JP2003247690A - 保温筒 - Google Patents

保温筒

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JP2003247690A
JP2003247690A JP2003050829A JP2003050829A JP2003247690A JP 2003247690 A JP2003247690 A JP 2003247690A JP 2003050829 A JP2003050829 A JP 2003050829A JP 2003050829 A JP2003050829 A JP 2003050829A JP 2003247690 A JP2003247690 A JP 2003247690A
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JP2003050829A
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Michio Inoue
通雄 井上
Kazunori Nakatake
万能 中武
Shohei Murata
昌平 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管を被覆して保温する保温筒において、管と
保温筒との間に隙間ができやすく保温効力が低下する問
題、隙間に結露が発生しやすい問題、施工の際に接着剤
を塗布する余分な労力が必要である問題、狭小な場所で
は施工作業が困難である問題、保温筒の吸水性が高いた
めに保温効力が低下する問題などの解決を目的とする。 【解決手段】 保温筒10は、丸管Pcを被覆可能な内
径で円筒形に形成された円筒体11と、この円筒体11
を被覆可能な大きさでシート状に形成された表皮体12
A(12B)とが溶着により重ね合わせられている。
表皮体12Aは、表面側の表基材と、その裏面側で表基
材を補強可能な裏打材とを重ね合わせた2層の複合材で
ある。 また、表皮体12Bは、表面側の表基材と、そ
の裏面側で表基材を補強可能な補強材と、裏打材とを重
ね合わせた3層の複合材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管の外周を被覆可
能な発砲樹脂の筒体と、この筒体の外周を被覆可能なシ
ート状の表皮体とを重ね合わせて管を被覆することによ
り当該管の保温およびまたは保護をする保温筒に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る従来の技術としては、例え
ば、断熱装置に係る特許文献1、配管断熱カバーに係る
特許文献2、保温筒に係る特許文献3などに開示された
発明が知られている。 なお、これら従来の技術の以下
の説明においては、各特許文献に記載された符号をその
まま用いるために、相互の特許文献または本発明の符号
と一部重複するが、当該特許文献の符号は当該特許文献
の説明の欄のみに限定して適用するものである。
【0003】最初の特許文献1の発明は解決しようとす
る課題が、任意長さの配管に対し施工作業が現場で簡単
にできるとともに、厚み方向に硬性を得て、支持物の圧
接による断熱効率の悪化を防ぐことを目的としている。
この目的を達成するために、特許文献1の断熱装置
は、その図1に示すように、帯状で金属箔状の外部皮体
12と、この外部皮体12上であってその斜め幅方向に
連続的に貼設され、丸型配管11の外面に当てて螺旋状
に巻き付けられる繊維集合体製の複数の短冊片13と、
外部皮体12上を外側から接着する金属箔製の粘着テー
プ14とから構成したものである。
【0004】そして、丸型配管11に断熱施工をする場
合には、先ず、工場で丸型配管11を隠蔽できるだけの
長さで、外部皮体12上に複数の短冊片13,13,・
・・を貼設したロール状原材を用意する。 断熱施工に
際しては、丸型配管11に予め接着剤を塗布し、その接
着剤の上から上記ロール状原材を巻き付け、外部皮体1
2を粘着テープ14で接着し、巻き付けられたロール状
原材の両端を丸型配管11の寸法で切断するものであ
る。
【0005】次いで、特許文献2の発明は解決しようと
する課題が、施工現場において高度な熟練を要すること
なく簡単に、かつ確実に防水防湿材を施すことを目的と
している。 この目的を達成するために、特許文献2の
配管断熱カバーは、その図1に示すように、水道管、給
湯管等または空調用の熱媒給送管等である配管1の外周
を、発砲断熱材からなる円筒体2で覆い、さらに、この
円筒体2の外側を断熱防水シート6で被覆したものであ
る。
【0006】前記の円筒体2は、図2、図3に示すよう
に、発泡スチロール等からなる円筒体2を縦方向に2等
分した構造を有し、等分割した半割体7,7には、一方
の縦断面の内周部と外周部に突条9,9を設け、他方の
縦断面に前記突条9,9に嵌合する段部8,8を設けた
ものであり、分割した半割体7,7同士の突条9,9と
段部8,8の嵌合によって組み合せることにより円筒体
2が完成される。
【0007】そして、配管断熱カバーの施工をする場合
には、予め、工場などで半割体7,7同士の突条9,9
と段部8,8の嵌合によって組み合せることにより円筒
体2を形成し、一方の半割体7の縦断面に沿って断熱防
水シート6の第1の両面接着テープ31を貼る。 つぎ
に円筒体2の外周面に、断熱防水シート6を巻回して半
割体7,7の接合部分に跨って第2の両面接着テープ3
2を貼る。 さらに円筒体2の外周面に、断熱防水シー
ト6を巻回して他方の半割体7の縦断面に沿って第3の
両面接着テープ33を貼り、図3に示す仮組立てをして
おく。
【0008】施工現場においては、半割体7,7を開い
た状態から配管1を挟み閉じることにより円筒体2を形
成し、配管1の外周を被覆する。 つぎに第4の両面接
着テープ34を囲むように全面に塩化ビニル樹脂系接着
剤4を塗布し、第4の両面接着テープ34の剥離紙13
を剥がして円筒体2外側の断熱防水シート6の表面に塩
化ビニル樹脂系接着剤4とともに貼り付ける。
【0009】次いで、特許文献3の発明は解決しようと
する課題が、作業現場において筒状本体の外周面に接着
剤を塗布して表皮材を貼着し、先に取り付けてある別の
保温筒に接着テープで貼着するため、取付けの手間がか
かりコストアップとなることの改善を目的としている。
この目的を達成するために、特許文献3の保温筒は、
その図1〜図3に示すように、保温筒1は筒状本体2と
表皮材3および係止片4とからなり、管5の外周を包み
込む際に簡単に広げられるように、筒状本体2を軸方向
に切断したものである。
【0010】前記の表皮材3は、接着剤により筒状本体
2の外周面に貼着され、外周方向端部を余り片3aと
し、軸方向の一端を食み出し片3bとしている。 この
食み出し片3bの内面には、接着テープ6bが内周方向
に沿って設けられている。 また、表皮材3の余り片3
aには、裏面に接着層を有する係止片4が軸方向に沿っ
て所定幅に接着されて、表皮材3の外周方向端部に延長
して附属している。
【0011】そして、保温筒の施工をする場合には、管
5の外周を筒状本体2で包んだ後、筒状本体2の外周寸
法内で表皮材3の食み出した外周方向端部の裏面に接着
テープ6aで表皮材3の反対側の端部を貼り合わせるこ
とで、筒状本体2を筒状に固定する。 表皮材3には、
係止片4が接着されているので、表皮材3の外周表面の
合わせ目上に係止片4を重ねて貼着して、外周方向を二
重に固定する。
【0012】次いで、別の保温筒1の筒本体2により管
5を包んだ後、この別の保温筒1の軸方向に設けた食み
出し片3bを、先に取り付けてある保温筒1の表皮材3
の表面に重ねて接着テープ6bで貼着する。 その後、
先の保温筒1の施工と同様に、表皮材3の裏面に軸方向
に沿って設けた接着テープ6aで外周方向の端部を貼り
合わせ、さらに外周方向の端部に延長して附属する係止
片4を表皮材3の外周表面の合わせ目上に重ねて貼着す
る。 このような作業を連続して行うことで、管5の全
体を保温筒1で覆う。
【0013】
【特許文献1】特開平8−327130号公報 (第2
〜3頁、図1)
【特許文献2】特開2001−50481号公報 (第
2〜3頁、図1〜図3)
【特許文献3】特開2002−181281号公報
(第2〜3頁、図1〜図3)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許文
献1に開示された発明の断熱装置は、外部皮体12に貼
設された複数の短冊片13,13,・・・を丸型配管1
1の外面に当てて螺旋状に巻き付けるものであるから、
複数(多数)の短冊片13の全てを丸型配管11の外面
に密着させることは難しく、丸型配管11と短冊片13
との間に隙間ができる部分が生じる。 また、複数の短
冊片13の軸方向相互隣接端面にも隙間が生じやすい。
【0015】このように丸型配管11と短冊片13との
間、または、短冊片13の軸方向相互隣接端面の間に隙
間ができると、保温効力が低下するばかりでなく、丸型
配管11に環境温度よりも低温の流体を流通させる場合
には、丸型配管11の外面に結露が発生しやすいという
問題があった。
【0016】この問題を解決するためには、丸型配管1
1の外面に接着剤を塗布し、多数の短冊片13を丸型配
管11の外面に接着しなければならない。 しかしなが
ら、施工の際に接着剤を塗布する余分な労力が必要であ
るとともに、丸型配管11に高温の流体を流通させる場
合には、接着剤が劣化しやすく密着が維持できないとい
う問題があった。
【0017】また、長尺の外部皮体12に貼着された複
数の短冊片13,13,・・・を螺旋状にぐるぐる巻回
する必要があり、かつ、巻回された始端面と終端面とを
軸直角に切断しなければならないので、多くの施工時間
を要するとともに、狭小な作業環境下においては施工作
業が困難であるという問題があった。
【0018】次いで、特許文献2に開示された発明の配
管断熱カバーは、円筒体2が硬質の発泡スチロールであ
るため、背割が一箇所のみでは被覆しようとする配管1
の直径よりも大きく開口しない。 そして、被覆できる
ようにするためには、縦方向に2分割する必要がある。
この2分割した半割体7,7には、一方の縦断面の内
周部と外周部に突条9,9を設け、他方の縦断面に前記
突条9,9に嵌合する段部8,8を設けたものであっ
て、これらの段部を加工するための余分な加工工数を要
する問題があった。
【0019】また、円筒体2が硬質の発泡スチロールで
あるため、配管1が少しでも曲がっていると、円筒体2
を配管1に密着して被覆できないので隙間が生じやす
い。このように円筒体2と配管1との間に隙間ができる
と、保温効力が低下するばかりでなく、配管1に環境温
度よりも低温の流体を流通させる場合には、配管1の外
面に結露が発生しやすいという問題があった。 さら
に、発泡スチロールは吸水性が高いので、円筒体2の発
泡内に滞留する水分により保温効力を低下させるという
問題があった。
【0020】次いで、特許文献3に開示された発明の保
温筒は、次の保温筒1の施工に際して、先に取り付けた
保温筒1の表皮材3の表面に、次に取り付けた保温筒1
の食み出し片3bを重ねて接着テープ6bにより貼着す
る作業を要する。 ところが、先に取り付けた保温筒1
の表皮材3の外径と、次に取り付けた保温筒1の食み出
し片3bの内径とが近似しており、かつ、接着テープ6
bには粘着材が塗布されている。
【0021】このため、先の保温筒1の筒状本体2と、
次の保温筒1の筒状本体2との軸方向の相互隣接端面を
密着させて施工することは困難である。 この作業性の
悪さにより、筒状本体2の軸方向の相互隣接端面に隙間
が生じやすく、隙間ができると、保温効力が低下するば
かりでなく、管5に環境温度よりも低温の流体を流通さ
せる場合には、管5の外面に結露が発生しやすいという
問題があった。
【0022】また、筒状本体2がガラス繊維であるた
め、管5に環境温度よりも低温の流体を流通させる場合
には、ガラス繊維の繊維層の隙間に結露が発生しやす
く、吸水性も高いので、筒状本体2の繊維層内に滞留す
る水分により保温効力を低下させるという問題があっ
た。
【0023】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、管と保温
筒との間に隙間ができやすく保温効力が低下する問題、
隙間に結露が発生しやすい問題、施工の際に接着剤を塗
布する余分な労力が必要である問題、狭小な場所では施
工作業が困難である問題、保温筒の吸水性が高いために
保温効力が低下する問題などを解決しようとするもので
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に係る発明は、管の外周を被
覆可能な発砲樹脂の筒体と、この筒体の外周を被覆可能
なシート状の表皮体とを重ね合わせて管を被覆すること
により当該管の保温およびまたは保護をする保温筒であ
って、前記筒体はポリエチレンフォーム、ポリプロピレ
ンフォームなど軟質の熱可塑性発砲樹脂を用いて形成さ
れ、前記表皮体の裏面は熱可塑性樹脂の裏打材により裏
打ちされて、前記筒体の外周面と前記表皮体の裏打材と
の界面を加熱することで融合させて、相互が一体的に溶
着されているようにしたものである。
【0025】この請求項1の発明によれば、筒体はガラ
ス転移点(結晶質を持たない樹脂をある温度まで加熱し
た場合に、硬いガラス状の脆い状態から軟らかいエラス
トマ状の粘稠な状態に変化する温度)や融点が比較的低
い、ポリエチレンフォーム(ガラス転移点;約−30
℃、融点140℃)、ポリプロピレンフォーム(ガラス
転移点;約−10℃、融点180℃)などの軟質の熱可
塑性発砲樹脂により形成されており、かつ、表皮体の裏
面は熱可塑性樹脂の裏打材により裏打ちされているの
で、筒体の外周面と表皮体の裏打材との界面を加熱する
ことで、筒体と表皮体とを一体的に溶着することが容易
にできる。
【0026】また、ガラス転移点や融点が比較的低い軟
質の熱可塑性発砲樹脂により形成された筒体は、先に取
り付けた保温筒と、次に取り付けた保温筒との軸方向の
相互隣接端面を容易に溶着できるので、複数個の保温筒
を連ねても相互隣接端面に隙間が生じることなく保温施
工できるとともに、吸水性が低いために保温効力の向上
を図ることができる。
【0027】また、筒体は軟質の熱可塑性発砲樹脂によ
り形成されているので、保温筒を装着する管が多少曲が
っていても、筒体が軟質であるために管の曲がり曲面に
なじんで密着しやすく、円筒体と管との間に隙間が生じ
にくく保温効力の向上と結露の防止を図ることができる
とともに、円筒体と管との間に接着剤を塗布するという
余分な労力を省くことができる。
【0028】次いで、請求項2に係る発明の前記筒体に
は筒断面を軸方向に截断した背割部が設けられ、前記表
皮体は前記背割部の一方側から他方側へ一周して溶着さ
れているようにした保温筒である。
【0029】この請求項2の発明によれば、筒体には筒
断面を軸方向に截断した背割部が設けられているので、
長尺の保温筒でも、背割部を開口させれば管に保温筒を
容易に装着することができるとともに、狭小な場所でも
容易に保温施工できる。 また、筒体の背割部の一方側
と他方側とは、筒体がポリエチレンフォーム、ポリプロ
ピレンフォームなど軟質の熱可塑性発砲樹脂であるから
容易に溶着でき、背割部に隙間が生じることなく保温効
力の向上を図ることができる。
【0030】次いで、請求項3に係る発明は、前記表皮
体の幅は前記筒体の周長よりも大きく、前記筒体の背割
部の一方側から他方側へ一周した残余の余端部内面に
は、両面粘着テープの一面が接着されているようにした
ものである。 この請求項3の発明によれば、表皮体の
余端部内面には両面粘着テープの一面が接着されている
ので、狭小な場所でも、背割部に沿った表皮体の切れ目
を容易に封じることができる。
【0031】次いで、請求項4に係る発明の前記表皮体
の層構成は表面側の表基材と、その裏面側で前記表基材
を補強可能な前記裏打材とを重ね合わせた複合材であっ
て、前記表基材はアルミ箔であり、かつ、前記裏打材は
メッシュ状の熱可塑性樹脂シートであるようにしたもの
である。 この請求項4の発明によれば、裏打材はメッ
シュ状の熱可塑性樹脂シートであるようにしたので、表
基材のアルミ箔を補強するとともに、保温筒と表皮体と
を容易に溶着することができる。
【0032】次いで、請求項5に係る発明の前記表皮体
の層構成は表面側の表基材と、その裏面側で前記表基材
を補強可能な補強材と、前記裏打材とを重ね合わせた複
合材であって、前記表基材はアルミ箔であり、前記補強
材はガラスクロスシートであり、かつ、前記裏打材は熱
可塑性樹脂シートであるようにしたものである。 この
請求項5の発明によれば、補強材はガラスクロスシー
ト、かつ、裏打材は熱可塑性樹脂シートであるようにし
たので、表基材のアルミ箔を補強するとともに、保温筒
と表皮体とを容易に溶着することができる。
【0033】なお、本発明の説明における用語の「保
温」は、管内を流通させる流体の温度が配管の環境温度
に対して、高温または低温のどちらの管内温度を保つ場
合にも一様に「保温」という。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の保温筒に係る実施の形態
について説明する。
【0035】保温筒は、管の外周を被覆可能な発砲樹脂
の筒体と、この筒体の外周を被覆可能なシート状の表皮
体とを重ね合わせて管を被覆することにより当該管の保
温およびまたは保護をするものである。 筒体は、ポリ
エチレンフォーム、ポリプロピレンフォームなど軟質の
熱可塑性発砲樹脂を素材にして、各実施例の形状にそれ
ぞれ形成されている。 表皮体の層構成は、表面側の表
基材と、その裏面側で表基材を補強可能な裏打材とを重
ね合わせた2層の複合材、または、表面側の表基材と、
その裏面側の補強材と、裏打材とを重ね合わせた3層の
複合材を用途により使い分ける。
【0036】これらの実施例1〜4について、図1〜図
9を参照して以下のとおり説明する。 なお、実施例1
〜4の構成には相互に共通する事項があるので、実施例
2以降の説明では、相互に相違する事項およびその関連
事項についてのみ説明し、相互の共通事項については原
則的に省略する。 また、各図面の類似要素の符号末尾
は同一とし、1例毎に順次10ずつを加算して付す(例
えば、保温筒の符号は、実施例1を10とし、以降は1
例毎に順次10を加算して実施例2は20、実施例3は
30、実施例4は40とする)。
【0037】〔実施例1〕 まず、実施例1について以
下のとおり説明する。
【0038】図1は保温筒の筒体が円筒形である実施例
1を示す斜視図、図5は表皮体の層畳構成を示す部分断
面図で(a)は表皮体が2層の構成を示し(b)は表皮
体が3層の構成を示す。 この実施例1の保温筒10は
図1に示すように、丸管Pcの外周に接して被覆可能な
内径で円筒形に形成された円筒体11と、この円筒体1
1の外周を被覆可能な大きさでシート状に形成された表
皮体12A(12B)とを溶着することにより重ね合わ
せられている。
【0039】円筒体11は、ポリエチレンフォーム、ポ
リプロピレンフォームなど軟質の熱可塑性発砲樹脂を用
いて所定形状の円筒に形成されているが、内径が7〜2
00mm程度、筒厚が5〜50mm程度、長さが1〜2
m程度のものであれば成形品が市販されているので、用
途によりこれらの中から選択して利用することがでる。
ただし、円筒体11の内径は、丸管Pcとの間に隙間
があると結露が発生しやすいので、丸管Pcに挿通可能
な程度に丸管Pcの外径よりも小径か、丸管Pcの外径
と略同一径であることが好ましい。
【0040】この円筒体11を被覆する表皮体12Aは
図5(a)に示すように、表面側の表基材12eと、そ
の裏面側で表基材12eを補強可能な裏打材12fとを
重ね合わせた2層の複合材であって、円筒体11の外周
を被覆可能な大きさに形成されている。 この表皮体1
2Aは、アルミ箔を裁断した表基材12eの裏面に、メ
ッシュ状でポリエチレン、ポリプロピレンなど軟質の熱
可塑性樹脂シートを裁断した裏打材12fを接合するこ
とにより形成されている。
【0041】そして、表皮体12Aを用いた図1に示す
保温筒10は、円筒体11の外周面に、図5(a)に示
す表皮体12Aの裏打材12fが接するように重ね合わ
せ、かつ、円筒体11の外周面と、裏打材12fとの界
面を融点以上の温度に加熱することで融合させて、相互
が一体的に溶着されている。 また、表皮体12Aの大
きさは、円筒体11の外周を被覆可能な大きさ、すなわ
ち、円筒体11の軸方向は両端と同一で、円周方向は円
筒体11を1周して始端と終端との突合せ部12aで突
き合わされている。
【0042】また、他の例の表皮体12Bは図5(b)
に示すように、表面側の表基材12eと、その裏面側で
表基材12eを補強可能な補強材12hと、裏打材12
iとを重ね合わせた3層の複合材であって、円筒体11
の外周を被覆可能な大きさに形成されている。 この表
皮体12Bは、アルミ箔を裁断した表基材12eの裏面
に、ガラスクロスシートを裁断した補強材12hと、こ
の補強材12hの裏面に熱可塑性樹脂シートを裁断した
裏打材12iとを各々接合することにより形成されてい
る。
【0043】そして、他の例の表皮体12Bを用いた図
1に示す保温筒10は、円筒体11の外周面に、図5
(b)に示す表皮体12Bの裏打材12iが接するよう
に重ね合わせ、かつ、円筒体11の外周面と、裏打材1
2iとの界面を融点以上の温度に加熱することで融合さ
せて、相互が一体的に溶着されている。 また、表皮体
12Bの大きさは、表皮体12Aと同一の大きさに形成
されている。 なお、以下に説明する製造および保温施
工の手順は表皮体12Aを用いる場合も、表皮体12B
を用いる場合も同じであるので、表皮体12A(12
B)と表示して説明する。
【0044】次いで、前記のような実施例1の円筒体1
1と、表皮体12A(12B)とから保温筒10を製造
する装置および手順について説明する。 図6は加熱ロ
ーラにより円筒体と表皮体とを溶着する装置の簡略図、
図7は熱風により円筒体と表皮体とを溶着する装置の簡
略図である。 まず前者の図6に示す加熱ローラによる
保温筒製造装置は、円筒体11を駆動する一対の駆動ロ
ーラ3A,3Aと、円筒体11を下方に付勢する加圧ロ
ーラ4Aと、表皮体12A(12B)を加熱する加熱ロ
ーラ5とが各々平行に支承されている。
【0045】一対の駆動ローラ3A,3Aは、円筒体1
1を載置可能な下方に設けられ、図示しないモータによ
り回転駆動されることで、外接するように載置された円
筒体11を図6の時計方向に回転させる。 加圧ローラ
4Aは、その回転軸心が、図示しない直進作動機構の作
動により図6の矢印Abに沿って上下移動し、図示の下
降位置で円筒体11を下方へ付勢可能であり、かつ、回
転自在に設けられている。
【0046】加熱ローラ5は、図示右側の駆動ローラ3
Aの近傍で、その回転軸心が、図示しない直進作動機構
の作動により図6の矢印Aaに沿って上下移動し、図示
の上昇位置で円筒体11に重ねられた表皮体12A(1
2B)を付勢可能であり、かつ、回転自在に設けられて
いる。 この加熱ローラ5には、図示しない電気加熱器
が内蔵されており、図6の上昇位置において表皮体12
A(12B)の裏打材12f(12i)と、その表皮体
12A(12B)を介して円筒体11を溶着可能な融解
温度に加熱する。
【0047】この加熱ローラ5の電気加熱器は、円筒体
11の外周面と、表皮体12A(12B)の裏打材12
f(12i)との界面を各々の融点以上に加熱可能な設
定温度に加熱されている。 その設定温度は、円筒体1
1、裏打材12f(12i)の素材がポリエチレンの場
合には、その融点が約140℃であるから、加熱ローラ
5の表面温度を145〜175℃に加熱可能な温度が目
安となる。
【0048】また、円筒体11、裏打材12f(12
i)の素材がポリプロピレンの場合には、その融点が約
180℃であるから、加熱ローラ5の表面温度を185
〜215℃に加熱可能な温度が目安となる。 ここで、
円筒体11の回転速度は、各素材の融点に対して加熱ロ
ーラ5の表面温度を高くするに従い、円筒体11と裏打
材12f(12i)との界面を融点まで加熱する時間が
早くなるので、円筒体11の回転速度を高速度化でき
る。
【0049】このように構成された、図6の保温筒製造
装置により保温筒10を製造する手順は、加圧ローラ4
Aと加熱ローラ5とを、一対の駆動ローラ3A,3A上
に載置される円筒体11と接触しないように、予め、加
圧ローラ4Aを上方へ、また、設定温度に加熱された加
熱ローラ5を下方へ各々後退させておく。 そして、保
温対象の丸管Pcに適合する円筒体11を一対の駆動ロ
ーラ3A,3A上に載置して、加圧ローラ4Aを下降さ
せて円筒体11に当接させ下方へ付勢する。
【0050】次に、表皮体12A(12B)の始端部を
円筒体11と加熱ローラ5とで挟入可能な位置まで繰出
す。 次に、加熱ローラ5を表皮体12A(12B)の
始端部に当接する位置まで上昇させて付勢し、表皮体1
2A(12B)の裏打材12f(12i)と、裏打材1
2f(12i)に接する円筒体11の外周面とを融解温
度に加熱するとともに、一対の駆動ローラ3A,3Aを
回転させて、円筒体11の外周面に表皮体12A(12
B)を溶着する。
【0051】そして、表皮体12A(12B)の始端
が、円筒体11の外周面を1周した回転位置で一対の駆
動ローラ3A,3Aを停止させ、加熱ローラ5を下降さ
せて表皮体12A(12B)から隔離した後、図1に示
す表皮体12A(12B)の始端と終端との突合せ部1
2aで終端を切り離して、図1に示す保温筒10を形成
し一対の駆動ローラ3A,3A上から取り出す。
【0052】また、前記とは他の例で、熱風により保温
筒10を製造する保温筒製造装置について図7を参照し
て説明する。 この装置は、円筒体11を駆動する一対
の駆動ローラ3B,3Bと、円筒体11を下方に付勢す
る加圧ローラ4Bとが各々平行に支承されているととも
に、円筒体11の外周面と表皮体12A(12B)の裏
打材12f(12i)とを加熱する図示しない加熱送風
機の加熱送風口6が図7に示す右側の駆動ローラ3Bの
近傍に設けられている。
【0053】一対の駆動ローラ3B,3Bは図6の一対
の駆動ローラ3A,3Aと同様の構成であり、円筒体1
1を図7の時計方向に回転させる。 加圧ローラ4Bも
図6の加圧ローラ4Aと同様の構成であり、図7の矢印
Acに沿って上下移動する。加熱送風機は、図7に示す
右側の駆動ローラ3Bの近傍で、円筒体11の外周面
と、表皮体12A(12B)の裏打材12f(12i)
との界面を各々の融点以上に加熱可能な設定温度に加熱
された空気を加熱送風口6から送風可能に設けられてい
る。
【0054】その加熱送風口6から送風される空気の設
定温度は、図6の前記加熱ローラによる装置と同様に、
ポリエチレンの場合には145〜175℃が目安にな
り、ポリプロピレンの場合には185〜215℃が目安
となる。 また、各素材の融点に対して加熱送風口6か
ら送風される空気の温度を高くするに従い、円筒体11
の回転速度を高速度化できる。
【0055】このように構成された、図7の保温筒製造
装置により保温筒10を製造する手順は、加圧ローラ4
Bを、一対の駆動ローラ3B,3B上に載置される円筒
体11と接触しないように、予め上方へ後退させてお
く。 そして、保温対象の丸管Pcに適合する円筒体1
1を一対の駆動ローラ3B,3B上に載置して、加圧ロ
ーラ4Bを下降させて円筒体11に当接させ、円筒体1
1を下方へ付勢する。
【0056】次に、表皮体12A(12B)の始端部を
円筒体11と、図7に示す右側の駆動ローラ3Bとで挟
入可能な位置に位置決めする。 次に、加熱送風口6か
ら設定温度に加熱された空気を送風し、表皮体12A
(12B)の裏打材12f(12i)と、裏打材12f
(12i)に接する円筒体11の外周面とを融解温度に
加熱するとともに、一対の駆動ローラ3B,3Bを回転
させて、円筒体11の外周面に表皮体12A(12B)
を溶着する。
【0057】そして、表皮体12A(12B)の始端
が、円筒体11の外周面を1周した回転位置で一対の駆
動ローラ3B,3Bを停止させ、加熱送風口6から排出
される加熱空気の送風を停止した後、図1に示す表皮体
12A(12B)の始端と終端との突合せ部12aで終
端を切り離して、図1に示す保温筒10を形成し一対の
駆動ローラ3B,3B上から取り出す。
【0058】次いで、前記のように製造された実施例1
の保温筒10を用いて保温施工する手順について説明す
る。 図8は保温筒を管に装着した接続部の断面図、図
9は保温筒を管に装着し接続部に接続テープを貼着した
接続部の断面図である。 この実施例1による保温筒1
0の円筒体11は、筒断面に一端側から他端側までの軸
方向に截断した背割部がない。 したがって、図1に示
す丸管Pcは、少なくとも一方端は開放されており、開
放された一方端から保温筒10を挿入して被覆後に配管
するものである。 また、保温筒10よりも丸管Pcが
長尺の場合には、図8、図9に示す図示左右に保温筒1
0,10を連接して保温する。
【0059】図8に示す例は、図示左側の保温筒10を
丸管Pcに図示右側から挿入し、次に図示右側の保温筒
10を挿入して円筒体11,11の接続部11cを当接
させる。 次に接続部11cの円筒体11,11の相互
間に、棒状工具を挟入して隙間を形成する。 その隙間
に、図示しない携帯用の加熱送風機により、円筒体1
1,11を融解可能な加熱温度の空気を円周に沿って順
次送風し、円筒体11,11の接続部11cを溶着して
封じる。 その加熱温度は、円筒体11,11がポリエ
チレンの場合には145〜175℃、または、ポリプロ
ピレンの場合には185〜215℃が各々目安である。
【0060】また、図9に示す例は、図8の例と同様の
手順で保温筒10,10を丸管Pcに挿入して円筒体1
1,11の接続部11cを当接させる。 次に接続部1
1cの円筒体11,11を被覆している表皮体12A,
12A(12B,12B)の外周に、接続テープ14を
1周させて接着して封じる。 なお、上述した実施例1
の保温筒10には、その円筒体11に背割部がないの
で、円筒体11が比較的長いと丸管Pcへの挿入が難し
い場合がある。 このような場合には、後述する背割部
が形成されたものを使用することが好ましい。
【0061】〔実施例2〕 引き続いて、実施例2につ
いて以下のとおり説明する。
【0062】図2は円筒形の円筒体に背割部を設けた実
施例2を示す斜視図である。 この実施例2の保温筒2
0は図2に示すように、丸管Pcの外周に接して被覆可
能な内径で円筒形に形成された円筒体21と、この円筒
体21の外周を被覆可能な大きさでシート状に形成され
た表皮体22A(22B)とを溶着することにより重ね
合わせられている。
【0063】保温筒20の円筒体21には背割部21a
が形成されており、この背割部21aは、円筒体21の
筒断面を一端側から他端側まで軸方向に截断したもので
ある。 この円筒体21の素材は実施例1の円筒体11
と同じ軟質の熱可塑性発砲樹脂であり、形状も背割部2
1aを除いて同じであるので、詳細な説明は省略する。
この円筒体21を被覆する表皮体22Aは図5(a)
に示すように、実施例1と同じ材質の表基材22eと、
裏打材22fとの2層の複合材であって、円筒体21の
外周面と、裏打材22fとの界面を融点以上の温度に加
熱することで融合させて、相互が一体的に溶着されてい
る。
【0064】また、他の例の表皮体22Bも図5(b)
に示すように、実施例1と同じ材質の表基材22eと、
補強材22hと、裏打材22iとの3層の複合材であっ
て、円筒体21の外周面と、裏打材22iとの界面を融
点以上の温度に加熱することで融合させて、相互が一体
的に溶着されている。 ただし、実施例2の円筒体21
には背割部21aが形成されているので、表皮体22A
(22B)が円筒体21の外周を1周する円周方向の始
端と終端とが背割部21aと一致するように突合せ部2
2aで突き合わされている。
【0065】次いで、前記のような構成の円筒体21
と、表皮体22A(22B)とから保温筒20を製造す
る手順について、図6、図7を参照して説明する。 図
6の保温筒製造装置により保温筒20を製造する手順
は、まず、実施例1と同様に加圧ローラ4Aと加熱ロー
ラ5とを予め後退させておく。 そして、保温対象の丸
管Pcに適合する円筒体21を図2に示す背割部21a
が加熱ローラ5と接触可能な位置で、一対の駆動ローラ
3A,3A上に載置して、加圧ローラ4Aを下降させて
円筒体21に当接させ下方へ付勢する。
【0066】次に、表皮体22A(22B)の始端部を
円筒体21と加熱ローラ5とで挟入可能な位置まで繰出
す。 次に、加熱ローラ5を表皮体22A(22B)の
始端部に当接する位置まで上昇させて付勢し、表皮体2
2A(22B)の裏打材22f(22i)と、裏打材2
2f(22i)に接する円筒体21の外周面とを融解温
度に加熱するとともに、一対の駆動ローラ3A,3Aを
回転させて、円筒体21の外周面に表皮体22A(22
B)を溶着する。
【0067】そして、表皮体22A(22B)の始端
が、円筒体21の外周面を1周した回転位置で一対の駆
動ローラ3A,3Aを停止させ、加熱ローラ5を下降さ
せて表皮体22A(22B)から隔離した後、図2に示
す表皮体22A(22B)の始端と終端とが突合せ部2
2aと一致するように終端を切り離して、図2に示す保
温筒20を形成し一対の駆動ローラ3A,3A上から取
り出す。
【0068】また、前記とは他の例の熱風により保温筒
20を製造する手順について説明する。 図7の保温筒
製造装置により保温筒20を製造する手順は、まず、実
施例1と同様に加圧ローラ4Bを予め後退させておく。
そして、保温対象の丸管Pcに適合する円筒体21を
図2に示す背割部21aが図7に示す右側の駆動ローラ
3Bと接触可能な位置で、一対の駆動ローラ3B,3B
上に載置して、加圧ローラ4Bを下降させて円筒体21
に当接させ下方へ付勢する。
【0069】次に、表皮体22A(22B)の始端部を
円筒体21と、図7に示す右側の駆動ローラ3Bとで挟
入可能な位置に位置決めする。 次に、加熱送風口6か
ら設定温度に加熱された空気を送風し、表皮体22A
(22B)の裏打材22f(22i)と、裏打材22f
(22i)に接する円筒体21の外周面とを融解温度に
加熱するとともに、一対の駆動ローラ3B,3Bを回転
させて、円筒体21の外周面に表皮体22A(22B)
を溶着する。
【0070】そして、表皮体22A(22B)の始端
が、円筒体21の外周面を1周した回転位置で一対の駆
動ローラ3B,3Bを停止させ、加熱送風口6から排出
される加熱空気の送風を停止した後、図2に示す表皮体
22A(22B)の始端と終端とが突合せ部22aと一
致するように終端を切り離して、図2に示す保温筒20
を形成し一対の駆動ローラ3A,3A上から取り出す。
【0071】次いで、前記のように製造された実施例2
の保温筒20を用いて保温施工する手順について、図
8、図9を参照して説明する。 この実施例2による保
温筒20の円筒体21は、筒断面に一端側から他端側ま
での軸方向に截断した背割部21aが形成されているの
で、この背割部21aを開口することで、保温筒20
は、図2に示す丸管Pcの側面から容易に被覆すること
ができる。 また、保温筒20よりも角管Psが長尺の
場合には、図8、図9に示す図示左右に保温筒20,2
0を連接して保温する。
【0072】図8に示す例は、図示左側の保温筒20を
丸管Pcの側面から挿入し、図2に示す円筒体21の背
割部21aの間に棒状工具を挟入して隙間を形成する。
その隙間に、図示しない携帯用の加熱送風機により、
背割部21aを融解可能な加熱温度の空気を一端側から
他端側まで軸方向に沿って順次送風し、背割部21aを
溶着して封じる。 その加熱温度は、実施例1で説明し
た円筒体11,11の接続部11cの溶着と同一温度で
ある。
【0073】次に図示右側の保温筒20を図示左側の保
温筒20と同手順で挿入し、かつ、その背割部21aを
溶着して封じる。 そして、円筒体21,21の接続部
21cを当接させる。 次に実施例1と同一の手順で、
接続部21cの円筒体21,21の相互間に、円筒体2
1,21を融解可能な加熱温度の空気を順次送風し、円
筒体21,21の接続部21cを溶着して封じる。 そ
の加熱温度も、実施例1と同じである。
【0074】また、図9に示す例は、図8の例と同様の
手順で図示左右の保温筒20を丸管Pcの側面から挿入
し、かつ、円筒体21,21の各々の背割部21aを溶
着して封じる。 次に円筒体21,21の接続部21c
を当接させる。 次に接続部21cの円筒体21,21
を被覆している表皮体22A,22A(22B,22
B)の外周に、接続テープ24を1周させて接着して封
じる。 なお、円筒体21,21の接続部21cは、図
8の例のように溶着し、さらに接続テープ24で接着す
ることで保温効力をより高めることができる。
【0075】〔実施例3〕 引き続いて、実施例3につ
いて以下のとおり説明する。
【0076】図3は円筒形の円筒体を被覆する表皮体に
余端部を設けた実施例3を示す斜視図である。 この実
施例3の保温筒30は図3に示すように、丸管Pcの外
周に接して被覆可能な内径で円筒形に形成された円筒体
31と、この円筒体31の外周を被覆可能な大きさでシ
ート状に形成された表皮体32A(32B)とを溶着す
ることにより重ね合わせられている。
【0077】保温筒30の円筒体31には、実施例2で
説明した図2に示す保温筒20の円筒体21と同様に、
円筒体31の筒断面を一端側から他端側まで軸方向に截
断した背割部31aが形成されている。 また、円筒体
31の素材も実施例1,2の円筒体11,21と同じ軟
質の熱可塑性発砲樹脂であるので、詳細な説明は省略す
る。 この円筒体31を被覆する表皮体32Aは図5
(a)に示すように、実施例1,2と同じ材質の表基材
32eと、裏打材32fとの2層の複合材であって、円
筒体31の外周面と、裏打材32fとの界面を融点以上
の温度に加熱することで融合させて、相互が一体的に溶
着されている。
【0078】また、他の例の表皮体32Bも図5(b)
に示すように、実施例1,2と同じ材質の表基材32e
と、補強材32hと、裏打材32iとの3層の複合材で
あって、円筒体31の外周面と、裏打材32iとの界面
を融点以上の温度に加熱することで融合させて、相互が
一体的に溶着されている。 ただし、この実施例3の表
皮体32A(32B)には、図3に示す余端部32bが
他端側に形成されているので、表皮体32A(32B)
の幅は、余端部32bの分だけ円筒体31の周長よりも
大きい。
【0079】すなわち、表皮体32A(32B)の一端
面32aは、実施例1,2と同様に円筒体31の背割部
31aと一致するように溶着されているが、他端側は、
背割部31aから一周した周長よりも大きい残余の余端
部32bが設けられている。そして、この余端部32b
の内面には、両面粘着テープ35の一面が接着されてい
る。
【0080】次いで、前記のような構成の円筒体31
と、表皮体32A(32B)とから保温筒30を製造す
る手順について、図6、図7を参照して説明する。 図
6の保温筒製造装置により保温筒30を製造する手順
は、まず、実施例1,2と同様の手順により表皮体32
A(32B)の一端面32aを円筒体31の背割部31
aと一致させて、かつ、円筒体31の外周に表皮体32
A(32B)を1周させて溶着する。
【0081】次に、表皮体32A(32B)が円筒体3
1の外周を1周した後に加熱ローラ5を下降させて表皮
体32A(32B)から隔離し、図3に示す所定長の余
端部32bが、すでに溶着された表皮体32A(32
B)の上層に形成されるように終端を切り離して、図3
に示す保温筒30を形成し一対の駆動ローラ3A,3A
上から取り出す。 そして、表皮体32A(32B)の
余端部32b内面に両面粘着テープ35の一面を接着す
る。
【0082】また、前記とは他の例の熱風により保温筒
30を製造する手順について説明する。 図7の保温筒
製造装置により保温筒30を製造する手順は、まず、実
施例1,2と同様の手順により表皮体32A(32B)
の一端面32aを円筒体31の背割部31aと一致させ
て、かつ、円筒体31の外周に表皮体32A(32B)
を1周させて溶着する。
【0083】次に、表皮体32A(32B)が円筒体3
1の外周を1周した後に加熱送風口6から排出される加
熱空気の送風を停止し、図3に示す所定長の余端部32
bが、すでに溶着された表皮体32A(32B)の上層
に形成されるように終端を切り離して保温筒30を形成
し、一対の駆動ローラ3B,3B上から取り出す。そし
て、表皮体32A(32B)の余端部32b内面に両面
粘着テープ35の一面を接着する。
【0084】次いで、前記のように製造された実施例3
の保温筒30を用いて保温施工する手順について、図
8、図9を参照して説明する。 この実施例3による保
温筒30の円筒体31は、上述した実施例2の円筒体2
1と同様に、筒断面に一端側から他端側までの軸方向に
截断した背割部31aが形成されているので、この背割
部31aを開口することで、保温筒30は、図3に示す
丸管Pcの側面から容易に被覆することができる。 ま
た、保温筒30よりも角管Psが長尺の場合には、図
8、図9に示す図示左右に保温筒30,30を連接して
保温する。
【0085】図8に示す例は、図示左側の保温筒30を
丸管Pcの側面から挿入し、図3に示す表皮体32A
(32B)の余端部32bを1周目の表皮体32A(3
2B)の上層に重ね合わせ、余端部32bの内面に接着
された両面粘着テープ35を表皮体32A(32B)の
接着位置32pに接着する。 この接着により、円筒体
31の背割部31aと、表皮体32A(32B)の一端
面32a近傍とを封じる。
【0086】次に図示右側の保温筒30を図示左側の保
温筒30と同手順で挿入し、かつ、図3に示す余端部3
2bの内面に接着された両面粘着テープ35を表皮体3
2A(32B)の接着位置32pに接着する。 そし
て、円筒体31,31の接続部31cを当接させる。
次に実施例1,2と同一の手順で、接続部31cの円筒
体31,31の相互間に、円筒体31,31を融解可能
な加熱温度の空気を順次送風し、円筒体31,31の接
続部31cを溶着して封じる。 その加熱温度は、実施
例1,2と同じである。 なお、円筒体31,31の各
々の背割部31aは、実施例2のように溶着し、さらに
両面粘着テープ35で接着することで保温効力をより高
めることができる。
【0087】また、図9に示す例は、図8の例と同様の
手順で図示左右の保温筒30,30を丸管Pcの側面か
ら挿入し、かつ、図3に示す両面粘着テープ35を表皮
体32A,32A(32B,32B)の接着位置32p
に各々接着する。 そして、円筒体31,31の接続部
31cを当接させる。 次に実施例1,2と同一の手順
で、接続部31cの円筒体31,31を被覆している表
皮体32A,32A(32B,32B)の外周に、接続
テープ34を1周させて接着して封じる。 なお、円筒
体31,31の接続部31cは、図8の例のように溶着
し、さらに接続テープ34で接着することで保温効力を
より高めることができる。
【0088】〔実施例4〕 引き続いて、実施例4につ
いて以下のとおり説明する。
【0089】図4は筒体が角筒形である実施例4を示す
斜視図である。 この実施例4の保温筒40は図4に示
すように、角管Psの外周に接して被覆可能な内法で角
筒形に形成された角筒体41と、この角筒体41の外周
を被覆可能な大きさでシート状に形成された表皮体42
A(42B)とを溶着することにより重ね合わせられて
いる。
【0090】保温筒40の角筒体41には、実施例2,
3で説明した図2、図3に示す保温筒20,30の円筒
体21,31と同様に、角筒体41の筒断面を一端側か
ら他端側まで軸方向に截断した背割部41aが形成され
ている。 また、角筒体41の素材も実施例1,2,3
の円筒体11,21,31と同じ軟質の熱可塑性発砲樹
脂であるので、詳細な説明は省略する。
【0091】この角筒体41を被覆する表皮体42Aは
図5(a)に示すように、実施例1,2,3と同じ材質
の表基材42eと、裏打材42fとの2層の複合材であ
って、角筒体41の外周面と、裏打材42fとの界面が
一体的に溶着されている。また、他の例の表皮体42B
も図5(b)に示すように、実施例1,2,3と同じ材
質の表基材42eと、補強材42hと、裏打材42iと
の3層の複合材であって、角筒体41の外周面と、裏打
材42iとの界面が一体的に溶着されている。
【0092】次いで、前記のような構成の角筒体41
と、表皮体42A(42B)とから保温筒40を製造す
る手順について説明する。 角筒体41は、軟質の熱可
塑性発砲樹脂を用いて、予め所定形状の角筒に形成され
た成形品を利用することができるが、角筒形の市販成形
品が少ないために利用することは困難である。 そこ
で、軟質の熱可塑性発砲樹脂を用いて所定の板厚(保温
施工後の角筒体41としての筒厚になる)に成形加工さ
れて、容易に入手できる成形板材から角筒形の保温筒4
0を製造する手順について説明する。
【0093】その成形板材はコイル状に巻回されている
ので、巻回軸方向の板幅が、保温施工する角管Psの施
工外周長または施工長に適合するように選択する。 次
に、回転可能に支承された図示しない芯金に成形板材の
始端部を巻き付けて、その成形板材の外周と、図6の図
示右側に示す駆動ローラ3Aと同様で前記芯金の軸心に
向かって付勢された押圧ローラとで、表皮体42A(4
2B)の始端部を挟入可能な位置まで繰出す。
【0094】次に、図6の加熱ローラ5と同様の加熱ロ
ーラを表皮体42A(42B)の始端部に当接する位置
まで前進させて付勢し、表皮体42A(42B)の裏打
材42f(42i)と、裏打材42f(42i)に接す
る成形板材の外周面とを融解温度に加熱するとともに、
前記芯金を回転させて、成形板材の外周面に表皮体42
A(42B)を溶着し、所要長の板素材を芯金に巻回す
る。 この巻回された長尺板素材から、角管Psを被覆
可能な大きさに裁断して保温筒板素材を形成する。 そ
して、保温筒板素材は図4のように、保温施工により角
管Psを被覆することで角筒形の保温筒40が形成され
る。
【0095】また、前記とは他の例の熱風により保温筒
40を製造する手順について説明する。 回転可能に支
承された図示しない芯金に成形板材の始端部を巻き付け
て、その成形板材の外周と、図7の図示右側に示す駆動
ローラ3Bと同様で前記芯金の軸心に向かって付勢され
た押圧ローラとで、表皮体42A(42B)の始端部を
挟入可能な位置まで繰出す。
【0096】次に、図7の加熱送風口6と同様の加熱送
風口から設定温度に加熱された空気を送風し、表皮体4
2A(42B)の裏打材42f(42i)と、裏打材4
2f(42i)に接する成形板材の外周面とを融解温度
に加熱するとともに、前記芯金を回転させて、成形板材
の外周面に表皮体42A(42B)を溶着し、所要長の
板素材を芯金に巻回する。 この巻回された長尺板素材
から、角管Psを被覆可能な大きさに裁断して保温筒板
素材を形成する。 そして、保温筒板素材は図4のよう
に、保温施工により角管Psを被覆することで角筒形の
保温筒40が形成される。
【0097】もちろん、角筒形の保温筒40を構成する
角筒体41は、前記成形板材を用いて製造する手段に限
定されるものではなく、予め所定形状に形成された角筒
成形品を利用し、その外周に表皮体42A(42B)を
溶着することで容易に保温筒40を製造することができ
る。 また、この第4実施例の成形板材に表皮体を溶着
した保温筒板素材は、先に説明した丸管Pcの保温筒と
しても利用できることは明白である。
【0098】次いで、前記のように製造された実施例4
の保温筒40を用いて保温施工する手順について、図
8、図9を参照して説明する。 この実施例4による保
温筒40は、成形板材に表皮体42A(42B)を溶着
した保温筒板素材により、図4に示す角管Psの外周を
巻き付けることで被覆し、角筒状の保温筒40を形成す
るものである。 また、保温筒40よりも角管Psが長
尺の場合には、図8、図9に示す図示左右に保温筒4
0,40を連接して保温する。
【0099】図8に示す例は、図示左側の保温筒40
(保温筒板素材)を角管Psの外周に巻き付け、図4に
示す角筒体41の背割部41aの間に棒状工具を挟入し
て隙間を形成する。 その隙間に、図示しない携帯用の
加熱送風機により、背割部41aを融解可能な加熱温度
の空気を一端側から他端側まで軸方向に沿って順次送風
し、背割部41aを溶着して封じる。 その加熱温度
は、実施例1で説明した円筒体11,11の接続部11
cの溶着と同一温度である。 なお、角筒体41の背割
部41aは、図4に示す粘着テープ46により封じるこ
ともできる。
【0100】次に図示右側の保温筒40を図示左側の保
温筒40と同手順で巻き付け、かつ、その背割部41a
を溶着して封じる。 そして、角筒体41,41の接続
部41cを当接させる。 次に実施例1,2,3と同一
の手順で、接続部41cの角筒体41,41の相互間
に、角筒体41,41を融解可能な加熱温度の空気を順
次送風し、角筒体41,41の接続部41cを溶着して
封じる。 その加熱温度も、実施例1,2,3と同じで
ある。
【0101】また、図9に示す例は、図8の例と同様の
手順で図示左右の保温筒40を角管Psに巻き付け、か
つ、角筒体41,41の各々の背割部41aを溶着して
封じる。 次に角筒体41,41の接続部41cを当接
させる。 次に接続部41cの角筒体41,41を被覆
している表皮体42A,42A(42B,42B)の外
周に、接続テープ44を1周させて接着して封じる。
なお、角筒体41,41の接続部41cは、図8の例の
ように溶着し、さらに接続テープ44で接着することで
保温効力をより高めることができる。
【0102】なお、本発明に係る保温筒は、上述した実
施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲においてさまざまな形態に構成するこ
とができる。 例えば、筒体の素材は、ポリエチレンフ
ォームまたはポリプロピレンフォームに限定されず、こ
れら以外の軟質の熱可塑性発砲樹脂も適用できる。ま
た、表皮体の層構成は、表基材、裏打材の2層の複合材
と、表基材、補強材、裏打材の3層の複合材とで説明し
たが、これは最小限必要な構成であって、補強材や裏打
材をさらに加層することは設計上の選択的事項である。
【0103】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりであるので、以
下に記載するような効果を奏する。
【0104】請求項1の発明によれば、筒体はガラス転
移点や融点が比較的低い、ポリエチレンフォーム、ポリ
プロピレンフォームなどの軟質の熱可塑性発砲樹脂によ
り形成されており、かつ、表皮体の裏面は熱可塑性樹脂
の裏打材により裏打ちされているので、筒体の外周面と
表皮体の裏打材との界面を加熱することで相互を一体的
に溶着して、表皮体の剥離を防止することができる。
【0105】また、ガラス転移点や融点が比較的低い軟
質の熱可塑性発砲樹脂により形成された筒体は、先に取
り付けた保温筒と、次に取り付けた保温筒との軸方向の
相互隣接端面を容易に溶着できるので、複数個の保温筒
を連ねても相互隣接端面に隙間が生じることなく保温施
工できるとともに、吸水性が低いために保温効力の向上
を図ることができる効果を奏する。
【0106】また、筒体は軟質の熱可塑性発砲樹脂によ
り形成されているので、保温筒を装着する管が多少曲が
っていても、筒体が軟質であるために管の曲がり曲面に
なじんで密着しやすく、円筒体と管との間に隙間が生じ
にくく保温効力の向上と結露の防止を図ることができる
とともに、円筒体と管との間に接着剤を塗布するという
余分な労力を省くことができる。
【0107】次の請求項2の発明によれば、筒体には筒
断面を軸方向に截断した背割部が設けられているので、
長尺の保温筒でも、背割部を開口させれば管に保温筒を
容易に装着することができるとともに、狭小な場所でも
容易に保温施工できる。 また、筒体の背割部の一方側
と他方側とは、筒体がポリエチレンフォーム、ポリプロ
ピレンフォームなどであるから容易に溶着でき、背割部
に隙間が生じることなく保温効力の向上を図ることがで
きる効果を奏する。
【0108】次の請求項3の発明によれば、表皮体の余
端部内面には両面粘着テープの一面が接着されているの
で、狭小な場所でも、背割部に沿った表皮体の切れ目を
容易に封じることができる効果を奏する。
【0109】次の請求項4の発明によれば、裏打材はメ
ッシュ状の熱可塑性樹脂シートであるようにしたので、
表基材のアルミ箔を補強するとともに、保温筒と表皮体
とを容易に溶着することができる。
【0110】次の請求項5の発明によれば、補強材はガ
ラスクロスシート、かつ、裏打材は熱可塑性樹脂シート
であるようにしたので、表基材のアルミ箔を補強すると
ともに、保温筒と表皮体とを容易に溶着することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保温筒の筒体が円筒形である実施
例1を示す説明図であって、その斜視図である。
【図2】同じく、円筒体に背割部を設けた実施例2を示
す説明図であって、その斜視図である。
【図3】同じく、円筒体を被覆する表皮体に余端部を設
けた実施例3を示す説明図であって、その斜視図であ
る。
【図4】同じく、保温筒の筒体が角筒形である実施例4
を示す説明図であって、その斜視図である。
【図5】同じく、表皮体の層畳構成を示す説明図であっ
て、(a)は表皮体が2層の部分断面図、(b)は表皮
体が3層の部分断面図である。
【図6】同じく、保温筒を製造する装置の一例を示す説
明図であって、加熱ローラにより円筒体と表皮体と溶着
する簡略図である。
【図7】同じく、保温筒を製造する装置の他の例を示す
説明図であって、熱風により円筒体と表皮体と溶着する
簡略図である。
【図8】同じく、保温筒を管に装着した一例を示す説明
図であって、その接続部の断面図である。
【図9】同じく、保温筒を管に装着し接続部に接続テー
プを貼着した一例を示す説明図であって、その接続部の
断面図である。
【符号の説明】
10 保温筒 11 円筒体 12A、12B 表皮体 12e 表基材 12f 裏打材 12h 補強材 12i 裏打材 20 保温筒 21 円筒体 21a 背割部 22A、22B 表皮体 22e 表基材 22f 裏打材 22h 補強材 22i 裏打材 30 保温筒 31 円筒体 31a 背割部 32A、32B 表皮体 32b 余端部 32e 表基材 32f 裏打材 32h 補強材 32i 裏打材 35 両面粘着テープ 40 保温筒 41 角筒体 41a 背割部 42A、42B 表皮体 42e 表基材 42f 裏打材 42h 補強材 42i 裏打材 Pc 丸管 Ps 角管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中武 万能 愛知県尾張旭市瀬戸川町1丁目317番地3 (72)発明者 村田 昌平 愛知県尾張旭市北山町北新田3番地の3 Fターム(参考) 3H036 AB18 AB25 AC02 AC03 AD09 AE03 AE04 4F100 AB10C AB33C AG00E AK01B AK01D AK04B AK07B AT00A AT00C BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C DA11 DC16D DC21B DG11E DJ01B EC03 EC032 EJ42 EJ422 GB51 JB16B JB16D JJ02 JK13B JL02 JL07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の外周を被覆可能な発砲樹脂の筒体
    と、この筒体の外周を被覆可能なシート状の表皮体とを
    重ね合わせて管を被覆することにより当該管の保温およ
    びまたは保護をする保温筒であって、 前記筒体はポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォ
    ームなど軟質の熱可塑性発砲樹脂を用いて形成され、前
    記表皮体の裏面は熱可塑性樹脂の裏打材により裏打ちさ
    れて、前記筒体の外周面と前記表皮体の裏打材との界面
    を加熱することで融合させて、相互が一体的に溶着され
    ていることを特徴とする保温筒。
  2. 【請求項2】 前記筒体には筒断面を軸方向に截断した
    背割部が設けられ、前記表皮体は前記背割部の一方側か
    ら他方側へ一周して溶着されていることを特徴とする請
    求項1に記載の保温筒。
  3. 【請求項3】 前記表皮体の幅は前記筒体の周長よりも
    大きく、前記筒体の背割部の一方側から他方側へ一周し
    た残余の余端部内面には、両面粘着テープの一面が接着
    されていることを特徴とする請求項2に記載の保温筒。
  4. 【請求項4】 前記表皮体の層構成は表面側の表基材
    と、その裏面側で前記表基材を補強可能な前記裏打材と
    を重ね合わせた複合材であって、前記表基材はアルミ箔
    であり、かつ、前記裏打材はメッシュ状の熱可塑性樹脂
    シートであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1項に記載の保温筒。
  5. 【請求項5】 前記表皮体の層構成は表面側の表基材
    と、その裏面側で前記表基材を補強可能な補強材と、前
    記裏打材とを重ね合わせた複合材であって、前記表基材
    はアルミ箔であり、前記補強材はガラスクロスシートで
    あり、かつ、前記裏打材は熱可塑性樹脂シートであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    保温筒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101301504B1 (ko) 2005-04-27 2013-09-04 아사히 화이바 구라스 가부시키가이샤 진공단열재 및 그 제조방법
CN103556718A (zh) * 2013-10-28 2014-02-05 珠海市联达环保科技有限公司 一种复合保温材料
CN108458208A (zh) * 2018-05-24 2018-08-28 浙江智海化工设备工程有限公司 一种低温液体加套管保温装置

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