JP2003246352A - 乾燥剤用包装材 - Google Patents

乾燥剤用包装材

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 印刷面が表面に露出しないので衛生面で優れ
るとともに、外部から印刷層を鮮明に見ることができ、
且つ孔が形成されていない乾燥剤用包装材を提供するこ
とにある。 【解決手段】 ナイロン、ビニロン、ポリビニルアルコ
ールのいずれかからなる透湿性フィルム層1と印刷層2
とエチレン−酢酸ビニル共重合体層3が積層された構
成、ないしは、ナイロン、ビニロン、ポリビニルアルコ
ールのいずれかからなる透湿性フィルム層1と印刷層2
とエチレン−酢酸ビニル共重合体層3と強化材層とエチ
レン−酢酸ビニル共重合体層3が積層された構成からな
ることを特徴とする乾燥剤用包装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷層が表面に露出
せず衛生面で優れた乾燥剤用包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乾燥剤の包装に使用する乾燥剤用
包装材の構成としては、紙等の通気性のある基材の表面
に印刷層を設け裏面にポリエチレン等の熱接着性樹脂を
積層した後にポリエチレン層に孔あけ加工を行つた構成
のもの、紙等の通気性のある基材の表面に印刷層を設け
裏面にポリエチレン等の熱接着性樹脂を介して割繊維不
織布等を積層し更に割繊維不織布面にポリエチレン等を
積層した後に孔あけ加工を行つたもの等が知られてい
る。乾燥剤包装体は吸湿しやすい食品と一緒に包装容器
内に封入して包装されるものであって、乾燥剤用包装材
の外面が直接食品に接触する状態となるので、乾燥剤用
包装材としては、透湿度、強度等の物性を具備する以外
に、食品と接触する状態で使用されても食品衛生面で問
題のないものが要求される。
【0003】上記の構成の乾燥剤用包装材のいずれにお
いても、紙層の表面に印刷層が形成されているために、
乾燥剤包装体と一緒に包装される内容物に乾燥剤用包装
材の表面のインキが付着ないし接触することになる。し
たがって、乾燥剤用包装材の印刷層を形成するためのイ
ンキは、着色剤として食用色素等を使用し、インキのバ
インダーとして食品に接触ないしは付着しても衛生面で
問題のない樹脂を使用しなければならず、インキの色調
が限定される上に高価となり結果的に乾燥剤用包装材が
コスト高になるという欠点があつた。また、上記の欠点
を解決した乾燥剤用包装材として、印刷層が表面に出な
いように紙等の通気性基材層の内面に設けた構成が考え
られるが、その場合、通気性基材層を厚くすると印刷層
が外部から見にくくなるし、外部から印刷層を見やすく
するために通気性基材層を薄くすると、通気性基材層の
強度が弱くなり表面の平滑性が劣るので印刷適性が悪く
なり、印刷により印刷層を形成するのがきわめて困難に
なるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、印刷
面が表面に露出しないので衛生面で優れるとともに、外
部から印刷層を鮮明に見ることができ、且つ孔開け加工
を必要としない乾燥剤用包装材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ナイロン、ビニロン、ポ
リビニルアルコールのいずれかからなる透湿性フィルム
層と印刷層とエチレン−酢酸ビニル共重合体層が積層さ
れた構成の乾燥剤用包装材とすることにより、印刷層が
外面に露出しないので印刷層を形成するインキが包装す
る内容物と接触ないしは付着することがなく衛生面で優
れるとともに、透湿性フィルム層が透明であるので外部
から印刷層を鮮明に見ることができるので、印刷層の細
かい文字も容易に読み取ることができるものである。
【0006】上記の乾燥剤用包装材において、エチレン
−酢酸ビニル共重合体層を酢酸ビニル含有率が6〜30
重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体により形成した
構成とすることにより、エチレン−酢酸ビニル共重合体
層の透湿度が大きくなり、孔開けを行うことなく乾燥剤
用包装材に必要な適度の透湿性を得ることができる。ま
た、孔が形成されていないため水濡れした場合でも水が
内部にしみ込んで包装されている石灰等の乾燥剤が発熱
したりする危険性がない。
【0007】上記の乾燥剤用包装材において、エチレン
−酢酸ビニル共重合体層面に強化材層とエチレン−酢酸
ビニル共重合体層とが積層され、強化材層を格子網状
材、紙、合成繊維混抄紙、不織布により形成した構成と
することにより、乾燥剤用包装材の強度がより一層強く
なるので、内部に収納される乾燥剤により突き破られて
乾燥剤がもれだすのを確実に防止することができる。ま
た、強化材層として不織布,紙を使用した場合には包装
された乾燥剤が見えないように隠蔽することができるの
で外観の優れたものとすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態におけ
る積層構成を示す図、図2は本発明の第2実施形態にお
ける積層構成を示す図であって、1は透湿性フィルム
層、2は印刷層、3,5はエチレン−酢酸ビニル共重合
体層、4は強化材層を表す。
【0009】本発明の乾燥剤用包装材の第1実施形態の
積層構成は、図1に示すとおり、外面から順に透湿性フ
ィルム層1と印刷層2とエチレン−酢酸ビニル共重合体
層3とが積層され、印刷層2は透湿性フィルム層1の内
面に形成された構成である。印刷層2は表面に露出しな
いので包装する内容物に接触ないしは付着するおそれが
なく衛生的であり、且つ透湿性フィルム層1を透して印
刷層2を鮮明に見ることができるので、印刷層2に細か
い文字がある場合でも容易に読み取ることができる。ま
た、孔が形成されていないため水濡れした場合でも水が
内部にしみ込んで包装されている石灰等の乾燥剤が発熱
したりする危険性がない。
【0010】本発明の乾燥剤用包装材の第2実施形態の
積層構成は、図2に示すとおり、外面から順に透湿性フ
ィルム層1と印刷層2とエチレン−酢酸ビニル共重合体
層3と強化材層4とエチレン−酢酸ビニル共重合体層5
とが積層された構成である。第2実施形態においても、
第1実施形態と同様に、印刷層2は表面に露出しないの
で衛生的であり、透湿性フィルム1を透して印刷層2に
細かい文字がある場合でも容易に読み取ることができ、
孔が形成されていないため水濡れにより包装されている
石灰等の乾燥剤が発熱したりする危険性がない。第2実
施形態の場合は、強化材層4が積層されているので強度
面でさらに優れたものとなっており、包装する乾燥剤に
より突き破られたりすることを確実に防止できる。
【0011】第1実施形態、第2実施形態ともに、印刷
層2は透湿性フィルム層1の内面に設けられるので、印
刷層2を形成する際に、印刷インキ工業連合会の制定し
た「食品包装材料用印刷インキに関する自主規制」(N
L規制)に適合する一般に包装材料の印刷に使用されて
いるインキを使用して印刷することができる。紙層の表
面に印刷層が形成されている従来の乾燥剤用包装材のよ
うに、着色剤として食用色素を使用し、インキのバイン
ダーとして食品に接触ないしは付着しても衛生面で問題
のない樹脂を使用する必要がなくなるので、透湿性フィ
ルム層1に接着性の優れたインキを使用して、任意の色
調にて印刷することができるとともに、安価なインキを
使用することができるようになる。
【0012】本発明の乾燥剤用包装材に使用する透湿性
フィルム層1としては、透湿度(JIS−Z−020
8)が150(g/m2/24hr)以上のフィルムが
好ましく、ナイロンフィルム、ビニロンフィルム、ポリ
ビニルアルコールフィルムを使用することができる。上
記のフィルムの中でも、2軸延伸ナイロンフィルムが強
度面および印刷適性面で優れているので最も好ましい。
2軸延伸ナイロンフィルムとしては、例えば、ボニール
〔(株)興人〕、「ハーデン」フィルム〔東洋紡績
(株)〕、エンブレム〔ユニチカ(株)〕が使用でき
る。2軸延伸ナイロンフィルムの透湿度は、12μ厚さ
で300〜320であり、15μ厚さで200〜270
である。ビニロンフィルムとしては、クラレビニロンフ
ィルム〔(株)クラレ〕、日合ビニロンフィルム〔日合
フィルム(株)〕が使用できる。ビニロンフィルムの透
湿度としては、30μ厚さで500〜700である。ポ
リビニルアルコールフィルムとしては、例えば、2軸延
伸ポリビニルアルコールフィルムであるボブロン〔日合
フィルム(株)〕が使用できる。透湿度は14μ厚さで
150程度である。
【0013】強化材層4としては格子網状材、紙、合成
繊維混抄紙、不織布が使用できる。格子網状材として
は、例えば、メルタッククロス(ハギワラ工業製)、日
石ワリフ(日本石油化学製)、クレネツト(クラボー
製)、ソフネツト,ソフクロス(新日本ソフ製)等のポ
リエチレン、ポリプロピレンなどからなるネツト状物が
使用できる。格子の間隔は1〜5mmが適当である。1
mm以下のものでは包装材面積の大半を格子状繊維が占
めるために水蒸気の透過しやすい面積が狭くなるため
に、包装材の単位面積当たりの透湿度が低下して実用性
に欠けると共に格子状繊維の価格が高くなる。一方、格
子の間隔が6mm以上のときは内容物の粒状物がその間
から突き破って出てきたり、引き裂き強度が低下して実
用性に欠ける。最も好ましい間隔は2〜4mmの範囲で
ある。強化材層4として使用する紙、合成繊維混抄紙、
不織布としては強度の大きいものがよく、厚さとしては
坪量が20〜40g/m2のものが好ましい。
【0014】エチレン−酢酸ビニル共重合体層3,5に
使用するエチレン−酢酸ビニル共重合体は、水蒸気の透
過度が大きく、押出ラミネーシヨン適性の優れたもので
あることが必要であるので、酢酸ビニル含有率が6〜3
0重量%で、MIが5〜30のものが使用される。酢酸
ビニル含有率が6重量%以下のものでは透湿度が小さく
なり好ましくない。一方、酢酸ビニル含有率が30重量
%以上のものでは、押出された皮膜の滑性が悪く製品化
が困難でありかつ酢酸ビニル臭が強くなるために好まし
くない。エチレン−酢酸ビニル共重合体層3,5として
酢酸ビニル含有率が6〜30重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を使用した場合、孔あけを行わなくとも乾
燥剤用包装材に必要な適度な透湿度が得られる。
【0015】エチレン−酢酸ビニル共重合層3,5の厚
さが薄いと透湿度が大きくなるが、押出ラミネーシヨン
加工時の作業性、ヒートシール強度の面で問題があり、
厚くなると押出ラミネーシヨン加工時の作業性、ヒート
シール強度の問題はなくなるが透湿度が低下すると共に
価格が高くなる。したがって、エチレン−酢酸ビニル共
重合体層3およびエチレン−酢酸ビニル共重合体層5の
厚さとしては12〜15μが適当である。
【0016】実施例1 厚さ15μの2軸延伸ナイロンフィルムの一方の面に、
印刷インキ工業連合会の制定した「食品包装材料用印刷
インキに関する自主規制」(NL規制)に適合するウレ
タン系の緑色インキを使用してグラビア印刷により印刷
層を形成し、印刷層面に酢酸ビニル含有率が19重量%
でMIが15のエチレン−酢酸ビニル共重合体を15μ
の厚さで押出ラミネーシヨンにより積層して、2軸延伸
ナイロン15μ/印刷層/エチレン−酢酸ビニル共重合
体15μの積層構成からなる乾燥剤用包装材を作製し
た。得られた乾燥剤用包装材は、2軸延伸ナイロンフィ
ルムの内面の印刷層は外面から鮮明に読み取ることがで
きるとともに、強度的にも問題のないものであった。透
湿度を測定した結果は200g/m2・24hrであっ
た。
【0017】実施例2 厚さ15μの2軸延伸ナイロンフィルムの一方の面に、
印刷インキ工業連合会の制定した「食品包装材料用印刷
インキに関する自主規制」(NL規制)に適合するウレ
タン系の緑色インキを使用してグラビア印刷により印刷
層を形成し、印刷層面とポリエチレンクロス(萩原工業
製、厚さ55±10μ、密度8本×8本/インチ)と
を、酢酸ビニル含有率が19重量%でMIが15のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を12μの厚さで押出して押
出ラミネーシヨンにより積層するとともに、ポリエチレ
ンクロス面に酢酸ビニル含有率が19重量%でMIが1
5のエチレン−酢酸ビニル共重合体を12μの厚さで押
出ラミネーシヨンを行い、2軸延伸ナイロン15μ/印
刷層/エチレン−酢酸ビニル共重合体12μ/ポリエチ
レンクロス/エチレン−酢酸ビニル共重合体12μの積
層構成からなる乾燥剤用包装材を作製した。得られた乾
燥剤用包装材は、2軸延伸ナイロンの内面に緑色のイン
キにて印刷された印刷層は外面から鮮明に読み取ること
ができるとともに、強度的にはきわめて優れたものであ
った。透湿度は110g/m2・24hrであった。
【0018】実施例3 実施例2において、ポリエチレンクロスを坪量25g/
2の純白紙に変更した以外は実施例2と同様にして、
2軸延伸ナイロン15μ/印刷層/エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体12μ/純白紙25g/エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体12μの積層構成からなる乾燥剤用包装材を
作製した。得られた乾燥剤用包装材は、2軸延伸ナイロ
ンの内面に緑色のインキにて印刷された印刷層は外面か
ら鮮明に読み取ることができ、強度的に優れたものであ
るとともに、隠蔽性がよく内容物は外部から見えない外
観の優れたものであった。透湿度は200g/m2・2
4hrであった。
【0019】
【発明の効果】ナイロン、ビニロン、ポリビニルアルコ
ールのいずれかからなる透湿性フィルム層と印刷層とエ
チレン−酢酸ビニル共重合体層とが積層された構成の乾
燥剤用包装材とすることにより、印刷層が外面に露出し
ないので印刷層を形成するインキが包装する内容物と接
触ないしは付着することがなく衛生面で優れるととも
に、透湿性フィルム層が透明であるので外部から印刷層
を鮮明に見ることができるので、印刷層の細かい文字も
容易に読み取ることができるものである。上記の乾燥剤
用包装材において、エチレン−酢酸ビニル共重合体層を
酢酸ビニル含有率が6〜30重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体により形成した構成とすることにより、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体層の透湿度が大きくなり、
孔開けを行うことなく乾燥剤用包装材に必要な適度の透
湿性を得ることができる。また、孔が形成されていない
ため水濡れした場合でも水が内部にしみ込んで包装され
ている石灰等の乾燥剤が発熱したりする危険性がない。
更に、上記の乾燥剤用包装材において、エチレン−酢酸
ビニル共重合体層面に強化材層とエチレン−酢酸ビニル
共重合体層とが積層され、強化材層を格子網状材、紙、
合成繊維混抄紙、不織布により形成した構成とすること
により、乾燥剤用包装材の強度がより一層強くなるの
で、内部に収納される乾燥剤により突き破られて乾燥剤
がもれだすのを確実に防止することができる。また、強
化材層として不織布、紙を使用した場合には包装された
乾燥剤が見えないように隠蔽することができるので外観
の優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における積層構成を示す
図。
【図2】本発明の第2実施形態における積層構成を示す
図。
【符号の説明】
1 透湿性フィルム層 2 印刷層 3,5 エチレン−酢酸ビニル共重合体層 4 強化材層
フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 BA04 BA14 BA15 BA19 BA33 BA42 BB62 BB90 CA40 4F100 AK01D AK21A AK48A AK51 AK68C AK68E BA03 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10E DC15D DC16D DG10D DG15D DH00D GB15 HB31B JD04A JL00 YY00C YY00E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロン、ビニロン、ポリビニルアルコ
    ールのいずれかからなる透湿性フィルム層と印刷層とエ
    チレン−酢酸ビニル共重合体層とからなることを特徴と
    する乾燥剤用包装材。
  2. 【請求項2】 前記エチレン−酢酸ビニル共重合体層面
    に強化材層とエチレン−酢酸ビニル共重合体層とが積層
    された構成からなることを特徴とする請求項1記載の乾
    燥剤用包装材。
  3. 【請求項3】 前記エチレン−酢酸ビニル共重合体層
    が、酢酸ビニル含有率が6〜30重量%のエチレン−酢
    酸ビニル共重合体からなることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の乾燥剤用包装材。
  4. 【請求項4】 前記強化材層が格子網状材、紙、合成繊
    維混抄紙、不織布であることを特徴とする請求項2、3
    のいずれかに記載の乾燥剤用包装材。
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