JP2003247521A - 高さ調節用ナットと底板への高さ調節用ナットの取付け構造 - Google Patents

高さ調節用ナットと底板への高さ調節用ナットの取付け構造

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JP2003247521A
JP2003247521A JP2002045472A JP2002045472A JP2003247521A JP 2003247521 A JP2003247521 A JP 2003247521A JP 2002045472 A JP2002045472 A JP 2002045472A JP 2002045472 A JP2002045472 A JP 2002045472A JP 2003247521 A JP2003247521 A JP 2003247521A
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Keigo Horikoshi
計五 堀越
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HORIKOSHI KK
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HORIKOSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上底板と下底板が極端に反り返ったり、変形
したりすると、高さ調節用ナットが上底板と下底板から
外れたり、ガタツキが生じたりする。 【解決手段】 上底板と下底板との間に配置される筒部
の軸方向一端に上鍔があり、その先に底板の上通孔に貫
通可能な上貫通部があり、筒部の軸方向他端に下鍔があ
り、その先に底板の下通孔に貫通可能な下貫通部があ
り、筒部の内側にネジ孔があり、筒部の外周面の全部又
は一部を角形又は変形円形にして、底板の側壁と接触し
て筒部の空転を防止する空転防止部とした。上底板と下
底板との間に高さ調節用ナットが配置され、同ナットの
上貫通部が上底板の上通孔に、下貫通部が下底板の下通
孔に差し込まれて、高さ調節用ナットの空転防止部を底
板の側壁に接触又は接近させて配置して、高さ調節用ナ
ットの空転を防止可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍庫、冷蔵庫、自
動販売機といった収容機器、或は収納式保安箱といった
各種機器の底板に取付ける高さ調節用ナットと、同ナッ
トの底板への取付け構造に関し、高さ調節用ナットにね
じ込んだボルトのねじ込み量を調節することにより、高
さ調節用ナットからのボルトの突出長を調節して底板の
高さを調節可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍庫、冷蔵庫、自動販売機といった機
器は屋内だけでなく、屋外にも設置されるため、段差の
ある場所に設置されることがある。この場合、機器の高
さを水平に調節するために、通常は図11(a)の様に
底板Aの底面の四隅に高さ調節用ナットBを取付け、そ
のナットBにねじ込んだボルトCのねじ込み量を調節す
ることにより、同ナットBからのボルトCの突出量(高
さ)を調節して、地面等に設置した機器を水平にしてい
る。
【0003】底板Aは上底板Dとその下に配置された下
底板E(通常、補強板と呼ばれている)とから構成され
ている。この底板Aに取付けられる高さ調節用ナットB
は内部にネジ孔Fを有する筒部Gの上端に上底板Dの上
通孔Hに差込み可能な上差込み部Iが形成され、筒部G
の上面には上底板Dを支持する上鍔Jが形成され、筒部
Gの下端には下底板Eの下通孔Kよりも径の大きな円板
状の下鍔Lが形成されている。
【0004】前記の高さ調節用ナットBを底板Aへ取付
けるには、従来は、ナットBの筒部G及び上差込み部I
を下底板Eの下通孔Kから差込んで、上差込み部Iを上
底板Dの上通孔Hに差込み、下底板Eの底面に接触して
いる同ナットBの下鍔Lの外周縁の数ケ所(図11
(a)(b)のY箇所)を下底板Eの底面に溶接して、
高さ調節用ナットBを底板Aに固定している。
【0005】前記の高さ調節用ナット及びその取付け構
造は次のような課題があった。 1.高さ調節用ナットBは下鍔Lを底板Aに溶接しなけ
れば底板Aに固定できないため、溶接作業が必須であ
る。しかし、溶接をすると溶接時の火花(スパッター)
が飛散して高さ調節用ナットBのネジ孔Fに入り込んで
ネジに溶着し、そのスパッターが邪魔になってネジ孔に
ボルトCをねじ込むことができなくなることがある。 2.ネジ孔Fへのスパッターの侵入を防止するため、従
来は、ネジ孔Fの入口に防護キャップを被せて溶接を行
い、溶接終了後にその防護キャップを取外していた。こ
のため、溶接作業が面倒であり、作業能率が悪かった。
また、取外した防護キャップが紛失することがあった。 3.高さ調節用ナットBは底板Aに溶接してあるだけで
あるため、外部から衝撃が加わったり、無理な力が加わ
ったりすると、高さ調節用ナットBが底板Aから落下す
ることがある。 4.溶接作業は高価であるため、コスト高になる。 5.溶接作業がある分だけ作業者の労力負担が大きく、
底板Aへの高さ調節用ナットBの取付け作業の効率が悪
く、コスト高の一因となる。
【0006】本件発明者は先に前記課題を解決した高さ
調節用ナットと、それを底板へ取付ける構造を開発し、
特許第2812926号として登録されている。この高
さ調節用ナットは溶接しなくとも底板に固定することが
できるものであり、その取付け構造は高さ調節用ナット
を溶接せずに冷蔵庫や自動販売機の底板に取付けたもの
である。
【0007】前記高さ調節用ナットの一例は図12に示
す様なものであり、上底板Dと下底板Eとの間に配置さ
れる筒部Gを有し、筒部Gの上端に上鍔Jが形成され、
その先に上鍔Jよりも外形が小さく且つ上底板Dの上通
孔Hに差込み可能な円筒状の上差込部Iが突設され、筒
部Gの下端に下底板Eの内面に接触する下部鍔Mが形成
され、その先に下部鍔Mよりも外形が小さく且つ下底板
Eの下通孔Kに差込み可能な円筒状の下方差込部Nが突
設され、筒部Gの内部にそれらを貫通するネジ孔Fが形
成されている。
【0008】前記高さ調節用ナットの取付け構造の一例
は図12に示す様に、上底板Dの上通孔Hに高さ調節用
ナットの上差込み部Iを差込み、下底板Eの下通孔Kに
高さ調節用ナットBの下方差込部Nを差込んである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記高さ調節用ナット
とその取付け構造は格別これといった問題はないが、し
いてあげれば、上底板Dと下底板Eが図13の様に極端
に反り返ったり、変形したりすると、高さ調節用ナット
Bが上底板Dと下底板Eから外れるおそれがあった。ま
た、変形した上底板Dと下底板Eは形状復帰しても、元
通りに復帰することは殆どないため、一旦変形するとそ
の後は上底板D或は下底板Eと高さ調節用ナットBとの
間にガタツキが生じ易い。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は溶接しな
くとも底板に固定でき、底板が大幅に反り返ったり、変
形したりしても、底板から外れたり、ガタツキが生じな
い高さ調節用ナットと底板への同ナットの取付け構造を
提供することにある。
【0011】請求項1記載の高さ調節用ナットは、冷蔵
庫、自動販売機等の重量機器の底板3(図4)の上底板
1と下底板2との間に配置される筒部4(図1(a)
(b))があり、筒部4の軸方向一端に上底板1の内面
と接触する上鍔5があり、その先に上鍔5よりも外形が
小さく且つ上底板1の上通孔6に貫通可能な上貫通部7
があり、筒部4の軸方向他端に下底板2の内面に接触す
る下鍔8があり、その先に下鍔8よりも外形が小さく且
つ下底板2の下通孔9に貫通可能な下貫通部10があ
り、筒部4の内側にネジ孔11があり、筒部4の外周面
17の全部又は一部を角形又は変形円形にして、底板3
の側壁18と接触して筒部4の空転を防止する空転防止
部19としたものである。
【0012】請求項2記載の高さ調節用ナットは、請求
項1記載の高さ調節用ナットにおいて、上貫通部7と下
貫通部10の双方又はいずれか一方の端部に、上通孔6
(図6)、下通孔9(図6)を貫通してそれらの外側ま
で突出し、かつ上通孔6、下通孔9の外径よりも外側ま
で拡げたり、下底板2側に折り返して下底板2に圧入し
たり、下底板2にカシメたり、下底板2にスポット溶接
したりすることのできる加工部20があるものである。
【0013】請求項3記載の高さ調節用ナットは、請求
項1又は請求項2記載の高さ調節用ナットにおいて、上
鍔5と下鍔8の双方又はいずれか一方の外側に、上底板
1の上係止孔12と下底板2の下係止孔13の双方又は
いずれか一方の外側に差込んで筒部4の空転を防止する
回り止め突起14(図6)を設けたものである。
【0014】請求項4記載の高さ調節用ナットは、請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の高さ調節用ナット
において、上貫通部7と下貫通部10の双方又はいずれ
か一方の外形を角形又は変形円形にして、上底板1の上
通孔6に差込まれた上貫通部7と下底板2の下通孔9内
に差し込まれた下貫通部10との双方又は一方が、それ
ら上通孔6又は下通孔9内で空転しないようにしたもの
である。
【0015】請求項5記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、図5の様に冷蔵庫、自動販売機等の重
量機器の底板3の上底板1と下底板2との間に、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載の高さ調節用ナット1
5が配置され、その高さ調節用ナット15は上貫通部7
が上底板1の上通孔6に、下貫通部10が下底板2の下
通孔9に差し込まれて、高さ調節用ナット15の筒部4
の空転防止部19を底板3の側壁18に接触又は接近さ
せて配置して、空転防止部19と前記側壁18との接触
により高さ調節用ナット15の空転を防止可能としたも
のである。
【0016】請求項6記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、請求項5記載の底板への高さ調節用ナ
ットの取付け構造において、図6の様に、上底板1の上
通孔6に差し込まれた上貫通部7と、下底板2の下通孔
9に差し込まれた下貫通部10の双方又はいずれか一方
の端部に形成された加工部20を、上通孔6、下通孔9
の外径よりも外側まで拡げたものである
【0017】請求項7記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、請求項5又は請求項6記載の底板への
高さ調節用ナットの取付け構造において、上底板1の上
通孔6に差し込まれた上貫通部7と、下底板2の下通孔
9に差し込まれた下貫通部10の双方又はいずれか一方
の端部に形成された加工部20を、下底板2側に折り返
して下底板2に圧入したり、下底板2にカシメたり、下
底板2にスポット溶接したりしたものである。
【0018】請求項8記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、請求項5乃至請求項7のいずれかに記
載の底板への高さ調節用ナットの取付け構造において、
図6の様に、上鍔5と下鍔8の双方又はいずれか一方の
外側に形成された回り止め突起14を、上底板1の上係
止孔12と下底板2の下係止孔13の双方又はいずれか
一方に差込み、それによっても高さ調節用ナット15の
空転を防止可能としたものである。
【0019】請求項9記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、請求項5乃至請求項8のいずれかに記
載の底板への高さ調節用ナットの取付け構造において、
図7の様に、角形又は変形円形の上貫通部7と下貫通部
10の双方又はいずれか一方を、上通孔6又は下通孔9
に差込み、それによっても高さ調節用ナット15の空転
を防止可能としたものである。
【0020】請求項10記載の底板への高さ調節用ナッ
トの取付け構造は、請求項5乃至請求項9のいずれかに
記載の底板への高さ調節用ナットの取付け構造におい
て、図4、図10の様に、上底板1と、下底板2とをリ
ベット40により連結したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の高さ調節用ナット15の
一つは、図1(a)(b)及び図2の様に、筒部4の外
周面17の上半分が四角形に形成されて空転防止部19
が形成され、下半分が円筒状に形成されている。又、筒
部4の軸方向上端に上鍔5が形成され、それよりも上方
に筒部4の外径よりも小さな外径の円筒状の上貫通部7
が形成され、筒部4の他端に下鍔8が形成され、それよ
りも下方に筒部4の外径よりも小さな外径の下貫通部1
0が形成されている。筒部4の中心部軸方向にはネジ孔
11がある。このネジ孔11は筒部4の軸方向上端から
下端手前迄しか形成せず、それより下端部分11bはネ
ジのない通孔(ネジ無し孔)としてある。前記下貫通部
10は図5の様に下底板2の下通孔9を貫通できる長さ
にしてある。下貫通部10は下底板2から下方に突出す
る長さを長くして、長くした下端部を加工部20とし、
加工部20を図6(a)(b)のように外側に拡げて抜
け止めとしたり、下底板2側に折り返して下底板2に圧
入したり、カシメたりすることができるようにすること
もできる。
【0022】図3(a)(b)の高さ調節用ナット15
は、筒部4の外周面の一部を平面にして筒部4を変形円
形とし、その平面部分を空転防止部19とし、筒部4の
軸方向上端に上鍔5が形成され、それより上方に筒部4
の外径よりも小さな外径の円筒状の上貫通部7が形成さ
れ、筒部4の他端に下鍔(図示されていない)が形成さ
れ、それより下方に筒部4の外径よりも小さな外径の下
貫通部(図示されていない)が形成され、筒部4の中心
部軸方向にネジ孔11が形成されている。筒部4はこれ
以外の変形円形、例えば、楕円形とか他の変形円形とす
ることもできる。
【0023】図6(a)の高さ調節用ナット15も基本
的構造は図2の高さ調節用ナット15と同じであり、異
なるのは上鍔5の二箇所に角型の回り止め突起14を突
設したことである。図6(b)の高さ調節用ナット15
も基本的構造は図2の高さ調節用ナット15と同じであ
り、異なるのは上鍔5と下鍔8の双方に角型の回り止め
突起14を突設したことである。この回り止め突起14
は上底板1の上係止孔12、下底板2の下係止孔13の
夫々に差込んで、筒部4の空転を防止するものである。
図6(a)(b)の高さ調節用ナット15は共に下貫通
部10を長めにしてその下端に加工部20を形成し、そ
の加工部20を下底板2の下通孔9側よりも外側まで拡
大して(拡げて)、高さ調節用ナット15のガタツキ防
止、或いは抜け防止構造としてある。
【0024】図7の高さ調節用ナット15は筒部4の軸
方向全長を角筒状にし、その上端にそれよりも小さな外
形の方形の上貫通部7を形成して、この上貫通部7が方
形の上通孔6内に差込まれると空転しないようにしたも
のである。この高さ調節用ナットには筒部4の外形より
も小さな外径の円筒状の下貫通部10も形成され、その
下に加工部20が形成されている。また、筒部4と上貫
通部7との外形差によって生ずる段差部分を上底板1の
内面に接触する上鍔5とし、角筒状の筒部4と円筒状の
下貫通部10との外形差によって生ずる段差部分を下底
板2の内面に接触する下鍔8とし、筒部4の内側にそれ
を貫通する円形のネジ孔11が形成されている。
【0025】前記した上貫通部7、下貫通部10の形状
は真円形とか方形ではなく、それ以外の形状、例えば楕
円形のような変形円形とか、三角形、多角形等の角形と
することができる。また、回り止め突起14の形状も空
転防止可能なものであれば図示した以外の形状や構造の
もの、例えば丸棒状とか、球状等であってもよい。
【0026】本発明の高さ調節用ナットの取付け構造は
図5の様に、図1、図2に示す高さ調節用ナット15の
上貫通部7を上底板1の上通孔6に差込み、下方から下
底板2をあてがって下貫通部10を下底板2の下通孔9
に貫通させ、その先の加工部20を下通孔9の底面より
も外側まで突出させる。これにより高さ調節用ナット1
5の筒部4を上底板1と下底板2との間に配置し、上鍔
5を上底板1の内面に、下鍔8を下底板2の内面に接触
させる。このとき、高さ調節用ナット15の筒部4の空
転防止部19を底板(内側の上底板1又は下底板2)の
側壁(縦壁)18に接触させるか接近させるかして、空
転防止部19が側壁(縦壁)18に接触して高さ調節用
ナット15の空転が防止されるようにしてある。
【0027】上底板1と下底板2とは種々の連結手段に
より連結され、固定されている。連結手段はアークが発
生しない手段が望ましい。その一例としては、リベット
による連結、タッピング螺子による連結、スポット溶接
による連結、ナットとボルトの組合わせによる連結等が
ある。リベットによる連結では汎用のポップリベット、
ブラインドリベットが適する。このリベットの一例は図
8に示す様にリベットボディーOと、リベットマンドレ
ルPと、リベットフランジQを備えている。これを使用
するには、図9(a)の様にリベットマンドレルPをツ
ール50にセットしてから、図9(b)の様にリベット
ボディーOを上底板1と下底板2の穴に差込み、図9
(c)の様にツール50でリベットマンドレルPを引込
むとリベットボディーOが座屈する。その後、更にリベ
ットマンドレルPを引込むと図9(d)の様にリベット
ボディーOの座屈が完了し、リベットマンドレルPが破
断して締付けが完了し、図4、図10の様に上底板1と
下底板2とがリベット40により連結される。
【0028】タッピング螺子により連結するときは上底
板1と下底板2とに小さな径の穴をあけておき、下底板
2の穴から上底板1の穴にタッピング螺子をねじ込む。
この場合は、上底板1にバーリング加工により筒状の穴
(バーリング穴)を突設しておき、下底板2の穴からね
じ込んだタッピング螺子をバーリング穴までねじ込むこ
ともできる。
【0029】スポット溶接により連結するときは上底板
1と下底板2の間の空間に上下いずれかの電極を差込ん
で、上下の電極で上底板1と下底板2を挟んで行う。
【0030】ナットとボルトにより連結するときは、予
め上底板1の内面にナットを溶接しておき、下底板2の
穴にその下からナットまでボルトをねじ込む。
【0031】図6(a)は高さ調節用ナット15の上鍔
5に回り止め突起14がある場合であり、この場合は、
回り止め突起14を上底板1の上係止孔12に差込ん
で、これによっても高さ調節用ナット15が空転しない
ようにしてある。 図6(a)では高さ調節用ナット1
5の下貫通部10の下端の加工部20を下通孔9の外径
よりも大きく外側に拡げ(拡大し)て、高さ調節用ナッ
ト15が上下にがたつかないようにし、また、上底板1
と下底板2との間から抜けないようにしてある。
【0032】図6(b)は高さ調節用ナット15の上鍔
5と、下鍔8との双方に回り止め突起14がある場合で
あり、この場合は、上の回り止め突起14を上底板1の
上係止孔12に、下の回り止め突起14を下底板2の下
係止孔13に差込んで、これによっても高さ調節用ナッ
ト15が空転しないようにしてある。 図6(b)でも
高さ調節用ナット15の下貫通部10の下端の加工部2
0を下通孔9の外径よりも大きく外側に拡げ(拡大し)
て、高さ調節用ナット15が上下にがたつかないように
し、また、上底板1と下底板2との間から抜けないよう
にしてある。
【0033】図7に示す高さ調節用ナット15は、筒部
4の外周面17の全体を四角筒にして空転防止部19を
形成し、上貫通部7をも四角にし、下貫通部10を円筒
にし、その下端に加工部20を形成してある。図7でも
筒部4の空転防止部19を底板3の側壁18に接触させ
て配置して、空転防止部19と側壁18との接触によ
り、高さ調節用ナット15の空転が防止されるようにし
てある。この場合は、四角い上貫通部7を上底板1の上
通孔6に差込むことによっても、高さ調節用ナット15
の空転が防止される。図7でも下貫通部10の下端の加
工部20を拡大してある。
【0034】図5、図6(a)(b)、図7では、高さ
調節用ナット15の下貫通部10の下端の加工部20だ
けを拡大してあるが、本発明では上貫通部7の上端にも
加工部20を設け、その上の加工部20を外側に拡大す
るたり、上底板1側に折り返して圧入したり、上底板1
にカシメたりすることもできる。図7では高さ調節用ナ
ット15の上貫通部7を角形にして回り止め構造にして
あるが、上貫通部7は変形円形にして回り止め構造にす
ることもできる。或いは真円形にすることもできる。
【0035】本発明の高さ調節用ナットの取付け構造で
は、底板3に取付けられた高さ調節用ナット15に、そ
の下方からボルトをねじ込み、そのねじ込み量を調節し
て、高さ調節用ナットから突出するボルトの長さ(高
さ)を調節すれば、底板に取付けられている機器を、段
差のある箇所に設置する場合でも、水平に設置すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の高さ調節用ナットは、筒
部の外周面の全部又は一部を角形又は変形円形にして、
底板の側壁と接触して筒部の空転を防止する空転防止部
としたので、空転防止部を底板の側壁と接触するように
底板に装備するだけで空転が防止される。
【0037】請求項2記載の高さ調節用ナットは、上貫
通部と下貫通部の双方又はいずれか一方の端部に加工部
があるため、加工部を下底板側に折り返して下底板に圧
入したり、下底板にカシメたり、下底板にスポット溶接
したりして、底板に固定することができる。
【0038】請求項3記載の高さ調節用ナットは、上鍔
と下鍔の双方又はいずれか一方の外側に回り止め突起を
設けたので、回り止め突起を上底板の上係止孔と下底板
の下係止孔の双方又はいずれか一方の外側に差込めば、
それによっても筒部の空転が防止される。
【0039】請求項4記載の高さ調節用ナットは、上貫
通部と下貫通部の双方又はいずれか一方の外形を角形又
は変形円形にしたので、上貫通部を上底板の上通孔に、
下貫通部を下底板の下通孔内に差し込めば、それによっ
ても筒部の空転が防止される。
【0040】請求項5記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、高さ調節用ナットの筒部の空転防止部
を底板の側壁に接触又は接近させて配置したので、空転
防止部と前記側壁との接触により高さ調節用ナットの空
転が防止される。
【0041】請求項6記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、上底板の上通孔に差し込まれた上貫通
部と、下底板の下通孔に差し込まれた下貫通部の双方又
はいずれか一方の端部に形成された加工部を、上通孔、
下通孔の外径よりも外側まで拡げたので、上底板と下底
板の間に挟まれた高さ調節用ナットは、上下にがたつい
たり、上底板と下底板との間から抜けたりしない。ま
た、上底板と下底板の双方又は一方に衝撃が加わっても
それらから抜けることもない。
【0042】請求項7記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、加工部を下底板側に折り返して下底板
に圧入したり、下底板にカシメたり、下底板にスポット
溶接したりしたので、上底板と下底板の間に挟まれた高
さ調節用ナットは底板に固定され、上下にがたついた
り、上底板と下底板との間から抜けたりしない。また、
上底板と下底板の双方又は一方に衝撃が加わってもそれ
らから抜けることもない。
【0043】請求項8記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、上鍔と下鍔の双方又はいずれか一方の
外側に形成された回り止め突起を、上底板の上係止孔と
下底板の下係止孔の双方又はいずれか一方に差込んだの
で、それによっても高さ調節用ナットの空転が防止され
る。
【0044】請求項9記載の底板への高さ調節用ナット
の取付け構造は、角形又は変形円形の上貫通部と下貫通
部の双方又はいずれか一方を、上通孔又は下通孔に差込
んだので、それによっても高さ調節用ナットの空転を防
止することができる。
【0045】請求項10記載の底板への高さ調節用ナッ
トの取付け構造は、上底板と、下底板とをリベットによ
り連結したので、連結が簡易である。また、アークが発
生しないので、アークがネジ孔に飛び込む心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の高さ調節用ナットの一例を示
す平面図、(b)はその縦半分を縦断した側面図。
【図2】本発明の高さ調節用ナットの一例を示す斜視
図。
【図3】(a)は本発明の高さ調節用ナットの他例を示
す平面図、(b)はそれを底板に取り付けた状態の底面
図。
【図4】本発明の底板への高さ調節用ナットの取付け構
造の一例を示す斜視図。
【図5】(a)は本発明の底板への高さ調節用ナットの
取付け構造の一例を示す縦断面図、(b)は(a)の底
面図。
【図6】(a)(b)は本発明の底板への高さ調節用ナ
ットの取付け構造の異なる例を示す縦断側面図。
【図7】本発明の底板への高さ調節用ナットの取付け構
造の更に異なる例を示すものであり、(a)は側方斜視
図、(b)は縦断側面図。
【図8】上底板と下底板の連結に使用されるリベットの
一例を示す斜視図。
【図9】(a)〜(d)は図8のリベットの使用例を示
す説明図。
【図10】本発明の底板への高さ調節用ナットの取付け
構造における、上底板と下底板のリベットによる連結状
態を示す側面部。
【図11】(a)は従来の高さ調節用ナットの取付け構
造の縦断面図、(b)はその底面図。
【図12】本件発明者が先に開発した高さ調節用ナット
の取付け構造の説明図。
【図13】本件発明者が先に開発した高さ調節用ナット
の取付け構造において、上底板と下底板に衝撃が加わっ
たときの説明図。
【符号の説明】
1 上底板 2 下底板 3 底板 4 筒部 5 上鍔 6 上通孔 7 上貫通部 8 下鍔 9 下通孔 10 下貫通部 11 ネジ孔 12 上係止孔 13 下係止孔 14 回り止め突起 15 高さ調節用ナット 17 外周面 18 側壁 19 空転防止部 20 加工部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫、自動販売機等の重量機器の底板
    (3)の上底板(1)と下底板(2)との間に配置され
    る筒部(4)があり、筒部(4)の軸方向一端に上底板
    (1)の内面と接触する上鍔(5)があり、その先に上
    鍔(5)よりも外形が小さく且つ上底板(1)の上通孔
    (6)に貫通可能な上貫通部(7)があり、筒部(4)
    の軸方向他端に下底板(2)の内面に接触する下鍔
    (8)があり、その先に下鍔(8)よりも外形が小さく
    且つ下底板(2)の下通孔(9)に貫通可能な下貫通部
    (10)があり、筒部(4)の内側にネジ孔(11)が
    あり、筒部(4)の外周面(17)の全面又は一部を角
    形又は変形円形にして、底板(3)の側壁(18)と接
    触して筒部(4)の空転を防止する空転防止部(19)
    を形成したことを特徴とする高さ調節用ナット。
  2. 【請求項2】上貫通部(7)と下貫通部(10)の双方
    又はいずれか一方の端部に、上通孔(6)、下通孔
    (9)を貫通してそれらの外側まで突出し、かつ上通孔
    (6)、下通孔(9)の外径よりも外側まで拡げたり、
    下底板(2)側に折り返して下底板(2)に圧入した
    り、下底板(2)にカシメたり、下底板(2)にスポッ
    ト溶接したりすることのできる加工部(20)があるこ
    とを特徴とする請求項1記載の高さ調節用ナット。
  3. 【請求項3】上鍔(5)と下鍔(8)の双方又はいずれ
    か一方の外側に、上底板(1)の上係止孔(12)と下
    底板(2)の下係止孔(13)の双方又はいずれか一方
    の外側に差込んで筒部(4)の空転を防止する回り止め
    突起(14)があることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の高さ調節用ナット。
  4. 【請求項4】上貫通部(7)と下貫通部(10)の双方
    又はいずれか一方の外形を角形又は変形円形にして、上
    底板(1)の上通孔(6)に差込まれた上貫通部(7)
    と下底板(2)の下通孔(9)内に差し込まれた下貫通
    部(10)との双方又は一方が、それら上通孔(6)又
    は下通孔(9)内で空転しないようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の高さ調節
    用ナット。
  5. 【請求項5】冷蔵庫、自動販売機等の重量機器の底板
    (3)の上底板(1)と下底板(2)との間に、請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載の高さ調節用ナット
    (15)が配置され、その高さ調節用ナット(15)は
    上貫通部(7)が上底板(1)の上通孔(6)に、下貫
    通部(10)が下底板(2)の下通孔(9)に差し込ま
    れて、高さ調節用ナット(15)の筒部(4)の空転防
    止部(19)を底板(3)の側壁(18)に接触又は接
    近させて配置して、空転防止部(19)と前記側壁(1
    8)との接触により高さ調節用ナット(15)の空転を
    防止可能としたことを特徴とする底板への高さ調節用ナ
    ットの取付け構造。
  6. 【請求項6】上底板(1)の上通孔(6)に差し込まれ
    た上貫通部(7)と、下底板(2)の下通孔(9)に差
    し込まれた下貫通部(10)の双方又はいずれか一方の
    端部に形成された加工部(20)を、上通孔(6)、下
    通孔(9)の外径よりも外側まで拡げたことを特徴とす
    る請求項5記載の底板への高さ調節用ナットの取付け構
    造。
  7. 【請求項7】上底板(1)の上通孔(6)に差し込まれ
    た上貫通部(7)と、下底板(2)の下通孔(9)に差
    し込まれた下貫通部(10)の双方又はいずれか一方の
    端部に形成された加工部(20)を下底板(2)側に折
    り返して下底板(2)に圧入したり、下底板(2)にカ
    シメたり、下底板(2)にスポット溶接したりしたこと
    を特徴とする請求項5又は請求項6記載の底板への高さ
    調節用ナットの取付け構造。
  8. 【請求項8】上鍔(5)と下鍔(8)の双方又はいずれ
    か一方の外側に形成された回り止め突起(14)を、上
    底板(1)の上係止孔(12)と下底板(2)の下係止
    孔(13)の双方又はいずれか一方に差込み、それによ
    っても高さ調節用ナット(15)の空転を防止可能とし
    たことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに
    記載の底板への高さ調節用ナットの取付け構造。
  9. 【請求項9】角形又は変形円形の上貫通部(7)と下貫
    通部(10)の双方又はいずれか一方を、上通孔(6)
    又は下通孔(9)に差込み、それによっても高さ調節用
    ナット(15)の空転を防止可能としたことを特徴とす
    る請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の底板への高
    さ調節用ナットの取付け構造。
  10. 【請求項10】上底板(1)と、下底板(2)とをリベ
    ット(40)により連結したことを特徴とする請求項5
    乃至請求項9のいずれかに記載の底板への高さ調節用ナ
    ットの取付け構造。
JP2002045472A 2002-02-21 2002-02-21 高さ調節用ナットと底板への高さ調節用ナットの取付け構造 Pending JP2003247521A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102852949A (zh) * 2012-09-29 2013-01-02 无锡市亚青机械厂 锁紧螺母
GB2616278A (en) * 2022-03-02 2023-09-06 Continental Automotive Tech Gmbh An assembly suitable for facilitating mounting, and an apparatus in association thereto

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