
とされているが、例えば図1の状態から一枚の棚2を取
り外した場合には、当然に当該棚2の電気ヒータ21〜
23、26〜28も電源ACから外されることになる。
しかしながら、本発明では保温用ヒータ24を構成する
3本の電気ヒータ21〜23と急速加熱用ヒータ29を
構成する3本の電気ヒータ26〜28が三相の電源AC
の各相に接続されているので、棚2が撤去されても電源
ACに不平衡が発生することがない。
【0046】尚、実施例では板材44を取り付けること
で棚2の棚板41の厚さを厚くしたが、これに限らず、
他の加工法にて前隅部から後方に渡る所定範囲の棚板4
1の厚さを厚くしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、前面
に開口する本体内に陳列室を構成し、この陳列室内に商
品陳列用の棚を架設すると共に、この棚の商品載置面を
構成する熱良導性の棚板には、当該棚板上の商品を加熱
するための電気ヒータを交熱的に取り付けて成るショー
ケースにおいて、棚板の前隅部から後方に渡る所定の範
囲に渡って当該棚板の厚みを厚くしたので、棚板の前隅
部とその後方の部分との間の熱伝導が良好に行われるよ
うになる。
【0048】これにより、温度が上がり難い棚板の前隅
部にその後方の部分から熱を円滑に伝達させ、当該前隅
部における商品の加熱性能を補完して円滑な商品加熱販
売を実現することができるようになるものである。
【0049】請求項2の発明によれば、上記に加えて棚
板の前隅部から後方に渡る所定の範囲に渡って熱良導性
の板材を取り付けることで棚板の厚みを厚くしているの
で、棚自体の生産コストを削減することができるように
なるものである。
【0050】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて電気ヒータは、少なくとも棚板の前部及び左右両側
部の略全幅に対応して設けられているので、棚板の左右
両側中央から後部の電気ヒータの熱を円滑に前隅部に伝
達させ、当該前隅部の加熱不足をより一層効果的に補う
ことができるようになるものである。
【0051】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて棚板に交熱的に設けられた温度検出手段を備え、電
気ヒータは当該温度検出手段が検出する温度に基づいて
通電が制御されると共に、温度検出手段は棚板の厚みが
厚くされた範囲以外の部分に取り付けられているので、
温度検出手段の応答性が悪化することも防止することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のショーケースの縦断側面図で
ある。
【図2】図1のショーケースの棚の平面図である。
【図3】図1のショーケースの一枚の棚の電気ヒータの
電気回路図である。
【図4】図1のショーケースの制御装置の電気回路のブ
ロック図である。
【図5】図1のショーケースの棚の縦断側面図である。
【図6】図1のショーケースの棚のもう一つの縦断側面
図である。
【符号の説明】
1 ショーケース 2 棚 3 断熱壁 9 陳列室 21〜23、26〜28 電気ヒータ 24 保温用ヒータ 29 急速加熱用ヒータ 31、32 温度センサ(温度検出手段) 34 マイクロコンピュータ 41 棚板 44 板材 C 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 金小路 宏有 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B110 AA12 AA16 BA02 BA05 CA10 EA08 3L045 AA02 AA04 AA05 LA13 MA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口する本体内に陳列室を構成
    し、該陳列室内に商品陳列用の棚を架設すると共に、該
    棚の商品載置面を構成する熱良導性の棚板には、当該棚
    板上の商品を加熱するための電気ヒータを交熱的に取り
    付けて成るショーケースにおいて、 前記棚板の前隅部から後方に渡る所定の範囲に渡って当
    該棚板の厚みを厚くしたことを特徴とするショーケー
    ス。
  2. 【請求項2】 前記棚板の前隅部から後方に渡る所定の
    範囲に渡って熱良導性の板材を取り付けることにより、
    前記棚板の厚みを厚くしたことを特徴とする請求項1の
    ショーケース。
  3. 【請求項3】 前記電気ヒータは、少なくとも前記棚板
    の前部及び左右両側部の略全幅に対応して設けられてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2のショーケー
    ス。
  4. 【請求項4】 前記棚板に交熱的に設けられた温度検出
    手段を備え、前記電気ヒータは当該温度検出手段が検出
    する温度に基づいて通電が制御されると共に、前記温度
    検出手段は前記棚板の厚みが厚くされた範囲以外の部分
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3のショーケース。
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