JP2003247148A - 無杼織機及びこの無杼織機における緯糸把持方法 - Google Patents

無杼織機及びこの無杼織機における緯糸把持方法

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    • D03D47/12Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein single picks of weft thread are inserted, i.e. with shedding between each pick
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 織布の端部を通過する直後の瞬間のタイミン
グで緯糸を確実に把持して、緯糸の緩みによる欠点や緯
糸ロスを最小限にする。 【解決手段】 筬打ち部材10に緯糸Xを把持する把持
部材1,11が取り付けられるとともに、反給糸側テー
プガイド6の織布S側の端部6aの位置においてレピア
Rを停止させるカム機構DK1が三次元クランク機構S
Kに設けられ、レピアRを停止させた状態で把持部材
1,11により緯糸Xを把持し、押圧解除部材T1はレ
ピアRを停止させた状態でグリップレバーR3を押圧解
除し、その後さらに上記緯糸を把持した把持部材1,1
1を取り付ける筬打ち部材10を揺動させて、キャッチ
ング部材21に受け渡す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯糸を掛止して往
復駆動するレピアを有するレピア織機等の無杼織機及び
この無杼織機における緯糸把持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】緯糸を掛止して往復駆動するレピアを有
するレピア織機等の無杼織機においては、給糸側と反給
糸側の一対のレピア(レピアヘッドとも呼ばれる)が往
復動作する。反給糸側のレピアによる緯糸掛止は、その
先端側で掛止するグリッパ(フックとも呼ばれる)と連
動するグリップレバーを押圧して解除する構造のものが
多いが、反給糸側のレピアにより緯糸が反給糸側の所定
位置に到達して、レピアにより緯糸を掛止しながら筬打
ちする場合に筬打ち完了までグリッパで掛止したままで
あると、緯糸に過大な張力を与えることとなり、織布の
地合いが悪くなり、ときに緯糸切れの原因となる。他
方、緯糸を筬打ち前にその掛止を解除すると、緯糸の緊
張状態が開放され、緯糸は無緊張状態になるので、この
まま筬打ちされると、緯糸に緩みが発生し、織布の端部
の仕上がりが綺麗にならず、織布の品質は低下する。例
えば、伸縮性のある糸や強撚糸を製織する場合、レピア
の緯糸掛止を解除すると、その瞬間に緯糸が縮み織布の
左右で張力差が生じて品質が低下する。
【0003】このため、反給糸側の織り布の端部近傍に
緯糸を把持する緯糸把持装置を配置させて、緯糸の端部
を把持させるものが開発され、カム機構を用いて緯糸端
の上面に押圧部材を押接して緯糸を把持するもの(特開
昭53−126351号公報参照)、ローラやベルトな
どにより把持するものや(実公平7−011191号公
報参照)、経糸とほぼ平行に配された線状の弾性体によ
り挟み付けて把持するもの(2000−027051号
公報参照)、緯糸端部を圧縮空気で吸引かつグリップし
て張力を保つもの(特開平4−300345号公報参
照)等種々のものが開発されている。しかし、一般的に
は、圧縮空気ではその消費によるランニングコストが大
きく、又、把持装置をカム機構で駆動させたり、ローラ
やベルトで駆動させると、耐久性、確実性、高速性に劣
る問題や、別の駆動手段を必要とするので、緯糸を把持
するタイミングをとることが難しいことや、コスト高に
なる問題が指摘されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給糸側と反
給糸側のレピアは、その先端に緯糸を掛止するグリッパ
を有すると共に、その長手方向の片側にグリッパの掛止
を解除するグリップレバーが設けられている。図23に
示すように、各レピアRはレピアバンドRBの先端に各
々止着されており、レピアバンドは互いに逆方向に往復
回動する一対の歯付ホイールに巻き掛けられている。無
杼織機の左右に一対配される歯付ホイールは、駆動手段
(駆動モータ)により駆動されるが、その回転駆動を歯
付ホイールの往復動作に変換させて駆動される。従来一
般の駆動系には、いわゆる三次元クランク機構、カム機
構付きのギヤ機構と、スクリュウ機構があるが、いずれ
もこれらの機構により無杼織機の駆動手段の回転駆動
(力)を歯付ホイールに伝達させる。上記三次元クラン
ク機構等の駆動伝達機構では、駆動手段の回転駆動を歯
付ホイールの所定範囲の往復動作(往復運動、揺動回転
とも呼ばれる)に変換される(特開昭56−26037
号公報、実開昭60−105680号公報参照)。この
往復動作は、グラフ化すると、S字曲線により表される
が(図17の符号Sb参照)、給糸側と反給糸側のレピ
アは、各歯付ホイールの往動作(揺動回転の一方向の回
転)によって経糸の開口内に挿入され、各歯付ホイール
の復動作(揺動回転の他方向の回転)によって経糸の開
口内から退避する。
【0005】しかしながら、各レピアRは高速に往復動
作するために、緯糸を上記従来のいずれの把持方法でも
把持することは容易なことではない。また、上述した緯
糸を把持する緯糸把持装置を無杼織機の駆動系と別部材
により別の駆動力から得るようにすることは、無杼織機
の構造を複雑にするばかりか、高速になればなる程、往
復駆動するレピアの緯糸を把持するタイミングがとれな
くなる。すなわち、レピアRが従来の緯糸把持装置の位
置、つまり織り布の端部近傍位置を通過し、緯糸把持装
置が緯糸を把持するまでの間、緯糸Xの先端はレピアR
により掛止されなければならず、レピアの緯糸掛止を解
除するグリップレバーR3も、高速下で確実な押圧動作
を行わせる必要がある。これらの位置関係を考慮すると
き、理想的には、高速動作するレピアRが従来の把持装
置の位置を通過する直後の瞬間のタイミングで緊張状態
を維持させたまま緯糸掛止を解除する必要がある(図2
3)。
【0006】しかし、上記従来の緯糸を圧縮空気で吸引
するタイプでは、緯糸Xの把持が不確実で、緯糸ロスが
大きい。また、カム機構やローラ等で緯糸Xを把持する
タイプでは、把持のタイミングが早いと、レピアが緯糸
を掛止したまま引っ張るために、把持装置とレピアの間
で緯糸が切断する問題を有し、他方、緯糸の把持のタイ
ミングが遅いと、緯糸Xが緩んでしまい把持ミスが生じ
る。
【0007】さらに、従来の無杼織機においては、反給
糸側のみで緯糸把持装置により緯糸を把持しようとして
いる。しかしながら、緊張状態を維持させながら上記タ
イミングにより把持装置により把持させるためには、給
糸側の緯糸が貯留される緯糸貯留装置との間でもタイミ
ングをとって張力付与を行えば、さらに綺麗な仕上がり
の織布を得ることができる。
【0008】そこで本発明の目的は、織布の端部を通過
する直後の瞬間のタイミングで緯糸を確実に把持して、
緯糸の緩みによる欠点を防ぎ、最小限の緯糸ロスに抑え
るとともに、給糸側の緯糸が貯留される緯糸貯留装置と
の間でもタイミングをとって張力付与を行うことにより
綺麗な仕上がりの織布を得ることができる無杼織機及び
この無杼織機における緯糸把持方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の無杼織機は、緯糸を掛止し
て往復駆動するレピアにより緯入れされる緯糸を、揺動
する筬打ち部材により筬打ちして織布の織り口に打ち込
む無杼織機において、筬打ち部材に一体的に取り付けら
れ緯糸を把持する把持部材と、織り布の織り口側に上記
揺動する把持部材が把持した緯糸を所定高さ位置でキャ
ッチングするキャッチング部材とを備えることを特徴と
する。
【0010】本発明によれば、反給糸側の筬打ち部材に
一体的に取り付けられる把持部材により緯糸が把持され
て、緯糸が緊張状態のまま筬打ち部材による筬打ち動作
によって筬打ち動作終了前の織り口位置でキャッチング
部材にキャッチングされる。すなわち、筬打ち動作終了
まで把持部材が緯糸を把持すると、筬打ち部材は下方を
支点とし回転(揺動)するので筬打ち部材の上方は織布
の織り口の下方側に回転(揺動)する。そのためその高
さ位置が織布の織り口よりも下方になるが、その前に緯
糸はキャッチング部材によりキャッチングされて、織布
の織り口に送られるので、緯糸の緩みや撓みや吊り、緯
糸と経糸の強いこすれを生じさせることなく、織布の織
り口に打ち込まれる。
【0011】本発明の請求項2記載の無杼織機は、前記
把持部材は、緯糸を挟持する一対の把持板と、一対の把
持板のうちの少なくとも一方をスプリングの付勢力によ
り付勢する構造とされていることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、一対の把持板の板厚を
選択することで、緯糸の種類や緯糸の径の大きさに合わ
せて緯糸を弾力性をもって把持することとなる。また、
スプリングにより付勢する構造により、上記一対の把持
板のみでは対応しきれない緯糸の種類や緯糸の径の大小
等に対応して緯糸を弾性力を持って把持することとな
る。
【0013】本発明の請求項3記載の無杼織機における
緯糸把持方法は、給糸側と反給糸側とで緯糸を掛止して
往復駆動する一対のレピアと、反給糸側のレピアと連結
されるレピアバンドと、レピアバンドが巻き付けられる
歯付ホイールと、無杼織機の駆動手段の回転駆動を往復
運動に変換させ歯付ホイールに伝達させる駆動伝達機構
とを備え、反給糸側のレピアにより緯入れされる緯糸を
筬打ち部材により筬打ちして織布の織り口に打ち込む無
杼織機を使用して、この無杼織機の筬打ち部材の反給糸
側に緯糸を把持する把持部材が一体的に取り付けられる
とともに、把持部材が緯糸を把持する位置において反給
糸側のレピアを停止させるカム機構が上記駆動伝達機構
に設けられ、反給糸側のレピアを停止させた状態で把持
部材により緯糸を把持させることを特徴とする。ここ
で、無杼織機の駆動手段の回転駆動(力)を歯付ホイー
ルに伝達させる駆動伝達機構としては、三次元クランク
機構やスクリュウ機構等の従来の駆動伝達機構にカム機
構を付けて(カム機構付きの駆動伝達機構)、把持部材
が緯糸を把持する位置において反給糸側のレピアを停止
させるものが含まれる。また、従来のカム機構付きのギ
ヤ機構では、そのカム形状を変更して、把持部材が緯糸
を把持する位置において反給糸側のレピアを停止させる
ものが含まれる。また、本発明の請求項4記載の無杼織
機における緯糸把持方法は、給糸側と反給糸側とで緯糸
を掛止して往復駆動する一対のレピアと、反給糸側のレ
ピアと連結されるレピアバンドと、レピアバンドが巻き
付けられる歯付ホイールと、無杼織機の駆動手段の回転
駆動を往復運動に変換させ歯付ホイールに伝達させるカ
ム機構付きのギヤ機構とを備え、反給糸側のレピアによ
り緯入れされる緯糸を筬打ち部材により筬打ちして織布
の織り口に打ち込む無杼織機を使用して、この無杼織機
の筬打ち部材の反給糸側に緯糸を把持する把持部材が一
体的に取り付けられるとともに、把持部材が緯糸を把持
する位置において反給糸側のレピアを停止させるカム形
状にしたカム板を有する上記カム機構が上記ギヤ機構に
設けられ、反給糸側のレピアを停止させた状態で把持部
材により緯糸を把持させることを特徴とする。また、本
発明の請求項5記載の無杼織機における緯糸把持方法
は、給糸側と反給糸側とで緯糸を掛止して往復駆動する
一対のレピアと、反給糸側のレピアと連結されるレピア
バンドと、レピアバンドが巻き付けられる歯付ホイール
と、無杼織機の駆動手段の回転駆動を往復運動に変換さ
せ歯付ホイールに伝達させる三次元クランク機構とを備
え、反給糸側のレピアにより緯入れされる緯糸を筬打ち
部材により筬打ちして織布の織り口に打ち込む無杼織機
を使用して、この無杼織機の筬打ち部材の反給糸側に緯
糸を把持する把持部材が一体的に取り付けられるととも
に、把持部材が緯糸を把持する位置において反給糸側の
レピアを停止させるカム機構が上記三次元クランク機構
に設けられ、反給糸側のレピアを停止させた状態で把持
部材により緯糸を把持させることを特徴とする。
【0014】この請求項3ないし請求項5記載の発明に
よれば、上記駆動伝達機構や上記三次元クランク機構で
は、上記カム機構を各々設けることにより、又、上記カ
ム機構付きのギヤ機構では、上記カム形状にしたカム板
にすることにより、筬打ち部材に一体的に取り付けられ
た把持部材が把持する位置で反給糸側レピアを停止させ
た状態で緯糸を把持するために、反給糸側の織布の端部
の位置において把持部材は確実に緯糸を把持することと
なる。
【0015】本発明の請求項6記載の無杼織機は、前記
反給糸側のレピアに緯糸を解除するグリップレバーが設
けられるとともに、グリップレバーを押圧して緯糸の掛
止を解除する押圧解除部材が前記把持部材に近接して配
置され、この押圧解除部材は、前記把持部材が筬打ち動
作をしながら緯糸を把持した直後にレピアを停止させた
ままの状態でグリップレバーを押圧解除し、その後上記
緯糸を把持した把持部材を取り付けた筬打ち部材がさら
に揺動して筬打ち動作をさせることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、反給糸側レピアを停止
させた状態において緯糸を把持する把持部材に近接して
緯糸を解除するグリップレバーの押圧解除部材を把持部
材に近接して配置させることで、把持部材による緯糸の
把持の直後の瞬間のタイミングでレピア(レピアのグリ
ッパ)の緯糸の掛止を確実に解除することとなり、緯糸
ロスを最小限にすることができる。また、押圧解除部材
はレピアを停止させたままの状態でグリップレバーを押
圧解除し、その後上記緯糸を把持した把持部材を取り付
ける筬打ち部材が筬打ち動作を続ける通常の揺動動作に
より、緯糸は把持部材により把持されて織布の織り口に
打ち込まれる。
【0017】本発明の請求項7記載の無杼織機における
緯糸把持方法は、前記押圧解除部材は、無杼織機の駆動
手段と同期させてグリップレバーを押圧解除することを
特徴とする。
【0018】この発明によれば、押圧解除部材によるグ
リップレバーの押圧解除を無杼織機の駆動手段と同期さ
せているので、上記反給糸側レピアを停止させた状態に
おいて、把持部材による緯糸の把持の直後の瞬間のタイ
ミングで緯糸の掛止を確実に解除することとなる。
【0019】本発明の請求項8記載の無杼織機における
緯糸把持方法は、前記無杼織機の給糸側に緯糸に張力を
付与する張力付与手段が設けられ、この張力付与手段に
より反給糸側のレピアが停止する前に緯糸に張力を付与
することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、張力付与手段により緯
糸に張力を付与しながら把持部材による把持することに
より、緯糸緩みのない高品質な織物が得られることとな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0022】(第1の実施の形態)本実施の形態の無杼
織機Mは、図1ないし図4に示すように、緯糸を掛止し
て往復駆動するレピア(レピアヘッドとも呼ばれる)R
と、レピアRと連結されるレピアバンドRBと、レピア
バンドRBが巻き付けられる歯付ホイール(スプロケッ
トホイール、レピアホイールとも呼ばれる)RSと、無
杼織機Mの駆動手段と、レピアRの掛止を解除する押圧
解除部材T1と、筬打ちする筬打ち部材10,10b等
を駆動する駆動系が構成されるとともに、筬打ち部材1
0に取り付けられ緯糸Xを把持する把持部材1,11
と、把持部材1,11が把持した緯糸をキャッチングす
るキャッチング部材21と、レピアRの緯糸を押圧して
解除する押圧解除部材T1とを主な緯糸Xの把持とその
掛止解除の機構として配設されている。把持部材1,1
1とキャッチング部材21と押圧解除部材T1とは、反
給糸側の織布Sの端部Saから、キャッチング部材2
1、把持部材1,11、押圧解除部材T1の順に互いに
近接して配置されている(図1)。また、給糸側には、
図8に示すように、給糸側のレピアの上記駆動系の他
に、緯糸XのボビンB1と、緯糸Xが貯留される緯糸貯
留装置B2と、緯糸Xに張力を付与する張力付与手段B
3が配設されている。
【0023】レピアRは、緯糸Xを掛止するグリッパR
1と、その長手方向の片側にグリッパR1の掛止を解除
するグリップレバーR3が設けられている。グリッパR
1の開口部に緯糸Xを先端で止める棒状部材R4が長手
方向に設けられるとともに、棒状部材R4に取り付けら
れるスプリングR5に抗してグリップレバーR3が支点
を中心に移動動作させることでグリッパR1から緯糸X
を解除する。給糸側と反給糸側に一対配される各レピア
Rは、各々往復動作して無杼織機Mの中央で緯糸Xの受
け渡しを行うもので、各歯付ホイールRSの往動回動に
よって経糸の開口内に挿入され、各歯付ホイールRSの
復動回動によって経糸の開口内から退避する(図1)。
【0024】経糸の開口内を通り、経糸の開口内から退
避したレピアRは、上記駆動系が内蔵されるボックスB
の上方の反給糸側テープガイド6上に移行して反給糸側
に到達する。すなわち、反給糸側の織布Sの端部Saか
ら反給糸側テープガイド6上に移行するが、その間に、
上記キャッチング部材21と把持部材1,11が配置さ
れている(図1)。
【0025】まず、把持部材1は、緯糸Xを把持するも
ので、筬打ち部材10に取り付けられている(図2、図
3)。把持部材1は、図5に示すように、コ字状の開口
部1aを有する固定部材4と、一対の把持用板1A,1
Bとを備え、固定部材4の開口部1aに一対の挟持用板
1A,1Bを重ね合わせてネジNによりネジ止めされ、
緯糸Xの種類や径の太さに応じて板厚を変更すること
で、弾性力を調整した把持が可能になっている。一対の
把持用板1A,1Bは、緯糸Xの種類や径の太さに応じ
て板厚を変更でき、一対の把持用板1A,1Bの先端側
は、互いに上下に拡開して緯糸Xを把持し易く構成され
ている。
【0026】把持部材1は、揺動動作する筬打ち部材1
0の反給糸側の端部に取り付けられているが、具体的に
は、次のように取り付けられている。筬打ち部材10
は、全体形状が長方形状を呈し、織布Sの幅に応じた長
さのものが交換されて使用されるが、下方の連結部16
と一体的に取り付けられているレイ(スレイとも呼ばれ
る)15の長手方向に沿って形成される溝15dに下方
側が嵌合されており、支点10aを中心として織布Sの
織り口側に回転(揺動)する。このため、レイ15の長
手方向の溝(筬打ち部材10の下方側が嵌合される溝)
15dの端部に筬打ち部材10に沿うように上記溝15
dに筬打ち部材10と共に把持部材1が突き立てた状態
でクランプ15cによって楔(くさび)効果により取り
付けられている。すなわち、把持部材1は、筬打ち部材
10の反給糸側に、筬打ち部材10に沿うように近接し
て突き立てられている。このため、把持部材1も支点1
0aを支点として揺動動作するが、把持部材1が取り付
けられる位置は、常に織布Sの反給糸側端部Saの位置
になる。そして、把持部材1は、筬打ち部材10と共に
無杼織機Mの駆動手段(駆動モータ)と連動して同期を
とって揺動動作する。このように把持部材1は、筬打ち
部材10と一体的に取り付けられている。したがって、
把持部材1は、筬打ち部材10の揺動動作に合わせてレ
ピアRが掛止する緯糸Xを把持して、筬打ち部材10の
揺動動作の筬打ち終了直前にキャッチング部材21へ緯
糸Xを受け渡す。なお、本明細書中における「把持部材
(1,11)が筬打ち部材(10)に一体的に取り付け
られ」との記載は、筬打ち部材10に把持部材1,11
が取り付けられている場合と、上記のように、筬打ち部
材10の無杼織機における取り付け構造と同じように一
体的に取り付けられている場合の両者を含むものとす
る。
【0027】把持部材11としては、図6(a)(b)
に示すように、緯糸Xを挟持する一対の把持用板11
A,11Bと、一対の把持用板11A,11Bの一方を
スプリング(圧縮コイルばね)の付勢力により付勢する
構造とする弾性把持が可能である。すなわち、この把持
用板11A,11Bは、ほぼS字状の上に開口部11a
を有し下に開口部11bを有する固定部材14と、この
S字状の中央を貫通する中央軸11jと、中央軸11j
に巻き回されたスプリング(圧縮コイルばね)11s
と、スプリング11sの付勢力を調整する調整台座12
とから構成されている。一対の把持用板11A,11B
の一方11Aは、ほぼS字状の上方先端側がそのままと
なって構成され、他方11Bは、固定部材14の上方の
開口部11aにおいて、上記中央軸11jに固定されて
いる。固定部材14の下方の開口部11bには、スプリ
ング11sが巻き付けられ、その端部側に調整台座12
が連結されている。調整台座12は、中央軸11jにネ
ジ13により圧接固定されて中央軸11jと一体となっ
て摺動するとともに、ネジ13により中央軸11jに対
する位置を調整可能にされ、他方の把持用板11Bの上
方への付勢を調整できるようになっている。このように
スプリング11sによる付勢を得る構造により、把持部
材1の一対の把持用板1A,1Bのみでは対応しきれな
い緯糸Xの種類やその径の大きさのものを弾性力を持っ
て把持する。特に径が大きな場合にも調整台座12によ
り調整することで十分な把持力が得られる。なお、上記
把持部材11は、一対の把持用板11A,11Bの一方
11Bを調整するものであるが、他方11Aを調整する
構造にすることは実施に応じて可能である。このような
構成の把持部材1と11は、レピアRが掛止する緯糸X
を境にしてキャッチング部材21と向き合うように配設
され、把持部材1,11が筬打ち部材10の揺動動作す
ると、キャッチング部材21と交叉する。交叉する位置
関係は、キャッチング部材21が織布Sの端部Sa側で
あり、把持部材1,11が反給糸側テープガイド6の端
部6a側であるが、互いに極めて近接した状態で交叉す
る。
【0028】また、把持部材11としては、図7に示す
ように、緯糸Xを挟持する方向に対して直角方向に断面
V形の凸部17を形成して、一対の把持用板11A,1
1Bによる確実な把持を可能にしても良い。図7の例で
は、一方の把持用板11Aに断面V形の凸部17が複数
本設けられているが、他方の把持用板11Bにも設けら
れていても良い。
【0029】キャッチング部材21は、上記把持部材
1,11が把持した緯糸Xをキャッチングするもので、
上方挟持部材21Aと下方挟持部材21Bとからなり、
互いの部材21A,21Bの先端部が上下に拡開する開
口29が形成され、緯糸Xを織布Sの織り口へと案内す
る構造になっている(図2、図3)。キャッチング部材
21の上方挟持部材21Aは、織布Sを押さえる織布押
さえ装置22を取り付けている筐体Kに、織布Sの幅方
向に移動可能に取り付けられる連結部材24とアーム7
を介して取り付けられている。そして、上方挟持部材2
1Aは、アーム7に対して上下調整可能にボルトにより
取り付けられている。下方挟持部材21Bは、織布Sの
織り口を支持する高さ調節部材25に布サポート26を
介して織布Sの幅方向に移動可能にネジ止めされてい
る。キャッチング部材21の下方挟持部材21Bは、図
11に示すように、上方挟持部材21Aを位置決めする
位置決め溝27が形成され、把持部材1,11からキャ
ッチングされた緯糸Xを引っ掛ける係止溝28が形成さ
れている。この係止溝28は、緯糸Xが織布Sの織り口
へ送り込まれ筬打ち部材10が元の位置に戻る時一時的
に係止溝28で引っ掛けられ把持部材1、11から緯糸
Xを離脱させるために引っ掛ける溝である。位置決め溝
27は、緯糸Xが緯糸Xの方向に移動しにくくする働き
も有する。上方挟持部材21Aは、金属製の線材を折り
曲げ加工されており、アーム7に対して上下調整し、線
材の付勢力を調整する。
【0030】次に、レピアRは、レピアバンドRBの先
端に止着されており、レピアバンドRBは互いに逆方向
に往復回動する歯付ホイールRSに巻き掛けられている
(図1,図4)。歯付ホイールRSは、駆動手段(駆動
モータ)により回転駆動されるが、駆動手段からの回転
駆動は、いわゆる三次元クランク機構(駆動伝達機構)
SKと、三次元クランク機構SKの中に組み込まれるカ
ム構造DK1と揺動距離調整機構DK2等により、歯付
ホイールを所定範囲で回転駆動(揺動回転)に変換させ
て伝達させる構成となっている(図12)。
【0031】三次元クランク機構SKは、図12乃至図
15に示すように、無杼織機Mの駆動原(駆動モータ)
により回転するインプットシャフトS1と、インプット
シャフトS1にクランクS3を介して連結されるスイン
グアームS4と、スイングアームS4が取り付けられる
十字状の二軸部材5と、二枚一組で構成されるリンクS
6と、扇状のギヤS7とから構成されている。この構成
は、従来の三次元クランク機構と同じ構成である。イン
プットシャフトS1は、図示しない駆動モータから駆動
力を得て回転する。スイングアームS4と十字状の二軸
部材5は、十字状の二軸部材5の一方の軸5Bの上下で
回転可能に連結されている。十字状の二軸部材5の他方
の軸5Cは、ボックスBに回転自在に連結されている。
扇状のギヤS7は、その軸S7bを中心に揺動回転する
が、ギヤS7の外周歯車S7aは、歯付ホイールRSの
軸1Rと一体の歯車1Raに噛合している。リンクシャ
フトS8は、従来構成では十字状の二軸部材5の軸5C
に連結されるが、本実施の形態では、シャフトレバーK
3の嵌合穴K3aに嵌合されている。なお、シャフトレ
バーK3の軸K3dがカムレバー(当接部材)K2の軸
K2dと連結され、他方の軸K2cがボックスBに回転
自在に連結されている。そして本実施の形態では、上記
三次元クランク機構SKにカム機構DK1と揺動距離調
整機構DK2が付加されている。
【0032】カム機構DK1は、上記三次元クランク機
構SKの十字状の二軸部材5の一方の軸5Aに取り付け
られている。カム機構DK1は、カム板(板カム)K1
とカムレバーK2とシャフトレバーK3から構成されて
いる。カム板K1は、外周が二段となるダブルカムK1
a,K1bが止着されるとともに、ほぼ中央に二軸部材
5の一方の軸5Aと連結されるカム軸Kjを有し、もう
一方の軸KiはボックスBに回転自在に設けられてい
る。カムレバーK2には、上記ダブルカムK1a,K1
bに当接する左右のカムローラK2a,K2bが回転可
能に設けられるとともに、左右のカムローラK2a,K
2bの中央に固定用の軸K2c、K2dが設けられてい
る。カムレバーK2の他方の軸K2dは、シャフトレバ
ーK3の一方の軸K3dと連結され、もう一方の軸K2
cはボックスBに回転自在に設けられている。カム板K
1は、特殊な曲線Scと停留部Sdとからなる輪郭を形
成し、その輪郭曲線にカムローラK2a,K2bが当接
してカムレバーK2が従動するため、インプットシャフ
トS1の回転は、三次元クランク機構SKとカム機構D
K1を介して歯付ホイールRSの往復回動に変換され、
図13乃至図15に示すように、歯付ホイールRSは停
止部を含んだ揺動回転動作をする。
【0033】具体的には、無杼織機Mの駆動源(駆動モ
ータ)によりインプットシャフトS1が回転すると、図
13に示すように、スイングアームS4を介して十字状
の二軸部材5の一方の軸5Aも回転して、カム板K1を
回転させる(図13図14中の矢印方向)。この回転に
より、特殊な輪郭のカム板K1のカムK1a,K1bの
中心軸Ki、KjからカムローラK2a、K2bの距離
が変動する符号Sc(外周曲線)の範囲ではこのカム板
K1に当接するカムレバーK2が回転して、カムレバー
K2の軸K2cを介してシャフトレバーK3を駆動させ
ると、リンクS6、扇状のギヤS7を介して歯付ホイー
ルRSの軸1Rを回転させる(図14、図15)。そし
て、反給糸側の反転位置まで往動作させると、今度は、
図15から図13に示すように復動作する。このような
往復運動(揺動運動)により、図13から図15中のカ
ムK1aの外周曲線Scの範囲では、歯付ホイールRS
が回転するが停留部Sdでは歯付ホイールRSは、カム
K1a、K1bの中心軸Ki、KjからカムローラK2
a、K2bの距離が一定の範囲であり、停止状態におか
れる。インプットシャフトS1が回転し続けると、反給
糸側レピアRは符号Sd(停留部)の範囲で停止し、符
号Sc(外周曲線)の範囲で運動するので、図示すると
図17のように表される。反給糸側のレピアRは、S字
曲線を描くように同期駆動するが、従来のS字曲線Sb
とは異なり、反給糸側テープガイド6上の織布S側に停
止し(図17中の「停止位置」)、把持部材1,11に
よる緯糸Xの把持が確実になる。なお、給糸側のレピア
Rは、従来のS字曲線Sbと同じようにS字曲線を描く
ように同期駆動する(図17の給糸側参照)。
【0034】次に、リンクS6の扇状のギヤS7に対す
る連結状態を調整する揺動距離調整機構DK2が設けら
れている。すなわち、上記ギヤS7の扇状を呈する左右
の一辺側には円弧状の長孔S7cが形成される一方、二
枚リンクS6のギヤS7側の軸S9には、長孔S7cに
対する所定位置でその軸をネジ部材Nを介して固定する
孔Naとネジ孔Nbが対応するように設けられている。
ネジ部材Nの孔Naとネジ孔Nbは、長孔S7cに対し
て二箇所で固定され、円弧状の長孔S7cに対してリン
クS6の一方側S9の位置を調整可能になっている。し
たがって、上記揺動距離調整機構DK2により、反給糸
側レピアRの「停止位置」(図17)を織布Sの幅によ
り調整可能になっている。
【0035】次に、押圧解除部材T1は、反給糸側テー
プガイド6の織布Sの側に押圧動作可能に取り付けられ
ている(図1、図16、図18)。押圧解除部材T1
は、反給糸側のレピアRのグリップレバーR3を押圧し
てグリッパR1の緯糸Xの掛止を解除するもので、図1
8示すように、反給糸側テープガイド6上に移行したレ
ピアRに向かって往復動作する構造になっている(図1
6の矢印方向)。押圧解除部材T1は、これを上方から
ネジ留めにより固定される固定板T2と、これを駆動す
るカムTCと揺動リンクTRと連結部材T3を備える
(図16)。カムTCは、インプットシャフトS1と連
動し、カムTCにより揺動リンクTRの揺動範囲が制御
されて、連結部材T3を動作させて、押圧解除部材T1
を往復動作させる構造になっている。このため、レピア
RのグリップレバーR3が上記無杼織機Mの駆動手段と
連動する押圧解除部材T1により押圧されて、緯糸Xの
掛止を解除する。本実施の形態での解除のタイミング
は、把持部材1,11による緯糸Xの把持の直後の瞬間
のタイミングである。
【0036】また、給糸側には、緯糸XのボビンB1
と、緯糸Xが貯留される緯糸貯留装置B2と、緯糸Xに
張力を付与する張力付与手段B3が配設されている(図
8、図9)。張力付与手段B3は、保持スタッド30に
より保持される板バネ31と、固定部材35に取り付け
られているロータリーソレノイド32により回転動作す
る円柱状の回転スタッド33とを備えている。回転スタ
ッド33は、緯糸Xを板バネ31に対して押圧する当接
部33aと、緯糸Xを板バネ31に対して押圧を解除す
る解除溝33bとを、その外周に交互に2箇所ずつ有し
ている。したがって、回転スタッド33がロータリーソ
レノイド32により回転されると、緯糸貯留装置B2か
ら引き出された緯糸Xに張力を間欠的に付与する。すな
わち、給糸側のレピアは、無杼織機Mの中央で反給糸側
のレピアRに受け渡されるが(図8)、この受け渡され
た緯糸Xは、上記張力付与手段B3の当接部33aとの
間で張力が付与されるようになっている。なお、ロータ
リーソレノイド32に代えて、無杼織機Mの駆動源(駆
動モータ)の軸や上記インプットシャフトS1の動作と
同期させるようにしても良い。
【0037】(緯糸把持の動作と緯糸把持方法)次に、
本実施の形態の無杼織機Mによる製織動作について説明
する。緯糸Xは、ボビンB1から引き出され緯糸貯留装
置B2に貯留されているが、給糸側のレピアRがその駆
動系により無杼織機Mの中央に送り出され、反給糸側の
レピアRに受け渡される。ここで、本実施の形態では、
張力付与手段B3は、無杼織機Mの駆動軸と連結された
エンコーダからの信号により動作して、ロータリーソレ
ノイド32を回転させることで動作する。ロータリーソ
レノイド32が回転すると、回転スタッド33は板バネ
31と当接するように回転する。
【0038】反給糸側のレピアRは、緯糸Xをグリッパ
R1で掛止され、上記張力付与手段B3により張力が付
与された状態で、反給糸側に到達すると、反給糸側の織
り端Sa近傍に配置された把持部材1,11の手前を通
過した直後に停止する(図18(a)(b))。すなわ
ち、レピアRのグリッパR1は、反給糸側テープガイド
6の織布S側の端部6aで停止する(図17中の「停止
位置」)。したがって、レピアRがさらに緯入れ方向で
織布Sの端部Saから緯入れ末端側に進行することはな
い。なお、揺動距離調整部材DK2の調整により、反給
糸側テープガイド6の織布S側の端部6aの位置での停
止やその前後での停止位置の調整が織布Sの幅により可
能である。また、上記張力付与手段B3のロータリーソ
レノイド32の回転により、回転スタッド33の当接部
33aと板バネ31との間で、緯糸Xに張力が付与され
る構造であるが、そのタイミングは次の筬打ち部材10
による筬打ちの前において、反給糸側のレピアRが停止
する前に、張力付与手段B3の回転スタッド33が回転
して当接部33aと板バネ31により緯糸Xに張力が付
与され、把持部材1,11で把持される。
【0039】反給糸側レピアRが停止するために、緯入
れされた緯糸Xは、把持部材1,11の把持用板1A,
1B(又は把持用板11A,11B)により確実に把持
され、張力が付与されたまま、筬打ち部材10の筬打ち
と同時にキャッチング部材21に向かって揺動動作す
る。筬打ち部材10を単に揺動させると、その高さ位置
が織布Sの織り口よりも下方になるが、その前にキャッ
チング部材21によりキャッチングされる。キャッチン
グに際して、緯糸Xは、キャッチング部材21の位置決
め溝27と上方挟持部材21Aとで挟持されながら織布
Sの織り口へと進み、次に、反対の復動作するときに、
緯糸Xを係止溝28に係止させて把持部材1,11から
緯糸Xを離脱させる(図2、図3)。
【0040】また、把持部材1,11が緯糸Xを把持す
ると、その直後に押圧解除部材T1がレピアRのグリッ
プレバーR3を押圧して、グリッパR1の緯糸Xを解除
する(図18(c))。レピアRが停止する位置は、反
給糸側テープガイド6の織布S側の端部6aであるため
に、緯糸ロスは最小限になる。この場合、レピアRが緯
糸把持部材1,11を通過し、反給糸側テープガイド6
の織布S側の端部6aで停止し、上記把持部材1,11
が緯糸Xを把持した直後のタイミングで緯糸Xの先端を
レピアRのグリッパR1から開放可能であり、レピアR
の余分な走行を少なくし、糸ロスを最小限にする。
【0041】ところで、従来の無杼織機は、給糸側と反
給糸側のレピアRが互いにS字曲線を描くように往復動
作させるもので(図17の符号Sb参照)、移動しなが
ら従来の把持装置により把持しなけばならなかった。ま
た、従来の押圧解除部材T1は、反給糸側テープガイド
6の上に固定板TZ1を介してネジ止め固定されていた
(図23)。
【0042】これに対して、本実施の形態の反給糸側の
駆動系は、上記カム機構DK1を付加させる構造によ
り、反給糸側テープガイド6の織布S側の端部6aの位
置でレピアRを停止させることができ、反給糸側の織布
Sの端部Saの位置において把持部材1,11は確実に
緯糸Xを把持することとなる。また、押圧解除部材T1
はレピアRを停止させた状態でグリップレバーR3を押
圧解除し、その後筬打ち部材10がそのまま揺動する。
したがって、筬打ち部材10の通常の揺動動作による筬
打ちにより、緯糸Xを把持した把持部材1,11が織布
Sの織り口に打ち込まれる。筬打ち部材10に把持部材
1,11を取り付けることは、簡単な構造で、高速性や
耐久性に優れ、しかも、本実施の形態の緯糸把持方法に
よれば、精度の高い確実な緯糸把持が可能になる。ま
た、レピアRの停止状態でグリップレバーR3を押圧解
除部材T1が押圧するために、両者が磨耗により故障し
たりすることもない。また、押圧解除部材T1によるグ
リップレバーR3の押圧解除を無杼織機Mの駆動手段と
同期させているので、把持部材1,11による緯糸Xの
把持の直後の瞬間のタイミングで緯糸Xの掛止を確実に
解除することができる。また、筬打ち部材10の揺動動
作は無杼織機Mの駆動手段と同期されているので、押圧
解除部材T1によるグリップレバーR3の押圧解除後
も、筬打ち部材10は通常の揺動動作により筬打ちさ
れ、緯糸Xは筬打ち動作と共にキャッチング部材21に
よりキャッチングされる。さらに、本実施の形態による
張力付与手段B3により緯糸に張力を付与しながら把持
部材1,11による把持することにより、緯糸Xが織布
Sの織り口に打ち込まれると、緯糸緩みのない高品質な
織物が得られる。
【0043】(第2の実施の形態)本実施の形態の無杼
織機Mは、図19ないし図20に示すように、把持部材
1を筬打ち部材10の上方から吊り下げるように取り付
けられたものである。把持部材1は、第1の実施の形態
と同様、コ字状の開口部1aを有する固定部材4と、一
対の把持用板1A,1Bとを備え、固定部材4に一対の
挟持用板1A,1Bを重ね合わせてネジNによりネジ止
めされている構成であるが、筬打ち部材10の上方部材
10fを嵌合する嵌合部材10eが設けられ、上記固定
部材4を上にし、一対の把持用板1A,1Bを下にして
吊り下げられている。したがって、第1の実施の形態の
ように、把持部材1が突き立てた状態でクランプ15c
によって楔(くさび)効果により取り付けられているも
のと異なり、上方側から容易に取り付けることができ
る。このように取り付けると、ネジNの位置も上向きに
なるため、上方からネジNの調整が可能になる。なお、
第1の実施の形態では、ネジNの位置が下向きで、調整
し難い。
【0044】また、図20に示すように、上記固定部材
4には、長穴1gが形成され、上記嵌合部材10eに形
成される穴10gとの間でボルト止めされているので、
ボルトBを上記長穴1gに対して移動させることで、把
持部材1の一対の挟持用板1A,1Bの上下方向(緯糸
Xを把持する位置)の調整(高さ調整)も可能になって
いる。
【0045】(第3の実施の形態)本実施の形態の無杼
織機Mは、図21及び図22に示すように、駆動系がい
わゆるギヤ機構(駆動伝達機構)で構成されるもので、
第1の実施の形態の揺動距離調整機構DK2等をそのま
ま備えるとともに、カム機構GDK1が設けられてい
る。ギヤ機構G1,G2は、二軸間に回転運動を伝達す
る歯車(二軸が交わる歯車)、つまり、かさ歯車(ギヤ
機構)により構成され、二軸G1,G2の一方G1は、
インプットシャフトS1と連結され、他方G2は、軸G
3を介してカム板GK1を有するカム機構GDK1と連
結されている。カム機構GDK1は、カム板(板カム)
GK1とカムレバーK2とシャフトレバーK3から構成
されている。ここで、カムレバーK2とシャフトレバー
K3等は上記第1の実施の形態と同様であるから説明を
省略する。カム板GK1は、外周が二段となるダブルカ
ムGK1a,GK1bが止着されるとともに、ほぼ中央
に軸G3と連結されるカム軸GKjを有している。カム
板GK1は、外周が楕円形状を呈して、その全体の輪郭
を使用し、その輪郭曲線にカムローラK2a,K2bが
当接してカムレバーK2が従動する。この点、カム板K
1の輪郭の一部しか使用しない第1の実施の形態と異な
り、従来の駆動伝達機構のカム機構付きのギヤ機構に、
上記輪郭のカム板GK1とカムレバーK2を設けたカム
機構GDK1にしたものである。インプットシャフトS
1が回転すると、ギヤG1,G2が回転しカム板GK1
も回転する。カム板GK1の輪郭曲線(外周形状)にカ
ムローラK2a,K2bが当接しているため、カムレバ
ーK2が揺動し、歯付ホイールRSの往復回動に変換さ
れ、図23に示すように、歯付ホイールRSは停止部S
d(全体の輪郭曲線の一部Sd)を含んだ往復動作(揺
動回転動作)をする。すなわち、一対のレピアRの特殊
な軌道を含んだ往復動作は図17(速度制御パターンの
図)と同様の動作となり、反給糸側のレピアRは、S字
曲線を描くように同期駆動するが、従来のS字曲線Sb
とは異なり、反給糸側テープガイド6上の織布S側に停
止し(図17中の「停止位置」)、把持部材1,11に
よる緯糸Xの把持が確実になる。
【0046】なお、本実施の形態では、駆動系としてい
わゆる三次元クランク機構とカム及びギヤ機構で説明し
たが、本発明の無杼織機における緯糸把持方法は、従来
の駆動伝達機構にカムを付けて、把持部材が緯糸を把持
する位置において反給糸側のレピアを停止させるもので
あればすべて含まれる。
【0047】
【発明の効果】本発明の無杼織機によれば、筬打ち部材
による筬打ち動作と同期してキャッチング部材にキャッ
チングされるので、簡単な構造で確実に把持された緯糸
を織布の織り口に送ることが可能になる。
【0048】本発明の請求項3ないし請求項5記載の無
杼織機における緯糸把持方法によれば、レピアを停止さ
せた状態で、筬打ち部材に一体的に取り付けられた把持
部材により緯糸を把持するために、反給糸側の織布の端
部の位置において確実に緯糸を把持することが可能にな
る。また、張力付与手段によって緯糸に張力を付与しな
がら把持部材により把持することにより、緯糸緩みのな
い高品質な製織が可能になる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の無杼織機の反給糸側を
示す平面図である。
【図2】上記無杼織機の断面図である。
【図3】上記無杼織機の把持部材とキャッチング部材を
示す断面図である。
【図4】上記無杼織機の反給糸側を一部切り欠いて示す
平面図である。
【図5】上記無杼織機の把持部材を示す側面図である。
【図6】上記把持部材の他の例を示す側面図である。
【図7】上記把持部材の他の例を示す図である。
【図8】上記無杼織機の張力付与手段とボビンと緯糸貯
留装置を説明する図である。
【図9】上記無杼織機の張力付与手段を示す斜視図であ
る。
【図10】上記張力付与手段の動作を説明する図であ
る。
【図11】上記無杼織機のキャッチング部材を示す斜視
図である。
【図12】上記無杼織機の三次元クランク機構とカム機
構と揺動距離調整機構を示す斜視図である。
【図13】上記三次元クランク機構とカム機構と揺動距
離調整機構の動作を説明する断面図である。
【図14】上記三次元クランク機構とカム機構と揺動距
離調整機構の動作を説明する断面図である。
【図15】上記三次元クランク機構とカム機構と揺動距
離調整機構の動作を説明する断面図である。
【図16】上記無杼織機の押圧解除部材の取り付け状態
を示す断面図である。
【図17】上記無杼織機のレピアの往復動作をグラフ化
した図である。
【図18】上記無杼織機のレピアと押圧解除部材の動作
を説明する平面図である。
【図19】上記無杼織機の把持部材とキャッチング部材
を示す断面図である。
【図20】上記把持部材の取り付け状態を示す図であ
る。
【図21】上記無杼織機のギヤ機構とカム機構と揺動距
離調整機構を示す斜視図である。
【図22】上記ギヤ機構とカム機構と揺動距離調整機構
の動作を説明する断面図である。
【図23】従来の無杼織機のレピアと押圧解除部材を示
す平面図である。
【符号の説明】
1,11 把持部材、6
反給糸側テープガイド、6a 端部、10
筬打ち部材、21 キャッチング部
材、21A 上方挟持部材、21B
下方挟持部材、B2 緯糸貯留
装置、B3 張力付与手段、R
レピア、R1 グリッパ、R
3 グリップレバー、RB レピアバン
ド、RS 歯付ホイール、SK
三次元クランク機構(駆動伝達機構)、G1,
G2 ギヤ機構(駆動伝達機構)、DK1,G
DK1 カム機構、DK2 揺動距離調
整機構、K1,GK1 カム板、K2
カムレバー、K3 シャフトレバー、M
無杼織機、S 織布、Sa
端部、Sc カム板の(外周)曲線、
Sd カム板の停留部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸を掛止して往復駆動するレピアによ
    り緯入れされる緯糸を、揺動する筬打ち部材により筬打
    ちして織布の織り口に打ち込む無杼織機において、筬打
    ち部材に一体的に取り付けられ緯糸を把持する把持部材
    と、織り布の織り口側に上記揺動する把持部材が把持し
    た緯糸を所定高さ位置でキャッチングするキャッチング
    部材とを備えることを特徴とする無杼織機。
  2. 【請求項2】 前記把持部材は、緯糸を挟持する一対の
    把持板と、一対の把持板のうちの少なくとも一方をばね
    の付勢力により付勢する構造とされていることを特徴と
    する請求項1記載の無杼織機。
  3. 【請求項3】 給糸側と反給糸側とで緯糸を掛止して往
    復駆動する一対のレピアと、反給糸側のレピアと連結さ
    れるレピアバンドと、レピアバンドが巻き付けられる歯
    付ホイールと、無杼織機の駆動手段の回転駆動を往復運
    動に変換させ歯付ホイールに伝達させる駆動伝達機構と
    を備え、反給糸側のレピアにより緯入れされる緯糸を筬
    打ち部材により筬打ちして織布の織り口に打ち込む無杼
    織機を使用して、この無杼織機の筬打ち部材の反給糸側
    に緯糸を把持する把持部材が一体的に取り付けられると
    ともに、把持部材が緯糸を把持する位置において反給糸
    側のレピアを停止させるカム機構が上記駆動伝達機構に
    設けられ、反給糸側のレピアを停止させた状態で把持部
    材により緯糸を把持させることを特徴とする無杼織機に
    おける緯糸把持方法。
  4. 【請求項4】 給糸側と反給糸側とで緯糸を掛止して往
    復駆動する一対のレピアと、反給糸側のレピアと連結さ
    れるレピアバンドと、レピアバンドが巻き付けられる歯
    付ホイールと、無杼織機の駆動手段の回転駆動を往復運
    動に変換させ歯付ホイールに伝達させるカム機構付きの
    ギヤ機構とを備え、反給糸側のレピアにより緯入れされ
    る緯糸を筬打ち部材により筬打ちして織布の織り口に打
    ち込む無杼織機を使用して、この無杼織機の筬打ち部材
    の反給糸側に緯糸を把持する把持部材が一体的に取り付
    けられるとともに、把持部材が緯糸を把持する位置にお
    いて反給糸側のレピアを停止させるカム形状にしたカム
    板を有する上記カム機構が上記ギヤ機構に設けられ、反
    給糸側のレピアを停止させた状態で把持部材により緯糸
    を把持させることを特徴とする無杼織機における緯糸把
    持方法。
  5. 【請求項5】 給糸側と反給糸側とで緯糸を掛止して往
    復駆動する一対のレピアと、反給糸側のレピアと連結さ
    れるレピアバンドと、レピアバンドが巻き付けられる歯
    付ホイールと、無杼織機の駆動手段の回転駆動を往復運
    動に変換させ歯付ホイールに伝達させる三次元クランク
    機構とを備え、反給糸側のレピアにより緯入れされる緯
    糸を筬打ち部材により筬打ちして織布の織り口に打ち込
    む無杼織機を使用して、この無杼織機の筬打ち部材の反
    給糸側に緯糸を把持する把持部材が一体的に取り付けら
    れるとともに、把持部材が緯糸を把持する位置において
    反給糸側のレピアを停止させるカム機構が上記三次元ク
    ランク機構に設けられ、反給糸側のレピアを停止させた
    状態で把持部材により緯糸を把持させることを特徴とす
    る無杼織機における緯糸把持方法。
  6. 【請求項6】 前記反給糸側のレピアに緯糸を解除する
    グリップレバーが設けられるとともに、グリップレバー
    を押圧して緯糸の掛止を解除する押圧解除部材が前記把
    持部材に近接して配置され、この押圧解除部材は、前記
    把持部材が筬打ち動作をしながら緯糸を把持した直後に
    レピアを停止させたままの状態でグリップレバーを押圧
    解除し、その後上記緯糸を把持した把持部材を取り付け
    た筬打ち部材がさらに揺動して筬打ち動作をさせること
    を特徴とする請求項3ないし請求項5記載の無杼織機に
    おける緯糸把持方法。
  7. 【請求項7】 前記押圧解除部材は、無杼織機の駆動手
    段と同期させてグリップレバーを押圧解除することを特
    徴とする請求項6記載の無杼織機における緯糸把持方
    法。
  8. 【請求項8】 前記無杼織機の給糸側に、緯糸に張力を
    付与する張力付与手段が設けられ、この張力付与手段に
    より反給糸側のレピアが停止する前に緯糸に張力を付与
    することを特徴とする請求項3ないし請求項5記載の無
    杼織機における緯糸把持方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109252270A (zh) * 2018-11-27 2019-01-22 天津工业大学 一种多功能立体织物织造设备

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